JPH053381B2 - - Google Patents
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- JPH053381B2 JPH053381B2 JP60016658A JP1665885A JPH053381B2 JP H053381 B2 JPH053381 B2 JP H053381B2 JP 60016658 A JP60016658 A JP 60016658A JP 1665885 A JP1665885 A JP 1665885A JP H053381 B2 JPH053381 B2 JP H053381B2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は耐汚染性シートの製造方法詳しくはポ
リ塩化ビニルシートをベースとした耐汚染性シー
トの製造方法に関する。 〔従来の技術〕 ポリ塩化ビニルは諸物性が優れていること、加
工性がよいこと、安価であること等の理由であら
ゆる分野で使用されておりシート或いはフイルム
としても多く使われている。 しかしながら該ポリ塩化ビニルは殆んどの場合
可塑剤が併用されるため表面が非常に汚染され易
い上他の物質と接触した場合該物質を汚染するこ
ともあり改良が望まれている。 前記問題点を解決する方策として非移行性の合
成樹脂組成物による表面処理や非汚染配合が種々
成されているが、基材の柔軟性を損わず耐汚染性
を経済性を十分に兼ね備えたものは見られない。
例えばポリアクリル酸エステル溶液による表面処
理はグラビアコーテイングやドクターコーテイン
グ等手軽な方法で行うことができるという長所は
あるが、可塑剤の移行を完全に止めることはでき
ない。又ポリエステルフイルムを表面に積層する
方法は接着剤が必要になる上風合いを硬くすると
いう欠点がある。アクリル酸エステル樹脂フイル
ムやエチレン．ビニルアルコール共重合体フイル
ムはポリ塩化ビニルとの密着性がよいため接着剤
を使わず熱のみでラミネートできるという利点は
あるが可塑剤の移行に起因する汚染性は防止でき
るもののマジツクインキや靴墨等の油性の汚れに
対して十分ではない。又傷もつき易活性エネルギ
ー線硬化型塗膜は可塑剤の移行防止ばかりでなく
マジツクインキや靴墨等の油性の汚れに対しても
良好な耐性をもつてはいるが、塗膜生成がコーテ
イングによらざるを得ないため凹凸のある基体上
に均一な塗膜を設けることが困難である。従つて
可塑剤の移行防止を完全にするためには厚目の塗
布が必要でありこのため風合いを硬くするのみな
らず、コストアツプにもなる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者等はポリ塩化ビニルを基体としながら
表面は可塑剤の滲み出しがなく、マジツクインキ
や靴墨等の油性の汚れに汚染されないシートにつ
いて研究を重ねた結果、本発明を完成させるに至
つた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は基材を有するか又は有しないポリ塩化
ビニル組成物から成るシートと、表面に活性エネ
ルギー線硬化型塗膜を付設したアクリル系フイル
ムとを積層することを特徴とする耐汚染性シート
の製造方法である。 本発明に使用するポリ塩化ビニル組成物はいわ
ゆる軟質塩ビで可塑剤量はポリ塩化ビニル100重
量部に対し10〜150重量部である。ポリ塩化ビニ
ル組成物を基材上に積層する場合、基材は紙、不
織布、織物、編物等の使用することができる。 本発明に使用するアクリル樹脂系フイルムは可
塑剤の移行を止めるもの、ポリ塩化ビニルと熱圧
着できるものがよく例えばメチルメタクリレー
ト、メチルメタクリレート・塩化ビニル共重合体
が使用できる。又該フイルムの厚さは15〜100μ
が適当である。 本発明に使用する活性エネルギー線硬化型塗膜
は柔軟性、耐汚染性が共に優れたものであること
が必要でウレタンアクリレート系、オルガノポリ
シロキサン系のものは望ましい塗料である。該塗
膜の好ましい膜厚は５〜50μで塗料の硬化に使用
する活性エネルギー線は電子線、紫外線等であり
適当な照射量は電子線は１〜3Mrad紫外線は
120W／cm高圧水銀ランプで高さ10cmから３〜10
秒の照射である。又活性エネルギー線硬化型塗料
