JPH0521714A - 過電圧保護回路 - Google Patents

過電圧保護回路

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JPH0521714A
JPH0521714A JP16976891A JP16976891A JPH0521714A JP H0521714 A JPH0521714 A JP H0521714A JP 16976891 A JP16976891 A JP 16976891A JP 16976891 A JP16976891 A JP 16976891A JP H0521714 A JPH0521714 A JP H0521714A
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JP
Japan
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terminal
bipolar transistor
during operation
overvoltage protection
electrode
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Application number
JP16976891A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Tanaka
裕計 田中
Tetsuji Funaki
哲司 船木
Atsushi Hayakawa
敦史 早川
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内部インピーダンスの高い半導体集積回路に適
用して好適な過電圧保護回路を実現することを目的とし
ている。 【構成】過電圧保護の対象となる回路とその入力部との
間の第1の端子、動作中は常に最低電位となる第2の端
子、及び動作中は常に最高電位となる第3の端子を有す
る任意の回路と、前記第1の端子にエミッタ電極を接続
するとともに、前記第2の端子にコレクタ電極を接続
し、かつ前記第3の端子にベース電極を接続するPNP
型バイポーラトランジスタと、を含むことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過電圧保護回路に関
し、特に静電放電等の過電圧に対する耐性の向上を意図
した保護回路に関する。半導体集積回路が使用される環
境条件には、温度、湿度、機械的な振動などと並んで、
運搬や組立時に特に問題となる過電圧(静電放電)ショ
ックがある。こうした静電気放電(ESD:Electro St
atic Discharge)に対する耐性は、素子寸法の微細化、
大規模集積化が進むにつれて悪化する傾向にある。
【0002】
【従来の技術】図7は静電放電のストレスからチップを
保護する代表的な従来例である。同図の保護回路は、保
護対象のパッド1(又は内部回路2の端子)と高電位側
の電源配線3の間、及び低電位側の電源配線4の間に、
それぞれダイオードD1、D2を接続して構成するもの
で、ダイオードD1、D2を介してESDの放電路を確保
するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の過電圧保護回路にあっては、ダイオードD1(印
加電圧が正電圧の場合、負電圧ならばD2)、配線3、
4、及び内部回路2の回路インピーダンス(図中のZo
参照)を介して放電路を形成するものであったため、配
線抵抗や回路インピーダンスが大きい場合に、過電圧の
保護性能を充分に発揮できなくなるという問題点があ
る。
【0004】図8の静電放電説明図において、5は静電
気の発生源を模式的に表すもので例えば人体に相当する
ものである。電荷Qを蓄積した容量Cの両端をスイッチ
Sを介して例えばチップの端子1及び端子6に接続する
と、容量C→スイッチS→端子1→ダイオードD1→配
線3→内部インピーダンスZo→配線4→端子6→容量
Cからなる閉回路が形成され、この回路内にダイオード
1の順方向抵抗、配線3、4の抵抗及び内部インピー
