JP2002137340A - 鏡面化粧シート - Google Patents

鏡面化粧シート

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JP2002137340A
JP2002137340A JP2000332201A JP2000332201A JP2002137340A JP 2002137340 A JP2002137340 A JP 2002137340A JP 2000332201 A JP2000332201 A JP 2000332201A JP 2000332201 A JP2000332201 A JP 2000332201A JP 2002137340 A JP2002137340 A JP 2002137340A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面が鏡面の化粧シートで、塩化ビニル樹脂
を使うこと無く、塗装感や深みの意匠感が得られ、なお
且つ耐擦傷性、耐溶剤性も良くする。 【解決手段】 鏡面化粧シートSは、着色したポリオレ
フィン系樹脂から成る基材シート1上に、透明な熱可塑
性アクリル樹脂から成る中間シート2、2液硬化型ウレ
タン樹脂の硬化物から成る接着剤層3、透明な熱可塑性
ポリエステル樹脂から成る表面シート4を積層した構成
とする。表面シート上に、更にアクリレート系の電離放
射線硬化性樹脂の硬化物から成る透明な硬質塗膜層5を
積層しても良い。また、基材シートの表面、中間シート
の表面又は裏面、表面シートの表面又は裏面、のうちの
少なくとも1つの面に、絵柄層6を形成しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートに非塩化ビ
ニル系樹脂のみを用いた鏡面化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面が鏡面で塗装感や耐擦傷性を
有する鏡面化粧シートとしては、例えば次の様なものが
あった。
【0003】(1)着色した塩化ビニル樹脂から成る基
材シート上に、透明2軸延伸ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)から成る表面シートを積層して成る鏡面化
粧シート(特公平6−59713号公報、特許第296
0173号公報参照)。
【0004】(2)着色したポリオレフィンからなる基
材シート上に、透明なポリエチレンテレフタレートから
成る表面シートを積層して成る鏡面化粧シート(特開平
10−258488号公報参照)。
【0005】(3)着色したオレフィン系樹脂からなる
基材シート上に、透明アクリル樹脂から成る表面シート
を積層して成る鏡面化粧シート(特開平10−1093
87号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の様な
構成の従来の鏡面化粧シートでは、次の様な問題があっ
た。すなわち、上記(1)の構成の鏡面化粧シートで
は、塩化ビニル樹脂が使われている為に、廃棄時に焼却
処分すると塩化水素ガスが発生し、環境上好ましくな
い。
【0007】また、上記(2)の構成の鏡面化粧シート
では、ポリオレフィンの基材シートとPETの表面シー
トとの接着性が劣る他、鏡面化粧シートを柱状体の被着
基材にラッピング加工によって貼着時に、ポリエチレン
テレフタレートの弾性反発力が強く、上記鏡面化粧シー
トと被着基材との接着性、加工適性も劣った。その上、
コスト面、加工適性面で透明な表面シートをあまり厚く
できず、130μm程度が限界であった。従って、表面
シートが薄く意匠に深みが出ないと言う欠点もあった。
ちなみに、塩化ビニル樹脂による表面シートの場合に
は、300μm程度の厚みで一般的に加工されている。
【0008】また、上記(3)の構成の鏡面化粧シート
では、表面シートのアクリル樹脂は熱をかけると弾性反
発力が弱くなるので加工性は比較的良く厚くできる。し
かし、表面シートに使うアクリル樹脂には、鏡面性、耐
擦傷性を良くする為に、ゴム成分の少ない硬い樹脂を使
う必要性がある事から、表面シートをラミネート後に6
0℃程度の温度をかけると、表面に目に見えない程度の
マイクロクラックが発生し、溶剤拭き、液体洗剤滴下等
で表面に大きな亀裂が発生する。一方、ゴム成分を減ら
すと、鏡面性、耐擦傷性が低下して好ましくない。
【0009】そこで、本発明の課題は、塩化ビニル樹脂
を使うこと無く、表面が鏡面で、塗装感や深みの意匠感
が得られ、なお且つ耐擦傷性、耐溶剤性も有し、なお且
つ柱状の被着基材の表面への接着加工適性をも有する鏡
面化粧シートを提供する事である。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
する為に、本発明の鏡面化粧シートでは、着色したポリ
オレフィン系樹脂から成る基材シート上に、透明な熱可
塑性アクリル樹脂から成る中間シート、2液硬化型ウレ
タン樹脂の硬化物から成る接着剤層、及び、透明な熱可
塑性ポリエステル樹脂から成る表面シートを、この順に
積層して成る構成とした。
【0011】この様な構成とすることで、塩化ビニル樹
脂を用いること無く、表面が鏡面で、塗装感や深みの意
匠感が得られ、柱状の被着基材への成形、接着加工適性
に優れ、なお且つ耐擦傷性、耐溶剤性も有する。それ
は、塗装感や深みの意匠感は、基材シートに対して表側
の透明層として、表面シートと中間シートの2層の透明
なシートを用いる為に、塗装感や深みの意匠感が十分に
得られるからである。しかも、その最上層には鏡面平滑
性と透明性に優れると共に、熱可塑性アクリル樹脂に比
べて硬くて傷に強くなお且つ溶剤にも耐性を持たせられ
る熱可塑性ポリエステル樹脂を使用し、ポリエチレンテ
レフタレート等の熱可塑性ポリエステル樹脂の持つ成形
適性、曲げ加工性の低さは、透明層を熱可塑性ポリエス
テル樹脂の表面シートのみで構成せずに、熱可塑性ポリ
エステル樹脂よりは加工性が良い熱可塑性アクリル樹脂
の中間シートと共に構成する事で解決した。この結果、
表面シートの厚みは加工適性上最低限(30〜70μm
程度)に抑える事が可能となる。また、表面シートと中
間シートとは熱融着が困難の為、2液硬化型ウレタン樹
脂の接着剤層で接着する事で、密着良く積層できる。一
方、中間シートと基材シートとは、熱融着が出来るの
で、間に接着剤層は設けない構成としある。そして、良
好なる耐溶剤性によって溶剤拭き、液体洗剤滴下等で表
面に大きな亀裂が発生する事も無い。また、化粧シート
内各層の密着も良い。しかも、シートは全て非塩化ビニ
