JPH0519100Y2

JPH0519100Y2 -

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Publication number: JPH0519100Y2
Application number: JP1985174893U
Authority: JP
Priority date: 1985-11-15
Filing date: 1985-11-15
Publication date: 1993-05-20
Anticipated expiration: 2000-11-15
Also published as: EP0223577A3; AU578548B2; US4718672A; AU6511686A; EP0223577A2; JPS6284484U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は複数本の入賞ラインが設定されている
スロツトマシンに関し、その中の所定の入賞ライ
ンのみを遊技者に分りやすく表示するための入賞
ライン表示装置に関するものである。

〔従来の技術〕

例えば３リール型のスロツトマシンでは、外周
にシンボルが配列されたそれぞれのリールは、同
軸で水平に設置された回転軸を中心にして縦方向
に回転される。そして、シンボルの表示窓にはそ
れぞれのリールごとに３個ずつのシンボルが表示
され、３行３列の合計９個のシンボルが表示され
るようになつている。

前記各リールの相互間におけるシンボルの組み
合わせライン、すなわち入賞ラインとしては、表
示窓に表れている各リールの中段のシンボルを横
一線に組み合わせた第１入賞ラインと、各リール
の上段あるいは下段のシンボルをそれぞれ横一線
で組み合わせた２本の第２入賞ラインと、３行３
列のシンボルを対角線方向に組み合わせたそれぞ
れ交差する２本の第３入賞ラインの都合５本が設
定されているものが多い。

上記の５本の入賞ラインは、ゲーム開始に先立
つて投入されるコイン（メダルを含む）の枚数に
よつてその有効化本数が決定される。例えば、１
枚のコインの投入時には、第１入賞ラインのみが
有効化され、第２、第３の入賞ラインは、リール
の回転停止後の入賞判定時には無視される。投入
されたコインが２枚の場合には、第１および第２
の合計３本の入賞ラインが有効化され、リール停
止時にはこれら３本の入賞ライン上でのシンボル
の組み合わせが入賞判定の対象となる。

ところで、上述のように複数本設定されている
入賞ラインの内、有効化されるものが異なつてく
る場合には、例えばリールが停止して入賞判定が
行われるときに、有効化されている入賞ラインを
遊技者に表示してやるようにするのが望ましい。
このため従来においては、シンボルの観察を阻害
しない程度の細線を入賞ラインとして表示窓に印
刷し、各入賞ラインの左端にランプを配設してい
る。そして、有効化された入賞ラインの左端のラ
ンプを点灯あるいは点滅させたりして表示を行う
ようにしている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上述のような従来の入賞ライン
表示では、その表示がリールのシンボルを表示し
ている表示窓の枠外で、単一のランプの点灯、点
滅によつて行われるため、遊技者にとつては有効
化されている入賞ラインの確認がしにくいという
欠点があつた。

本考案は前記従来技術の欠点を解決するために
なされたもので、有効化された入賞ラインを遊技
者に分りやすく表示するようにしたスロツトマシ
ンの入賞ライン表示装置を提供することを目的と
する。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記目的を達成するにあたり、透明な
棒状の支持部材に発光素子を配列したライン表示
部材を入賞ラインごとに表示窓と重なり合うよう
に配設し、有効化された入賞ラインに対応したラ
イン表示部材のみを点灯駆動させるようにしたも
のである。ライン表示部材は細長い棒状に構成さ
れているから、表示窓と重ね合わせて配置しても
シンボルの観察を阻害するようなことがない。ま
た、入賞ライン上に位置しているシンボルの４辺
を取り囲むように、前記ライン表示部材を矩形に
配列させることも可能である。

また、入賞ラインの表示としては、上述のよう
に有効化された入賞ラインの表示を表う代わり
に、入賞判定を行つた結果、有効化された複数本
の入賞ラインの内、入賞に該当した入賞ラインを
表示するようにしてもよい。

以下、本考案の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。

〔実施例〕

本考案を用いたスロツトマシンの外観を示す第
６図において、スロツトマシンの本体１の前面に
は、フロントドア２が開閉自在に取り付けられて
いる。本体１に設置された第１〜第３リール３〜
５の外周に配列されたシンボルは、それぞれ３個
ずつ第１〜第３表示窓６〜８を通して観察できる
ようになつている。なお、各々の表示窓６〜８に
は、透明ガラス２８（第１図参照）が嵌め込まれ
ている。

