JPH06285233A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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Publication number
JPH06285233A
JPH06285233A JP5072564A JP7256493A JPH06285233A JP H06285233 A JPH06285233 A JP H06285233A JP 5072564 A JP5072564 A JP 5072564A JP 7256493 A JP7256493 A JP 7256493A JP H06285233 A JPH06285233 A JP H06285233A
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JP
Japan
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probability
variable display
setting
display device
big hit
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Withdrawn
Application number
JP5072564A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06285233A publication Critical patent/JPH06285233A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可変表示装置の表示結果が、所定の遊技価値
が付与可能となる予め定められた特定の表示態様となる
確率を変動させることが可能な遊技機を提供する。 【構成】 ゲーム制御用基板40に、可変表示装置3の
表示結果が特定の識別情報の組合わせとなる確率を変更
設定するためのキースイッチ42と、変更設定された確
率の種類を選択するためのスライドスイッチ43とを設
けた。これらのスイッチ42,43によって設定された
確率がシリアルROM41に格納され、メイン基本回路
21にロードされてその変更内容に基づいて可変表示装
置3が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機やコイ
ン遊技機あるいはスロットマシンなどで代表される遊技
機に関し、詳しくは、表示状態が変化可能な可変表示装
置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた
特定の表示態様になった場合に所定の遊技価値が付与可
能となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として従来から一般的に
知られているものに、たとえば、複数種類の識別情報を
可変表示する等により表示状態が変化可能な可変表示装
置が設けられ、その可変表示装置の表示結果が予め定め
られた特定の表示態様(たとえば777)になった場合
に所定の遊技価値が遊技者に付与可能となるように構成
されたものがあった。そして、この従来の遊技機におい
ては、前記可変表示装置の表示結果が特定の表示態様に
なる確率が一律に定められており、その一律に定められ
た確率に従って前記可変表示装置を制御する可変表示制
御手段が設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の遊技
機においては、可変表示装置の表示結果が特定の表示態
様となる確率が一律に定められていたために、可変表示
装置による遊技に今一歩変化性が乏しく、面白味のない
遊技となってしまう欠点があった。
【0004】そこで、可変表示装置の表示結果が予め定
められた特別の表示態様になった場合に、その可変表示
装置の表示結果が前記特定の表示態様になる確率を変動
させ、可変表示装置による遊技に変化性を持たせるよう
に構成することが考えられる。このように構成すれば、
可変表示装置の表示結果が前記特別の表示態様になった
ことを契機として可変表示装置の表示結果が前記特定の
表示態様になる確率が変動するために、面白味のある遊
技機とすることができるが、確率変動の契機である前記
可変表示装置の表示結果としての特別の表示態様がどの
程度の頻度で出現するかということが遊技場にとっては
営業収支に大きく影響するため大きな関心事となる。ま
た、確率変動時においては前記特定の表示態様の出現確
率がどの程度変動するかという確率の変動度合いも同様
に、遊技場にとっては大きな関心事となる。
【0005】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、本発明の目的は、可変表示装置の表示結果が
予め定められた特別の表示態様になった場合に可変表示
装置の表示結果としての特定の表示態様の出現確率を変
動させて遊技の変化性を向上させるとともに、遊技場が
管理しやすい、より改良された高性能な遊技機を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変
表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様に
なった場合に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機で
あって、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特
別の表示態様になった場合に前記可変表示装置の表示結
果が前記特定の表示態様になる確率を変動させる特定表
示確率変動手段と、前記可変表示装置の表示結果が前記
特別の表示態様になる確率を調整操作可能な確率調整操
作手段と、該確率調整操作手段により設定された確率に
従って前記可変表示装置を制御可能な可変表示制御手段
とを含むことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明は、表示状態が変
化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結
果が予め定められた特定の表示態様になった場合に所定
の遊技価値が付与可能となる遊技機であって、該可変表
示装置の表示結果が予め定められた特別の表示態様にな
った場合に前記可変表示装置の表示結果が前記特定の表
示態様になる確率を変動させる特定表示確率変動手段
と、該特定表示確率変動手段による前記確率の変動度合
を調整操作可能な変動度合調整操作手段と、該変動度合
調整操作手段により設定された変動度合に従って前記可
変表示装置を制御可能な可変表示制御手段とを含むこと
を特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1に記載の構成では、可変表示装置の表
示結果が予め定められた特別の表示態様となった場合に
可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態
様になる確率を特定表示確率変動手段が変動させる。可
変表示装置の表示結果が特別の表示態様になる確率は、
確率調整操作手段を調整操作することにより変更設定さ
れる。この確率調整操作手段によって設定された確率に
従って、可変表示制御手段が可変表示装置の表示を制御
する。
【0009】請求項2に記載の構成では、可変表示装置
の表示結果が予め定められた特別の表示態様となった場
合に可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表
示態様になる確率を特定表示確率変動手段が変動させ
る。特定表示確率変動手段により確率を変動させる度合
は、変動度合調整操作手段を調整操作することにより変
更設定される。この変動度合調整操作手段によって設定
された変動度合に従って、可変表示制御手段が可変表示
装置の表示を制御する。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、本実施例においては、遊技機の一例
としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限ら
ず、たとえば、コイン遊技機やスロットマシン等であっ
てもよく、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、
