JPH11262983A - 抗菌性化粧シート - Google Patents

抗菌性化粧シート

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JPH11262983A
JPH11262983A JP8822198A JP8822198A JPH11262983A JP H11262983 A JPH11262983 A JP H11262983A JP 8822198 A JP8822198 A JP 8822198A JP 8822198 A JP8822198 A JP 8822198A JP H11262983 A JPH11262983 A JP H11262983A
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JP
Japan
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antibacterial
resin
sheet
layer
resin layer
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Withdrawn
Application number
JP8822198A
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English (en)
Inventor
Yoshiko Fujita
淑子 藤田
Rika Andou
理加 安藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衛生的環境を必要とする場所での各種備品に
用いられる抗菌性化粧シートの中で、無機系抗菌剤を用
いた場合、抗菌剤を含有する樹脂層を薄くすると強度が
弱くなり加工上の問題が生じる。 【解決手段】 POシート11に、絵柄層12、及び抗菌剤
14を含有する抗菌性樹脂層13を形成する際に、共押出し
法により抗菌性樹脂層13と抗菌剤を含有しない透明樹脂
層15を2 層に押出し、絵柄層12を印刷したPOシート11
にラミネートして抗菌性化粧シート1を作製する。共押
出し法により抗菌性樹脂層13と透明樹脂層15を2層に押
出した場合、抗菌性樹脂層13を薄くしても、透明樹脂層
15の厚さを変えることにより、押出しフィルムの強度は
調整できるので、加工上の問題はなくなり、抗菌性樹脂
層13を薄くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック、
紙、木材、金属板、無機系素材等あらゆる基材に抗菌性
能を付与するために使用される化粧シートに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、室内水回り関係(台所、浴室、洗
面所等)や高温多湿の場所及び病院その他の衛生的な環
境を必要とする場所での各種備品(電気製品、各種器具
等)については、カビや細菌等の発生を防止できる製品
が要望されている。そのため、これらに使用される化粧
紙や化粧板等に防カビ性又は抗菌性を付与する方法とし
て、防カビ剤又は抗菌剤を該当素材中に練り込む方法、
又は後工程にて抗菌剤を含有する塗料を塗装する方法等
が行われていた(特公昭63ー54013号公報、特公
平4ー28646号公報に開示)。また、防カビ性及び
抗菌性を有する壁紙や化粧シートを用いて、上記備品等
に抗菌性を付与しようとする試みもなされている(特開
平1ー313533号公報に開示)。そして、防カビ性
及び抗菌性を有する化粧シートは、そのシートにポリ塩
化ビニルシートが多く使用されている。
【0003】一方、従来、建築物の壁、天井等の内装、
家具、キャビネット等の表面装飾材として用いられる化
粧シートは、そのシートにポリ塩化ビニルシートが多く
使用されているが、ポリ塩化ビニルシートを使用した化
粧シートは燃焼時に塩化水素を発生する問題などがあ
り、近年、ポリ塩化ビニルシートに代わるものとして、
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系シ
ートを使用した化粧シートが利用されている。また、ポ
リオレフィン系シートを使用した化粧シートについて
も、無機系抗菌剤をポリオレフィン系樹脂に練り込んだ
タイプの抗菌性化粧シートが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、無機系抗菌剤
をポリオレフィン系樹脂に練り込んでフィルム又はシー
トにして化粧シートに利用した場合、抗菌性能を示すの
は表面に存在する抗菌剤だけであるので、ポリオレフィ
ン系樹脂の中に練り込まれた抗菌剤の大部分は抗菌作用
を発揮できなくなり、抗菌剤の利用方法としては必ずし
も最良の方法ではない。また、抗菌剤を含有する表面の
樹脂層を非常に薄くすれば、抗菌剤が表面に出現する確
率が多くなり、抗菌剤を節約することはできるが、抗菌
剤を添加したポリオレフィン樹脂を成膜した場合、フィ
ルムを薄くすれば強度が弱くなり加工上の問題が生じ
る。そのため、本発明は、基材シートにポリ塩化ビニル
の代わりに、ポリオレフィン系樹脂を用い、抗菌性能を
有する透明又は半透明な表面フィルム(又はシート)ト
として、ポリオレフィン系樹脂、アクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂又はこれたのブレンド樹脂を用い、抗菌剤と
して有機系抗菌剤を使用することにより、上記問題点を
解決したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、化粧シートの構成を以下のようにした。ポリオレフ
ィン系樹脂よりなる基材シートに、絵柄層を形成し、該
絵柄層の上に抗菌剤を含有する透明又は半透明な樹脂層
を形成したことを特徴とする抗菌性化粧シートとした。
また、前記抗菌剤を含有する透明又は半透明な樹脂層
が、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、又はこれらの混合物からなることを特徴とする抗
菌性化粧シートとした。
【0006】そして、前記抗菌剤を含有する透明又は半
透明な樹脂層が、溶融押出し法により、有機系抗菌剤を
0.01〜10重量%含有する樹脂を2〜60μの厚さ
で形成した樹脂層であることを特徴とする抗菌性化粧シ
ートとした。また、前記抗菌剤を含有する透明又は半透
明な樹脂層が、共押出し法により、有機系抗菌剤を0.