ル樹脂系であるので、廃棄の際に焼却処分しても塩化水
素ガスが発生する様な事も無く、環境的にも好適であ
る。
【0012】また、本発明の鏡面化粧シートは、上記構
成に対して更に、表面シートの表面上に、アクリレート
系の電離放射線硬化性樹脂の硬化物から成る透明な硬質
塗膜層を積層して成る構成とした。
【0013】この様な構成とすることで、更に良好な耐
擦傷性が得られる。
【0014】また、本発明の鏡面化粧シートは、前記構
成に対して更に、基材シートの表面、中間シートの表面
又は裏面、表面シートの表面又は裏面、のうちの少なく
とも1つの面に、絵柄層を形成して成る構成とした。
【0015】この様な構成とすることで、印刷等で絵柄
を表現した絵柄層によって、絵柄には深み、奥行、立体
感を得る事ができ、更に意匠感を豊かにできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の鏡面化粧シートについて、実施の形態を説明する。
【0017】〔概要〕本発明の鏡面化粧シートは、基本
的に、図1(A)の鏡面化粧シートSとして例示する如
く、着色したポリオレフィン系樹脂から成る基材シート
1上に、透明な熱可塑性アクリル樹脂から成る中間シー
ト2、2液硬化型ウレタン樹脂の硬化物から成る接着剤
層3、及び、透明な熱可塑性ポリエステル樹脂から成る
表面シート4を、この順に積層して成る構成である。ま
た、図1(B)の鏡面化粧シートSとして例示する如
く、図1(A)の如き構成の基材シート1、中間シート
2、接着剤層3、及び表面シート4が積層された構成に
対して、更に、表面シート4の表面上に、アクリレート
系の電離放射線硬化性樹脂の硬化物から成る透明な硬質
塗膜層5を積層した構成とすると、耐擦傷性等の表面物
性を更に向上できる点で好ましい。また、図1(C)の
鏡面化粧シートSとして例示する如く、図1(A)の如
き構成の基材シート1、中間シート2、接着剤層3、及
び表面シート4が積層された構成に対して、更に、基材
シートの表面(表側面)等に絵柄層6を形成した構成と
するのは、塗装感や深み等の意匠性を更に豊かにできる
点でより好ましい。なお、絵柄層は、基材シートの表
面、中間シートの表面又は裏面、表面シートの表面又は
裏面、のうちの少なくとも1つの面に形成する。
【0018】以下、各層毎に更に本発明について詳述す
る。
【0019】〔基材シート〕基材シート1は、着色した
ポリオレフィン系樹脂から成るシートである。着色の目
的は、その着色自体を意匠表現とする為、鏡面化粧シー
トの貼着対象となる被着基材の色の隠蔽の為、基材シー
トの表側に絵柄層形成時の絵柄層の下地色とする為、等
である。従って、着色は、不透明着色又は透明着色とす
る。基材シートの着色には、顔料や染料等の公知の着色
剤を練り込んだポリオレフィン系樹脂を使用すれば良
い。なお、基材シートの着色は、基材シートの厚みに於
いて全層であっても良いが、一部の層であっても良い。
例えば、無着色シートと着色シートとからなる2層構成
の基材シートである。なお、基材シートの厚さは、通常
50〜200μm程度である。
【0020】上記の如き基材シートに使用するポリオレ
フィン系樹脂としては、ポリエチレン(低密度、中密
度、又は高密度)、ポリプロピレン、ポリメチルペンテ
ン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、プロ
ピレン−ブテン共重合体等の高結晶質の非エラストマー
ポリオレフィン系樹脂、或いは各種のオレフィン系熱可
塑性エラストマーが使用できる。オレフィン系熱可塑性
エラストマーとしては、例えば下記のものが使用でき
る。
【0021】(1)特公平6−23278号公報記載
の、(A) ソフトセグメントとして、数平均分子量Mnが
25,000以上、且つ、重量平均分子量Mwと数平均
分子量Mnとの比Mw/Mn≦7の沸騰ヘプタンに可溶
なアタクチックポリプロピレン10〜90質量%と、
(B) ハードセグメントとして、メルトインデックスが
0.1〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性のアイソタ
クチックポリプロピレン90〜10質量%、との混合物
からなる軟質ポリプロピレン。この種のオレフィン系熱
可塑性エラストマーの中でも、所謂「ネッキング」を生
じ難く、加熱、加圧により各種形状に成形したりする際
に適性良好なものとしては、アイソタクチックポリプロ
ピレンとアタクチックポリプロピレンとの混合割合が、
アタクチックポリプロピレンの質量比で5質量%以上5
0質量%以下のものである。
【0022】ポリプロピレン系のオレフィン系熱可塑性
エラストマー自体は既に公知のものであるが、包装容器
等従来公知の用途に用いられる場合は、強度を重視する
為に、ソフトセグメントとなるアタクチックポリプロピ
レンの質量比が5質量%未満のものが専ら使用されてい
た。しかしながら、三次元形状、乃至凹凸形状に成形し
たりするという新規な用途にこれを適用しようとする
と、前記の如くネッキングを生じて良好な加工が不可能
であった。そこで、従来の組成の設計とは逆に、ポリプ
ロピレン系のオレフィン系熱可塑性エラストマーに於い
て、アタクチックポリプロピレンの質量比を5質量%以
上とすることにより、三次元形状、乃至凹凸形状の物品
表面形状に成形する際のネッキングによる不均一なシー
トの変形、及びその結果としての皺、絵柄の歪み等の欠
点を解消する事ができる。特にアタクチックポリプロピ
レンの質量比が20質量%以上の場合が良好である。一
方、アタクチックポリプロピレンの質量比が増加し過ぎ
ると、シート自体が変形し易くなり、シートを印刷機に
通したときにシートが変形し、絵柄が歪んだり、多色刷
りの場合に見当が合わなくなる等の不良が発生し易くな
る。また、成形時にも破れ易くなる為に好ましくない。
アタクチックポリプロピレンの質量比の上限としては、
輪転グラビア印刷等の通常の輪転印刷機を用いて絵柄層
を印刷し、また、シートのラッピング加工、真空成形、
Vカット加工、射出成形同時ラミネート等を採用する場
合は50質量%以下、より好ましくは40質量%以下で
ある。
【0023】(2)エチレン−プロピレン−ブテン共重
合体樹脂からなる熱可塑性エラストマー。ここで、その
ブテンとして、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン
の3種の構造異性体のいずれも用いることができる。共
重合体としては、ランダム共重合体で、非晶質の部分を
一部含む。上記エチレン−プロピレン−ブテン共重合体
の好ましい具体例としては次の(i) 〜(iii) が挙げられ
