JP3004948B2 - ポリヒドロキシスチレン誘導体を調製する方法 - Google Patents

ポリヒドロキシスチレン誘導体を調製する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリヒドロキシス
チレン誘導体を調製するための方法に関するものであ
り、さらに具体的には、均質な系においてポリヒドロキ
シスチレンをエステルと反応させるためにポリヒドロキ
シスチレンを溶解するための溶剤としてアルカリ性アル
コール溶液を使用することによりポリヒドロキシスチレ
ン誘導体を調製する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】典型的なフォトレジスト組成物として
は、樹脂、光酸発生剤、阻害剤およびそのほかの添加剤
があげられる。理想的なフォトレジスト組成物は、優れ
た分解能、感光性、耐食刻性、接着性、熱安定性、フィ
ルム均一性および加工性の要件を満たすべきである。樹
脂はフォトレジスト中では最も重要な成分であるから、
上記の諸特性に重要な影響を与える。特に、樹脂は優れ
た耐食刻性、接着性、およびフィルム均一性にとって重
要な因子である。
【0003】一般的に言って、ポリヒドロキシスチレン
の共重合体は優れた熱安定性を有し、248nmの波長
で低い吸収性を示すので、しばしばフォトレジストの樹
脂成分として使用される。ポリヒドロキシスチレンの共
重合体(または誘導体)を調製する方法は一般に2種類
に分類される。1つの方法は2種類の異なる単量体を直
接重合することである。たとえば米国特許第4,77
5,730号明細書には、スチレン誘導体と別のアルケ
ン誘導体を直接重合し、ついでえられた共重合体を加水
分解して所望の生成物をうることを開示している。その
反応は反応式(III):
【0004】
【化5】
【0005】に示されるとおりである。
【0006】ジャーナル オブ ポリマー サイエン
ス:パートA;ポリマー ケミストリー エディション
(J.Polym.Sci.:Part A;Poly
m.Chem.Ed.)(24巻、2971頁、198
6年)は、2種類の異なるスチレン誘導体単量体が重合
され、つぎに官能基を選択的に分解することを開示して
いる。この反応は反応式(IV):
【0007】
【化6】
【0008】に示されるとおりである。
【0009】ポリヒドロキシスチレン共重合体を調製す
る別の方法では、出発物質としてポリヒドロキシスチレ
ンを使用し、ポリヒドロキシスチレンをエステル試薬と
反応させている。たとえば、欧州特許第0634696
号明細書には、ポリヒドロキシスチレンをテトラヒドロ
フラン(THF)中に溶解し、カリウム−t−ブトキシ
ド[KOC(CH33]を加え、つぎに混合物をジ(t
−ブチル)ジカーボネートと反応させて、ポリヒドロキ
シスチレン誘導体をうる。しかし、このような条件下で
は、まず、ポリヒドロキシスチレンのカリウム塩はテト
ラヒドロフランに溶解しない。したがって、ポリヒドロ
キシスチレンとジ(t−ブチル)ジカーボネートとのそ
の後の反応は不均質な系で行なわれる。全反応は反応式
(V):
【0010】
【化7】
【0011】に示されるとおりである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】結局、従来のポリヒド
ロキシスチレン誘導体を調製する方法は複雑な合成方法
からなり、時間の浪費であり、反応が不均質な系で行な
われるので、各ポリヒドロキシスチレンの分子の官能化
の程度(functionalized exten
t)が大幅に異なるので、生成物の品質は容易に制御さ
れない。
【0013】本発明の目的は、前述の問題を解決し、ポ
リヒドロキシスチレン誘導体を調製する容易な方法を提
供することである。本発明は特別な溶剤系を使用し反応
を均質な方法で行なうので、出発物質としてのポリヒド
ロキシスチレンは反応系において完全に溶解し、各ポリ
ヒドロキシスチレン分子の官能化の程度は互いに大幅に
異なることがない。その結果として、生成物の品質は効
果的に制御されうる。さらに、使用された溶剤は非常に