01〜10重量%含有する樹脂と抗菌剤を含有しない樹
脂を二層に形成した表面の樹脂層であり、該有機系抗菌
剤を含有した樹脂層の厚さが2〜15μであり、該抗菌
剤を含有しない樹脂層の厚さが20〜60μであること
を特徴とする抗菌性化粧シートとした。更に、前記抗菌
剤を含有する透明又は半透明な樹脂層が、凹凸形状を有
することを特徴とする抗菌性化粧シートとした。
【0007】即ち、 ポリオレフィン系樹脂からなる基
材シートに、絵柄層、抗菌剤を含有する透明又は半透明
な樹脂層を形成した抗菌性能を有する化粧シート(以下
単に抗菌性化粧シートとする)において、表面層として
形成した抗菌剤を含有する透明又は半透明な樹脂層(以
下抗菌性樹脂層とする)を、有機系抗菌剤を含有するポ
リオレフィン系樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、又はこれらのブレンド樹脂を用いて、溶融押出し法
によって2〜60μの厚さで形成したことを特徴とす
る。
【0008】また、抗菌性樹脂層をを形成する際に、有
機系抗菌剤を含有する樹脂と抗菌剤を含有しない樹脂を
共押出し法により2層に形成し、抗菌剤を含有する樹脂
層を2〜15μとし、抗菌剤を含有しない透明樹脂層を
20〜60μにし、抗菌性樹脂層を薄く形成したことを
特徴とするものである。更に、上記抗菌性樹脂層を溶融
押出し法又は共押出し法によって形成すると同時に、そ
の表面に凹凸形状を形成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照にしながら本
発明を詳細に説明する。図1は本発明の抗菌性化粧シー
トの一例を示した模式断面図である。図2は本発明の抗
菌性化粧シートの別の態様で、抗菌性樹脂層を共押出し
法により形成したときの模式断面図である。図3は本発
明の抗菌性化粧シートの更に別の態様で、表面の抗菌性
樹脂層に凹凸模様を形成したときの模式断面図である。
図4及び図6は本発明の抗菌性化粧シートを作製すると
きの説明図であり、図5及び図7は表面に凹凸模様を形
成して抗菌性化粧シートを作製するときの説明図であ
る。図8は実施例1により抗菌性化粧シートを作製する
ときの説明図であり、図9は実施例2、4、5により抗
菌性化粧シートを作製するときの説明図であり、図10
は実施例3により抗菌性化粧シートを作製するときの説
明図である。
【0010】本発明の抗菌性化粧シートは、図1に示す
ように、ポリオレフィン系樹脂からなる基材シート11
(以下POシート11とする)に、印刷等により絵柄層
12を形成し、その絵柄層12の上に抗菌剤14を含有
する透明又は半透明な樹脂層13(以下抗菌性樹脂層1
3とする)を形成して、抗菌性化粧シート1としたもの
である。また、抗菌性樹脂層13を形成する際に、図2
に示すように、有機系抗菌剤を含有する樹脂と抗菌剤を
含有しない樹脂を共押出し法により2層に押出し、抗菌
性樹脂層13と透明樹脂層15を形成し、抗菌性樹脂層
13を薄く形成したことを特徴とするものである。更
に、図3に示すように、抗菌性樹脂層13にエンボス加
工により凹凸模様16を形成したものである。そして、
前記抗菌性樹脂層13が、有機系抗菌剤を添加したポリ
オレフィン系樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
又はこれらのブレンド樹脂を用いて、溶融押出し法又は
共押出し法によって形成したことを特徴とするものであ
る。
【0011】以下に、本発明の抗菌性化粧シートの製造
方法について説明する。先ず、図4(a)に示すよう
に、POシート11としてポリエチレン(以下PEとす
る)、ポリプロピレン(以下PPとする)、熱可塑性エ
ラストマーからなる樹脂シートを用い、これに木目柄等
を印刷して絵柄層12を形成して印刷POシート2を作
製する。POシート11としては、PE、PP、熱可塑
性エラストマー等のポリオレフィン系樹脂に着色剤、充
填剤、酸化防止剤、その他の添加剤を添加してシートを
作製し、不透明な着色POシートとして使用する場合が
多い。不透明な着色POシートを使用した場合、化粧シ
ートを被着体に貼着したとき、被着体の表面模様等を隠
蔽し、化粧シートの絵柄層を忠実に再現させることがで
きる。
【0012】次に、前記印刷POシート2の絵柄層12
の上に、抗菌性樹脂層13との接着性を向上させるため
に、図4(b)に示すように、プライマー層17を形成
する。プライマー層17は公知のプライマー塗工液の中
から目的に適合したものを選定して、これを塗布、乾燥
して形成される。次いで、図4(c)に示すように、プ
ライマー層17を形成した印刷POシート2のプライマ
ー層17面に、抗菌剤を添加したポリオレフィン樹脂を
溶融押出し法によってラミネートして、抗菌剤14を含
有する抗菌性樹脂層13を形成して抗菌性化粧シート1
を作製する。抗菌性樹脂層13の抗菌剤14の含有量は
0.01〜10重量%の範囲で使用され、好ましくは
0.1〜3重量%である。また、抗菌性樹脂層13の厚
さは2〜60μmで形成されるが、その厚さは目的に応
じて適宜決定される。
【0013】また、図4(d)に示すように、抗菌性樹
脂層13を形成する際に、抗菌剤を添加したポリオレフ
ィン樹脂と抗菌剤を添加しないポリオレフィン樹脂を共
押出し法により2層に押出し、抗菌剤14を含有する抗
菌性樹脂層13と抗菌剤を含有しない透明樹脂層15を
形成して、抗菌性化粧シート1を作製する。即ち、抗菌
性樹脂層13を押出し法により単層で形成する場合、抗
菌性樹脂層13を薄くすると厚さが不均一になったり、
生産速度が低下する等の問題が生じるが、共押出しの場
合は、抗菌性樹脂層13を透明樹脂層15一緒に2層に
押し出されるため、透明樹脂層15の厚さを変えること
により押出しフィルムの厚さをを調整できるので、抗菌
性樹脂層の厚さを薄くしても、前記のラミネート加工上
の問題はなくなる。このように共押出し法により抗菌性
樹脂層13を形成する場合、抗菌性樹脂層の厚さは2〜
15μ程度に薄くすることができる。そのため、少ない
抗菌剤で大きな抗菌効果を発揮させることができる。
【0014】上記抗菌性化粧シートの製造方法として
は、先ず、長尺のPOシート11にグラビア印刷等によ
り木目柄等を印刷して印刷POシート2を作製する。次
に、図6に示すように、上記長尺の印刷POシート2に
プライマー塗工液18をコーティングロール27を用い
てコーティングし、直ちに、乾燥装置28にて乾燥し
て、プライマー層17を形成した後、ラミネート工程に
移動して下記のように抗菌剤を含有したポリオレフィン
樹脂(抗菌剤含有樹脂層22)を押出しコーティングし
て、抗菌性樹脂層13を形成する。
【0015】図6に示すように、抗菌剤含有樹脂22
(抗菌剤を添加したポリオレフィン樹脂)をTダイ21
からフィルム状に溶融押出しし、押出し直後にオゾン処
理装置29を用いてオゾン処理を行い、その抗菌剤含有