その可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表
示態様になった場合に所定の遊技価値が付与可能となる
遊技機であればすべて対象になる。
【0011】図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチ
ンコ遊技機の遊技盤面を示す正面図である。遊技者が図
示しない打球操作ハンドルを操作すれば、打球待機樋
(図示せず)に貯留されているパチンコ玉が1つずつ遊
技盤1の前面に形成されている遊技領域2内に打込まれ
る。遊技領域2には、複数種類の識別情報を可変表示可
能な、回転ドラムを用いた可変表示装置3が設けられて
いるとともに、始動口10が設けられている。これら始
動口10内に入賞したパチンコ玉は、それぞれ始動入賞
玉検出器(始動口スイッチ)11により検出される。な
お、可変表示装置としては回転ドラムを用いたものに限
らず、液晶表示装置や、CRT(陰極線表示管)などを
用いたものであってもよい。
【0012】始動口スイッチ11の検出信号に基づき、
可変表示装置3の各図柄表示部が可変開始される。可変
表示装置3には、回転ドラム4a、4b、4cの図柄に
よって3行×3列のマトリックス状に配列された9つの
図柄表示部が形成され、それぞれドラムランプ7a〜7
iにより背後から照明されている。各図柄表示部は、可
変表示中は所定の複数個の図柄を順次回転表示する。そ
して、所定時間の経過に基づいて、まず左端の回転ドラ
ム4aが停止し、その後右端の回転ドラム4cが停止
し、最後に中央の回転ドラム4bが停止する。なお、停
止時の順序をこれに限定されず、たとえば左、中、右の
順で停止制御してもよい。回転ドラムは3つに限らず2
つ以下または4以上のものであってもよい。さらに、こ
の可変表示装置3の可変表示を、遊技者の停止ボタン
(図示せず)の押圧操作によって停止させたり、また、
所定時間の経過または遊技者の停止ボタンの押圧操作の
うちいずれか早い方が行なわれたことに基づいて停止制
御してもよい。
【0013】停止時の表示結果が予め定められた特定の
表示態様の組み合わせになれば、可変入賞球装置12の
開閉板14を開成させて遊技者にとって有利な第1の状
態とし所定の遊技価値が付与可能な状態にする。左、右
図柄が停止した時点で特定の表示態様の組合わせとなる
条件を満たしていれば、これをリーチ状態と呼ぶ。
【0014】前述のように可変表示装置3によって表示
される図柄は、3×3のマトリックス状の配列となる。
このマトリックスにより、水平方向の3本のラインと、
対角線の2本との合計5本の表示ラインが形成される。
本実施例においては、この5つのラインのいずれも組合
わせ有効列とされており、このライン上に特定の表示態
様の組合わせ(たとえば「777」や「FEVER」)
が停止表示されれば、前記第1の状態となるように遊技
機が制御される。また、特定の図柄(たとえば赤い
「7」、青い「7」)は確率変動図柄と呼び、これが揃
って大当り(この場合を特に確率変動大当りという)が
発生した場合は、その後大当りが2回発生するまでの
間、可変表示停止時の大当りとなる確率が、通常時の数
倍となる。この倍率は設定変更が可能であり、それにつ
いては後述する。また、この確率が高確率となっている
間にさらに確率変動図柄が揃って大当りとなった場合に
は、その時点からさらに2回大当りが発生するまでの
間、高確率状態が持続する。ただし、大当り中には大当
り発生の確率は通常の値に戻される。
【0015】可変表示装置3の可変表示中においてパチ
ンコ玉が始動口10に入賞すればその始動入賞が記憶さ
れ、可変表示装置3の可変表示が停止した後にその記憶
に基づいて再度可変表示装置3が可変開始される。その
始動入賞記憶の上限値はたとえば「4」に定められてい
る。その始動入賞記憶回数は始動記憶表示器8により表
示される。なお、可変表示装置3の下部で始動口10の
左右には、パチンコ玉を始動口10の上方に誘導するた
めの誘導部材9が設けられている。
【0016】一方、可変入賞球装置12は、通常時にお
いては開口部13が開閉板14により閉塞されてパチン
コ玉が開口部13に入賞できない遊技者にとって不利な
第2の状態になっている。しかし、開閉板14が開成す
ることにより、パチンコ玉が開口部13に入賞可能な遊
技者にとって有利な第1の状態となる。可変入賞球装置
12の第1の状態は、パチンコ玉の所定個数(たとえば
10個)の開口部13への入賞または所定時間(たとえ
ば30秒間)の経過のいずれか早い方の条件が成立する
ことにより終了し、可変入賞球装置12が第2の状態に
切換わる。開口部13への入賞玉の個数は10カウント
スイッチ16およびVスイッチ17によってカウントさ
れる。この可変入賞球装置12に入賞した入賞玉の個数
は入賞個数表示器18により表示される。
【0017】一方、開口部13内の所定の箇所(図示右
側)には特定入賞領域が形成されており、可変入賞球装
置12に入賞したパチンコ玉がこの特定入賞領域に入賞
すれば、Vスイッチ17により検出され、その回におけ
る可変入賞球装置12の第1の状態が終了して第2の状
態となった後、再度開閉板14が開成されて第1の状態
が繰返し継続制御される。この繰返し継続制御の上限回
数はたとえば16回と定められている。なお、図中15
はソレノイドであり、開閉板14を開閉駆動させるため
のものである。
【0018】この可変入賞球装置12の第2の状態とし
ては、打玉が全く入賞できない状態ではなく、打玉が入
賞困難な状態であってもよい。
【0019】可変表示装置3の上部には覆い5が設けら
れている。また遊技領域2には、さらに、ラッキーナン
バー表示LED19と、レール飾りランプ20と、通常
入賞口とが設けられている。
【0020】図2は、可変表示装置3の各回転ドラム4
a〜4c上に形成された図柄を、展開図形式で示したも
のである。各図柄には図柄コ─ド00H〜14H(16
進表示)が割り当てられている。左図柄と中図柄とは同
一の図柄であるが、右図柄のみは他の図柄とは配列が少
し異なっている。
【0021】図3は、パチンコ遊技機の一部内部構造を
示す背面図である。遊技機50の裏面には、ゲーム制御
基板ボックス52が設けられ、この中にゲーム制御用基
板40が収納されている。このゲーム制御用基板40の
電源用コネクタ56にはコネクタ64を介して電源が接
続され、さらに、コネクタ57には各種ランプ・LED
・センサ用の中継端子基板61のコネクタ62が、コネ
クタ58には可変表示装置3のコネクタ63が、コネク
タ59には玉払出機51用の中継端子基板65のコネク
タ66が、コネクタ60にはスピーカ34(図4参照)
がそれぞれ接続されている。玉払出機51用の中継端子
基板65のコネクタ67には、払出制御基板ボックス5
4内に収納された払出集中制御基板53のコネクタ68
が接続されている。この制御基板53は中継端子基板6
5を介して玉払出機51の払出モータ(ステップモー
タ)69を駆動制御する。
【0022】ゲーム制御用基板ボックス52の背面右側
には、キースイッチ(設定スイッチ)42とスライドス
イッチ(設定選択スイッチ)43が設けられている。ス
ライドスイッチ43は、通常時の大当りが発生する確
率,前述した高確率時の大当りが発生する確率,確率変
動図柄の出現確率のうち、確率の変更設定を行ないたい
ものの1つを選択するためのものである。キースイッチ
42は、スライドスイッチ43で選択された確率を実際
にどの程度の確率に設定するかを設定1〜3の3段階に
変更設定するためのものである。本実施例では、キース
イッチ42とスライドスイッチ43とを操作することに
より、通常時の大当りの確率を設定1では1/320、
設定2では1/352、設定3では1/384、高確率
時の大当りの確率を設定1では7/352、設定2では
5/352、設定3では3/352、確率変動図柄での
大当りの発生する確率を設定1では20/73、設定2
では20/80、設定3では20/88に変更設定でき
る。
【0023】これらのスイッチ42,43は、例示した
ものに変えて他の方式、たとえば押しボタンスイッチ,
スナップスイッチ,プッシュプルスイッチ,ロータリス
イッチ,ディジタルスイッチ等を用いてもよい。さら
に、キースイッチ42とスライドスイッチ43との間に
は、キースイッチ42の操作により設定された確率を表
示するための設定確率表示器55a,55b,55cが
設けられている。
【0024】図4は、パチンコ遊技機に用いられている
制御回路を示すブロック図である。パチンコ遊技機の制