低い毒性を有し、反応は室温で行なわれ、この種類の反
応には加熱や環流または低温装置も全く必要ない。した
がって、本発明の方法はさらに簡単であり、時間の節約
になり、極めて安全であり、商品価値がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)アルカ
リ性試薬とアルコールとを混合することによりえられる
アルカリ性アルコール溶液に、ポリヒドロキシスチレン
を加えて均質なポリヒドロキシスチレン溶液を形成する
工程;および(b)該ポリヒドロキシスチレン溶液を式
(I):
【0015】
【化8】
【0016】(式中R1はF、Cl、Br、および
【0017】
【化9】
【0018】(R3は炭素数1〜8の炭化水素基であ
る)よりなる群から選ばれ、R2は炭素数1〜8の炭化
水素基である)で示されるエステルと反応させてポリヒ
ドロキシスチレン誘導体をうる工程からなるポリヒドロ
キシスチレン誘導体を調製する方法に関する。
【0019】前記アルカリ性試薬はアルカリ金属の化合
物および窒素原子を含有する塩基性化合物よりなる群か
ら選ばれるのが好ましい。
【0020】前記アルカリ金属の化合物はアルカリ金属
の水酸化物およびアルコキシドよりなる群から選ばれる
のが好ましい。
【0021】前記アルカリ金属の化合物は水酸化ナトリ
ウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドお
よびナトリウム−t−ブトキシドよりなる群から選ばれ
るのが好ましい。
【0022】前記アルカリ金属の化合物は水酸化カリウ
ム、カリウムメトキシド、カリウムエトキシドおよびカ
リウム−t−ブトキシドよりなる群から選ばれるのが好
ましい。
【0023】前記窒素原子を含有する塩基性化合物は、
【0024】
【化10】
【0025】(式中R4、R5、R6はHおよび炭素数1
〜4の炭化水素基よりなる群から選ばれ、XはOまたは
Nから選ばれる)よりなる群から選ばれるのが好まし
い。
【0026】前記窒素原子を含有する塩基性化合物はト
リメチルアミンまたはトリエチルアミンから選ばれるの
が好ましい。
【0027】前記アルコールは炭素数1〜6のアルコー
ルであるのが好ましい。
【0028】前記アルコールはメタノール、エタノール
およびイソプロパノールよりなる群から選ばれるのが好
ましい。
【0029】前記R2は炭素数1〜8のアルキル、フェ
ニル、ベンジル、置換アルキル、置換フェニルおよび置
換ベンジルよりなる群から選ばれるのが好ましい。
【0030】前記R3は炭素数1〜8のアルキル、フェ
ニル、ベンジル、置換アルキル、置換フェニルおよび置
換ベンジルよりなる群から選ばれるのが好ましい。
【0031】前記エステルのR1はF、Cl、およびB
rよりなる群から選ばれるのが好ましい。
【0032】前記エステルはクロルぎ酸エチルおよびク
ロルぎ酸フェニルよりなる群から選ばれるのが好まし
い。
【0033】前記エステルのR1
【0034】
【化11】
【0035】(式中、R3は炭素数1〜8の炭化水素基
である)であるのが好ましい。
【0036】前記エステルはジ(t−ブチル)ジカーボ
ネートであるのが好ましい。
【0037】また本発明は、前記請求項1記載のポリヒ
ドロキシスチレン誘導体、該ポリヒドロキシスチレン誘
導体の重量に対して1〜10重量%の光酸発生剤、およ
び5〜30重量%の分解阻害剤からなるフォトレジスト
組成物にも関する。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明にしたがって上記の目的を
達成するために、ポリヒドロキシスチレン誘導体を調製
する方法は: (a)アルカリ性試薬とアルコールとを混合することに
よりえられるアルカリ性アルコール溶液に、ポリヒドロ
キシスチレンを加えて均質なポリヒドロキシスチレン溶
液を形成する工程;および(b)ポリヒドロキシスチレ
ン溶液を式(I):
【0039】
【化12】
【0040】(式中R1はF、Cl、Br、および
【0041】
【化13】
【0042】(R3は炭素数1〜8の炭化水素基であ
る)よりなる群から選ばれ、R2は炭素数1〜8の炭化