樹脂フィルムのオゾン処理面を、前記プライマー層17
を形成した印刷POシート2のプライマー層17面にコ
ーティングし、印刷POシート2と抗菌剤含有樹脂フィ
ルムを冷却ロール23とニップロール24の間で加圧し
てラミネートし、冷却ロール23で冷却して抗菌性化粧
シート1を作製する。また、上記抗菌剤含有樹脂22を
Tダイ21から溶融押出しする際に、多層押出し機を用
いて、抗菌剤含有樹脂22と抗菌剤を含有しないポリオ
レフィン樹脂を2層に押出し、前記と同様に、印刷PO
シート2にラミネートすれば、図4(d)に示すよう
に、抗菌性樹脂層13と抗菌剤を含有しない透明樹脂層
15を形成した抗菌性化粧シート1が得られる。
【0016】次に、本発明の別の態様として表面に凹凸
模様を形成した抗菌性化粧シートについて説明する。先
ず、図5(a)に示すように、前記と同様に、POシー
ト11に絵柄層12を形成した後プライマー層17を形
成する。次に、このプライマー層17を形成した印刷P
Oシート2を、図7に示すようにラミネート工程に供給
し、Tダイ21から抗菌剤含有樹脂22をフィルム状に
溶融押出しし、押出し直後に押出しフィルムをオゾン処
理装置29でオゾン処理して、印刷POシート2の表面
に抗菌性樹脂層13を形成する。ラミネートの際、図7
に示すように、エンボスロール25を用いて、印刷PO
シート2に形成された抗菌剤含有樹脂22からなる抗菌
性樹脂層13を、エンボスロール25とニップロール2
4で加圧することにより、図5(b)に示すように、抗
菌性樹脂層13の表面には凹凸模様16が形成される。
【0017】また、前述のように、共押出し法により、
抗菌剤含有樹脂22と抗菌剤を含有しないポリオレフィ
ン樹脂を2層に押出せば、図5(c)に示すように、表
面に凹凸模様16を有する抗菌性樹脂層13と抗菌剤を
含有しない透明樹脂層15を形成した抗菌性化粧シート
1が得られる。
【0018】更に、図7に示すように、凹凸模様16を
形成した抗菌性化粧シート1はワイピング加工装置30
でワイピング加工が施され、図5(d)に示すように、
凹凸模様16の凹部に着色インキ18が充填された抗菌
性化粧シート1が得られる。通常、化粧シート表面の抗
菌性能を高めるために、着色インキ18の中にも抗菌剤
を添加するが、化粧シート表面における着色インキの占
める面積が比較的少ない場合は、着色インキに抗菌剤を
添加しなくてもよい。
【0019】上記抗菌性樹脂層及びワイピングインキに
添加する抗菌剤としては、一般に市販されている工業用
抗菌剤が使用できる。抗菌剤には有機系抗菌剤と無機系
抗菌剤があるが、本発明においては有機系抗菌剤が好ま
しい。即ち、有機系抗菌剤をポリオレフィン系樹脂、ア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂等に添加して化粧シート
表面に抗菌性樹脂層を形成した場合、有機系抗菌剤は樹
脂内を移動できるので、初期の段階では樹脂層の中に存
在していて抗菌作用を示さなかった抗菌剤でも、時間の
経過と共に、表面に移動して抗菌性能を示すようにな
る。そのため、無機系抗菌剤に比較して抗菌剤の無駄が
少なくなり、少ない抗菌剤で効率よく抗菌作用を発揮さ
せることができる。
【0020】 抗菌性を有する有機化合物としては、
p−アミノベンゼンスルホンアミド、スルファチアゾー
ル、スルファピリジン、スルファピダイアジン等のスル
ファ剤、ジメチルジチオカルバメート、エチレンビスチ
オカルバメート、等のジチオカルバミン酸塩、2−(2
−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリル
アミド等が挙げられる。
【0021】 抗菌性及び防黴性を有する有機化合物
としては、10,10′−オキシビスフェノキシアルシ
ン、トリメトキシシリルプロピルオクタデシルアンモニ
ウムクロライド、2−(4−チアゾリル)−ベンズイミ
ダゾール、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜
鉛、2−N−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、2,3,5,6,−チトクロロ−4−(メチルチ
オ)−フタルイミド、N−(フルオロジクロロメチルチ
オ)フロルイミド、グリセオフルビン、トリコマイシ
ン、アンホテリシンB等がある。
【0022】 抗生物質としては、フェノキシメチル
ペニシリン、ジクロキサシリン等のペニシリン、セファ
ロチン、セファゾリン等のセファロスポリン、硫酸スト
レプトマイシン、パロモマイシン(硫酸塩)等のストレ
プトマイシン、エリスロマイシン、ジョサマイシン等の
エリスロマイシン、テトラサイクリン、硝酸ロリテトラ
サイクリン等のテトラサイクリン、クロランフェニコー
ル、チアンフェニコールアミン酢酸エステル塩酸塩等の
クロランフェニコール等がある。
【0023】上記有機系抗菌剤の場合、抗菌性樹脂層を
形成する樹脂に対する含有量は0.01〜10重量%の
範囲で使用されるが、好ましくは0.1〜3.0重量%
の範囲である。抗菌剤の含有量が0.01重量%未満で
は十分な抗菌作用及び十分なブリードによる抗菌性化粧
シート表面への徐放性が得られない。また、含有量が1
0重量%を越える場合は、これ以上添加してもそれほど
抗菌効果は高まらず、経済的なデメリットが大きくな
る。又、透明性が悪くなる場合がある。
【0024】抗菌性樹脂層の厚さは2〜60μの範囲で
形成する方がよい。抗菌性樹脂層の厚さが2μ以下では
加工上の問題があり、実用的でなくなる。また、60μ
を超える場合は、60μ以下で十分な抗菌性能を発揮さ
せることができるので、経済的に不利となる。抗菌性樹
脂層13を共押出し法で形成する場合は、抗菌性樹脂層
13の厚さを2〜15μと薄くしても、生産性が低下す
ることはなく、通常の生産スピードで生産することがで
きる。
【0025】本発明に用いられる抗菌性樹脂層の樹脂と
しては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、又はこ
れらの混合物が使用される。ポリオレフィン系樹脂とし
ては、従来エクストルージョン法に使用されるポリエチ
レン、ポリプロピレン、その他のポリオレフィン系樹脂
が使用される。本発明に用いられる透明なポリプロピレ
ンとしては、アイソタクティックポリプロピレンとアタ
クティックポリプロピレンの混合系からなる複合構造を
有する軟質ポリプロピレン系樹脂が好適である。
【0026】そして、上記アイソタクティックポリプロ
ピレンとアタクティックポリプロピレンの混合物をシー
トにしたとき、その破断伸び(TB )が400%以上、
好ましくは500〜700%、100%伸長後の残留伸
び(PS100 )が80%以下、好ましくは50〜75
%、及び破断時応力(MB )と降伏時応力(MY )との
比MB /MY が1.0以上、好ましくは1.5〜3.5
