JP2017118704A - 過電圧保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源のオン/オフの状態に関わらずに信号線の過電圧から装置を保護する「過電圧保護装置」を提供する。【解決手段】プロセッサ12の通信用端子122に接続した内部信号線SLと、通信線CLとの間に直列に接続された抵抗Rと、内部信号線SLにカソードが接続し、グランドGNDにアノードが接続したダイオードDと、電源端子121にベースが接続し、内部信号線SLにエミッタが接続し、グランドGNDにコレクタが接続したPNP型のトランジスタQを設ける。動作中のトランジスタQのベース-エミッタ間電圧(接合部飽和電圧)をVBEとして、トランジスタQの作用により、電源VDDがオン(電圧V1)のとき、内部信号線SLの電圧は電源VDD+VBEに制限され(a)、電源VDDがオフ(電圧0V)のとき、内部信号線SLの電圧は電源0V+VBEに制限される(b)。【選択図】図3

Description

本発明は、信号線を用いて信号を伝送する装置を信号線の過電圧から保護する技術に関するものである。
信号線を用いて信号を伝送する装置を信号線の過電圧から保護する技術としては、図7aに示すように、装置700の信号伝送用の端子710に抵抗701を介して信号線CLを接続すると共に、装置700の端子710にカソードをグランドにアノードを接続したダイオード702と、装置700の端子710にアノードを電源にカソードを接続したダイオード703とを設け、抵抗701で端子710に流れる電流を抑制しつつ、ダイオード702で端子710に印加される電圧のグランド電位より低い電位への低下を抑止し、ダイオード703で端子710に印加される電圧の電源の電位より高い電位への上昇を抑止する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
また、信号線を用いて信号を伝送する装置700を信号線の過電圧から保護する技術としては、図7bに示すように、装置700の信号伝送用の端子710にカソードをグランドにアノードを接続したツェナーダイオード712を設け、抵抗711で端子710に流れる電流を抑制しつつ、ツェナーダイオード713で端子710に印加される電圧の、ツェナーダイオード712のツェナー電圧より高い電位への上昇を抑止する技術が知られている(たとえば、特許文献2)。
特開平3-85016号公報 特開2009-71373号公報
図7aに示した技術によれば、信号線CLに過電圧が生じダイオード703を介して電源に流れ込む電流が装置700の消費電流より大きくなると、装置700の電源の電位が装置700の定格電圧よりも上昇してしまい、装置700が破壊されてしまうことがある。
また、図7bの技術によれば、装置700の電源がオフの状態で、信号線CLに過電圧が生じると、端子710に印加される電圧が、絶対定格電圧を超えてしまい、装置700が破壊されてしまうことがある。
すなわち、たとえば、端子710の絶対定格電圧が、グランド電位-0.5Vと電源電位+0.5Vの間の範囲であり、電源がオンのときの電源電圧が5V、ツェナーダイオード712のツェナー電圧が5Vであるものとすると、電源がオンのときには、絶対定格電圧の範囲は、-0.5Vと5.5V(5V+0.5V)の範囲となる。そして、電源がオンのときは、端子710に印加される電圧はツェナー電圧の5V以下に制限されるので、端子710に印加される電圧は絶対定格電圧の範囲内となる。一方、装置700の電源がオフの状態で電源電位が0Vのときには絶対定格電圧は-0.5Vと+0.5Vの間の範囲となるので、端子710に印加される電圧をツェナー電圧の5V以下に制限しても、端子710に印加される電圧を絶対定格電圧の範囲内に制限することはできなくなる。
また、一般的なツェナーダイオードのツェナー電圧には個体差が大きいという問題もある。
そこで、本発明は、信号線を用いて信号を伝送する装置を、装置の電源のオン/オフの状態に関わらずに信号線の過電圧から保護することを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、信号線を用いて信号を伝送する装置を過電圧から保護する過電圧保護装置に、前記信号線で伝送する信号を入力もしくは出力する前記装置の端子である信号端子の電圧が、前記装置の電源が供給される当該装置の端子である電源端子の電圧よりも所定レベル以上大きくなったときにオン状態となり、前記装置の前記信号端子と前記装置のグランドとを接続するスイッチを備えたものである。
