JPH1134240A - 抗菌性能を有する化粧シート - Google Patents

抗菌性能を有する化粧シート

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JPH1134240A
JPH1134240A JP20392197A JP20392197A JPH1134240A JP H1134240 A JPH1134240 A JP H1134240A JP 20392197 A JP20392197 A JP 20392197A JP 20392197 A JP20392197 A JP 20392197A JP H1134240 A JPH1134240 A JP H1134240A
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JP
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antibacterial
sheet
curable resin
ionizing radiation
layer
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JP20392197A
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English (en)
Inventor
Rika Andou
理加 安藤
Yoshiko Fujita
淑子 藤田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内水回り関係や病院その他の衛生的環境を
必要とする場所で用いられる抗菌性化粧シートの中で、
ポリ塩化ビニルシートを使用した化粧シートは、耐熱性
や可塑剤の滲出による表面の耐汚染性等に問題がある。 【解決手段】 アクリル樹脂、又はポリエステル樹脂、
或いはこれらの混合物からなる基材シート11を用いて、
この基材シート11に印刷等により絵柄層12を設け、その
絵柄層12の上に、抗菌剤14を含有する電離放射線硬化性
樹脂を塗布して抗菌性保護層13を形成し、次いで電離放
射線を照射して電離放射線硬化性樹脂を硬化させて、透
明な抗菌性保護層13を有する抗菌性化粧シート1 を作製
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック、
紙、木材、金属板、無機系素材等あらゆる基材に抗菌性
能を付与するために使用される化粧シートに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の内装、建具の表面化粧、
車両内装等に用いる化粧シートとしては、ポリ塩化ビニ
ルフィルムを使用し、これに印刷、エンボス加工等で装
飾した化粧シートが用いられてきた(特公昭28−50
36号公報、特公昭58−14312号公報等)。ま
た、室内水回り関係(台所、浴室、洗面所等)や高温多
湿の場所及び病院その他の衛生的な環境を必要とする場
所での各種備品(電気製品、各種器具等)については、
カビや細菌等の発生を防止できる製品が要望されてい
る。そのため、これらに使用される化粧紙や化粧板等に
防カビ性又は抗菌性を付与する方法として、防カビ剤又
は抗菌剤を該当素材中に練り込む方法、又は後工程にて
抗菌剤を含有する塗料を塗装する方法等が行われていた
(特公昭63ー54013号公報、特公平4ー2864
6号公報に開示)。また、防カビ性及び抗菌性を有する
壁紙や化粧シートを用いて、上記備品等に抗菌性を付与
しようとする試みもなされている(特開平1ー3135
33号公報に開示)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、防カビ剤又は
抗菌剤をプラスチック成形品等に練り込む場合は、製造
工程やコストが増加したり、生産性が低下する等の問題
が発生し易い。抗菌剤を添加した製品が抗菌作用を示す
のは、製品の表面に存在する抗菌剤であるが、成形用樹
脂や塗料用樹脂に抗菌剤を練り込む場合、大部分の抗菌
剤は樹脂に練り込まれて成形品の中に存在するので、抗
菌作用を発揮できないため、必ずしも最良の方法ではな
い。
【0004】また、従来、建築物の壁、天井等の内装、
家具、キャビネット等の表面装飾材として用いられる化
粧シートは、そのシートにポリ塩化ビニルシートが多く
使用されている。例えば、ポリ塩化ビニルシートに木目
模様等を印刷し、これに透明なポリ塩化ビニルシートを
積層したものや、更に、透明なポリ塩化ビニルシートに
エンボス加工を施したものがある。しかし、ポリ塩化ビ
ニルシートを用いた化粧シートにあっては、耐熱性が不
足するとか、可塑剤のブリード(滲出)により、表面の
耐汚染性が悪いという問題があった。また、ポリ塩化ビ
ニルに代わるものとして、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン系樹脂シートを使用した化粧シー
トが提案されているが、ポリオレフィン系樹脂シートを
使用した化粧シートは、被着体に接着して、Vカット加
工やラッピング加工したとき、化粧シートの加工適性に
問題があった。更に、上記従来の化粧シートは表面の吸
着水によって表面にカビが生えたり、その他の雑菌に汚
染されるという問題もあった。
【0005】そのため、本発明は、ポリ塩化ビニルの代
わりに、基材シートとして、アクリル樹脂、又はポリエ
ステル樹脂或いはこれらの混合物からなるシートを用
い、このシート基材に絵柄層やエンボス模様等の装飾処
理を施した後、その上に抗菌剤を含有する電離放射線硬
化性樹脂を用いて抗菌性保護層を形成することより、化
粧シート表面の吸着水による微生物の繁殖を防止できる
ことを見出し、上記問題点を解決したものである。ま
た、抗菌性化粧シートの意匠性を高めるために、前記化
粧シートに、絵柄層及びエンボス模様を形成して、意匠
性に優れた抗菌性化粧シートとした。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、化粧シートの構成を以下のようにした。アクリル樹
脂、又はポリエステル樹脂、或いはこれらの混合物から
なる基材シート上に、直接又は他の層を介して、抗菌剤
を含有する電離放射線硬化性樹脂からなる透明な保護層
が形成されていることを特徴とする抗菌性能を有する化
粧シートとした。また、前記電離放射線硬化性樹脂から
なる透明な保護層に、エンボス模様を形成して、エンボ
ス模様を有する抗菌性能を有する化粧シートとした。
【0007】即ち、本発明は、化粧シートの基材シート
として、アクリル樹脂、又はポリエステル樹脂、或いは
これらの混合物又はこれらの樹脂の積層体を使用し、そ
