JPH05214018A - 末端にアミノ基を有するビニルアルコール系共重合体 - Google Patents

末端にアミノ基を有するビニルアルコール系共重合体

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JPH05214018A
JPH05214018A JP31002892A JP31002892A JPH05214018A JP H05214018 A JPH05214018 A JP H05214018A JP 31002892 A JP31002892 A JP 31002892A JP 31002892 A JP31002892 A JP 31002892A JP H05214018 A JPH05214018 A JP H05214018A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 末端にアミノ基を有し、かつビニルアルコー
ル単位10〜90モル%、ビニルエステル単位0〜70
モル%およびビニルエステルと共重合可能なエチレン性
不飽和単量体単位10〜90モル%を含有するビニルア
ルコ−ル系共重合体。 【効果】 本発明の末端にアミノ基を有するビニルアル
コ−ル系共重合体は、該アミノ基と反応する官能基を有
する熱可塑性樹脂と溶融混練した場合に、混合分散性お
よびガスバリアー性が良好な樹脂組成物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は末端にアミノ基を有する
ビニルアルコール系共重合体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、末端に官能基を有するビニルアル
コール系重合体としては、スルフィド結合を介して末端
にヒドロキシル基が導入されたポリビニルアルコール系
重合体およびスルフィド結合を介して末端にアルキル基
が導入されたポリビニルアルコール系重合体が知られて
いる(特開昭57−105410号、特開昭59−18
7003号)。しかしながら、末端にヒドロキシル基ま
たはアルキル基が導入されたポリビニルアルコール系重
合体は、熱可塑性樹脂との混合分散性の良好な樹脂組成
物を得ることができなかった。さらに、スルフィド結合
を介して末端にアミノ基が導入されたポリビニルアルコ
ール系重合体が知られている(WO 91/1551
8)。しかしながら、末端にアミノ基が導入されたポリ
ビニルアルコール系重合体は、熱可塑性樹脂と混練した
場合にガスバリアー性の良好な樹脂組成物を得ることが
できなかった。さらに、スルフィド結合により連結され
たポリビニルアルコール系重合体とポリアクリル酸との
ブロック共重合体が知られている(特開昭59−189
113号)。しかしながら、ポリビニルアルコール系重
合体とポリアクリル酸とのブロック共重合体は、熱可塑
性樹脂との混合分散性が不良であり、熱可塑性樹脂と混
練した場合にガスバリアー性の良好な樹脂組成物を得る
ことができなかった。さらに、側鎖にヒドラジド基を
0.5〜30モル%含有するポリビニルアルコールが知
られている(特開昭49−98495号)。しかしなが
ら、側鎖にヒドラジド基を0.5〜30モル%含有する
ポリビニルアルコールは、結晶化度が低下し耐水性が低
下し易いという問題を有しており、熱可塑性樹脂と混練
した場合にガスバリアー性の良好な樹脂組成物を得るこ
とができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低重
合度から高重合度の全ての範囲の重合度のビニルアルコ
ール単位を有する共重合体の末端に反応性の良好なアミ
ノ基が導入されたビニルアルコール系共重合体を提供す
ることにある。さらに詳しくは、該アミノ基と反応する
官能基を有する熱可塑性樹脂と溶融混練した場合に、混
合分散性の良好な樹脂組成物を得ることが可能な末端に
アミノ基を有するビニルアルコール系共重合体を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
ついて鋭意検討した結果、末端にアミノ基を有し、かつ
ビニルアルコール単位1〜90モル%、ビニルエステル
単位0〜89モル%およびビニルエステルと共重合可能
なエチレン性不飽和単量体単位10〜90モル%を含有
するビニルアルコール系共重合体を見出し、本発明を完
成させるに至った。
【0005】本発明の末端基であるアミノ基としては、
1級アミノ基(−NH↓2)または2級アミノ基(イミ
ノ基:=NH)であることが必要であり、1級アミノ基
が好ましい。アミノ基を有する末端基の具体例として
は、下記の化1で表される末端基が挙げられる。
【0006】
【化1】
【0007】[但し、R↑1:下記の1)、2)および
3)から選ばれた1種の基 1)アミノ基またはヒドロキシル基を有していても良い