このような過電圧保護装置によれば、装置の信号端子の電圧が、装置の電源端子の電圧よりも所定レベル以上大きくなると、スイッチによって電源端子とグランドが接続される。よって、信号端子の電圧は、装置の電源端子に電源電圧が供給されているときには、電源電圧に前記所定のレベルを加算した電圧以上にならないように制限され、装置の電源端子に電源電圧が供給されていないときには、前記所定のレベルの電圧以上にならないように制限される。すなわち、信号端子の電圧は、常に、電源端子の電圧に前記所定のレベルを加算した電圧以下に制限される。したがって、所定のレベルを適切に設定することにより、信号端子の電圧が装置の定格電圧の範囲外に逸脱することを抑止することができる。また、信号端子と電源端子とが直接接続されることもないので、電源端子の電圧上昇も抑制される。
また、本発明は前記課題達成のために、信号線を用いて信号を伝送する装置を過電圧から保護する過電圧保護装置に、前記信号線で伝送する信号を入力もしくは出力する前記装置の端子である信号端子にエミッタが接続し、前記装置の電源が供給される当該装置の端子である電源端子にベースが接続し、前記装置のグランドにコレクタが接続したPNP型のトランジスタを備えたものである。
ここで、この過電圧保護装置には、前記トランジスタのエミッタにカソードが接続し、前記装置のグランドにアノードが接続したダイオードを備えることが好ましい。また、この場合には、前記ダイオードのカソードに第1端が、前記信号線に第2端が接続された抵抗を備えることも好ましい。
これらのような過電圧保護装置によれば、装置の信号端子の電圧が、装置の電源端子の電圧よりもトランジスタの接合部飽和電圧(VBE)以上大きくなると、トランジスタによって、電源端子とグランドが接続される。よって、信号端子の電圧は、装置の電源端子に電源電圧が供給されているときには、電源電圧にトランジスタの接合部飽和電圧(VBE)を加算した電圧以上にならないように制限され、装置の電源端子に電源電圧が供給されていないときには、トランジスタの接合部飽和電圧(VBE)の電圧以上にならないように制限される。すなわt、信号端子の電圧は、常に、電源端子の電圧にトランジスタの接合部飽和電圧(VBE)を加算した電圧以下に制限される。したがって、適切な接合部飽和電圧(VBE)のトランジスタを用いることにより、信号端子の電圧が装置の定格電圧の範囲外に逸脱することを抑止することができる。また、信号端子と電源端子とが直接接続されることもないので、電源端子の電圧上昇も抑制される。
また、前記課題達成のために、本発明は、信号線を用いて信号を伝送する装置を過電圧から保護する過電圧保護装置に、前記装置によってオン状態とオフ状態の切り替えが制御される第1のスイッチと、抵抗と、第2のスイッチとを設けたものである。ここで、前記第1スイッチは、オン状態のときに、前記装置の電源が供給される当該装置の端子である電源端子と、前記抵抗の第1端とを接続し、前記抵抗の第2端は前記装置のグランドに接続しており、前記第2のスイッチは、前記信号線で伝送する信号を入力もしくは出力する前記装置の端子である信号端子の電圧が、前記抵抗の前記第1端の電圧よりも所定レベル以上大きくなったときにオン状態となり、前記装置の前記信号端子と前記装置のグランドとを接続する。
ここで、この過電圧保護装置において、前記第2のスイッチとしてはダーリントン接続回路を用いることが好ましい。
このような過電圧保護装置によれば、第1のスイッチをオンしているときには、信号端子の電圧は、電源電圧に前記所定のレベルを加算した電圧以下に制限され、第1のスイッチをオフしているときには、信号端子の電圧は、前記所定のレベルの電圧以下に制限される。また、第1のスイッチをオフしているときには、電源から電圧保護回路への電力の供給は遮断される。
したがって、装置が信号の伝送動作を伴う通常動作を行う期間中、第1のスイッチをオン状態とすれば、信号端子の電圧を電源電圧に前記所定のレベルを加算した電圧以下に制限できる。また、装置の電源端子に電源電圧が供給されていない期間中、第1のスイッチがオフ状態になるように過電圧保護装置を構成することにより、装置の電源端子に電源電圧が供給されていない期間中、信号端子の電圧を前記所定のレベルの電圧以上にならないように制限できる。よって、これらの期間中、常に、信号端子の電圧を、電源端子の電圧に前記所定のレベルを加算した電圧以下に制限することができるので、所定のレベルを適切に設定することにより、信号端子の電圧が装置の定格電圧の範囲外に逸脱することを抑止することができるようになる。