の範囲にあることが重要である。これらの力学的特性が
前記範囲を逸脱すると本発明の目的が十分に達成されな
くなる。
【0027】上記アイソタクティックポリプロピレンと
アタクティックポリプロピレンの混合物の樹脂成分とし
て、アタクティックポリプロピレンは、沸騰ヘプタンに
可溶性であり、数平均分子量(Mn)が25,000以
上、好ましくは30,000〜60,000の範囲にあ
り、且つ重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
n)との比(Mw/Mn)が7以下、好ましくは2〜6
の範囲のものが用いられる。
【0028】アタクティックポリプロピレンの数平均分
子量(Mn)が25,000未満のものやMw/Mn比
が7を超えるものは、該アタクティックポリプロピレン
の力学的特性が十分発揮されず、得られたPPシートの
破断時応力(MB )と降伏時応力(MY )との比MB
Y が1.0未満となり、100%伸長後の残留伸び
(PS100 )が80%を超えたりして、本発明の目的が
達成されない。
【0029】上記アタクティックポリプロピレンは、プ
ロピレンの単独重合体であってもよく、プロピレンの単
量体と40重量%以下の他の炭素数2〜30のα−オレ
フィン単位とを含有するプロピレン共重合体であっても
よい。また、アタクティックポリプロピレンは1種用い
てもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
【0030】アイソタクティックポリプロピレンは、立
体規則性を有するプロピレンの単独重合体であってもよ
く、該立体規則性を有するプロピレンと他のα−オレフ
ィンとの共重合体であってもよい。また、この共重合体
に用いられる他のα−オレフィンとしては、例えば、エ
チレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘ
プテン−1、オクテン−1等が好ましく、中でも、エチ
レン及びブテン−1が好適である。また、共重合体とし
ては、前記の他のα−オレフィン単位を通常40重量%
以下、好ましくは30重量%以下含有するブロック共重
合体やランダム共重合体が用いられる。
【0031】アイソタクティックポリプロピレンの好ま
しいものとしては、プロピレン単独重合体、及びエチレ
ン単位1〜30重量%、好ましくは3〜25重量%を含
有するプロピレンとエチレンとのランダム共重合体又は
ブロック共重合体が挙げられる。このようなアイソタク
ティックポリプロピレンの製造方法については特に制限
はなく、従来、結晶性ポリプロピレンの製造に慣用され
ている方法の中から任意の方法を選択して用いることが
できる。
【0032】アタクティックポリプロピレンとアイソタ
クティックポリプロピレンとの特に好ましい混合比率は
は1:1であり、アイソタクティックポリプロピレン成
分の比率が高くすると、得られる軟質ポリプロピレンの
ヤング率が高くなる。このブレンドポリプロピレンに
は、化粧シートの表面層として求められる機能を補強す
るために、各種添加剤、補強材、充填剤、例えば、紫外
線吸収剤、光安定剤、耐熱安定剤、酸化防止剤、帯電防
止剤、難燃剤等が添加される。
【0033】紫外線吸収剤、光安定剤は、樹脂により耐
候性(耐光性)を付与するためのものであり、その添加
量は紫外線吸収剤、光安定剤共に、0.5〜10重量%
程度である。一般的には、紫外線吸収剤と光安定剤とを
併用するのが好ましい。紫外線吸収剤としては、ベンゾ
トリアゾール、ベンゾフェノン、サリチル酸エステル等
の有機物、又は、0.2μm以下の微粒子状の酸化亜
鉛、酸化セリウム、酸化チタン等の無機物を用いること
もできる。安定剤としては、ビス−(2,2,6,6,
−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート等のヒ
ンダードアミン系ラジカル補足剤、ピペリジン系ラジカ
ル捕捉剤等のラジカル捕捉剤を用いることができる。
【0034】本発明に用いられるアクリル樹脂として
は、25℃における破断点伸度が100%以上のアクリ
ル系樹脂熱可塑性エラストマーからなる樹脂が望まし
い。引張伸度が100%以上であるアクリル系熱可塑性
エラストマーとしては、例えば、ブチルアクリレート及
び/又はブチルメタクリレートと、メチルアクリレート
及び/又はメチルメタクリレートとのグラフト共重合体
があ挙げられる。このアクリル系熱可塑性エラストマー
は、ゴム弾性乃至非晶質を有する軟質なソフトセグメン
ト部分と結晶性乃至熱可塑性を有するハードセグメント
部分を有するものとが考えられる。また、破断点伸度が
130%以上となるようなアクリル系熱可塑性エラスト
マーは、マトリックスを形成するソフトセグメント部分
のガラス転移点(Tg)を低くすることにより得られる
が、低くし過ぎると押出し成形後の巻き取り時にブロッ
キングが生じるため、ガラス転移点(Tg)は60℃付
近にすることが望ましい。
【0035】アクリル系熱可塑性エラストマーが、ブチ
ルアクリレート及び/又はブチルメタクリレートと、メ
チルアクリレート及び/又はメチルメタクリレートとの
グラフト共重合体の場合、ブチルアクリレート及び/又
はブチルメタクリレートとの共重合比の高い分子集合域
や側鎖の数が多い分子の集合域乃は至分子量の高い分子
の集合域、或いは、ブチルアクリレート及び/又はブチ
ルメタクリレートとの部分がソフトセグメント部分を形
成しいると考えられる。一方、メチルアクリレート及び
/又はメチルメタクリレートの共重合比の高い分子の集
合域や側鎖の数の少ない分子集合域乃至は分子量の低い
分子集合域、或いは、メチルアクリレート及び/又はメ
チルメタクリレートとの部分がハードセグメント部分を
形成しいると考えられる。
【0036】アクリル系熱可塑性エラストマーは、上記
セグメント部分がマトリックスとなり、このマトリック
スの中に、ハードセグメント部分が海・島のように分散
している構造と考えられる。アクリル系熱可塑性エラス
トマーが、ブチルアクリレート及び/又はブチルメタク
リレートと、メチルアクリレート及び/又はメチルメタ
クリレートとのグラフト共重合体の場合、共重合比は重
量比で、ブチルアクリレート及び/又はブチルメタクリ
レート:メチルアクリレート及び/又はメチルメタクリ
レート=10:90〜90:10が好ましく、より好ま
しくは、50:50〜90:10である。
【0037】一般に、ソフトセグメントのマトリックス
中に分散しているハードセグメントは、粒径の小さい方
が好ましく、また、マトリックスを形成するソフトセグ
メント部分のガラス転移点(Tg)は低いほどよい。ア
クリル系熱可塑性エラストマー中に、可塑剤を添加する
と更に効果的である。可塑剤としては、高分子量のポリ
エチレングリコール等が挙げられる。アクリル系熱可塑
性エラストマーからなる樹脂によりトップ層を形成する
際は、抗菌性の他、耐摩耗性、加工性、意匠性等を考慮
