JPH05247065A - 有機けい素化合物およびその製造方法 - Google Patents

有機けい素化合物およびその製造方法

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JPH05247065A
JPH05247065A JP8343992A JP8343992A JPH05247065A JP H05247065 A JPH05247065 A JP H05247065A JP 8343992 A JP8343992 A JP 8343992A JP 8343992 A JP8343992 A JP 8343992A JP H05247065 A JPH05247065 A JP H05247065A
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chemical
formula
group
compound
hydrocarbon group
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Takashi Kondo
隆 近藤
Masayuki Takahashi
正幸 高橋
Masaaki Yamatani
正明 山谷
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 エポキシ樹脂、フェノ−ル樹脂に添加したと
きに一液型硬化性樹脂組成物を与える、硬化剤、接着性
付与剤として有用な、分子中にシッフ塩基を有する文献
未載の有機けい素化合物およびその製造方法を提供す
る。 【構成】 式1 (R1は炭素数1〜4の1価炭化水素基、R2は炭素数3〜
6の2価炭化水素基、R3、 R4は炭素数1〜6の1価炭化
水素基であるが、このR3、R4 はつながって環状となって
いる場合は炭素数5〜7の2価炭化水素基となる基また
は同時には水素原子とならない水素原子、n は1〜3の
整数)の有機けい素化合物であり、これの製造方法は式
(R1、nは前記に同じ)のヒドロシランと式3 (R5は炭素数1〜4の2価炭化水素基、R3、 R4は前記に
同じ)の化合物とをヒドロシリル化反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文献未済な新規な有機け
い素化合物、特にはエポキシ樹脂などに添加したときに
一液型硬化性樹脂組成物を与える、硬化剤、接着性付与
剤として有用とされる、シッフ塩基を有するアルコキシ
シランからなる有機けい素化合物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アミノシランについてはこれをそのアミ
ノ基と反応する樹脂、例えばエポキシ樹脂、フェノ−ル
樹脂などに添加すると、その硬化物の接着性や補強性を
向上させることが知られているが、このアミノシランを
これらの樹脂に混合すると室温でこれらが反応するため
に、これらは使用直前に混合する2液型としなければな
らず、このため作業性などの点から一液型のものとする
ことが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、これについ
ては硬化剤兼接着向上剤となるアミノシランの活性アミ
ノ基を保護基によりキャップしておき、使用時に空気中
に湿気によって保護膜を崩壊させて活性アミノ基を再生
する方法が考慮されており、これにはアミノシランとカ
ルボニル化合物を反応させてシッフ塩基をつくる方法
(特開昭60-186576号公報参照)が提案されているが、
この方法ではシッフ塩基が形成される際に生成する水に
よってシランのアルコキシ基の部位が加水分解されてオ
リゴマ−化され、このオリゴマ−が樹脂組成物に均一に
分散し難く、また接着界面にストレスが生ずるという不
利がある。また、これについてはジシリルアミノアルコ
キシランを用いて、これを空気中の湿気で加水分解させ
てアミノ基を再生する方法(特開平1−138221号公報参
照)も提案されているが、このものは空気中の湿分だけ
では容易に加水分解しないために所期の目的を達成する
ことが難しいという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不利
を解決することのできる有機けい素化合物に関するもの
でり、これは式