また、装置が信号の伝送動作を行わない待機状態にあるときには、第1のスイッチをオフ状態に設定し、信号端子の電圧を前記所定のレベルの電圧以上にならないように制限して信号端子の電圧が装置の定格電圧の範囲外に逸脱することを抑止しつつ、過電圧保護装置による電源の電力の消費を抑止することができる。
また、前記課題達成のために、本発明は、信号線を用いて信号を伝送する装置を過電圧から保護する過電圧保護装置に、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、第1のダイオードと、第1の抵抗と、第2の抵抗とを備えたものである。ここで、前記第1のトランジスタは、前記装置の電源が供給される当該装置の端子である電源端子にエミッタが接続し、前記装置の当該過電圧保護装置の制御信号出力用の端子にベースが接続し、前記第1のダイオードのアノードにコレクタが接続した PNP型トランジスタであり、前記第1のダイオードのカソードは、前記第1の抵抗の第1端に接続し、前記第1の抵抗の第2端は前記装置のグランドに接続し、前記第2のトランジスタは、前記信号線で伝送する信号を入力もしくは出力する前記装置の端子である信号端子にエミッタが接続し、前記第1の抵抗の前記第1端にベースが接続し、前記第2の抵抗の第1端にコレクタが接続したPNP型のトランジスタであり、前記第2の抵抗の第2端は前記装置のグランドに接続し、前記第3のトランジスタは、前記装置の前記信号端子にコレクタが接続し、前記第2の抵抗の第1端にベースが接続し、前記装置のグランドにエミッタが接続したNPN型のトランジスタである。
ここで、この過電圧保護装置において、前記第1のダイオードの順電圧は、前記第2のトランジスタの接合部飽和電圧(VBE)に等しくすることが好ましい。
また、この過電圧保護装置には、前記第3のトランジスタのコレクタにカソードが接続し、前記装置のグランドにアノードが接続した第2のダイオードを備えることが好ましい。また、この場合には前記第2のダイオードのカソードに第1端が、前記信号線に第2端が接続された抵抗を設けることも好ましい。
以上のような過電圧保護装置によれば、装置の制御信号出力によって第1トランジスタをオンしているときには、信号端子の電圧は、電源電圧に第2トランジスタの接合部飽和電圧(VBE)を加算した電圧以下に制限され、装置の制御信号出力によって第1トランジスタをオフしているときには、信号端子の電圧は、第2トランジスタの接合部飽和電圧(VBE)以下に制限される。また、第1トランジスタをオフしているときには、電源から電圧保護回路への電力の供給は遮断される。
したがって、装置が信号の伝送動作を伴う通常動作を行う期間中、第1トランジスタをオン状態とすれば、信号端子の電圧を、電源電圧に第2トランジスタの接合部飽和電圧(VBE)を加算した電圧以下に制限できる。また、装置の電源端子に電源電圧が供給されていない期間中は、第1トランジスタはオフ状態となるので、信号端子の電圧は、第2トランジスタの接合部飽和電圧(VBE)の電圧以上にならないように制限される。
よって、これらの期間中、信号端子の電圧を、電源端子の電圧に第2トランジスタの接合部飽和電圧(VBE)を加算した電圧以下に制限することができるで、適切な接合部飽和電圧(VBE)の第2トランジスタを用いることにより、信号端子の電圧が装置の定格電圧の範囲外に逸脱することを抑止することができる。
また、装置が信号の伝送動作を行わない待機状態にあるときに、第1トランジスタをオフ状態に設定することにより、信号端子の電圧を第2トランジスタの接合部飽和電圧(VBE)以上にならないように制限して信号端子の電圧が装置の定格電圧の範囲外に逸脱することを抑止しつつ、過電圧保護装置による電源の電力の消費を抑止することができる。
以上のように、本発明によれば、信号線を用いて信号を伝送する装置を、装置の電源のオン/オフの状態に関わらずに信号線の過電圧から保護することができる。