の基材シートの上に抗菌剤を含有する電離放射線硬化性
樹脂を用いて抗菌性保護層を形成したことに特徴があ
る。また、化粧シートの意匠性を高めるために、前記抗
菌剤を含有する電離放射線硬化性樹脂からなる抗菌性保
護層の上に絵柄層に同調したエンボス模様を形成して、
表面硬度に優れ、且つ意匠性に優れた抗菌性能を有する
化粧シートとしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照にしながら本
発明を詳細に説明する。図1は本発明の抗菌性能を有す
る化粧シートの一例を示す模式断面図である。図2は本
発明の抗菌性能を有する化粧シートの別の態様で、抗菌
性保護層にエンボス模様を設けた化粧シートの模式断面
図である。本発明の抗菌性能を有する化粧シート(以下
単に抗菌性化粧シートとする)は、図1に示すように、
基本的には、アクリル樹脂、又はポリエステル樹脂から
なる基材シート11の片面に、印刷等により絵柄層12
を形成し、そに上に、抗菌剤14を含有する電離放射線
硬化性樹脂からなる抗菌性保護層13を形成して、抗菌
性化粧シート1としたものである。また、図2に示すよ
うに、前記抗菌剤14を含有する電離放射線硬化性樹脂
からなる抗菌性保護層13にエンボス模様を形成して、
抗菌性化粧シートの意匠性を高めたものである。そし
て、化粧シートの表面に電離放射線硬化性樹脂を用いて
抗菌性保護層を形成するとにより、従来のポリ塩化ビニ
ル、ポリオレフィンを用いた化粧シートに比べて、表面
硬度が高くなり、耐スクラッチ性及び耐汚染性に優れた
抗菌性化粧シートを得ることができた。
【0009】以下に、本発明の抗菌性化粧シートの製造
方法について説明する。先ず、アクリル樹脂、又はポリ
エステル樹脂に着色剤、無機充填剤等の基材シートとし
て必要な材料を添加し、この樹脂を用いて公知の方法に
よって厚さ25〜300μmのシートを作製し基材シー
トとする。尚、基材シートには、印刷インキ及び電離放
射線硬化性樹脂との接着性を高めるために、必要に応じ
て易接着性処理を施すことがある。
【0010】前記基材シート11に、図3(a)に示す
ように、グラビア印刷等により木目柄等を印刷して絵柄
層12を形成する。次に、基材シート11の絵柄層12
の上に、抗菌剤14を添加した電離放射線硬化性樹脂を
塗布して抗菌性保護層13を形成し、直ちに、電子線や
紫外線等の電離放射線を照射して塗膜を硬化して、図3
(b)に示すように、抗菌性化粧シート1を作製する。
抗菌剤の添加量は、硬化後の電離放射線硬化性樹脂層に
対して抗菌剤の含有量が0.1〜10重量%の範囲にな
るようにする。また、抗菌剤を含有する電離放射線硬化
性樹脂の塗布量は、電離放射線を照射して硬化した後の
樹脂厚が2〜20μmの範囲になるようにする。
【0011】また、本発明の別の態様として、抗菌性保
護層13にエンボス模様を形成した抗菌性化粧シートは
以下のように作製される。図4(a)に示すように、前
記と同様に基材シート11に木目柄等を印刷して絵柄層
12を形成する。次いで、図4(b)に示すように、抗
菌剤を含有する電離放射線硬化性樹脂を塗布し抗菌性保
護層12を形成する。次に、図4(c)に示すように、
抗菌性保護層12が未硬化又は半硬化の状態のときに、
その塗膜の上にエンボス模様を形成した賦型シート18
を重ねて合わせて加圧し、電離放射線硬化性樹脂からな
る抗菌性保護層12にエンボス模様を賦型した後、賦型
シートの上から電離放射線20を照射して電離放射線硬
化性樹脂層(抗菌性保護層)を完全に硬化し、賦型シー
ト18を剥離して電離放射線硬化性樹脂からなる抗菌性
保護層12の表面にエンボス模様17を形成して、図4
(d)に示すような抗菌性化粧シート1を作製する。上
記方法においては、電離放射線硬化性樹脂からなる抗菌
性保護層12の厚さは、その上に形成されるエンボス模
様の形状に合わせて変える必要があるが、20〜80μ
mの範囲が好適である。
【0012】電離放射線硬化性樹脂を硬化させるため
に、電離放射線として紫外線を使用する場合は、賦型シ
ートは紫外線を透過する透明なシートにする必要がある
と共に、電離放射線硬化性樹脂層も紫外線が透過するよ
うに透明にする必要がある。また、電離放射線として電
子線を使用する場合は、賦型シートは必ずしも透明であ
る必要はなく、電子線を透過するものであれば着色シー
トでも使用できる。その場合の電子線硬化性樹脂も、賦
型シートと同様、電子線を透過するものであれば使用可
能であるので、着色したものでも透明であれば使用でき
る。
【0013】また、上記方法の中で、電離放射線硬化性
樹脂層を紫外線照射や加熱により半硬化の状態にして賦
型シートでエンボス模様を賦型する場合は、加圧により
エンボス模様を賦型し、賦型シートを剥離後に、エンボ
ス模様形成面に直接電離放射線を照射し、電離放射線硬
化性樹脂層を完全に硬化して抗菌性化粧シートとするこ
ともある。この場合は、賦型シートを剥離して電離放射
線硬化性樹脂層に直接電離放射線を照射するので、紫外
線照射の場合でも賦型シートは透明にする必要はない。
【0014】また、電離放射線硬化性樹脂層にエンボス
模様を形成する別の方法としては、図5に示すように、
エンボス模様を形成したロール凹版21及びノズル式塗
工装置24を用いて、連続的にロール凹版の凹部22に
電離放射線硬化性樹脂23を充填し、その上に透明フィ
ルム15を密着させ、透明フィルム15の上から、電離
放射線照射装置27を用いて電離放射線を照射して電離
放射線硬化性樹脂23を硬化させると共に、硬化した電
離放射線硬化性樹脂23aを透明フィルム15に接着さ
せる。電離放射線照射により電離放射線硬化性樹脂が十
分に硬化した後に、透明フィルム15をロール凹版21
から剥離して、透明フィルム15上に硬化した電離放射
線硬化性樹脂23aからなるエンボス模様17を形成す
る方法もある。
【0015】上記方法において、電離放射線硬化性樹脂
として抗菌剤を添加した電離放射線硬化性樹脂を使用す
れば、透明フィルム15上に電離放射線硬化性樹脂から
なる抗菌性保護層13を形成することができる。この場
合も、電離放射線硬化性樹脂を紫外線照射により硬化す
るときは、前述のように、透明フィルムは紫外線を透過
する必要がある。しかし、電子線により硬化する場合
は、透明フィルムの代わりに、着色フィルム(又はシー
ト)又は絵柄層を印刷したフィルムでも電子線を透過す
るものであれば使用できる。
【0016】以下に、ロール凹版を用いて抗菌性化粧シ
ートを作製する方法について説明する。上記電離放射線
硬化性樹脂として、抗菌剤を添加した電離放射線硬化性
樹脂を用いて、図5に示す方法によって透明フィルムに
電離放射線硬化性樹脂からなるエンボス模様を形成すれ