る。 (i) 特開平9−111055号公報記載のもの。これ
は、エチレン、プロピレン及びブテンの三元共重合体に
よるランダム共重合体である。単量体成分の質量比はプ
ロピレンが90質量%以上とする。メルトフローレート
は、230℃、2.16kgで1〜50g/10分のも
のが好適である。そして、このような三元ランダム共重
合体100質量部に対して、燐酸アリールエステル化合
物を主成分とする透明造核剤を0.01〜50質量部、
炭素数12〜22の脂肪酸アミド0.003〜0.3質
量部を熔融混練してなるものである。 (ii)特開平5−77371号公報記載のもの。これは、
エチレン、プロピレン、1−ブテンの三元共重合体であ
って、プロピレン成分含有率が50質量%以上の非晶質
重合体20〜100質量%に、結晶質ポリプロピレンを
80〜0質量%添加してなるものである。 (iii) 特開平7−316358号公報記載のもの。これ
は、エチレン、プロピレン、1−ブテンの三元共重合体
であって、プロピレン及び/又は1−ブテンの含有率が
50質量%以上の低結晶質重合体20〜100質量%に
対して、アイソタクチックポリプロピレン等の結晶質ポ
リオレフィン80〜0質量%を混合した組成物に対し
て、N−アシルアミノ酸アミン塩、N−アシルアミノ酸
エステル等の油ゲル化剤を0.5質量%添加してなるも
のである。
【0024】なお、エチレン−プロピレン−ブテン共重
合体樹脂は、単独で用いても良いし、上記(i) 〜(iii)
に必要に応じ更に他のポリオレフィン系樹脂を混合して
用いても良い。
【0025】(3)特公昭53−21021号公報記載
の如き、(A) ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチ
ルペンテン等のオレフィン重合体(結晶性高分子)をハ
ードセグメントとし、これに(B) 部分架橋したエチレン
−プロピレン共重合体ゴム、不飽和エチレン−プロピレ
ン−非共役ジエン三元共重合体ゴム等のモノオレフィン
共重合体ゴムをソフトセグメントとし、これらを均一に
配合し混合してなるオレフィン系エラストマー。なお、
モノオレフィンゴム/オレフィン重合体=50/50〜
90/10(質量比)の割合で混合する。
【0026】(4)特公昭53−34210号公報等に
記載の如き、(B) 未架橋モノオレフィン共重合体ゴム
(ソフトセグメント)と、(A) オレフィン系共重合体
(結晶性、ハードセグメント)と架橋剤とを混合し、加
熱し剪断応力を加えつつ動的に部分架橋させてなるオレ
フィン系エラストマー。なお、(B) モノオレフィンゴム
/(A) オレフィン系共重合体=60/40〜80/20
(質量比)である。
【0027】(5)特公昭56−15741号公報等に
記載の如き、(A) アイソタクチックポリプロピレン、プ
ロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1
共重合体等のペルオキシドと混合・加熱すると分子量を
減じ、流動性を増すペルオキシド分解型オレフィン重合
体(ハードセグメント)と、(B) エチレン−プロピレン
共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三
元共重合体ゴム等のペルオキシドと混合・加熱すること
により、架橋して流動性が減じるペルオキシド架橋型モ
ノオレフィン共重合体ゴム(ソフトセグメント)、(C)
ポリイソブチレン、ブチルゴム等のペルオキシドと混合
・加熱しても架橋せず、流動性が不変の、ペルオキシド
非架橋型炭化水素ゴム(ソフトセグメント兼流動性改質
成分)、及び(D) パラフィン系、ナフテン系、芳香族系
等の鉱物油系軟化剤、とを混合し、有機ペルオキシドの
存在下で動的に熱処理してなるオレフィン系エラストマ
ー。なお、(A) が90〜40質量部、(B) が10〜60
質量部で、(A) +(B) =100質量部として、これに、
(C) 及び/又は(D) が5〜100質量部の配合比とな
る。
【0028】(6)特開平2−139232号公報に記
載の如き、エチレン−スチレン−ブチレン共重合体から
なるオレフィン系熱可塑性エラストマー。
【0029】(7)極性基として水酸基又は/及びカル
ボキシル基を持たせた、上記(1)から(6)のオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー。例えば、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体等のグラフト重合で水酸基を、ま
た、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の共重合体で
カルボキシル基を導入したオレフィン系熱可塑性エラス
トマーを用いる。これら水酸基、カルボキシル基はどち
らか一方、又は両方を併用してもよく、これら極性基
は、絵柄層、中間シート、被着基材等の他の層との接着
性を向上させる作用を持つ。
【0030】なお、基材シートを着色する為の着色剤と
しては、例えば、チタン白、亜鉛華、弁柄、朱、群青、
コバルトブルー、チタン黄、黄鉛、カーボンブラック、
鉄黒等の無機顔料、イソインドリノンイエロー、ベンジ
ジンイエロー、キナクリドンレッド、パーマネントレッ
ド4R、フタロシアニンブルー、インダスレンブルーR
S、アニリンブラック等の有機顔料(或いは染料も含
む)等を用いる。この他、着色剤には光輝性顔料とし
て、例えば、アルミニウム粉、銅粉、真鍮粉等の金属の
粉末や鱗片状箔片、金属蒸着合成樹脂フィルムの断裁片
等の金属光沢を有する顔料、二酸化チタン被覆雲母、魚
鱗箔、酸塩化ビスマス等の鱗片状箔片からなる真珠光沢
や干渉光沢を有する顔料(所謂パール顔料)も使用でき
る。なお、基材シートの着色は、不透明着色、透明着色
どちらでも良いが、鏡面化粧シートを貼着する被着基材
の色や表面模様を隠蔽する場合には、不透明着色とする
のが良い。
【0031】上記のようなポリオレフィン系樹脂は、カ
レンダー法、インフレーション法、Tダイ押し出し法等
の成膜方法によって、シート(フィルム)とすることが
できる。
【0032】これらポリオレフィン系樹脂に着色剤が添
加され着色された基材シートは、延伸シート、未延伸シ
ートのいずれでも使用可能であるが、ラッピング加工、
Vカット加工等の成形適性は未延伸シートの方が良好で
ある。このシートには、着色剤の他に、必要に応じ、充
填剤、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安
定剤等の各種の添加剤を添加する。
【0033】なお、着色した基材シートは、前述の如