本発明の第1実施形態に係る処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る保護回路の構成を示す回路図でである。 本発明の第1実施形態に係る保護回路の動作を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る保護回路の構成を示す回路図でである。 本発明の第2実施形態に係る保護回路の動作を示す図である。 従来の過電圧保護の技術を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
まず、第1の実施形態について説明する
図1に、本第1実施形態に係る処理装置の構成を示す。
処理装置は、たとえば自動車に搭載される電子機器であり、他の処理装置との間で、信号線SLを用いて信号やデータを伝送する装置である。
そして、図示するように、処理装置1は、電源回路11、プロセッサ12、保護回路13を備えている。
電願回路11は、外部電源VCCから、内部電源VDDを生成し処理装置1の各部に供給する。なお、外部電源は、たとえば、自動車のバッテリである。
プロセッサ12は、マイクロコンピュータなどのデータ処理を行う装置であり、電源端子121に供給される電源VDDで動作し、通信用端子122から信号を送信、または、通信用端子122で信号を受信する。
保護回路13は、他の処理装置1との通信に用いる通信線CLと、プロセッサ12の通信用端子122に接続した内部信号線SLとの間に配置され、通信線CLと内部信号線SLとを接続すると共に、通信線CLの過電圧からプロセッサ12を保護する。
次に、図2に、保護回路13の構成を示す。
図示するように、保護回路13は、プロセッサ12の通信用端子122に接続した内部信号線SLと通信線CLとの間に直列に接続された電流制限用の抵抗Rと、内部信号線SLにカソードが接続し、グランドGNDにアノードが接続したダイオードDと、プロセッサ12の電源端子121にベースが接続し、内部信号線SLにエミッタが接続し、グランドGNDにコレクタが接続したPNP型のトランジスタQを備えている。
このような保護回路13によれば、図3aに示すように、電源VDDがオンの状態で電圧V1の電源がプロセッサ12の電源端子121に供給されているときに、通信線CLに過電圧が加わると、内部信号線SLの電圧が上昇し、トランジスタQのエミッタの電位が、ベースの電位V1よりも、トランジスタQの接合部飽和電圧VBE以上大きくなる。なお、接合部飽和電圧VBEとは、トランジスタに、ベース電流が流れているときの、エミッタ-コレクタ間電圧であり、ベース電流の大きさによらずに、ほぼ一定となる。
そして、エミッタの電位が、トランジスタQの接合部飽和電圧VBE以上、ベースの電位V1より大きくなると、ベース電流IBが流れ、内部信号線SLから、電流が、トランジスタQのエミッタ、コレクタを通ってグランドGNDに流れるようになる。そして、このとき、内部信号線SLの電位は、V1+VBEにクランプされる。
よって、電源VDDがオンの状態のときに通信線CLに印加される電圧は、V1+VBEを超えないように制限される。
したがって、適当なVBEの値を持つトランジスタをトランジスタQとして用いることにより、定格電圧の範囲外の過電圧がプロセッサ12に印加されてしまうことを抑止できる。
また、このような保護回路13によれば、図3bに示すように、電源VDDがオフの状態、すなわち、プロセッサ12の電源端子121に供給される電源VDDが0Vである状態において、通信線CLに過電圧が加わり、内部信号線SLの電圧が上昇し、トランジスタQのエミッタの電位が、0Vよりも、トランジスタQの接合部飽和電圧VBE以上大きくなると、ベース電流IBが流れ、内部信号線SLから、電流が、トランジスタQのエミッタ、コレクタを通ってグランドGNDに流れるようになる。そして、このとき、内部信号線SLの電位は0V+VBEにクランプされる。
よって、電源VDDがオフの状態のときに通信線CLに印加される電圧は、VBEを超えないように制限される。
したがって、適当なVBEの値を持つトランジスタをトランジスタQとして用いることにより、電源VDDがオフのときでも、定格電圧の範囲外の過電圧がプロセッサ12に印加されてしまうことを抑止できる。
また、このような保護回路13によれば、図3cに示すように、通信線CLにグランドGNDより低い電圧が加わった場合には、内部信号線SLがダイオードDを介してグランドGNDに接続され、内部信号線SLの電位は、グランドGNDの電位からダイオードDの順電圧VFを差し引いた維持される。
以上、本発明の第1実施形態について説明した。
