JP2002011754A - 射出成形同時加飾用シート - Google Patents

射出成形同時加飾用シート

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JP2002011754A
JP2002011754A JP2000197675A JP2000197675A JP2002011754A JP 2002011754 A JP2002011754 A JP 2002011754A JP 2000197675 A JP2000197675 A JP 2000197675A JP 2000197675 A JP2000197675 A JP 2000197675A JP 2002011754 A JP2002011754 A JP 2002011754A
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resin
sheet
injection molding
transparent
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JP2000197675A
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English (en)
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Isao Tajima
功 田島
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特にポリオレフィン系樹脂やスチレン系樹脂
に対して好適なラミネートタイプの射出成形同時加飾用
シートで、耐可塑剤性、耐溶剤性、耐汚染性、耐候性を
良くする。 【解決手段】 透明フッ素樹脂層1と透明アクリル樹
脂層2との共押出積層体から成る透明表面層3の透明ア
クリル樹脂層側に、バインダー樹脂がアクリル樹脂と塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合物から成る装飾
層4、ウレタン樹脂から成るプライマー層5、塩素化ポ
リプロピレンから成る接着剤層6、ポリオレフィン系樹
脂層7を積層する。ポリオレフィン系樹脂層7をABS
樹脂層9とするときは、プライマー層5及び接着剤層6
に代えて、塩化ビニル樹脂層8とすると良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にポリオレフィ
ン系樹脂やスチレン系樹脂に密着良くラミネートできる
射出成形同時加飾用シートに関する。更に、表面の耐可
塑剤性、耐溶剤性、耐汚染性、耐候性等が良好な射出成
形同時加飾用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形の雌雄両型間に加飾シートを挿
入して、両型を閉じて両型間に形成されたキャビティ内
に溶融樹脂を射出して射出成形すると同時に、成形品表
面に加飾シートを積層一体化する、いわゆる射出成形同
時加飾方法が、加飾成形品の製造に用いられている(特
公昭50−19132号公報、特公昭43−27488
号公報等参照)。
【0003】そして、その為の加飾シート、つまり射出
成形同時加飾用シートとしては、例えば、射出成形樹脂
がポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂の
場合で、しかも成形品表面に塗装感を付与する様な場合
では、表側には透明性が良好であるポリメチルメタクリ
レート(PMMA)シートを透明アクリル樹脂層として
用い、裏側にはポリプロピレン(PP)シートを用い、
これらシートを間に絵柄印刷層等の装飾層を介する様に
して積層した積層シートが使用されて来た(特開平11
−91041号公報、特公平5−64591号公報等参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様に表面層を透明アクリル樹脂層とすれば、優れた塗装
感は得られるが、表面の耐可塑剤性、或いは、耐溶剤
性、耐汚染性、耐候性等が必ずしも十分とは言えなかっ
た。例えば、耐可塑剤性が劣ると、自動車の内装用途に
は加飾成形品は使用できなかった。
【0005】そこで、本発明の課題は、射出成形樹脂が
特にポリオレフィン系樹脂やスチレン系樹脂の場合に密
着良くラミネートでき、しかも、耐可塑剤性、耐溶剤
性、耐汚染性、耐候性を付与できるラミネートタイプの
射出成形同時加飾用シートを提供する事である。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
すべく、本発明の射出成形同時加飾用シートの第一の発
明では、図1(A)の断面図で例示の射出成形同時加飾
用シートSの如く、透明フッ素樹脂層1と透明アクリル
樹脂層2との共押出積層体から成る透明表面層3、該透
明表面層3の透明アクリル樹脂層2側に、順次積層され
た、バインダー樹脂がアクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体との混合物から成る装飾層4、ウレタン
樹脂から成るプライマー層5、塩素化ポリプロピレンか
ら成る接着剤層6、及びポリオレフィン系樹脂層7から
成る、構成とした。
【0007】また、本発明の射出成形同時加飾用シート
の第二の発明では、図1(B)の断面図で例示の射出成
形同時加飾用シートSの如く、透明フッ素樹脂層1と透
明アクリル樹脂層2との共押出積層体から成る透明表面
層3、該透明表面層3の透明アクリル樹脂層2側に、順
次積層された、バインダー樹脂がアクリル樹脂と塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体との混合物から成る装飾層
4、塩化ビニル樹脂層8、及びABS樹脂層9から成
る、構成とした。
【0008】この様に、ラミネ−ト後に最表面層とする
層を、透明フッ素樹脂層と透明アクリル樹脂層との共押
出積層体から成る透明表面層とする事で、得られる加飾
成形品の表面の耐可塑剤性、耐溶剤性、耐汚染性、耐候
性を良好できる。また、最裏面層を第一の発明ではポリ
オレフィン系樹脂層、第二の発明ではABS樹脂層とす
る事で、それぞれポリオレフィン系樹脂、スチレン系樹
脂に対して射出成形同時加飾用シートを密着良くラミネ
ートできる。そして、透明表面層とこれら最裏面層との
間の装飾層等の層を、最裏面層の樹脂内容に応じて特定
樹脂を使用した上述の如き層構成とする事で、射出成形
同時加飾用シートに於ける層間の密着性も良好にでき
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、図1は本発明の射出成形同時加飾用シート