炭化水素基 2)水素原子 3)アミノ基 R↑2:水素原子または低級アルキル基 R↑3:水素原子または低級アルキル基 R↑4:水素原子または低級アルキル基 をそれぞれ意味し、R↑1がアミノ基を有しているかも
しくはR↑1またはR↑2の少なくとも一方が水素原子
であることが必要である。]
【0008】上記の化1におけるR↑1の具体例として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、オクチル基、ドデシル基、オクタデシル基等
の低級アルキル基;2−プロペニル基、3−ブテニル基
等の低級アルキレン基;ベンジル基、フェニルエチル基
等のアリ−ル基を有する低級アルキル基;2−アミノエ
チル基、4−アミノブチル基、6−アミノヘキシル基、
12−アミノドデシル基、2−(2−アミノエチルアミ
ノ)エチル基、2−アミノエトキシエチル基、2−(2
−(2−アミノエチルアミノ)エチルアミノ)エチル
基、ジメチルアミノエチル基等の1級、2級または3級
アミノ基を有する低級アルキル基(該アルキル基は酸素
により中断されていても良い);2−ヒドロキシエチル
基、3−ヒドロキシプロピル基等のヒドロキシル基を有
する低級アルキル基;アミノ基、メチルアミノ基、ジメ
チルアミノ基、フェニルアミノ基等の1級、2級または
3級アミノ基;水素原子等が挙げられる。R↑1が炭化
水素基または官能基を有する炭化水素基である場合に
は、炭化水素基の炭素数は20以下が好ましく、10以
下がより好ましい。
【0009】R↑2の具体例としては、水素原子;メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素数10
以下の低級アルキル基が挙げられる。またR↑2は、R
↑1と共有結合で連結されていても良く、その具体例と
しては、環状ブチレンなどの炭素数3〜8の環状アルキ
レン基が挙げられる。
【0010】R↑3およびR↑4の具体例としては、水
素原子;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基等の炭素数10以下の低級アル
キル基が挙げられる。
【0011】本発明の末端基以外の部分としては、ビニ
ルアルコール単位1〜90モル%、ビニルエステル単位
0〜89モル%およびビニルエステルと共重合可能なエ
チレン性不飽和単量体単位10〜90モル%を含有する
1価の共重合体である。(以下、末端基以外の部分を1
価の共重合体と略記することがある。)
【0012】ビニルエステル単位の具体例としては、蟻
酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン
酸ビニル、酪酸ビニル、バレリン酸ビニル、カプリン酸
ビニル、安息香酸ビニルおよびトリフルオロ酢酸ビニル
等からなる単位が挙げられ、これらのビニルエステル単
位のなかでも酢酸ビニル単位が工業的には好ましい。
【0013】ビニルエステルと共重合可能なエチレン性
不飽和単量体(以下、コモノマーと略記する)単位の具
体例としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イ
ソブテン等のオレフィン類;アクリルアミド、N−メチ
ルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N,N
−ジメチルアクリルアミド、アクリルアミドプロパンス
ルホン酸またはその塩、アクリルアミドプロピルジメチ
ルアミンまたはその塩およびその四級塩等のアクリルア
ミド誘導体;メタクリルアミド、N−メチルメタクリル
アミド、N−エチルメタクリルアミド、メタクリルプロ
パンスルホン酸またはその塩、メタクリルアミドプロピ
ルジメチルアミンまたはその塩およびその四級塩等のメ
タクリルアミド誘導体;メチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プ
ロピルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ド
デシルビニルエーテル、ステアリルビニルエーテル等の
ビニルエ−テル類;アクリロニトリル、メタクリロニト
リル等のニトリル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フ
ッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル
類;酢酸アリル、塩化アリル等のアリル化合物;ビニル
トリメトキシシラン等のビニルシリル化合物;酢酸イソ
プロペニル;N−メチルピロリドン等からなる単位が挙
げられ、これらのコモノマー単位のなかでもオレフィン
単位が好ましく、エチレン単位がより好ましい。
【0014】1価の共重合体のビニルアルコール単位の
含有量としては1〜90モル%であり、30〜80モル
%が好まく、40〜75モル%がより好ましい。ビニル