ば、図6(a)に示すように、透明フィルム15上に硬
化した電離放射線硬化性樹脂からなるエンボス模様17
(抗菌性保護層13)を形成した透明フィルム(以下エ
ンボス形成透明フィルム2とする)が得られる。これと
は別に、図6(b)に示すように、基材シート11に印
刷により木目柄等の絵柄層12を形成する。次に、前記
エンボス形成透明フィルム2の透明フィルム15側に、
図6(c)に示すように、接着剤を塗布して接着剤層1
6を形成し、その接着剤層を介して、図6(d)に示す
ように、絵柄層を設けた基材シートを積層してエンボス
模様17を形成した抗菌性化粧シート1を作製する。
【0017】更に、本発明の別の態様として、電離放射
線硬化性樹脂として電子線硬化性樹脂を用いて表面にエ
ンボス模様を有する抗菌性シートを作製する方法につい
て説明する。先ず、図7(a)に示すように、基材シー
ト11に印刷により木目柄等の絵柄層12を形成し、こ
の印刷シートの絵柄層12面に、エクストルージョン法
等により、ポリエチレン(以下PEとする)をラミネー
トして透明PE層19を形成する。次に、電子線硬化性
樹脂を用いて、前記図5に示した方法により、上記透明
PE層をラミネートした印刷シート(以下PE積層印刷
シート3とする)に電子線硬化性樹脂のエンボス模様を
形成する。
【0018】図5において、電離放射線硬化性樹脂を電
子線硬化性樹脂に、電離放射線照射装置を電子線照射装
置に、透明フィルムをPE積層印刷シートに置き換えれ
ば、前述のようにして、PE積層印刷シート3に電子線
硬化性樹脂からなるエンボス模様を形成することができ
る。即ち、図5に示すように、抗菌剤を添加した電子線
硬化性樹脂23c(硬化前)はノズル式塗工装置24か
ら供給されて、ロール凹版21の凹部22に充填され、
その上にPE積層印刷シート2を密着させる。ロール凹
版21の凹部22に電子線硬化性樹脂23cを充填した
状態を図7(b)に、更にそのロール凹版にPE積層印
刷シート2を密着させた状態を図7(c)に示す。
【0019】次に、図7(c)に示すように、PE積層
印刷シート2の上から電子線照射装置より電子線20a
を照射して電子線硬化性樹脂23cを硬化させると共に
電子線硬化性樹脂23cをPE積層印刷シート2に接着
させる。電子線照射により電子線硬化性樹脂が十分に硬
化した後に、図5に示すように、PE積層印刷シート2
をロール凹版21から剥離して、PE積層印刷シート2
上に硬化した電子線硬化性樹脂23cからなるエンボス
模様17を形成し、図7(d)に示すような構成の抗菌
性化粧シート1を作製する。本方法の特徴は、電子線硬
化性樹脂を電子線で硬化させるため、透明フィルムの代
わりに絵柄層を印刷したシートを用いることができるこ
とである。そのため、印刷シートに接着剤なしに、直
接、抗菌性のある電子線硬化性樹脂のエンボス模様を形
成することができる。
【0020】エンボス模様は木目の導管溝、浮造木目板
の年輪凹凸等の木材表面のテクスチュアーを表現したも
の、塗装板の艶状態を再現したもの、又はそれらを組み
合わせたもの、その他、ヘアライン、砂地、梨地、抽象
パターンや、御影石板等の石材板表面のテクスチュアー
を表現する石目パターン、布帛の表面テクスチュアーを
表現する布目パターン、皮革面のテクスチュアーを表現
する皮絞パターン等を用いることができる。
【0021】本発明の基材シートに使用されるアクリル
樹脂としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ
(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸プ
ロピル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アク
リル酸メチル・(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、
(メタ)アクリル酸エチル・(メタ)アクリル酸ブチル
共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重合
体、スチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重合体等の
(メタ)アクリル酸エステルを含む単独又は共重合体か
らなるアクリル樹脂が使用される。但し、上記(メタ)
アクリルとはアクリル又はメタアクリルを意味するもの
とする。以下(メタ)は同様の意味に用いられるものと
する。
【0022】本発明の抗菌性化粧シートに使用されるア
クリル樹脂からなる基材シートとしては、25℃におけ
る引張伸度が100%以上のアクリル系熱可塑性エラス
トマーからなるシートがより好適である。基材シートの
25℃における引張伸度が100%未満の場合は、Vカ
ット加工時に亀裂が生じたり、白化したりする。基材シ
ートの25℃における引張伸度が100%以上になるよ
うにするには、アクリル系熱可塑性エラストマーとし
て、例えば、ブチルアクリレート及び/又はブチルメタ
クリレートと、メチルアクリレート及び/又はメチルメ
タクリレートとのグラフト共重合体が挙げられるが、ブ
チルアクリレートとメチルメタクリレートとの共重合体
がより好ましい。このアクリル系熱可塑性エラストマー
は、ゴム弾性率乃至非晶質性を有する軟質のソフトセグ
メント部分と結晶性乃至熱可塑性を有する硬質のハード
セグメント部分とを有するものと考えられる。
【0023】アクリル系熱可塑性エラストマーが、ブチ
ルアクリレート及び/又はブチルメタクリレートと、メ
チルアクリレート及び/又はメチルメタクリレートとの
グラフト共重合体の場合、ブチルアクリレート及び/又
はブチルメタクリレートの共重合体比の高い分子の集合
域や、側鎖の数が多い分子の集合域乃至分子量の高い分
子の集合域、或いはブチルアクリレート及び/又はブチ
ルメタクリレートの部分がソフトセグメント部分を形成
していると考えられる。一方、メチルアクリレート及び
/又はメチルメタクリレートとの共重合体比の高い分子
の集合域や、側鎖の数が少ない分子の集合域乃至分子量
の低い分子の集合域、或いはメチルアクリレート及び/
又はメチルメタクリレートの部分がハードセグメント部
分を形成していると考えられる。
【0024】アクリル系熱可塑性エラストマーは、上記
ソフトセグメント部分がマトリックスとなり、このマト
リックス中にハードセグメント部分が島のように分散し
ている構造と考えられる。アクリル系熱可塑性エラスト
マーが、ブチルアクリレート及び/又はブチルメタクリ
レートと、メチルアクリレート及び/又はメチルメタク
リレートとのグラフト共重合体の場合、共重合比は重量