の形態例を示す断面図、図2は本発明の射出成形同時加
飾用シートの用途である射出成形同時加飾方法を説明す
る概念図、図3は本発明の射出成形同時加飾用シートを
用いて得られる加飾成形品を例示する断面図、図4は耐
可塑剤性試験を説明する概念図である。
【0010】〔透明表面層〕先ず、透明表面層3は、表
側(加飾成形品時の最表面側)とする透明フッ素樹脂層
1と裏側とする透明アクリル樹脂層2とが共押出法で積
層された積層体から成る透明な層である。なお、透明と
は少なくとも下側の装飾層を透視可能な程度に透明であ
れば良い。また、透明とは通常は無着色透明だが、必要
に応じ適宜公知の着色剤の添加によって着色透明として
も良い。或いはまた、表面は艶消しの透明としても良
い。なお、着色透明とする場合は、透明フッ素樹脂層、
透明アクリル樹脂層のどちらか片方、或いは両方を着色
透明とする事ができる。
【0011】透明フッ素樹脂層を構成するフッ素樹脂と
しては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTF
E)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体(FEP)、エチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン
(PVdF)、ポリフッ化ビニル(PVF)等の、フッ
化炭化水素系の単独重合体或いは共重合体、或いはその
他フッ素含有樹脂を使用することができる。
【0012】透明フッ素樹脂層の厚みは、特に制限はな
いが、表面に耐可塑剤性、耐溶剤性、耐汚染性、耐候性
を付与する為には、通常5〜50μm程度とすれば良
い。最表面層を透明フッ素樹脂層とする事によって、従
来の透明アクリル樹脂層等では得られなかった様な、優
れた耐可塑剤性、耐溶剤性、耐汚染性、及び耐候性を付
与できる。
【0013】なお、表面を艶消しとするには、公知の艶
消し剤を、透明フッ素樹脂層中に添加すると良い。艶消
し剤としては、例えば、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、シリカ、酸化アルミニウム、タルク、雲母等の粉末
を使用する。艶消し剤の平均粒径は、例えば1〜10μ
m程度、添加量は例えば5〜30質量%程度である。艶
消し剤の添加は、もちろん、装飾層が透視可能な程度の
透明性を損なわない範囲内で行う。
【0014】透明アクリル樹脂層2は、アクリル樹脂か
らなる透明な層である。アクリル樹脂としては、例え
ば、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メ
タ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート−ブチ
ル(メタ)アクリレート共重合体、メチル(メタ)アク
リレート−スチレン共重合体等のアクリル樹脂等であ
り、これら単体又は2種以上の混合物として用いる事が
できる。なお、本文中、(メタ)アクリレートとは、ア
クリレート又はメタクリレートの意味である。
【0015】なお、透明アクリル樹脂層の厚みは特に制
限は無いが、通常30〜120μm程度とすれば良い。
【0016】なお、前記透明フッ素樹脂層や上記透明ア
クリル樹脂層を、着色透明とする為の着色剤としては、
後述する装飾層で列記する様な公知の着色剤が使用でき
る。この場合も、着色剤の使用は、もちろん、装飾層が
透視可能な程度の透明性を損なわない範囲内で行う。
【0017】また、更に耐候性を良くする必要が有る場
合には、透明フッ素樹脂層、透明アクリル樹脂層の何方
か片方、或いは両方の層中に、紫外線吸収剤、光安定
剤、或いはこれらの両方を添加しても良い。紫外線吸収
剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン
系、微粒子酸化セリウム系等の公知のもの、光安定剤と
しては、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤等の公知の
ものを用いる事ができる。添加量は、通常、紫外線吸収
剤は樹脂分に対して0.1〜1質量%程度、光安定剤も
樹脂分に対して0.1〜1質量%程度である。
【0018】また、透明フッ素樹脂層、透明アクリル樹
脂層の何方か片方、或いは両方の層中には、充填剤、安
定剤等のその他の添加剤を添加しても良い。例えば、最
表面層となる透明フッ素樹脂層の場合には、該層中に必
要に応じて適宜、ポリエチレンワックス、パラフィンワ
ックス等の滑剤、シリカ、球状α−アルミナ、鱗片状α
−アルミナ等の粒子からなる減摩剤等を添加しても良
い。
【0019】透明表面層を、表側とする透明フッ素樹脂
層、裏側とする透明アクリル樹脂層との積層体とする事
で、透明表面層を単に透明アクリル樹脂層のみとする構
成に比べて、透明フッ素樹脂層の作用によって、耐可塑
剤性、耐溶剤性、耐汚染性、及び耐候性を優れたものと
出来る。また、透明表面層を単に透明フッ素樹脂層のみ
とする構成に比べて、透明アクリル樹脂層の作用によっ
て、塗装感に必要な透明表面層の透明性と厚み(塗装時
の厚みを模倣)を低コストで実現できる。
【0020】そして、一般的に密着し難いフッ素樹脂か
らなる透明フッ素樹脂層は、透明アクリル樹脂と、共押
出法で積層した積層体として透明表面層を構成すること
で、透明フッ素樹脂層は透明アクリル樹脂層と密着良く
積層できる。なお、共押出しは、Tダイ共押出法等の公
知の方法によれば良い。
【0021】〔装飾層〕装飾層4は、印刷等で例えば絵
柄を表現する等した層である。装飾層4は、そのバイン
ダー樹脂に、アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体との混合物を使用する。装飾層にこの様な特定樹
脂(混合物)を使用し、最裏面層の樹脂(ポリオレフィ
ン系樹脂或いはABS樹脂)に応じて、装飾層と最裏面
層との間を次に述べる特定の層構成とする事で、射出成
形同時加飾用シートに於ける層間の密着性を良くでき
る。
【0022】上記アクリル樹脂としては、例えば、ポリ
メチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アク
リレート、メチル(メタ)アクリレート−ブチル(メ
タ)アクリレート共重合体、メチル(メタ)アクリレー
ト−スチレン共重合体等のアクリル樹脂、或いは、メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等
と、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレ
ート等の分子中に水酸基を有する(メタ)アクリル酸エ
