JPH04336712A - アナログ・デジタル変換回路 - Google Patents

アナログ・デジタル変換回路

Info

Publication number
JPH04336712A
JPH04336712A JP3137219A JP13721991A JPH04336712A JP H04336712 A JPH04336712 A JP H04336712A JP 3137219 A JP3137219 A JP 3137219A JP 13721991 A JP13721991 A JP 13721991A JP H04336712 A JPH04336712 A JP H04336712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
analog
comparator
triangular wave
duty
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3137219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2807581B2 (ja
Inventor
Takashi Katagiri
崇 片桐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP3137219A priority Critical patent/JP2807581B2/ja
Publication of JPH04336712A publication Critical patent/JPH04336712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2807581B2 publication Critical patent/JP2807581B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばモータ制御回路
等に用いるのに適したアナログ・デジタル変換回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、モータ制御回路等では、マイク
ロプロセッサを用い、ソフトウエアによる制御を行うよ
うにしたものがある。従来のモータ制御回路によれば、
アナログ・デジタルコンバータICを用いているため、
コスト高になるというような難点があることから、本出
願人は、アナログ・デジタルコンバータICを必要とし
ないアナログ・デジタル変換回路に関して先に特許出願
した。図12はその一例を示す。
【0003】図12において、例えば速度指令電圧であ
るアナログ信号29はコンパレータ21で三角波30と
比較され、コンパレータ21の出力31は、カウンタ2
3を有するマイクロプロセッサ25に入力されるように
なっている。マイクロプロセッサ25は、カウンタ23
のカウント値を利用して速度指令電圧に対応したデジタ
ル信号を得ると共に、エンコーダ28からのモータ27
の回転速度信号と上記デジタル信号の偏差がゼロとなる
ようにインバータ26を制御するようになっている。
【0004】上記アナログ・デジタル変換回路の動作を
図13を参照しながら説明する。コンパレータ21は(
a)に示すようにアナログ信号29と三角波30を比較
し、(b)に示すようなパルス幅変調(PWM)信号3
1を出力する。マイクロプロセッサ25は、カウンタ2
3が計数動作するための(c)に示す一定周波数の内部
クロックパルスを発生する。
【0005】マイクロプロセッサ25はまた、(d)の
ようにPWM信号31の立上り及び立下りのエッジでカ
ウンタ23をクリアすると共に、(e)のようにそのと
きのカウンタ23のピーク値をカウンタバッファに取り
込んでおく。また、(b)のA点、B点及び(f)で示
すように、PWM信号31のエッジの直後にその時のP
WM信号31のレベルが「L」か「H」かを判断する。 A点のように「L」の場合はその直前にカウンタバッフ
ァに取り込んだ計測値は「H」の区間の計測値と判断し
、B点のように「H」の場合はその直前にカウンタバッ
ファに取り込んだ計測値は「L」の区間の計測値と判断
する。(g)は「H」区間の計測値Th(n)を、(h
)は「L」区間の計測値Tl(n)を示す。
【0006】こうして得られた「H」の区間と「L」の
区間の計測値を合計することによって(i)のように周
期Tall(n)=Th(n)+Tl(n)を得ること
ができる。マイクロプロセッサ3は Dout(n)={Th(n)}/{Tall(n)}
×(定数)    (1) すなわち、PWM信号31の(「H」のの区間)/(周
期)を演算し、これを定数倍してデジタル出力データと
する。
