JPH11246830A - 化粧シートおよびその製造方法 - Google Patents
化粧シートおよびその製造方法Info
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- JPH11246830A JPH11246830A JP10048349A JP4834998A JPH11246830A JP H11246830 A JPH11246830 A JP H11246830A JP 10048349 A JP10048349 A JP 10048349A JP 4834998 A JP4834998 A JP 4834998A JP H11246830 A JPH11246830 A JP H11246830A
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- Japan
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- sheet
- olefin
- resin
- adhesive
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Abstract
(57)【要約】
【課題】層間密着性に優れかつ環境に優しい化粧シー
ト、及び生産効率のよい該化粧シートの製造方法を提供
する。 【解決手段】オレフィン系樹脂からなる基材シート上
に、接着剤層を介して透明オレフィン系樹脂からなる表
面シートを積層してなる化粧シートにおいて、前記接着
剤層は、湿気反応硬化型ホットメルト接着剤の硬化物か
らなる化粧シート及びその製造方法。
ト、及び生産効率のよい該化粧シートの製造方法を提供
する。 【解決手段】オレフィン系樹脂からなる基材シート上
に、接着剤層を介して透明オレフィン系樹脂からなる表
面シートを積層してなる化粧シートにおいて、前記接着
剤層は、湿気反応硬化型ホットメルト接着剤の硬化物か
らなる化粧シート及びその製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材シート表面に
湿気反応硬化型ホットメルト接着剤からなる接着剤層を
介して、オレフィン系樹脂からなる表面シートをラミネ
ートしてなることを特徴とする、家具、建具等の建材
や、自動車、車輛、航空機等の表面装飾材料に有用な化
粧シート及びその製造方法に関する。
湿気反応硬化型ホットメルト接着剤からなる接着剤層を
介して、オレフィン系樹脂からなる表面シートをラミネ
ートしてなることを特徴とする、家具、建具等の建材
や、自動車、車輛、航空機等の表面装飾材料に有用な化
粧シート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、塩化ビニル系樹脂を用いる建
材用化粧シートが知られている。しかしながら、該塩化
ビニル系樹脂を用いる化粧シートは、素材に塩化ビニル
樹脂を使用しているため、廃棄・燃焼時に有毒な塩素化
物が発生する問題がある。このため、非塩化ビニル系樹
脂であるオレフィン系樹脂を用いる化粧シートが提案さ
れている。
材用化粧シートが知られている。しかしながら、該塩化
ビニル系樹脂を用いる化粧シートは、素材に塩化ビニル
樹脂を使用しているため、廃棄・燃焼時に有毒な塩素化
物が発生する問題がある。このため、非塩化ビニル系樹
脂であるオレフィン系樹脂を用いる化粧シートが提案さ
れている。
【0003】しかしながら、かかるオレフィン系樹脂は
環境面で優れるものの接着性に劣るため、オレフィン系
樹脂をラミネートした化粧シートは、製造上問題があり
これまで種々の工夫がなされている。
環境面で優れるものの接着性に劣るため、オレフィン系
樹脂をラミネートした化粧シートは、製造上問題があり
これまで種々の工夫がなされている。
【0004】例えば、熔融したオレフィン系樹脂を押出
成形して、アンカーコート剤乃至は接着剤層を施した基
材シートにラミネートする方法、基材シートとオレフィ
ン系樹脂シート(表面シート)とを通常の熱融着型接着
剤を用いて貼着する方法、基材シートとオレフィン系樹
脂シートとを、2液硬化型ウレタン樹脂接着剤層を用い
てドライラミネートする方法などが知られている。
成形して、アンカーコート剤乃至は接着剤層を施した基
材シートにラミネートする方法、基材シートとオレフィ
ン系樹脂シート(表面シート)とを通常の熱融着型接着
剤を用いて貼着する方法、基材シートとオレフィン系樹
脂シートとを、2液硬化型ウレタン樹脂接着剤層を用い
てドライラミネートする方法などが知られている。
【0005】また、ポリプロピレン等のポリオレフィン
系樹脂シートを化粧シートに被覆する方法として、例え
ば、ポリプロピレン層とエチレン−α−オレフィン共重
合体を含有するポリエチレン層とからなる二層シートの
押出し成型した直後に、前記二層シートの少なくとも表
面部分が熔融状態にあるエチレン−α−オレフィン共重
合体を含有するポリエチレン層面に、オゾンを含有する
気体を一定の割合で吹きつけるオゾン処理を施し、その
後、前記二層シートと別の基材シートを、アンカーコー
ト剤(接着剤)層を介して接着させる積層体の製造方法
も知られている(特公昭62−60970号公報等参
照)。
系樹脂シートを化粧シートに被覆する方法として、例え
ば、ポリプロピレン層とエチレン−α−オレフィン共重
合体を含有するポリエチレン層とからなる二層シートの
押出し成型した直後に、前記二層シートの少なくとも表
面部分が熔融状態にあるエチレン−α−オレフィン共重
合体を含有するポリエチレン層面に、オゾンを含有する
気体を一定の割合で吹きつけるオゾン処理を施し、その
後、前記二層シートと別の基材シートを、アンカーコー
ト剤(接着剤)層を介して接着させる積層体の製造方法
も知られている(特公昭62−60970号公報等参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来法のう
ち、オレフィン系樹脂を押出成形して、接着剤層(或い
はアンカーコート剤層)を介してラミネート接着する方
法は、比較的強い接着強度を有する化粧シートを得るこ
とができるため広く用いられている。
ち、オレフィン系樹脂を押出成形して、接着剤層(或い
はアンカーコート剤層)を介してラミネート接着する方
法は、比較的強い接着強度を有する化粧シートを得るこ
とができるため広く用いられている。
【0007】しかしながら、この方法に使用する接着剤
は溶剤希釈系の接着剤であり、化粧シート製造時に溶剤
分が揮発し、悪臭、溶剤中毒など環境に良い影響を与え
るものではなかった。また、溶剤を乾燥させるための設
備が必要であり、生産効率を向上させるためには、溶剤
乾燥能力の制約を受け、製造スペース、電気代等余分な
コストがかかる問題もあった。さらに、乾燥が不十分
で、残留溶剤があると、シート層間に所謂膨れを生じた
り、接着性能に悪影響を与える場合もあった。又、これ
ら接着剤を常温で未硬化状態で液状の2液硬化型樹脂と
すれば、溶剤乾燥の問題は解消されるが、今度は硬化反
応が完了するまでの初期接着力が弱い為、硬化反応が完
了する迄は後加工ができないという問題が生じる。
は溶剤希釈系の接着剤であり、化粧シート製造時に溶剤
分が揮発し、悪臭、溶剤中毒など環境に良い影響を与え
るものではなかった。また、溶剤を乾燥させるための設
備が必要であり、生産効率を向上させるためには、溶剤
乾燥能力の制約を受け、製造スペース、電気代等余分な
コストがかかる問題もあった。さらに、乾燥が不十分
で、残留溶剤があると、シート層間に所謂膨れを生じた
り、接着性能に悪影響を与える場合もあった。又、これ
ら接着剤を常温で未硬化状態で液状の2液硬化型樹脂と
すれば、溶剤乾燥の問題は解消されるが、今度は硬化反
応が完了するまでの初期接着力が弱い為、硬化反応が完
了する迄は後加工ができないという問題が生じる。
【0008】従って、本発明は、初期接着力、最終接着
力ともに層間密着性に優れかつ環境に優しい化粧シート
及び生産効率のよい該化粧シートの製造方法を提供する
ことを目的とする。
力ともに層間密着性に優れかつ環境に優しい化粧シート
及び生産効率のよい該化粧シートの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、オレフィン系樹脂からなる基材シート上に、
接着剤層を介して透明オレフィン系樹脂からなる表面シ
ートを積層してなる化粧シートにおいて、前記接着剤層
は、湿気反応硬化型ホットメルト接着剤の硬化物からな
る化粧シートを提供する。
本発明は、オレフィン系樹脂からなる基材シート上に、
接着剤層を介して透明オレフィン系樹脂からなる表面シ
ートを積層してなる化粧シートにおいて、前記接着剤層
は、湿気反応硬化型ホットメルト接着剤の硬化物からな
る化粧シートを提供する。
【0010】本発明の化粧シートにおいては、前記基材
シートと接着剤層との層間、または前記接着剤層と表面
シートとの層間のうちの少なくとも一方の層間が、相互
にウレタン結合を形成していることが好ましい。
シートと接着剤層との層間、または前記接着剤層と表面
シートとの層間のうちの少なくとも一方の層間が、相互
にウレタン結合を形成していることが好ましい。
【0011】また、本発明の化粧シートにおいては、前
記オレフィン系樹脂は、アイソタクチックポリプロピレ
ン(ハードセグメント)とアタクチックポリプロピレン
(ソフトセグメント)とのブレンドからなるオレフィン
系熱可塑性エラストマー、アイソタクチックポリプロピ
レン(ハードセグメント)とアタクチックポリプロピレ
ン(ソフトセグメント)とのブレンドに、更に極性官能
基を有する化合物をグラフト重合したもの、またはエチ
レン−プロピレン−ブテン共重合体のいずれかの熱可塑
性エラストマーであり、又、前記基材シートのオレフィ
ン系樹脂は、高密度ポリエチレンまたはポリプロピレン
に、エラストマーおよび無機充填剤を含有する熱可塑性
エラストマーであるのが好ましい。
記オレフィン系樹脂は、アイソタクチックポリプロピレ
ン(ハードセグメント)とアタクチックポリプロピレン
(ソフトセグメント)とのブレンドからなるオレフィン
系熱可塑性エラストマー、アイソタクチックポリプロピ
レン(ハードセグメント)とアタクチックポリプロピレ
ン(ソフトセグメント)とのブレンドに、更に極性官能
基を有する化合物をグラフト重合したもの、またはエチ
レン−プロピレン−ブテン共重合体のいずれかの熱可塑
性エラストマーであり、又、前記基材シートのオレフィ
ン系樹脂は、高密度ポリエチレンまたはポリプロピレン
に、エラストマーおよび無機充填剤を含有する熱可塑性
エラストマーであるのが好ましい。
【0012】また、本発明は、オレフィン系樹脂からな
る基材シートと透明オレフィン系樹脂からなる表面シー
トとを、接着剤層を介してラミネートする工程を有する
化粧シートの製造方法において、前記基材シート上に湿
気反応硬化型ホットメルト接着剤の熔融物を塗工する工
程と、前記基材シートの前記接着剤塗工面と、オレフィ
ン系樹脂からなる表面シートとをラミネート初期接着す
る工程と、初期接着後の前記湿気反応硬化型ホットメル
ト接着剤の熔融物を、湿気との反応によって3次元高分
子化させて硬化せしめる最終接着工程とを有する化粧シ
ートの製造方法を提供する。
る基材シートと透明オレフィン系樹脂からなる表面シー
トとを、接着剤層を介してラミネートする工程を有する
化粧シートの製造方法において、前記基材シート上に湿
気反応硬化型ホットメルト接着剤の熔融物を塗工する工
程と、前記基材シートの前記接着剤塗工面と、オレフィ
ン系樹脂からなる表面シートとをラミネート初期接着す
る工程と、初期接着後の前記湿気反応硬化型ホットメル
ト接着剤の熔融物を、湿気との反応によって3次元高分
子化させて硬化せしめる最終接着工程とを有する化粧シ
ートの製造方法を提供する。
【0013】本発明の化粧シートの製造方法において
は、前記基材シートの前記接着剤塗工面とオレフィン系
樹脂からなる表面シートとをラミネートする工程の前
に、さらに、前記オレフィン系樹脂からなる表面シート
のラミネートする側の面にオゾン処理又はコロナ放電処
理を施す工程を有するのが好ましい。
は、前記基材シートの前記接着剤塗工面とオレフィン系
樹脂からなる表面シートとをラミネートする工程の前
に、さらに、前記オレフィン系樹脂からなる表面シート
のラミネートする側の面にオゾン処理又はコロナ放電処
理を施す工程を有するのが好ましい。
【0014】また、本発明の化粧シートの製造方法にお
いては、前記オレフィン系樹脂は、アイソタクチックポ
リプロピレン(ハードセグメント)とアタクチックポリ
プロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドからなる
オレフィン系熱可塑性エラストマー、アイソタクチック
ポリプロピレン(ハードセグメント)とアタクチックポ
リプロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドに、更
に極性官能基を有する化合物をグラフト重合したもの、
またはエチレン−プロピレン−ブテン共重合体のいずれ
かの熱可塑性エラストマーであり、又、前記基材シート
のオレフィン系樹脂は、高密度ポリエチレンまたはポリ
プロピレンに、エラストマーおよび無機充填剤を含有す
る熱可塑性エラストマーであるのが好ましい。
いては、前記オレフィン系樹脂は、アイソタクチックポ
リプロピレン(ハードセグメント)とアタクチックポリ
プロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドからなる
オレフィン系熱可塑性エラストマー、アイソタクチック
ポリプロピレン(ハードセグメント)とアタクチックポ
リプロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドに、更
に極性官能基を有する化合物をグラフト重合したもの、
またはエチレン−プロピレン−ブテン共重合体のいずれ
かの熱可塑性エラストマーであり、又、前記基材シート
のオレフィン系樹脂は、高密度ポリエチレンまたはポリ
プロピレンに、エラストマーおよび無機充填剤を含有す
る熱可塑性エラストマーであるのが好ましい。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
化粧シート及びその製造方法において用いられる基材シ
ートは、熱可塑性樹脂シートに装飾処理が施された構成
からなるのが好ましい。基材シートの厚さは50〜10
0μm程度であり、未延伸又は延伸(1軸又は2軸)し
たものを用いる。又必要に応じて、基材シートの表面、
裏面又は表裏両面にオゾン処理、コロナ放電処理等の易
接着処理を施す。
化粧シート及びその製造方法において用いられる基材シ
ートは、熱可塑性樹脂シートに装飾処理が施された構成
からなるのが好ましい。基材シートの厚さは50〜10
0μm程度であり、未延伸又は延伸(1軸又は2軸)し
たものを用いる。又必要に応じて、基材シートの表面、
裏面又は表裏両面にオゾン処理、コロナ放電処理等の易
接着処理を施す。
【0016】前記熱可塑性樹脂としては、オレフィン系
樹脂、アクリル樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂等を例示するこ
とができ、これらの単層あるいは2層以上を積層したも
のを使用することができる。これらの中でも、成形加工
適性の点でオレフィン系樹脂が好ましい。
樹脂、アクリル樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂等を例示するこ
とができ、これらの単層あるいは2層以上を積層したも
のを使用することができる。これらの中でも、成形加工
適性の点でオレフィン系樹脂が好ましい。
【0017】前記化粧シートの基材シートに用いられる
オレフィン系樹脂としては、例えば、オレフィン系熱可
塑性エラストマーと非エラストマーオレフィン系樹脂が
ある。具体的には、ポリエチレン(高密度、中密度又は
低密度)、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペ
ンテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プ
ロピレン−ブテン共重合体、アイオノマー等の結晶質の
非エラストマーオレフィン系樹脂、あるいはオレフィン
系熱可塑性エラストマーが用いられるが、化粧シートの