し、15〜100μ程度に形成するとよい。
【0038】本発明に用いられるポリエステル樹脂とし
ては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸等の芳香族のジカルボン酸又はそのエステルと、
エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール等のグリコールとを重縮合させて製造
されるポリエステル樹脂がある。これらのポリエステル
樹脂は、芳香族ジカルボン酸とグリコールとを直接反応
させてから、芳香族ジカルボン酸のアルキルエステルと
グリコールとをエステル交換反応させた後重縮合させる
か、或いは芳香族ジカルボン酸のグリコールエステルを
重縮合させる等の公知の方法によって製造することがで
きる。このようなポリエステル樹脂の代表例としては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、或いはポリエチレン−2,6−ナフタレート等が
挙げられる。このポリエステルはホモポリマーであって
も、又は第三成分を共重合したものであってもよい。
【0039】共重合ポリエステル樹脂としては、酸成分
の95〜50モル%がテレフタル酸残基で、アルコール
成分の20〜70モル%がエチレングリコール残基から
なり有機溶剤可溶性の重合体である。ここで酸成分の残
りの5〜50モル%はアジピン酸、セバシン酸、その他
の脂肪族二塩基酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、ジ
フェニルジカルボン酸等の残基からなる。また、アルコ
ール成分の残りの80〜30モル%は、1,2−プロピ
レングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,
3ブタンジオール、1,4ブタンジオール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、ネオペンチルグリコール等の残基からなる。
また、前記共押出しフィルムの熱接着性及び柔軟性を有
するポリエステル樹脂層が、軟化温度が150〜200
℃の場合で引張りヤング率が1〜30kg/mm2 であ
り、軟化温度が235〜270℃の場合で引張りヤング
率が400〜700kg/mm2 であるものが好まし
い。
【0040】本発明に用いられる基材シートの樹脂とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン系樹脂又はポリオレフィン系樹脂に熱可塑性エラスト
マーをブレンドした樹脂が使用される。また、これらの
樹脂に着色剤及び無機充填剤等を添加してシート化した
着色シートが多く使用される。特に、着色シートとして
は、高密度ポリエチレン(以下HDPEとする)、熱可
塑性エラストマー、着色剤及び無機充填剤からなる樹脂
組成物をシート化したもの(以下着色POシートとす
る)が多く使用される。HDPEに熱可塑性エラストマ
ーを添加することにより、HDPEの結晶化が抑制さ
れ、化粧シートとしてのエンボス加工適性及び曲げ加工
適性の向上を図ることができる。更に、無機充填剤を添
加することにより耐クリープ変形が良好となり、化粧シ
ート基材として、ポリ塩化ビニルシートに匹敵する物性
を得ることができる。
【0041】本発明における熱可塑性エラストマーとし
ては、ジエン系ゴム、水素添加ジエン系ゴム、ポリオレ
フィンエラストマー等が用いられる。水素添加ジエン系
ゴムは、ジエン系ゴム分子の二重結合の少なくとも一部
に水素原子を付加させてなるもので、ポリオレフィン系
樹脂の結晶化を抑え、柔軟性をアップさせるものであ
る。
【0042】上記ジエン系ゴムとしては、イソプレンゴ
ム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、プロピレン・ブタジ
エンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、アクリ
ロニトリル・イソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴ
ム等がある。ポリオレフィンエラストマーとしては、2
種類又は3種以上のオレフィンと共重合しうるポリエン
を少なくとも1種加えた弾性共重合体であり、オレフィ
ンはエチレン、プロピレン、α−オレフィン等が使用さ
れ、ポリエンとしては、1,4ヘキサジエン、環状ジエ
ン、ノルボルネン等が使用される。好ましいオレフィン
系共重合体としては、例えば、エチレンープロピレン共
重合体ゴム、エチレンープロピレンー非共役ジエンゴ
ム、エチレンーブタジエン共重合体ゴム等のオレフィン
を主成分とする弾性共重合体が挙げられる。
【0043】熱可塑性エラストマーの添加量としては、
基材中に10〜60重量%、好ましくは30重量%程度
である。10重量%未満では、一定荷重時伸度の変化が
急峻になり過ぎ、また破断時伸度、耐衝撃性の低下が生
じる。添加量が60重量%を超えると透明性、耐候性及
び耐クリープ性が低下する。
【0044】ポリオレフィン系樹脂に添加する無機充填
剤としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、
タルク等の粉末が用いられる。添加量としては、基材シ
ート中に5〜60重量%、好ましくは30重量%程度で
ある。5重量%未満では耐クリープ変形性及び易接着性
が低下し、60重量%を超えると破断時伸度、耐衝撃性
の低下が生じる。
【0045】本発明の基材シートに用いられるポリオレ
フィン系樹脂に添加する着色剤としては、チタン白、亜
鉛華、弁柄、朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、カ
ーボンブラック等の無機顔料、イソインドリノン、ハン
ザイエローA、キナクリドン、パーマネントレッド4
R、フタロシアニンブルー等の有機顔料或いは染料、ア
ルミニウム、真鍮等の金属顔料、二酸化チタン被覆雲
母、塩基性炭酸亜鉛等の箔粉からなる真珠光沢顔料等が
用いられる。着色は透明着色、不透明(隠蔽)着色いず
れでも可能であるが、一般的には、被着体を隠蔽するた
めに不透明着色が好ましい。
【0046】HDPEに、熱可塑性エラストマー、無機
充填剤、着色剤を添加した樹脂混合物は、カレンダー法
等の公知の方法に従って製膜して、不透明な着色シート
を作製する。着色POシートの厚さは50〜200μm
の範囲が好ましく、より好ましくは100μm程度であ
る。
【0047】本発明に用いられる上記POシート又は着
色POシートの表面には、コロナ放電処理、プラズマ処
理、易接着層の形成等の易接着性処理が施される。易接
着層(プライマー層或いはアンカー層ともいう)として
は、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニルー酢