御回路39は、各種機器を制御するためのプログラムに
したがって遊技機制御を行なうためのメイン基本回路2
1と、始動口スイッチ11とVスイッチ17と10カウ
ントスイッチ16とからの検出信号をメイン基本回路2
1に与えるためのスイッチ回路29と、メイン基本回路
21の指令にしたがってソレノイド15を駆動し、メイ
ン基本回路21から与えられるデータにしたがってレー
ル飾りランプ20を駆動し、大当り情報、確率変動情
報、有効始動情報をホール用管理コンピュータ等に対し
て出力するためのランプ・ソレノイド・情報出力回路2
8と、メイン基本回路21から与えられるデータにした
がって始動記憶表示器8とV表示LED35と入賞個数
表示器18と開放回数表示器6とラッキーナンバー表示
LED19とを駆動するための7セグ・LED駆動回路
27と、メイン基本回路21から与えられる音データに
したがってスピーカ34を駆動し、効果音を発生させる
ための音回路26とを含む。
【0025】メイン基本回路21には、電源投入時にメ
イン基本回路21をリセットするための初期リセット回
路24と、メイン基本回路21に対して定期的(たとえ
ば2msecごと)にリセットパルスを与え、所定のゲ
ーム制御用プログラムを先頭から繰返し実行させるため
のクロック用リセットパルス発生回路23と、メイン基
本回路21から与えられるアドレス信号をデコードし、
メイン基本回路内に含まれるROM、RAM、I/Oポ
ート等のいずれか1つを選択するための信号を出力する
ためのアドレスデコード回路25と、前述したキースイ
ッチ(設定スイッチ)42とスライドスイッチ(設定選
択スイッチ)43との操作により変更設定される各種確
率データを格納するためのシリアルROM41とが接続
されている。
【0026】シリアルROM41は、EEPROM(E
lectrically Erasable Prog
rammable Read−Only Memor
y)で構成されている。本実施例では、表示したよう
に、キースイッチ42とスライドスイッチ43(図3)
を調整操作して通常時の大当り発生、高確率時の大当り
発生、確率変動大当り発生の3種類の大当りについて、
それぞれ設定1〜3のうちの1つを設定する。この設定
に応じて、後述する確率設定スイッチチェック処理プロ
グラムが確率データを出力し、シリアルROM41が格
納する。このシリアルROM41に格納されている確率
データがパチンコ遊技機50の電源投入時にメイン基本
回路21に入力され、I/Oポート、CPUを介してR
AMにロードされてゲーム制御に用いられる。
【0027】メイン基本回路21およびクロック用リセ
ットパルス発生回路23には、ドラムユニット38に含
まれるドラムセンサ37a〜37cの検出信号とメイン
基本回路21からの指示とにしたがって、ドラムランプ
7a〜7iと、ドラムモータ左36aと、ドラムモータ
中36bと、ドラムモータ右36cとによる可変表示を
制御するためのサブ基本回路22が接続されている。ド
ラムランプ7a〜7iはドラムランプ回路30を、ドラ
ムモータ36a〜36cはモータ回路31を、ドラムセ
ンサ37a〜37cはセンサ回路32を介してそれぞれ
サブ基本回路22に接続されている。センサ回路32
は、メイン基本回路21にも接続されている。
【0028】また、パチンコ遊技機の制御回路には、A
C24Vの交流電源に接続され、複数種類の直流の電圧
を発生させる電源回路33が含まれている。電源回路3
3には、ドラムランプ用電源33Aも含まれる。
【0029】制御回路39のメイン基本回路21と、サ
ブ基本回路22とは、共に同一の遊技機制御基板40上
に設けられている。メイン基本回路21とサブ基本回路
22とは、ケーブルではなく基板40上の配線で接続さ
れており、その接続線の長さも、サブ基本回路22をメ
イン基本回路21の基板とは異なる可変表示装置制御用
基板上に設けた場合と比較してはるかに短くなる。した
がって、メイン基本回路21からサブ基本回路22への
表示制御用信号の伝送時に、表示制御用信号にノイズが
混入するおそれが小さくなるという効果がある。
【0030】なお、サブ基本回路22から可変表示装置
3への表示制御用信号にノイズが混入することを防止す
るために、可変表示装置3に、ノイズ防止用バッファを
設けてもよい。具体的には、ツェナーダイオードやバリ
スタなど、所定の電位以上の電圧が印加されたときに導
通する素子を用いて、過大なレベルのノイズが入力され
たときに、ノイズをたとえば接地電位に流す様にする。
【0031】メイン基本回路21には、スイッチ回路2
9を介して次のような信号が与えられる。10カウント
スイッチ16は、可変入賞球装置12に入賞した入賞玉
の検出信号をスイッチ回路29を介してメイン基本回路
21に与える。Vスイッチ17は、可変入賞球装置12
の特定入賞領域に入賞した入賞玉を検出し、検出信号を
スイッチ回路29を介してメイン基本回路21に与え
る。始動口スイッチ11は、始動口10に入賞したパチ
ンコ玉を検出し、検出信号をスイッチ回路29を介して
ゲーム制御用メイン基本回路21に与える。
【0032】サブ基本回路22は、ゲーム制御用メイン
基本回路21によって制御されて次のように表示を行な
う。まず、通常時には、サブ基本回路22は3つの回転
ドラム4a〜4cをすべて停止している。始動入賞が発
生し、可変開始されると、すべての回転ドラムが高速で
回転する。所定時間の経過後回転ドラム左4aが停止さ
れる。すなわち回転ドラム左4aが、予定停止図柄の1
図柄前からゆっくりした回転となり、予定停止図柄で停
止される。なお、この停止図柄は始動入賞に基づいてラ
ンダム数を用いて予め決定されている。
【0033】回転ドラム左4aが停止後所定時間経過す
ると、回転ドラム右4cが停止される。すなわち、回転
ドラム右4cを予定停止図柄の6図柄前からゆっくり回
転させ、予定停止図柄で停止させる。さらに所定時間経
過後、回転ドラム中4bを同様にして停止させる。すな
わち、回転ドラム中4bを予定停止図柄の11図柄手前
からゆっくり回転させ、予定停止図柄で停止させる。た
だしこの場合、回転ドラム右4cが停止した時点でリー
チラインが発生した場合には、この回転ドラム中4bを
通常の停止時よりもさらに長く(たとえば10秒間)ゆ
っくりとスクロールさせ、予定停止図柄で停止させる。
リーチとならないはずれ時の場合、可変表示開始から停
止までの時間はそれぞれ所定の時間となるように制御さ
れる。
【0034】停止時の表示結果によって、いずれかの有
効ラインに特定の表示態様の組み合わせ(たとえば「7
77」)が揃った時には大当りとなる。この場合メイン
基本回路21はスピーカ34を駆動してファンファーレ
音を発生させる。
【0035】大当りとなって可変入賞球装置12が開成
状態となっている間、サブ基本回路22は停止時の図柄
を表示するとともに、大当りの組合せが成立したライン
の裏側からドラムランプ7a〜7iを点滅表示する。
【0036】V入賞があった場合には、可変入賞球装置
12にパチンコ玉が所定個数(たとえば10個)入賞す
るか、所定時間(たとえば30秒)が経過するかして一
旦可変入賞球装置12が閉成した後、2秒間のインター
バルをおいて再度可変入賞球装置12が開成する。この
繰返し継続回数の上限は所定回数(たとえば16回)に
制限されている。
【0037】可変入賞球装置12の繰返し継続回数が1
6回となり、最終の開成が終了すると、大当り制御が終
了する。
【0038】なお、前述のように確率変動図柄が揃って
大当りが発生した場合は、その後大当りが2回発生する
までの間、可変表示時の大当りとなる確率が、通常時の
数倍となる。また、この確率が高確率となっている間に
さらに確率変動図柄が揃って大当りとなった場合には、
その時点からさらに2回大当りが発生するまでの間、高
確率状態が持続する。この確率変動情報は、ホール用管
理コンピュータに出力される。
【0039】レール飾りランプ20は、遊技状態に応じ
て点灯、消灯、点滅を行ない、スピーカ34は、遊技状
態に応じて予め定められた効果音を発生する。ソレノイ
ド15は、メイン基本回路21の制御に応じて、可変入
賞球装置12の開成および閉成を行なう。始動記憶表示
器8は、可変表示中等において始動入賞があった場合に
その個数を記憶して表示する。入賞個数表示器18は、
可変入賞球装置12の1回の開成におけるパチンコ玉の
入賞個数を表示する。前記メイン基本回路21、サブ基
本回路22、クロック用リセットパルス発生回路23、
ドラムランプ回路30、モータ回路31、センサ回路3