成形加工適性の点からは、オレフィン系熱可塑性エラス
トマーが好ましい。
オレフィン系樹脂としては、例えば、オレフィン系熱可
塑性エラストマーと非エラストマーオレフィン系樹脂が
ある。具体的には、ポリエチレン(高密度、中密度又は
低密度)、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペ
ンテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プ
ロピレン−ブテン共重合体、アイオノマー等の結晶質の
非エラストマーオレフィン系樹脂、あるいはオレフィン
系熱可塑性エラストマーが用いられるが、化粧シートの
成形加工適性の点からは、オレフィン系熱可塑性エラス
トマーが好ましい。
【0018】オレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂
は、ソフトセグメントとなるエラストマーと、ハードセ
グメントとなる非エラストマーオレフィン系樹脂とから
なる複合材料の熱可塑性エラストマーであり、例えば、
下記のものがある。 (1)ソフトセグメントとしてのエラストマーとハード
セグメントとしての結晶質の非エラストマーオレフィン
系樹脂との単純ブレンド (2)エラストマーと非エラストマーオレフィン系樹脂
とを部分的に架橋させて複合化した架橋タイプ (3)エラストマーを架橋させて、それを非エラストマ
ーオレフィン系樹脂に分散させたタイプ
は、ソフトセグメントとなるエラストマーと、ハードセ
グメントとなる非エラストマーオレフィン系樹脂とから
なる複合材料の熱可塑性エラストマーであり、例えば、
下記のものがある。 (1)ソフトセグメントとしてのエラストマーとハード
セグメントとしての結晶質の非エラストマーオレフィン
系樹脂との単純ブレンド (2)エラストマーと非エラストマーオレフィン系樹脂
とを部分的に架橋させて複合化した架橋タイプ (3)エラストマーを架橋させて、それを非エラストマ
ーオレフィン系樹脂に分散させたタイプ
【0019】これらの非エラストマーオレフィン系樹脂
としては、前記に列挙したものが用いられ得るが、特に
高密度ポリエチレン又はポリプロピレン(特に、アタク
チック型)が好ましい。
としては、前記に列挙したものが用いられ得るが、特に
高密度ポリエチレン又はポリプロピレン(特に、アタク
チック型)が好ましい。
【0020】本発明に用いられるエラストマー(ゴム
類)は、オレフィン系樹脂に柔軟性、耐衝撃性、易接着
性を付与するために添加するものである。
類)は、オレフィン系樹脂に柔軟性、耐衝撃性、易接着
性を付与するために添加するものである。
【0021】添加するエラストマーとしては、ジエン系
ゴム、水素添加ジエン系ゴム、オレフィン系エラストマ
ー等があるが、中でも、水素添加ジエン系ゴムが好まし
い。水素添加ジエン系ゴムは、ジエン系ゴム分子の二重
結合の少なくとも一部分に水素原子を付加させてなるも
ので、本発明においてはオレフィン系樹脂の結晶化を抑
え、柔軟性、透明性を向上させる役割を有する。また、
一般に、オレフィン系樹脂にジエン系ゴムを添加すると
ジエン系ゴムの二重結合の為、耐候性、耐熱性はジエン
系ゴム無添加のポリオレフィン系樹脂より低下するが、
本発明では、ジエン系ゴムの二重結合を水素で飽和させ
ているため、オレフィン系樹脂の耐候性、耐熱性の低下
もなく良好なものとなる。
ゴム、水素添加ジエン系ゴム、オレフィン系エラストマ
ー等があるが、中でも、水素添加ジエン系ゴムが好まし
い。水素添加ジエン系ゴムは、ジエン系ゴム分子の二重
結合の少なくとも一部分に水素原子を付加させてなるも
ので、本発明においてはオレフィン系樹脂の結晶化を抑
え、柔軟性、透明性を向上させる役割を有する。また、
一般に、オレフィン系樹脂にジエン系ゴムを添加すると
ジエン系ゴムの二重結合の為、耐候性、耐熱性はジエン
系ゴム無添加のポリオレフィン系樹脂より低下するが、
本発明では、ジエン系ゴムの二重結合を水素で飽和させ
ているため、オレフィン系樹脂の耐候性、耐熱性の低下
もなく良好なものとなる。
【0022】ジエン系ゴムとしては、イソプレンゴム、
ブタジエンゴム、ブチルゴム、プロピレン−ブタジエン
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、アクリロニ
トリル−イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム等
がある。本発明の目的からは、特に、スチレン−ブタジ
エンゴムが好ましい。
ブタジエンゴム、ブチルゴム、プロピレン−ブタジエン
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、アクリロニ
トリル−イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム等
がある。本発明の目的からは、特に、スチレン−ブタジ
エンゴムが好ましい。
【0023】エラストマーの添加量は、オレフィン系樹
脂100重量部に対し、1〜90重量部程度が好まし
い。1重量部未満では、ゴム添加による弾性、伸び率、
衝撃性、易接着性が不足し、Vカット加工、絞り加工等
の折り曲げ加工時に亀裂、割れを生じ易くなる。又、9
0重量部以上の場合には、弾性及び伸び率が大きくなり
すぎ、印刷等の見当合わせが不良となり好ましくない。
脂100重量部に対し、1〜90重量部程度が好まし
い。1重量部未満では、ゴム添加による弾性、伸び率、
衝撃性、易接着性が不足し、Vカット加工、絞り加工等
の折り曲げ加工時に亀裂、割れを生じ易くなる。又、9
0重量部以上の場合には、弾性及び伸び率が大きくなり
すぎ、印刷等の見当合わせが不良となり好ましくない。
【0024】上記(2)のタイプとしては、例えば、
イ)特公昭53−21021号公報、特公昭53−34
210号公報等に記載されているもの、ロ)特公昭56
−15741号公報に記載されているもの等が挙げられ
る。
イ)特公昭53−21021号公報、特公昭53−34
210号公報等に記載されているもの、ロ)特公昭56
−15741号公報に記載されているもの等が挙げられ
る。
【0025】より具体的には、例えば、上記イ)として
は、60〜80重量部のモノオレフィン共重合エラスト
マー(A)と、40〜20重量部の非エラストマーポリ
オレフィン系プラスチック(B)、及びそれらの硬化剤
とを混合し、それらを硬化温度で、素練り中に硬化して
いないブレンド物の通常の溶剤に不溶にならない程度に
部分的に硬化させたものがある。前記オレフィン系共重
合エラストマーとしては、2種類又は3種類以上のオレ
フィンと共重合しうるポリエンを少なくとも1種を加え
た弾性共重合体が挙げられる。
は、60〜80重量部のモノオレフィン共重合エラスト
マー(A)と、40〜20重量部の非エラストマーポリ
オレフィン系プラスチック(B)、及びそれらの硬化剤
とを混合し、それらを硬化温度で、素練り中に硬化して
いないブレンド物の通常の溶剤に不溶にならない程度に
部分的に硬化させたものがある。前記オレフィン系共重
合エラストマーとしては、2種類又は3種類以上のオレ
フィンと共重合しうるポリエンを少なくとも1種を加え
た弾性共重合体が挙げられる。
【0026】前記オレフィンとしては、エチレン、プロ
ピレン、α−オレフィン等が使用され、ポリエンとして
は、1,4−ヘキサジエン、環状ジエン、ノルボネン等
が使用される。好ましいオレフィン系共重合体ゴムとし
ては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エ
チレン−プロピレン−非共役ジエンゴム、エチレン−プ
ロピレン−ブタジエン共重合体ゴム等のオレフィンを主
成分とする弾性共重合体が挙げられる。
ピレン、α−オレフィン等が使用され、ポリエンとして
は、1,4−ヘキサジエン、環状ジエン、ノルボネン等
が使用される。好ましいオレフィン系共重合体ゴムとし
ては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エ
チレン−プロピレン−非共役ジエンゴム、エチレン−プ
ロピレン−ブタジエン共重合体ゴム等のオレフィンを主
成分とする弾性共重合体が挙げられる。
【0027】上記非エラストマーオレフィン系プラスチ
ック(B)としては、エチレン、プロピレン、ブテン−
1、ペンテン−1、4−メチルペンテン等のオレフィン
を常法で重合して得られる結晶質熱可塑性樹脂であり、
高級α−オレフィンで変成したポリエチレン、ポリプロ
ピレン等も含む。
ック(B)としては、エチレン、プロピレン、ブテン−
1、ペンテン−1、4−メチルペンテン等のオレフィン
を常法で重合して得られる結晶質熱可塑性樹脂であり、
高級α−オレフィンで変成したポリエチレン、ポリプロ
ピレン等も含む。
【0028】また、硬化剤としては、脂肪族又は芳香族
の有機過酸化物、アザイド型、アルデヒド−アミン反応
生成物、置換ウレア、キサンテート類、ジチオカーバメ
ート類、イミダゾール類、スルフォンアミド類、チウラ
ムダイサルファイト類、パラキノンジオキシム、ジベン
ゾパラキノンジオキシム、硫黄等を挙げることができ
る。
の有機過酸化物、アザイド型、アルデヒド−アミン反応
生成物、置換ウレア、キサンテート類、ジチオカーバメ
ート類、イミダゾール類、スルフォンアミド類、チウラ
ムダイサルファイト類、パラキノンジオキシム、ジベン
ゾパラキノンジオキシム、硫黄等を挙げることができ
る。
【0029】上記の配合物を開放型のロールの上で素練
りするか、バンバリーミキサー、押し出しミキサー、ト
ランスファーミキサー等の内部ミキサー内で、温度15
0〜280℃にて、1〜20分程素練りすることによ
り、部分的に架橋させることができる。
りするか、バンバリーミキサー、押し出しミキサー、ト
ランスファーミキサー等の内部ミキサー内で、温度15
0〜280℃にて、1〜20分程素練りすることによ
り、部分的に架橋させることができる。
【0030】また、上記ロ)としては、エチレン−プロ
ピレン系共重合ゴム、エチレン−プロピレン非共役ジエ
ンゴム、エチレン−ブタジエン共重合体ゴム、等のオレ
フィン系共重合体ゴムと、プロピレン−エチレン共重合
体、プロピレン−1−共重合体、プロピレン−ヘキセン
−1−共重合体、プロピレン−4−メチル−1−ペンテ
ン共重合体等を、高沸点石油留分、パラフィン系、ナフ
テン系、あるい芳香族系等の鉱物油系軟化剤とともに、
有機ペルオキシドとともに、溶融混練して部分的に架橋
されたオレフィン系熱可塑性エラストマーが得られる。
これらは、前述のイ)の方法と同様にして製造すること
ができる。
ピレン系共重合ゴム、エチレン−プロピレン非共役ジエ
ンゴム、エチレン−ブタジエン共重合体ゴム、等のオレ
フィン系共重合体ゴムと、プロピレン−エチレン共重合
体、プロピレン−1−共重合体、プロピレン−ヘキセン
−1−共重合体、プロピレン−4−メチル−1−ペンテ
ン共重合体等を、高沸点石油留分、パラフィン系、ナフ
テン系、あるい芳香族系等の鉱物油系軟化剤とともに、
有機ペルオキシドとともに、溶融混練して部分的に架橋
されたオレフィン系熱可塑性エラストマーが得られる。
これらは、前述のイ)の方法と同様にして製造すること
ができる。
【0031】さらに、このオレフィン系樹脂には、必要
に応じ、他の充填剤、発泡剤、難燃剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤等を添加することができる。充填剤は、耐ク
リープ変形性、易接着性などの物性を改良する目的で添
加されるものであり、好ましくは無機充填剤を用いる。
例えば、カーボンブラック、炭酸カルシウム、珪酸カル
シウム、チタンホワイト、ホワイトカーボン、リグニ
ン、アスベスト、雲母、石英粉、スレート粉末、ガラス
球等がある。
に応じ、他の充填剤、発泡剤、難燃剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤等を添加することができる。充填剤は、耐ク
リープ変形性、易接着性などの物性を改良する目的で添
加されるものであり、好ましくは無機充填剤を用いる。
例えば、カーボンブラック、炭酸カルシウム、珪酸カル
シウム、チタンホワイト、ホワイトカーボン、リグニ
ン、アスベスト、雲母、石英粉、スレート粉末、ガラス
球等がある。
【0032】発泡剤は、プラスチックスの多孔性成形品
をつくるために添加されるものであり、例えば、アゾニ
トリル化合物、ベンゼンスルフォヒドラジン化合物、ジ
アゾアミド化合物等がある。難燃剤は、プラスチックス
材料に耐燃性を付与するために添加されるものであり、
例えば、塩化パラフィン、トリクレジルホスフェート、
塩素化油、テトラクロロ無水フタル酸、テトラブロモ無
水フタル酸、テトラブロモビスフェノールA、ジブロモ
プロピルホスフェート、トリ(2,3−ジブロモプロピ
ル)ホスフェート、酸化アンチモン、含水アルミナ、ほ
う酸バリウム等のある。酸化防止剤は、プラスチックス
の酸化分解を抑制するために添加されるものであり、例
えば、アルキルフェノール類、アミン類、キノン類等が
ある。
をつくるために添加されるものであり、例えば、アゾニ
トリル化合物、ベンゼンスルフォヒドラジン化合物、ジ
アゾアミド化合物等がある。難燃剤は、プラスチックス
材料に耐燃性を付与するために添加されるものであり、
例えば、塩化パラフィン、トリクレジルホスフェート、
塩素化油、テトラクロロ無水フタル酸、テトラブロモ無
水フタル酸、テトラブロモビスフェノールA、ジブロモ
プロピルホスフェート、トリ(2,3−ジブロモプロピ
ル)ホスフェート、酸化アンチモン、含水アルミナ、ほ
う酸バリウム等のある。酸化防止剤は、プラスチックス
の酸化分解を抑制するために添加されるものであり、例
えば、アルキルフェノール類、アミン類、キノン類等が
ある。
【0033】熱可塑性ポリエステル樹脂は、酸成分とし
て、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボ
ン酸等の芳香族ジカルボン酸、およびアルコール成分と
して、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ブ
タンジオール、ヘキサンジオール等の脂肪族ジオールと
の両者のエステルとして得ることができる共重合体であ
り、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、エチレン−テレフタレート−イソフ
タレート共重合体等が挙げられる。
て、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボ
ン酸等の芳香族ジカルボン酸、およびアルコール成分と
して、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ブ
タンジオール、ヘキサンジオール等の脂肪族ジオールと
の両者のエステルとして得ることができる共重合体であ
り、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、エチレン−テレフタレート−イソフ
タレート共重合体等が挙げられる。
【0034】ポリスチレン系樹脂としては、ポリスチレ
ン、アクリルスチレン、ABS等を例示することができ
る。
ン、アクリルスチレン、ABS等を例示することができ
る。
【0035】ポリカーボネートは、主鎖中に−O−R−
O−CO−をもつ線状高分子であり、例えば、グリコー
ルに2価フェノールにホスゲンを反応させ、あるいは炭
酸エステルを反応させて製造することができ、例えば、
ビスフェノールA等を挙げることができる。
O−CO−をもつ線状高分子であり、例えば、グリコー
ルに2価フェノールにホスゲンを反応させ、あるいは炭
酸エステルを反応させて製造することができ、例えば、
ビスフェノールA等を挙げることができる。
【0036】前記基材シートには、所望により装飾処理
が施される。装飾処理には、例えば、顔料添加により前
記基材シートに着色する方法、前記基材シートに絵柄を
設ける方法、前記基材シートにエンボス加工(熱プレ
ス)、ヘアライン加工等による凹凸模様賦形する方法、
或いはこれらの組み合わせ等がある。
が施される。装飾処理には、例えば、顔料添加により前
記基材シートに着色する方法、前記基材シートに絵柄を
設ける方法、前記基材シートにエンボス加工(熱プレ
ス)、ヘアライン加工等による凹凸模様賦形する方法、
或いはこれらの組み合わせ等がある。
【0037】添加する顔料としては、チタン白、亜鉛