エステル単位の含有量としては0〜89モル%であり、
0〜50モル%が好ましく、0〜30モル%がより好ま
しい。すなわち、ビニルエステル単位は含有されていな
くても良い。1価の共重合体は、ビニルエステル単位を
含有する共重合体を加溶媒分解することにより得られ、
ビニルエステル単位のケン化度としては1〜100モル
%が好ましく、20〜100モル%がより好ましく、5
0〜100モル%がより好ましく、80〜100モル%
がより好まく、95〜100モル%がより好まく、99
〜100モル%がさらにより好ましい。コモノマー単位
の含有量としては10〜90モル%であり、20〜70
モル%が好ましく、25〜60モル%がより好ましい。
上記の1価の共重合体のなかでも、オレフィン−ビニル
アルコール共重合体が好ましく、エチレン−ビニルアル
コール共重合体がより好ましい。1価の共重合体がエチ
レン−ビニルアルコール共重合体である場合におけるビ
ニルアルコール単位、ビニルエステル単位およびエチレ
ン単位以外の構成単位の含有量は少ない方が好ましく、
具体的には10モル%以下が好ましく、5モル%以下が
より好ましい。
【0015】本発明の末端にアミノ基を有するビニルア
ルコール系共重合体の重合度は特に制限はないが、フェ
ノール85重量%および水15重量%の混合溶媒(以
下、含水フェノールと略記する)中30℃における極限
粘度(以下、特に断りのない限り、極限粘度は末端基を
含有したビニルアルコール系共重合体または末端基を含
有したビニルエステル系共重合体について測定したもの
を意味する)が0.05〜10デシリットル/g(以
下、dl/gと略記する)が好ましく、0.2〜10d
l/gがより好ましい。極限粘度が0.05dl/g未
満の場合には、ビニルアルコール系共重合体の特徴が発
現しない場合があり、極限粘度が10dl/gより大の
場合には、反応条件によっては末端へのアミノ基からな
る官能基の導入効率(ブロック化効率)が低下する場合
がある。1価の共重合体が実質的にビニルアルコール単
位およびオレフィン単位だけからなる重合体(ケン化さ
れていないビニルエステル単位を含有している場合を含
む。)である場合には、極限粘度は0.5〜3dl/g
が好ましく、0.7〜2dl/gがより好ましい。
【0016】本発明の1価の共重合体の末端に導入され
るアミノ基は、実質的に1価の共重合体の末端(好まし
くは片末端)だけに導入されるのが好ましく、1価の共
重合体の末端以外の側鎖に含有されている場合にはビニ
ルアルコール系共重合体の結晶化度が低下し、耐水性が
低下し易いことから好ましくない。したがって、1価の
共重合体の側鎖におけるアミノ基の含有量は0.5モル
%未満が好ましく、0.3モル%未満がより好ましく、
0.1モル%未満がさらにより好ましい。
【0017】以下において、本発明の末端にアミノ基を
有するビニルアルコール系共重合体の製造方法について
説明する。本発明者らは、本発明の末端にアミノ基を有
するビニルアルコール系共重合体の製造方法について鋭
意検討した結果、2種類の製造方法を見出した。第1の
製造方法は、末端にエステル結合が導入されたビニルア
ルコール単位を含有する共重合体を1級アミン、2級ア
ミンまたはアンモニアと反応させることにより、末端に
アミノ基を有するビニルアルコール系共重合体を製造す
る方法である。第1の製造方法は、ケン化度が50モル
%以上の末端にアミノ基を有するビニルアルコール系共
重合体の製造方法として好適である。
【0018】末端にエステル結合が導入されたビニルア
ルコール単位を含有する共重合体は、ビニルエステルお
よびコモノマーを共重合することにより得られたビニル
エステル単位を含有する共重合体を加溶媒分解した後、
さらに酸処理することによって得られる。エステル結合
中のカルボニル基のα位に水素を有していないビニルエ
ステルの重合は、下記の化2で表される溶媒中で行われ
る。
【0019】
【化2】
【0020】[但し、R↑3:化1におけるR↑3と同
じ意味を有する R↑4:化1におけるR↑4と同じ意味を有する R↑5:化1におけるR↑3と同じ意味を有する をそれぞれ意味する] 下記の化3で表されるビニルエステルの重合は、無溶媒
あるいは溶媒中で行われ、そのなかでも無溶媒あるいは
上記の化2で表される溶媒中で行われることが好まし
い。
【0021】
【化3】
【0022】[但し、R↑3:化1におけるR↑3と同
じ意味を有する R↑4:化1におけるR↑4と同じ意味を有する をそれぞれ意味する]
【0023】上記の化3で表されるビニルエステルの具
体例としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸
ビニル、イソ酪酸ビニル等が挙げられる。
【0024】ビニルエステル単位を含有する共重合体を
構成するビニルエステル単位およびコモノマー単位とし
ては、1価の共重合体の説明の欄において記載したビニ