【0007】このようにして求められたデジタル信号を
速度指令値としてソフトウエアによる速度制御に供する
。すなわち、マイクロプロセッサ25は、デジタル変換
された上記速度指令値とエンコーダ28からのモータ2
7の回転速度との偏差を演算し、偏差がゼロとなるよう
にインバータ26を制御する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図12に示すようなア
ナログ・デジタル変換回路によれば、A/Dコンバータ
ICを用いることなくA/D変換回路を構成することが
できるし、何らかの原因で三角波の周波数が変動したと
してもデジタル出力データは変動しないという利点があ
る。しかしながら、上記アナログ・デジタル変換回路で
は、デジタル出力データが温度により変化する欠点があ
る。以下、その理由を説明する。
【0009】いま、図12のアナログ信号29を一定電
圧としたとき、PWM信号31のデューティ、すなわち
、PWM信号31の(正の区間)/(周期)が一定であ
るならば(1)式の出力データは一定であるはずである
。しかし、温度変化によってPWM信号31のデューテ
ィが変化し、(1)式の出力データが変化する。PWM
信号31のデューティが変化する重な原因として次の3
つがある。 ■三角波の振幅が温度によって変化する。 ■三角波の直流分が温度により変化する。 ■コンパレータのオフセット電圧が温度により変化する
【0010】上記■については、三角波発生回路を構成
するアナログ素子の温度特性を考慮して設計することに
より容易にかつ低コストで対策をとることができる。し
かしながら、上記■■については、回路素子の選択だけ
では相当なコストアップになる。
【0011】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、アナログ・デジタル変換に用いる
三角波の直流分が温度により変化しても、また、コンパ
レータのオフセット電圧が温度により変化しても、デジ
タル出力データが変化することのないようにした低コス
トのアナログ・デジタル変換回路を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、アナログ信号
を三角波と比較してパルス幅変調信号に変換し、パルス
幅変調信号の正又は負の区間を計測してデジタル信号に
変換するアナログ・デジタル変換回路において、パルス
幅変調信号のデューティに対応するデータから、一定電
圧と上記三角波を比較して得られる矩形波のデューティ
に対応するデータを引くことによりアナログ信号からデ
ジタルデータに変換することを特徴とする。
【0013】
【作用】三角波の直流分が温度により変化し、また、コ
ンパレータのオフセット電圧が温度により変化すると、
パルス幅変調信号のデューティ及び矩形波のデューティ
が変化する。パルス幅変調信号のデューティに対応する
データから矩形波のデューティに対応するデータを引く
ことにより、パルス幅変調信号のデューティに対応する
データに含まれる三角波の直流分の温度による変化分及
びコンパレータのオフセット電圧の温度による変化分が
キャンセルされる。
【0014】
【実施例】以下、図1ないし図11を参照しながら本発
明にかかるアナログ・デジタル変換回路の実施例につい
て説明する。なお、図示の実施例では、図12に示した
従来例と同様に、アナログ・デジタル変換回路をモータ
の速度制御回路に適用した例になっている。
【0015】図1において、例えば速度指令電圧である
アナログ信号9は第1のコンパレータ1で三角波10と
比較されてパルス幅変調(PWM)信号11に変換され
、このPWM信号11は、第1のカウンタ3と第2のカ
ウンタ4を有するマイクロプロセッサ5の上記第1のカ
ウンタ3に入力される。一方、一定電圧(ここではグラ
ンド電圧)と三角波10が第2のコンパレータ2で比較
され、矩形波12が形成される。矩形波12はマイクロ
プロセッサ5の上記第2のカウンタ4に入力される。
【0016】上記カウンタ3は、PWM信号11のデュ
ーティに対応するカウント値を得る。カウンタ4は、矩
形波12のデューティに対応するカウント値を得る。マ
イクロプロセッサ5は、PWM信号11のデューティに
対応するデータから、矩形波12のデューティに対応す
るデータを引いたデジタルデータDout2(n)を出
力すると共に、エンコーダ8からのモータ7の回転速度
信号と上記アナログ信号9の偏差がゼロとなるようにイ
ンバータ26を制御するようになっている。
【0017】次に、図2を併せて参照しながら上記実施
例の動作を詳細に説明する。指令信号であるアナログ信
号9は、第1のコンパレータ1によって三角波10と比
較される。図2(a)(b)に示すように、アナログ信