く、2層以上の異種又は同種の樹脂シートの積層体でも
良い。積層体の基材シートの例としては、以下の様なも
のが挙げられる。
【0034】(1)特に基材シートをTダイから熔融押
出法で成膜する場合であって、且つシートの厚みが10
0μm未満の薄膜の場合、単層で押出しすると、粘性抵
抗によるTダイのスリット部に於けるシート厚み方向の
速度勾配の増大、レオロジー的効果等に起因して、シー
トに筋状、魚目状の欠点が多発して来る。これを防止す
る為、図2の如く、基材シート1を3層(表層1a/芯
層1b/裏層1c)共押出しとし、着色剤、充填剤等の
固体粒子の添加剤は芯層のみに添加し、表層、裏層には
添加しない様に構成することが好ましい。この場合、各
層の厚み比は、〔表層(或いは裏層)厚み/芯層厚み〕
=10/90〜50/50程度とする。
【0035】(2)特に基材シートのポリオレフィン系
樹脂として、前記の如くの、水酸基及び/又はカルボキ
シル基からなる極性官能基を持たせたオレフィン系熱可
塑性エラストマーを用いるにあったて、図2の如く、基
材シート1を3層(表層1a/芯層1b/裏層1c)共
押出しとし、極性官能基を持たせたオレフィン系熱可塑
性エラストマーは、他層との接着の必要性の有る、表層
1a、及び裏層1cのみとし、他層と接し無い芯層1b
は、低価格の極性官能基無しのオレフィン系熱可塑性エ
ラストマーとする。こうすることで、他層との易接着性
を向上させつつ、且つそれによる価格上昇は最低限に抑
え得る。この場合の各層の厚み比は、〔表層(或いは裏
層)厚み/芯層厚み〕=10/90〜50/50程度と
する。
【0036】〔中間シート〕中間シート2は、透明な熱
可塑性アクリル樹脂から成るシートである。アクリル樹
脂としては、例えば、ポリメチル(メタ)アクリレー
ト、ポリブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)
アクリレート−ブチル(メタ)アクリレート共重合体、
メチル(メタ)アクリレート−ブチル(メタ)アクリレ
ート−2ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート共重合
体、メチル(メタ)アクリレート−スチレン共重合体等
のアクリル樹脂〔但し、(メタ)アクリレートとは、ア
クリレート又はメタクリレートの意味である。以下同
様。〕を単体又は2種以上の混合物として用いる。な
お、透明とは、着色透明でも良い。着色透明とする場合
には、例えば、基材シートにおいて列記した様な公知の
着色剤を、樹脂中に練り混む等しておけば良い。なお、
中間シートの厚みは、厚すぎるとシートの腰が強くなり
過ぎてハンドリングが悪くなるので、付与する透明感、
塗装感、深み等の意匠表現に応じて、通常は100〜2
00μm程度とする。
【0037】この中間シートと前記基材シートとを積層
する方法は特に限定は無いが、好適には熱融着で積層
(熱ラミネーション)する。その際、必要に応じて、間
に感熱接着型の接着剤層を介しても良い。例えば、中間
シートは後述する表面シートと積層した後の積層シート
の状態で、基材シートと熱融着によって積層する。表面
シートの積層前の中間シート、或いは特に積層後の中間
シートと、基材シートとの熱融着には、ローラ面が鏡面
の金属製の熱ローラ間に通して加熱加圧すれば良い。該
熱ローラとしては、例えば、鉄の円筒表面に銅メッキ層
を介してクロムメッキ層を形成したローラを使用する。
そして、赤外線輻射、加熱ドラム接触等による熱伝導で
加熱軟化させた、基材シートと中間シート(中間シート
は表面シートと積層後の場合もある)とを重ねて、熱ロ
ーラ間に導いて加熱加圧し熱融着で積層する。或いは、
熱融着による積層は、鏡面のステンレスベルト間に挟ん
で加熱加圧したり、鏡面の平板の間に挟んで加熱加圧し
たりしても良い。或いはまた、基材シートと中間シート
との間に絵柄層を形成し無い構成の場合には、基材シー
トと中間シートとを共押出しして成膜同時積層しても良
い。
【0038】〔接着剤層〕次に、接着剤層3は、中間シ
ート2と表面シート4とを密着良く積層する為に設けら
れる。もちろん、この接着剤層も透明である。この接着
剤層は、2液硬化型ウレタン樹脂の硬化物として形成す
る。中間シートと表面シートとの積層する方法は特に限
定は無いが、好適にはドライラミネーション法で積層す
る。
【0039】接着剤層3を形成するには、ロールコー
ト、グラビアコート、コンマコート等の公知の塗工法
で、接着剤を中間シートや表面シートに塗工すれば良
い。なお、中間シートと表面シートとの積層は、接着剤
層を完全硬化させる前に行うのが密着性の点で好まし
い。厚さは通常5〜20μm程度である。
【0040】接着剤層に用いる接着剤としては、ウレタ
ン樹脂等を使用でき、ウレタン樹脂としては、熱可塑性
ウレタン樹脂、2液硬化型ウレタン樹脂等があるが、特
に硬化性樹脂である2液硬化型ウレタン樹脂が密着性の
点でより好ましい。
【0041】なお、2液硬化型ウレタン樹脂は、ポリオ
ールを主剤としイソシアネートを架橋剤(硬化剤)とす
るウレタン樹脂である。ポリオールは分子中に2個以上
の水酸基を有する化合物であり、例えばポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオ
ール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオ
ール等が用いられる。また、イソシアネートとしては、
分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソ
シアネートが用いられる。例えば、2,4−トリレンジ
イソシアネート、キシレンジイソシアネート、4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシ
アネート、或いは、1,6−ヘキサメチレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレ
ンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソ
シアネート等の脂肪族(乃至は脂環式)イソシアネート
が用いられる。或いはまた、上記各種イソシアネートの
付加体又は多量体、例えば、トリレンジイソシアネート
の付加体、トリレンジイソシアネート3量体(trim
er)等がある。
【0042】中でも、未硬化状態で中間シートと表面シ
ートとを積層する場合には、積層時の熱によって残留溶
剤や未硬化の低分子量成分の発泡による不良を生じ無い
と言う点では、次の様なものが好ましい。