華、弁柄、朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、カー
ボンブラック等の無機顔料、イソインドリノン、ハンザ
イエローA、キナクリドン、パーマネントレッド4R、
フタロシアニンブルー、インダスレンブルーRS、アニ
ンリンブラック等の有機顔料(或いは染料を含む。)、
アルミニウム、真鍮等の箔粉からなる金属顔料、二酸化
チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉からなる真珠光
沢(パール)顔料等がある。顔料添加による着色は、透
明着色でも、不透明(隠蔽性)着色でもよい。これら
は、粉末或いは鱗片状箔片として、添加、分散せしめら
れる。
華、弁柄、朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、カー
ボンブラック等の無機顔料、イソインドリノン、ハンザ
イエローA、キナクリドン、パーマネントレッド4R、
フタロシアニンブルー、インダスレンブルーRS、アニ
ンリンブラック等の有機顔料(或いは染料を含む。)、
アルミニウム、真鍮等の箔粉からなる金属顔料、二酸化
チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉からなる真珠光
沢(パール)顔料等がある。顔料添加による着色は、透
明着色でも、不透明(隠蔽性)着色でもよい。これら
は、粉末或いは鱗片状箔片として、添加、分散せしめら
れる。
【0038】絵柄(模様)印刷としては、グラビア印
刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、転写シー
トからの転写印刷等公知の印刷法を用いてインキ(或い
は塗料)にて模様を形成することができる。
刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、転写シー
トからの転写印刷等公知の印刷法を用いてインキ(或い
は塗料)にて模様を形成することができる。
【0039】模様としては、木目模様、石目模様、布目
模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、或いは全面
ベタ等がある。模様は、化粧シートの表面、裏面、表裏
両面、或いは層間に設けることができる。
模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、或いは全面
ベタ等がある。模様は、化粧シートの表面、裏面、表裏
両面、或いは層間に設けることができる。
【0040】インキ或いは塗料としては、バインダーと
して、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の
塩素化ポリオレフィン、ポリエステル樹脂、ウレタン樹
脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、セルロース系樹脂等を用いることがで
き、これらの一種又は二種以上を混合して使用する。こ
れに、前記列挙した顔料を添加したものを使用する。
して、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の
塩素化ポリオレフィン、ポリエステル樹脂、ウレタン樹
脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、セルロース系樹脂等を用いることがで
き、これらの一種又は二種以上を混合して使用する。こ
れに、前記列挙した顔料を添加したものを使用する。
【0041】オレフィン系樹脂に直接印刷する場合に
は、バインダーとして塩素化ポリオレフィン、ウレタン
樹脂等が接着性の点で好ましいが、易接着プライマーを
適当に選択して層を形成すれば、その他のバインダーを
用いても十分な接着性を与えることができる。
は、バインダーとして塩素化ポリオレフィン、ウレタン
樹脂等が接着性の点で好ましいが、易接着プライマーを
適当に選択して層を形成すれば、その他のバインダーを
用いても十分な接着性を与えることができる。
【0042】エンボス加工は、シートを加熱軟化させ、
エンボス板で加圧、賦形し、冷却固定して形成するもの
で、公知の枚葉あるいは輪転式のエンボス機が用いられ
る。
エンボス板で加圧、賦形し、冷却固定して形成するもの
で、公知の枚葉あるいは輪転式のエンボス機が用いられ
る。
【0043】凹凸模様の形状としては、木目導管溝、石
板表面凹凸(花崗岩劈開面等)、布表面テクスチュア、
梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。更に要請
に応じて、凹凸模様の凹部に公知のワイピング法(特公
昭58−14312号公報等参照)によって、着色イン
キを充填することもできる。着色インキは前記と同様の
物が可能である。但し、耐磨耗性の点で、2液硬化型ウ
レタン樹脂をバインダーとする物が好ましい。
板表面凹凸(花崗岩劈開面等)、布表面テクスチュア、
梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。更に要請
に応じて、凹凸模様の凹部に公知のワイピング法(特公
昭58−14312号公報等参照)によって、着色イン
キを充填することもできる。着色インキは前記と同様の
物が可能である。但し、耐磨耗性の点で、2液硬化型ウ
レタン樹脂をバインダーとする物が好ましい。
【0044】本発明の化粧シート及びその製造方法に使
用される透明オレフィン系樹脂からなる表面シートのオ
レフィン系樹脂としては、ポリエチレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、ポ
リプロピレン、プロピレン−ブテン−1共重合体、ポリ
ブテン−1、ブテン−1−プロピレン−エチレン−3元
共重合体、ブテン−1−ヘキセン−オクテン−1−3元
共重合体、ポリメチルペンテン等の結晶質ポリオレフィ
ンからなる非エラストマーオレフィン系樹脂、特公平6
−23278号公報記載のアイソタクチックポリプロピ
レンをハードセグメント、アタクチックポリプロピレン
をソフトセグメントととするポリプロピレン系のオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー、特開平5−77371号
公報、特開平9−111055号公報等記載のエチレン
−プロピレン−ブテン−3元共重合体系のオレフィン系
熱可塑性エラストマー等のオレフィン系熱可塑性エラス
トマーが使用できる。これらの樹脂は、単独でも2種以
上混合してもよい。
用される透明オレフィン系樹脂からなる表面シートのオ
レフィン系樹脂としては、ポリエチレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、ポ
リプロピレン、プロピレン−ブテン−1共重合体、ポリ
ブテン−1、ブテン−1−プロピレン−エチレン−3元
共重合体、ブテン−1−ヘキセン−オクテン−1−3元
共重合体、ポリメチルペンテン等の結晶質ポリオレフィ
ンからなる非エラストマーオレフィン系樹脂、特公平6
−23278号公報記載のアイソタクチックポリプロピ
レンをハードセグメント、アタクチックポリプロピレン
をソフトセグメントととするポリプロピレン系のオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー、特開平5−77371号
公報、特開平9−111055号公報等記載のエチレン
−プロピレン−ブテン−3元共重合体系のオレフィン系
熱可塑性エラストマー等のオレフィン系熱可塑性エラス
トマーが使用できる。これらの樹脂は、単独でも2種以
上混合してもよい。
【0045】表面シートには、前記の顔料等を添加して
着色してもよいが、基材シート、或いは表面シート裏面
の装飾処理を透視可能な程度に透明にする。
着色してもよいが、基材シート、或いは表面シート裏面
の装飾処理を透視可能な程度に透明にする。
【0046】上記樹脂の内、化粧シートの折り曲げ加工
性、層間密着性、透明性等の点から、熱可塑性エラスト
マーが好ましい。好ましい例として、アイソタクチック
ポリプロピレン(ハードセグメント)とアタクチックポ
リプロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドからな
るオレフィン系熱可塑性エラストマー、アイソタクチッ
クポリプロピレン(ハードセグメント)とアタクチック
ポリプロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドに、
更に極性官能基を有する化合物をグラフト重合したも
の、またはエチレン−プロピレン−ブテン共重合体の熱
可塑性エラストマーを挙げることができる。
性、層間密着性、透明性等の点から、熱可塑性エラスト
マーが好ましい。好ましい例として、アイソタクチック
ポリプロピレン(ハードセグメント)とアタクチックポ
リプロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドからな
るオレフィン系熱可塑性エラストマー、アイソタクチッ
クポリプロピレン(ハードセグメント)とアタクチック
ポリプロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドに、
更に極性官能基を有する化合物をグラフト重合したも
の、またはエチレン−プロピレン−ブテン共重合体の熱
可塑性エラストマーを挙げることができる。
【0047】前記極性官能基を有する化合物としては、
アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、イ
タコン酸等が用いられる。これらの化合物は、10-3×
5重量%程度の重量比でグラフト重合させる。
アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、イ
タコン酸等が用いられる。これらの化合物は、10-3×
5重量%程度の重量比でグラフト重合させる。
【0048】さらにこれらの内、特に、成形性、透明
性、耐光性の点から良好なものとしては、前記特公平6
−23278号公報記載のものがある。さらに、本願発
明者が実験、評価したものの中でも、特に以下の如きも
のが最適であることが判明した。即ち、此の種のポリプ
ロピレン系のオレフィン系熱可塑性エラストマーに於い
ては、ソフトセグメントであるアタクチックポリプロピ
レンの重量比を5重量%以上とすることによって、三次
元形状、乃至凹凸形状の物品に成形加工する際のネッキ
ングによる不均一なシートの変形、及びそれに伴う応力
集中によるシートの亀裂、白化や絵柄の歪み等を解消す
る事ができる。特にアタクチックポリプロピレンの重量
比が20重量%以上の場合が良好である。
性、耐光性の点から良好なものとしては、前記特公平6
−23278号公報記載のものがある。さらに、本願発
明者が実験、評価したものの中でも、特に以下の如きも
のが最適であることが判明した。即ち、此の種のポリプ
ロピレン系のオレフィン系熱可塑性エラストマーに於い
ては、ソフトセグメントであるアタクチックポリプロピ
レンの重量比を5重量%以上とすることによって、三次
元形状、乃至凹凸形状の物品に成形加工する際のネッキ
ングによる不均一なシートの変形、及びそれに伴う応力
集中によるシートの亀裂、白化や絵柄の歪み等を解消す
る事ができる。特にアタクチックポリプロピレンの重量
比が20重量%以上の場合が良好である。
【0049】一方、アタクチックポリプロピレンの重量
比が増加しすぎると、シート自体が変形し易くなり、シ
ートを印刷機に通したときにシートが変形し、絵柄が歪
んだり、多色刷りの場合に見当が合わなくなる等の不良
が発生し易くなる。また、成形時にも破れ易くなる為に
好ましくない。アタクチックポリプロピレンの重量比の
上限としては、輪転グラビア印刷等の通常の輪転印刷機
を用いて装飾層を印刷する場合は、50重量%以下、よ
り好ましくは40重量%以下である。
比が増加しすぎると、シート自体が変形し易くなり、シ
ートを印刷機に通したときにシートが変形し、絵柄が歪
んだり、多色刷りの場合に見当が合わなくなる等の不良
が発生し易くなる。また、成形時にも破れ易くなる為に
好ましくない。アタクチックポリプロピレンの重量比の
上限としては、輪転グラビア印刷等の通常の輪転印刷機
を用いて装飾層を印刷する場合は、50重量%以下、よ
り好ましくは40重量%以下である。
【0050】オレフィン系熱可塑性エラストマーからな
る表面シート層の厚さは、50〜100μm程度であ
り、延伸(1軸又は2軸)シート、未延伸シートのいず
れも使用可能であるが、Vカット加工時の成形適性上は
未延伸のものの方が良好である。
る表面シート層の厚さは、50〜100μm程度であ
り、延伸(1軸又は2軸)シート、未延伸シートのいず
れも使用可能であるが、Vカット加工時の成形適性上は
未延伸のものの方が良好である。
【0051】本発明の化粧シート及びその製造方法にお
いては、印刷した基材シートと透明オレフィン系熱可塑
性樹脂の表面シートとの密着性を向上させるために基材
シートと表面シートとの間に接着剤層が設けられる。
いては、印刷した基材シートと透明オレフィン系熱可塑
性樹脂の表面シートとの密着性を向上させるために基材
シートと表面シートとの間に接着剤層が設けられる。
【0052】本発明は、該接着剤層の接着剤として、湿
気反応硬化型ホットメルト接着剤を使用することを特徴
とする。
気反応硬化型ホットメルト接着剤を使用することを特徴
とする。
【0053】本発明において、湿気反応硬化型ホットメ
ルト接着剤とは、室温では固体であり、室温より高温で
熔融する熱可塑性樹脂をベース(プレポリマー)とし、
空気中の水分との反応により3次元高分子化して硬化す
る様にイソシアネート基を分子中に2個以上有するタイ
プの接着剤をいう。前記プレポリマーの骨格となる熱可
塑性樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リアミド、ナイロン12、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリオレフィン、熱可塑性ゴム、ウレタン系樹脂
等が挙げられる。又、必要に応じ、プレポリマーに粘着
付与剤等の添加剤を添加する。
ルト接着剤とは、室温では固体であり、室温より高温で
熔融する熱可塑性樹脂をベース(プレポリマー)とし、
空気中の水分との反応により3次元高分子化して硬化す
る様にイソシアネート基を分子中に2個以上有するタイ
プの接着剤をいう。前記プレポリマーの骨格となる熱可
塑性樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リアミド、ナイロン12、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリオレフィン、熱可塑性ゴム、ウレタン系樹脂
等が挙げられる。又、必要に応じ、プレポリマーに粘着
付与剤等の添加剤を添加する。
【0054】この接着剤は、加熱熔融状態で基材シート
と表面シートとの間に塗工され、両シート間で冷却固化
せしめることにより、両シートの初期接着を行い、シー
トの巻き取り、定寸への切断、真空成形、Vカット加工
等の後加工が可能な程度の接着力(初期接着力)を確保
し、次いで、空気中又はシート表面に吸着した湿気(水
分)との反応で硬化し、硬化完了時点では、非反応型の
熱融着型接着剤を超える耐クリープ性、接着力(最終接
着力)、耐熱性(高温時の高接着性)を得るものであ
る。
と表面シートとの間に塗工され、両シート間で冷却固化
せしめることにより、両シートの初期接着を行い、シー
トの巻き取り、定寸への切断、真空成形、Vカット加工
等の後加工が可能な程度の接着力(初期接着力)を確保
し、次いで、空気中又はシート表面に吸着した湿気(水
分)との反応で硬化し、硬化完了時点では、非反応型の
熱融着型接着剤を超える耐クリープ性、接着力(最終接
着力)、耐熱性(高温時の高接着性)を得るものであ
る。
【0055】本発明に於いて、接着剤層はいずれも合成
樹脂シートからなる基材シートと表面シートの両シート
に挟まれる為、硬化反応で生じた炭酸ガスが逃げ難い。
その為、硬化後、両シート間に炭酸ガスの気泡(膨れ)
が生じ易い。これを防ぐ為、特開平7−188637号
公報に開示されるように、湿気反応硬化型ホットメルト