比で、ブチルアクリレート及び/又はブチルメタクリレ
ート:メチルアクリレート及び/又はメチルメタクリレ
ート=10:90〜90:10が好ましく、より好まし
くは50:50〜90:10である。本発明の所期の効
果をより高めるためには、一般にソフトセグメントのマ
トリックス中に分散しているハードセグメントは、粒径
の小さい方が好ましく、また、マトリックスを形成する
ソフトセグメント部分のガラス転移点(Tg)は低い程
効果的である。
【0025】アクリル系熱可塑性エラストマー中に、可
塑剤を添加すると更に効果的である。可塑剤としては、
高分子量のポリエチレングリコール等が挙げられる。ア
クリル系熱可塑性エラストマーからなる基材シートは、
一般に厚いほうが好ましいが、耐摩耗性、化粧シートの
柔軟性、コスト等を考慮すると25〜100μm程度が
好ましい。
【0026】本発明の基材シートに使用される熱可塑性
ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、エチレン・テレフタ
レート・イソフタレート共重合体等に代表されものであ
り、酸成分として、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸及びアルコ
ール成分としてのエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、ブタンジオール、ヘキサンジオール等の脂肪族
ジオールとの両者のエステルとして得られる共重合体が
使用される。延伸シート、未延伸シートのいずれであっ
てもよいが、シートの可撓性、曲げ加工適性、エンボス
適性等の点で未延伸シートを用いるのが好ましい。シー
トの厚さは、25〜300μmの範囲で使用されるが、
好ましくは100μm程度である。
【0027】本発明においては、化粧シートとして必要
な色彩をもたせるために、基材シートに着色シートが使
用される。着色剤としては、チタン白、亜鉛華、弁柄、
朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、カーボンブラッ
ク等の無機顔料、イソインドリノン、ハンザイエロー
A、キナクリドン、パーマネントレッド4R、フタロシ
アニンブルー等の有機顔料或いは染料、アルミニウム、
真鍮等の金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸
亜鉛等の箔粉からなる真珠光沢顔料等が用いられる。着
色は透明着色、不透明(隠蔽)着色いずれでも可能であ
るが、一般的には、被着体を隠蔽するために不透明着色
が好ましい。また、着色剤の他に無機充填剤として、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、タルク等の粉末
が添加されることがある。更に、基材シートに難燃性を
付与する必要がある場合には、難燃剤として、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウム等の粉末が添加され
る。
【0028】本発明においては、通常、基材シートの表
面に、木目柄等の絵柄をグラビア印刷等により印刷して
絵柄層を設ける。また、抗菌剤を添加した電離放射線硬
化性樹脂を離型紙等に塗布、硬化して、抗菌剤を含有す
る電離放射線硬化性樹脂層を有する転写シートを作製
し、その表面に絵柄層を形成した後、この転写シートの
印刷面に接着剤を塗布し、この転写シートを接着剤を介
して基材シートに積層し、その積層シートから離型紙を
剥離して抗菌性化粧シートを得ることもできる。絵柄層
の絵柄模様としては、木目柄、石目柄、布目柄、皮絞模
様、幾何学図形、文字、記号、各種抽象模様、或いは全
面ベタ印刷等がある。全面ベタ印刷の隠蔽層は化粧シー
トを貼付する被着体の表面状態によって省略されること
がある。
【0029】絵柄層を印刷するインキとしては、印刷基
材(アクリル樹脂、ポリエステル樹脂又は電離放射線硬
化性樹脂)の材質や形態によって異なるが、一般的に
は、硝化綿、酢酸セルロース、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、ポリビニルブチラール、ウレタン樹脂、アク
リル樹脂、ポリエステル樹脂等の単独重合体、又は他の
モノマーとの重合体をビヒクルとし、これと通常の顔
料、染料等の着色剤、体質顔料、硬化剤、添加剤、溶剤
等からなるインキが使用される。
【0030】絵柄層の形成方法としては、グラビア印
刷、凹版印刷、オフセット印刷、活版印刷、フレキソ印
刷、シルクスクリーン印刷、静電印刷、インクジェット
印刷等通常の印刷方式が使用できる。もしくは、別に離
型性シート上に一旦絵柄模様を形成して転写シートを作
成し、得られた転写シートからの転写印刷方式によって
絵柄印刷層を転写して、絵柄層を設けてもよい。また、
絵柄の印刷層に代えて、アルミニウム、クロム等の金属
薄膜をシート又はフィルムの全面又は部分的に形成し
て、装飾層とすることもできる。
【0031】本発明に用いられる基材シートの表面に
は、印刷インキや電離放射線硬化性樹脂との接着性を向
上させるために、易接着性処理が施される。易接着層
(プライマー層或いはアンカー層ともいう)としては、
アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニルー酢酸ビ
ニル共重合体系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の
樹脂を溶媒に溶解した塗工液が使用されるが、特にポリ
ウレタン樹脂が望ましい。上記樹脂を溶媒に溶解した塗
工液を、公知の方法で塗布、乾燥して易接着層とするこ
とにより、基材シートと印刷層や電離放射線硬化性樹脂
からなる保護層との接着力を強力なものにできる。
【0032】本発明における電離放射線硬化型樹脂とし
ては、分子中に重合性不飽和縮合又はカチオン重合性官
能基を有するプレポリマー、ポリマー及び/又はモノマ
ーを適宜混合した電離放射線により硬化可能な組成物が
好ましくは用いられる。尚、ここで電離放射線とは、電
磁波又は荷電粒子線のうち分子を重合或いは架橋し得る
エネルギー量子を有するものを意味し、通常、紫外線
(UV)又は電子線(EB)が用いられる。
【0033】抗菌剤を含有する電離放射線硬化型樹脂を
用いて、表面の保護層に抗菌性能を付与する場合は、電
離放射線硬化型樹脂層の厚さは薄い方が効果的であるの
で、2〜20μmが好適である。しかし、電離放射線硬
化性樹脂層にエンボス模様を形成する場合は、エンボス
模様の形状に応じて樹脂層の厚さを選定する必要がある
ので、その厚さは、前記表面の保護層より厚くする必要