【0043】すなわち、イソシアネート基末端ウレタン
プレポリマー又は該イソシアネート基末端ウレタンプレ
ポリマーと脂肪族系多価イソシアネートからなるイソシ
アネート成分と、ポリオール及び/又は該ポリオールと
脂肪族系多価イソシアネートとからの水酸基末端ウレタ
ンプレポリマーからなるポリオール成分とからなる、2
液硬化型ウレタン樹脂である。この様な2液硬化型ウレ
タン樹脂に於いて、上記イソシアネート成分としては、
イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーを構成する
ポリオール及び過剰のイソシアネートのうち、ポリオー
ルが、(A)少なくとも水酸基当量300〜1500の
ポリエステルポリオール、(B)水酸基当量300〜1
500のポリエステルポリオール、及び、(C)水酸基
当量300未満の3〜8価のポリオールの3成分からな
るが、上記性能の点で特に好ましい。また、上記イソシ
アネート成分に於ける上記ポリオールを、更に上記
(A)、(B)及び(C)の3成分のポリオール他に、
(D)水酸基当量250〜2000のポリジエンポリオ
ールを加えた4成分として、各ポリオールの当量比が、
(A)の当量1に対して、(B)、(C)及び(D)の
合計の当量が1以下とするのも、前記性能の点でより好
ましい。
【0044】なお、前記熱可塑性ウレタン樹脂は、2価
のポリオールと2価のイソシアネートとをウレタン結合
させた線状高分子である。
【0045】〔表面シート〕表面シート4は、熱可塑性
ポリエステル樹脂から透明な成るシートである。該熱可
塑性ポリエステル樹脂としては、例えば、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エチレ
ン−テレフタレート−イソフタレート共重合体、ポリエ
チレンナフタレート、エチレングリコール−1,4−シ
クロヘキサンジメタノール−テレフタル酸共重合体から
なる非晶性ポリエステル、ポリエステル系熱可塑性エラ
ストマー等が使用できる。なお、ポリエステル系熱可塑
性エラストマーは、ハードセグメントに高結晶性で高融
点の芳香族ポリエステル、ソフトセグメントにはガラス
転移温度が−70℃以下の非晶性ポリエーテルを使用し
た、ブロックポリマーである。前記高結晶性で高融点の
芳香族ポリエステルには、例えばポリブチレンテレフタ
レートが使用され、上記非晶性ポリエーテルには、例え
ばポリテトラメチレンエーテルグリコールが使用され
る。
【0046】なお、透明とは、着色透明でも良い。着色
透明とする場合には、例えば、基材シートにおいて列記
した様な公知の着色剤を、樹脂中に練り混む等しておけ
ば良い。なお、表面シートの厚みは、厚すぎるとシート
の腰が強くなり過ぎてハンドリングや加工性が悪くなる
ので、付与する透明感、塗装感、深み等の意匠表現に応
じて、且つ下側の中間シートの厚みも考慮して、通常は
20〜70μm程度とする。
【0047】なお、表面シート、或いは前記中間シート
には、必要に応じ適宜透明性を損なわない範囲で、基材
シート同様に、充填剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、光安定剤等の各種添加剤を添加しても良い。特
に、表面シート、或いは中間シートは、基材シートに対
して化粧シート表側となるので、耐候(光)性向上が要
求される用途では、紫外線吸収剤、光安定剤の添加が好
ましい。
【0048】添加する紫外線吸収剤としては、有機系の
化合物、又は無機系の化合物が用いられる。いずれも添
加量は通常0.1〜1質量%程度である。有機系の化合
物としては、例えば、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−t
ert−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロ
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−
tert−アミル−5′−イソブチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′−イソブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′
−イソブチル−5′−プロピルフェニル)−5−クロロ
ベンゾトリアゾール等の、2′−ヒドロキシフェニル−
5−クロロベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等
の、2′−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール系紫
外線吸収剤類等の、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシ
ベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキ
シベンゾフェノン等の、2,2′−ジヒドロキシベンゾ
フェノン系紫外線吸収剤類、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン等の、2ヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤
類、等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリチル酸フ
ェニル、4−tert−ブチル−フェニル−サリシレー
ト等のサリチル酸エステル系紫外線吸収剤が使用でき
る。その他に、ベンゾトリアゾール骨格にアクリロイル
基又はメタクリロイル基を導入した反応性紫外線吸収剤
等も使用できる。無機系の化合物としては、例えば、微
粒子(平均粒径0.2μm以下)の二酸化チタン、酸化
亜鉛、酸化セリウム等が用いられる。
【0049】また、紫外線による劣化をさらに防止し、
耐候性を向上させるためには、光安定剤としてラジカル
捕捉剤もシート中に添加しておくことが望ましい。ラジ
カル捕捉剤としては、ビス−(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジニル)セバケート、ビス−(N−
メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ニル)セバケート、その他、例えば特公平4−8262
5号公報に開示されている化合物などのヒンダードアミ
ン系ラジカル捕捉剤、ピペリジル系ラジカル捕捉剤等が
使用される。これらラジカル捕捉剤の添加量も通常0.