【化5】 (ここにR1は炭素数1〜4の1価炭化水素基、R2は炭素
数3〜6の2価炭水素基、R3、R4 は炭素数1〜6の1価
炭化水素基であるが、このR3、R4 はつながって環状とな
っている場合は炭素数5〜7の2価炭化水素基となる基
または同時には水素原子とならない水素原子、n は1〜
3の整数)で示される有機けい素化合物に関するもので
ある。
【0005】すなわち、本発明者らは活性アミノ基はも
たないけれども、大気中に曝露すると空気中の湿気によ
って容易に加水分解して活性アミノ基が再生される有機
けい素化合物を開発すべく種々検討した結果、式
【化6】 で示されるヒドロシランと式
【化7】 で示される化合物(R1、R3、R4、R5、n は前記に同じ)とを
ヒドロシリル化反応させて得られる式
【化8】 で示される有機けい素化合物は、活性アミノ基をもたな
いけれども、このものは空気中の湿分で容易に加水分解
して活性なアミノ基が再成されるので、樹脂の硬化剤、
接着性向上剤として有用とされることを見出すと共に、
これをエポキシ樹脂、フェノ−ル樹脂と混合すれば一液
型の硬化性樹脂組成物とすることができることを確認し
て本発明を完成させた。以下にこれをさらに詳述する。
【0006】
【作用】本発明は文献未載な新規な有機けい素化合物お
よびその製造方法に関するものであり、これは式
【化9】 で示されるもの(R1、R3、R4、R5、n は前記の通り)であ
り、この製造は式
【化10】 で示されるヒドロシランと式
【化11】 で示される化合物とをヒドロシリル化反応させることを
特徴とするものである。
【0007】本発明の有機けい素化合物は前記した一般
式(I) で示される、シッフ塩基を含有する文献未載の新
規なものであるが、この式中のR1は-CH3、-CH2CH3、 、-CH
2CH2CH3、CH2CH2CH2CH3、-CH(CH3)CH3、-CH2CH(CH3)CH3、-C
H(CH3)CH2CH3、-C(CH3)=CH2などの炭素数1〜4の1価炭
化水素基、R2は-CH2CH2CH2-、-CH2CH2CH2CH2-、 -CH2CH2C
H2CH2CH2-、 -CH2CH2CH2CH2CH2CH2-、-CH(CH3)CH2-、CH(C
H3)CH2CH2-、 -CH2CH(CH3)CH2-、CH(CH3)CH2CH2CH2-、-CH2
CH(CH3)CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2CH2-、 -CH2CH(CH3)CH2C
H2CH2-、-CH2CH2CH(CH3)CH2CH2-などで例示される炭素数
3〜6の2価炭化水素基であるものとされる。
【0008】また、この一般式(I) で示される有機けい
素化合物におけるR3、R4 は-H、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2C
H3、 -CH2CH2CH2CH3、-CH2CH2CH2CH2CH3、-CH2CH2CH2CH2CH
2CH3、-CH(CH3)CH3、-CH(CH3)CH2CH3、-CH2CH(CH3)CH3、 -C
H(CH3)CH2CH2CH3、 、-CH2CH(CH3)CH2CH3、-CH2CH2CH(CH3)
CH3、CH(CH3)CH2CH2CH2CH3、-CH2CH(CH3)CH2CH2CH3、-CH2C
H2CH(CH3)CH2CH3、-CH2CH2CH2CH(CH3)CH3
【化12】
【化13】
【化14】 などで例示される炭素数1〜6の1価炭化水素基で、つ
ながって環状となっているときには炭素数5〜7の2価
の炭化水素基となる基または水素原子(ただし、R3、R4
が同時に水素原子となることはない)で、n が1〜3の
整数であるものとされる。
【0009】しかして、この一般式(I) で示される有機
けい素化合物としては具体的には下記の式で示されるも
のが例示される。
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【化23】
【化24】
【0010】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【0011】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【化41】
【化42】
【化43】
【化44】
【0012】