があり20〜80μmが好適である。また、電離放射線
硬化型樹脂層に耐候性を付与するために紫外線吸収剤を
添加してもよい。紫外線吸収剤が添加されている電離放
射線硬化性樹脂場合には、紫外線では十分に硬化させる
ことができないので、電子線を照射させて硬化させるこ
とになる。
【0034】電離放射線硬化型樹脂としては、具体的に
は、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリ
ロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキシ
基等のカチオン重合性官能基又はチオールを2個以上有
する単量体、プレポリマー又はポリマーが挙げられる。
これら単量体、プレポリマー又はポリマーは単体で用い
るか、或いは複数種混合して用いることができる。尚、
ここで、(メタ)アクリロイル基とは、前述のように、
アクリロイル基又はメタアクリロイル基の意味で用いる
ものとする。
【0035】電離放射線硬化型樹脂層に特にエンボス加
工性を付与するためには、ウレタンアクリレートの1官
能モノマーが使用され、熱可塑性を付与するためにはア
クリル共重合体を混合する。ウレタンアクリレートとア
クリル共重合体との混合比率は2:8〜8:2であるこ
とが望ましい。しかしながら、耐折り曲げ性を考慮する
とウレタンアクリレート比率は4以上が好ましく、また
耐汚染性を考慮すると6以下が好ましい。この場合、ウ
レタンアクリレートの分子量が100〜300、アクリ
ル共重合体の分子量が10,000〜30,000であ
ることが望ましい。
【0036】ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリ
マーの例としては、ポリエステル(メタ)アクリレー
ト、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)
アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリア
ジン(メタ)アクリレート等が使用できる。分子量とし
ては、通常250〜10,000程度のものが用いられ
る。ラジカル重合性不飽和基を有するポリマーとして
は、上記ポリマーの重合度を10,000程度以上とし
たものが用いられる。
【0037】カチオン重合性官能基を有するプレポリマ
ーの例としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボ
ラック型エポキシ樹脂等のエポキシ系樹脂、脂肪族系ビ
ニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエー
テル系樹脂のプレポリマーが挙げられる。
【0038】ラジカル重合性不飽和基を有する単量体の
例としては、(メタ)アクリレート化合物の単官能単量
体、例えば、メチル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
【0039】ラジカル重合性不飽和基を有する多官能単
量体の例としては、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0040】カチオン重合性官能基を有する単量体の例
としては、上記カチオン重合性官能基を有するプレポリ
マーの単量体が利用できる。チオール基を有する単量体
の例としては、トリメチロールプロパントリチオグリコ
レート、ジペンタエリスリトールテトラチオグリコレー
ト等がある。
【0041】紫外線又は可視光線にて電離放射線硬化性
樹脂を硬化させる場合には、電離放射線硬化型樹脂中に
光重合開始剤を添加する。ラジカル重合性不飽和基を有
する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、アセトフェ
ノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾ
イン、ベンゾインメチルエーテル等を単独又は混合して
用いることができる。また、カチオン重合性官能基を有
する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、芳香族ジア
ゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウ
ム塩、メタセロン化合物、ベンゾインスルホン酸エステ
ル等を単独又は混合物として用いることができる。尚、
これらの光重合開始剤の添加量としては、該電離放射線
硬化型樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部
程度である。
【0042】上記電離放射線硬化性樹脂に添加する抗菌
剤としては、一般に市販されている工業用抗菌剤が使用
できる。抗菌剤には有機系抗菌剤と無機系抗菌剤がある
が、そのいずれの抗菌剤も使用できる。例えば、具体例
として下記の抗菌剤が挙げられる。
【0043】 無機系抗菌剤として、特公昭63ー5
4013号公報、特開平4ー300975号公報、特許
第2529574号公報等に開示されているゼオライ
ト、アパタイト、ガラス、シリカゲル、リン酸塩、リン
酸ジルコニウム等のイオン交換可能なイオンの一部又は
全部を、銀、銅、亜鉛、錫、鉛、水銀、コバルト、アン
モニウム等のイオンで置換したイオン交換体がある。中
でも、ゼオライト、リン酸ジルコニウムのイオン交換可
能なイオンの一部を銀イオンで置換したものが、安全性
や実績面から望ましい。ゼオライト、リン酸ジルコニウ
ムに担持させた金属イオンの含有量としては、銀イオン
の場合は0.1〜15重量%、銅又は亜鉛イオンの場合
は0.1〜8重量%が好ましい。また、上記金属イオン
で置換したイオン交換体を更にアンモニウムイオンで置
換したものもある。(特公平4ー28646号公報、特
許第2529574号公報等に開示)
【0044】 抗菌性を有する有機化合物としては、
p−アミノベンゼンスルホンアミド、スルファチアゾー
ル、スルファピリジン、スルファピダイアジン等のスル
ファ剤、ジメチルジチオカルバメート、エチレンビスチ
オカルバメート、等のジチオカルバミン酸塩、2−(2
−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリル
アミド等が挙げられる。
【0045】 抗菌性及び防黴性を有する化合物とし
ては、トリメトキシシリルプロピルオクタデシルアンモ
ニウムクロライド、10,10′−オキシビスフェノキ
シアルシン、2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾ
ール、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、