ルエステル単位およびコモノマー単位が挙げられる。カ
ルボキシル基を含有する単量体単位、カルボキシル基に
変換しうる官能基を含有する単量体単位またはラクトン
環などのエステル結合を含有する単量体単位がビニルエ
ステル単位を含有する重合体の末端以外の主鎖中に含有
されている場合には、本発明のビニルアルコール単位を
含有する共重合体を得るための製造工程において、アミ
ノ基が1価の共重合体の側鎖に導入される可能性が高い
ことから、ビニルエステル単位を含有する共重合体中の
これらの単量体単位の含有量は少ない方が好ましく、具
体的には0.5モル%未満が好ましく、0.3モル%未
満がより好ましく、0.1モル%未満がさらにより好ま
しい。
【0025】ビニルエステル単位を含有する共重合体の
加溶媒分解の条件には特に制限はないが、アルカリ触媒
による加溶媒分解が好ましく、NaOH、KOH、CH
↓3ONa、CH↓3OKを触媒として用いた加メタノ
ール分解が特に好ましい。加溶媒分解時のアルカリ触媒
量は、ビニルエステル単位を含有する共重合体中のビニ
ルエステル単位100モルに対して0.02〜200モ
ルが好ましい。加溶媒分解の温度は、室温から120℃
が好ましい。ビニルアルコール単位を含有する共重合体
のビニルエステル単位のケン化度については特に制限は
ないが、アミンとケン化されていないビニルエステル単
位との反応による1級アミン、2級アミンまたはアンモ
ニアの消費を抑えるために、ビニルエステル単位のケン
化度は高い方が好ましい。すなわち、ビニルアルコール
単位を有する共重合体のケン度は、50モル%以上が好
ましく、95モル%以上がさらに好ましく、99モル%
以上がさらにより好ましい。
【0026】ビニルアルコール単位を含有する共重合体
の酸処理の条件としては特に制限はないが、メタノー
ル、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類
を反応溶媒として用い、触媒として硫酸、塩酸、パラト
ルエンスルホン酸あるいは酢酸等を用い、反応温度は室
温から150℃が好ましい。
【0027】上記で説明した末端にエステル結合が導入
されたビニルアルコール単位を含有する共重合体と反応
させる1級アミン、2級アミンまたはアンモニアのなか
でも下記の化4で表される化合物が好ましい。
【0028】
【化4】
【0029】[但し、R↑1:化1におけるR↑1と同
じ意味を有する R↑2:化1におけるR↑2と同じ意味を有する をそれぞれ意味する。]
【0030】上記の化4で表される1級アミンまたは2
級アミン類の具体例としては、メチルアミン、ジメチル
アミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミ
ン、オクチルアミン、ステアリルアミン等のアルキルア
ミン類;アリルアミン、ジアリルアミン等の不飽和アミ
ン類;エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ド
デカメチレンジアミン等のジアミン類;ジエチレントリ
アミン、3,3´−ジアミノジプロピルアミン、トリエ
チレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタ
エチレンヘキサミン等のポリアミン類;エタノールアミ
ン、4−アミノブタノール等のアミノアルコール類;ピ
ロリジン、ピペリジン、モルホリン等の環状アミン類;
ヒドラジン、メチルヒドラジン、N,N−ジメチルヒド
ラジン、フェニルヒドラジン等のヒドラジン類などが挙
げられる。上記のアミン類のなかでも、末端にエステル
結合が導入されたビニルアルコール単位を有する共重合
体との反応性の点で、1級アミンが好ましい。
【0031】末端にエステル結合が導入されたビニルア
ルコール単位を含有する共重合体と1級アミン、2級ア
ミンまたはアンモニアとの反応条件は、それらの反応性
によって適宜選択される。1級アミン、2級アミンまた
はアンモニアの仕込量は、ビニルアルコール単位を含有
する共重合体に導入される量の2倍量から大過剰量の範
囲で選択される。反応溶媒はメタノール、エチレングリ
コール等のアルコール系溶媒;ジメチルアセトアミド、
N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等が挙げ
られる。反応温度は室温から200℃の範囲で適宜選択
される。また触媒としてNaOH,KOH、CH↓3O
Na、CH↓3OK等のアルカリまたは酢酸、塩酸、硫
酸等の酸を用いることにより、反応速度をかなり早くす
ることができる。
【0032】第2の製造方法は、ビニルエステルおよび
エチレン性不飽和単量体を共重合して得られたケン化度
0モル%のビニルエステル単位を含有する共重合体を、
1級アミン、2級アミンまたはアンモニアと反応させる
ことにより、末端にアミノ基を有するビニルアルコール