1〜1質量%程度である。ラジカル捕捉剤の添加は、好
ましくは紫外線吸収剤とラジカル捕捉剤を両方併用(よ
り好ましくは同一シート中に混合)して用いる。
【0050】なお、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤
を各シートのいずれかのシート中に添加する場合、該シ
ートに接着剤層や絵柄層が接する場合には、これら層中
には、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等の分子中に塩素原
子を含まない樹脂を用いると耐候性向上の点で好まし
い。それは、もしも塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等
の塩素含有樹脂を用いると、紫外線又は熱の作用により
これら樹脂から脱塩素反応で塩化水素が発生し、これが
シート中のヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤と反応し
て、その作用を失活・阻害する為に、耐候性が十分に向
上しないからである。
【0051】〔硬質塗膜層〕硬質塗膜層5は、必要に応
じ、アクリレート系の電離放射線硬化性樹脂の硬化物と
して、鏡面化粧シートの最表面層として、表面シートの
表側面に形成する。硬質塗膜層によって、耐擦傷性を更
に良好にできる。硬質塗膜層は、液状とした電離放射線
硬化性樹脂(組成物)をグラビアコート、ロールコート
等によって塗工し、その塗膜を電離放射線照射によって
硬化させて塗膜を硬化物とすれば良い。なお、グラビア
印刷等による全ベタ印刷で塗膜形成しても良い。硬質塗
膜層の厚みは通常1〜20μm程度である。なお、電離
放射線硬化性樹脂の硬化は、線状高分子生成の非架橋硬
化でも良いが、より優れた耐擦傷性を得るには、好まし
くは架橋硬化とするのが良い。なお、架橋硬化には、3
官能等の2を越える官能基数のモノマー等を有する電離
放射線硬化性樹脂(組成物)を使用すれば良い。
【0052】硬質塗膜層としては、基本的には各種の電
離放射線硬化性樹脂を用いる事ができる。該電離放射線
硬化性樹脂としては、具体的には、分子中にラジカル重
合性不飽和結合又はカチオン重合性官能基を有する、プ
レポリマー(所謂オリゴマーも包含する)及び/又はモ
ノマーを適宜混合した電離放射線により架橋硬化可能な
組成物が好ましくは用いられる。なお、ここで電離放射
線とは、分子を重合或いは架橋させ得るエネルギーを有
する電磁波又は荷電粒子を意味し、通常は、電子線(E
B)、又は紫外線(UV)が一般的である。
【0053】上記プレポリマー又はモノマーは、具体的
には、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アク
リロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキ
シ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物からな
る。これらプレポリマー、モノマーは、単体で用いる
か、或いは複数種混合して用いる。なお、ここで、例え
ば、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又は
メタクリロイル基の意味である。
【0054】アクリレート系として、分子中にラジカル
重合性不飽和基を有するプレポリマーの例としては、ポ
リエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)ア
クリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン
(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレー
ト、シリコーン(メタ)アクリレート等が使用できる。
分子量としては、通常250〜100,000程度のも
のが用いられる。
【0055】また、アクリレート系として、分子中にラ
ジカル重合性不飽和基を有するモノマーの例としては、
単官能モノマーでは、メチル(メタ)アクリレート、2
−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエ
チル(メタ)アクリレート等がある。また、多官能モノ
マーでは、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リメチールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アク
リレート等もある。
【0056】一般に電離放射線硬化性樹脂としては、エ
ポキシ系、ポリエン/チオール系等もあるが、なかで
も、特に好ましいものは、分子中に(メタ)アクリロイ
ル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等を有するアクリ
レート系の電離放射線硬化性樹脂である。それは、各種
表面物性に応じた各種樹脂材料を、アクリレート系の電
離放射線硬化性樹脂では、比較的低コストで入手でき、
且つ耐擦傷性等の各種表面物性に対応し易いからであ
る。また、表面物性及びコストの点で好ましい電離放射
線硬化性樹脂の具体例を挙げれば、官能ポリエステル
(メタ)アクリレートと、3〜4官能(メタ)アクリレ
ートモノマーと、適宜エチレンオキサイド変性したトリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレートとの混合
系が挙げられる。
【0057】なお、上記電離放射線硬化性樹脂を、紫外
線にて硬化させる場合には、該電離放射線硬化性樹脂に
更に光重合開始剤を添加する。アクリレート系の電離放
射線硬化性樹脂の場合は、通常ラジカル重合で硬化させ
るので、光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベン
ゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾ
インメチルエーテル類を単独又は混合して用いる。な
お、これらの光重合開始剤の添加量としては、電離放射
線硬化性樹脂100質量部に対して、0.1〜10質量
部程度である。
【0058】なお、上記電離放射線硬化性樹脂には、更
に必要に応じて、各種添加剤を添加しても良い。これら
の添加剤としては、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、セルロース系
樹脂等の熱可塑性樹脂、炭酸カルシウム、硫酸バリウム
等の微粉末からなる体質顔料(充填剤)、球形、多面
体、或いは鱗片形のアルミナ、シリカ、アルミノシリケ
ート等の粒子から成る減磨剤、ワックス、シリコーン樹
脂等の滑剤、染料、顔料等の着色剤等である。
【0059】なお、紫外線源としては、超高圧水銀灯、
高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラック
ライト、メタルハライドランプ等の光源が使用される。
紫外線の波長としては通常190〜380nmの波長域
が主として用いられる。また、電離放射線の電子線源と
しては、コッククロフトワルトン型、バンデグラフト
型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、或いは、直線
型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器
を用い、100〜1000keV、好ましくは、100
〜300keVのエネルギーをもつ電子を照射するもの
が使用される。