2により、可変表示制御手段が構成されている。
【0040】なお、可変表示装置は、たとえばボクシン
グの試合を映像表示し、遊技者側のボクサーが勝てば所
定の遊技価値を付与するものでもよい。その場合には、
たとえば遊技者側のボクサーが2回ダウンを奪えばKO
勝ちとなり大当りとするようにし、1回目のダウンを奪
えるようにするか否かを、乱数発生手段が発生した乱数
に基づき事前決定するようにする。つまり、複数種類の
図柄をスクロール表示または切換表示するものに限ら
ず、かつ、表示結果が導出表示された後においても引続
き可変表示され続けるものでもよい。
【0041】図5(a)は、図4に示した制御回路39
の動作を説明するためのメインルーチンのフローチャー
トである。
【0042】図5(a)に示すメインルーチンプログラ
ムは前述のようにたとえば2msec毎に1回実行され
る。この実行は、図4のクロック用リセットパルス発生
回路23が2msec毎に1回発生するリセットパルス
に応答して開始される。まずステップS(以下単にSと
言う)1により、スタックセット処理がなされ、S2に
よりRAMエラーがあったか否かの判断が行なわれる。
この判断は、後述するようにメイン基本回路21に含ま
れるRAMの所定アドレスの内容を読出し、その値が所
定の値(本実施例の場合6802H)と等しいか否かを
調べることにより行なわれる。プログラムの暴走時や電
源投入直後には、RAMの格納データは不定であるた
め、この判断の答えはNOとなって制御はS3に進む。
【0043】S3においては、RAMの所定アドレスに
初期データを書き込むなど、所定のイニシャル処理が行
なわれる。なお、本実施例の遊技機においては、このイ
ニシャル処理を複数回に分割して行なっている。複数回
に分割することにより、1回のリセットパルスの入力に
応答して行なわれる処理は少なく、それに要する時間も
短くて済むために、例えば電源の投入直後など、リセッ
トパルスの発生間隔が不安定で、比較的短い間に後続す
るリセットパルスが入力されたりした場合でも、イニシ
ャル処理が不完全なままで通常の遊技制御に移行してし
まう虞がすくない。
【0044】S3の後制御はS8に進む。S8以降の処
理については後述する。S3が複数回数実行されること
によりRAMに所定の初期データが書込まれるため、以
降このメインルーチンの実行時には、S2における判断
の答えがYESとなり、制御はS4に進む。
【0045】続いてS4では、確率設定スイッチチェッ
ク処理を行なう。この処理では、シリアルROM41
(図4)に記憶されている確率データがメイン基本回路
21に入力され、I/Oポート、CPUを介してRAM
にロードされ、ゲーム制御に使用可能な状態になる。な
お、キースイッチ42とスライドスイッチ43(図3)
の操作位置により設定モードであると判断された場合
は、確率データを変更してシリアルROM41に格納
し、この変更後の確率データをRAMにロードする。こ
の確率設定スイッチチェック処理の詳細については、図
6(a)を参照して後述する。
【0046】S5のプロセス処理とは、パチンコ遊技機
における種々の遊技プロセスに応じたサブルーチンプロ
グラムを実行する処理である。プロセスフラグとは、パ
チンコ遊技機の遊技プロセスの変化に応じてその遊技プ
ロセスに応じたサブルーチンプログラムを実行させるべ
くそのサブルーチンプログラムを指定するためのフラグ
である。このプロセスフラグは「0」にセットされてい
る場合には、パチンコ玉の始動入賞に伴う始動入賞記憶
があるか否かの判断を行なう通常時サブルーチンプログ
ラムが実行される。そして、始動入賞記憶がある場合に
はプロセスフラグは「1」にセットされて後述するドラ
ム回転前のサブルーチンプログラムが実行される。この
ドラム回転前サブルーチンプログラムにより、プロセス
フラグは「2」または「3」にセットされ、それぞれ、
大当り図柄セットサブルーチンプログラムまたは外れ図
柄セットサブルーチンプログラムが実行される。
【0047】外れ図柄セットサブルーチンプログラムが
実行された後においては、プロセスフラグが「4〜1
1」にセットされて外れ図柄チェックサブルーチンプロ
グラムが実行され、事前決定された外れ図柄は本当に外
れ図柄の組合わせになっているか否かをチェックする等
の処理が行なわれる。
【0048】次にプロセスフラグが「12」にセットさ
れ、可変表示装置用の制御回路であるサブ基本回路22
内のサブCPUに所定のデータを送信するためのコマン
ドデータをセットするサブCPUコマンドセット中サブ
ルーチンプログラムが実行される。次にプロセスフラグ
が「13」にセットされ、前記セットされたコマンドデ
ータをサブCPUに出力するためのサブCPUコマンド
出力中サブルーチンプログラムが実行される。
【0049】次にプロセスフラグが「14〜18」にセ
ットされ、それぞれの回転ドラムを所定時間回転駆動さ
せた後停止するためのドラム停止待ちサブルーチンプロ
グラムが実行される。その際に、リーチ成立時と確率変
動リーチ成立時においては、中ドラムの回転駆動時間が
リーチ非成立時よりも長くなるために、プロセスフラグ
の「17」,「18」により、それぞれのリーチに合わ
せた中ドラム停止待ち制御が行なわれる。
【0050】次にプロセスフラグが「19」にセットさ
れて後述する大当りチェック処理が行なわれる。そし
て、大当りである場合には、プロセスフラグを「20」
または「21」にセットし、通常時の大当りあるいは確
率変動大当りに伴う可変入賞球装置の第1の状態への駆
動前のサブルーチンプログラムが実行される。
【0051】次にプロセスフラグが「22〜25」にセ
ットされ、可変入賞球装置の第1の状態への駆動中の制
御を行なう開放中サブルーチンプログラムが実行され
る。その際に、通常の大当りの発生に伴って可変入賞球
装置が第1の状態に駆動されている最中であって、パチ
ンコ玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞する時点に
おいてプロセスフラグは「22」にセットされており、
特定入賞領域にパチンコ玉が入賞した後においてはプロ
セスフラグは「23」にセットされる。
【0052】一方、確率変動大当りの発生に伴う可変入
賞球装置の第1の状態中において、パチンコ玉が特定入
賞領域に入賞する以前においてはプロセスフラグが「2
4」にセットされており、パチンコ玉が特定入賞領域に
入賞した後においてはプロセスフラグは「25」にセッ
トされ、可変入賞球装置の第1の状態の駆動中における
それぞれの遊技状態に応じたサブルーチンプログラムが
実行される。
【0053】次に、可変入賞球装置の第1の状態が終了
した後においては、プロセスフラグが「26」にセット
されて開放後(V入賞前)サブルーチンプログラムが実
行される。そして、次にプロセスフラグが「27」にセ
ットされて、開放後(V入賞後)サブルーチンプログラ
ムが実行される。そして、最後に、プロセスフラグが
「28」にセットされ、後述する大当り動作終了待サブ
ルーチンプログラムが実行される。
【0054】次に、S6に進み、図3に示すサブ基本回
路22内のサブCPUに対して発行するコマンドをI/
OポートからサブCPUに対し出力する処理が行なわれ
る。この処理により、サブCPUに対し、遊技状態に応
じた表示を行なうためのコマンドが与えられる。これら
のコマンドの内容は、たとえば通常の大当りを発生させ
ることが事前決定されたことや確率変動大当りを発生さ
せることが事前決定されたこと等の現時点での遊技状
態,事前決定された当りの組合せとなる停止図柄ナンバ
ー,事前決定された外れの組合せとなる停止図柄ナンバ
ー等である。
【0055】次いで、S7では、各種検出器からの検出
信号を入力するスイッチ入力処理が行なわれる。この処
理によって、パチンコ玉が始動口10に入賞したことの
判定が行なわれる。次にS8に進み、ランダム1カウン
タを更新する処理が行なわれる。このランダム1カウン
タとは、大当りを発生させるか否かを事前決定するため
のカウンタであり、このメインルーチンが2msec毎
に1回実行されるたびに「1」ずつ加算更新されるもの
であり、0からカウントアップして319(設定1)あ
るいは351(設定2)あるいは383(設定3)まで
カウントアップし、次に1加算更新されることにより再
度0からカウントアップしなおすものである。
【0056】次にS9に進み、リセット回数が「0」、
「1〜15」のいずれであるかについての判断が行なわ
れる。このリセット回数とは、クロック用リセットパル