のアクリル樹脂系フイルムへの積層はドクターコ
ーテイング、リバースロールコーテイング、グラ
ビアコーテイング等公知の方法で行うことができ
る。 ポリ塩化ビニルと活性エネルギー線硬化型塗料
塗膜を積層したアクリル樹脂系フイルムの積層は
接着剤を介して行うことも出来るが加熱状態で重
ね合せ冷却した彫刻ロールで圧着する方法が美粧
面、コスト面から望ましい。 〔作用〕 本発明に使用するポリアクリル酸エステル系フ
イルムはポリ塩化ビニル組成物中の可塑剤の移行
防止、ポリ塩化ビニルとの易接着性、活性エネル
ギー線硬化型塗料を均一に塗布するための平滑基
体等の働きをし、活性エネルギー線硬化型塗料塗
膜は汚れの付着を防止する他、汚れを取るための
洗剤、溶剤に対する耐性を高める、傷をつきにく
くする等の作用をする。又本発明においては構成
する各組成物の積層の順序を、一般的な(1)ポリ塩
化ビニル組成物とアクリル系樹脂フイルムの積層
(2)(1)の積層物に活性エネルギー線硬化型塗膜を積
層という順序から、(1)アクリル系樹脂フイルムと
活性エネルギー線硬化型塗膜の積層(2)(1)の積層物
とポリ塩化ビニル組成物の積層、にかえることに
より立体模様を有しかつ表面が均一な薄膜を有す
る耐汚染性シートの製造方法を完成した。 〔実施例〕 膜厚30μのポリメタクリル酸メチルフイルム
（鐘淵化学工業株式会社製）上にポリウレタンア
クリレート系の光硬化塗料（日本ペイント株式会
社製）をグラビアロールコーターで10μ塗布１
120W／cmの高圧水銀ランプが高さ10cmから５秒
間紫外線を照射して総厚40μの光硬化樹脂で表面
処理されたポリメタクリル酸メチルフイルムを得
た。 次いで得られた前記積層物を赤外線で予熱した
軟質塩ビシート（可塑剤100phr）と重ね合せ、
水冷した彫刻エンボスロールで圧着して凹凸のあ
るシートを得た。 実施例で使用した軟質塩化ビニルシート（サン
プル１） 実施例で使用したポリメタクリル酸メチルフイ
ルム（サンプル２） 及び実施例で得た積層シートの汚染性試験の結果
は表１の通りである。汚染性の評価は完全に汚れ
を拭き取れたものを○、一部汚れの残つたものを
△、汚れがはつきり残つたものを×とした。
リ塩化ビニルシートをベースとした耐汚染性シー
トの製造方法に関する。 〔従来の技術〕 ポリ塩化ビニルは諸物性が優れていること、加
工性がよいこと、安価であること等の理由であら
ゆる分野で使用されておりシート或いはフイルム
としても多く使われている。 しかしながら該ポリ塩化ビニルは殆んどの場合
可塑剤が併用されるため表面が非常に汚染され易
い上他の物質と接触した場合該物質を汚染するこ
ともあり改良が望まれている。 前記問題点を解決する方策として非移行性の合
成樹脂組成物による表面処理や非汚染配合が種々
成されているが、基材の柔軟性を損わず耐汚染性
を経済性を十分に兼ね備えたものは見られない。
例えばポリアクリル酸エステル溶液による表面処
理はグラビアコーテイングやドクターコーテイン
グ等手軽な方法で行うことができるという長所は
あるが、可塑剤の移行を完全に止めることはでき
ない。又ポリエステルフイルムを表面に積層する
方法は接着剤が必要になる上風合いを硬くすると
いう欠点がある。アクリル酸エステル樹脂フイル
ムやエチレン．ビニルアルコール共重合体フイル
ムはポリ塩化ビニルとの密着性がよいため接着剤
を使わず熱のみでラミネートできるという利点は
あるが可塑剤の移行に起因する汚染性は防止でき
るもののマジツクインキや靴墨等の油性の汚れに
対して十分ではない。又傷もつき易活性エネルギ
ー線硬化型塗膜は可塑剤の移行防止ばかりでなく
マジツクインキや靴墨等の油性の汚れに対しても
良好な耐性をもつてはいるが、塗膜生成がコーテ
イングによらざるを得ないため凹凸のある基体上
に均一な塗膜を設けることが困難である。従つて
可塑剤の移行防止を完全にするためには厚目の塗
布が必要でありこのため風合いを硬くするのみな
らず、コストアツプにもなる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者等はポリ塩化ビニルを基体としながら
表面は可塑剤の滲み出しがなく、マジツクインキ
や靴墨等の油性の汚れに汚染されないシートにつ
いて研究を重ねた結果、本発明を完成させるに至
つた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は基材を有するか又は有しないポリ塩化