ステルとを共重合させて得られるアクリルポリオール等
のアクリル樹脂を、単体又は2種以上混合して使用す
る。なお、アクリルポリオールを用いた場合、必要に応
じて、2,4−トリレンジイソシアネート、1,6−ヘ
キサメチレンジイソシアネート等のイソシアネートを添
加して架橋しても良い。
【0023】上記塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とし
ては、通常、酢酸ビニル含有量が5〜20質量%程度、
平均重合度350〜900程度のものを使用する。ま
た、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は、必要に応じ、
更にマレイン酸、フマル酸等のカルボン酸を共重合させ
たものでも良い。
【0024】アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体との混合比は、アクリル樹脂/塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体=1/9〜9/1(質量比)程度であ
る。なお、アクリル樹脂は透明アクリル樹脂層との密着
性に寄与し、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は印刷適
性に寄与する。
【0025】なお、装飾層のバインダー樹脂としては、
副成分の樹脂として、必要に応じて、適宜、その他の樹
脂として、例えば、熱可塑性ポリエステル樹脂、熱可塑
性ウレタン樹脂等の樹脂を併用しても良い。
【0026】装飾層4としては、バインダー樹脂を上記
特定樹脂から構成し、更に該樹脂中に通常は着色剤を含
有させる点以外は、基本的には特に制限は無い。装飾層
4は、通常は印刷インキ又は塗料で、公知の印刷又は塗
工法(塗工法は全ベタ柄のとき)により形成する。通
常、装飾層4は、透明表面層とする積層体(シート)に
対して形成する。そして、装飾層が形成された透明表面
層のシートを、間に接着剤層や塩化ビニル樹脂層等を介
して、ポリオレフィン系樹脂層或いはABS樹脂層とす
るシートと、ドライラミネーション法等の公知の積層法
で積層すれば、本発明の射出成形同時加飾用シートが得
られる。
【0027】また、上記印刷インキ(或いは塗料)に用
いる着色剤は公知の染料や顔料で良く、例えばチタン
白、カーボンブラック、鉄黒、弁柄、黄鉛、コバルトブ
ルー等の無機顔料、アニリンブラック、フタロシアニン
ブルー、イソインドリノンイエロー、キナクリドンレッ
ド等の有機顔料、アルミニウム箔粉等の金属顔料、二酸
化チタン被覆雲母箔粉等の真珠光沢(パール)顔料、そ
の他染料等を用いる。装飾層の絵柄は、木目、石目、布
目、砂目、皮絞模様、幾何学模様、文字、記号、全面ベ
タ等と任意である。
【0028】なお、装飾層としては、木目柄等による装
飾目的の層の他に、導電性層、磁性体層、蛍光体層等の
機能性層でも良い。すなわち、本発明に於ける加飾と
は、単に木目柄等の絵柄を付与する以外に、機能性の付
与も包含する。なお、導電性層は着色剤の代わりに銀粉
等の導電性粉末をバインダー樹脂中に分散させ、磁性体
層は酸化第二鉄等の磁性体粉末をバインダー樹脂中に分
散させた層等とする。
【0029】〔プライマー層〕プライマー層5は、ウレ
タン樹脂から構成する。ウレタン樹脂からなるプライマ
ー層5を、それぞれ特定樹脂からなる装飾層4と接着剤
層6との間に介在させる事で、これらを密着を良く積層
できる。
【0030】上記ウレタン樹脂としては、2液硬化型ウ
レタン樹脂、1液湿気硬化型ウレタン樹脂、熱可塑性ウ
レタン樹脂等を使用すれば良い。
【0031】なお、2液硬化型ウレタン樹脂は、ポリオ
ールを主剤としイソシアネートを架橋剤(硬化剤)とす
るウレタン樹脂である。ポリオールは分子中に2個以上
の水酸基を有する化合物で、例えばポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオー
ル、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオ
ール等が用いられる。また、イソシアネートとしては、
分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソ
シアネートが用いられる。例えば、2,4−トリレンジ
イソシアネート、キシレンジイソシアネート、ナフタレ
ンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート等の芳香族イソシアネート、或いは、1,
6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水
素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族
(乃至は脂環式)イソシアネートが用いられる。或いは
また、上記各種イソシアネートの付加体又は多量体、例
えば、トリレンジイソシアネートの付加体、トリレンジ
イソシアネート3量体(trimer)等も用いられ
る。
【0032】1液湿気硬化型ウレタン樹脂は、分子末端
にイソシアネート基を有するプレポリマーを必須成分と
する組成物である。前記プレポリマーは、通常は分子両
末端に各々イソシアネート基を1個以上有するポリイソ
シアネートプレポリマーであり、常温で固体の熱可塑性
樹脂の状態にあるものである。イソシアネート基同士が
空気中の水分により反応して鎖延長反応を起こして、そ
の結果、分子鎖中に尿素結合を有する反応物を生じて、
この尿素結合に更に分子末端のイソシアネート基が反応
して、ビウレット結合を起こして分岐し、架橋反応を起
こす。分子末端にイソシアネート基を有するプレポリマ
ーの分子鎖の骨格構造は任意であるが、具体的には、ウ
レタン結合を有するポリウレタン骨格、エステル結合を
有するポリエステル骨格、ポリブタジエン骨格等であ
る。適宜これら1種又は2種以上の骨格構造を採用す
る。なお、分子鎖中にウレタン結合がある場合は、この
ウレタン結合とも末端イソシアネート基が反して、アロ
ファネート結合を生じて、このアロファネート結合によ
っても架橋反応を起こす。
【0033】熱可塑性ウレタン樹脂は、2価のポリオー
ルと2価のイソシアネートとをウレタン結合させて得ら
れる線状高分子からなる。
【0034】なお、プライマー層5は、上記特定樹脂を
用いた塗液又はインキで、公知の塗工法又は印刷法で形
成すれば良い。プライマー層の形成は、通常、装飾層形
成済みの透明表面層とする樹脂シートに対して行う。プ
ライマー層の厚みは特に制限はないが、例えば0.1〜
10μm程度である。
【0035】〔接着剤層〕接着剤層6は、塩素化ポリプ
ロピレンで構成する。この接着剤層6に塩素化ポリプロ