ス発生回路23から発せられる定期リセットパルスにし
たがってメイン基本回路21がリセットされた回数を意
味し、リセットされる度に「0」から1つずつ歩進さ
れ、「15」に達した後さらに歩進されることにより
「0」となる。リセット回数が「0」の場合にはS11
に進み、ラッキーナンバー表示LED19を変動させる
ための処理が行なわれ、S12に進む。リセット回数が
「0」以外の時にはS10に進んで出力データテーブル
を選択し、LED・ランプデータをセットする処理が実
行される。この制御に基づき、前述したレール飾りラン
プ20等の表示制御が行なわれる。S10の後制御はS
12に進む。
【0057】S12では、後述する入賞記憶エリア格納
処理が行なわれる。S12の後処理はS13に進み、ラ
ンダム2カウンタ、ランダム3カウンタ、ランダム4カ
ウンタ、ランダム5カウンタの更新処理が行なわれる。
ランダム2カウンタは、大当り時の停止図柄を決定する
ために用いられる。ランダム3カウンタは、はずれ時の
左図柄、中図柄、右図柄を決定するために用いられる。
ランダム4カウンタは、図柄変動時に、図柄を1図柄だ
け多く空回転させるか否かを決定するために用いられ
る。ランダム5カウンタは、ラッキーナンバー表示LE
D19の停止位置を決定するために用いられる。このS
13の処理は、クロック用リセットパルス発生回路23
によってリセットされる時間(2msec)内にS1〜
S12までの処理を行ない、その残り時間であるリセッ
ト待ち時間を利用して行なわれる。S1〜S12までの
処理時間がランダムとなるために、S13による処理時
間もランダムとなり、S13による更新処理の結果、ラ
ンダム2カウンタ、ランダム3カウンタ、ランダム4カ
ウンタ、ランダム5カウンタのカウント値はランダムな
値を取ることになる。
【0058】図5(b)は、図5(a)のS13に示し
た各ランダムカウンタの更新のうち、ランダム2カウン
タの更新処理のサブルーチンプログラムを示すフローチ
ャートである。
【0059】まずS14では、ランダム2カウンタを
「1」歩進する処理が行なわれ、S15に進み、ランダ
ム2カウンタがその最大値であるmxを越えたか否かの
判断が行なわれ、越えていない場合にはそのままリター
ンする。一方、ランダム2カウンタがmxを越えた場合
にはS16に進み、ランダム2カウンタを0クリアす
る。その結果、ランダム2カウンタは、前述したリセッ
ト待ち時間を利用して、「0」から1ずつ加算更新され
てその最大値であるmxを越えた段階で再度「0」から
カウントアップするように構成されている。
【0060】このランダム2カウンタのカウント上限値
である前述したmxは、スライドスイッチ(設定選択ス
イッチ)43を確率変動図柄の出現確率を変更調整する
位置になるように操作した状態で、設定スイッチ42を
操作することにより、後述するように設定1,設定2,
設定3の3段階に可変設定でき、図5(c)に示すよう
に、それぞれの設定状態で、73,80,88の3つの
値をとる。その結果、後述するように、確率変動図柄の
出現確率を可変設定できる。
【0061】図5のS4で示した確率設定スイッチチェ
ック処理のサブルーチンプログラムについて図6(a)
のフローチャートを参照して説明する。S17よりポー
ト入力処理が行なわれ、ポートからのデータが入力され
る。このポートは図6の(b)に示されているようにポ
ート1とポート2との2種類のポートがありポート1と
ポート2ともにOFFの場合には故障である旨のデータ
が入力されたこととなり、ポート1がONでポート2が
OFFの場合にはキースイッチ(設定スイッチ)42が
ノーマルモードである旨のデータが入力されたこととな
る。また、ポート1がOFFでポート2がONの場合に
はキースイッチ42が確認モードである旨のデータが入
力されたこととなる。さらに、ポート1とポート2とも
にONの場合にはキースイッチ42が設定モードである
旨のデータが入力されたこととなる。
【0062】S18では、S17のポート入力データに
基づいて、キースイッチ42が設定モードであるか否か
の判断が行なわれる。キースイッチ42が設定モードで
ある場合にはS27に進み、イニシャル中であるか否か
の判断が行なわれる。このイニシャル中とは、電源が投
入された電源立ち上げ状態を意味し、電源立ち上げ状態
でない場合にはこのサブルーチンプログラムが終了す
る。
【0063】一方、イニシャル中である場合には、S2
8に進み、キースイッチ42がノーマルモードから設定
モードに切換わったか否かの判断がなされて、切換わっ
ていない場合にはS26に進むが、切換わった場合には
S29に進み設定データを1加算する処理が行なわれ
る。これによって、確率決定データがたとえば設定1と
なっていた場合にはS29の処理により設定2となる。
【0064】次にS30に進み、設定データが「4」で
あるか否かの判断がなされ、「4」の場合にはS31に
進み、設定データを「1」にした後S32に進むが、設
定データが「4」でない場合には直接S32に進む。設
定データの上限値は「3」となり、1加算した結果4に
なった場合には設定データが「1」に更新され、「1」
からS29により再度1ずつ加算される。
【0065】次に、S32では、設定データが出力され
てシリアルROM41に書込更新され、設定完了タイマ
がセットされる。キースイッチ42はノーマルモードか
ら設定モードへの操作を行なった後ノーマルモードに切
換えられた状態で所定時間経過した場合にはその設定確
率データが登録されて確率設定が完了する。その確率決
定が完了するまでの時間が前記設定完了タイマで計時さ
れ、たとえば5秒程度の時間を計時する。S28による
ノーマルモードから設定モードへの切換えが行なわれな
いと判断された場合にはS26により現時点での設定確
率状態で設定表示LED55a〜55cにより表示され
る。また、S29ないしS32により設定データが更新
された場合には、その更新された確率設定データがS2
6に従って設定表示LED55a〜55c(図3参照)
により表示される。
【0066】一方、キースイッチ42が設定モードでな
い場合にはS18によりNOの判断がなされてS19に
進み、キースイッチが確認モードであるか否かの判断が
なされる。キースイッチが確認モードである場合にはS
24に進みイニシャル中か否かの判断がなされ、イニシ
ャル中でない場合にはS26に進み、現時点での設定デ
ータが表示され、イニシャル中である場合にはS25に
より、設定データの入力と設定完了タイマのセットが行
なわれる。この設定データの入力とは、シリアルROM
41の確率データをメイン基本回路21のRAMにロー
ドする処理であり、このロードされた設定データに従っ
て可変表示装置3の制御が行なわれる。そして、そのロ
ードされたデータに従ってS26にて設定表示LED5
5a〜55c(図3参照)により表示される。一方、キ
ースイッチが確認モードでない場合すなわちノーマルモ
ードの場合にはS20に進み、設定表示をクリアする処
理が行なわれた後にS21に進み、イニシャル中である
否かの判断が行なわれ、イニシャル中でない場合には、
そのままサブルーチンプログラムが終了する。一方、イ
ニシャル中である場合にはS22に進み、設定完了タイ
マが終了したか否かの判断がなされ、終了していない場
合にはS26により現時点における設定データの表示が
行なわれる。一方、設定完了タイマが終了した場合には
S23に進み、設定データの入力が行なわれる。この設
定データの入力とは、シリアルROM41に書込まれて
いる確率設定データをメイン基本回路21のRAMにロ
ードする処理である。このようにキースイッチがノーマ
ルモードに切換えられた状態で設定完了タイマが終了す
ると設定データがRAMにロードされて確率設定が完了
するスライドスイッチ43の操作により変更設定したい
確率の種類を選択指定した上でキースイッチ42を操作
することにより、その選択指定された確率が以上の動作
を経て変更設定される。
【0067】図4のS12で示した入賞記憶エリア格納
処理について説明する。入賞記憶エリア格納処理では、
ランダム1カウンタ、ランダム2カウンタ、ランダム3
カウンタの値を始動入賞記憶エリアの対応するエリアに
それぞれ格納する処理が行なわれる。この始動入賞記憶
エリアが、始動入賞記憶数に応じて各ランダムカウンタ
の値を記憶するための複数個(本実施例では4個)のカ
ウント値格納用のエリアを有する。この処理により、始
動入賞ごとに、それに対応するランダム1カウンタ、ラ
ンダム2カウンタ、ランダム3カウンタの値がそれぞれ
