JP3558148B2 - 化粧シートの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の内装、建具の表面化粧、車輛内装等に用いる表面化粧シートとして利用が可能である。
【0002】
【従来の技術】
従来の斯かる用途に用いる化粧シートとしては、主に次の2種の化粧シートがあった。
【0003】
(1)ポリ塩化ビニルフイルムを使用して、これに印刷、エンボス加工等で装飾を施す。(特公昭28−5036、特公昭58−14312号公報)
(2)ポリエチレン、ポリプロピレン等のフィルムに延伸倍率3〜5倍の延伸を施してなる通常のポリオレフイン系フイルムを使用する。(特開昭54−62255号公報)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(1)のようなポリ塩化ビニルフィルムを用いた化粧シートにあっては、耐熱性が不足するとか、廃棄時焼却処分ができない(燃焼時塩化水素ガス発生するため)、可塑剤のブリード(滲出)により、表面の耐汚染性が悪いという問題点があった。
【0005】
また、(2)のような従来の化粧シートにあっては、此の様なポリ塩化ビニルの欠点は改善し得るものの、
▲1▼柔軟性がない。
▲2▼伸び率、引き裂き伝搬抵抗が低く、Vカット加工時に亀裂破断する。特に、加熱軟化〜エンボス版押圧〜冷却というエンボス加工時の熱履歴により、結晶化が進行し、シートが脆弱化し、この傾向が強まる。
▲3▼結晶化度が高い為、エンボス加工条件が非常に狭い。
という問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、本発明は、装飾処理された、加熱寸法収縮率が100℃雰囲気中で30分間加熱した後の寸法収縮率(加熱前を基準として)が、長尺シート長手方向が−2〜+7%、シート幅方向が−7〜+2%の範囲であり、ジエン系ゴム、水素添加ジエン系ゴム、オレフィンエラストマーから選ばれたゴム類が添加されたポリオレフィン樹脂シートの表面に、加熱寸法収縮率が100℃雰囲気中で30分間加熱した後の寸法収縮率(加熱前を基準として)が、長尺シート長手方向が−2〜+7%、シート幅方向が−7〜+2%の範囲であり、ジエン系ゴム、水素添加ジエン系ゴム、オレフィンエラストマーから選ばれたゴム類が添加されたポリオレフィン樹脂シートを、積層すると同時にエンボス加工することを特徴とする化粧シートの製造方法、また、装飾処理された、加熱寸法収縮率が100℃雰囲気中で30分間加熱した後の寸法収縮率(加熱前を基準として)が、長尺シート長手方向が−2〜+7%、シート幅方向が−7〜+2%の範囲であり、ジエン系ゴム、水素添加ジエン系ゴム、オレフィンエラストマーから選ばれたゴム類が添加されたポリオレフィン樹脂シートの表面に、アクリル樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂、又は熱可塑性ポリエステル樹脂のいずれかから選択される透明樹脂シートを、積層すると同時にエンボス加工することを特徴とする化粧シートの製造方法を開発したのである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面も含めてより詳細に説明する。
図1は、ポリオレフィン樹脂シートの例を示す断面図である。
図2は、本発明による化粧シートの例を示す断面図である。
図3は、本発明による化粧シートの応用例を示す断面図である。
【0008】
本発明におけるポリオレフイン樹脂としては、ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・ブテン−1共重合体、ポリプロピレン、プロピレン・ブテン−1共重合体、ポリブテン−1、ブテン−1・プロピレン・エチレン・3元共重合体、ブテン−1・ヘキセン−1・オクテン−1・3元共重合体、ポリメチルペンテン、或いは特開平6−16832号公報等に記載のオレフィン系エラストマー等が使用される。厚さは50〜500μm程度である。
【0009】
これらポリオレフィン樹脂はそれ自体でも用いられるが、ポリオレフィン樹脂に柔軟性、耐衝撃性、易接着性を付与する為に、好ましくは各種ゴム類を添加する。ゴム類としては、ジエン系ゴム、水素添加ジエン系ゴム、オレフィンエラストマー等であるが、中でも水素添加ジエン系ゴムが好ましい。
【0010】
水素添加ジエン系ゴムは、ジエン系ゴム分子の二重結合の少なくとも一部分に水素原子を付加させてなるもので、本発明においてはポリオレフイン系樹脂の改質材として、使用される。ポリオレフイン系樹脂の結晶化を抑え、柔軟性、透明性をアップさせる役割がある。又一般にポリオレフィン系樹脂にジエン系ゴムを添加するとジエン系ゴムの二重結合の為、耐候性・耐熱性はジエン系ゴム無添加のポリオレフィン系樹脂より低下するが、本発明では、ジエン系ゴムの二重結合を水素で飽和させる為、ポリオレフィン系樹脂の耐候性、耐熱性の低下も無く良好なものとなる。