水素基である)で示されるエステルと反応させてポリヒ
ドロキシスチレン誘導体をうる工程からなる。
【0043】本発明により、ポリヒドロキシスチレン誘
導体を調製するために使用される出発物質は市販のポリ
ヒドロキシスチレンである。ポリヒドロキシスチレンは
アルカリ性アルコール溶液に添加され、同時に充分撹拌
されて均質なポリヒドロキシスチレン溶液を形成する。
いわゆるアルカリ性アルコール溶液はアルカリ性試薬と
アルコールを混合することによりえられる。ポリヒドロ
キシスチレンを溶解できるアルカリ/アルコールの組み
合わせはすべて本発明で使用するのに適している。
【0044】つぎに、ポリヒドロキシスチレン溶液はエ
ステルと一定時間反応させる。水を加えて生成物を沈殿
させる。ポリヒドロキシスチレン誘導体は濾過と乾燥に
よりえられる。
【0045】ポリヒドロキシスチレン誘導体を合成する
ために前述のアルカリ/アルコール溶液系を使用して、
OH基が一定の比(ratio)で官能化されると、生
成物は沈殿しうる。したがって、さらに高い官能性比を
有するポリヒドロキシスチレン誘導体をうるために、エ
ステルとポリヒドロキシスチレン溶液との反応のあと
で、有機溶剤を加えて生成物を溶解し、そしてエステル
試薬を再び加えて適切な反応物を提供し、さらにポリヒ
ドロキシスチレン中の未反応のOH基は官能化されるの
で、最終生成物の官能化の程度は増大することができ
る。適当な有機溶剤はポリヒドロキシスチレン誘導体を
溶解できるものすべてである。代表的な例としてはN,
N−ジメチルホルムアミド(DMF)があげられる。
【0046】本発明で使用するのに適したアルカリ性試
薬はアルカリ金属の化合物または窒素原子を含有する塩
基性化合物である。アルカリ金属の化合物はアルカリ金
属の水酸化物またはアルコキシドである。代表的な例と
しては、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、水
酸化カリウム、カリウムメトキシド、カリウムエトキシ
ド、およびカリウム−t−ブトキシドなどがあげられ
る。
【0047】本発明で使用するのに適した窒素原子含有
塩基性化合物としては、
【0048】
【化14】
【0049】(式中R4、R5、R6はHおよび炭素数1
〜4の炭化水素基よりなる群から選ばれ、XはOまたは
Nから選ばれる)よりなる群から選ばれる。このような
窒素原子含有塩基性化合物の体表的な例としてはトリメ
チルアミンおよびトリエチルアミンがあげられる。
【0050】本発明で使用に適するアルコールは炭素数
1〜6のアルコールである。代表的な例としては、メタ
ノール、エタノール、およびイソプロパノールがあげら
れる。
【0051】本発明で使用に適するエステル試薬は式
(I):
【0052】
【化15】
【0053】(式中R1はF、Cl、Brおよび
【0054】
【化16】
【0055】(R3は炭素数1〜8の炭化水素基、好ま
しくは、炭素数1〜8のアルキル、フェニル、ベンジ
ル、置換アルキル、置換フェニル、および置換ベンジル
よりなる群から選ばれる炭化水素基である)よりなる群
から選ばれる、R2は炭素数1〜8の炭化水素基、好ま
しくは炭素数1〜8のアルキル、フェニル、ベンジル、
置換アルキル、置換フェニルおよび置換ベンジルよりな
る群から選ばれる炭化水素基である。)で示される構造
を有する。
【0056】エステルのR1がF、ClまたはBrであ
るばあい、エステルの好ましい例はクロルぎ酸エチルま
たはクロルぎ酸フェニルである。エステルのR1
【0057】
【化17】
【0058】であるばあい、エステルの好ましい例はジ
(t−ブチル)ジカーボネートである。
【0059】本発明の前述の方法によりえられたポリヒ
ドロキシスチレン誘導体は式(II):
【0060】
【化18】
【0061】(式中R2は炭素数1〜8の炭化水素基、
好ましくは炭素数1〜8のアルキル、フェニル、ベンジ
ル、置換アルキル、置換フェニルおよび置換ベンジルよ
りなる群から選ばれる炭化水素基である。)により示さ
れる構造を有する。
【0062】置換フェニルは1個または2個の置換基を
含有してもよい。同様に、置換ベンジルも1個または2