の入賞記憶エリアに格納される。
【0068】図5のS5で示したプロセス処理について
述べる。プロセス処理では、プロセスフラグの値を参照
して各処理に対応するサブルーチンへ制御がジャンプす
る。
【0069】図7(a)は、図5のS5で行なわれるプ
ロセス処理のうち、プロセスフラグの値が「1」のとき
に行なわれるドラム回転前処理のフローチャートであ
る。この処理は、通常処理において入賞記憶があったと
判断された場合に実行される。
【0070】まず、S33で、上述の通常時処理におい
てセットされたプロセスタイマが終了したか否かについ
ての判断が行なわれる。終了しない場合にはS34に進
みプロセスタイマが1減算される。S35で再びプロセ
スタイマが終了したかどうかについての判断が行なわ
れ、まだ終了していない場合にはこのサブルーチンは終
了する。
【0071】S33またはS35のいずれかでプロセス
タイマが終了していると判断された場合にはS36でプ
ロセスフラグを「2」にすなわち大当り図柄セットサブ
ルーチンが実行される状態にセットする処理が行なわれ
る。S37で、入賞記憶エリア1に格納されていたラン
ダム1カウンタの値の読出が行なわれる。この入賞記憶
エリアは、始動入賞があったときに、その時点のランダ
ム1カウンタの値を格納しておくエリアであり、入賞記
憶を4つ保持しておくために、全部で4箇所準備されて
いる。S37では、そのうち最も古いデータを格納する
ためのエリア1からのランダム1カウンタの値の読出が
行なわれる。
【0072】続いてS38では、読出されたランダム1
カウンタの値が所定の大当り判定値(1通り、たとえば
8)と一致するか否かについての判断が行なわれる。一
致する場合にはこのサブルーチンは直ちに終了する。し
たがって大当りであればプロセスフラグの値は「2」と
なって、前述の通り大当り図柄セット処理が次に行なわ
れる。一方、大当り判定値ではないと判定された場合に
は制御はS39に進む。S39では、現在、確率変動フ
ラグがセットされているか否かについての判断が行なわ
れる。この確率変動フラグとは、前述したように特定の
確率変動図柄で大当りが発生した場合にセットされるフ
ラグで、このフラグがセットされている場合には、当該
大当り後2回の大当りが発生するまで、大当りが発生す
る確率が通常における大当り確率の数倍となる。
【0073】S39で確率変動フラグがセットされてい
ないと判断された場合には制御はS41に進む。一方、
セットされていると判断された場合にはS41に進み、
読出されたランダム1カウンタの値が確率変動時の大当
り判定値と等しいかどうかについての判断が行なわれ
る。確率変動時の大当り判定値は、S38で用いられる
大当り判定値の他に4通り予め定められている。したが
って、確率変動フラグがセットされている場合には、そ
れ以外の場合と比べて大当りとなる確率が前述のように
数倍となる。S40の結果読出されたランダム1カウン
タの値と大当り判定値のいずれかとが等しいと判断され
た場合には直ちにこのサブルーチンは終了するが、いず
れとも一致しないと判断された場合にはS41に進む。
S41では、プロセスフラグに「3」がセットされる。
プロセスフラグが「3」にセットされた場合には、図5
のS5に示されるプロセス処理が次回実行されるときに
は、はずれ図柄セット処理が行なわれる。
【0074】図7(b)は、図5のS5に示したプロセ
ス処理のうち、プロセスフラグが「2」のときに実行さ
れる大当り図柄セット処理のサブルーチンプログラムを
示すフローチャートである。まずS42で、後述する大
当り図柄テーブルを参照し、入賞記憶エリア1に格納さ
れているランダム2カウンタの値に対応する当り図柄を
停止図柄ナンバーの左、中、右にセットする処理が行な
われる。この場合、左中右の図柄配列が同一であって当
りラインが1ラインのみである場合には左図柄ナンバー
と中図柄ナンバーと右図柄ナンバーとを一致させればよ
く、この実施例のように大当り図柄テーブルを使用する
必要はない。
【0075】S43では大当りフラグに「大当り、リー
チ」がセットされてS44に進む。S44では、S42
でセットされた停止図柄が確率変動図柄かどうかについ
ての判断が行なわれる。確率変動図柄でない場合には制
御はS46に、確率変動図柄である場合には制御はS4
5にそれぞれ進む。S45では、大当りフラグに「大当
り、確変大当り、リーチ、確変リーチ」がセットされて
S46に進む。
【0076】S46では、現在のランダム4カウンタの
値によって空回転図柄数をセットする処理が行なわれ
る。この空回転図柄数とは、図柄の停止までに変動する
図柄の数を所定数だけ変化させる際の、その変化の数で
ある。具体的には、ランダム4カウンタの値が奇数のと
きには空回転図柄数として「1」が、偶数のときには
「0」がそれぞれセットされる。
【0077】次にS47によって、ランダム5カウンタ
の値によりラッキーナンバー表示LED19の停止位置
をセットする処理が行なわれ、大当り図柄セット処理プ
ログラムが終了する。大当り図柄セット処理プログラム
が終了した後、プロセスフラグに「12」がセットされ
る。プロセスフラグは「12」にセットされることによ
り、S5のプロセス処理が次回実行される際にはサブC
PUコマンドセット中処理が実行されることになる。
【0078】S38ないしS40の処理によって、可変
表示装置の停止時の表示結果が特定の表示態様の組合わ
せとなるかどうかが決定される。各回転ドラムには21
通りの図柄が描かれており、かつ大当りとなる図柄の組
合わせは8通りの大当り図柄の5ラインすなわち40通
りあるので、表示上の大当りの発生する確率は40/2
3 ≒1/231,5となる。一方、ソフト上の大当り
となる確率は、図7(a)のS38ないしS40からわ
かるようにランダム1カウンタのとり得る値の範囲によ
って定まる。
【0079】この実施例では、ランダム1カウンタは、
設定1の場合は0〜319、設定2の場合は0〜35
1、設定3の場合は0〜383の範囲でカウントする。
一方、大当りとなる値は、通常時に1通りである。また
高確率時には、ランダム1カウンタの上限値は351と
され、大当りとなる値は、設定1では7通り、設定2で
は5通り、設定3では3通りである。したがって、ソフ
ト上の大当りが発生する確率は、設定1では通常時に1
/320、高確率時に7/352となり、設定2では通
常時に1/352、高確率時に5/352、設定3では
通常時に1/384、高確率時に3/352となる。前
記スライドスイッチ(設定選択スイッチ)43、キース
イッチ(設定スイッチ)42により、特定表示確率変動
手段による確率の変動度合を変更設定して調整操作可能
な変動度合調整操作手段が構成されている。
【0080】図8は、図7(b)のS42で参照した大
当り図柄テーブルの構成図である。大当り図柄テーブル
には、同図(a)に示すテーブル1と同図(b)に示す
テーブル2があり、メイン基本回路21(図4)のRO
Mに格納されている。テーブル1には、ランダム2カウ
ンタがとり得る値(番号)と、その番号に対応する図柄
ナンバーの組合わせとが格納されている。格納された図
柄ナンバーにより、可変表示装置3(図1)の表示領域
においてセンターライン上に停止する左中右の図柄配列
が示される。この実施例では、表示領域内の上中下段の
3列と右上がり1列と右下がり1列の合計5列で大当り
となる組合わせが発生する。テーブル1では、赤色77
7,FEVER,$$$などの8通りの大当りとなる組
合わせごとに、先頭から上段列,右下がり列、中段列,
右上がり列,下段列の順に組合わせデータが格納され、
それぞれに00〜39の組合わせ番号が付与されてい
る。
【0081】図8(b)に示したテーブル2には、40
〜87の番号と、それに対応する図柄組合わせ番号とが
格納されている。この図柄組合わせ番号は、上述のテー
ブル1に格納された組合わせ番号に対応するものであ
り、ランダム2カウンタの値が40以上であった場合
に、テーブル2の該当する番号に格納された図柄組合わ
せ番号を参照することにより、テーブル1から組合わせ
データを読出すことができる。このように、40以上の
番号を39以下の番号に変換して図柄の組合わせを決定
するので、ただ単に00〜87までの図柄組合わせデー
タを格納した場合と比べて、大当り図柄テーブルの容量
が小さくて済み、メモリの構成コストを安価にできる。
【0082】上述の図5(c)に示したように、ランダ
ム2カウンタの上限値は、設定1では72、設定2では
79、設定3では87となる。このうち確率変動図柄と