2−N−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、
2,3,5,6,−チトクロロ−4−(メチルチオ)−
フタルイミド、N−(フルオロジクロロメチルチオ)フ
ロルイミド、グリセオフルビン、トリコマイシン、アン
ホテリシンB等がある。
【0046】 抗生物質としては、フェノキシメチル
ペニシリン、ジクロキサシリン等のペニシリン、セファ
ロチン、セファゾリン等のセファロスポリン、硫酸スト
レプトマイシン、パロモマイシン(硫酸塩)等のストレ
プトマイシン、エリスロマイシン、ジョサマイシン等の
エリスロマイシン、テトラサイクリン、硝酸ロリテトラ
サイクリン等のテトラサイクリン、クロランフェニコー
ル、チアンフェニコールアミン酢酸エステル塩酸塩等の
クロランフェニコール等がある。
【0047】尚、上記無機系抗菌剤の粒径としては、
0.1〜10μmの範囲のものが使用されるが、最小添
加量で最大の抗菌作用を与えるためには、抗菌剤の添加
量及びその塗膜の厚さによって、適度な粒度分布のもの
が選定される。その添加量が0.1〜10重量%、塗膜
の厚さが2〜10μmの場合は、粒径が2〜5μmのも
のが良好である。抗菌剤を添加した樹脂組成物は抗菌剤
に悪影響を与える成分は除去する必要があり、樹脂成
分、溶媒、抗菌剤の単純系が望ましい。前記樹脂組成物
は塗膜を形成したとき、多くは透明性であることが望ま
れるため、溶媒に溶解しない無機系抗菌剤を添加する場
合、その添加量は制限される。更に、銀、ニッケル等の
金属は有機化合物に対する変色、変質、劣化の原因とな
る場合が多く、この点からも過剰の添加は好ましくな
い。
【0048】上記抗菌剤の場合、樹脂組成物が塗膜を形
成したときの乾物量として、抗菌性ゼオライトの含有量
は0.1〜10重量%の範囲が望ましく、抗菌性効果及
び透明性を重視した場合は2〜5重量%が好適である。
抗菌性ゼオライトの含有量が10重量%を越える場合
は、前記問題点が無視できなくなり、又、0.1重量%
未満では十分な抗菌作用が得られない。
【0049】抗菌剤を添加した樹脂組成物を用いて、抗
菌性保護層を形成する方法としては、グラビアコート、
ロールコート、エアナイフコート、キスコート、スプレ
ーコート、ホイラーコート、カーテンフローコート、刷
毛塗りもしくはグラビア印刷、グラビアオフセット印
刷、凹版印刷、シルクスクリーン印刷法等によって行う
ことができる。抗菌剤として有機系抗菌剤を用いた場合
も、上記方法が使用できる。
【0050】抗菌剤として、無機系抗菌剤、例えば抗菌
性ゼオライトを用いた場合、抗菌性樹脂層は最小添加量
で最大の抗菌効果を発揮させるためには、抗菌剤粒子の
一部が塗膜の表面に露出している必要があり、抗菌剤の
添加量が0.1〜10重量%で、抗菌剤粒子2〜5μm
の場合、抗菌性樹脂層の厚さは2〜20μmが好まし
い。より好ましくは4〜10μmである。しかし、抗菌
剤を添加した電離放射線硬化性樹脂層にエンボス模様を
形成する場合は、樹脂層の厚さは、エンボスの深さによ
って異なるが、20〜80μmが好適である。
【0051】塗布方式により塗布量が足りない場合は、
1回コートから2回〜3回コート程度の重ね刷りを行う
場合もある。しかし、抗菌剤の粒径が大きい場合や添加
量を多くした場合は塗膜の厚さを20μm超過しても抗
菌作用は発揮できるが、透明性は望まれない。又、塗膜
内部に封入され、直接抗菌作用に寄与しない物の比率が
増える。塗膜を2μm未満にすると塗膜の十分な耐久性
と前記粒径、添加量の無機系抗菌剤を塗膜に膠着させる
結合力が不十分となる。
【0052】上記有機系抗菌剤の場合、電離放射線硬化
性樹脂が塗膜を形成したときの乾物量として、その含有
量は0.1〜10重量%の範囲で使用されるが、好まし
くは0.2〜5.0重量%の範囲である。抗菌剤の含有
量が0.1重量%未満では十分な抗菌作用が得られな
い。また、含有量が10重量%を越える場合は、これ以
上添加してもそれほど抗菌効果は高まらず、経済的なデ
メリットが大きくなる。又、添加量を多くすると透明性
が悪くなる場合がある。有機系抗菌剤が電離放射線硬化
性樹脂組成物に溶解する場合は、添加量を多くしても透
明性が低下することはない。また、抗菌剤を含有する電
離放射線硬化性樹脂の塗膜を厚くしても透明性のよいも
のが得られる。そのため、抗菌性保護層にエンボス模様
を形成する場合は、抗菌性保護層を厚くする必要がある
ので、有機系抗菌剤を用いる方が好ましい。
【0053】以上のようにして作製した抗菌性化粧シー
トは、各種被着体に積層し、所定の成形加工等を施し
て、各種用途に用いることができる。例えば、壁、天
井、床等の建築物の内装、窓枠、扉、手すり等の建具の
表面化粧、家具又は弱電・OA機器のキャビネットの表
面化粧、自動車、電車等の車両の内装、航空機の内装、
窓硝子の化粧等に利用できる。そのために、抗菌性化粧
シートが直接素材等に接着できない場合は、適当な易接
着層又は接着剤層を介して被着体に接着する。しかし、
抗菌性化粧シートが熱融着等で被着体に接着可能な場合
は、易接着プライマー層又は接着剤層は省略してもよ
い。
【0054】被着体としては各種素材の平板、曲面板等
の板材、シート(或いはフィルム)、或いは各種立体形
状物品(成形品)が対象となる。例えば、射出成形品等
の曲面を有する成形品に対しても、本発明の抗菌性化粧
シートを接着することができる。
【0055】被着体として、板材或いはシート(フィル
ム)のいずれにも用いられる素材としては、木材単板、
木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MD
F)等の木材板、木質繊維板等の水質板、鉄、アルミニ
ウム等の金属、アクリル、ポリカーボネート、エチレン
・酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアセテート、ポ
リエステル、ポリスチレン、ポリオレフィン、ABS、
フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、セルロース系樹脂、
ゴム等の樹脂が挙げられる。
【0056】被着体として専ら板材、或いは立体形状物
品として用いられる素材としては、ガラス、陶磁器等の
セラミックス、ALC(発砲軽量コンクリート)等のセ
メント、硅酸カルシウム、石膏等の被セメント窯業系材
料が挙げられる。被着体として専らシート(或いはフィ
ルム)として用いられる素材としては、上質紙、和紙等
の紙、炭素、石綿、チタン酸カリウム、ガラス、合成樹
脂等の繊維からなる不織布又は織布等が挙げられる。