【0011】
ジエン系ゴムとしては、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、プロピレン・ブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、アクリロニトリル・イソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム等が有る。本発明の目的からは特にスチレン・ブタジエンゴムが好ましい。添加量としては、ポリオレフイン樹脂100重量部に対し、1〜90重量部程度とする。
【0012】
1重量部未満だと、ゴム添加による弾性、伸び率、耐衝撃性が不足し、Vカット加工、絞り加工等の折り曲げ加工時に亀裂、割れを生じ易くなる。又90重量部以上だと、弾性、及び伸び率が大きくなりすぎ、印刷時の見当合わせが不良になり好ましくない。
【0013】
加熱寸法収縮率とVカット加工等の曲げ加工時の耐亀裂・破断性とに相関関係が有り、本発明で用いる『ポリオレフィン樹脂シート』とは、100°C雰囲気中で30分間加熱した後の寸法収縮率(加熱前を基準として)、即ち、
〔(加熱後の寸法)−(加熱前の寸法)〕×100/(加熱前の寸法)=加熱寸法収縮率(%)
が、長尺帯状シートの場合、シート長手方向が−2〜+7%、シート幅方向が−7〜+2%の範囲にあるものを指すものとする。寸法収縮率が此の範囲から逸脱すると、耐衝撃強度に対し、伸び率と引き裂き伝幡抵抗が大幅に低下し、シートに衝撃的な折り曲げが加わるため、Vカット加工時に亀裂を生じ易くなり好ましくない。
【0014】
尚、加熱寸法収縮率の許容値がシート長手方向と幅方向とで別々になるのは、シート製造時のシートの材料力学的な履歴、及びシート加工時の衝撃力の加わり方が長手方向と幅方向とで異なる為である。
【0015】
此の加熱寸法収縮率は、主にポリオレフィン樹脂シートの延伸と大きな相関が有る。延伸倍率は低い程、加熱寸法収縮率は0に近づく、ポリプロピレンの場合、シート長手方向の延伸倍率が0倍以上3倍未満、シート幅方向の延伸倍率が0倍以上3倍未満であると、一般に加熱寸法収縮率は此の範囲におさまる。
但し、一般に延伸倍率を増大させると、シートの透明性、引っ張り強度は向上する。従って要求される透明度、引っ張り強度の程度に応じて、延伸倍率を前記範囲の適当な値に設定する。延伸倍率が、3倍を超えると、加熱寸法収縮率は此の範囲を逸脱する。
又加熱寸法収縮率は、分子の側鎖(分枝)の有無、分子の立体規則性(対称性)とも相関がある。分子の側鎖(分枝)は少ない程、加熱寸法収縮率は少なくなる。ポリエチレンの場合は、高圧ポリエチレンに比べ低圧ポリエチレンの方が側鎖が少ない為、加熱寸法収縮率が小さく良好である。
分子の立体的規則性については、規則性が高い方が加熱寸法収縮率が低くなる。ポリプロピレンの様に炭化水素骨格(主鎖)からメチル基の如き官能基が出ている分子構造の場合には、アタクチックに比べて、アイソタクチック又はシンジオタクチックの方が加熱寸法収縮率が小さく良好である。
【0016】
このポリオレフイン樹脂シートには、必要に応じ、顔料、染料、充填剤、難燃剤、紫外線吸収剤等を添加する。
【0017】
ポリオレフィン樹脂シート自体に直接模様を印刷したり、接着剤を塗布することも可能であるが、インキや接着剤とポリオレフィン樹脂シートとの接着力を、より強固なものにする必要がある場合には、ポリオレフィン樹脂シート表面に易接着層の塗布、コロナ放電処理、プラズマ処理等の易接着処理を施す。
【0018】
ポリオレフィン樹脂シートにおいて、易接着層(プライマー層、或いはアンカー層とも云う)としては、アクリル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリウレタン、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレンが使用されるが、特に塩素化ポリプロピレンが望ましい。易接着層を形成した1例として、ポリオレフィン樹脂シート1と模様層5との間に易接着層4を設けた場合を図1(B)に示す。また別の1例として、ポリオレフィン樹脂シート1と被着体側の接着剤層30との間に易接着層4を設けた場合を図3(A)に示す。
【0019】