【0060】〔絵柄層〕絵柄層6は必要に応じて設け
る。絵柄層は、基材シートと中間シートとの間、中間シ
ートと接着剤層との間、接着剤層と表面シートとの間、
表面シートの表側面等に設ける。従って、絵柄層は、基
材シートの表面、中間シートの表面又は裏面、表面シー
トの表面又は裏面、のうちの少なくとも1つの面に印刷
等で形成して、設ける。ちなみに、図3に例示する鏡面
基材シートSは、絵柄層6を基材シート1の表面に設け
た例である。
【0061】絵柄層は通常、印刷により形成する。絵柄
層形成に用いるインキのバインダー樹脂としては、特に
限定は無く密着の良い樹脂を使用すれば良い。例えば、
絵柄層を基材シート表面又は中間シート裏面に対して形
成する場合は、基材シートと中間シートとの積層は好ま
しくは熱融着で行う為に、バインダー樹脂としては、中
間シートのアクリル樹脂と熱融着性を持つ樹脂が好まし
い。この様なバインダー樹脂としては、例えば、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂の単体、或い
はこれらの混合物が好ましい。
【0062】上記塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とし
ては、通常、酢酸ビニル含有量が5〜20質量%程度、
平均重合度350〜900程度のものが用いられる。ま
た、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は、必要に応じ、
更にマレイン酸、フマル酸等のカルボン酸を共重合させ
たものでも良い。
【0063】上記アクリル樹脂としては、例えば、ポリ
メチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アク
リレート、メチル(メタ)アクリレート−ブチル(メ
タ)アクリレート共重合体、メチル(メタ)アクリレー
ト−スチレン共重合体等のアクリル樹脂、或いは、メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等
と、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレ
ート等の分子中に水酸基を有する(メタ)アクリル酸エ
ステルとを共重合させて得られるアクリルポリオール等
のアクリル樹脂を、単体又は2種以上混合して使用す
る。塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とアクリル樹脂と
の混合比は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体/アクリ
ル樹脂=1/9〜9/1(質量比)程度である。
【0064】また、絵柄層形成用のインキのバインダー
樹脂としては、絵柄層を表面シートに形成する場合も含
めて、上記以外の樹脂、例えば、2液硬化型、熱可塑性
等のウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等
も使用できる。
【0065】なお、2液硬化型のウレタン樹脂は、ポリ
オールを主剤としイソシアネートを架橋剤(硬化剤)と
するウレタン樹脂であり、ポリオールは分子中に2個以
上の水酸基を有する化合物であるが、ポリオールとして
は、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオー
ル、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオ
ール、ポリウレタンポリオール等が用いられる。また、
イソシアネートとしては、分子中に2個以上のイソシア
ネート基を有する多価イソシアネートが用いられる。例
えば、2,4−トリレンジイソシアネート、キシレンジ
イソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネート等の芳香族イソシアネート、或いは、1,6−
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添
加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(乃至
は脂環式)イソシアネートが用いられる。或いはまた、
上記各種イソシアネートの付加体又は多量体、例えば、
トリレンジイソシアネートの付加体、トリレンジイソシ
アネート3量体(trimer)等がある。
【0066】そして、絵柄層は、上記の如きインキを用
いて、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセッ
ト印刷、インキジェット印刷等の印刷法、或いは手描き
等の公知の形成法で形成すれば良い。なお、絵柄層の絵
柄は、例えば、板目や柾目等の木目模様、大理石や御影
石等の石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模
様、布目模様、文字、記号、幾何学模様、全面ベタ、或
いはこれらの2種以上の組み合わせなど任意である。ま
た、全面ベタの場合には、塗液として上記の如きインキ
を用いて、ロールコート等の公知の塗工法で形成する事
もできる。
【0067】なお、絵柄層のインキに用いる着色剤とし
ては、前述基材シートにおいて列記した様な公知の着色
剤を使用できる。
【0068】〔その他〕基材シート、中間シート及び表
面シートの各シートには、必要に応じ適宜、易接着処理
を施してもよい。特に、表面シートの表面や裏面、基材
シートの表面や裏面は、易接着処理を施すのが好まし
い。易接着処理としては、コロナ放電処理、プラズマ処
理、オゾン処理等の表面処理で、表面にヒドロキシル
基、カルボキシル基、カルボニル基等の極性官能基を生
成させたり、更にはこれら表面処理後又は表面処理はせ
ずに、2液硬化型ウレタン樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビ
ニル系樹脂等によるプライマー層を塗工法等で形成して
も良い。
【0069】例えば図3に例示の鏡面化粧シートSで
は、層間の接着力強化を図る為に、中間シート2と接着
剤層3との間にプライマー層7を設けてある。このプラ
イマー層7は中間シート2に対して塗工形成しておき、
このプライマー層7を形成した中間シート2と、接着剤
層3を塗工形成した表面シート4とを、プライマー層7
と接着剤層3とが接する様に向き合わせて、ドライラミ
ネーションする際に、中間シート2と表面シート4との
接着性を強化する為に設けてある。
【0070】また、図3に例示の鏡面化粧シートSで
は、鏡面化粧シートを被着基材に貼着する際の接着を補
助する為に、基材シート1の裏面には、裏面プライマー
層8も設けてある。なお、図示はしないが、裏面プライ
マー層8等による基材シート裏面側の易接着処理の後
に、更に裏面接着剤層を設けても良い。裏面接着剤層
は、被着基材の材質、用途等に応じ、ポリアミド樹脂、
ウレタン樹脂等による公知接着剤を塗工法で形成すれば
良い。
【0071】〔鏡面化粧シートの用途〕なお、本発明の
鏡面化粧シートは各種被着基材に積層し、必要に応じて
所定の成形加工等を施して、各種用途に用いる。例え
ば、壁、天井、床等建築物の内装、窓枠、扉、手摺等の
建具の表面化粧、家具又は弱電・OA機器のキャビネッ
トの表面化粧、自動車、電車、航空機、船舶等の乗物内
装、窓硝子の化粧等である。
【0072】なお、各被着基材への積層には、公知の方
法が適用できる。例えば、被着基材が平板の場合は、弾
性体ローラの押圧により積層する。被着基材が四角柱等
の柱状体の場合は、ラッピング加工法を用いる。ラッピ