個の置換基を含有してもよい。置換基はアルキル、アル
コキシまたはハロゲンであり、たとえば、メチル、エチ
ル、プロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、フッ
素原子、塩素原子、または臭素原子があげられる。
【0063】本発明の下記の実施例により、R2はエチ
ル、t−ブチルまたはフェニルである。
【0064】式(II)において、m/m+nの比は0〜
1の範囲であり、好ましくは0.05〜0.95の範囲
であり、すなわちポリヒドロキシスチレンの一部官能化
の程度は5〜95%の範囲であることを示している。
【0065】本発明の1つの態様によれば、本発明は特
別な溶剤系を使用し、均質な方法で反応を行なうので、
各ポリヒドロキシスチレン分子の反応結果(たとえば、
官能化程度)は互いに大幅に異なることはない。さら
に、使用される溶剤の毒性は極めて低く、反応は室温で
行なわれ、加熱、環流または低温装置はまったく必要な
い。したがって、本発明の方法はさらに簡単になり、安
全性が高く、商品価値も高い。
【0066】本発明からえられるポリヒドロキシスチレ
ン誘導体は248nmの波長で低い吸収値(absor
ption value)を有し、優れた耐熱性を有す
るので、フォトレジストの樹脂成分として使用するのに
適している。したがって、本発明により、本発明の方法
から合成されたポリヒドロキシスチレン誘導体、該ポリ
ヒドロキシスチレン誘導体の重量に対して1〜10重量
%の光酸発生剤および5〜30重量%の分解阻害剤から
なるフォトレジスト組成物が提供される。
【0067】本発明で使用するのに適した酸発生剤は、
ジアリールヨードニウム塩、トリアリールスルホニウム
塩、スルホニルヒドロキシイミド、またはこれらの誘導
体である。そのほかの適当な酸発生剤は欧州特許第06
34696号明細書中で使用されたものがあげられる。
分解阻害剤は分子量が1000以下の酸分解性官能基
(acid labile functional g
roup)を含有する化合物ならどんなものでもよい。
【0068】当該技術に精通した者にとって多数の修正
および変更は自明のことであるから、下記の実施例は本
発明の方法および利点をさらに充分に説明するためのも
のであって、その範囲を限定することはない。
【0069】
【実施例】
実施例1〜5 (アルコール中でのポリヒドロキシスチレン溶液の調
製)300mlのエタノールを入れたフラスコに2.8
gの水酸化カリウムを加えた。完全に撹拌した後、6.
0gのポリヒドロキシスチレンを加え、さらに室温で約
1時間撹拌したところ、溶液は透明になった。水酸化カ
リウムとエタノールのほかに、他のアルカリ/アルコー
ル系もポリヒドロキシスチレンを溶解するために使用で
きる。表1に、ポリヒドロキシスチレンを溶解する適当
なアルカリ/アルコール系を列挙する。
【0070】
【表1】
【0071】実施例6〜9 (ポリヒドロキシスチレン誘導体の調製)実施例1〜5
のいずれかからえられたポリヒドロキシスチレンのアル
コール溶液系に0.4〜1.0当量のジ(t−ブチル)
ジカーボネート、クロルぎ酸エチル、またはクロルぎ酸
フェニルを加えた。6時間撹拌した後、混合物を減圧下
で濃縮して溶剤の一部を除去し、100〜500mlの
水を加え、痕跡量の酢酸で酸性化し、濾過し、乾燥して
所望の生成物1〜4をえた。えられた生成物の重量、規
模(scale)および当量比(equivalent
ratio)を表2に示す。
【0072】
【表2】
【0073】実施例10 800mlのエタノールを入れたフラスコに5.6gの
水酸化カリウムを加えた。完全に撹拌した後、12.0
gのポリヒドロキシスチレンを加えて室温で約1時間撹
拌したところ、溶液は透明になった。その溶液に0.8
当量のジ(t−ブチル)ジカーボネートを加え、約6時
間撹拌した。その後、100mlのN,N−ジメチルホ
ルムアミドを加えて混合物の溶解度を増加させ、0.4
当量のジ(t−ブチル)ジカーボネートを加えて適当な
量の試薬を提供した。この混合物を6時間撹拌し、10
0mlの水を加え、濾過し、乾燥して生成物5(20.