アクリルとしては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸プロピル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル・(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸エチル・(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重合体、スチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重合体等の(メタ)アクリル酸エステルを含む単独又は共重合体からなるアクリル樹脂(但し、此処で(メタ)アクリルとはアクリル又はメタアクリルを意味するものとし以下同様である)。
【0020】
ポリウレタンとはポリオール(多価アルコール)を主剤とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)とするポリウレタンである。
【0021】
ポリオールとしては、分子中に2個以上の水酸基を有するもので、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等が用いられる。
【0022】
又、イソシアネートとしては、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネートが用いられる。例えば、2−4トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、4−4ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、或いはヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(乃至は脂環族)イソシアネートが用いられる。
【0023】
装飾処理とは、図1(A)に示すような顔料添加による着色(透明又は不透明着色)、図1(B)に示すような模様の印刷等のことである。
【0024】
顔料としては、チタン白、亜鉛華、弁柄、朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、黄鉛、カーボンブラック等の無機顔料、イソインドリノン、ハンザイエローA、キナクリドン、パーマネントレッド4R、フタロシアニンブルー、インダスレンブリーRS、アニリンブラック等の有機顔料(或いは染料も含む)、アルミニウム、真鍮、等の金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉からなる真珠光沢(パール)顔料等であり、用途に応じて、透明着色顔料か不透明着色顔料かのいずれかを選択する。
【0025】
これらは、粉末、或いは鱗片状箔片として添加、分散せしめられる。
【0026】
模様印刷としては、グラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転写印刷等公知の印刷法を用いインキ(或いは塗料)にて模様を形成する。
【0027】
模様としては、木目模様、石目模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、或いは全面ベタ等がある。模様はシートの表面、裏面、表裏両面、或いは層間に設ける。
【0028】
インキ(或いは)塗料としては、バインダーとして、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル、酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、等を用い、一種又は二種以上混合して用いる。これに前記に列挙した様な公知の顔料を添加した物を用いる。
【0029】
ポリオレフィン樹脂に直接印刷する場合は、バインダーとして塩素化ポリオレフィン、ポリウレタン等が接着性の点で好ましいが、易接着プライマーを適当に選択して層形成すれば、其の他のバインダーを用いても十分な接着性を与える。
【0030】
エンボス加工としては、ポリオレフィン樹脂を加熱軟化させ、エンボス版で加圧、賦形し、冷却固定して形成するもので、公知の枚葉、或いは輪転式のエンボス機が用いられる。
【0031】
凹凸形状としては、木目板導管溝、石板表面凹凸(花崗岩劈開面等)、布表面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等である。
【0032】
更に必要に応じて、凹凸模様の凹部に公知のワイピング法(特公昭58−14312号公報等参照)によって、着色インキを充填することもできる。着色インキは前記と同様の物が可能である。但し、耐磨耗性の点で、2液硬化型ウレタン樹脂をバインダーとする物が好ましい。
【0033】
金属薄膜は、アルミニウム、クロム、金、銀、銅等の金属を用い、真空蒸着、スパッタリング等の方法で製膜する。或いはこれらの組み合わせでも良い。
該金属薄膜は、全面に設けても、或いは、部分的にパターン状に設けても良い。