接着剤中のイソシアネート基含有率を0.5〜1.5重
量%にするのが好ましい。かかるイソシアネート基含有
率は、例えば、JIS K 1603の方法による。イ
ソシアネート基含有率が0.5重量%未満の場合は、接
着剤の熔融粘度が高すぎて塗工し難い。一方、1.5重
量%を超える場合には、硬化反応時の炭酸ガス発生量が
多すぎて両シート層間に気泡を生じる。
樹脂シートからなる基材シートと表面シートの両シート
に挟まれる為、硬化反応で生じた炭酸ガスが逃げ難い。
その為、硬化後、両シート間に炭酸ガスの気泡(膨れ)
が生じ易い。これを防ぐ為、特開平7−188637号
公報に開示されるように、湿気反応硬化型ホットメルト
接着剤中のイソシアネート基含有率を0.5〜1.5重
量%にするのが好ましい。かかるイソシアネート基含有
率は、例えば、JIS K 1603の方法による。イ
ソシアネート基含有率が0.5重量%未満の場合は、接
着剤の熔融粘度が高すぎて塗工し難い。一方、1.5重
量%を超える場合には、硬化反応時の炭酸ガス発生量が
多すぎて両シート層間に気泡を生じる。
【0056】又、湿気反応硬化型ホットメルト接着剤プ
レポリマーの軟化温度(JIS K2207による)
は、特公平7−94651号公報に開示のように、40
℃以上にすることが、高い初期接着力が最終接着力に飽
和する迄の時間の短縮、最終接着後の耐湿性の点で好ま
しい。
レポリマーの軟化温度(JIS K2207による)
は、特公平7−94651号公報に開示のように、40
℃以上にすることが、高い初期接着力が最終接着力に飽
和する迄の時間の短縮、最終接着後の耐湿性の点で好ま
しい。
【0057】具体的な材料配合組成として、本発明にお
いて、初期接着力、最終接着力、耐熱性(高温時の接着
力)、可撓性の点で好適な物としては以下のものが挙げ
られる。
いて、初期接着力、最終接着力、耐熱性(高温時の接着
力)、可撓性の点で好適な物としては以下のものが挙げ
られる。
【0058】特開平7−17891号公報記載の如
き、分子中に2個以上のイソシアネート基を有するポリ
カーボネート系ウレタンプレポリマーからなるもの。必
要に応じて、該ポリカーボネート系ウレタンプレポリマ
ー中には、飽和ポリエステル樹脂、粘着性付与剤のいず
れか一方若しくは両方を添加する。ここで、ポリカーボ
ネート系ウレタンプレポリマーは、分子中に2個以上の
イソシアネート基を有する構造の物であり、分子量50
0〜10,000のポリカーボネートポリオールと有機
イソシアネートととの付加重合体である。
き、分子中に2個以上のイソシアネート基を有するポリ
カーボネート系ウレタンプレポリマーからなるもの。必
要に応じて、該ポリカーボネート系ウレタンプレポリマ
ー中には、飽和ポリエステル樹脂、粘着性付与剤のいず
れか一方若しくは両方を添加する。ここで、ポリカーボ
ネート系ウレタンプレポリマーは、分子中に2個以上の
イソシアネート基を有する構造の物であり、分子量50
0〜10,000のポリカーボネートポリオールと有機
イソシアネートととの付加重合体である。
【0059】ポリカーボネートポリオールとしては、硬
化接着剤層の可撓性の点で、脂肪族のものが好ましく、
例えば、ポリヘキサメチレンカーボネートジオール等が
挙げられる。又、有機イソシアネートとしては、トリレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート等が用いられる。飽和
ポリエステルとしては、ホットメルト接着剤に通常使用
されているものが用いられる。
化接着剤層の可撓性の点で、脂肪族のものが好ましく、
例えば、ポリヘキサメチレンカーボネートジオール等が
挙げられる。又、有機イソシアネートとしては、トリレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート等が用いられる。飽和
ポリエステルとしては、ホットメルト接着剤に通常使用
されているものが用いられる。
【0060】又、粘着性付与剤としては、アビチエン酸
型ロジン誘導体、テルペン樹脂或いはその誘導体、脂肪
族炭化水素樹脂等が用いられる。
型ロジン誘導体、テルペン樹脂或いはその誘導体、脂肪
族炭化水素樹脂等が用いられる。
【0061】これらの成分の配合比は、ポリカーボネー
ト系ウレタンプレポリマー30〜90重量%、飽和ポリ
エステル樹脂0〜70重量%、粘着付与剤0〜5重量%
とする。
ト系ウレタンプレポリマー30〜90重量%、飽和ポリ
エステル樹脂0〜70重量%、粘着付与剤0〜5重量%
とする。
【0062】特公平7−17890号公報記載の如
き、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する脂肪
族ポリエステル系ウレタンプレポリマーからなるもの。
必要に応じて、該脂肪族ポリステル系ウレタンプレポリ
マー中には、飽和ポリエステル樹脂、粘着性付与剤のい
ずれか一方若しくは両方を添加する。
き、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する脂肪
族ポリエステル系ウレタンプレポリマーからなるもの。
必要に応じて、該脂肪族ポリステル系ウレタンプレポリ
マー中には、飽和ポリエステル樹脂、粘着性付与剤のい
ずれか一方若しくは両方を添加する。
【0063】ここで、脂肪族ポリエステル系ウレタンプ
レポリマーは、分子中に2個以上のイソシアネート基を
有する構造の物であり、分子量500〜5,000の脂
肪族ポリエステル系ポリオールと有機イソシアネートと
の付加重合体である。脂肪族ポリエステル系ポリオール
としては、例えば、ポリ(エチレンアジペート)、ポリ
(プロピレンアジペート)等が挙げられる。
レポリマーは、分子中に2個以上のイソシアネート基を
有する構造の物であり、分子量500〜5,000の脂
肪族ポリエステル系ポリオールと有機イソシアネートと
の付加重合体である。脂肪族ポリエステル系ポリオール
としては、例えば、ポリ(エチレンアジペート)、ポリ
(プロピレンアジペート)等が挙げられる。
【0064】又、有機イソシアネートとしては、トリレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート等が用いられる。
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート等が用いられる。
【0065】飽和ポリエステルとしては、ホットメルト
接着剤に通常使用されているものが用いられるが、特に
十分な初期接着力を得る為に、フローテスターによる流
動点が100℃以上のものが好ましい。
接着剤に通常使用されているものが用いられるが、特に
十分な初期接着力を得る為に、フローテスターによる流
動点が100℃以上のものが好ましい。
【0066】粘着性付与剤としては、アビチエン酸ロジ
ン誘導体、テルペン樹脂或いはその誘導体、脂肪族系炭
化水素樹脂等が用いられる。
ン誘導体、テルペン樹脂或いはその誘導体、脂肪族系炭
化水素樹脂等が用いられる。
【0067】特開平6−128551号公報記載の如
き、結晶性ウレタンプレポリマー5〜40重量部、非結
晶性ウレタンプレポリマー30〜85重量部、及び熱可
塑性ポリマー10〜30重量部を合計重量部が100重
量部となるように混合してなるもの。
き、結晶性ウレタンプレポリマー5〜40重量部、非結
晶性ウレタンプレポリマー30〜85重量部、及び熱可
塑性ポリマー10〜30重量部を合計重量部が100重
量部となるように混合してなるもの。
【0068】結晶性ウレタンプレポリマーは、好ましく
は、分子量が1,000〜7,000のものであり、例
えば、1,6−ヘキサンジオールとセバシン酸との反応
で得られたポリエステルポリオールのような炭素鎖中の
炭素数が13以上の物が、高い初期接着力の点で好まし
い。
は、分子量が1,000〜7,000のものであり、例
えば、1,6−ヘキサンジオールとセバシン酸との反応
で得られたポリエステルポリオールのような炭素鎖中の
炭素数が13以上の物が、高い初期接着力の点で好まし
い。
【0069】非結晶性ウレタンプレポリマーは、好まし
くは、分子量が1,000〜7,000のものであり、
例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオ
ール、及びオレフィン系ポリオールと有機イソシアネー
トとからなるものが挙げられる。これらの骨格中にロジ
ンを含むものが、熔融粘度が低く、且つ高い初期接着力
の点で好ましい。
くは、分子量が1,000〜7,000のものであり、
例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオ
ール、及びオレフィン系ポリオールと有機イソシアネー
トとからなるものが挙げられる。これらの骨格中にロジ
ンを含むものが、熔融粘度が低く、且つ高い初期接着力
の点で好ましい。
【0070】熱可塑性ポリマーとしては、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレン共
重合体、飽和ポリエステル樹脂等が挙げられる。分子量
は、好ましくは、10,000〜200,000とす
る。
酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレン共
重合体、飽和ポリエステル樹脂等が挙げられる。分子量
は、好ましくは、10,000〜200,000とす
る。
【0071】前記ウレタン系樹脂接着剤は、例えば、ポ
リオールを主剤とし、イソシアネートを架橋剤(硬化
剤)とするウレタン樹脂を主成分とするものである。
リオールを主剤とし、イソシアネートを架橋剤(硬化
剤)とするウレタン樹脂を主成分とするものである。
【0072】ポリオールとしては、分子中に2個以上の
水酸基を有するもので、例えば、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、
ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポ
リカーボネートポリオール等が用いられる。また、イソ
シアネートとしては、分子中に2個以上のイソシアネー
ト基を有する多価イソシネートが用いられる。
水酸基を有するもので、例えば、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、
ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポ
リカーボネートポリオール等が用いられる。また、イソ
シアネートとしては、分子中に2個以上のイソシアネー
ト基を有する多価イソシネートが用いられる。
【0073】例えば、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメ
タンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート類、或
いはヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水
素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族
(乃至は脂環族)イソシアネートが用いられる。或い
は、上記各種イソシアネートの付加体又は多量体を用い
る事もできる。例えば、トリレンジイソシアネートの付
加体、トリレンジイソシアネートの3量体等がある。
ト、キシレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメ
タンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート類、或
いはヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水
素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族
(乃至は脂環族)イソシアネートが用いられる。或い
は、上記各種イソシアネートの付加体又は多量体を用い
る事もできる。例えば、トリレンジイソシアネートの付
加体、トリレンジイソシアネートの3量体等がある。
【0074】前記湿気反応硬化型ホットメルト接着剤
は、通常、アプリケータを使用して、ペレット状のもの
を加熱タンクで溶融し、ポンプで圧送してノズルから基
材シート上面に塗布される。或いは、表面シートと前記
湿気反応硬化型ホットメルト接着剤とをTダイから2層
積層した状態で共押出しして、基材シート上に接着剤層
及び表面シートを同時に積層、接着することもできる。
は、通常、アプリケータを使用して、ペレット状のもの
を加熱タンクで溶融し、ポンプで圧送してノズルから基
材シート上面に塗布される。或いは、表面シートと前記
湿気反応硬化型ホットメルト接着剤とをTダイから2層
積層した状態で共押出しして、基材シート上に接着剤層
及び表面シートを同時に積層、接着することもできる。
【0075】このタイプの接着剤は、主成分のプレポリ
マーが空気中の水分や被着体の水分と下記に示すような
架橋反応が進行する。従って、強力な接着力(最終接着
力)を有する。
マーが空気中の水分や被着体の水分と下記に示すような
架橋反応が進行する。従って、強力な接着力(最終接着
力)を有する。
【0076】
【化1】
【0077】上記のような湿気反応硬化型ウレタン系ホ
ットメルト接着剤を用いる場合には、従来のホットメル
ト接着剤(EVA系等)の弱点である耐熱性(高温時で
の高接着力、耐クリープ性)に優れるものとなる。ま
た、その塗工時において、無溶剤系で熔融塗工して使用
するため、溶剤乾燥炉は不要であり、加える熱量も10
0〜120℃程度である。また、溶剤が残留するおそれ
がないので、乾燥工程が不要であり、高速塗工が可能と
なるため、著しく作業効率が向上している。
ットメルト接着剤を用いる場合には、従来のホットメル
ト接着剤(EVA系等)の弱点である耐熱性(高温時で
の高接着力、耐クリープ性)に優れるものとなる。ま
た、その塗工時において、無溶剤系で熔融塗工して使用
するため、溶剤乾燥炉は不要であり、加える熱量も10
0〜120℃程度である。また、溶剤が残留するおそれ
がないので、乾燥工程が不要であり、高速塗工が可能と
なるため、著しく作業効率が向上している。
【0078】なお、必要に応じ、基材シート又は表面シ
ートの片方又は両方の接着面に、オゾン処理、コロナ放
電処理、プラズマ処理、脱脂処理、表面粗面化処理など
の公知の易接着処理を施してもよい。基材シート及び/
又は表面シートの接着剤層側表面に、オゾン処理、コロ
ナ放電処理、プラズマ処理等により、カルボキシル基、
水酸基等の活性水素含有官能基を生成させた上で、前記
湿気反応硬化型ホットメルト接着剤を間に介して表面シ
ートと基材シートとを接着すると、接着剤層中のイソシ
アネート基とシート表面の活性水素含有官能基との間で
ウレタン結合を生じて、基材シートと接着剤層、表面シ
ートと接着剤層との間の層間の接着力が向上する。その
為、より両シート間の層間の最終接着力は高まる。
ートの片方又は両方の接着面に、オゾン処理、コロナ放
電処理、プラズマ処理、脱脂処理、表面粗面化処理など
の公知の易接着処理を施してもよい。基材シート及び/
又は表面シートの接着剤層側表面に、オゾン処理、コロ
ナ放電処理、プラズマ処理等により、カルボキシル基、
水酸基等の活性水素含有官能基を生成させた上で、前記
湿気反応硬化型ホットメルト接着剤を間に介して表面シ
ートと基材シートとを接着すると、接着剤層中のイソシ
アネート基とシート表面の活性水素含有官能基との間で
ウレタン結合を生じて、基材シートと接着剤層、表面シ
ートと接着剤層との間の層間の接着力が向上する。その
為、より両シート間の層間の最終接着力は高まる。
【0079】本発明の製造方法による化粧シートの前記
接着剤層あるいはオレフィン系樹脂層には、紫外線吸収
剤を含有させることができる。該紫外線吸収剤として
は、公知のものの中から、ポリオレフィンの劣化を引き
起こす280〜450nm領域の紫外線を吸収しうるも
のを任意に選択することができる。特に、表面シートに
ついては、可視光帯域で透明性の高いものを選択するの
が好ましい。
接着剤層あるいはオレフィン系樹脂層には、紫外線吸収
剤を含有させることができる。該紫外線吸収剤として
は、公知のものの中から、ポリオレフィンの劣化を引き
起こす280〜450nm領域の紫外線を吸収しうるも
のを任意に選択することができる。特に、表面シートに