【化45】
【化46】
【化47】
【化48】
【化49】
【化50】
【化51】
【化52】
【化53】
【化54】
【0013】
【化55】
【化56】
【化57】
【化58】
【化59】
【化60】
【化61】
【化62】
【化63】
【化64】
【0014】
【化65】
【化66】
【化67】
【化68】
【化69】
【化70】
【化71】
【化72】
【化73】
【化74】
【0015】
【化75】
【化76】
【化77】
【化78】
【化79】
【化80】
【化81】
【化82】
【化83】
【化84】
【0016】
【化85】
【化86】
【化87】
【化88】
【化89】
【化90】
【化91】
【化92】
【化93】
【化94】
【0017】
【化95】
【化96】
【化97】
【化98】
【化99】
【化100】
【化101】
【化102】
【化103】
【化104】
【0018】
【化105】
【化106】
【化107】
【化108】
【化109】
【化110】
【化111】
【化112】
【化113】
【化114】
【0019】
【化115】
【化116】
【化117】
【化118】
【化119】
【化120】
【化121】
【化122】
【化123】
【0020】
【化124】
【化125】
【化126】
【化127】
【0021】また、この一般式(I) で示される有機けい
素化合物は、式
【化128】 (ここにR1、nは前記に同じ)で示されるヒドロシラン
と、式
【化129】 (ここにR3、R4、R5は前記に同じ)で示される化合物と
を、塩化白金酸などのような遷移金属化合物の存在下に
ヒドロシリル化反応させることによって得ることができ
る。
【0022】ここに使用される一般式(II)で示されるヒ
ドロシランとしては(CH3)3SiH、(CH3O)2Si(CH3)H、CH3O-S
i(CH3)2H、(CH3CH2O)3SiH、(CH3CH2O)2Si(CH3)H、CH3CH2OS
i(CH3)2H、(CH3CH2CH2O)3SiH、(CH3CH2CH2O)2Si(CH3)H、CH
3CH2CH2O-Si(CH3)2H、[CH2CH(CH3)]3SiH、(CH3CH2CH2CH
2O)3SiH、(CH3CH2CH2CH2O)2Si(CH3)H、CH3CH2CH2CH2OSi(C
H3)2H などが例示されるが、これはこれらに限定される
ものではない。
【0023】なお、ここに使用される一般式(III) で示
される化合物としては下記のものが例示されるが、これ
はこれに限定されるものではない。
【化130】
【化131】
【化132】
【化133】
【化134】
【化135】
【化136】
【化137】
【化138】
【化139】
【0024】
【化140】
【化141】
【化142】
【化143】
【化144】
【化145】
【化146】
【化147】
【化148】
【化149】
【0025】
【化150】
【化151】
【化152】
【化153】
【化154】
【化155】
【化156】
【化157】
【化158】
【化159】
【0026】
【化160】
【化162】
【化163】
【化164】
【化165】
【化166】
【化167】
【0027】また、この一般式(II)で示されるヒドロシ
ランと一般式(III) で示される化合物との反応はヒドロ
シリル化反応であることから、これには遷移金属化合物
が触媒として使用されるが、これは白金、ロジウム、ル
テニウム、パラジウム系の化合物とすればよい。この反
応条件は室温から 150℃位の温度範囲で行えばよく、こ
れはトルエン、キシレンなどの非水系の溶剤存在下で行
なってもよい。なお、この反応における一般式(II)で示
されるヒドロシランと一般式(III) で示されるカルボニ
ル化合物との配合比はコストの面からヒドロシラン/カ
ルボニル化合物をモル比で 0.7〜1.5 の範囲、好ましく
は 0.8〜1.2 の範囲とすればよく、目的とする有機けい
素化合物は反応後、蒸留精製してから使用すればよい。
【0028】このようにして作られた本発明の有機けい
素化合物はシッフ塩基を含有しているので、エポキシ樹
脂、フェノ−ル樹脂などに添加するとこれが潜在的な硬
化剤、接着向上剤として作動するし、このものは活性ア
ミノ基を含有していないし、使用時には空気中の湿分で
ケチミン構造またはアルドイミン構造が崩壊して容易に