【0034】
請求項1の化粧シートは、ポリオレフィン樹脂シート同志を二層積層したもの(図2)である。
また、請求項2の化粧シートは、図3(C)に示す如く、ポリオレフィン樹脂シート1に、ポリオレフィン以外の樹脂シート34を積層した構成からなる。該ポリオレフィン以外の樹脂として、アクリル樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂、又は熱可塑性ポリエステル樹脂のいずれかから選択したものが使用される。此処において、アクリル樹脂としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸プロピル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル・(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸エチル・(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重合体、スチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重合体等の(メタ)アクリル酸エステルを含む単独又は共重合体からなるアクリル樹脂のことである。このアクリル樹脂シートの厚さは、20〜100μm程度である。
【0035】
また、エチレン・ビニルアルコール共重合体層は、熱熔融によるラミネート、又は二液硬化型ウレタン樹脂、熔融押し出し(エクストルージョン)コートされたポリエチレン等の接着剤により、エチレン・ビニルアルコール共重合体フィルムを基材となる樹脂層上に積層する等して形成され、その厚みは10〜100μmであるのが好ましく、より好ましくは12〜25μmである。該フィルムとしては、一般にエチレンとビニルアルコールのランダム共重合体をフィルム状に成形したものが用いられる。
【0036】
このエチレン・ビニルアルコール共重合体系樹脂フィルムは、延伸フィルム、未延伸フィルムのいずれであっても良いが、フィルムの可撓性、曲げ加工適性、エンボス適性等の点で未延伸フィルムを用いるのが好ましい。
【0037】
エチレン・ビニルアルコール共重合体フィルムは、共重合成分の比率を変えることにより、エチレンの持つ熱可塑性、耐水性と、ビニルアルコールの持つ剛性、耐油性、耐溶剤性、被帯電性の性能の大小を任意に調整し得るが、なるべく両者の特徴を兼ね備え、且つ加工適性に優れたフィルムとするためには、エチレン成分が30〜45モル%であることが好ましい。30モル%未満では熱可塑性、熱加工適性、耐水性に劣り、また、45%を超えると剛性、耐油性、耐溶剤性、非帯電性に劣ることとなり好ましくない。
【0038】
熱可塑性ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エチレン・テレフタレート・イソフタレート共重合体等に代表されるものであり、酸成分として、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸及びアルコール成分としてエチレングリコール、ジエチレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール等の脂肪族ジオールとの両者のエステルとして得られる共重合体である。
【0039】
延伸・未延伸いづれのシートも使用可能であるが、エンボス加工適性、Vカット加工等の成形加工適性の点からは未延伸シートの方が好ましい。
【0040】
〔紫外線吸収剤・光安定剤〕
樹脂により良好な耐候性(耐光性)を付与するために、紫外線吸収剤、及び/又は光安定剤を添加することができ、その添加量は紫外線吸収剤、光安定剤とも通常0.5〜10重量%程度であるが、一般的には紫外線吸収剤と光安定剤とを併用するのが好ましい。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン、サリチル酸エステル等の有機物、又は0.2μm径以下の微粒子状の酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化チタン等の無機物を用いることができる。光安定剤としては、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート等のヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤、ピペリジン系ラジカル捕捉剤等のラジカル捕捉剤を用いることができる。
【0041】
以上の紫外線吸収剤・光安定剤はアクリル、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエステル、ポリオレフィンとも共通である。