ング加工法は、特公昭56−23771号公報、特公昭
57−5183号公報、特公昭61−5895号公報等
により公知の方法である。
【0073】
【実施例】以下、本発明の鏡面化粧シートを実施例によ
り更に説明する。
【0074】〔実施例1〕図3の断面図で示す如き構成
の鏡面化粧シートSを次の様にして作成した。先ず、表
面シート4として、厚さ50μmの無着色透明な2軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績株式
会社製、品番A4100)の易接着処理面に、3官能ウ
レタンアクリレートプレポリマー60質量部、トリメチ
ロールプロパントリアクリレート10質量部、1,6−
ヘキサンジオールジアクリレート30質量部、シリコー
ンアクリレート1質量部、1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン3質量部の配合から成る紫外線で硬化
する電離放射線硬化性樹脂塗料を塗布し乾燥した後、紫
外線を照射して架橋硬化させて、厚さ10μmの硬化物
からなる硬質塗膜層5を形成した。一方、中間シート2
として、厚さ200μmの無着色透明なポリメチルメタ
クリレートを主成分とするアクリル樹脂シートを用意
し、このシートの表側とする面に、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体とアクリル樹脂との40対60質量比の混
合物からなるプライマー剤を塗工して、厚さ10μmの
プライマー層7を形成した。
【0075】そして、前記表面シート4の裏側とする面
(硬質塗膜層5が形成されて無い側の面)に、ポリエス
テルポリオール100質量部と1,6−ヘキサメチレン
ジイソシアネート8質量部とから成る2液硬化型ウレタ
ン樹脂系接着剤を固形分基準で10g/m2 塗布し乾燥
して、得られた接着剤層3が硬化完了前の状態で、該表
面シート4と上記中間シート2とを、表面シート4上の
接着剤層3と、中間シート2上のプライマー層7とが接
する様にして、ドライラミネーション法で積層して、積
層シートとした。
【0076】一方、基材シート1としては、ハードセグ
メントであるアイソタクチックポリプロピレン70質量
部とソフトセグメントであるアタクチックポリプロピレ
ン30質量部を混合して成るポリプロピレン系のオレフ
ィン系熱可塑性エラストマーに、チタン白、弁柄及び黄
鉛を主成分とする着色剤を添加して成る着色不透明な厚
さ100μmのポリオレフィン系樹脂シートを用意し
た。
【0077】上記基材シート1の表裏両面にコロナ放電
処理を施した後、裏側とする面にアクリルポリオール1
00質量部と1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート
10質量部からなる2液硬化型ウレタン樹脂系のプライ
マー剤を塗工して裏面プライマー層8を形成した後、表
側とする面に絵柄層6を印刷形成して、印刷シートとし
た。なお、絵柄層としては、バインダーの樹脂に塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体を用い、着色剤にチタン白、
弁柄、黄鉛、及びカーボンブラックを用いたインキをグ
ラビア印刷して木目柄の絵柄層を形成した。
【0078】そして、前記積層シートの中間シート面
と、上記印刷シートの絵柄層面とを、ローラ面が鏡面の
熱ローラを用いて熱融着させて、図3の如き鏡面化粧シ
ートSを得た。
【0079】得られた鏡面化粧シートは、表面が鏡面
で、塗装感及び絵柄層による木目柄に深みの意匠感が得
られた。また、耐擦傷性も良好であり、スチールウール
(日本スチールウール株式会社製、商品名「ボンスタ
ー」、品番#0000)で5往復擦っても目視で判別可
能な傷は付か無かった。メチルエチルケトンを染み込ま
せた布で5往復拭き取る溶剤拭きや液体洗剤としてアル
カリ性のソーダ石鹸水溶液を表面に滴下し、6時間放置
後、表面を水を染み込ませた布で拭き取る試験を行って
も、表面に目に見える大きな亀裂が発生せず耐溶剤性、
及び耐洗剤性も良好であった。また、ラッピング加工法
を用いて、2液硬化型ウレタン樹脂接着剤を介して、四
角柱の木材から成る被着基材の4側面のうち互いに連続
する3側面に、上記得られた鏡面化粧シートを接着させ
た。鏡面化粧シートの弾性復元性による被着基材からの
浮きも生じ無かった。
【0080】
【発明の効果】(1) 本発明の鏡面化粧シートによれば、
表面が鏡面で、塗装感や深みの意匠感が得られ、なお且
つ耐擦傷性、耐溶剤性も有する。従って、溶剤拭き、液
体洗剤滴下等で表面に大きな亀裂が発生する事も無い。
また、化粧シート内各層の密着も良い。しかも、廃棄の
際に焼却処分しても塩化水素ガスが発生しない様にで
き、環境的にも好適である。また、鏡面化粧シートの可
撓性、曲加工性も良好であり、ラッピング加工にも対応
できる。
【0081】(2) 更に表面シートの表面上に、アクリレ
ート系の電離放射線硬化性樹脂の硬化物から成る透明な
硬質塗膜層を設ければ、更に耐擦傷性を良くできる。
【0082】(3) また、基材シートの表面、中間シート
の表面又は裏面、表面シートの表面又は裏面、のうちの
少なくとも1つの面に絵柄層を設ければ、印刷等で絵柄
を表現した絵柄層によって、絵柄には深み、奥行、立体
感を得る事ができ、更に意匠感を豊かにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鏡面化粧シートの形態例を例示する断
面図。
【図2】3層構成の基材シートの一例を示す断面図。
【図3】本発明の鏡面化粧シートの別の一形態を説明す
る断面図。
【符号の説明】
1 基材シート 1a (基材シートの)表層 1b (基材シートの)芯層 1c (基材シートの)裏層 2 中間シート 3 接着剤層 4 表面シート 5 硬質塗膜層 6 絵柄層 7 プライマー層 8 裏面プライマー層 S 鏡面化粧シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 67:00 C08L 67:00 Fターム(参考) 4F006 AA35 AB24 BA02 CA00 DA04 4F100 AK01D AK03A AK07 AK25B AK41C AK42 AK51G AL01 AL09 AT00A BA04 BA07 BA10C BA10D CA13 CB02G CC02D EC03 EJ19 EJ38 EJ54 EJ55 EJ65 GB08 GB81 HB00 JB07 JB14D JB16B JB16C JK09 JK12D JK12G JL01 JL10A JN01B JN01C JN21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色したポリオレフィン系樹脂から成る
    基材シート上に、透明な熱可塑性アクリル樹脂から成る
    中間シート、2液硬化型ウレタン樹脂の硬化物から成る
    接着剤層、及び、透明な熱可塑性ポリエステル樹脂から
    成る表面シートを、この順に積層して成る鏡面化粧シー
    ト。
  2. 【請求項2】 表面シートの表面上に、アクリレート系
    の電離放射線硬化性樹脂の硬化物から成る透明な硬質塗
    膜層を積層して成る、請求項1記載の鏡面化粧シート。
  3. 【請求項3】 基材シートの表面、中間シートの表面又
    は裏面、表面シートの表面又は裏面、のうちの少なくと
    も1つの面に、絵柄層を形成して成る、請求項1記載の
    鏡面化粧シート。
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