酸ビニル共重合体系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン
等の樹脂を溶媒に溶解した塗工液を使用されるが、特に
ポリウレタン樹脂が望ましい。上記樹脂を溶媒に溶解し
た塗工液を、公知の方法で塗布、乾燥して易接着層とす
ることにより、POシートと模様や接着層との接着力を
強力なものにできる。
【0048】絵柄層としては、木目柄、石目柄、布目
柄、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、各種抽象模
様、或いは全面ベタ印刷等の各種絵柄模様をを印刷して
設ける。全面ベタ印刷の隠蔽層は化粧シートを貼付する
被着体の表面状態によって省略されることがある。絵柄
層の他に装飾層として、エンボス加工(加熱プレス)、
ヘアライン加工等による凹凸模様、更に凹凸模様の凹部
に公知のワイピング法によって着色インキを充填するこ
ともできる。また、印刷に代えて、アルミニウム、クロ
ム等の金属薄膜をシート又はフィルムの全面又は部分的
に形成して装飾層とすることもできる。
【0049】絵柄印刷のインキとしては、印刷基材(P
Oシート)の材質や形態によって異なるが、一般的に
は、硝化綿、酢酸セルロース、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、ポリビニルブチラール、ウレタン樹脂、アク
リル樹脂、ポリエステル樹脂等の単独重合体、又は他の
モノマーとの重合体をビヒクルとし、これと通常の顔
料、染料等の着色剤、体質顔料、硬化剤、添加剤、溶剤
等からなるインキが使用される。特に、本発明の化粧シ
ートには、耐熱性、耐候性に優れたインキが、用途に応
じて適宜選定される。
【0050】絵柄層の印刷方法としては、グラビア印
刷、凹版印刷、オフセット印刷、活版印刷、フレキソ印
刷、シルクスクリーン印刷、静電印刷、インクジェット
印刷等通常の印刷方式が使用できる。もしくは、別に離
型性シート上に一旦絵柄模様を形成して転写シートを作
成し、得られた転写シートからの転写印刷方式によって
絵柄層を転写して設けてもよい。
【0051】本発明の抗菌性化粧シートには、抗菌性樹
脂層の表面にエンボス加工により凹凸模様を形成するこ
とができる。エンボス加工は、従来公知のエンボス加工
法がすべて利用できるが、例えば、通常の熱プレス方式
の枚葉又は輪転式エンボス機が用いられる。また、印刷
したPOシートに抗菌剤を含有した樹脂をエクストルー
ジョン法によりラミネートするときに、エンボス版を用
いて抗菌性樹脂層の表面にエンボス加工を施して凹凸模
様を形成することができる。エンボス凹部の深さは、エ
ンボスによって表現される模様等によって異なるが、化
粧シート表面に良好な凹凸感を表現するには、30〜8
0μm程度が好ましい。
【0052】エンボス模様は木目の導管溝、浮造木目板
の年輪凹凸等の木材表面のテクスチュアーを表現したも
の、塗装板の艶状態を再現したもの、又はそれらを組み
合わせたもの、その他、ヘアライン、砂地、梨地、抽象
パターンや、御影石板等の石材板表面のテクスチュアー
を表現する石目パターン、布帛の表面テクスチュアーを
表現する布目パターン、皮革面のテクスチュアーを表現
する皮絞パターン等を用いることができる。
【0053】前記エンボス凹部に充填されるワイピング
インキとして使用される着色インキは、ウレタン樹脂、
アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、その他常用のインキ
のビヒクルに、通常の顔料、染料等の着色剤、体質顔
料、硬化剤、添加剤、溶剤等からなるインキの中から、
用途に応じて選定されるが、二液硬化型のインキが密着
性、耐溶剤性の点で好ましい。また、ワイピング法は、
ドクターブレード法、ロールコート法等、従来から使用
されている公知のワイピング法のいずれによってもよ
い。
【0054】更に、抗菌性樹脂層の表面に、エンボス加
工を施し、該エンボス凹部にワイピングインキを充填さ
せる場合は、該ワイピングインキ中に抗菌剤を添加する
ことがきる。ワイピングインキ中の抗菌剤の含有量は、
乾物として0.1〜10重量%が好ましい。また、ワイ
ピングインキに抗菌剤を添加しない場合は、ワイピング
加工した抗菌性化粧シートに、更に抗菌剤を含有する透
明な塗膜を設けて、化粧シートに抗菌性能を付与するこ
とがある。
【0055】抗菌性化粧シートは、各種被着体に積層
し、所定の成形加工等を施して、各種用途に用いること
ができる。例えば、壁、天井、床等の建築物の内装、窓
枠、扉、手すり等の建具の表面化粧、家具又は弱電・O
A機器のキャビネットの表面化粧、自動車、電車等の車
両の内装、航空機の内装、窓硝子の化粧等に利用でき
る。そのために、抗菌性化粧シートが直接素材等に接着
できない場合は、適当な易接着層又は接着剤層を介して
被着体に接着する。しかし、抗菌性化粧シートが熱融着
等で被着体に接着可能な場合は、易接着プライマー層又
は接着剤層は省略してもよい。
【0056】被着体としては各種素材の平板、曲面板等
の板材、シート(或いはフィルム)、或いは各種立体形
状物品(成形品)が対象となる。例えば、射出成形品等
の曲面を有する成形品に対しても、本発明の抗菌性化粧
シートを接着することができる。被着体として、木材単
板、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(M
DF)等の木材板、木質繊維板等の水質板、鉄、アルミ
ニウム等の金属、アクリル、ポリカーボネート、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアセテート、
ポリエステル、ポリスチレン、ポリオレフィン、AB
S、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、セルロース系樹
脂、ゴム等の樹脂が挙げられる。
【0057】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明を更に詳細
に説明する。 (実施例1)高密度ポリエチレンをベースにして、これ
に熱可塑性エラストマーとしてスチレン−ブタジエンゴ
ムを30重量%、無機充填剤として炭酸カルシウム10
重量%、着色顔料として弁柄とカーボンブラックを5重
量%、熱安定剤及びヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤
を5重量%、を添加したブレンド物をカレンダー製膜法
によって製膜し、厚さ100μmの不透明着色シート
(以下着色PEシート11aとする)を得た。
【0058】次に、図8(a)に示すように、この着色
PEシート11aの表面に、ウレタン系2液硬化型プラ
イマー液(昭和インク工業(株)製) を塗布して第1プ
ライマー層17aを形成した後、ポリウレタン系2液硬