ダンスZoの大きさに反比例する放電電流iが流れる。
【0005】一方、動作速度や消費電力を改善したチッ
プでは、その内部インピーダンスZ oが上昇して放電電
流iをスムーズに流せなくなるという点が指摘され、例
えば拡散抵抗の代わりに金属抵抗やポリシリコン抵抗を
使用するようにしたチップに多く見られる傾向である。
すなわち、半導体基板に拡散抵抗を形成すると、拡散領
域と基板間の接合面に容量やダイオードが形成されるた
めに、この接合を通して基板に無駄な電流が流れ込んだ
り接合容量によって動作周波数が低下したりするが、抵
抗素子に金属やポリシリコンを使用すると、抵抗素子と
基板間を絶縁して接合の形成を回避でき、無駄電流の発
生や動作周波数の低下を回避できる。ところがかかる接
合は、内部インピーダンスZoを低下させるように作用
していたため、この接合がなくなったことによってZo
が上昇し、上記の問題点を招くのである。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、内部インピーダンスの高い半導体集積回路
に適用して好適な過電圧保護回路を実現することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、過電圧保護の対象となる回路とその入力
部との間の第1の端子、動作中は常に最低電位となる第
2の端子、及び動作中は常に最高電位となる第3の端子
を有する任意の回路と、前記第1の端子にエミッタ電極
を接続するとともに、前記第2の端子にコレクタ電極を
接続し、かつ前記第3の端子にベース電極を接続するP
NP型バイポーラトランジスタと、を含むことを特徴と
する。
【0008】
【作用】本発明では、チップの非動作中に、第1の端子
に過電圧が印加されると、バイポーラトランジスタのエ
ミッタ端子→ベース端子→第3の端子→内部回路のイン
ピーダンスZo→第2の端子を介してベース電流が流れ
ると共に、このベース電流のβ倍(βはバイポーラトラ
ンジスタの電流増幅率)のコレクタ電流がバイポーラト
ランジスタのエミッタ端子→コレクタ端子を介して流れ
る。したがって、過電圧のほとんどをコレクタ電流によ
って速やかに放電でき、内部インピーダンスZoの高低
に拘らず過電圧の保護耐性を向上できる。
【0009】他方、チップの動作中は、第2の端子が最
低電位(例えば低電位側電源の電位)になると共に、第
3の端子が最高電位(例えば高電位側電源の電位)にな
るために、バイポーラトランジスタがカットオフして、
第1の端子に加えられた信号を支障なく内部回路に与え
ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図3は本発明に係る過電圧保護回路の第1
実施例を示す図である。図1において、10はチップで
あり、チップ10には、過電圧保護の対象となる第1の
端子11、動作中は常に最低電位(例えば低電位側電源
の電位VEE)となる第2の端子12、及び動作中は常に
最高電位(例えば高電位側電源の電位V CC)となる第3
の端子13を有する任意の回路(単一の回路とは限らな
い)14が含まれている。
【0011】チップ10にはまた、前記第1の端子11
にエミッタ電極Eを接続するとともに、前記第2の端子
12にコレクタ電極Cを接続し、かつ前記第3の端子1
3にベース電極Bを接続するPNP型バイポーラトラン
ジスタ15が備えられており、このバイポーラトランジ
スタ15が、過電圧保護素子として機能する。すなわ
ち、図2において、過電圧発生源からの過電圧Qが第1
の端子11と第2の端子12(図では第2の端子12と
同電位の第4の端子16)に印加されると、バイポーラ
トランジスタ15のエミッタ電極Eからベース電極Bに
向けてQに対応した大きさのベース電流iBが流れ、こ
のベース電流iBは、回路14の内部インピーダンスZo
を介して過電圧発生源へ還流する。ベース電流iBを流
すのに必要なQの最低値は、バイポーラトランジスタ1
5のエミッタ−ベース間順電圧(およそ0.7V)に内
部インピーダンスZoの電圧降下を加えた大きさで与え
られる。ベース電流iBは一般に微小な値であるから、
oの電圧降下も相応に小さい。したがって、ほぼ0.