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
図4に、本第2実施形態に係る処理装置1の構成を示す。
図示するように、第2実施形態に係る処理装置1の構成は、図1に示した第1実施形態に化かつ処理装置1の構成と、プロセッサ12から保護回路13に制御線CNTを接続している点のみが異なる。また、本第2実施形態では、プロセッサ12は、動作モードとして、信号線CLを介した信号の伝送を含む通常の動作を行う通常動作モードと、低消費電力で動作する待機モードを備えているものとする。
図5に、本第2実施形態に係る保護回路13の構成を示す。
図示するように、保護回路13は、電流制限用の第1抵抗R1と、第2抵抗R2と、第3抵抗R3と、第1ダイオードD1と、第2ダイオードD2と、第1トランジスタQ1と、第2トランジスタQ2と、第3トランジスタQ3を備えている。
ここで、第1抵抗R1は、プロセッサ12の通信用端子122に接続した内部信号線SLと通信線CLとの間に直列に接続されている。また、第1ダイオードD1は、内部信号線SLにカソードが接続し、グランドGNDにアノードが接続している。
また、第1トランジスタQ1は、PNP型のトランジスタであり、エミッタがプロセッサ12の電源端子121に接続し、ベースにプロセッサ12からの制御線CNTが接続し、コレクタに第2ダイオードD2のアノードが接続している。
そして、第2抵抗R2の第1端は第2ダイオードD2のカソードに接続し、第2端はグランドGNDに接続している。
第2トランジスタQ2は、PNP型のトランジスタであり、ベースが第2ダイオードD2のカソードと第2抵抗R2の第1端に接続し、エミッタが内部信号線SLに接続している。
第3抵抗R3の第1端は、第2トランジスタQ2のコレクタに接続し、第2端はグランドGNDに接続している。
そして、第3トランジスタQ3のベースは、NPN型のトランジスタであり、ベースが第2トランジスタQ2のコレクタと第3抵抗R3の第1端に接続し、コレクタが内部信号線SLに接続し、エミッタがグランドGNDに接続している。
ここで、第2トランジスタQ2と第3抵抗R3と第3トランジスタQ3は、ダーリントン接続回路500を形成している。
さて、図6aに示すように、電源VDDがオンの状態で電圧V1の電源をプロセッサ12の電源端子121に供給しており、プロセッサ12が通常動作モードにあるとき、プロセッサ12は、制御線CNTに第1トランジスタQ1をオン状態に維持する信号を印加する。
これにより、保護回路13において、オン状態に制御された第1トランジスタQ1、第2ダイオードD2を介して、第2トランジスタQ2のベースに電位 V1-VFの電圧が印加される。ここで、VFは第2ダイオード VFの順電圧である。
そして、この状態で、通信線CLに過電圧が加わると、内部信号線SLの電圧が上昇し、第2トランジスタQ2のエミッタの電位がベースの電位V1-VFより、第2トランジスタQ2の接合部飽和電圧VBE以上大きくなる。
そして、ベースの電位V1-VFより、第2トランジスタQ2の接合部飽和電圧VBE以上大きくなると、第2トランジスタQ2にベース電流IBが流れ、内部信号線SLから、電流が、第2トランジスタQ2のエミッタ、コレクタ、第3抵抗R3を通ってグランドGNDに流れ、第3抵抗R3の第1端の電位が第3トランジスタQ3に印加される。
そして、これにより、第3トランジスタQ3のベースの電位がエミッタの電位より、第3トランジスタQ3の接合部飽和電圧VBE以上大きくなり、内部信号線SLから、電流が、第3トランジスタQ3のコレクタ、エミッタを通ってグランドGNDに流れるようになる。
そして、このとき、第2トランジスタQ2の接合部飽和電圧VBEをVBE_Q2として、内部信号線SLの電位は、V1-VF+VBE_Q2にクランプされる。
よって、電源VDDがオンの状態、かつ、プロセッサ12の動作モードが通常動作モードのときには、通信線CLに印加される電圧は、V1-VF+VBE_Q2を超えないように制限される。
したがって、適当なVBEの値を持つトランジスタを第2トランジスタQ2として、適当なVFの値を持つダイオードを第2ダイオードD2として用いることにより、定格電圧の範囲外の過電圧がプロセッサ12に印加されてしまうことを抑止できる。