系共重合体を製造する方法である。第2の製造方法は、
ケン化度が1〜100モル%の末端にアミノ基を有する
ビニルアルコール系共重合体の製造方法として好適であ
り、ケン化度が1〜50モル%の末端にアミノ基を有す
るビニルアルコール系共重合体の製造方法としてより好
適である。
【0033】ビニルエステルおよびエチレン性不飽和単
量体としては、第1の製造方法の説明の欄において記載
したビニルエステルおよびエチレン性不飽和単量体(コ
モノマー)が挙げられる。ビニルエステルおよびエチレ
ン性不飽和単量体を共重合して得られたケン化度0モル
%のビニルエステル単位を含有する共重合体は、該共重
合体の末端にカルボキシル基を有していることから、該
共重合体を1級アミン、2級アミンまたはアンモニアと
反応させることにより、該共重合体の末端にアミノ基が
導入されるとともに該共重合体の主鎖のビニルエステル
単位がケン化されることにより、末端にアミノ基を有す
るビニルアルコール系共重合体が得られる。
【0034】ケン化度0モル%のビニルエステル単位を
含有する共重合体と1級アミン、2級アミンまたはアン
モニアとの仕込比としては、該共重合体のビニルエステ
ルモノマー単位に対して、0.2〜100モル%が好ま
しく、1〜10モル%がより好ましい。反応溶媒として
は、メタノール、エタノール、プロパノールなどのアル
コール類;ジメチルスルホキシド、N−メチロールピロ
リドンなどの極性の高い溶媒が好ましく、そのなかでも
メタノールがより好ましい。反応温度としては室温〜1
00℃が好ましく、反応時間としては10分間〜5時間
が好ましい。末端にアミノ基を有するビニルアルコール
系共重合体のビニルエステル単位のケン化度をさらに高
くしたい場合には、アルカリ触媒などを用いた公知の方
法により、さらにケン化すれば良い。
【0035】上記の第1の製造方法および第2の製造方
法のなかでも、ケン化度が50〜100モル%の末端に
アミノ基を有するビニルアルコール系共重合体の製造方
法としては第1の製造方法の方がより好ましい。
【0036】
【実施例】以下の実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により限定されるもので
はない。なお、以下の実施例において特に断りのない限
り、「%」は「重量%」を意味する。
【0037】合成例1 エチレン−酢酸ビニル共重合体の合成:撹拌機付きのオ
ートクレーブを充分に窒素置換し、酢酸ビニル905
g、酢酸メチル1207gおよび2,2´−アゾビスイ
ソブチロニトリル1.256gを仕込み、系内の窒素を
エチレンで置換した後、エチレンを導入することによ
り、内圧を14kg/cm↑2とした。次に、オートク
レーブを60℃に昇温したところ、内圧は29.5kg
/cm↑2になった。反応が開始して5時間後、オート
クレーブを室温に冷却することのより反応を停止した。
反応液をヘキサンで再沈して得られた共重合体を、40
℃,12時間の熱風乾燥および100℃,12時間の真
空乾燥を行うことにより、エチレン含有量43モル%の
エチレン−酢酸ビニル共重合体を得た。該共重合体の収
率は33.7%であった。
【0038】合成例2 エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体の合成:撹拌機お
よび蒸留器付きのセパラブルフラスコに、合成例1で得
られたエチレン−酢酸ビニル共重合体338gおよびメ
タノール800gを仕込み、セパラブルフラスコを65
℃に昇温した後、水酸化ナトリウム30gを添加し、反
応により副生する酢酸メチルおよびメタノールを留去し
ながら、エチレン−酢酸ビニル共重合体の加溶媒分解反
応を行った。反応が開始して1時間後、水酸化ナトリウ
ム30gを追加して添加し、さらに2時間反応させた。
得られた反応液に酢酸150gを添加して中和した後、
反応液を蒸留水で再沈して得られた共重合体を粉砕し、
蒸留水でさらに良く洗浄した後、100℃,5時間の熱
風乾燥および100℃,12時間の真空乾燥を行うこと
により、エチレン含量43モル%、ケン化度99.5モ
ル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体を得た。
【0039】合成例3 片末端にエステル結合を有するエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体の合成:撹拌機付きのオートクレーブに、
合成例2で得られたエチレン−ビニルアルコール共重合
体120g、メタノ−ル500gおよび硫酸0.5gを
仕込み、90℃で2時間反応させた。反応終了後、オー
トクレーブを60℃まで冷却し、10%の酢酸ナトリウ
ムを含有するメタノール溶液50ミリリットル(以下、
mlと略記する)を添加して反応液を中和した。該反応
液を蒸留水で再沈して得られた共重合体を粉砕し、蒸留
水で良く洗浄した後、100℃,5時間の熱風乾燥およ