ピレンを用いる事で、上記プライマー層5と共に、装飾
層4とポリオレフィン系樹脂層7とを密着良く積層でき
る。
【0036】なお、接着剤層6は、上記塩素化ポリプロ
ピレンを用いた塗液又はインキで、公知の塗工法又は印
刷法で形成すれば良い。接着剤層6の形成は、ポリオレ
フィン系樹脂層7とする樹脂シートに対して、或いは、
装飾層4及びプライマー層5を順次形成済みの透明表面
層3(シート)に対して、行う。前者の場合はプライマ
ー層5に用いた2液硬化型等の硬化性ウレタン樹脂の硬
化反応が完了する前に透明表面層3とポリオレフィン系
樹脂層7とを積層する場合に好適であり、後者の場合は
硬化性ウレタン樹脂の硬化反応が完了した後に積層する
場合に好適である。接着剤層6は、プライマー層5に、
その硬化反応が完了する前に積層した方が、プライマー
層5と接着剤層6との密着性が良くなるなからである。
なお、接着剤層の厚みは特に制限はないが、例えば5〜
20μm程度である。
【0037】〔ポリオレフィン系樹脂層〕ポリオレフィ
ン系樹脂層7は、ポリオレフィン系樹脂からなる層であ
り、該ポリオレフィン系樹脂としては、公知の各種ポリ
オレフィン系樹脂を用途に応じて使用すれば良い。最裏
面層をポリオレフィン系樹脂層とする形態は、射出成形
同時加飾用シートをポリプロピレン等のポリオレフィン
系樹脂からなる樹脂成形物に密着良く積層できる様にす
る為である。また、ポリオレフィン系樹脂層は樹脂成形
物の色を隠蔽して装飾層の発色を良くしたり、射出成形
同時加飾用シート全体として必要な厚みの一部を受け持
ったりすることもできる。ポリオレフィン系樹脂層の厚
みは特に制限は無いが、通常100〜400μm程度と
する。
【0038】上記ポリオレフィン系樹脂としては、例え
ば、ポリエチレン(低密度、中密度、又は高密度)、ポ
リプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチ
レン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合
体等の高結晶質の非エラストマーポリオレフィン系樹
脂、或いは各種のオレフィン系熱可塑性エラストマーが
用いられる。オレフィン系熱可塑性エラストマーとして
は、例えば下記のものが使用できる。
【0039】(1)特公平6−23278号公報記載
の、(A) ソフトセグメントとして、数平均分子量Mnが
25,000以上、且つ、重量平均分子量Mwと数平均
分子量Mnとの比Mw/Mn≦7の沸騰ヘプタンに可溶
なアタクチックポリプロピレン10〜90質量%と、
(B) ハードセグメントとして、メルトインデックスが
0.1〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性のアイソタ
クチックポリプロピレン90〜10質量%、との混合物
からなる軟質ポリプロピレン。なお、特に成形性を良好
にし、印刷適性(見当精度)とも両立させるには、アイ
ソタクチックポリプロピレンとアタクチックポリプロピ
レンとの混合割合は、アタクチックポリプロピレンの質
量比で下限は5質量%以上、上限は50質量%以下、よ
り好ましくは40質量%以下が好ましい。
【0040】(2)エチレン−プロピレン−ブテン共重
合体樹脂からなる熱可塑性エラストマー。ここで、その
ブテンとして、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン
の3種の構造異性体のいずれも用いることができる。共
重合体としては、ランダム共重合体で、非晶質の部分を
一部含む上記エチレン−プロピレン−ブテン共重合体の
好ましい具体例としては次の(i) 〜(iii) が挙げられ
る。 (i) 特開平9−111055号公報記載のもの。これ
は、エチレン、プロピレン及びブテンの三元共重合体に
よるランダム共重合体である。単量体成分の質量比はプ
ロピレンが90質量%以上とする。メルトフローレート
は、230℃、2.16kgで1〜50g/10分のも
のが好適である。そして、このような三元ランダム共重
合体100質量部に対して、燐酸アリールエステル化合
物を主成分とする透明造核剤を0.01〜50質量部、
炭素数12〜22の脂肪酸アミド0.003〜0.3質
量部を熔融混練してなるものである。 (ii)特開平5−77371号公報記載のもの。これは、
エチレン、プロピレン、1−ブテンの三元共重合体であ
って、プロピレン成分含有率が50質量%以上の非晶質
重合体20〜100質量%に、結晶質ポリプロピレンを
80〜0質量%添加してなるものである。 (iii) 特開平7−316358号公報記載のもの。これ
は、エチレン、プロピレン、1−ブテンの三元共重合体
であって、プロピレン及び/又は1−ブテンの含有率が
50質量%以上の低結晶質重合体20〜100質量%に
対して、アイソタクチックポリプロピレン等の結晶質ポ
リオレフィン80〜0質量%を混合した組成物に対し
て、N−アシルアミノ酸アミン塩、N−アシルアミノ酸
エステル等の油ゲル化剤を0.5質量%添加してなるも
のである。
【0041】なお、エチレン−プロピレン−ブテン共重
合体樹脂は、単独で用いても良いし、上記(i) 〜(iii)
に必要に応じ更に他のポリオレフィン系樹脂を混合して
用いても良い。
【0042】(3)特公昭53−21021号公報記載
の如き、(A) ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチ
ルペンテン等のオレフィン重合体(結晶性高分子)をハ
ードセグメントとし、これに(B) 部分架橋したエチレン
−プロピレン共重合体ゴム、不飽和エチレン−プロピレ
ン−非共役ジエン三元共重合体ゴム等のモノオレフィン
共重合体ゴムをソフトセグメントとし、これらを均一に
配合し混合してなるオレフィン系エラストマー。なお、
モノオレフィンゴム/オレフィン重合体=50/50〜
90/10(質量比)の割合で混合する。
【0043】(4)特公昭53−34210号公報等に
記載の如き、(B) 未架橋モノオレフィン共重合体ゴム
(ソフトセグメント)と、(A) オレフィン系共重合体
(結晶性、ハードセグメント)と架橋剤とを混合し、加
熱し剪断応力を加えつつ動的に部分架橋させてなるオレ
フィン系エラストマー。なお、(B) モノオレフィンゴム
/(A) オレフィン系共重合体=60/40〜80/20
(質量比)である。
【0044】(5)特公昭56−15741号公報等に
記載の如き、(A) アイソタクチックポリプロピレン、プ
ロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1
共重合体等のペルオキシドと混合・加熱すると分子量を
減じ、流動性を増すペルオキシド分解型オレフィン重合