第１図に示したように、各表示窓６〜８の背面
側には、表示板１０〜１２が取り付けられてい
る。表示板１０〜１２のそれぞれは、表示板１０
で例示したように、透明なアクリル板１５と、こ
のアクリル板１５の一面側に形成された溝１６に
挿入されたライン表示部材１７とから構成されて
いる。ライン表示部材１７は、第３図に示したよ
うに、透明なアクリル樹脂からなる支持板１８
と、この支持板１８に長手方向に配列された発光
ダイオード（LED）１９と、発光ダイオード１
９を一体に被覆する透明なアクリル樹脂からなる
棒状部材２０とからなつている。この棒状部材２
０は、例えば断面が1.5mm角程度の直方体となつ
ており、発光ダイオード１９の配列間隔は５mm程
度になつている。なお、符号２２は発光ダイオー
ド１０のリード線を示し、発光ダイオード１９の
接続は直列、並列のいずれでもよい。

このように構成されたライン表示部材１７につ
いてそれぞれ適宜の長さのものを用意し、アクリ
ル板１５の成形時に形成された溝１６に挿入する
ことによつて、前述の表示板１０〜１２が作製さ
れる。そして、それぞれの表示板１０〜１２に設
けられたライン表示部材１７は、第６図に示した
ように、第１、第２入賞ライン２４，２５、斜め
２本の第３入賞ライン２６を形成するようになつ
ている。なお、ライン表示部材１７は、アクリル
板１５の溝１６との嵌合によつて、脱落すること
がないように装着される。さらに、表示板１０〜
１２は第１〜第３表示窓６〜８に嵌め込まれてい
る透明ガラス２８に圧着される。

コイン投入口３０から例えば３枚のコインを投
入し、スタートレバー３１を操作すると、第５図
に示した回路によつてゲームが開始される。スタ
ートレバー３１の操作によつて、スタート信号発
生回路３２からスタートパルスが出力され、リー
ル３〜５ごとに設けられたモータ駆動回路３３，
３４，３５が作動する。モータ駆動回路３３〜３
５は、パルス発生回路３６から供給されるパルス
列によつて、ステツピングモータ３７，３８，３
９を回転させる。ステツピングモータ３７〜３９
は、パルス発生回路３６から供給されるパルスの
個数に対応して一定角度ずつ回転されるようにな
り、これに対応してリール３〜５も駆動されるよ
うになる。

モータ駆動回路３３〜３５に供給されるパルス
は分周器４１，４２，４３によつて分周され、リ
ール３〜５が１シンボル分だけ回転させるのに必
要なパルス数を１パルスに分周した後、カウンタ
４３，４４，４５で計数される。リール３〜５の
それぞれの一定位置には遮光片３ａ〜５ａが一体
に形成され、リール３〜５が一回転するごとにホ
トセンサ４６，４７，４８からリセツト信号が得
られる。このリセツト信号は、カウンタ４３〜４
５のリセツト端子に入力され、カウンタ４３〜４
５でのそれまでの計数値を「０」にリセツトす
る。

リール３〜５の外周に配列されたシンボルの種
類、および遮光片３ａ〜５ａが形成された基準位
置におけるシンボルの種類は予め分かつているか
ら、カウンタ４３〜４５における計数値に基づ
き、それぞれのリール３〜５の一回転の範囲内に
おける回転位置を一義的に識別することができる
ようになる。したがつて、各表示窓６〜７を介し
て表示されるシンボルの種類も把握できることに
なる。

スタート信号発生回路３２からのスタート信号
によつてサンプリング回路４９が作動し、乱数発
生回路５０からの乱数値をランダムなタイミング
でサンプリングする。判定回路５１は、こうして
サンプリングされた乱数値を確率テーブル５２と
照合し、その乱数値がどのような入賞に該当する
値であるかを判定する。なお、乱数発生回路５０
は一定の数値範囲内の乱数列を繰り返し発生する
ようになつている。