ついては、可視光帯域で透明性の高いものを選択するの
が好ましい。
【0080】該紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾ
フェノン系、サリチレート系、ベンゾトリアゾール系、
アクリロニトリル系等の各紫外線吸収剤を挙げることが
できる。例えば、分子中にOH基を有する有機系の化合
物を使用することができ、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−3’−tert−アミル−5’−イソブチルフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−3’−イソブチル−5’−メチルフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロ
キシ−3’−イソブチル−5’−プロピルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール等の2’−ヒドロキシフ
ェニル−5−クロロベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
類、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−ter
t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’
−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール等の2’−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤類等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2、2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ
ベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキ
シ−4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン系紫外
線吸収剤類、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等の
2−ヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤類等のベ
ンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリチル酸フェニル、4
−tert−ブチルフェニルサリチレート等のサリチル
酸エステル系紫外線吸収剤が用いられる。
フェノン系、サリチレート系、ベンゾトリアゾール系、
アクリロニトリル系等の各紫外線吸収剤を挙げることが
できる。例えば、分子中にOH基を有する有機系の化合
物を使用することができ、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−3’−tert−アミル−5’−イソブチルフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−3’−イソブチル−5’−メチルフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロ
キシ−3’−イソブチル−5’−プロピルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール等の2’−ヒドロキシフ
ェニル−5−クロロベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
類、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−ter
t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’
−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール等の2’−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤類等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2、2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ
ベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキ
シ−4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン系紫外
線吸収剤類、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等の
2−ヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤類等のベ
ンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリチル酸フェニル、4
−tert−ブチルフェニルサリチレート等のサリチル
酸エステル系紫外線吸収剤が用いられる。
【0081】その他に、ベンゾトリアゾール骨格にアク
リロイル基又はメタクリロイル基を導入した反応型紫外
線吸収剤等を用いることもできる。これらの内、吸収波
長と着色性の問題を考慮してベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤が特に好ましい。
リロイル基又はメタクリロイル基を導入した反応型紫外
線吸収剤等を用いることもできる。これらの内、吸収波
長と着色性の問題を考慮してベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤が特に好ましい。
【0082】さらに、本発明の製造方法による化粧シー
トにおいては、前記表面シート中には、耐候性の付与、
即ち、日光による変褪色、亀裂、白化、強度劣化等の防
止のため、各種のアミン系ラジカル捕捉剤を添加するこ
ともできる。
トにおいては、前記表面シート中には、耐候性の付与、
即ち、日光による変褪色、亀裂、白化、強度劣化等の防
止のため、各種のアミン系ラジカル捕捉剤を添加するこ
ともできる。
【0083】ラジカル捕捉剤としては、ビス−(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケ
ート、その他、例えば、特公平4−82625号公報に
開示されている化合物等のヒンダードアミン系ラジカル
捕捉剤、ピペリジル系ラジカル捕捉剤等が使用される。
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケ
ート、その他、例えば、特公平4−82625号公報に
開示されている化合物等のヒンダードアミン系ラジカル
捕捉剤、ピペリジル系ラジカル捕捉剤等が使用される。
【0084】なお、ポリオレフィン中にヒンダードアミ
ン系ラジカル捕捉剤からなる光安定剤を添加する場合に
は、オレフィン系樹脂はもとより、オレフィン系樹脂シ
ートに隣接するインキ層、接着剤層等の層にはウレタン
樹脂、オレフィン系樹脂、ポリアミド樹脂等の分子中に
塩素原子を含まない樹脂を用いると耐候性向上の点で有
利である。
ン系ラジカル捕捉剤からなる光安定剤を添加する場合に
は、オレフィン系樹脂はもとより、オレフィン系樹脂シ
ートに隣接するインキ層、接着剤層等の層にはウレタン
樹脂、オレフィン系樹脂、ポリアミド樹脂等の分子中に
塩素原子を含まない樹脂を用いると耐候性向上の点で有
利である。
【0085】さらに、本発明においては、前記基材シー
ト上に、基材シートと印刷インキ層間の密着性を向上さ
せる為に、プライマー層を設けることができる。該プラ
イマー層は、通常、基材シートはコロナ放電処理が施さ
れているため、表面に存在する官能基と反応させること
により基材シートと絵柄インキとの密着性を向上させる
ために設けられる。前記プライマー層としては、2液硬
化型のウレタン樹脂の使用が好ましい。イソシアネート
としてヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)
を、ポリオールとしてアクリルポリオールを使用する
と、耐光密着性の点で特に好ましい。
ト上に、基材シートと印刷インキ層間の密着性を向上さ
せる為に、プライマー層を設けることができる。該プラ
イマー層は、通常、基材シートはコロナ放電処理が施さ
れているため、表面に存在する官能基と反応させること
により基材シートと絵柄インキとの密着性を向上させる
ために設けられる。前記プライマー層としては、2液硬
化型のウレタン樹脂の使用が好ましい。イソシアネート
としてヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)
を、ポリオールとしてアクリルポリオールを使用する
と、耐光密着性の点で特に好ましい。
【0086】また、本発明の製造方法による化粧シート
においては、前記基材シート上に、基材シートと絵柄印
刷層間の密着性を向上させる為に、該プライマー層の上
に、さらにベタインキ層を設けることができる。該ベタ
インキ層中には、酸化チタンやカーボンを添加すること
ができ、これらの含有量を多くすることにより紫外線を
カットして、下層の劣化を防止することができる。前記
ベタインキ層は、下地の色を調整するために全面に隠蔽
層として設けるもので、シートの色をいかしたい場合に
はメジュームに透明インキで着色を施し、シートと色調
の差の大きい色の装飾を施したい場合には白インキで着
色するのが好ましい。
においては、前記基材シート上に、基材シートと絵柄印
刷層間の密着性を向上させる為に、該プライマー層の上
に、さらにベタインキ層を設けることができる。該ベタ
インキ層中には、酸化チタンやカーボンを添加すること
ができ、これらの含有量を多くすることにより紫外線を
カットして、下層の劣化を防止することができる。前記
ベタインキ層は、下地の色を調整するために全面に隠蔽
層として設けるもので、シートの色をいかしたい場合に
はメジュームに透明インキで着色を施し、シートと色調
の差の大きい色の装飾を施したい場合には白インキで着
色するのが好ましい。
【0087】本発明の製造方法による化粧シートの最表
面には、好ましくは、エンボス加工が施される。また好
ましくは、前記エンボス凹部にインキを充填するワイピ
ング加工を施し、その表面を2液硬化型のウレタン樹脂
で被覆(オーバーコート処理)した構造を有する。
面には、好ましくは、エンボス加工が施される。また好
ましくは、前記エンボス凹部にインキを充填するワイピ
ング加工を施し、その表面を2液硬化型のウレタン樹脂
で被覆(オーバーコート処理)した構造を有する。
【0088】前記エンボス加工は、化粧シートに木材表
面等所望のテクスチァーを付与するために行う。例え
ば、エンボス加工は、加熱ドラム上でオレフィン系樹脂
を加熱軟化させ、更に赤外線輻射ヒーターで160〜1
80℃に加熱し、所望の形の凹凸模様を設けたエンボス
板で加圧、賦形し、冷却固定して形成するもので、公知
の枚葉或いは輪転式のエンボス機が用いられる。凹凸模
様としては、木目導管溝、砂目、梨地、ヘアライン、花
崗岩の劈開面凹凸、布目テクスチュア等が用いられる。
面等所望のテクスチァーを付与するために行う。例え
ば、エンボス加工は、加熱ドラム上でオレフィン系樹脂
を加熱軟化させ、更に赤外線輻射ヒーターで160〜1
80℃に加熱し、所望の形の凹凸模様を設けたエンボス
板で加圧、賦形し、冷却固定して形成するもので、公知
の枚葉或いは輪転式のエンボス機が用いられる。凹凸模
様としては、木目導管溝、砂目、梨地、ヘアライン、花
崗岩の劈開面凹凸、布目テクスチュア等が用いられる。
【0089】ワイピング加工とは、エンボス加工で設け
た凹部にドクターブレードで表面を掻きながらインキを
充填する加工をいう。ワイピングインキとしては、通
常、2液硬化型のウレタン樹脂を用いることができる。
ワイピング加工は、特に木目導管溝凹凸に対して行うこ
とによって、より実際の木目に近い意匠を表現する事に
より商品価値をたかめるために施される。
た凹部にドクターブレードで表面を掻きながらインキを
充填する加工をいう。ワイピングインキとしては、通
常、2液硬化型のウレタン樹脂を用いることができる。
ワイピング加工は、特に木目導管溝凹凸に対して行うこ
とによって、より実際の木目に近い意匠を表現する事に
より商品価値をたかめるために施される。
【0090】最後に施すオーバコート(上塗り保護層或
いはOPとも呼称)は、化粧シート表面の傷のつきやす
さをカバーし、耐擦傷性を向上させるために設けられ
る。OP加工に用いられる樹脂としては、例えば、2液
硬化型のウレタン樹脂を挙げることができる。2液硬化
型のウレタン樹脂は、ポリオールを主剤とし、イソシア
ネートを架橋剤(硬化剤)とするウレタン樹脂である。
ポリオールとしては、前記に列記したもの全てを好まし
く使用することができる。
いはOPとも呼称)は、化粧シート表面の傷のつきやす
さをカバーし、耐擦傷性を向上させるために設けられ
る。OP加工に用いられる樹脂としては、例えば、2液
硬化型のウレタン樹脂を挙げることができる。2液硬化
型のウレタン樹脂は、ポリオールを主剤とし、イソシア
ネートを架橋剤(硬化剤)とするウレタン樹脂である。
ポリオールとしては、前記に列記したもの全てを好まし
く使用することができる。
【0091】以上説明したように、本発明の化粧シート
は、接着剤として湿気反応硬化型ホットメルト接着剤を
使用しているため、層間密着性および耐熱性に優れたも
のである。
は、接着剤として湿気反応硬化型ホットメルト接着剤を
使用しているため、層間密着性および耐熱性に優れたも
のである。
【0092】また特に、基材シートとして、高密度ポリ
エチレン又はポリプロピレンに、エラストマー及び無機
充填剤を含有したものを用い、又そのラミネートされる
表面シートとして、アイソタクチックポリプロピレン
(ハードセグメント)とアタクチックポリプロピレン
(ソフトセグメント)とのブレンドからなるオレフィン
系熱可塑性エラストマー、アイソタクチックポリプロピ
レン(ハードセグメント)とアタクチックポリプロピレ
ン(ソフトセグメント)とのブレンドに、更に極性官能
基を有する化合物をグラフト重合したもの、またはエチ
レン−プロピレン−ブテン−3元共重合体のいずれかの
熱可塑性エラストマーを選択した場合には、接着剤層と
の層間密着性に特に優れ、エンボス加工等の熱成形加工
の加工条件が拡がり、又、Vカット加工、絞り加工等の
折り曲げ加工時に、ネッキング(不均一で局所的な伸
び)、亀裂、割れが生じにくいものである。
エチレン又はポリプロピレンに、エラストマー及び無機
充填剤を含有したものを用い、又そのラミネートされる
表面シートとして、アイソタクチックポリプロピレン
(ハードセグメント)とアタクチックポリプロピレン
(ソフトセグメント)とのブレンドからなるオレフィン
系熱可塑性エラストマー、アイソタクチックポリプロピ
レン(ハードセグメント)とアタクチックポリプロピレ
ン(ソフトセグメント)とのブレンドに、更に極性官能
基を有する化合物をグラフト重合したもの、またはエチ
レン−プロピレン−ブテン−3元共重合体のいずれかの
熱可塑性エラストマーを選択した場合には、接着剤層と
の層間密着性に特に優れ、エンボス加工等の熱成形加工
の加工条件が拡がり、又、Vカット加工、絞り加工等の
折り曲げ加工時に、ネッキング(不均一で局所的な伸
び)、亀裂、割れが生じにくいものである。
【0093】本発明の化粧シートの製造方法は、前記基
材シートとオレフィン系樹脂層とを、接着剤層を介して
ラミネートする工程を有する化粧シートの製造方法であ
って、前記接着剤層の接着剤として、湿気反応硬化型ホ
ットメルト接着剤を使用することを特徴とする化粧シー
トの製造方法である。
材シートとオレフィン系樹脂層とを、接着剤層を介して
ラミネートする工程を有する化粧シートの製造方法であ
って、前記接着剤層の接着剤として、湿気反応硬化型ホ
ットメルト接着剤を使用することを特徴とする化粧シー
トの製造方法である。
【0094】本発明の化粧シートの製造方法において
は、前記基材シートと表面シートとを、接着剤層を介し
てラミネートする工程の前に、前記表面シート被着層面