化型白色インキ(昭和インク工業(株)製) を用いて、
白色のベタ印刷層12bを形成し、その上に、塩化ビニ
ルー酢酸ビニル系インキ(昭和インク工業(株)製) を
用いて、柾目柄をグラビア印刷して絵柄印刷層12aを
設けて印刷PEシート2aを作製した。
【0059】一方、アイソタクティックポリプロピレン
50重量%とアタクティックポリプロピレン50重量%
のブレンドポリプロピレンに、紫外線吸収剤としてベン
ゾトリアゾール系紫外線吸収剤を3000ppm、光安
定剤としてヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤を500
0ppm、及び有機系抗菌剤として10,10′−オキ
シビスフェノキシアルシンを主成分とするバイナジン
(モートン・チオコール社製)1重量%を添加して抗菌
剤含有樹脂22とした。
【0060】次に、図6に示すように、印刷PEシート
2aの絵柄印刷層12aの上にウレタン系2液硬化型プ
ライマー液(昭和インク工業(株)製)を塗布して、図
8(b)に示すように、第2プライマー層17bを形成
した。次いで、前記抗菌剤含有樹脂22を、図6に示す
ように、Tダイからフィルム状に溶融押出しし、押出し
直後に溶融押し出ししたフィルムの片面(印刷PEシー
ト2aに接する面)をオゾン処理して印刷PEシート2
aの第2プライマー層17b面にコーティングし、直ち
に、該抗菌剤含有樹脂22をコーティングした印刷PE
シート2aを冷却ロール23とニップロール24の間で
加圧し、更に冷却ロールで冷却して、図8(c)に示す
ようにな抗菌性化粧シート1を作製した。尚、抗菌性化
粧シート1の抗菌性樹脂層13の厚さは10μとした。
【0061】(実施例2)実施例1と同様に、着色PE
シート11aに、第1プライマー層17a、ベタ印刷層
12b、絵柄印刷層12a、第2プライマー層17bを
形成して、図9(a)に示すような印刷PEシート2a
を作製した。次に、実施例1で用いた抗菌剤含有樹脂2
2とこの樹脂から抗菌剤を除いた樹脂を、多層共押出し
機を用いてTダイから2層に押出し、図6に示すような
方法で、前記印刷PEシート2aの第2プライマー層1
7a面にラミネートして、図9(b)に示すような抗菌
性化粧シート1を作製した。2層に押出した抗菌性樹脂
層13と透明樹脂層15の厚さはそれぞれ5μと30μ
であった。
【0062】(実施例3)実施例1と同様に、着色PE
シート11aに、第1プライマー層17a、ベタ印刷層
12b、絵柄印刷層12a、第2プライマー層17bを
形成して、図10に示すような印刷PEシート2aを作
製した。この印刷PEシート2aに、実施例1で用いた
抗菌剤含有樹脂22を、図7に示すような方法で押出し
ラミネートし、押出しラミネートの際、エンボスロール
25を用いて、抗菌性樹脂層13に凹凸模様15を形成
して、図10(b)に示すような抗菌性化粧シート1を
作製した。更に、図7に示すように、抗菌性樹脂層13
に形成した凹凸模様16の凹部に、ワイピングインキ
(昭和インク工業(株)製)を用いて、ワイピング加工
により着色インキ17を充填して、図10(c)に示す
ような抗菌性化粧シート1を作製した。尚、ワイピング
インキとしては、ウレタン系樹脂をバインダーとするイ
ンキに、実施例1で用いた抗菌剤をインキの固形分に対
して1重量%添加したものを用いた。
【0063】(実施例4)実施例1と同様に、着色PE
シート11aに、第1プライマー層17a、ベタ印刷層
12b、絵柄印刷層12aを形成し、更にその絵柄印刷
層12aの上に、ウレタン系プライマー塗工液(昭和イ
ンク工業(株)製)を塗布して第2プライマー層17b
を形成して、図9(a)に示すように、印刷PEシート
2aを作製した。また、アクリル樹脂として、メチルメ
タクリレートとブチルアクリレートのグラフト共重合体
100重量部に対して、艶消し剤10重量部、ポリエチ
レングリコール5重量部、加工助剤、光吸収剤を微量、
及び実施例1で用いた抗菌剤を3重量部添加して抗菌剤
含有樹脂22を作製した。この抗菌剤含有樹脂22及び
抗菌剤を除いた前記アクリル樹脂を用いて、実施例2と
同様に、前記印刷PEシート2aに2層に押出し、厚さ
5μの抗菌性樹脂層13と厚さ30μの透明樹脂層15
を形成して、図9(b)に示すような抗菌性化粧シート
1を作製した。
【0064】(実施例5)実施例1と同様に、着色PE
シート11aに、第1プライマー層17a、ベタ印刷層
12b、絵柄印刷層12aを形成し、更にその絵柄印刷
層12aの上に、ウレタン系プライマー塗工液(昭和イ
ンク工業(株)製)を塗布して第2プライマー層17b
を形成して、図9(a)に示すように、印刷PEシート
2aを作製した。また、ポリエステル樹脂として、押出
し成形用熱可塑性ポリエステル系樹脂(三井・デュポン
ポリケミカル(株)製「シーラーPT」)を用い、この
熱可塑性ポリエステル系樹脂に対して、実施例1で用い
た抗菌剤を3重量部添加して抗菌剤含有樹脂22を作製
した。この抗菌剤含有樹脂22及び抗菌剤を除いた前記
ポリエステル樹脂を用いて、実施例2と同様に、前記印
刷着色PEシート2aに2層に押出し、厚さ5μの抗菌
性樹脂層13と厚さ20μの透明樹脂層15を形成し
て、図9(b)に示すような抗菌性化粧シート1を作製
した。
【0065】抗菌剤を添加しない化粧シートを、実施例
と同様に作製して、比較例1、2、3、4、5とした。
【0066】(抗菌性試験)上記実施例1、2、3、
4、5で作製した抗菌性化粧シート及び比較例1、2、
3、4、5で作製した化粧シートについて下記の方法で
細菌に対する抑制効果を試験した。 試験菌株 ・エッシェリシア・コリ(Escherichia coli IFO 3301)
(大腸菌、以下 E.coliとする) ・メチシリン レジスタント スタフィロコッカス・ア
ウレウス(Methicillin Resistant Staphylococcus aur
eus )(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、以下 MRSA と
する)
【0067】 試験菌液の調製 普通ブイヨン培地(栄研化学(株)製)で35℃、16
〜20時間振盪培養した試験菌の培養液を滅菌リン酸緩
衝液で20,000倍に希釈して菌液とした。また、菌
液は別途生菌数を測定した。
【0068】 抗菌性試験 検体(抗菌性化粧シートと化粧シート)の抗菌性樹脂層
面に菌液1mlを滴下し、25℃で24時間保存後に菌
数を測定して、検体の抗菌性能を判定した。尚、対照試
料としてシャーレに菌液1ml滴下し、同様に試験し
た。
【0069】 生菌数の測定 24時間保存した検体及び対照試料をSCDLP(Soy
Casein Digest Lecithin Polysorbate) 培地(日本製薬
(株)製)10mlで洗い出し、この洗い出し液につい
て標準寒天培地(栄研化学(株)製)を用いた混釈平板