体(ハードセグメント)と、(B) エチレン−プロピレン
共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三
元共重合体ゴム等のペルオキシドと混合・加熱すること
により、架橋して流動性が減じるペルオキシド架橋型モ
ノオレフィン共重合体ゴム(ソフトセグメント)、(C)
ポリイソブチレン、ブチルゴム等のペルオキシドと混合
・加熱しても架橋せず、流動性が不変の、ペルオキシド
非架橋型炭化水素ゴム(ソフトセグメント兼流動性改質
成分)、及び(D) パラフィン系、ナフテン系、芳香族系
等の鉱物油系軟化剤、とを混合し、有機ペルオキシドの
存在下で動的に熱処理してなるオレフィン系エラストマ
ー。なお、(A) が90〜40質量部、(B) が10〜60
質量部で、(A) +(B) =100質量部として、これに、
(C) 及び/又は(D) が5〜100質量部の配合比とな
る。
【0045】(6)特開平2−139232号公報に記
載の如き、エチレン−スチレン−ブチレン共重合体から
なるオレフィン系熱可塑性エラストマー。
【0046】(7)極性基として水酸基又は/及びカル
ボキシル基を持たせた、上記(1)から(6)のオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー。例えば、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体等のグラフト重合で水酸基を、ま
た、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の共重合体で
カルボキシル基を導入したオレフィン系熱可塑性エラス
トマーを用いる。これら水酸基、カルボキシル基はどち
らか一方、又は両方を併用してもよく、これら極性基
(極性官能基)は、プライマー層、接着剤層等の他の層
との接着性を向上させる作用を持つ。
【0047】使用するポリオレフィン系樹脂の種類は、
射出成形同時加飾用シートを積層する樹脂によって適宜
選択すると良い。例えば、積層する樹脂が、ポリプロピ
レン系の場合はポリプロピレンを使用し、ポリエチレン
系の場合はポリエチレンを使用したりするのが好まし
い。ポリエチレンやポリプロピレンをポリオレフィン系
樹脂層に採用した場合は、樹脂の入手容易性、汎用性、
低コスト等の利点が得られる。また、オレフィン系熱可
塑性エラストマーを使用した場合でも、射出成形同時加
飾用シート全体としての必要な厚みを、高価なフッ素樹
脂及びアクリル樹脂からなる透明表面層で出すよりか
は、低コストとなり望ましい。また、オレフィン系熱可
塑性エラストマーは、結晶質ポリオレフィン樹脂からな
るハードセグメントとゴム(エラストマー)成分からな
るソフトセグメントとからなる為、結晶質ポリオレフィ
ン樹脂(高密度ポリエチレン、アイソタクチックポリプ
ロピレン等)の場合に起き易い、ネッキング(局所的に
不均一にシートの伸びが集中すること)を生じ難く、成
形性の点でも有利である。
【0048】ポリオレフィン系樹脂層として用いる場合
の樹脂シートは、延伸シート、未延伸シートのいずれで
も良いが、成形性の点では未延伸シートの方が好まし
い。なお、ポリオレフィン系樹脂層は、Tダイ押出法等
の公知の成膜法によって既にシートとした物を使用して
も良いが、透明表面層とする樹脂シートに、装飾層、プ
ライマー層、接着剤層を形成した積層シートに対して、
Tダイ押出法等によってシートとして成膜と同時に積層
しても良い。なお、前者の場合は、ドライラミネーショ
ン等の公知の積層法で積層すれば良い。
【0049】なお、ポリオレフィン系樹脂層は、通常は
着色剤を添加して着色する。着色剤としては、前述装飾
層で列記した如き公知の着色剤を使用すれば良い。ま
た、樹脂成形物の色を隠蔽する場合は、チタン白、カー
ボンブラック等の高隠蔽性顔料を使用すると良い。
【0050】更にまた、ポリオレフィン系樹脂層の成形
収縮率(JIS K6911)をより低減させるべく、
ポリオレフィン系樹脂層中にタルク、炭酸カルシウム等
の無機充填剤を5〜20質量%程度添加しても良い。
【0051】なお、後述するABS樹脂層でもそうであ
るが、特にポリオレフィン系樹脂層は、2層等の複層構
成としても良い。その場合、直接2層を熱融着で積層す
る他、層間に接着層を介して積層しても良い。接着層に
は前述接着剤層で述べた如きウレタン樹脂等が使用でき
る。また。層間に接着層を介在させずに2層等と複層構
成とするには、例えば、Tダイによる共押出法によって
成膜と同時に積層すれば良い。接着層を介して積層する
には、例えば、ドライラミネーション法で積層すれば良
い。
【0052】また、特にポリオレフィン系樹脂層の場
合、それを2層構成等と複層構成とするのは、密着性向
上の点でも有意義である。例えば、ポリオレフィン系樹
脂層として、接着剤層6と接する側には分子中に極性官
能基を有する樹脂層を配置して接着剤層との密着を確保
し、射出成形同時加飾用シートをラミネートする樹脂成
形物と接する側には、分子中に極性官能基の無い樹脂層
を配置して射出成形同時加飾に必要なポリオレフィン系
樹脂層の総厚を確保しつつ価格の上昇も最低限に抑えた
構成である。なお、ポリオレフィン系樹脂の分子中に極
性官能基を付与する為には、例えば、エチレンやプロピ
レン等のオレフィン系単量体を、アクリル酸、メタクリ
ル酸、マレイン酸、フマル酸等の不飽和カルボン酸と共
に共重合して重合体分子中にカルボキシル基を付与した
り、或いは一旦、オレフィン系単量体を酢酸ビニルと共
重合した後、鹸化して重合体分子中に水酸基を付与した
りすれば良い。
【0053】また、ポリオレフィン系樹脂層を2層構成
とすることで、例えば、樹脂成形物側の樹脂層は着色隠
蔽層として専ら着色隠蔽付与、成形性、及び射出成形同
時加飾の為に必要な厚さを確保した層として使用し、表
側の樹脂層は、着色剤等を添加せず、専ら接着剤層との
密着を確保した層として使用する事も出来、コストを最
小限にして且つ複数の要求物性を満たすことができる。
なお、これらはABS樹脂層の場合でも同様である。
【0054】〔塩化ビニル樹脂層〕塩化ビニル樹脂層8
は、射出成形同時加飾用シートの最裏面層をABS樹脂
層9とする形態に於いて設ける層であり、塩化ビニル樹
脂から構成する。塩化ビニル樹脂層8は、装飾層4とA
BS樹脂層9との層間の接着剤層としての機能の他に、
塩化ビニル樹脂層中の可塑剤部数調節による成形性調節
層としての機能、及び透明表面層3やABS樹脂層9よ
りも印刷適性が良好な点を利用し装飾層受容層(つま
り、装飾層を印刷するシートとしての層)としての機能
も持たせる事ができる。なお、塩化ビニル樹脂層は、通
常、シートの形態として積層される。
【0055】塩化ビニル樹脂層に使用する塩化ビニル樹