ビニル組成物から成るシートと、表面に活性エネ
ルギー線硬化型塗膜を付設したアクリル系フイル
ムとを積層することを特徴とする耐汚染性シート
の製造方法である。 本発明に使用するポリ塩化ビニル組成物はいわ
ゆる軟質塩ビで可塑剤量はポリ塩化ビニル100重
量部に対し10〜150重量部である。ポリ塩化ビニ
ル組成物を基材上に積層する場合、基材は紙、不
織布、織物、編物等の使用することができる。 本発明に使用するアクリル樹脂系フイルムは可
塑剤の移行を止めるもの、ポリ塩化ビニルと熱圧
着できるものがよく例えばメチルメタクリレー
ト、メチルメタクリレート・塩化ビニル共重合体
が使用できる。又該フイルムの厚さは15〜100μ
が適当である。 本発明に使用する活性エネルギー線硬化型塗膜
は柔軟性、耐汚染性が共に優れたものであること
が必要でウレタンアクリレート系、オルガノポリ
シロキサン系のものは望ましい塗料である。該塗
膜の好ましい膜厚は５〜50μで塗料の硬化に使用
する活性エネルギー線は電子線、紫外線等であり
適当な照射量は電子線は１〜3Mrad紫外線は
120W／cm高圧水銀ランプで高さ10cmから３〜10
秒の照射である。又活性エネルギー線硬化型塗料
のアクリル樹脂系フイルムへの積層はドクターコ
ーテイング、リバースロールコーテイング、グラ
ビアコーテイング等公知の方法で行うことができ
る。 ポリ塩化ビニルと活性エネルギー線硬化型塗料
塗膜を積層したアクリル樹脂系フイルムの積層は
接着剤を介して行うことも出来るが加熱状態で重
ね合せ冷却した彫刻ロールで圧着する方法が美粧
面、コスト面から望ましい。 〔作用〕 本発明に使用するポリアクリル酸エステル系フ
イルムはポリ塩化ビニル組成物中の可塑剤の移行
防止、ポリ塩化ビニルとの易接着性、活性エネル
ギー線硬化型塗料を均一に塗布するための平滑基
体等の働きをし、活性エネルギー線硬化型塗料塗
膜は汚れの付着を防止する他、汚れを取るための
洗剤、溶剤に対する耐性を高める、傷をつきにく
くする等の作用をする。又本発明においては構成
する各組成物の積層の順序を、一般的な(1)ポリ塩
化ビニル組成物とアクリル系樹脂フイルムの積層
(2)(1)の積層物に活性エネルギー線硬化型塗膜を積
層という順序から、(1)アクリル系樹脂フイルムと
活性エネルギー線硬化型塗膜の積層(2)(1)の積層物
とポリ塩化ビニル組成物の積層、にかえることに
より立体模様を有しかつ表面が均一な薄膜を有す
る耐汚染性シートの製造方法を完成した。 〔実施例〕 膜厚30μのポリメタクリル酸メチルフイルム
（鐘淵化学工業株式会社製）上にポリウレタンア
クリレート系の光硬化塗料（日本ペイント株式会
社製）をグラビアロールコーターで10μ塗布１
120W／cmの高圧水銀ランプが高さ10cmから５秒
間紫外線を照射して総厚40μの光硬化樹脂で表面
処理されたポリメタクリル酸メチルフイルムを得
た。 次いで得られた前記積層物を赤外線で予熱した
軟質塩ビシート（可塑剤100phr）と重ね合せ、
水冷した彫刻エンボスロールで圧着して凹凸のあ
るシートを得た。 実施例で使用した軟質塩化ビニルシート（サン
プル１） 実施例で使用したポリメタクリル酸メチルフイ
ルム（サンプル２） 及び実施例で得た積層シートの汚染性試験の結果
は表１の通りである。汚染性の評価は完全に汚れ
を拭き取れたものを○、一部汚れの残つたものを
△、汚れがはつきり残つたものを×とした。
本発明の耐汚染性シートはポリ塩化ビニルの易
加工性に伴なう立体的な美粧効果と共に優れた耐
汚染性を有しており傷もつきにくい所から壁紙等
の内装材をはじめテーブルクロス等の雑貨にも使
用することができ応用範囲の極めて広いものであ
る。
加工性に伴なう立体的な美粧効果と共に優れた耐
汚染性を有しており傷もつきにくい所から壁紙等
の内装材をはじめテーブルクロス等の雑貨にも使
用することができ応用範囲の極めて広いものであ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 基材を有するか又は有しないポリ塩化ビニル
組成物から成るシートと表面に活性エネルギー線
硬化型塗膜を付設したアクリル樹脂系フイルムと
を重ね合わせ、これを冷却した彫刻ロールで押圧
する積層一体化することを特徴とする耐汚染性シ