培養法(35℃、2日間培養)により生菌数を測定し、
検体及び対照試料当たりの菌数を算出した。
【0070】試験結果は表1に示すとおりで、実施例で
作製した検体はいずれも殺菌効果が優れており、本発明
の抗菌性能を有する化粧シートの抗菌性能が実証でき
た。即ち、実施例1、2、3、4、5で作製した抗菌性
化粧シートにより、24時間後には、E.coliで
は、初期菌数1.2×105 個から30個に、MRSA
では、初期菌数2.4×105 個から10以下に減少し
ており、E.coli及びMRSAに対する抗菌性化粧
シートの殺菌率は99.99%以上である。これに対し
て、抗菌剤を添加しない比較例1、2、3、4、5で
は、E.coli及びMRSAの24時間後の残存菌数
は、未だ、104 〜105 個も残存していた。従って、
本発明の抗菌性化粧シートは、殺菌効果が優れており、
病院その他の衛生的な環境を必要とする場所での各種備
品に利用すれば、細菌汚染の防止に有効な手段となり得
ることが期待できる。
【0071】
【表1】 *E.coli:Escherichia coli IFO 3301 *MRSA:Methicillin Resistant Staphylococcus aureus
【0072】
【発明の効果】本発明の抗菌性化粧シートは、プラスチ
ック、紙、木材、金属板、無機系素材等あらゆる基材に
貼付することによりその表面に抗菌性能を付与すること
ができるので、室内水回り関係や高温多湿の場所及び病
院その他衛生的な環境を必要とする場所で使用される各
種備品(電気製品、キャビネット、各種器具等)に対
し、抗菌性能を付与するには非常に有効な手段である。
例えば、本発明の抗菌性化粧シートを用いて化粧鋼板を
作製し、この化粧鋼板を、病院の間仕切り、衝立、手摺
等に利用した場合は、付着した細菌に対して殺菌作用を
示すので、室内を清潔に維持できると共に、各種細菌の
院内感染を防止することもできる。また、本発明の抗菌
性化粧シートを、既存の電気製品、キャビネット、各種
器具等に貼付することにより、抗菌性能を付与すること
ができるので、細菌の汚染防止に経済的負担が少なくて
済む。更に、着色基材シートにポリオレフィン系樹脂を
使用し、表面の抗菌剤を含有する透明又は半透明な樹脂
層としてポリオレフィン系樹脂、アクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、又はこれらの混合物を使用しているので、
抗菌性化粧シートを貼着した化粧材にVカット加工や曲
げ加工を施しても、表面シートに亀裂が生じたり、白化
したりする虞れがない。
【0073】そして、抗菌性樹脂層を溶融押出し法又は
共押出し法により形成したため、抗菌性樹脂層の厚さを
2〜15μの薄い層に形成できるので、抗菌剤の無駄が
なくなり、少ない抗菌剤で最大の抗菌効果を発揮させる
ことができる。特に、本発明の抗菌性化粧シートは、抗
菌性樹脂層中に含有する有機系抗菌剤が樹脂の中を移動
し、表面にブリードアウトして抗菌作用を示すので、抗
菌剤の抗菌効果を最大限に発揮させることができる。即
ち、樹脂中に添加された有機系抗菌剤は、樹脂の中を移
動して表面にブリードアウトして来るので、樹脂中に閉
じ込められて、抗菌作用を発揮できずに無駄になること
がない。更に、表面の有機系抗菌剤は、消失しても内部
から補充させるので、長期間にわたって表面の抗菌効果
が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抗菌性化粧シートの一例を示した模式
断面図である。
【図2】本発明の抗菌性化粧シートの別の態様で、抗菌
性樹脂層を共押出し法により形成したときの模式断面図
である。
【図3】本発明の抗菌性化粧シートの更に別の態様で、
抗菌性樹脂層に凹凸模様を形成したときの模式断面図で
ある。
【図4】本発明の抗菌性化粧シートを作製するときの説
明図である。
【図5】表面の抗菌性樹脂層に凹凸模様を形成して抗菌
性化粧シートを作製するときの説明図である。
【図6】実施例1、2により抗菌性化粧シートを作製す
るときの説明図である。
【図7】実施例3により抗菌性化粧シートを作製すると
きの説明図である。
【図8】実施例1により抗菌性化粧シートを作製すると
きの説明図である。
【図9】実施例2、4、5により抗菌性化粧シートを作
製するときの説明図である。
【図10】実施例3により抗菌性化粧シートを作製する
ときの説明図である。
【符号の説明】
1 抗菌性化粧シート 2 印刷POシート 2a 印刷PEシート 11 POシート 11a 着色PEシート 12 絵柄層 12a 絵柄印刷層 12b ベタ印刷層 13 抗菌性樹脂層 14 抗菌剤 15 透明樹脂層 16 凹凸模様 17 プライマー層 17a 第1プライマー層 17b 第2プライマー層 18 プライマー塗工液 21 Tダイ 22 抗菌剤含有樹脂 23 冷却ロール 24 ニップロール 25 エンボスロール 26 ガイドロール 27 コーティングロール 28 乾燥装置 28a 乾燥装置 29 オゾン処理装置 30 ワイピング加工装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂よりなる基材シー
    トに、絵柄層を形成し、該絵柄層の上に抗菌剤を含有す
    る透明又は半透明な樹脂層を形成したことを特徴とする
    抗菌性化粧シート。
  2. 【請求項2】 前記抗菌剤を含有する透明又は半透明な
    樹脂層が、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリエ
    ステル樹脂、又はこれらの混合物からなることを特徴と
    する請求項1に記載の抗菌性化粧シート。
  3. 【請求項3】 前記抗菌剤を含有する透明又は半透明な
    樹脂層が、溶融押出し法により、有機系抗菌剤を0.0
    1〜10重量%含有する樹脂を2〜60μの厚さで形成
    した樹脂層であることを特徴とする請求項1及び請求項
    2に記載の抗菌性化粧シート。
  4. 【請求項4】 前記抗菌剤を含有する透明又は半透明な
    樹脂層が、共押出し法により、有機系抗菌剤を0.01
    〜10重量%含有する樹脂と抗菌剤を含有しない樹脂を
    二層に形成した表面の樹脂層であり、該有機系抗菌剤を
    含有した樹脂層の厚さが2〜15μであり、該抗菌剤を
    含有しない樹脂層の厚さが20〜60μであることを特
    徴とする請求項1及び請求項2に記載の抗菌性化粧シー
    ト。
  5. 【請求項5】 前記抗菌剤を含有する透明又は半透明な
    樹脂層が、凹凸形状を有することを特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれかに記載の抗菌性化粧シート。
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