特に、第2ダイオードD2のVFと第2トランジスタQ2のVBEが一致するように、第2トランジスタQ2として用いるトランジスタと、第2ダイオードD2として用いるダイオードとを選定することにより、通信線CLに印加される電圧は、V1-VF+VBE_Q2= V1となり、内部信号線SLの電圧が電源VDDの電圧V1を超えないようにすることができる。
また、このような保護回路13によれば、内部信号線SLから、電流をグランドGNDに引き抜く回路として、hfe(増幅率)の大きいダーリントン接続回路500を用いているので、電源VDDがオンの状態、かつ、プロセッサ12の動作モードが通常動作モードのときの、保護回路13による、電源VDDの電力消費を小さく抑えることができると共に、第1抵抗R1の抵抗値を小さく設定することができ、通信線CLを用いた高速な通信を可能とすることができる。
次に、図6bに示すように、電源VDDがオンの状態で電圧V1の電源をプロセッサ12の電源端子121に供給しており、プロセッサ12が待機モードにあるとき、プロセッサ12は、制御線CNTに出力する信号を、第1トランジスタQ1をオフ状態に維持する信号とする。
これにより、保護回路13において、第1トランジスタQ1はオフ状態となり、第2トランジスタQ2のベースの電位は、第2抵抗R2によってグランドGNDにプルダウンされ0Vとなる。
そして、この状態で、通信線CLに過電圧が加わると、内部信号線SLの電圧が上昇し、第2トランジスタQ2のエミッタの電位が、0Vよりも、第2トランジスタQ2の接合部飽和電圧VBE以上大きくなる。
そして、第2トランジスタQ2のエミッタの電位が、0Vよりも、第2トランジスタQ2の接合部飽和電圧VBE以上大きくなると、第2トランジスタQ2にベース電流IBが流れ、内部信号線SLから、電流が、第2トランジスタQ2のエミッタ、コレクタ、第3抵抗R3を通ってグランドGNDに流れ、第3抵抗R3の第1端の電位が第3トランジスタQ3に印加される。
そして、これにより、第3トランジスタQ3のベースの電位がエミッタの電位よりも、第3トランジスタQ3の接合部飽和電圧VBE以上大きくなり、内部信号線SLから、電流が、第3トランジスタQ3のコレクタ、エミッタを通ってグランドGNDに流れるようになる。
そして、このとき、第2トランジスタQ2の接合部飽和電圧VBEをVBE_Q2として、内部信号線SLの電位は、0V+VBE_Q2にクランプされる。
よって、電源VDDがオンの状態、かつ、プロセッサ12の動作モードが待機モードのときには、内部信号線SLの電圧は、VBE_Q2を超えないように制限される。
なお、プロセッサ12の動作モードが待機モードのときに、通信線SLを用いた通信は行われない。また、電流をグランドGNDに引き抜く回路として、hfe(増幅率)の大きいダーリントン接続回路500を用いているので、第2抵抗R2を流れる第2トランジスタQ2のベース電流は小さく、第2抵抗R2の第1端はほぼ0Vに維持される。
したがって、適当なVBEの値を持つトランジスタを第2トランジスタQ2として用いることにより、電源VDDがオンの状態、かつ、プロセッサ12の動作モードが待機モードのときに、定格電圧の範囲外の過電圧がプロセッサ12に印加されてしまうことを抑止できる。
また、このような保護回路13によれば、電源VDDがオンの状態で電圧V1の電源を供給しており、プロセッサ12が待機モードにあるときには、第1トランジスタQ1をオフ状態に制御して、保護回路13による電源Vddの電力の消費を0とすることができる。
次に、電源VDDがオフの状態、すなわち、プロセッサ12の電源端子121に供給される電源VDDが0Vであるか、プロセッサ12の電源端子121に電源VDDが接続されていない状態における保護回路13の動作は、図5bに示した電源VDDがオンの状態、かつ、プロセッサ12の動作モードが待機モードのときの動作と同様となり、内部信号線SLの電圧は、VBE_Q2を超えないように制限される。
次に、このような保護回路13において、図6cに示すように、通信線CLにグランドGNDより低い電圧が加わった場合には、第1ダイオードD1を介して内部信号線SLがグランドGNDに接続され、内部信号線SLの電位は、グランドGNDの電位から第1ダイオードD1の順電圧VF_D1を差し引いた電位に維持される。
以上、本発明の実施形態について説明した。
1…処理装置、11…電源回路、12…プロセッサ、13…保護回路、121…電源端子、122…通信用端子、500…ダーリントン接続回路、D、D1、D2…ダイオード、R、R1、R2、R3…抵抗、Q、Q1、Q2、Q3…トランジスタ。