脂としては、ポリ塩化ビニルとして塩化ビニル単独重合
体(平均重合度700〜2000程度)の他に、塩化ビ
ニル−アクリル系モノマー共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体等の共重合体でも良い。また、成形性付
与の為に、必要に応じ、可塑剤を添加しても良い。可塑
剤としては、公知のもので良く、例えば、DOP(ジオ
クチルフタレート)、DBP(ジブチルフタレート)、
BBP(ブチルベンジルフタレート)、DHP(ジヘプ
チルフタレート)、TCP(トリクレジルホスフェー
ト)、TOTM(トリ−2−エチルヘキシルトリメリテ
ート)等を要求物性に応じて添加する。添加量は、樹脂
分に対して最大で30phr程度である。
【0056】また、必要に応じ、熱安定剤、紫外線吸収
剤、難燃剤、着色剤(染料、顔料等)、充填剤等を添加
しても良い。なお、塩化ビニル樹脂層の厚さは、通常は
50〜150μm程度である。
【0057】〔ABS樹脂層〕ABS樹脂層9は、AB
S樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重
合体)からなる層であり、該ABS樹脂としては、公知
の各種グレードの樹脂を用途に応じて使用すれば良い。
最裏面層をABS樹脂層とする形態は、射出成形同時加
飾用シートをABS樹脂等のスチレン系樹脂からなる樹
脂成形物に密着良く積層できる様にする為である。ま
た、ABS樹脂層は樹脂成形物の色を隠蔽して装飾層の
発色を良くしたり、射出成形同時加飾用シート全体とし
て必要な厚みの一部を受け持ったりすることもできる。
ABS樹脂層の厚みは特に制限は無いが、通常100〜
400μm程度とする。
【0058】また、ABS樹脂層も前述ポリオレフィン
系樹脂層同様に、通常は着色剤を添加して着色する。着
色剤としては、前述装飾層で列記した如き公知の着色剤
を使用すれば良い。また、樹脂成形物の色を隠蔽する場
合は、チタン白、カーボンブラック等の高隠蔽性顔料を
使用すると良い。
【0059】〔射出成形同時加飾方法〕ここで、上述し
た本発明の射出成形同時加飾用シートの使用用途であ
る、射出成形同時加飾方法について、一応説明してお
く。ここでの射出成形同時加飾方法は、ラミネ−ト形態
となり、特公昭50−19132号公報、特公昭43−
27488号公報等に記載されるように、射出成形同時
加飾用シートを、一対の型の間に配置した後、両型を型
締めし、両型で形成されるキャビティ内に流動状態の樹
脂を射出し充填して固化させて、樹脂成型物の成形と同
時にその表面に射出成形同時加飾用シートを積層して、
樹脂成形物を加飾する方法である。
【0060】なお、射出成形同時加飾方法としては、従
来公知の各種形態をとり得る。例えば、射出成形同時加
飾用シートの予備成形を行う形態、或いは行わない形
態。また、射出成形同時加飾用シートの予熱を行う形
態、或いは行わない形態。なお、予備成形時には通常は
射出成形同時加飾用シートは予熱する。
【0061】なお、もちろんの事だが、射出成形同時加
飾用シートの絞りが大きい場合は、予備成形を行うのが
好ましい。一方、射出成形同時加飾用シートの絞りが少
ない場合は、射出される流動状態の樹脂の樹脂圧で該シ
ートを成形しても良い。この際、絞りが浅ければ、予備
成形無しで樹脂射出と同時に型内に充填される流動状態
の樹脂の樹脂圧のみで射出成形同時加飾用シートを成形
しても良い。また、樹脂圧で射出成形同時加飾用シート
を成形する場合でも、該シートは予熱せずに射出樹脂の
熱を利用しても良い。また、射出成形同時加飾用シート
の予備成形は、通常は、射出成形型を真空成形型と兼用
して行うが、型間に該シートを供給する前に、型外部で
別の真空成形型で該シートを真空成形する様な予備成形
(オフライン予備成形)でも良い。但し、予備成形は、
射出成形型を真空成形型と兼用して行う形態が効率的で
且つ精度良く積層できる点で好ましい。しかし、予備成
形済みの射出成形同時加飾用シートを予め別の場所で纏
めて製造しておく場合では、予備成形はオフライン予備
成形の形態が好ましい。なお、本発明の説明に於いて真
空成形とは真空圧空成形も包含する。
【0062】ところで、図2は射出成形同時加飾方法を
或る一形態で説明する概念図である。図2に示す形態で
は、射出成形型とは別の型である真空成形型で、射出成
形同時加飾用シートを加熱し軟化させて予備成形した後
に、成形された射出成形同時加飾用シートを射出成形型
に挿入後、型締めして樹脂を射出する、オフライン予備
成形による形態である。そこで次に、図2を用いて、こ
の形態の射出成形同時加飾方法を更に説明する。
【0063】先ず、図2(A)の如く、型面に吸引孔3
1等の吸引手段を有する真空成形型Mvを用いて、ヒー
タ32で加熱軟化させた射出成形同時加飾用シートを真
空成形により予備成形する。なお、真空成形型Mvは、
鉄やアルミニウム等の金属、或いはセラミックス等から
なる。また、射出成形同時加飾用シートSは適宜枠状の
シートクランプ33で固定する。この際、射出成形同時
加飾用シートのポリオレフィン系樹脂層或いはABS樹
脂層側は、射出樹脂側(図面上方)となる向きとする。
また、ヒータ32による加熱軟化は、例えば非接触の輻
射加熱とするが、接触による伝導加熱でも良い。そし
て、予備成形は、吸引孔から吸引して真空成形して、射
出成形同時加飾用シートを真空成形型Mvの型面に沿わ
せ真空成形する。
【0064】次いで、予備成形された射出成形同時加飾
用シートSを、図2(B)の如く、一対の射出成形型M
aとMbとの間に供給する。ここでは射出成形型Maの
方は射出ノズルと連通する湯道(ランナー)及び湯口
(ゲート)を有し、射出成形型Mbはそのキャビティ面
が前記予備成形型Mvの型面と同一又は略同一形状を成
し、予備成形済の射出成形同時加飾用シートを固定する
型となる。これらの型は鉄等の金属、或いはセラミック
スからなる。型開き状態に於いて両型Ma、Mb間に射
出成形同時加飾用シートSを供給し、型Mbに射出成形
同時加飾用シートSを枠状のシートクランプ42で押圧
する等して固定する。この際、射出成形同時加飾用シー
トのポリオレフィン系樹脂層或いはABS樹脂層側は、
図面右側の射出樹脂側となる様にする事はもちろんであ
る。次いで、図2(C)の如く両型を型締めし、両型で
形成さるキャビティに加熱熔融状態等の流動状態の樹脂
を充填する。そして、射出成形同時加飾用シートの不要
部分がある場合は、それを適宜トリミングすれば、図3
の断面図で概念的に示す如き加飾成形品Pが得られる。
【0065】〔射出成形樹脂〕なお、射出成形同時加飾
方法に於いて、射出成形して樹脂成形物とする樹脂とし
ては、基本的には、射出成形同時加飾方法に於ける従来