活性アミノ基(-NH2 基) が再成されるので、この組成物
を一液型とすることができるという有利性が与えられ、
この硬化物は基材によく接着するという有利性も与えら
れる。
【0029】
【実施例】つぎに本発明で使用される一般式(III) で使
用される化合物の合成例、実施例、比較例をあげる。 合成例1 撹拌機、ジムロ−ト冷却管、温度計、滴下漏斗を備えつ
けた2リットルの反応器に、窒素雰囲気下でアリルアミ
ン45.6g (8モル)と硫酸マグネシウム412.0gを仕込
み、50℃まで昇温し、メチルイソブチルケトン1,603.2g
(16 モル)を滴下して20時間撹拌したのろ過し、ろ液を
蒸留したところ、式
【化168】 で示される化合物(以下化合物Aと略記する)が450g
(収率40.5%)得られた。
【0030】合成例2 合成例1におけるメチルイソブチルケトンをメチルエチ
ルケトン1,442g(20 モル)に変更し、また硫酸マグネシ
ウムの添加量を403gとしたほかは合成例と同じものを同
じ方法で反応させたところ、式
【化169】 で示される化合物(以下化合物Bと略記する)が255.8g
(収率23%)で得られた。
【0031】実施例1 撹拌機、ジムロ−ト冷却器、温度計、滴下漏斗を備えつ
けた2リットルの反応器に、窒素雰囲気下で化合物A45
0g(3.23 モル)とトルエン450gを仕込んで50℃まで昇温
し、ここに塩化白金酸を0.5 %含有するトルエン溶液を
6.3g添加し、トリメトキシシラン395g(3,23 モル)を50
〜60℃の温度を維持するようにゆっくりと滴下して滴下
終了後に50〜60℃で20時間撹拌したのち蒸留したとこ
ろ、沸点が118 ℃/5mmHgで赤褐色透明な液体404.6g(収
率47.9%)が得られたが、このものはガスクロマトグラ
フ分析では純度が91.6%で粘度が2.95cS、比重が0.936
、屈折率が1.4364という物性を示した。
【0032】ついで、このものについて赤外吸収スペク
トル分析、核磁器共鳴スペクトル分析、マススペクトル
分析および元素分析を行なったところ、下記のとおりの
結果が得られたので、これは式
【化170】 で示されたものであることが確認された。
【0033】
【分析結果】
b)'H-NMRスペクトル分析(図1) ≡Si-O-CH3 3.9ppm (S, 9H ) ≡Si-CH2 1.0〜1.1ppm(d, 2H) -CH 2CH2 CH2- 2.3ppm(M, 2H) -CH2CH2 CH2 N- 3.3〜3.6ppm(t, 2H) -N=C(CH3)- 2.2ppm (S, 3H ) -N-C(CH3)-CH2 - 2.4ppm (t, 2H ) -N-C(CH3)-CH2 CH= 2.4ppm (M, 1H )
【化171】 c)IRスペクトル分析(図2)
【化172】
【0034】実施例2 実施例1における化合物Aの代わりに化合物B250g(2.
25モル)を使用し、トルエン 250g 、塩化白金酸の0.5
%トルエン溶液4.4g、トリメトキシシランを274.5g(2.
25モル)としたほかは実施例1と同じ方法で反応させた
ところ、沸点が101 ℃/3mmHgで赤褐色透明な液体124.5g
(収率49.8%)が得られたが、このものはガスクロマト
グラフ分析による純度が92.3%であり、粘度が3.31cS、
比重が0.943、屈折率が1.4531という物性を示した。
【0035】ついでこのものについて赤外吸収スペクト
ル分析、核磁気共鳴スペクトル分析、マススペクトル分
析および元素分析をしたところ、下記のとおりの結果が
得られたことから、これは式
【化173】 で示されるものであることが確認された。
【0036】
【分析結果】
b)'H-NMRスペクトル分析 ≡Si-O-CH3 3.8ppm (S, 9H ) ≡Si-CH2 1.0〜1.1ppm(t, 2H) -CH 2CH2 CH2- 2.2ppm(m, 2H) -CH2CH2 CH2 N- 3.3〜3.5ppm(t, 2H) -N=C(CH3 )- 2.1ppm (S, 3H ) -N=C(CH3)-CH2 - 2.3ppm (m, 2H ) =C-CH2-CH3 0.7〜1.0ppm(t, 3H ) c)IRスペクトル分析
【化174】
【0037】実施例3 実施例1におけるトリメトキシシランをジメトキシメチ
ルシラン343.8g(3.2モル)としたほかは実施例1と同