び100℃,12時間の真空乾燥を行うことにより、含
水フェノール中30℃における極限粘度0.507(d
l/g)、エチレン含量43モル%、ケン化度99.8
モル%の片末端にエステル結合を有するエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体を得た。
【0040】実施例1 片末端にヒドラジド基を有するエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体の合成:撹拌機付きの反応器に、合成例3
で得られた片末端にエステル結合を有するエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体50g、メタノール100g、
水和ヒドラジン20g(0.4モル)および2Nの水酸
化ナトリウムを含有するメタノール溶液5mlを仕込
み、65℃で3時間反応させた。反応終了後、室温に冷
却し、反応液を蒸留水で再沈して得られた共重合体のゲ
ルを蒸留水で良く洗浄した後、100℃,5時間の熱風
乾燥および100℃,12時間の真空乾燥を行うことに
より、含水フェノール中30℃における極限粘度0.5
07(dl/g)、エチレン含有量43モル%、ケン化
度99.9モル%の片末端にヒドラジド基を有するエチ
レン−ビニルアルコール共重合体を得た。該共重合体の
片末端のヒドラジド基を、トリニトロベンゼンスルホン
酸ナトリウムにより、トリニトロフェニル化し、紫外可
視スペクトルの吸光度により該共重合体のアミノ基を定
量したところ、6.1×10↑(−5)当量/gであっ
た。共重合体のアミノ基の定量結果および反応機構を考
慮することにより、エチレン−ビニルアルコール共重合
体の片末端にヒドラジド基が導入されていることが確認
された。
【0041】実施例2 片末端にN−(2−アミノエチル)アミドを有するエチ
レン−ビニルアルコール共重合体の合成:撹拌機付きの
オートクレーブに、エチレン含量32モル%、ケン化度
99.5モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体
100g、メタノール400gおよび硫酸0.5gを仕
込み、60℃で2時間反応させた。さらに、エチレンジ
アミン60gを添加し、120℃で4時間反応させた。
反応終了後、室温に冷却し、重合体のゲルを蒸留水で良
く洗浄して粉砕し、さらに蒸留水で良く洗浄した後、6
0℃,10時間の熱風乾燥および100℃,12時間の
真空乾燥を行うことにより、含水フェノール中30℃に
おける極限粘度1.07(dl/g)、エチレン含有量
32モル%、ケン化度99.8モル%の片末端にN−
(2−アミノエチル)アミドを有するエチレン−ビニル
アルコール共重合体を得た。実施例1と同様の方法によ
り、該共重合体の片末端のアミノ基を定量したところ、
3.2×10↑(−5)当量/gであった。共重合体の
アミノ基の定量結果および反応機構を考慮することによ
り、エチレン−ビニルアルコール共重合体の片末端にN
−(2−アミノエチル)アミドが導入されていることが
確認された。
【0042】実施例3 片末端にN−ブチルアミドを有するエチレン−ビニルア
ルコール共重合体の合成:撹拌機付きの反応器に、合成
例3と同様の方法により、末端のエステル化を行ったエ
チレン含量32モル%、ケン化度99.5モル%のエチ
レン−ビニルアルコール共重合体20g、ジメチルスル
ホキシド50gおよびブチルアミン30gを仕込み、8
0℃で3時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、
反応液を蒸留水で再沈させ、蒸留水で良く洗浄した後、
100℃,5時間の熱風乾燥および100℃,12時間
の真空乾燥を行うことにより、含水フェノール中30℃
における極限粘度1.07(dl/g)、エチレン含有
量32モル%、ケン化度99.9モル%の片末端にN−
ブチルアミドを有するエチレン−ビニルアルコール共重
合体を得た。得られた片末端にN−ブチルアミドを有す
るエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体の重メタノ−ル
/重水混合溶媒(4:1)中80℃で測定した270M
HZのNMRスペクトルを図1に、該NMRスペクトル
のδ=2.0〜2.7ppmの拡大図を図2に示す。N
MR測定結果および反応機構を考慮することにより、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体の片末端にN−ブチ
ルアミドが導入されていることが確認された。
【0043】実施例4 片末端にN−(2−ヒドロキシエチル)アミドを有する
エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体の合成:撹拌機付
きの反応器に、合成例3と同様の方法により、末端のエ