公知のものが使用でき特に制限はなく、製品の要求物性
やコスト等に応じて選定される。但し、本発明の射出成
形同時加飾用シートは、第一の発明の形態ではポリオレ
フィン系樹脂に対して密着が良く、第二の発明の形態で
はスチレン系樹脂に対して密着が良い様に構成されてい
るので、ポリオレフィン系樹脂とスチレン系樹脂が好適
である。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペ
ンテン、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−
ブテン共重合体等の高結晶質の非エラストマーポリオレ
フィン系樹脂、或いは各種のオレフィン系熱可塑性エラ
ストマー等である。また、スチレン系樹脂としては、A
BS樹脂、AS樹脂(アクリロニトリル−スチレン共重
合体)、PS樹脂(ポリスチレン樹脂)等である。
【0066】なお、ポリオレフィン系樹脂の場合、密着
性をより向上させる必要がある場合には、上記の様なポ
リオレフィン系樹脂に、エチレンプロピレンゴムを添加
すると良い。エチレンプロピレンゴムはエチレン−プロ
ピレン共重合体からなるゴム(EPR)であり、非晶質
のランダム共重合体である。また、エチレンプロピレン
ゴムとしては純粋なエチレン−プロピレン共重合体の他
に、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー(EP
DM)も使用できる。エチレンプロピレンゴムはポリオ
レフィン樹脂100質量部に対し1〜40質量部の範囲
で添加するのが、密着性向上、剛性維持の点から好まし
い。
【0067】なお、射出成形樹脂は、用途に応じて適
宜、着色剤を添加して着色した樹脂を使用しても良い。
着色剤には、前述装飾層で述べた如き公知の着色剤を使
用できる。また、射出成形樹脂には、必要に応じて適
宜、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム等の無機物粉末、ガラス繊維等の充填剤、安定
剤、滑剤等の公知の各種添加剤を含有させる。
【0068】〔加飾成形品〕本発明の射出成形同時加飾
用シートを樹脂成形物に積層する事で、図3の断面図で
概念的に示す如き加飾成形品Pが得られる。すなわち、
前述した本発明の射出成形同時加飾用シートSがポリオ
レフィン系樹脂やスチレン系樹脂等からなる樹脂成形物
10の表面に積層した構成の成形品である。樹脂成形物
10の樹脂としては前述の如くポリオレフィン系樹脂或
いはスチレン系樹脂が好適である。もちろん、射出成形
同時加飾用シートSは、そのポリオレフィン系樹脂層
(樹脂成形物がポリオレフィン系樹脂の場合)或いはA
BS樹脂層(樹脂成形物がスチレン系樹脂の場合)が樹
脂成形物と接する様に積層されている構成が好ましい。
なお、樹脂成形物のポリオレフィン系樹脂やスチレン系
樹脂は、前記射出成形樹脂で説明した如き樹脂である。
樹脂成形物10の表面に射出成形同時加飾用シートSを
積層するには、前述した射出成形同時加飾方法が好適で
ある。ポリオレフィン系樹脂或いはスチレン系樹脂から
なる樹脂成形物に射出成形同時加飾用シートが積層した
加飾成形品は、射出成形同時加飾用シートと樹脂成形物
との密着性に優れ、また、表面の耐可塑剤性、耐溶剤
性、耐汚染性、耐候性等が良好な成形品となる。
【0069】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳述する。
【0070】〔実施例1〕図1(A)の如き構成の射出
成形同時加飾用シートSを次の様にして作製した。先
ず、透明表面層3として、シリカを樹脂分に対して20
質量%含有させたポリフッ化ビリデン(PVdF)から
なる厚さ10μmの透明フッ素樹脂層1と、ベンゾトリ
アゾール系紫外線吸収剤を樹脂分に対して0.8質量%
含有させたアクリル樹脂(PMMA)からなる厚さ90
μmの透明アクリル樹脂層2とを、Tダイによる共押出
法によって積層した積層体シートを用意した。
【0071】次いで、上記透明表面層3とする積層体シ
ートの透明アクリル層2側の面に、バインダー樹脂にア
クリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との1対
1質量比の混合物を用い、着色剤の主成分として弁柄と
イソインドリノンイエローとを用いた着色インキを使用
して、木目柄の装飾層4をグラビア印刷で形成した。更
に、装飾層4上の全面に、アクリルポリオールと1,6
−ヘキサメチレンジイソシアネートとの100対10質
量比からなる2液硬化型ウレタン樹脂から成るプライマ
ー剤と塩素化ポリプロピレンから成る接着剤とを順次グ
ラビア印刷して、厚み1μmのプライマー層5と厚さ4
μmの接着剤層6とを形成して、印刷シートとした。
【0072】一方、ポリオレフィン系樹脂層7として、
樹脂分に対して、タルク10質量%、EPDM(エチレ
ン−プロピレン−ジエンターポリマー)10質量%、及
びカーボンブラック5質量%含有させたポリプロピレン
から成る厚さ0.4mmの黒色のポリオレフィン系樹脂
シートを用意した。
【0073】そして、上記ポリオレフィン系樹脂シート
と前記印刷シートとを、該印刷シートの接着剤層6がポ
リオレフィン系樹脂シートに接する様にして、熱プレス
法によって熱融着で積層して、本発明の射出成形同時加
飾用シートSを得た。
【0074】そして、この射出成形同時加飾用シート
を、図2の概念図で説明した様なオフライン予備成形に
よる射出成形同時加飾によって、エチレン−プロピレン
共重合体ゴムを10質量%添加したポリプロピレン樹脂
からなる樹脂成形物の成形と同時にその表面に積層して
加飾成形品を得た。この加飾成形品について、後述する
評価方法によって、耐可塑剤性、耐溶剤性、耐汚染性、
耐候性を評価したところ、全て良好であった。また、積
層した射出成形同時加飾用シートの密着性(シート層内
とシート/樹脂成形物間)も良好であった。
【0075】〔実施例2〕図1(B)の如き構成の射出
成形同時加飾用シートSを次の様にして作製した。塩化
ビニル樹脂層8とする厚さ100μmの塩化ビニル樹脂
シート(可塑剤DOPを20phr含有)の片面に、実
施例1と同様の着色インキをグヒラア印刷して木目柄の
装飾層4を形成したものを印刷シートとした。
【0076】そして、透明表面層3としては実施例1と
同じ積層体シートを用い、ABS樹脂層9としてはカー
ボンブラック添加で黒色とした厚さ0.4mmのABS
樹脂シートを用いて、積層体シートと、前記印刷シート
と、ABS樹脂シートとを、この順に、印刷シートの装
飾層3が積層体シートと接する様にして、これらシート
を熱プレスにて3層(シート)熱融着で積層し、本発明
の射出成形同時加飾用シートSを得た。