なるのは、テーブル1における「赤777」と「青77
7」であり、これらに該当する組合わせ番号はテーブル
1における00〜04および20〜24の10個とテー
ブル2における40〜44および50〜54の10個で
ある。したがって、確率変動図柄の組合わせによる大当
りが発生する確率は設定1では20/73、設定2では
20/80、設定3では20/88となる。前記スライ
ドスイッチ(設定選択スイッチ)43、キースイッチ
(設定スイッチ)42により、可変表示装置の表示結果
が特別の表示態様になる確率を変更設定して調整操作可
能な確率調整操作手段が構成されている。
【0083】プロセスフラグが「3」のときに行なわれ
るはずれ図柄セット処理について説明する。この処理は
プロセスフラグが「3」にセットされている間、すなわ
ち抽選の結果はずれと判定された場合に実行され、複数
種類のはずれ図柄の組合せのうちから1組のはずれ図柄
の組合わせを事前に決定する処理である。
【0084】図9(a)は、プロセスフラグが「19」
のときに行なわれる大当りチェック処理のサブルーチン
プログラムのフローチャートを示す。まずS48で、プ
ロセスタイマが「0」となったか否かについての判断が
行なわれる。プロセスタイマが未だ「0」でなければこ
のサブルーチンプログラムは直ちに終了し、プロセスタ
イマが「0」となって初めてS49に制御が進む。
【0085】S49では、モータをOFFさせる処理、
すなわちモータに印加される電圧を低電圧とする処理が
行なわれる。
【0086】続いて、S50では、大当りフラグが大当
りとなっているかどうかについての判断が行なわれる。
大当りでなければS51でプロセスフラグに「0」がセ
ットされてこのサブルーチンプログラムは終了する。し
たがってこの場合には通常処理に制御が戻ることにな
る。大当りフラグが大当りであれば制御はS52に進
む。S52では、確率変動カウンタが「0」かどうかに
ついての判断が行なわれる。この確率変動カウンタは、
確率変動図柄で大当りした場合に「2」がセットされる
ものである。「0」であれば直ちに制御はS54に進む
が、「0」でなければS53で確率変動カウンタが1減
算されてS54に進む。すなわち、確率変動カウンタ
は、確率変動図柄で大当りした場合に「2」がセットさ
れた後、大当りが発生するたびに1ずつ減算される。そ
して「0」であれば大当りが発生する確率は低(通常)
確率となり、「0」以外の場合に高確率となる。
【0087】S54では確率変動フラグをクリアする処
理が行なわれる。これは、高確率時であっても、大当り
中には一旦大当り発生の確率を低確率にするためであ
る。続いてS55で、ラッキーナンバー表示LED19
の停止位置がセットされてラッキーナンバー表示LED
19の変動時間がセットされる。さらにS56で、プロ
セスタイマに開放前時間がセットされる。本実施例の場
合には開放前時間として5秒に相当する時間がセットさ
れる。そしてプロセスフラグに開放前処理を示す「2
0」がセットされてS57に進む。プロセスフラグに
「20」がセットされたために、次にプロセス処理が実
行されるときには開放前処理プログラムが行なわれるこ
とになる。
【0088】S57では、大当りフラグが確変大当りか
どうかについての判断が行なわれる。確変大当りであれ
ば制御はS58に進んでプロセスフラグに開放前(確変
大当り)処理を示す「21」がセットされる。S58の
後、および大当りフラグが確変大当りでない場合にはこ
のサブルーチンは終了する。プロセスフラグに「21」
がセットされた場合には、次回プロセス処理が実行され
るときには開放前処理(確変大当り)が実行されること
になる。この開放前(確変大当り)の処理は、通常の開
放前処理とは効果音やドラムランプその他のランプ制御
が変えられ、遊技の興趣がより向上するようになってい
る。
【0089】図9(b)は、プロセスフラグが「28」
となった場合に行なわれる大当り動作終了待ち処理のサ
ブルーチンプログラムのフローチャートである。まずS
59でプロセスタイマが終了したかどうかについての判
断が行なわれる。プロセスタイマが終了して初めてS6
0に制御が進み、ホール用管理コンピュータなどに送信
される大当り情報と確率変動情報とがOFFされる。続
いてS61で、大当りフラグが確変大当りかどうかにつ
いての判断が行なわれる。確変大当りでない場合には制
御はS63に進むが、確変大当りである場合にはS62
で確率変動カウンタに2が設定された後S63に進む。
【0090】S63では、確率変動カウンタの値をその
まま確率変動フラグにセットする処理が行なわれる。続
いてS64で、確率変動フラグがセットされているかど
うか、すなわち確率変動フラグが「0」かどうかについ
ての判断が行なわれ、「0」ならば制御はS66に進む
が、「0」でない場合にはS65でホール用管理コンピ
ュータに出力される確率変動情報がONされた後S66
に進む。S66では、開放回数カウンタがクリアされた
後プロセスフラグが「0」に設定され、次からは通常処
理が実行されることになる。この大当り動作終了待ち処
理により、大当り中には一旦低確率に戻されていた大当
りの発生確率が、確率変動時には再び高確率に設定し直
される。
【0091】前記S36〜S45、S50〜S54、S
61〜S66により、可変表示装置の表示結果が予め定
められた特別の表示態様になった場合に可変表示装置の
表示結果が特定の表示態様になる確率を変動させる特定
表示確率変動手段が構成されている。
【0092】次に、大当り発生確率の設定方法を変形さ
せた別実施例について説明する。図10(a)は、前述
した実施例の図7(a)に示したドラム回転前処理の変
形例を示すフローチャートである。この別実施例では、
大当りが発生するか否かを決定するランダム1カウンタ
が0〜703の704個の値をとるようにし、そのう
ち、大当りが発生する組合わせを通常時は「0」と
「1」の2通り、高確率時は「0〜Mx」のMx+1通
りとした。そして、Mxの値を図10(b)に示す設定
1〜3の3つの値からキースイッチ42によって選択設
定できるように構成した。したがって、大当りが発生す
る確率は、通常時には2/704、高確率時には設定1
の場合に11/704、設定2の場合に10/704、
設定3の場合に9/704となる。
【0093】図10(a)において、図7(a)に示し
たS33〜S36と同様の手順でS67〜S70の処理
が行なわれた後、S71にてランダム1カウンタが読出
され、0〜703のうちの1つの値が取得される。S7
2にてランダム1カウンタの値が1以下であるか否かが
判定され、1以下であれば、通常時の大当りを発生させ
る「0」もしくは「1」のいずれかに該当するので、S
70で設定したプロセスフラグの値(2:大当り図柄セ
ット処理)をそのままにしてプログラムを終了する。
【0094】一方、ランダム1カウンタの値が1以下で
なければ、S73にて確率変動フラグがセットされてい
るか否かを調べ、セットされていなければ、プロセスフ
ラグに「3」(外れ図柄セット処理)を設定して終了す
る。確率変動フラグがセットされていれば、S74にて
ランダム1カウンタの値がその時点で設定されているM
x以下であるか否かを判定し、Mx以下であれば高確率
時の大当りを発生させる値であるので、プロセスフラグ
の値をそのままにして終了する。逆に、ランダム1カウ
ンタの値がMx以下でなければ、高確率時の大当りにも
該当しないので、プロセスフラグに外れ図柄セット処理
の値「3」を設定して終了する。
【0095】このように、確率が変動していない通常時
においては、読出されたランダム1の値が「0」あるい
は「1」の2通りの場合に大当り発生するために、ソフ
ト上の大当りが発生する確率は、2/704=1/35
2となる。一方、確率変動時(高確率時)においては、
読出されたランダム1カウンタの値が「0〜Mx」の場
合に大当りが発生する。このMxは、スライドスイッチ
(設定選択スイッチ)43の操作により確率変動時にお
ける大当りの発生確率を選択した状態でキースイッチ
(設定スイッチ)42を操作して設定1,設定2,設定
3のいずれかに設定することにより(図6参照)、図1
0の(b)に示すように、10,9,8のそれぞれの値
となる。その結果、確率変動時(高確率時)において
は、大当りの発生確率は、設定1の場合に11/70
4,設定2の場合に10/704,設定3の場合に9/
704となる。前記スライドスイッチ(設定選択スイッ
チ)43,キースイッチ(設定スイッチ)42により、
前記特定表示確率変動手段による前記確率の変動度合を