ートの製造方法。 ２ ポリ塩化ビニル組成物が塩化ビニル樹脂100
重量部に対し15〜150重量部の可塑剤を含むこと
を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の耐汚染
性シートの製造方法。 ３ 活性エネルギー線硬化型塗膜がアクリルウレ
タン系又はオルガノポリシロキサン系であること
を特徴とする特許請求の範囲第１項ならびに第２
項記載の耐汚染性シートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60016658A JPS61177244A (ja) | 1985-02-01 | 1985-02-01 | 耐汚染性シ−トの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60016658A JPS61177244A (ja) | 1985-02-01 | 1985-02-01 | 耐汚染性シ−トの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61177244A JPS61177244A (ja) | 1986-08-08 |
| JPH053381B2 true JPH053381B2 (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=11922440
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60016658A Granted JPS61177244A (ja) | 1985-02-01 | 1985-02-01 | 耐汚染性シ−トの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61177244A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4838157B2 (ja) * | 2007-01-22 | 2011-12-14 | 愛知機械工業株式会社 | リバースアイドラ機構の組付構造 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54123166A (en) * | 1978-03-17 | 1979-09-25 | Toppan Printing Co Ltd | Manufacturing of decorative laminate |
| JPS5587548A (en) * | 1978-12-27 | 1980-07-02 | Riken Vinyl Ind | Method of making plastic film of improved resistance to scratching |
| JPS5823973A (ja) * | 1981-08-05 | 1983-02-12 | 三菱レイヨン株式会社 | 耐汚染性、耐黄変性壁紙 |
-
1985
- 1985-02-01 JP JP60016658A patent/JPS61177244A/ja active Granted
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54123166A (en) * | 1978-03-17 | 1979-09-25 | Toppan Printing Co Ltd | Manufacturing of decorative laminate |
| JPS5587548A (en) * | 1978-12-27 | 1980-07-02 | Riken Vinyl Ind | Method of making plastic film of improved resistance to scratching |
| JPS5823973A (ja) * | 1981-08-05 | 1983-02-12 | 三菱レイヨン株式会社 | 耐汚染性、耐黄変性壁紙 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61177244A (ja) | 1986-08-08 |
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