【0057】これら各種被着体への積層方法としては、
例えば、次の〜の方法を挙げることができる。即
ち、 接着剤層を間に介して板状基材に加圧ローラーで加
圧して積層する方法。 特公昭50−19132号公報、特公昭43−27
488号公報等に記載されるように、化粧シートを射出
成形の雌雄両金型間に挿入して、両金型を閉じ、雄型の
ゲートから溶融樹脂を射出充填した後、冷却して樹脂成
形品の成形と同時にその表面に化粧シートを接着積層す
る、いわゆる射出成形同時ラミネート法。 特公昭56−45768号公報、特公昭60−58
014号公報等に記載されるように、化粧シートを成形
品の表面に接着剤を介して対向なしいは載置し、成形品
側からの真空吸引による圧力差により化粧シートを成形
品表面に積層する、いわゆる真空プレス積層方法。 特公昭61−5895号公報、特公平3−2666
号公報等に記載されるように、円柱、多角柱等の柱状基
材の長軸方向に、化粧シートを間に接着剤層を介して供
給しつつ、多数の向きの異なるローラーにより、柱状体
を構成する複数の側面に順次化粧シートを加圧接着して
積層してゆく、いわゆるラッピング加工方法。 実公大15−31122号公報、特開昭48−47
972号公報等に記載されるように、先ず化粧シートを
板状基材に接着剤層を介して積層し、次いで板状基材の
化粧シートとは反対側の面に、化粧シートと板状基材と
の界面に到達する、断面がV字状、又はU字状溝を切削
し、次いで該溝内に接着剤を塗布した上で、該溝を折り
曲げ、箱体又は柱状体を成形するいわゆる、Vカット又
はUカット加工方法。
【0058】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明を更に詳細
に説明する。 (実施例1)図3(a)に示すように、基材シート11
として厚さ100μmの着色メタクリル樹脂シート(以
下着色PMMAシートとする)を用い、この着色PMM
Aシートにグラビアインキ(昭和インク工業(株)製)
にて木目柄をグラビア印刷して絵柄層12を設けた。次
に、該絵柄層12の上に、ウレタンアクリレート系紫外
線硬化性樹脂(大日精化工業(株)製)に抗菌剤を5重
量%添加した紫外線硬化性樹脂を用いて、グラビアコー
ティング方式で硬化後の紫外線硬化性樹脂層の厚さが1
0μmになるように塗布し、図3(b)に示すように、
紫外線硬化性樹脂からなる抗菌性保護層13を形成し
た。尚、抗菌剤は、粒径分布が2〜5μmで、銀含有量
が2.5重量%、亜鉛含有量14.5重量%である銀イ
オン系ゼオライト抗菌剤を用いた。更に、抗菌性保護層
13を形成した紫外線硬化性樹脂には、高圧水銀灯(1
60W/cm、2灯)で紫外線を2秒間照射して硬化さ
せ、図3(b)に示すような抗菌性化粧シート1を作製
した。
【0059】(実施例2)先ず、図5における透明フィ
ルム15として、厚さ25μmの二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルム(以下PETフィルムとする)
(帝人(株)製)の片面に易接着性処理を施したものを
使用し、このフィルムの処理面に、グラビア印刷方式で
プライマー液を塗布し、100℃で30秒乾燥させて、
プライマー層を形成した。
【0060】次に、図5に示すように、版深30μmの
木目模様を施したロール凹版21を用いて、ノズル式塗
工装置24にて、有機系抗菌剤(モートン・チオコール
社製「10,10′−オキシビスフェノキシアルシンを
主成分とするバイナジン(商品名)」)を2重量%添加
した紫外線硬化性樹脂23bを塗布し、押し圧ロール2
5にて凹版21の凹部22に紫外線硬化性樹脂23bを
充填し、この上にPETフィルム15を密着させ、PE
Tフィルム15の上から電離放射線照射装置27として
高圧水銀灯(160W/cm、2灯)を用いて2秒照射
して、紫外線硬化性樹脂23bを硬化させると共にPE
Tフィルム15に硬化した樹脂を接着させた。紫外線硬
化性樹脂が硬化後に、PETフィルム15をロール凹版
21から剥離ロール26を利用して剥離し、図6(a)
に示すようなエンボス模様17を有する抗菌性保護層1
3を形成した透明フィルム(以下エンボス形成透明フィ
ルムとする)を作製した。このときの抗菌性保護層13
の厚さは50μmであった。尚、前記木目模様を施した
ロール凹版は電鋳法で製作したものである。
【0061】また、別途図6(b)に示すように、基材
シート11として、厚さ100μmの非結晶性ポリエチ
レンテレフタレートシート(帝人(株)製)を用い、こ
れに木目柄をグラビア印刷して絵柄層12を形成した。
次に、上記のようにして作製したエンボス形成透明フィ
ルム2(抗菌性保護層を形成した透明フィルム)に、図
6(c)に示すように、上記エンボス形成透明フィルム
2のPETフィルム15側に、ウレタン系接着剤(昭和
インク(株)製)をロールコート方式で塗布して接着剤
層16を形成し、この接着剤層16を介して、図6
(d)に示すように、前記絵柄層12を印刷した基材シ
ート11と積層して抗菌性化粧シート1を作製した。
【0062】(実施例3)先ず、図7(a)に示すよう
に、基材シート11として厚さ50μmのPETフィル
ム(帝人(株)製)に印刷により木目柄の絵柄層12を
形成し、この印刷シートの印刷面に、エクストルージョ
ン法により、ポリエチレン(以下PEとする)をラミネ
ートして透明PE層19を形成して、PE積層印刷シー
ト3を作製した。次に、ウレタンアクリレートの1官能
モノマーとアクリル共重合体との混合割合が3:2の電
子線硬化性樹脂(大日本インキ化学工業(株)製)に有
機系抗菌剤を2重量%添加した電子線硬化性樹脂を用い
て、以下のように、前記PE積層印刷シート2の上に抗
菌性保護層を形成して、抗菌性化粧シートを作製した。
尚、有機系抗菌剤は10,10′−オキシビスフェノキ
シアルシンを主成分とするバイナジン(モートン・チオ
コール社製 商品名)を用いた。
【0063】即ち、図7(b)に示すように、実施例2
と同様に、ロール凹版21の凹部22に、抗菌剤14を
含有する電子線硬化性樹脂23cを充填し、その上に、
図7(c)に示すように、前記PE積層印刷シート2の
透明PE層19面を密着させる。次いで、そのPE積層
印刷シート2の上から、図7(c)に示すように、電子
線照射装置を用いて、吸収線量が30kGy(キログレ
イ)になるように電子線20aを照射して、電子線硬化
性樹脂23cを硬化させた。電子線硬化性樹脂23cが
十分硬化後、エンボス模様17を有する抗菌性保護層1
3を形成した基材シート11をロール凹版21から剥離
して、図7(d)に示すように、抗菌性化粧シート1を
作製した。
【0064】比較例として、抗菌剤を添加しない紫外線