様の方法で反応させたところ、沸点が113 ℃/4mmHgで赤
外透明な液体が399.6g(収率50.3%)が得られたが、こ
のものはガスクロマトグラフ分析では純度が92.7%であ
り、粘度が2.86cS、比重が0.928、屈折率が1.4421という
物性を示した。
【0038】ついでこのものについて赤外吸収スペクト
ル分析、核磁気共鳴スペクトル分析、マススペクトル分
析および元素分析に行なったところ、下記の結果が得ら
れたので、これは式
【化175】 で示されるものであることが確認された。
【0039】
【分析結果】
b)'H-NMRスペクトル分析 ≡Si-O-CH3 3.9ppm (S, 6H ) ≡Si-CH3 0.6ppm(S, 3H) -CH 2CH2- 1.0〜1.1ppm(t, 2H) -CH 2CH2 CH2- 2.2ppm(m, 2H) -CH2CH2 CH2 N- 3.3〜3.6ppm(t, 2H ) -N=C(CH3 )- 2.1ppm (S, 3H ) -N=C(CH3)-CH2- 2.3ppm (t, 2H ) -N=C(CH3)-CH2-CH= 2.4ppm (m, 1H )
【化176】 c)IRスペクトル分析
【化177】
【0040】
【発明の効果】本発明は文献未載な新規な有機けい素化
合物およびその製造方法に関するものであり、これは前
記した一般式(I) で示される有機けい素化合物および前
記した一般式(II)で示されるヒドロシランと一般式(II
I) で示される化合物とをヒドロシリル化反応させて該
有機化合物の製造方法に関するものであるが、この一般
式(I) で示される文献未載の有機けい素化合物は活性ア
ミノ基をもたないけれども、このものは空気中の湿分で
容易に加水分解して活性アミノ基が再成されるので、樹
脂の硬化剤、接着剤向上剤として有用とされるほか、こ
れはエポキシ樹脂、フェノ−ル樹脂と混合すれば一液型
の硬化樹脂組成物とすることができるという有利性をも
つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた本発明の有機けい素化合物
の'H-NMRスペクトル分析図を示したものである。
【図2】実施例1で得られた本発明の有機けい素化合物
のIRスペクトル分析図を示したものである。
【化161】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山谷 正明 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (6)

    整理番号 P031205 【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 (ここにR1は炭素数1〜4の1価炭化水素基、R2は炭素
    数3〜6の2価炭化水素基、R3、R4は炭素数1〜6の1
    価炭化水素基であるが、このR3、R4はつながって環状と
    なっている場合は炭素数5〜7の2価炭化水素基となる
    基または同時には水素原子とならない水素原子、n は1
    〜3の整数)で示される有機けい素化合物。
  2. 【請求項2】式(I) においてR3が-CH3基、R4が-CH2CH3
    基である請求項1に記載した有機けい素化合物。
  3. 【請求項3】式(I) においてR3が-CH3基、R4が-CH2CH(C
    H3)CH3基である請求項1に記載した有機けい素化合物。
  4. 【請求項4】式 【化2】 (R1、 n は前記に同じ)で示されるヒドロシランと式 【化3】 (R5は炭素数1〜4の2価炭化水素基、R3、R4は前記に
    同じ)で示される化合物とをヒドロシリル化反応させて 【化4】 (R1、R2、R3、R4 、nは前記に同じ)で示される有機けい素
    化合物を得ることを特徴とする有機けい素化合物の製造
    方法。
  5. 【請求項5】式(III) においてR3が-CH3基、-CH2CH3
    である請求項4に記載した有機けい素化合物の製造方
    法。
  6. 【請求項6】式(III) においてR3が-CH3基、R4が-CH2CH
    (CH3)CH3基である請求項4に記載した有機けい素化合物
    の製造方法。
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