Claims (10)

  1. 信号線を用いて信号を伝送する装置を過電圧から保護する過電圧保護装置であって、
    前記信号線で伝送する信号を入力もしくは出力する前記装置の端子である信号端子の電圧が、前記装置の電源が供給される当該装置の端子である電源端子の電圧よりも所定レベル以上大きくなったときにオン状態となり、前記装置の前記信号端子と前記装置のグランドとを接続するスイッチを備えていることを特徴とする過電圧保護装置。
  2. 信号線を用いて信号を伝送する装置を過電圧から保護する過電圧保護装置であって、
    前記信号線で伝送する信号を入力もしくは出力する前記装置の端子である信号端子にエミッタが接続し、前記装置の電源が供給される当該装置の端子である電源端子にベースが接続し、前記装置のグランドにコレクタが接続したPNP型のトランジスタを備えていることを特徴とする過電圧保護装置。
  3. 請求項2記載の過電圧保護装置であって、
    前記トランジスタのエミッタにカソードが接続し、前記装置のグランドにアノードが接続したダイオードを備えていることを特徴とする過電圧保護装置。
  4. 請求項3記載の過電圧保護装置であって、
    前記ダイオードのカソードに第1端が、前記信号線に第2端が接続された抵抗を備えていることを特徴とする過電圧保護装置。
  5. 信号線を用いて信号を伝送する装置を過電圧から保護する過電圧保護装置であって、
    前記装置によってオン状態とオフ状態の切り替えが制御される第1のスイッチと、抵抗と、第2のスイッチとを有し、
    前記第1スイッチは、オン状態のときに、前記装置の電源が供給される当該装置の端子である電源端子と、前記抵抗の第1端とを接続し、
    前記抵抗の第2端は前記装置のグランドに接続しており、
    前記第2のスイッチは、前記信号線で伝送する信号を入力もしくは出力する前記装置の端子である信号端子の電圧が、前記抵抗の前記第1端の電圧よりも所定レベル以上大きくなったときにオン状態となり、前記装置の前記信号端子と前記装置のグランドとを接続することを特徴とする過電圧保護装置。
  6. 請求項5記載の過電圧保護装置であって、
    前記第2のスイッチは、ダーリントン接続回路であることを特徴とする過電圧保護装置。
  7. 信号線を用いて信号を伝送する装置を過電圧から保護する過電圧保護装置であって、
    第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、第1のダイオードと、第1の抵抗と、第2の抵抗とを備え、
    前記第1のトランジスタは、前記装置の電源が供給される当該装置の端子である電源端子にエミッタが接続し、前記装置の当該過電圧保護装置の制御信号出力用の端子にベースが接続し、前記第1のダイオードのアノードにコレクタが接続した PNP型トランジスタであり、
    前記第1のダイオードのカソードは、前記第1の抵抗の第1端に接続し、
    前記第1の抵抗の第2端は前記装置のグランドに接続し、
    前記第2のトランジスタは、前記信号線で伝送する信号を入力もしくは出力する前記装置の端子である信号端子にエミッタが接続し、前記第1の抵抗の前記第1端にベースが接続し、前記第2の抵抗の第1端にコレクタが接続したPNP型のトランジスタであり、
    前記第2の抵抗の第2端は前記装置のグランドに接続し、
    前記第3のトランジスタは、前記装置の前記信号端子にコレクタが接続し、前記第2の抵抗の第1端にベースが接続し、前記装置のグランドにエミッタが接続したNPN型のトランジスタであることを特徴とする過電圧保護装置。
  8. 請求項7記載の過電圧保護装置であって、
    前記第1のダイオードの順電圧は、前記第2のトランジスタの接合部飽和電圧(VBE)に等しいことを特徴とする過電圧保護装置。
  9. 請求項7または8記載の過電圧保護装置であって、
    前記第3のトランジスタのコレクタにカソードが接続し、前記装置のグランドにアノードが接続した第2のダイオードを備えていることを特徴とする過電圧保護装置。
  10. 請求項9記載の過電圧保護装置であって、
    前記第2のダイオードのカソードに第1端が、前記信号線に第2端が接続された抵抗を備えていることを特徴とする過電圧保護装置。
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