3g)をえた。
【0074】上記実施例からえられた生成物(ポリヒド
ロキシスチレン誘導体)は以下に示す一般式を有する:
【0075】
【化19】
【0076】R2と各生成物のm/m+nの比は表3に
示す。
【0077】
【表3】
【0078】生成物1〜5の分光器によるデータを1
−NMRにより分析した。結果をつぎに示す: 生成物1、2および5: (CDCl3,200MHz):1.55(9H,s,3Me)、 6.50(2H,s,b,Ar)、 6.85(2H,s,b,Ar)。
【0079】 生成物3: (CDCl3,200MHz):1.38(3H,s,b,Me)、 4.31(2H,s,b,CH2)、 6.53(2H,s,b,Ar)、 6.88(2H,s,b,Ar)。
【0080】 生成物4: (CDCl3,200MHz):6.48(2H,s,b,Ar)、 6.96(2H,s,b,Ar)、 7.15−7.41(5H,m,Ph)。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば簡単な方法でポリヒドロ
キシスチレン誘導体をうることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 8/00 - 8/24 C08F 12/14 - 12/24

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)アルカリ性試薬とアルコールとを
    混合することによりえられるアルカリ性アルコール溶液
    に、ポリヒドロキシスチレンを加えて均質なポリヒドロ
    キシスチレン溶液を形成する工程;および (b)該ポリヒドロキシスチレン溶液を式(I): 【化1】 (式中R1はF、Cl、Br、および 【化2】 (R3は炭素数1〜8の炭化水素基である)よりなる群
    から選ばれ、R2は炭素数1〜8の炭化水素基である)
    で示されるエステルと反応させてポリヒドロキシスチレ
    ン誘導体をうる工程からなるポリヒドロキシスチレン誘
    導体を調製する方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ性試薬がアルカリ金属の化合物
    および窒素原子を含有する塩基性化合物よりなる群から
    選ばれることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 アルカリ金属の化合物がアルカリ金属の
    水酸化物およびアルコキシドよりなる群から選ばれるこ
    とを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 アルカリ金属の化合物が水酸化ナトリウ
    ム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよ
    びナトリウム−t−ブトキシドよりなる群から選ばれる
    ことを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 アルカリ金属の化合物が水酸化カリウ
    ム、カリウムメトキシド、カリウムエトキシドおよびカ
    リウム−t−ブトキシドよりなる群から選ばれることを
    特徴とする請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 窒素原子を含有する塩基性化合物が、 【化3】 (式中R4、R5、R6はHおよび炭素数1〜4の炭化水
    素基よりなる群から選ばれ、XはOまたはNから選ばれ
    る)よりなる群から選ばれることを特徴とする請求項2
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 窒素原子を含有する塩基性化合物がトリ
    メチルアミンまたはトリエチルアミンから選ばれること
    を特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 アルコールが炭素数1〜6のアルコール
    であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 アルコールがメタノール、エタノールお
    よびイソプロパノールよりなる群から選ばれることを特
    徴とする請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 R2が炭素数1〜8のアルキル、フェ
    ニル、ベンジル、置換アルキル、置換フェニルおよび置
    換ベンジルよりなる群から選ばれることを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 R3が炭素数1〜8のアルキル、フェ
    ニル、ベンジル、置換アルキル、置換フェニルおよび置
    換ベンジルよりなる群から選ばれることを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 エステルのR1がF、Cl、およびB
    rよりなる群から選ばれることを特徴とする請求項10
    記載の方法。
  13. 【請求項13】 エステルがクロルぎ酸エチルおよびク
    ロルぎ酸フェニルよりなる群から選ばれる請求項12記
    載の方法。
  14. 【請求項14】 エステルのR1が 【化4】 (式中、R3は炭素数1〜8の炭化水素基である)であ
    ることを特徴とする請求項10記載の方法。
  15. 【請求項15】 エステルがジ(t−ブチル)ジカーボ
    ネートであることを特徴とする請求項14記載の方法。
JP9167574A 1997-05-12 1997-06-24 ポリヒドロキシスチレン誘導体を調製する方法 Expired - Fee Related JP3004948B2 (ja)

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TW086106322A TW363986B (en) 1997-05-12 1997-05-12 A process for producing polyparahydroxy styrene derivatives

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