充填剤としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、タルク等の粉末が用いられる。必要に応じて適量添加する。
難燃剤としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の粉末が用いられ、これらは、難燃性を付与する必要がある場合に添加する。
添加量はポリオレフィン樹脂100重量部に対して10〜150重量部程度である。
【0042】
ポリオレフィン樹脂シート1の表面に、更に、アクリル樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂、又は熱可塑性ポリエステル樹脂のいずれかから選択される透明樹脂シートを積層する方法としては、熔融押し出し塗工(エクストルージョンコート)、熱プレスによる融着、或いは、2液硬化型ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等の接着剤を用いたドライラミネート等による。
【0043】
化粧シートは、ポリオレフィン樹脂シート同志を二層積層したもの(図2)、ポリオレフィン樹脂シートとアクリル樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂、又は熱可塑性ポリエステル樹脂のいずれかから選択されるポリオレフィン以外の透明樹脂シートを積層したもの〔図3(C)〕、三層以上積層した物(図示略)いずれも可能である。
又本発明の化粧シートを他の被着体(裏打材)に積層することもできる。
積層は、被着体に化粧シート自体が(熱融点等で)接着可能な場合は、接着剤層は省いても良い〔図3(B)〕、又、化粧シート自体では被着体と接着しない場合は、適当な易接着層及び接着剤層を介して積層する〔図3(A)〕。
【0044】
被着体が最終製品であり、その表面化粧の為に化粧シートを積層する場合も有れば、必要に応じ化粧シートの力学的強度の補強、或いは隠蔽性の付与の為化粧シート裏面に被着体を積層する場合も有る。
【0045】
被着体としては各種素材の平板、曲面板等の板材〔図3(A)〕、立体形状物品〔成形品、図3(B)〕、シート(或いはフィルム)等の各種形状の物品が対象となる。板材、立体形状物品、或いはシート(フィルム)のいづれにも用いられる素材としては、木材単板、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)等の木材板、木質繊維板等の木質板、鉄、アルミニウム等の金属、アクリル、ポリカーボネート、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアセテート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリオレフイン、ABS、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、セルロース系樹脂、ゴム等の樹脂、専ら板材、或いは立体形状物品として用いられる素材としては、硝子、陶磁器、等のセラミックス、ALC(発泡軽量コンクリート)等のセメント、硅酸カルシウム、石膏等の非セメント窯業系材料、専らシート(或いはフィルム)として用いられる素材としては、上質紙、和紙等の紙、炭素、石綿、チタン酸カリウム、硝子、合成樹脂等の繊維からなる不織布又は織布等がある。
【0046】
これら各種被着体への積層方法としては、例えば▲1▼接着剤層を間に介して板状基材に加圧ローラーで加圧して積層する方法、▲2▼特公昭50−19132号公報、特公昭43−27488号公報等に記載される様に、化粧シートを射出成形の雌雄両金型間に挿入して、両金型を閉じ、雄型のゲートから熔融樹脂を射出充填して後、冷却して樹脂成形品の成形と同時にその表面に化粧シートを接着積層する、所謂射出成形同時ラミネート方法、▲3▼特公昭56−45768号公報、特公昭60−58014号公報等に記載される様に、成形品の表面に化粧シートを間に接着剤層を介して対向乃至は載置し、成形品側からの真空吸引による圧力差により化粧シートを成形品表面に積層する、所謂真空プレス積層方法、▲4▼特公昭61−5895号公報、特公平3−2666号公報等に記載される様に、円柱、多角柱等の柱状基材の長軸方向に、化粧シートを間に接着剤層を介して供給しつつ、複数の向きの異なるローラーにより、柱状体を構成する複数の側面に順次化粧シートを加圧接着して積層してゆく、所謂ラッピング加工方法、▲5▼実公大15−31122号公報、特開昭48−47972号公報等に記載される様に、先ず化粧シートを板状基材に接着剤層を介して積層し、次いで板状基材の化粧シートとは反対側の面に、化粧シートと板状基材との界面に到達する、断面がV字状、又はU字状溝を切削し、次いで該溝内に接着剤を塗布した上で、該溝を折り曲げ箱体又は柱状体を成形する所謂、Vカット又はUカット加工方法、等がある。