ステル化を行ったエチレン含量32モル%、ケン化度9
9.5モル%のエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体2
0g、ジメチルスルホキシド50gおよびエタノ−ルア
ミン30gを仕込み、80℃で3時間反応させた。反応
終了後、室温に冷却し、反応液を蒸留水で再沈させ、蒸
留水で良く洗浄した後、100℃,5時間の熱風乾燥お
よび100℃,12時間の真空乾燥を行うことにより、
含水フェノ−ル中30℃における極限粘度1.07(d
l/g)、エチレン含量32モル%、ケン化度99.9
モル%の片末端にN−(2−ヒドロキシエチル)アミド
を有するエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体を得た。
得られた片末端にN−(2−ヒドロキシエチル)アミド
を有するエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体の重メタ
ノ−ル/重水混合溶媒(4:1)中80℃で測定した2
70MHzのNMRスペクトルを図3に、該NMRスペ
クトルのδ=2.0〜2.7ppmの拡大図を図4に示
す。NMR測定結果および反応機構を考慮することによ
り、エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体の片末端にN
−(2−ヒドロキシエチル)アミドが導入されているこ
とが確認された。
【0044】実施例5 片末端にヒドラジドを有するエチレン−ビニルアルコ−
ル共重合体の合成:撹拌機付きの反応機に、合成例3と
同様の方法により、末端のエステル化を行ったエチレン
含量62モル%、ケン化度99.7モル%のエチレンビ
ニルアルコ−ル共重合体50g、メタノ−ル100g、
水和ヒドラジン20g(0.4モル)および2Nの水酸
化ナトリウムを含有するメタノ−ル溶液5mlを仕込
み、65℃で3時間反応させた。反応終了後、室温に冷
却し、反応液を蒸留水で再沈して得られた共重合体のゲ
ルを蒸留水で良く洗浄した後、100℃,5時間の熱風
乾燥および100℃,12時間の真空乾燥を行うことに
より、含水フェノ−ル中30℃における極限粘度0.6
4(dl/g)、エチレン含量62モル%、ケン化度9
9.9モル%の片末端にヒドラジド基を有するエチレン
−ビニルアルコ−ル共重合体を得た。実施例1と同様の
方法により、該共重合体の片末端のアミノ基を定量した
ところ、5.6×10↑(−5)当量/gであった。共
重合体のアミノ基の定量結果および反応機構を考慮する
ことにより、エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体の片
末端にヒドラジド基が導入されていることが確認され
た。
【0045】実施例6 実施例1と同様の方法により合成して得られた含水フェ
ノ−ル中30℃における極限粘度1.08(dl/
g)、エチレン含量32モル%、ケン化度99.9モル
%、アミノ基含量3.2×10↑(−5)当量/gの片
末端にヒドラジド基を有するエチレン−ビニルアルコ−
ル共重合体40gおよびエチレン−グリシジルメタクリ
レート共重合体(グリシジルメタクリレート含量:約1
0%)10gを、プラストグラフを用いて溶融混練(混
練条件:200℃、80rpm、30分間)したとこ
ろ、片末端にヒドラジド基を有するエチレン−ビニルア
ルコ−ル共重合体中にエチレン−グリシジルメタクリレ
ート共重合体が良好に分散し、エチレン−グリシジルメ
タクリレート共重合体の分散平均粒径は0.15μmで
あった。溶融混練して得られた樹脂は、フィルムの透明
性が良好であり、その他の種々のフィルム物性について
も良好であり、有用性が高い。
【0046】比較例1 実施例6で用いた片末端にヒドラジド基を有するエチレ
ン−ビニルアルコ−ル共重合体にかえて、含水フェノ−
ル中30℃における極限粘度1.08(dl/g)、エ
チレン含量32モル%、ケン化度99.9モル%のエチ
レン−ビニルアルコ−ル共重合体を用いたほかは実施例
6と同一の混練条件で、エチレン−ビニルアルコ−ル共
重合体40gおよびエチレン−グリシジルメタクリレー
ト共重合体10gを溶融混練したところ、エチレン−ビ
ニルアルコ−ル共重合体中にエチレン−グリシジルメタ
クリレート共重合体が分散していたが、エチレン−グリ
シジルメタクリレート共重合体の分散平均粒径は0.3
5μmであった。溶融混練して得られた樹脂は、実施例
6で得られた樹脂と比較して、フィルムの透明性が悪
く、その他の種々のフィルム物性についても不良であっ
た。
【0047】実施例7 片末端にヒドラジド基を有するエチレン−ビニルアルコ
−ル共重合体の合成:撹拌機付きの反応器に、エチレン
含量43モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体76.