にオゾン吹きつけ処理又はコロナ放電処理を施す工程を
施すのが好ましい。
は、前記基材シートと表面シートとを、接着剤層を介し
てラミネートする工程の前に、前記表面シート被着層面
にオゾン吹きつけ処理又はコロナ放電処理を施す工程を
施すのが好ましい。
【0095】例えば、図1に示すように、Tダイから押
出成形されたオレフィン系樹脂からなる表面シート上
に、該オレフィン樹脂表面シート上の基材シートとラミ
ネートする側にオゾン含有ガスを吹きつけ処理を行い、
該オレフィン系樹脂表面シートと、表面に湿気反応硬化
型ホットメルト接着剤が塗工された基材シートとを、冷
却ローラー(兼エンボス版)でラミネートすることによ
り、化粧シートを製造することができる。
出成形されたオレフィン系樹脂からなる表面シート上
に、該オレフィン樹脂表面シート上の基材シートとラミ
ネートする側にオゾン含有ガスを吹きつけ処理を行い、
該オレフィン系樹脂表面シートと、表面に湿気反応硬化
型ホットメルト接着剤が塗工された基材シートとを、冷
却ローラー(兼エンボス版)でラミネートすることによ
り、化粧シートを製造することができる。
【0096】前記オゾン処理は、オレフィン系樹脂の分
解を生ずることのない温度、即ち、300℃以下の押出
温度で押出成形した直後、好ましくは、その少なくとも
表面が熔融状態にある状態にあるオレフィン系樹脂シー
ト表面にオゾンを含有する気体を吹きつけ、該基材面を
酸化することにより、カルボキシル基、水酸基、カルボ
ニル基等の官能基を生成させ、別製の表面に接着剤によ
る接着剤層を有する基材シートとの接着性を改良するも
のである。
解を生ずることのない温度、即ち、300℃以下の押出
温度で押出成形した直後、好ましくは、その少なくとも
表面が熔融状態にある状態にあるオレフィン系樹脂シー
ト表面にオゾンを含有する気体を吹きつけ、該基材面を
酸化することにより、カルボキシル基、水酸基、カルボ
ニル基等の官能基を生成させ、別製の表面に接着剤によ
る接着剤層を有する基材シートとの接着性を改良するも
のである。
【0097】熔融状態にあるオレフィン系樹脂表面に吹
きつけるオゾンを含有する気体は、通常のオゾン発生機
に空気あるいは酸素を供給することによって得られる。
本発明においては、通常、オゾン濃度10mg/m2 〜
180mg/m2 の割合で吹きつけることが好ましい。
オレフィン系樹脂シート表面に吹きつけられる気体のオ
ゾン濃度が10mg/m2 未満の場合には、この気体の
吹きつけ工程において、オレフィン系樹脂シートの表面
酸化の度合いが十分ではなく、表面に接着剤による接着
剤層を有する別製の基材シートとの間の強大なる接着強
度が得られなくなり、一方、オゾン濃度が180mg/
m2 を超過する場合には、オゾン吹きつけ効果が飽和す
るとともに、加熱されたオレフィン系樹脂シート表面の
温度が冷却されてしまう為好ましくない。
きつけるオゾンを含有する気体は、通常のオゾン発生機
に空気あるいは酸素を供給することによって得られる。
本発明においては、通常、オゾン濃度10mg/m2 〜
180mg/m2 の割合で吹きつけることが好ましい。
オレフィン系樹脂シート表面に吹きつけられる気体のオ
ゾン濃度が10mg/m2 未満の場合には、この気体の
吹きつけ工程において、オレフィン系樹脂シートの表面
酸化の度合いが十分ではなく、表面に接着剤による接着
剤層を有する別製の基材シートとの間の強大なる接着強
度が得られなくなり、一方、オゾン濃度が180mg/
m2 を超過する場合には、オゾン吹きつけ効果が飽和す
るとともに、加熱されたオレフィン系樹脂シート表面の
温度が冷却されてしまう為好ましくない。
【0098】本発明の製造方法による化粧シートを他の
被着体に積層することができる。積層は、被着体に化粧
シート自体が(熱融着等で)接着可能な場合は、接着剤
層は省略することもできる。また、化粧シート自体では
被着体と接着しない場合は、適当な接着剤にて積層する
ことができる。被着体が最終製品であり、その表面化粧
の為に化粧シートを積層する場合もあれば、必要に応
じ、化粧シートの力学的強度の補強、或いは隠蔽性の付
与の為、化粧シート裏面に被着体を積層する場合もあ
る。
被着体に積層することができる。積層は、被着体に化粧
シート自体が(熱融着等で)接着可能な場合は、接着剤
層は省略することもできる。また、化粧シート自体では
被着体と接着しない場合は、適当な接着剤にて積層する
ことができる。被着体が最終製品であり、その表面化粧
の為に化粧シートを積層する場合もあれば、必要に応
じ、化粧シートの力学的強度の補強、或いは隠蔽性の付
与の為、化粧シート裏面に被着体を積層する場合もあ
る。
【0099】被着体としては、各種素材の平板、曲面板
等の板材、立体形状物品、シート(或いはフィルム)の
いずれでもよい。いずれの形状にも用いられる素材とし
ては、木材単板、木材合板、パティクルボード、中密度
繊維板(MDF)等の木質材、鉄、アルミニウム等の金
属、アクリル樹脂、ポリカーボネート、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、エチレンビニルアセテート共重合体、
ポリエステル、ポリスチレン、オレフィン系樹脂、AB
S樹脂、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、セルロース
系樹脂、ゴム等の樹脂、専ら板材、或いは立体形状物品
として用いられる素材としては、ガラス、陶磁器等のセ
ラミックス、ALC(発泡軽量コンクリート)等のセメ
ント、珪酸カルシウム、石膏等の非セメント窯業系材
料、専らシート(或いはフィルム)として用いられる素
材としては、上質紙、和紙等の紙、或いは炭素、石綿、
チタン酸カリウム、ガラス、合成樹脂等の繊維からなる
不織布又は織布等がある。
等の板材、立体形状物品、シート(或いはフィルム)の
いずれでもよい。いずれの形状にも用いられる素材とし
ては、木材単板、木材合板、パティクルボード、中密度
繊維板(MDF)等の木質材、鉄、アルミニウム等の金
属、アクリル樹脂、ポリカーボネート、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、エチレンビニルアセテート共重合体、
ポリエステル、ポリスチレン、オレフィン系樹脂、AB
S樹脂、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、セルロース
系樹脂、ゴム等の樹脂、専ら板材、或いは立体形状物品
として用いられる素材としては、ガラス、陶磁器等のセ
ラミックス、ALC(発泡軽量コンクリート)等のセメ
ント、珪酸カルシウム、石膏等の非セメント窯業系材
料、専らシート(或いはフィルム)として用いられる素
材としては、上質紙、和紙等の紙、或いは炭素、石綿、
チタン酸カリウム、ガラス、合成樹脂等の繊維からなる
不織布又は織布等がある。
【0100】これら各種被着体への積層方法としては、
例えば、接着剤を間に介して板状基材に加圧ローラー
で加圧して積層する方法、特公昭50−19132号
公報、特公昭43−27488号公報等に記載されるよ
うに、化粧シートを射出成形の雌雄両金型に挿入して、
両金型を閉じ、雄型のゲートから熔融樹脂を射出充填し
た後、冷却して樹脂成形品の成形と同時にその表面に化
粧シートを接着積層する、いわゆる射出成形同時ラミネ
ート方法、特公昭56−45768号公報、特公昭6
0−58014号公報等に記載されるように、成形品の
表面に化粧シートを間に接着剤層を介して対向乃至は載
置し、成形品からの真空吸引による圧力差により化粧シ
ートを成形品表面に積層する、いわゆる真空プレス積層
方法、特公昭61−5895号公報、特公平3−26
66号公報等に記載されるように、円柱、多角柱等の柱
状基材の長軸方向に、化粧シートを間に接着剤層を介し
て供給しつつ、複数の向きの異なるローラーにより、柱
状体を構成する複数の側面に順次化粧シートを加圧接着
して積層してゆく、所謂ラッピング加工方法、実公大
15−31122号公報、特開昭48−47972号公
報等に記載されるように、先ず化粧シートを板状基材に
接着剤層を介して積層し、次いで板状基材の化粧シート
とは反対側の面に、化粧シートと板状基材との界面に到
達する。断面がV字状、又はU字状の溝を切削し、次い
で、該溝内に接着剤を塗布した上で、該溝を折り曲げ箱
体、又は柱状体を成形する、所謂VカットまたはUカッ
ト加工方法等がある。
例えば、接着剤を間に介して板状基材に加圧ローラー
で加圧して積層する方法、特公昭50−19132号
公報、特公昭43−27488号公報等に記載されるよ
うに、化粧シートを射出成形の雌雄両金型に挿入して、
両金型を閉じ、雄型のゲートから熔融樹脂を射出充填し
た後、冷却して樹脂成形品の成形と同時にその表面に化
粧シートを接着積層する、いわゆる射出成形同時ラミネ
ート方法、特公昭56−45768号公報、特公昭6
0−58014号公報等に記載されるように、成形品の
表面に化粧シートを間に接着剤層を介して対向乃至は載
置し、成形品からの真空吸引による圧力差により化粧シ
ートを成形品表面に積層する、いわゆる真空プレス積層
方法、特公昭61−5895号公報、特公平3−26
66号公報等に記載されるように、円柱、多角柱等の柱
状基材の長軸方向に、化粧シートを間に接着剤層を介し
て供給しつつ、複数の向きの異なるローラーにより、柱
状体を構成する複数の側面に順次化粧シートを加圧接着
して積層してゆく、所謂ラッピング加工方法、実公大
15−31122号公報、特開昭48−47972号公
報等に記載されるように、先ず化粧シートを板状基材に
接着剤層を介して積層し、次いで板状基材の化粧シート
とは反対側の面に、化粧シートと板状基材との界面に到
達する。断面がV字状、又はU字状の溝を切削し、次い
で、該溝内に接着剤を塗布した上で、該溝を折り曲げ箱
体、又は柱状体を成形する、所謂VカットまたはUカッ
ト加工方法等がある。
【0101】本発明の化粧シートは、各種被着体に積層
し、所定の成形加工などを施して、種々の用途に用いる
ことが出来る。用途として、例えば、壁、天井、床等の
建築物の内装、窓枠、扉、手摺等の建具の表面化粧、箪
笥等の家具、弱電、OA機器等のキャビネットの表面化
粧、自動車、電車等の車輛内装、航空機内装、船舶内
装、窓ガラスの化粧等がある。
し、所定の成形加工などを施して、種々の用途に用いる
ことが出来る。用途として、例えば、壁、天井、床等の
建築物の内装、窓枠、扉、手摺等の建具の表面化粧、箪
笥等の家具、弱電、OA機器等のキャビネットの表面化
粧、自動車、電車等の車輛内装、航空機内装、船舶内
装、窓ガラスの化粧等がある。
【0102】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態によ
り、本発明の化粧シート及びその製造方法を更に詳細に
説明する。第1実施形態 図1に、本発明の化粧シートの製造工程の概略図を示
す。すなわち、絵柄印刷が施されたオレフィン系樹脂か
らなる基材シート28上に、湿気反応硬化型ホットメル
ト接着剤26が塗布され、ラミネート用ロール29及び
30に搬送される。
り、本発明の化粧シート及びその製造方法を更に詳細に
説明する。第1実施形態 図1に、本発明の化粧シートの製造工程の概略図を示
す。すなわち、絵柄印刷が施されたオレフィン系樹脂か
らなる基材シート28上に、湿気反応硬化型ホットメル
ト接着剤26が塗布され、ラミネート用ロール29及び
30に搬送される。
【0103】一方、Tダイ25より熔融したオレフィン
系樹脂27がシート状に押出し成形され、オゾン処理装
置24にて、前記オレフィン系樹脂表面シート27のシ
ート表面の基材シートと貼り合わされる側は、熔融押出
された直後の樹脂シートがまだ熱いうちに(温度200
℃程度)、オゾン発生装置24によって、10mg/m
2 〜180mg/m2 のオゾンを含有するガスが供給さ
れ、オゾン処理が施される。
系樹脂27がシート状に押出し成形され、オゾン処理装
置24にて、前記オレフィン系樹脂表面シート27のシ
ート表面の基材シートと貼り合わされる側は、熔融押出
された直後の樹脂シートがまだ熱いうちに(温度200
℃程度)、オゾン発生装置24によって、10mg/m
2 〜180mg/m2 のオゾンを含有するガスが供給さ
れ、オゾン処理が施される。
【0104】そして、オゾン処理されたオレフィン系樹
脂シート27と、前記接着剤26が塗布された基材シー
ト28とは、ラミネート用ロール29及び30によって
ラミネートされる。ロール30は、冷却ロール兼エンボ
スロールとなっており、ラミネートされたシート32
は、同時にその表面にエンボス加工33が施される。そ
の後は、所望によりシート表面にコロナ処理を施し、さ
らにオーバコート層を形成することによって、本発明の
化粧シートを製造することができる。
脂シート27と、前記接着剤26が塗布された基材シー
ト28とは、ラミネート用ロール29及び30によって
ラミネートされる。ロール30は、冷却ロール兼エンボ
スロールとなっており、ラミネートされたシート32
は、同時にその表面にエンボス加工33が施される。そ
の後は、所望によりシート表面にコロナ処理を施し、さ
らにオーバコート層を形成することによって、本発明の
化粧シートを製造することができる。
【0105】本発明の化粧シートの製造方法によれば、
接着剤として、非溶剤系の湿気反応硬化型ホットメルト
接着剤を使用するので、従来律速となっていた溶剤の乾
燥工程を必要とせず、生産効率を著しく高めることがで
きる。また、得られた化粧シートは、接着剤として湿気
反応硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を使用してい
るため、層間密着性及び耐熱性に優れている。また、オ
レフィン系樹脂として、上記熱可塑性エラストマーを使
用する場合は折り曲げ加工性にも優れている。また、非
塩化ビニル系樹脂を使用するので、廃棄・焼却時に、有
害な塩化水素等の塩素化物ガスが発生することもない。
接着剤として、非溶剤系の湿気反応硬化型ホットメルト
接着剤を使用するので、従来律速となっていた溶剤の乾
燥工程を必要とせず、生産効率を著しく高めることがで
きる。また、得られた化粧シートは、接着剤として湿気
反応硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を使用してい
るため、層間密着性及び耐熱性に優れている。また、オ
レフィン系樹脂として、上記熱可塑性エラストマーを使
用する場合は折り曲げ加工性にも優れている。また、非
塩化ビニル系樹脂を使用するので、廃棄・焼却時に、有
害な塩化水素等の塩素化物ガスが発生することもない。
【0106】第2実施形態 図2に本発明の化粧シートの断面図を示す。図中、1は
基材シート、2は絵柄印刷層、3は湿気反応硬化型ホッ
トメルト接着剤の硬化物からなる接着剤層、4はオレフ
ィン系樹脂からなる表面シート、5はエンボス加工によ
る凹凸模様をそれぞれ示す。
基材シート、2は絵柄印刷層、3は湿気反応硬化型ホッ
トメルト接着剤の硬化物からなる接着剤層、4はオレフ
ィン系樹脂からなる表面シート、5はエンボス加工によ
る凹凸模様をそれぞれ示す。
【0107】また、前記湿気反応硬化型ホットメルト接
着剤は、ウレタン系接着剤であり、前記オレフィン系樹
脂からなる層を構成するオレフィン系樹脂は、アイソタ
クチックポリプロピレン(ハードセグメント)とアタク
チックポリプロピレン(ソフトセグメント)とのブレン
ドからなるオレフィン系熱可塑性エラストマー、アイソ
タクチックポリプロピレン(ハードセグメント)とアタ
クチックポリプロピレン(ソフトセグメント)とのブレ
ンドに、更に極性官能基を有する化合物をグラフト重合
したもの、またはエチレン−プロピレン−ブテン−3元
共重合体のいずれかの熱可塑性エラストマーである。
着剤は、ウレタン系接着剤であり、前記オレフィン系樹
脂からなる層を構成するオレフィン系樹脂は、アイソタ
クチックポリプロピレン(ハードセグメント)とアタク
チックポリプロピレン(ソフトセグメント)とのブレン
ドからなるオレフィン系熱可塑性エラストマー、アイソ
タクチックポリプロピレン(ハードセグメント)とアタ
クチックポリプロピレン(ソフトセグメント)とのブレ
ンドに、更に極性官能基を有する化合物をグラフト重合
したもの、またはエチレン−プロピレン−ブテン−3元
共重合体のいずれかの熱可塑性エラストマーである。
【0108】本実施形態の化粧シートは、接着剤として