【0047】
特に、本発明化粧シートを凹凸立体物に貼り合わせる方法としては、前記方法のうち、(a)ラッピング加工法、(b)Vカット加工法、(c)射出成形同時ラミネート法、(d)真空成形同時ラミネート法等が好ましい。
【0048】
本発明の化粧シートは各種被着体に積層し、所定の成形加工等を施して、各種用途に用いる。例えば、壁、天井、床等建築物の内装、窓枠、扉、手摺等の建具の表面化粧、家具又は弱電・OA機器のキャビネットの表面化粧、自動車、電車等の車輛内装、航空機内装、窓硝子の化粧等である。
【0049】
【実施例】
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
【0050】
実施例1
ポリプロピレン100重量部をベースにスチレン−ブタジエンゴムを10重量部、又ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤を3重量部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を2重量部添加した厚さ80μmの透明未延伸シート(表面シート)表面に、コロナ処理を施し、ヘキサメチレンジイソシアネートを硬化剤とし、アクリルポリオールを主剤とするウレタン系2液硬化型樹脂をバインダーとし、これに顔料を添加したインキで欅板目柄をグラビア印刷を施し、さらに、塩素化ポリプロピレン系プライマーで、膜厚3μmの易接着プライマー層をグラビアコート法で設けた。
【0051】
上記で得られた化粧シートをプライマー面が基材シート側となる様にして、ポリエチレン100重量部をベースにスチレン−ブタジエンゴムを10重量部、充填剤として、炭酸カルシウムを又着色顔料として弁柄とカーボンブラックを添加した厚さ80μmの基材シートと重ねて、輪転式の熱プレスエンボス機を用い、両シートを積層接着した。その際ラミネート(ニップ)ロールのうち、前記表面シート側に来るロールを金属ロールとし、表面に欅木目導管溝の凹凸を形成してなるエンボスロールとして、化粧シートと被着体基材とを積層、接着すると同時に化粧シート表面に凹凸模様をエンボス加工した。
エンボス条件は、
エンボス時シート加熱温度・・・165°C(加熱ドラム温度)
シート送り速度・・・15m/分
エンボス版面温度・・・40°C
であった。
【0052】
実施例2
顔料として弁柄、チタン白、黄鉛を添加して黄褐色に着色し、又、スチレン−ブタジエンゴムを10重量部添加してなるポリエチレン樹脂のシートを用意し、その表面に、コロナ放電処理を施した上に、ヘキサメチレンジイソシアネートを硬化剤とし、アクリルポリオールを主剤とする2液硬化型ポリウレタンをバインダーとしこれに顔料を添加した着色インキを用いて、全面ベタ印刷及び杉柾目模様をグラビア印刷した。その上に、ヘキサメチレンジイソシアネートを硬化剤とし、アクリルポリオールを主剤とする2液硬化型ポリウレタン接着剤を10g/m2 (乾燥時)塗布して希釈溶剤を乾燥させ、その上に表面シートとしてベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を2重量%添加した厚さ50μmのポリメタアクリル酸メチルからなる透明アクリル樹脂シートを積層、加圧し、40°C雰囲気中で4日間養生して該印刷インキ及び接着剤を架橋硬化させて、化粧シートを得た。
【0053】
実施例3
表面シートとして、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を2重量%添加した厚さ50μmの透明エチレン・ビニルアルコール共重合体からなる未延伸シートを用いた以外は実施例2と同様にした化粧シート。
【0054】
実施例4
表面シートとして、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を2重量%添加した厚さ50μmの透明エチレン・テレフタレート・イソフタレート共重合体からなる未延伸シートを用いた以外は実施例2と同様にした化粧シート。
【0055】
比較例1
実施例1の表面シート及び基材シートとしてオレフィン系エラストマーを10重量部添加した延伸倍率3倍の2軸延伸ポリプロピレンの厚さ80μmのシートを用いた。その他は実施例1と同じとした。
【0056】
比較例2
実施例1の表面シート及び基材シートとして、ゴム系物質未添加の延伸倍率5倍の2軸延伸ポリプロピレンの厚さ80μmのシートを用いた。その他は実施例1と同じとした。
【0057】
〔性能評価試験〕
実施例1〜4の化粧シートと比較例1〜2の化粧シートとを諸物性において比較した結果を表1に示す。