変更設定して調整操作可能な変動度合調整操作手段が構
成されている。
【0096】以上説明したように、2種類の実施例に示
したパチンコ遊技機では、可変表示装置の停止時に予め
定められた特定の図柄の組合わせが表示されて大当りが
発生する確率をスイッチの操作によって変更設定できる
ようにした。したがって、必要に応じて大当り発生確率
を変更調整することにより、遊技価値が付与される頻度
が変動し、遊技場の変化に富んだゲーム制御が行なわれ
る。また、大当りが発生する確率については、通常時の
大当り発生確率の他、高確率時の大当り発生確率や、高
確率となる確率変動図柄が発生する確率などの複数種類
に関する設定が行なわれるようにしたので、ゲームをさ
らに多様化させ、遊技上の様々なタイミングで変化をつ
けることが可能となる。
【0097】なお、上述した2種類の実施例では、キー
スイッチ(設定スイッチ)42とスライドスイッチ(設
定選択スイッチ)43とを操作することにより、通常時
および高確率時の大当り発生確率と、確率変動図柄の発
生確率とのそれぞれについて、個別に変更設定できるよ
うにしたが、変更設定の方式はこれに限られるものでは
なく、目的や用途、使用環境などに応じて、変更設定で
きる確率の種類や設定パターンを増減させてもよい。た
とえば、変更設定できる確率を高確率時の確率変動図柄
の発生確率としたり、スイッチによって変更可能な確率
を通常時大当り、高確率時大当り、確率変動大当りのう
ちの1つもしくは2つのみに限定し、他の2つもしくは
1つの確率を固定値とするなどである。さらには、通常
時、高確率時、確率変動図柄発生などの確率をキースイ
ッチ42でもって、一括して変更設定できるように構成
してもよい。また、変更設定する手段としては、遊技機
本体に設けたスイッチに限らず、たとえば、ホール管理
用のコンピュータによって設定できるようにしてもよ
い。
【0098】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、可変表示装
置の表示結果が予め定められた特別の表示態様となった
場合に可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の
表示態様になる確率を特定表示確率変動手段が変動させ
る。可変表示装置の表示結果が特別の表示態様になる確
率は、確率調整操作手段を調整操作することにより変更
設定され、この設定された確率に従って、可変表示制御
手段が可変表示装置の表示を制御する。これにより、可
変表示装置の表示結果が特定の表示態様になる確率を変
動させて可変表示装置による遊技の変化性を向上させ、
変化に富んだ面白味のある遊技を提供することができる
とともに、この特別の表示態様の出現確率を調整操作可
能に構成し、遊技者の利益と遊技場の利益とのバランス
がとりやすく遊技場にとって管理しやすい、より改良さ
れた優れた遊技機を提供し得るに至った。
【0099】請求項2に記載の本発明は、可変表示装置
の表示結果が予め定められた特別の表示態様となった場
合に可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表
示態様になる確率を特定表示確率変動手段が変動させ
る。この変動の度合は、変動度合調整操作手段を調整操
作することにより変更設定され、設定された度合で変動
させた確率に従って可変表示制御手段が可変表示装置の
表示を制御する。これにより、可変表示装置の表示結果
が特定の表示態様になる確率を変動させて可変表示装置
による遊技の変化性を向上させ、変化に富んだ面白味の
ある遊技を提供し得るとともに、この確率変動度合を調
整操作できるようにし、遊技場にとって管理しやすい、
より改良された優れた遊技機を提供し得るに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の一例のパチンコ遊技機の
遊技領域を示す正面図である。
【図2】可変表示装置の各回転ドラムにより表示される
各種図柄を示す模式図である。
【図3】パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面
図である。
【図4】パチンコ遊技機に用いられる制御回路を示すブ
ロック図である。
【図5】図4に示されるメイン基本回路の動作を説明す
るためのプログラムのメインルーチンおよびランダム2
カウンタ更新処理のサブルーチンを示すフローチャート
とランダム2カウンタの上限設定値を示す説明図であ
る。
【図6】確率設定スイッチチェック処理のサブルーチン
プログラムのフローチャートおよびキースイッチによる
モードの一覧を示す説明図である。
【図7】ドラム回転前処理および大当り図柄セット処理
のサブルーチンプログラムのフローチャートである。
【図8】大当り図柄テーブルの構成を示す模式図であ
る。
【図9】大当りチェック処理および大当り動作終了待処
理のサブルーチンプログラムのフローチャートである。
【図10】ドラム回転前処理のサブルーチンプログラム
の変形例を示すフローチャートと高確率時の大当り確率
調整値を示す説明図である。
【符号の説明】
1は遊技盤、3は可変表示装置、4a〜4cは回転ドラ
ム、6は開放回数表示器、12は可変入賞球装置、7a
〜7iはドラムランプ、8は始動記憶表示器、9は誘導
部材、10は始動口、11は始動口スイッチ、15はソ
レノイド、16は10カウントスイッチ、17はVスイ
ッチ、18は入賞個数表示器、21はメイン基本回路、
22はサブ基本回路、39は制御回路、40は遊技機制
御基板、41はシリアルROM、42はキースイッチ
(設定スイッチ)、43はスライドスイッチ(設定選択
スイッチ)である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示状態が変化可能な可変表示装置を有
    し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の
    表示態様になった場合に所定の遊技価値が付与可能とな
    る遊技機であって、 該可変表示装置の表示結果が予め定められた特別の表示
    態様になった場合に前記可変表示装置の表示結果が前記
    特定の表示態様になる確率を変動させる特定表示確率変
    動手段と、 前記可変表示装置の表示結果が前記特別の表示態様にな
    る確率を調整操作可能な確率調整操作手段と、 該確率調整操作手段により設定された確率に従って前記
    可変表示装置を制御可能な可変表示制御手段とを含むこ
    とを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 表示状態が変化可能な可変表示装置を有
    し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の
    表示態様になった場合に所定の遊技価値が付与可能とな
    る遊技機であって、 該可変表示装置の表示結果が予め定められた特別の表示
    態様になった場合に前記可変表示装置の表示結果が前記
    特定の表示態様になる確率を変動させる特定表示確率変
    動手段と、 該特定表示確率変動手段による前記確率の変動度合を調
    整操作可能な変動度合調整操作手段と、 該変動度合調整操作手段により設定された変動度合に従
    って前記可変表示装置を制御可能な可変表示制御手段と
    を含むことを特徴とする、遊技機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002200255A (ja) * 2000-12-27 2002-07-16 Heiwa Corp パチンコ機
JP2007252844A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Samii Kk スロットマシン
JP2007252850A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Samii Kk スロットマシン
JP2017023593A (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2017023590A (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機

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