湿気反応硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を使用し
ているため、層間密着性及び耐熱性(高温時の接着力、
耐クリープ性)に優れている。また、非塩化ビニル系樹
脂を使用するので、廃棄・焼却時に、有害な塩化水素等
の塩素化物ガスが発生することもない。
湿気反応硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を使用し
ているため、層間密着性及び耐熱性(高温時の接着力、
耐クリープ性)に優れている。また、非塩化ビニル系樹
脂を使用するので、廃棄・焼却時に、有害な塩化水素等
の塩素化物ガスが発生することもない。
【0109】さらに、前記オレフィン系樹脂からなる層
を構成するオレフィン系樹脂は、アイソタクチックポリ
プロピレン(ハードセグメント)とアタクチックポリプ
ロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドからなるオ
レフィン系熱可塑性エラストマー、アイソタクチックポ
リプロピレン(ハードセグメント)とアタクチックポリ
プロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドに、更に
極性官能基を有する化合物をグラフト重合したもの、ま
たはエチレン−プロピレン−ブテン−3元共重合体のい
ずれかの熱可塑性エラストマーであるので、基材シート
との層間密着性に特に優れており、化粧シートを折り曲
げ加工する際に、不均一、不十分な伸び(所謂ネッキン
グ)のを生じることもなく、曲げ部に局部的に応力が集
中して白化や亀裂が生じることもない。
を構成するオレフィン系樹脂は、アイソタクチックポリ
プロピレン(ハードセグメント)とアタクチックポリプ
ロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドからなるオ
レフィン系熱可塑性エラストマー、アイソタクチックポ
リプロピレン(ハードセグメント)とアタクチックポリ
プロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドに、更に
極性官能基を有する化合物をグラフト重合したもの、ま
たはエチレン−プロピレン−ブテン−3元共重合体のい
ずれかの熱可塑性エラストマーであるので、基材シート
との層間密着性に特に優れており、化粧シートを折り曲
げ加工する際に、不均一、不十分な伸び(所謂ネッキン
グ)のを生じることもなく、曲げ部に局部的に応力が集
中して白化や亀裂が生じることもない。
【0110】第3実施形態 図3に、本発明の化粧シートの断面図を示す。図中、1
は基材シート、2は絵柄印刷層、3は湿気反応硬化型ホ
ットメルト接着剤の硬化物からなる接着剤層、4はオレ
フィン系樹脂からなる表面シート層、6は着色顔料、7
はワイピング加工をそれぞれ示す。
は基材シート、2は絵柄印刷層、3は湿気反応硬化型ホ
ットメルト接着剤の硬化物からなる接着剤層、4はオレ
フィン系樹脂からなる表面シート層、6は着色顔料、7
はワイピング加工をそれぞれ示す。
【0111】また、前記湿気反応硬化型ホットメルト接
着剤は、ウレタン系接着剤であり、前記オレフィン系樹
脂からなる層を構成するオレフィン系樹脂は、アイソタ
クチックポリプロピレン(ハードセグメント)とアタク
チックポリプロピレン(ソフトセグメント)とのブレン
ドからなるオレフィン系熱可塑性エラストマー、アイソ
タクチックポリプロピレン(ハードセグメント)とアタ
クチックポリプロピレン(ソフトセグメント)とのブレ
ンドに、更に極性官能基を有する化合物をグラフト重合
したもの、またはエチレン−プロピレン−ブテン−3元
共重合体のいずれかの熱可塑性エラストマーである。
着剤は、ウレタン系接着剤であり、前記オレフィン系樹
脂からなる層を構成するオレフィン系樹脂は、アイソタ
クチックポリプロピレン(ハードセグメント)とアタク
チックポリプロピレン(ソフトセグメント)とのブレン
ドからなるオレフィン系熱可塑性エラストマー、アイソ
タクチックポリプロピレン(ハードセグメント)とアタ
クチックポリプロピレン(ソフトセグメント)とのブレ
ンドに、更に極性官能基を有する化合物をグラフト重合
したもの、またはエチレン−プロピレン−ブテン−3元
共重合体のいずれかの熱可塑性エラストマーである。
【0112】本実施形態の化粧シートも、接着剤として
湿気反応硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を使用し
ているため、層間密着性及び耐熱性に優れている。ま
た、非塩化ビニル系樹脂を使用するので、廃棄・焼却時
に、有害な塩化水素等の塩素化物ガスが発生することも
ない。
湿気反応硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を使用し
ているため、層間密着性及び耐熱性に優れている。ま
た、非塩化ビニル系樹脂を使用するので、廃棄・焼却時
に、有害な塩化水素等の塩素化物ガスが発生することも
ない。
【0113】さらに、前記オレフィン系樹脂からなる層
を構成するオレフィン系樹脂は、アイソタクチックポリ
プロピレン(ハードセグメント)とアタクチックポリプ
ロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドからなるオ
レフィン系熱可塑性エラストマー、アイソタクチックポ
リプロピレン(ハードセグメント)とアタクチックポリ
プロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドに、更に
極性官能基を有する化合物をグラフト重合したもの、ま
たはエチレン−プロピレン−ブテン−3元共重合体のい
ずれかの熱可塑性エラストマーであるので、基材シート
との層間密着性に特に優れており、化粧シートを折り曲
げ加工する際に、不均一、不十分な伸び(所謂ネッキン
グ)のを生じることもなく、曲げ部に局部的に応力が集
中して白化や亀裂が生じることもない。
を構成するオレフィン系樹脂は、アイソタクチックポリ
プロピレン(ハードセグメント)とアタクチックポリプ
ロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドからなるオ
レフィン系熱可塑性エラストマー、アイソタクチックポ
リプロピレン(ハードセグメント)とアタクチックポリ
プロピレン(ソフトセグメント)とのブレンドに、更に
極性官能基を有する化合物をグラフト重合したもの、ま
たはエチレン−プロピレン−ブテン−3元共重合体のい
ずれかの熱可塑性エラストマーであるので、基材シート
との層間密着性に特に優れており、化粧シートを折り曲
げ加工する際に、不均一、不十分な伸び(所謂ネッキン
グ)のを生じることもなく、曲げ部に局部的に応力が集
中して白化や亀裂が生じることもない。
【0114】
【実施例】実施例1 次に、本発明の化粧シートの製造例を示す。先ず、高密
度ポリエチレン60重量部を主成分とし、これに、スチ
レン−ブタジエンゴム30重量部、及び炭酸カルシウム
粉末からなる無機充填剤10重量部、チタン白と弁柄と
黄鉛を主成分とする顔料を5重量部添加した着色隠蔽性
の厚さ80μmの基材シートの表裏両面にコロナ放電処
理を施し、この表面上に、ポリエステルポリオールとヘ
キサメチレンジイソシアネートからなる2液硬化型ウレ
タン樹脂の易接着プライマーを塗工し、その上に、ポリ
ウレタン−アクリルブロック共重合体をバインダーと
し、弁柄を顔料とするインキを用いて木目模様をグラビ
ア印刷する。
度ポリエチレン60重量部を主成分とし、これに、スチ
レン−ブタジエンゴム30重量部、及び炭酸カルシウム
粉末からなる無機充填剤10重量部、チタン白と弁柄と
黄鉛を主成分とする顔料を5重量部添加した着色隠蔽性
の厚さ80μmの基材シートの表裏両面にコロナ放電処
理を施し、この表面上に、ポリエステルポリオールとヘ
キサメチレンジイソシアネートからなる2液硬化型ウレ
タン樹脂の易接着プライマーを塗工し、その上に、ポリ
ウレタン−アクリルブロック共重合体をバインダーと
し、弁柄を顔料とするインキを用いて木目模様をグラビ
ア印刷する。
【0115】次いで、該印刷面上に3本ロールコート方
式で、加熱熔融した湿気反応硬化型ウレタン系ホットメ
ルト接着剤を15g/m2 の割合で塗布する。塗布時の
雰囲気は、気温20℃、湿度60%であった。尚、該接
着剤としては、平均分子量1892のポリカーボネート
ジオール100重量部と、2,4−トリレンジイソシア
ネート16.6重量部とを反応させてなる、イソシアネ
ート基/水酸基=1.81(モル比)、イソシアネート
基含有量3%のポリカーボネート系ウレタンプレポリマ
ーと、飽和ポリエステルとクロマン樹脂からなる粘着性
付与剤とからなるものであり、プレポリマー/飽和ポリ
エステル/粘着性付与剤の割合は、50/50/10
(重量比)であった。又、該プレポリマーの80℃にお
ける粘度は11,800[CPS] であった。
式で、加熱熔融した湿気反応硬化型ウレタン系ホットメ
ルト接着剤を15g/m2 の割合で塗布する。塗布時の
雰囲気は、気温20℃、湿度60%であった。尚、該接
着剤としては、平均分子量1892のポリカーボネート
ジオール100重量部と、2,4−トリレンジイソシア
ネート16.6重量部とを反応させてなる、イソシアネ
ート基/水酸基=1.81(モル比)、イソシアネート
基含有量3%のポリカーボネート系ウレタンプレポリマ
ーと、飽和ポリエステルとクロマン樹脂からなる粘着性
付与剤とからなるものであり、プレポリマー/飽和ポリ
エステル/粘着性付与剤の割合は、50/50/10
(重量比)であった。又、該プレポリマーの80℃にお
ける粘度は11,800[CPS] であった。
【0116】一方、表面シートとして、インラインでス
クリュによって熔融、混練されたポリプロピレン樹脂
を、図1の如きTダイで樹脂温度240℃で押出し、熔
融中の表面シートの前記基材シートとラミネートする側
に、1g/m2 のオゾン濃度、風量1m3 /Hrでオゾ
ン処理を施す。尚、該ポリプロピレン樹脂は、ハードセ
グメントとしてのアイソタクチックポリプロピレン60
重量部とソフトセグメントとしてのアタクチックポリプ
ロピレン40重量部とを混合してなる熱可塑性エラスト
マーに、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.2重量
部、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤0.2重量部、
エルカ酸アミド0.1重量部を添加したものを用いた。
クリュによって熔融、混練されたポリプロピレン樹脂
を、図1の如きTダイで樹脂温度240℃で押出し、熔
融中の表面シートの前記基材シートとラミネートする側
に、1g/m2 のオゾン濃度、風量1m3 /Hrでオゾ
ン処理を施す。尚、該ポリプロピレン樹脂は、ハードセ
グメントとしてのアイソタクチックポリプロピレン60
重量部とソフトセグメントとしてのアタクチックポリプ
ロピレン40重量部とを混合してなる熱可塑性エラスト
マーに、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.2重量
部、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤0.2重量部、
エルカ酸アミド0.1重量部を添加したものを用いた。
【0117】次いで、このシートのオゾン処理面と前記
接着剤が塗布された基材シートの接着剤塗布面とをラミ
ネートし、冷却兼エンボスロールで表面シート及び接着
剤を冷却固化せしめ、初期接着を行うと同時に導管模様
のエンボスを行う。尚、表面シートの厚さは80μmと
した。
接着剤が塗布された基材シートの接着剤塗布面とをラミ
ネートし、冷却兼エンボスロールで表面シート及び接着
剤を冷却固化せしめ、初期接着を行うと同時に導管模様
のエンボスを行う。尚、表面シートの厚さは80μmと
した。
【0118】最後に、ポリプロピレン樹脂からなる層上
にコロナ処理を施したのち、上塗り保護層として、アク
リルポリウレタンとヘキサメチレンジイソシアネートと
からなる2液硬化型ウレタン樹脂を厚さ3μmでコート
し、接着剤及び上塗り保護層の硬化のため、40℃、湿
度65%で3日間養生を行う。これによって、接着剤は
最終接着状態となる。以上にようにして製造される化粧
シートの断面図を図4に示す。
にコロナ処理を施したのち、上塗り保護層として、アク
リルポリウレタンとヘキサメチレンジイソシアネートと
からなる2液硬化型ウレタン樹脂を厚さ3μmでコート
し、接着剤及び上塗り保護層の硬化のため、40℃、湿
度65%で3日間養生を行う。これによって、接着剤は
最終接着状態となる。以上にようにして製造される化粧
シートの断面図を図4に示す。
【0119】実施例2 先ず、着色されたアイソタクチックポリプロピレン50
重量部とし、これにアタクチックポリプロピレン50重
量部、炭酸カルシウム粉末5重量部、チタン白、弁柄、
黄鉛を主成分とする顔料を5重量部添加した着色隠蔽性
の厚さ80μmの基材シート上、コロナ放電処理を表裏
両面に施した後、実施例1と同様に易接着プライマーと
木目模様をグラビア印刷する。
重量部とし、これにアタクチックポリプロピレン50重
量部、炭酸カルシウム粉末5重量部、チタン白、弁柄、
黄鉛を主成分とする顔料を5重量部添加した着色隠蔽性
の厚さ80μmの基材シート上、コロナ放電処理を表裏
両面に施した後、実施例1と同様に易接着プライマーと
木目模様をグラビア印刷する。
【0120】次いで、該印刷面上に3本ロールコート方
式で、加熱熔融した湿気反応硬化型ウレタン系ホットメ
ルト接着剤を15g/m2 の割合で塗布した。塗布時の
雰囲気は、気温20℃、湿度60℃であった。尚、該接
着剤としては、ポリヘキサメチレンアジペートとポリネ
オペンチレンアジペートとの共重合体ジオール(平均分
子量2,004)100重量部と、2,4−トリレンジ
イソシアネート12.8重量部とを反応させてなる、イ
ソシアネート基/水酸基=1.47(モル比)、イソシ
アネート基含有量1.87、80℃における粘度が1
0,000[cps]の脂肪族ポリエステル系ウレタンプレ
ポリマーと飽和ポリエステルと粘着性付与剤とからなる
ものである。該プレポリマー/飽和ポリエステル/粘着
性付与剤の割合は、50/50/10(重量比)であっ
た。
式で、加熱熔融した湿気反応硬化型ウレタン系ホットメ
ルト接着剤を15g/m2 の割合で塗布した。塗布時の
雰囲気は、気温20℃、湿度60℃であった。尚、該接
着剤としては、ポリヘキサメチレンアジペートとポリネ
オペンチレンアジペートとの共重合体ジオール(平均分
子量2,004)100重量部と、2,4−トリレンジ
イソシアネート12.8重量部とを反応させてなる、イ
ソシアネート基/水酸基=1.47(モル比)、イソシ
アネート基含有量1.87、80℃における粘度が1
0,000[cps]の脂肪族ポリエステル系ウレタンプレ
ポリマーと飽和ポリエステルと粘着性付与剤とからなる
ものである。該プレポリマー/飽和ポリエステル/粘着
性付与剤の割合は、50/50/10(重量比)であっ
た。
【0121】一方、表面シートとして、インラインでス
クリュによって熔融、混練されたポリプロピレン樹脂
を、図1の如きTダイで樹脂温度240℃で押出し、前
記基材シートとラミネートする側に、1g/m2 のオゾ
ン濃度、風量1m3 /Hrでオゾン処理を施す。尚、ポ
リプロピレン系樹脂としては、エチレン−プロピレン−
ブテン共重合体からなるオレフィン系熱可塑性エラスト
マーに、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.2重
量部添加したものを用いた。
クリュによって熔融、混練されたポリプロピレン樹脂
を、図1の如きTダイで樹脂温度240℃で押出し、前
記基材シートとラミネートする側に、1g/m2 のオゾ
ン濃度、風量1m3 /Hrでオゾン処理を施す。尚、ポ
リプロピレン系樹脂としては、エチレン−プロピレン−
ブテン共重合体からなるオレフィン系熱可塑性エラスト
マーに、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.2重
量部添加したものを用いた。
【0122】次に、このシートのオゾン処理面と前記接
着剤が塗布された基材シートの接着剤塗布面とをラミネ
ートし、冷却ロール兼エンボスロールで表面シート及び