ROMにより構成された確率テーブル５２は、
一定の数値範囲内の乱数列を例えば４つの領域に
分割して、各々の領域ごとに大ヒツト、中ヒツ
ト、小ヒツト、さらに外れの割付が行われてい
る。大ヒツトは、例えばボーナスゲームなどのよ
うに、特典付きのゲームが実行できるヒツトとし
て発生確率が最も低く抑えられている。以下、中
ヒツトは15枚のフイン配当、小ヒツトは10枚以下
のコイン配当、外れはコイン配当なしとして、こ
の順に発生確率が大きくなるように設定されてい
る。

乱数値のサンプリングの結果、これが中ヒツト
に該当している場合には、判定回路５１は中ヒツ
トフラグをセツトアツプする。こうして中ヒツト
フラグが判定回路５１によりセツトアツプされる
と、第１、第２、第３シンボル決定回路５３〜５
５は、中ヒツトを満足するような各リール３〜５
のシンボルを、シンボルの種類ごとに対応付けら
れたシンボルコードナンバーとして決定する。

リール３〜５が起動されてから一定時間経過し
て、リール３〜５のそれぞれが定常回転に達した
後、ストツプボタン５６〜５８の操作が有効化さ
れる。ストツプボタン５６〜５８は、第６図にも
示したように、各リール３〜５ごとに設けられ、
リール３〜５の停止信号を発生させるために遊技
者によつて操作される。ストツプボタン５６〜５
８が順次に操作されると、ストツプ信号発生回路
６０〜６２からサーチ回路６３〜６５にストツプ
信号が出力される。これによりサーチ回路６３〜
６５は、第１リール３、第２リール４、第３シー
ル５のシンボル配列が、シンボルナンバーとして
メモリされている第１〜第３シンボルテーブル６
６〜６８を参照しながら、停止位置決定回路７０
〜７２を作動させ、第１〜第３シンボル決定回路
５４〜５６にセツトアツプされているシンボルナ
ンバーと合致する最適のリール停止位置を検索す
る。

すなわち、入賞ライン２４〜２６の中の複数本
が有効化されている場合には、いずれの入賞ライ
ンにおいても確率テーブル５３によつて決定され
たヒツト以外が生じないように、各々のリール３
〜５の停止位置を検索する。このため、停止位置
決定回路７０〜７２には、投入されたコインの枚
数を検出し、有効化された入賞ライン本数に関す
る信号が投入ライン枚数検出回路７３から入力さ
れるようになつている。

なお、ヒツトを構成するシンボルの組み合わせ
の画一化を避けるために、例えば同じ中ヒツトフ
ラグを判定回路５１にセツトされた場合でも、中
ヒツトを構成する異なつたシンボルの組み合わせ
になるように、第１〜第３シンボル決定回路５３
の作動プログラムが決められている。また、乱数
値ごとに予めシンボルの組み合わせを決めておく
ことも可能で、この場合には確率テーブル５２の
メモリ容量が大きくなるが、第１〜第３シンボル
決定回路５３〜５５が省略できるようになる。

こうしてリール３〜５の停止位置が決定された
後は、カウンタ４３〜４５からの計数値入力を参
照しながら停止制御回路６３〜６５を作動し、モ
ータ駆動回路３３〜３５の動作を制御する。この
結果、モータ駆動回路３３〜３５はそれぞれのス
テツピングモータ３７〜３９を徐々に減速しなが
ら停止させ、リール３〜５は停止位置決定回路７
０〜７２で決定された停止位置で停止する。

こうしてリール３〜５が最適停止位置で停止さ
れると、停止シンボル検出回路７７〜７９には、
表示窓６〜８に現れるシンボルに対応したシンボ
ルコードナンバーがセツトアツプされ、これが入
賞判定回路８０に入力される。入賞判定回路８０
は入賞テーブル８１を参照して、入賞ライン２４
〜２６上に配列されたシンボルの組み合わせが、
何枚のコイン配当に該当しているかを判定する。
例えば有効化された入賞ライン２４〜２６の中
で、第３入賞ライン２６の一方に、中ヒツトを構
成するシンボルの組み合わせがある場合には、入
賞判定回路８０はホツパー装置８２を駆動して中
ヒツトに該当する15枚のコインを払い出し、これ
が受け皿８３（第６図）に排出される。