6gおよびメタノ−ル150gを仕込み、撹拌しながら
50℃に加熱して溶解した後、含水ヒドラジン15gを
添加し、50℃で1時間反応させた。反応終了後、室温
に冷却し、反応液を蒸留水で再沈して得られた共重合体
を蒸留水で良く洗浄した後、50℃,12時間の真空乾
燥を行うことにより、含水フェノ−ル中30℃における
極限粘度1.20(dl/g)、エチレン含量43モル
%、ケン化度3.0モル%の片末端にヒドラジド基を有
するエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体を得た。実施
例1と同様の方法により、該共重合体の片末端のアミノ
基を定量したところ、3.2×10↑(−6)当量/g
であった。共重合体のアミノ基の定量結果および反応機
構を考慮することにより、エチレン−ビニルアルコ−ル
共重合体の片末端にヒドラジド基が導入されていること
が確認された。
【0048】実施例8 片末端にヒドラジド基を有するエチレン−ビニルアルコ
−ル共重合体の合成:撹拌機付きの反応器に、実施例7
において得られた末端にヒドラジド基を有するエチレン
−ビニルアルコ−ル共重合体10gおよびメタノ−ル4
5gを仕込み、攪拌しながら50℃に加熱して、溶解し
た後、0.88%の水酸化ナトリウムを含有するメタノ
−ル溶液5gを添加し、50℃で30分間反応させた。
反応終了後、酢酸0.2gを添加し、反応液を蒸留水に
添加してポリマ−を析出させ、蒸留水で良く洗浄した
後、50℃,12時間の真空乾燥を行うことにより含水
フェノ−ル中30℃における極限粘度1.10(dl/
g)、エチレン含量43モル%、ケン化度52モル%の
片末端にヒドラジド基を有するエチレン−ビニルアルコ
−ル共重合体を得た。実施例1と同様の方法により、該
重合体の片末端のアミノ基を定量したところ、3.7×
10↑(−6)当量/gであった。
【0049】
【発明の効果】本発明の末端にアミノ基を有するビニル
アルコール系共重合体は、グラフトポリマーおよびブロ
ックポリマーの合成原料などに利用可能である。これら
のグラフトポリマーおよびブロックポリマーは、アルキ
ル化剤および酸化剤などに対する化学的安定性が良好で
あることから、塗料、粘接着剤および相溶化剤などの多
くの用途分野において有用性が高い。本発明によると、
低重合度から高重合度の全ての範囲の重合度の末端にア
ミノ基を有するビニルアルコール系共重合体が提供され
る。本発明の末端にアミノ基を有するビニルアルコール
系共重合体は、末端に反応性の良好なアミノ基が導入さ
れているために、該アミノ基と反応する官能基を有する
熱可塑性樹脂と溶融混練した場合に、混合分散性および
ガスバリアー性の良好な樹脂組成物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例3で得られた片末端にN−ブチルアミド
を有するエチレン−ビニルアルコール共重合体の重メタ
ノール/重水混合溶媒(4:1)中80℃で測定した2
70MHZのNMRスペクトルを図1に示す。
【図2】実施例3で得られた片末端にN−ブチルアミド
を有するエチレン−ビニルアルコ−ル共重合体の重メタ
ノール/重水混合溶媒(4:1)中80℃で測定した2
70MHZのNMRスペクトルのδ=2.0〜2.7p
pmの拡大図を図2に示す。
【図3】実施例4で得られた片末端にN−(2−ヒドロ
キシエチル)アミドを有するエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体の重メタノール/重水混合溶媒(4:1)中
80℃で測定した270MHZのNMRスペクトルを図
3に示す。
【図4】実施例4で得られた片末端にN−(2−ヒドロ
キシエチル)アミドを有するエチレン−ビニルアルコ−
ル共重合体の重メタノール/重水混合溶媒(4:1)中
80℃で測定した270MHZのNMRスペクトルのδ
=2.0〜2.7ppmの拡大図を図4に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 末端にアミノ基を有し、かつビニルアル
    コール単位1〜90モル%、ビニルエステル単位0〜8
    9モル%およびビニルエステルと共重合可能なエチレン
    性不飽和単量体単位10〜90モル%を含有するビニル
    アルコール系共重合体。
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