接着剤層を冷却、固化せしめ、初期接着を行うと同時に
導管模様のエンボスを施した。尚、表面シートの厚さは
80μmとした。
着剤が塗布された基材シートの接着剤塗布面とをラミネ
ートし、冷却ロール兼エンボスロールで表面シート及び
接着剤層を冷却、固化せしめ、初期接着を行うと同時に
導管模様のエンボスを施した。尚、表面シートの厚さは
80μmとした。
【0123】次いで、ポリプロピレン樹脂からなる層上
にコロナ処理を施したのち、前記エンボス凹部に、バイ
ンダーがアクリルポリオールとヘキサメチレンジイソシ
アネートとからなり、顔料がカーボンブラックを主体と
する2液硬化型ウレタン樹脂インキでワイピング処理を
行った。
にコロナ処理を施したのち、前記エンボス凹部に、バイ
ンダーがアクリルポリオールとヘキサメチレンジイソシ
アネートとからなり、顔料がカーボンブラックを主体と
する2液硬化型ウレタン樹脂インキでワイピング処理を
行った。
【0124】最後に、上塗り保護層として、実施例1と
同様のウレタン樹脂をコートし、接着剤及び上塗り保護
層の硬化のため、40℃、湿度65%で3日間の養生を
行った。これによって、接着剤層を最終接着させた。以
上にようにして製造される化粧シートの断面図を図5に
示す。
同様のウレタン樹脂をコートし、接着剤及び上塗り保護
層の硬化のため、40℃、湿度65%で3日間の養生を
行った。これによって、接着剤層を最終接着させた。以
上にようにして製造される化粧シートの断面図を図5に
示す。
【0125】比較例1 接着剤として、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)系の非反応硬化型ホットメルト接着剤を使用する以
外は、実施例1と同様にして、図示しない比較例1の化
粧シートを製造した。
A)系の非反応硬化型ホットメルト接着剤を使用する以
外は、実施例1と同様にして、図示しない比較例1の化
粧シートを製造した。
【0126】ピーリング強度試験 表面シートと基材シートとの最終接着力を評価する指標
として、ピーリング強度の測定を引張試験(ピーリング
強度試験)装置を用いてJIS K 6854に準拠し
て行った。即ち、実施例1、2及び比較例1で得た化粧
シートのポリプロピレン樹脂層と接着剤層との界面に達
する切れ込みを1インチ幅でカッターナイフで刻み込ん
で、化粧シートのポリプロピレン樹脂層の末端を剥が
し、一方、基材シート部分を固定して、前記ポリプロピ
レン樹脂層の剥がれ部分を200mm/minの速度で
上に引っ張り、化粧シートが基材シート部分から剥離す
るときに張力値を測定することにより行った。尚、測定
は、20℃雰囲気中で行った。
として、ピーリング強度の測定を引張試験(ピーリング
強度試験)装置を用いてJIS K 6854に準拠し
て行った。即ち、実施例1、2及び比較例1で得た化粧
シートのポリプロピレン樹脂層と接着剤層との界面に達
する切れ込みを1インチ幅でカッターナイフで刻み込ん
で、化粧シートのポリプロピレン樹脂層の末端を剥が
し、一方、基材シート部分を固定して、前記ポリプロピ
レン樹脂層の剥がれ部分を200mm/minの速度で
上に引っ張り、化粧シートが基材シート部分から剥離す
るときに張力値を測定することにより行った。尚、測定
は、20℃雰囲気中で行った。
【0127】その結果、実施例1、2及び比較例1の化
粧シートの張力値は、実施例1で2.9kg/inch
幅、実施例2で2.6kg/inch幅、及び比較例1
では0.8kg/inch幅であった。従って、接着剤
を湿気反応硬化型ホットメルト接着剤を使用する本発明
の化粧シートは、層間密着性に優れたものである。
粧シートの張力値は、実施例1で2.9kg/inch
幅、実施例2で2.6kg/inch幅、及び比較例1
では0.8kg/inch幅であった。従って、接着剤
を湿気反応硬化型ホットメルト接着剤を使用する本発明
の化粧シートは、層間密着性に優れたものである。
【0128】耐熱性試験 80℃雰囲気中において、前記と同様のピーリング試験
を行った。基材シートと表面シート間のピーリング強度
は、実施例1で1.7kg/inch幅、実施例2では
1.4kg/inch幅、比較例1では0.1kg/i
nch幅未満であった。従って、接着剤を湿気反応硬化
型ホットメルト接着剤を使用する本発明の化粧シート
は、耐熱性(高温時の高接着力、耐クリープ性)に優れ
たものである。
を行った。基材シートと表面シート間のピーリング強度
は、実施例1で1.7kg/inch幅、実施例2では
1.4kg/inch幅、比較例1では0.1kg/i
nch幅未満であった。従って、接着剤を湿気反応硬化
型ホットメルト接着剤を使用する本発明の化粧シート
は、耐熱性(高温時の高接着力、耐クリープ性)に優れ
たものである。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の化粧シー
ト及びその化粧シートの製造方法によれば、以下の効果
が得られる。 (1)接着剤として、非溶剤系の湿気反応硬化型ホット
メルト接着剤を使用するので、従来律速となっていた溶
剤の乾燥工程を必要とせず、生産効率を著しく高めるこ
とができる。 (2)接着剤として湿気反応硬化型ホットメルト接着剤
を使用するため、層間密着性及び耐熱性に優れた化粧シ
ートが得られる。特に、ウレタン系の湿気反応硬化型ホ
ットメルト接着剤を使用する場合には、耐熱性に優れた
化粧シートを得ることができる。 (3)非塩化ビニル系樹脂であるオレフィン系樹脂を使
用するので、廃棄・焼却時に、有害な塩素化物ガスが発
生することがない。
ト及びその化粧シートの製造方法によれば、以下の効果
が得られる。 (1)接着剤として、非溶剤系の湿気反応硬化型ホット
メルト接着剤を使用するので、従来律速となっていた溶
剤の乾燥工程を必要とせず、生産効率を著しく高めるこ
とができる。 (2)接着剤として湿気反応硬化型ホットメルト接着剤
を使用するため、層間密着性及び耐熱性に優れた化粧シ
ートが得られる。特に、ウレタン系の湿気反応硬化型ホ
ットメルト接着剤を使用する場合には、耐熱性に優れた
化粧シートを得ることができる。 (3)非塩化ビニル系樹脂であるオレフィン系樹脂を使
用するので、廃棄・焼却時に、有害な塩素化物ガスが発
生することがない。
【0130】(4)さらに、前記オレフィン系樹脂から
なる層を構成するオレフィン系樹脂として、アイソタク
チックポリプロピレン(ハードセグメント)とアタクチ
ックポリプロピレン(ソフトセグメント)とのブレンド
からなるオレフィン系熱可塑性エラストマー、アイソタ
クチックポリプロピレン(ハードセグメント)とアタク
チックポリプロピレン(ソフトセグメント)とのブレン
ドに、更に極性官能基を有する化合物をグラフト重合し
たもの、またはエチレン−プロピレン−ブテン−3元共
重合体のいずれかの熱可塑性エラストマーを使用する場
合には、基材シートとの層間密着性に特に優れ、かつ、
折り曲げ加工する際に、不均一、不十分な伸び(所謂ネ
ッキング)を生じることもなく、曲げ部に局部的に応力
が集中して白化や亀裂が生じることがない、優れた折り
曲げ加工性を有する化粧シートを得ることができる。
なる層を構成するオレフィン系樹脂として、アイソタク
チックポリプロピレン(ハードセグメント)とアタクチ
ックポリプロピレン(ソフトセグメント)とのブレンド
からなるオレフィン系熱可塑性エラストマー、アイソタ
クチックポリプロピレン(ハードセグメント)とアタク
チックポリプロピレン(ソフトセグメント)とのブレン
ドに、更に極性官能基を有する化合物をグラフト重合し
たもの、またはエチレン−プロピレン−ブテン−3元共
重合体のいずれかの熱可塑性エラストマーを使用する場
合には、基材シートとの層間密着性に特に優れ、かつ、
折り曲げ加工する際に、不均一、不十分な伸び(所謂ネ
ッキング)を生じることもなく、曲げ部に局部的に応力
が集中して白化や亀裂が生じることがない、優れた折り
曲げ加工性を有する化粧シートを得ることができる。
【図1】本発明の化粧シート製造方法による製造装置の
概略を示す模式図である。
概略を示す模式図である。
【図2】本発明の化粧シートの断面図である。
【図3】本発明の化粧シートの断面図である。
【図4】実施例1の化粧シートの断面図である。
【図5】実施例2の化粧シートの断面図である。
1,8,15,28…基材シート、2,10,17…絵
柄印刷層、3,11,18,26…湿気反応硬化型ホッ
トメルト接着剤からなる接着剤層、4,27…オレフィ
ン系樹脂からなる層、5,12,33…エンボス加工、
6,9,16…着色顔料、7,20…ワイピングイン
キ、13,19…ポリプロピレンからなる層、14,2
1…オーバーコート層、22…空気又は酸素、23…オ
ゾン発生機、24…気体吹きつけ管、25…Tダイ、2
9…ラミネート用ロール、30…ラミネート用ロール
(冷却ロール兼エンボス用ロール)、31…ロール、3
2…化粧シート
柄印刷層、3,11,18,26…湿気反応硬化型ホッ
トメルト接着剤からなる接着剤層、4,27…オレフィ
ン系樹脂からなる層、5,12,33…エンボス加工、
6,9,16…着色顔料、7,20…ワイピングイン
キ、13,19…ポリプロピレンからなる層、14,2
1…オーバーコート層、22…空気又は酸素、23…オ
ゾン発生機、24…気体吹きつけ管、25…Tダイ、2
9…ラミネート用ロール、30…ラミネート用ロール
(冷却ロール兼エンボス用ロール)、31…ロール、3
2…化粧シート
Claims (6)
- 【請求項1】オレフィン系樹脂からなる基材シート上
に、接着剤層を介して、透明オレフィン系樹脂からなる
表面シートを積層してなる化粧シートにおいて、 前記接着剤層は、湿気反応硬化型ホットメルト接着剤の
硬化物からなる、 化粧シート。 - 【請求項2】前記基材シートと接着剤層との層間、また
は前記接着剤層と表面シートとの層間のうちの少なくと
も一方の層間が、相互にウレタン結合を形成しているこ
とを特徴とする、 請求項1記載の化粧シート。 - 【請求項3】前記表面シートのオレフィン系樹脂は、ア
イソタクチックポリプロピレン(ハードセグメント)と
アタクチックポリプロピレン(ソフトセグメント)との
ブレンドからなるオレフィン系熱可塑性エラストマー、
アイソタクチックポリプロピレン(ハードセグメント)
とアタクチックポリプロピレン(ソフトセグメント)と
のブレンドに、更に極性官能基を有する化合物をグラフ
ト重合したもの、またはエチレン−プロピレン−ブテン
共重合体のいずれかの熱可塑性エラストマーであり、 また前記基材シートのオレフィン系樹脂は、高密度ポリ
エチレンまたはポリプロピレンに、エラストマーおよび
無機充填剤を含有する熱可塑性エラストマーである、 請求項1または2記載の化粧シート。 - 【請求項4】オレフィン系樹脂からなる基材シートとオ
レフィン系樹脂からなる表面シートとを、接着剤層を介
してラミネートする工程を有する化粧シートの製造方法
において、 前記基材シート上に、湿気反応硬化型ホットメルト接着
剤の熔融物を塗工する工程と、 前記基材シートの前記接着剤塗工面と、オレフィン系樹
脂からなる表面シートとをラミネートする初期接着工程
と、 前記初期接着後の湿気反応硬化型ホットメルト接着剤の
熔融物を、湿気との反応によって3次元高分子化して硬
化せしめる最終接着工程とを有する、 化粧シートの製造方法。 - 【請求項5】前記基材シートの前記接着剤塗工面と、オ
レフィン系樹脂からなる表面シートとをラミネートする
初期接着工程の前に、さらに、前記オレフィン系樹脂か
らなる表面シートのラミネートする側の面に、オゾン処
理またはコロナ放電処理を施す工程を有する、 請求項4記載の化粧シートの製造方法。 - 【請求項6】前記表面シートのオレフィン系樹脂は、ア
イソタクチックポリプロピレン(ハードセグメント)と
アタクチックポリプロピレン(ソフトセグメント)との
ブレンドからなるオレフィン系熱可塑性エラストマー、
アイソタクチックポリプロピレン(ハードセグメント)
とアタクチックポリプロピレン(ソフトセグメント)と
のブレンドに、更に極性官能基を有する化合物をグラフ
ト重合したもの、またはエチレン−プロピレン−ブテン
共重合体のいずれかの熱可塑性エラストマーであり、 また、前記基材シートのオレフィン系樹脂は、高密度ポ
リエチレンまたはポリプロピレンに、エラストマーおよ
び無機充填剤を含有する熱可塑性エラストマーである、 請求項4記載の化粧シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10048349A JPH11246830A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 化粧シートおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10048349A JPH11246830A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 化粧シートおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11246830A true JPH11246830A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12800913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10048349A Pending JPH11246830A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 化粧シートおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11246830A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001260299A (ja) * | 2000-03-03 | 2001-09-25 | Three M Innovative Properties Co | 木質化粧シート及びその製造方法 |
JP2002226803A (ja) * | 2001-02-06 | 2002-08-14 | Achilles Corp | ダイシング用基体フィルム |
WO2013084734A1 (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-13 | 富士フイルム株式会社 | 積層シートの製造方法及び製造装置 |
JP2014177574A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Dic Corp | 樹脂組成物、プライマー及び物品 |
WO2023074171A1 (ja) * | 2021-10-26 | 2023-05-04 | 日産化学株式会社 | 剥離層形成用組成物、積層体、及び積層体の製造方法 |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP10048349A patent/JPH11246830A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001260299A (ja) * | 2000-03-03 | 2001-09-25 | Three M Innovative Properties Co | 木質化粧シート及びその製造方法 |
JP2002226803A (ja) * | 2001-02-06 | 2002-08-14 | Achilles Corp | ダイシング用基体フィルム |
WO2013084734A1 (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-13 | 富士フイルム株式会社 | 積層シートの製造方法及び製造装置 |
JP2014177574A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Dic Corp | 樹脂組成物、プライマー及び物品 |
WO2023074171A1 (ja) * | 2021-10-26 | 2023-05-04 | 日産化学株式会社 | 剥離層形成用組成物、積層体、及び積層体の製造方法 |
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