【0077】そして、この射出成形同時加飾用シート
を、実施例1同様の射出成形同時加飾によって、ABS
樹脂からなる樹脂成形物の成形と同時にその表面に積層
して加飾成形品を得た。この加飾成形品について、実施
例1同様に、耐可塑剤性、耐溶剤性、耐汚染性、耐候性
を評価したところ、この実施例2についても全て良好で
あった。また、積層した射出成形同時加飾用シートの密
着性(シート層内とシート/樹脂成形物間)も良好であ
った。
【0078】〔性能評価〕なお、上述した加飾成形品の
耐可塑剤性、耐溶剤性、耐汚染性、耐候性、及び密着性
は次の様な方法で評価した。
【0079】(1)耐可塑剤性:図4で概念的に示す如
く、水平の台21の上に透明表面層側を上向きにして射
出成形同時加飾用シートSを載せて、その上から、厚さ
0.35mmで大きさ縦60mm横65mmの塩化ビニ
ル樹脂シート22(樹脂分に対して可塑剤DHPを70
phr添加、梨地で乳白色相当)を載せ、この上から更
に、厚さ1mmで大きさ縦横各61mmのアルミニウム
板23、及び質量490gの荷重用分銅24を載せた状
態で、110℃の恒温槽中に4時間放置後、取り出し
て、室温まで冷却した後、射出成形同時加飾用シートS
の表面状態を目視観察した。艶変化、白濁等の異常無き
ものは良好、異常有るものは不良とした。
【0080】(2)耐溶剤性:トルエンとメチルエチル
ケトンとを各々別々に、加飾成形品上の射出成形同時加
飾用シート表面に滴下後、表面を時計皿で覆って24時
間放置後、布で拭き取り、目視で表面外観を観察し、変
化無きものは良好、変化有るものは不良とした。
【0081】(3)耐汚染性:油性赤マジックインキ
(登録商標)で加飾成形品表面に線を描いて2時間放置
後、エタノールをしみ込ませたウエスで拭いて、線が残
らなければ良好、残れば不良とした。
【0082】(4)耐候性:サンシャインウェザオメー
タ(カーボンアーク灯型、ブラックパネル温度63℃、
降雨時間180分中12分)で200時間の促進耐候性
試験を行った後、変色、ひび割れ等の外観変化の有無を
目視観察し、変化無きものは良好、変化有るものは不良
とした。
【0083】(5)密着性:射出成形同時加飾用シート
層間、及び該シートと樹脂成形物との密着性は碁盤目テ
ープテストで評価した。すなわち、加飾成形品表面を被
覆した射出成形同時加飾用シートの表面からカッタナイ
フで碁盤目状(線間隔2mm)に11本(縦)×11本
(横)の樹脂成形物にまで達する刻みを入れて合計10
0個の枡目を作り、枡目の上にセロハン粘着テープ(ニ
チバン株式会社製、「セロテープ」(登録商標)24m
m幅、産業用)を貼着した後、手で剥離し、枡目が一個
も剥がれなかったものは良好、一個でも剥がれたものは
不良とした。
【0084】
【発明の効果】本射出成形同時加飾用シートによれば、
得られる加飾成形品に優れた耐可塑剤性、耐溶剤性、耐
汚染性、耐候性を付与できる。また、裏面側をポリオレ
フィン系樹脂層とする第一の発明では、ポリプロピレン
等のポリオレフィン系樹脂の樹脂成形物に対して密着性
良く積層できる。一方、裏面側をABS樹脂層とする第
二の発明の形態では、ABS樹脂等のスチレン系樹脂の
樹脂成形物に対して密着良く積層できる。また、本射出
成形同時加飾用シートによれば、シート層内の密着性も
良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形同時加飾用シートの形態例を
例示する断面図。
【図2】射出成形同時加飾方法の一例を説明する概念
図。
【図3】本発明の加飾成形品を例示する断面図。
【図4】耐可塑剤性試験を説明する概念図。
【符号の説明】
1 透明フッ素樹脂層 2 透明アクリル樹脂層 3 透明表面層 4 装飾層 5 プライマー層 6 接着剤層 7 ポリオレフィン系樹脂層 8 塩化ビニル樹脂層 9 ABS樹脂層 10 樹脂成形物 21 台 22 塩化ビニル樹脂シート 23 アルミニウム板 24 荷重用分銅 31 吸引孔 32 ヒータ 33 シートクランプ 42 シートクランプ Ma 射出成形型(雄型) Mb 射出成形型(雌型) Mv 真空成形型 P 加飾成形品 S 射出成形同時加飾用シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 33/00 B32B 33/00 // B29K 25:00 B29K 25:00 27:06 27:06 27:12 27:12 33:00 33:00 B29L 9:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 4F100 AK03E AK07G AK15C AK15D AK15J AK17A AK22C AK22J AK25B AK25C AK51D AK74E AL01C AL06G AS00C BA05 BA07 BA10A BA10E BA15 CB00 EH20A EH20B HB00C HB01C JB07 JL06 JL09 JL11D JN01A JN01B 4F206 AA09 AA11 AA45 AD05 AD09 AD20 AD34 JA07 JB19 JF05 JL02 JM05 4F207 AA03 AA11 AA13 AA15E AA21 AA31 AG03 KA01 KA17 KB22 KL65 KL84 KW41

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラミネートタイプの射出成形同時加飾用
    シートにおいて、 透明フッ素樹脂層と透明アクリル樹脂層との共押出積層
    体から成る透明表面層、該透明表面層の透明アクリル樹
    脂層側に、順次積層された、バインダー樹脂がアクリル
    樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合物から
    成る装飾層、ウレタン樹脂から成るプライマー層、塩素
    化ポリプロピレンから成る接着剤層、及びポリオレフィ
    ン系樹脂層から成る、射出成形同時加飾用シート。
  2. 【請求項2】 ラミネートタイプの射出成形同時加飾用
    シートにおいて、 透明フッ素樹脂層と透明アクリル樹脂層との共押出積層
    体から成る透明表面層、該透明表面層の透明アクリル樹
    脂層側に、順次積層された、バインダー樹脂がアクリル
    樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合物から
    成る装飾層、塩化ビニル樹脂層、及びABS樹脂層から
    成る、射出成形同時加飾用シート。
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