硬化性樹脂又は電子線硬化性樹脂を用いて実施例と同様
に化粧シートを作製して、抗菌性能のない比較例1、
2、3とした。
【0065】(抗菌性試験)上記実施例1、2、3で作
製した抗菌性化粧シート及び比較例1、2、3で作製し
た化粧シートについて下記の方法で細菌に対する抑制効
果を試験した。 試験菌株 ・エッシェリシア・コリ(Escherichia coli IFO 3301)
(大腸菌、以下 E.coliとする) ・メチシリン レジスタント スタフィロコッカス・ア
ウレウス(Methicillin Resistant Staphylococcus aur
eus )(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、以下 MRSA と
する) 試験菌液の調製 普通ブイヨン培地(栄研化学(株)製)で35℃、16
〜20時間振盪培養した試験菌の培養液を滅菌リン酸緩
衝液で20,000倍に希釈して菌液とした。また、菌
液は別途生菌数を測定した。 抗菌性試験 検体(抗菌性化粧シート及び化粧シート)の抗菌性樹脂
層面に菌液1mlを滴下し、25℃で24時間保存後に
菌数を測定して、検体の抗菌性能を判定した。尚、対照
試料としてシャーレに菌液1ml滴下し、同様に試験し
た。 生菌数の測定 24時間保存した検体及び対照試料をSCDLP(Soy
Casein Digest Lecithin Polysorbate) 培地(日本製薬
(株)製)10mlで洗い出し、この洗い出し液につい
て標準寒天培地(栄研化学(株)製)を用いた混釈平板
培養法(35℃、2日間培養)により生菌数を測定し、
検体及び対照試料当たりの菌数を算出した。
【0066】試験結果は表1に示すとおりで、実施例で
作製した検体はいずれも殺菌効果が優れており、本発明
の抗菌性能を有する化粧シートの抗菌性能が実証でき
た。即ち、実施例1、2、3で作製した抗菌性化粧シー
トにより、24時間後には、E.coliでは、初期菌
数1.2×105 個から30個に、MRSAでは、初期
菌数2.4×105 個から10以下に減少しており、
E.coli及びMRSAに対する抗菌性化粧シートの
殺菌率は99.99%以上である。これに対して、抗菌
剤を添加しない比較例1、2、3では、E.coli及
びMRSAの24時間後の残存菌数は未だ、104 〜1
5 個も残存していた。従って、本発明の抗菌性化粧シ
ートは、殺菌効果が優れており、病院その他の衛生的な
環境を必要とする場所での各種備品に利用すれば、細菌
汚染の防止に有効な手段となり得ることが期待できる。
【0067】
【表1】 *E.coli:Escherichia coli IFO 3301 *MRSA:Methicillin Resistant Staphylococcus aureus
【0068】
【発明の効果】本発明の抗菌性化粧シートは、プラスチ
ック、紙、木材、金属板、無機系素材等あらゆる基材に
貼付することによりその表面に抗菌性能を付与すること
ができるので、室内水回り関係や高温多湿の場所及び病
院その他衛生的な環境を必要とする場所で使用される各
種備品(電気製品、キャビネット、各種器具等)に対
し、抗菌性能を付与するには非常に有効な手段である。
例えば、本発明の抗菌性化粧シートを用いて化粧鋼板を
作製し、この化粧鋼板を、病院の間仕切り、衝立、手摺
等に利用した場合は、付着した細菌に対して殺菌作用を
示すので、室内を清潔に維持できると共に、各種細菌の
院内感染を防止することもできる。また、本発明の抗菌
性化粧シートを、既存の電気製品、キャビネット、各種
器具等に貼付することにより、抗菌性能を付与すること
ができるので、細菌の汚染防止に経済的負担が少なくて
済む。更に、本発明の抗菌性化粧シートは電離放射線硬
化性樹脂を用いて非常に薄い抗菌性保護層を形成してい
るので、僅かな量で抗菌性効果を持たせることができと
ともに、耐摩耗性、耐薬品性に優れた化粧シートが得ら
れる。そして、本発明の抗菌性化粧シートは、ポリ塩化
ビニルの代わりに、アクリル樹脂又はポリエステル樹
脂、或いはこれらの混合物を用いているので、廃棄され
て焼却処理された場合でも、塩化水素ガスを発生するこ
とがなく、環境汚染問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抗菌性化粧シートの一例を示す模式断
面図である。
【図2】本発明の抗菌性化粧シートの別の態様で、抗菌
性保護層にエンボス模様を設けた化粧シートの模式断面
図である。
【図3】絵柄層を設けた抗菌性能を有する化粧シートを
作製するときの説明図である。
【図4】抗菌性能を有する化粧シートにおいて、賦型シ
ートを用いて抗菌性保護層にエンボス模様を設けるとき
の説明図である。
【図5】ロール凹版を用いて透明フィルム上に抗菌剤を
含有する電離放射線硬化性樹脂のエンボス模様を形成す
るときの説明図である。
【図6】抗菌性能を有する化粧シートにおいて、ロール
凹版を用いて抗菌性保護層にエンボス模様を設けるとき
の説明図である。
【図7】抗菌性能を有する化粧シートに、抗菌剤を含有
する電子線硬化性樹脂を用いてエンボス模様を形成する
ときの説明図である。
【符号の説明】
1 抗菌性化粧シート 2 エンボス形成透明フィルム 3 PE積層印刷シート 11 基材シート 12 絵柄層 13 抗菌性保護層 14 抗菌剤 15 透明フィルム(PETフィルム) 16 接着剤層 17 エンボス模様 18 賦型シート 19 透明PE層 20 電離放射線 20a 電子線 21 ロール凹版 22 ロール凹版の凹部 23 電離放射線硬化性樹脂(硬化前) 23a 硬化した電離放射線硬化性樹脂 23b 紫外線硬化性樹脂(硬化前) 23c 電子線硬化性樹脂(硬化前) 24 ノズル式塗工装置 25 ニップロール 26 剥離ロール 27 電離放射線照射装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル樹脂、又はポリエステル樹脂、
    或いはこれらの混合物からなる基材シート上に、直接又
    は他の層を介して、抗菌剤を含有する電離放射線硬化性
    樹脂からなる透明な保護層が形成されていることを特徴
    とする抗菌性能を有する化粧シート。
  2. 【請求項2】 前記電離放射線硬化性樹脂からなる透明
    な保護層に、エンボス模様を形成したことを特徴とする
    請求項1に記載の抗菌性能を有する化粧シート。
JP20392197A 1997-07-15 1997-07-15 抗菌性能を有する化粧シート Withdrawn JPH1134240A (ja)

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