7Vを若干上回った程度の過電圧が印加されたときにベ
ース電流iBが流れ始める。
【0012】一方、ベース電流iBと同時に、エミッタ
電極Eからコレクタ電極Cに向けてベース電流iBのβ
倍(βはバイポーラトランジスタ15の電流増幅率)の
コレクタ電流iCが流れるが、このコレクタ電流iCは、
内部インピーダンスZoを通ることなく直接、過電圧発
生源へと還流する。したがって、コレクタ電流iCに相
当する大部分の電荷(iB×β)を、内部インピーダン
スZoを通すことなく直接的に過電圧発生源へと還流す
ることができ、Zoの高低に拘らず、静電耐性を向上す
ることができる。
【0013】なお、チップの動作中には、第2の端子1
2の電位が例えばVEEになり、また第3の端子13の電
位が例えばVCCになり、これによってバイポーラトラン
ジスタ15がカットオフするので、第1の端子11に加
えられた信号が支障なく内部回路14に伝えられる。さ
らに、第3の端子13の電位を越える過電圧が第1の端
子11に印加されたときには、チップ動作中であっても
バイポーラトランジスタ15が導通するので、内部回路
14を保護できる。
【0014】図3はPNP型バイポーラトランジスタ1
5の好ましい構造図であり、いわゆるサブPNP構造と
したものである。この図において、30はP型半導体の
基板(コレクタ)、31、32は分離層、33はエピタ
キシャル層、34はベース領域、35はエミッタ領域、
36はベース電極、37はエミッタ電極、38はベース
電極と第3の端子13を接続する配線、39はエミッタ
電極37と第1の端子11を接続する配線である。サブ
PNP構造にすると、基板30と第2の端子12が共通
電位になるので、コレクタ用の配線が不要になるという
メリットがある。
【0015】図4は本発明に係る過電圧保護回路の第2
実施例を示す図であり、2つのPNP型バイポーラトラ
ンジスタ41、42をダーリントン接続したものであ
る。この実施例によれば、それぞれのトランジスタ4
1、42の電流増幅率β41、β42を合わせた電流増幅率
倍のコレクタ電流を流すことができ、内部インピーダン
スZoが特に高い場合に適用して好適なものとすること
ができる。
【0016】図5は本発明に係る過電圧保護回路の第3
実施例を示す図であり、PNP型バイポーラトランジス
タ51とNPN型バイポーラトランジスタ52をコンプ
リメンタリ・ダーリントン接続したものである。この実
施例によれば、NPN型バイポーラトランジスタ52の
エミッタ−コレクタ間につく寄生ダイオードD52を、負
極性の過電圧放電路として利用できる点で優れている。
【0017】図6は本発明に係る過電圧保護回路の第4
実施例を示す図であり、上記第3実施例のNPN型バイ
ポーラトランジスタ52のベース−エミッタ間を抵抗R
52によって接続したものである。この実施例によれば、
抵抗R52の両端電圧をNPN型バイポーラトランジスタ
52のバイアスとして与えることができ、PNP型バイ
ポーラトランジスタ51のコレクタ−エミッタ間リーク
電流による誤動作を防止することができる。
【0018】なお、以上の第2〜第4実施例では、いず
れも2つのバイポーラトランジスタを使用して説明して
いるが、ダーリントン接続又はコンプリメンタリ・ダー
リントン接続であれば、トランジスタの数に限定される
ものではない。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、過電圧保護の対象とな
る第1の端子、動作中は常に最低電位となる第2の端
子、及び動作中は常に最高電位となる第3の端子を有す
る任意の回路と、前記第1の端子にエミッタ電極を接続
するとともに、前記第2の端子にコレクタ電極を接続
し、かつ前記第3の端子にベース電極を接続するPNP
型バイポーラトランジスタと、を含むことを特徴とする
ので、内部インピーダンスの高い半導体集積回路に適用
して好適な過電圧保護回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成図である。
【図2】第1実施例の動作説明図である。
【図3】第1実施例のバイポーラトランジスタの好まし
い構造図である。
【図4】第2実施例の構成図である。
【図5】第3実施例の構成図である。
【図6】第4実施例の構成図である。
【図7】従来例の構成図である。
【図8】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】 10:チップ 11:第1の端子 12:第2の端子 13:第3の端子 14:内部回路 15:PNP型バイポーラトランジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】過電圧保護の対象となる回路とその入力部
    との間の第1の端子、動作中は常に最低電位となる第2
    の端子、及び動作中は常に最高電位となる第3の端子を
    有する任意の回路と、 前記第1の端子にエミッタ電極を接続するとともに、前
    記第2の端子にコレクタ電極を接続し、かつ前記第3の
    端子にベース電極を接続するPNP型バイポーラトラン
    ジスタと、を含むことを特徴とする過電圧保護回路。
  2. 【請求項2】前記バイポーラトランジスタは、複数のP
    NP型トランジスタをダーリントン接続により構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の過電圧保護回路。
  3. 【請求項3】前記バイポーラトランジスタは、NPN型
    トランジスタを含む複数のバイポーラトランジスタをコ
    ンプリメンタリ・ダーリントン接続により構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の過電圧保護回路。
JP16976891A 1991-07-10 1991-07-10 過電圧保護回路 Pending JPH0521714A (ja)

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