これと同時に、入賞判定回路８０は第３入賞ラ
イン２６の一方に入賞が得られた信号をLED駆
動回路８４に出力する。この結果、LED駆動回
路８４は、中ヒツトのシンボル配列が得られてい
る第３入賞ライン２６の一方に沿つて配列された
ライン表示部材１７を点灯させる。すなわち、そ
れぞれの表示板１０〜１２に取り付けられた表示
部材１７を、第３入賞ライン２６の一方のみを表
示するようなパターンで点灯させる。この場合、
アクリル樹脂からなる棒状部材２０の表面をある
程度の粗面にしておくと、発光ダイオード１９か
らの光が散乱されるようになるので、ライン状の
表示が行いやすくなる。もちろん、入賞ラインの
表示は、発光ダイオード１９を連続点灯させる
他、これらを点滅させるようにしてもよい。な
お、ライン表示部材１７のリード線２２は、第１
〜第３表示窓６〜８の仕切枠部分を引き回され、
表示窓６〜８からは見えないようになつている。

このように、入賞を構成するシンボルとライン
表示部材１７とを重ね合わせて表示すれば、遊技
者は入賞が得られた入賞ライン２６とともにその
シンボルの組み合わせを一瞥で理解できるように
なり、ゲームの興趣を充分に楽しむことができる
ようになる。

第３図および第４図は、それぞれ前述したライ
ン表示部材１７を他のパターンで配列する例を示
している。第３図の例では、前述した実施例では
第１〜第３表示窓６〜８ごとに独立したアクリル
板１５を用いたのに対し、これを１枚のアクリル
板８６で共通化したものである。これにより、ラ
イン表示部材１７を細分せずに済むようになる。
なお、中央部分に斜めに配列されたライン表示部
材１７ａについては、そのリード線をライン表示
部材１７ａあるいは他のライン表示部材１７に沿
わせることによつて、アクリル板８６の一端から
目立たぬように引き出すことができる。

第４図の実施例では、ライン表示部材１７をマ
トリクス状に組んだもので、入賞を構成する各々
のシンボルを囲むようにして表示できるようにな
るものである。なお、第１図の実施例で説明した
ように、リール３〜５の回転が停止した後、入賞
が得られた入賞ラインを表示するだけでなく、複
数本設定された入賞ラインの内、有効化された入
賞ラインをリール３〜５の始動と同時に点灯表示
するようにしてもよい。

〔考案の効果〕

以上に説明したように、本考案の入賞ライン表
示装置によれば、複数本設定された入賞ラインの
内の所定の入賞ラインを表示するにあたり、これ
をリールの表示窓と重ね合わせて表示するように
したので、入賞ラインとシンボルとの相関が一瞥
で理解できるようになる。また、入賞ラインを表
示するために細径のライン状表示部材を利用して
いるから、点灯の有無にかかわらずシンボルの観
察が阻害されるようなこともない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す要部斜視図
である。第２図は、ライン表示部材の一例を示す
部分破断斜視図である。第３図は、ライン表示部
材の配列パターンの他の例を示す概略図である。
第４図は、ライン表示部材の配列パターンのさら
に他の例を示す概略図である。第５図は、本考案
のスロツトマシンに用いられる回路構成図であ
る。第６図は、本考案を用いたスロツトマシンの
外観図である。１……本体、２……フロントドア、３〜５……
リール、１０〜１２……表示板、１５……アクリ
ル板、１６……溝、１７……ライン表示部材、１
９……発光ダイオード、２０……棒状部材、２４
〜２６……入賞ライン。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数のシンボル列ごとにシンボルを複数個ず
つ表示窓に表示し、シンボル列ごとにその表示
位置に応じて１つずつのシンボルを特定してシ
ンボルの組み合わせを決定するための入賞ライ
ンが複数本設けられたスロツトマシンにおい
て、透明な棒状の支持部材に発光素子を長手方向
に配列してなるライン表示部材をそれぞれの入
賞ラインごとに前記表示窓と重ね合わせて配設
し、所定の入賞ラインに対応して設けられたラ
イン表示部材のみを点灯させることにより、前
記表示窓内に前記所定の入賞ラインの表示が行
われるようにしたこと特徴とするスロツトマシ
ンの入賞ライン表示装置。 (2) 前記発光素子は発光ダイオードであることを
特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
のスロツトマシンの入賞ライン表示装置。 (3) 前記支持部材はアクリル樹脂であることを特
徴とする実用新案登録請求の範囲第２項記載の
スロツトマシンの入賞ライン表示装置。