【0058】
〔試験法〕
1.透明性
ヘイズ値を東洋精機株式会社製の直読式ヘイズメーターにて測定する。
装飾処理無しのポリオレフィン樹脂シート層単層で測定する。
2.耐候性
カーボンアーク燈型サンシャインウエザオメータで最長3000時間迄照射し、亀裂、白化、変色等の外観変化が著しくなった所(目視判定)で停止する。ブラックパネル温度63°C。照射後のサンプルを目視にて評価する。
3.耐熱性
80°C雰囲気中で3分間加熱し、その前後での変色状態を目視で確認する。
4.Vカット時のシート破断・亀裂
化粧シートの基材シート側を、エチレン・酢酸ビニル共重合体エマルジョンの接着剤を用い、厚さ10mmのラワン合板に接着、積層し、該合板の化粧シート側と反対側に、合板と接着剤層との界面に迄達する断面V字型の条溝を切削し、該条溝内にエチレン・酢酸ビニル共重合体エマルジョンの接着剤を塗布し、該条溝を閉じる様にして合板を折り曲げて合板をL字型(断面)に折り曲げた。
加工時の雰囲気温度は10°Cであった。
5.凹凸模様の再現
目視で評価した。
6.接着力
化粧シート/基材シート、又は表面シート/化粧シートの積層体を幅1cmに切り抜いたサンプルを幅方向と直交する方向に引張速度50mm/min、雰囲気温度20°Cで、両サンプルの引張方向が互いに180°になる様に引張試験を行い、層間界面の剥離時の張力を測定した。
7.加熱寸法収縮率
化粧シートを100°C雰囲気中で30分間加熱して、
〔(加熱後の寸法)−(加熱前の寸法)〕×100/(加熱前の寸法)=加熱寸法収縮率(%)
を長手方向(MD)、及び幅方向(TD)各々について求めた。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】
本発明の化粧シートは、
▲1▼Vカット加工可能な伸び率、耐引き裂き抵抗、柔軟性を有しており、耐熱性も良好で、印刷を施すことにより、意匠性もアップするという効果を奏する。
▲2▼一般のオレフィン系フィルムに比べて、エンボス加工適性に優れている。
▲3▼化粧シートの燃焼時、従来のポリ塩化ビニルのように、有害な塩素系ガスを発生しないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリオレフィン樹脂シートの例を示す断面図である。
【図2】本発明による化粧シートの例を示す断面図である。
【図3】本発明による化粧シートの別の応用例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ポリオレフィン樹脂シート
2 顔料
4 易接着層(プライマー層)
5 模様
7 凹凸模様
10 模様
11 着色インキワイピング充填
21 化粧シート
22 化粧シート
23 化粧シート
30 接着剤層
31 被着体(平板)
32 化粧シート
33 被着体(凹凸立体物)
34 ポリオレフィン以外の透明樹脂シート
Claims (3)
- 装飾処理された、加熱寸法収縮率が100℃雰囲気中で30分間加熱した後の寸法収縮率(加熱前を基準として)が、長尺シート長手方向が−2〜+7%、シート幅方向が−7〜+2%の範囲であり、ジエン系ゴム、水素添加ジエン系ゴム、オレフィンエラストマーから選ばれたゴム類が添加されたポリオレフィン樹脂シートの表面に、加熱寸法収縮率が100℃雰囲気中で30分間加熱した後の寸法収縮率(加熱前を基準として)が、長尺シート長手方向が−2〜+7%、シート幅方向が−7〜+2%の範囲であり、ジエン系ゴム、水素添加ジエン系ゴム、オレフィンエラストマーから選ばれたゴム類が添加されたポリオレフィン樹脂シートを、積層すると同時にエンボス加工することを特徴とする化粧シートの製造方法。
- 装飾処理された、加熱寸法収縮率が100℃雰囲気中で30分間加熱した後の寸法収縮率(加熱前を基準として)が、長尺シート長手方向が−2〜+7%、シート幅方向が−7〜+2%の範囲であり、ジエン系ゴム、水素添加ジエン系ゴム、オレフィンエラストマーから選ばれたゴム類が添加されたポリオレフィン樹脂シートの表面に、アクリル樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂、又は熱可塑性ポリエステル樹脂のいずれかから選択される透明樹脂シートを、積層すると同時にエンボス加工することを特徴とする化粧シートの製造方法。
- ポリオレフィン樹脂シートの表面または裏面に易接着層の塗布、コロナ放電処理、プラズマ処理から選ばれた易接着処理を施したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の化粧シートの製造方法。
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