号9はそのレベルに応じて三角波10を横切るレベル位
置が異なるため、コンパレータ1の出力は、アナログ信
号9のレベルに応じたPWM信号11となる。この例で
はアナログ信号9の電圧が三角波の電圧より大きいとき
コンパレータ1のPWM信号11が「H」となるように
接続されている。
【0018】一方、第2のコンパレータ2は一定電圧で
あるグランド電圧と三角波10を比較し、図2(c)に
示す矩形波12を出力する。グランド電圧すなわち0V
と三角波10を比較するため、矩形波12のデューティ
はほぼ50%である。
【0019】マイクロプロセッサ5のカウンタ3及びカ
ウンタ4は内部クロックを利用して、それぞれPWM信
号11及び矩形波12の「H」区間及び「L」区間をカ
ウントする。それぞれの区間のカウント値を図2(d)
(e)(f)(g)に示すようにTh1(n)、Tl1
(n)、Th2(n)、Tl2(n)とする。(n)は
、n回目のサンプリング値であることを意味している。 マイクロプロセッサ5は上記カウント値から、デジタル
出力データDout2(n)を次式で計算する。               K:定数       
                         
        (2)
【0020】(2)式の第1項
はPWM信号11のデューティに対応するデータ、第2
項は矩形波12のデューティに対応するデータ、第3項
は定数である。即ち、(2)式はPWM信号11のデュ
ーティに対応するデータから矩形波12のデューティに
対応するデータを引いている。分母のTh2(n)+T
l2(n)は周期を表す。PWM信号11のTh1(n
)+Tl1(n)で計算しても周期を表すが、PWM信
号11は変化するデータでありノイズ分が大きいことか
ら、ここではノイズ分が少ない矩形波12の周期を用い
ている。また、(2)式の第2項の−{K×Th2(n
)}/{Th2(n)+Tl2(n)}と第3項のK/
2の和は、矩形波12のデューティが約50%であるこ
とからTh2(n)≒Tl2(n)を用いてほぼ0とな
る。従って、(2)式は第1項の寄与が大きく、前記(
1)式とほぼ同じになる。すなわち、第2項+第3項が
補正項となっている。
【0021】次に、上記補正の効果について説明する。 まず、図12に示した従来例の温度特性の原因について
考察する。コンパレータのモデルを図3に、三角波のモ
デルを図4に示す。図3(a)に示す実際のコンパレー
タ1は、図3(b)に示すように、理想コンパレータ1
aにオフセット電圧Vofを加えたものと考えることが
できる。オフセット電圧Vofは温度特性をもつ。理想
コンパレータ1aは、アナログ信号であるVrefと、
Vtri+Vofとを比較する。Vtriは三角波10
を意味する。
【0022】図4(a)は理想的な三角波、図4(b)
は実際の三角波を示す。実際の三角波Vtriは、理想
的な三角波の交流分Vacに直流分Vdcを加えたもの
と考えることができる。直流分Vdcは温度特性をもつ
。交流分Vacの振幅も温度特性をもつが、前述のよう
に、三角波発生回路のアナログ素子の温度係数に注意し
た設計により、VofやVdcの温度特性に比べて無視
できる程度に極めて小さくすることができる。
【0023】図3、図4から明らかなように、コンパレ
ータ1のプラス入力VrefはVtri+Vof=Va
c+Vdc+Vofと比較される。ここでVdcとVo
fの温度特性が問題であり、前述の問題点■■がこれに
該当する。
【0024】図5、図6は、図3、図4のモデルを図1
の実施例にあてはめたものである。図6では図5に対し
Vof1を等価的に三角波の直流分に置き換えている。 第1のカウンタ3から得られるTh1(n)及びTl1
(n)はアナログ信号Vrefと三角波Vac+Vdc
+Vof1を比較して得られたPWM信号を計測した値
と考えることができる。また、Th2(n),Tl2(
n)については、オフセット電圧   Vof2−Vof1=     (Vof2−Vof1)25℃+(Vof2−
Vof1)Δt℃        (3)をもつコンパ
レータにて、0Vと三角波Vac+Vdc+Vof1を
比較して得られた矩形波信号を計測した値と考えること
ができる。(3)式の右辺の第1項は25℃におけるV
of2−Vof1の値、第2項は25℃から温度が変化
した場合のVof2−Vof1の変化量を示している。
【0025】ここで、(3)式をゼロとみなすために次
の二つの条件を設定する。 条件■:(Vof2−Vof1)25℃をボリューム又
はソフトウエアで調整する。 条件■:図1に示す実施例の二つのコンパレータ1,2
を1パッケージに組み込んだコンパレータICとしてV
of1,Vof2の温度特性がほぼ等しいものを使用す
る。上記二つの条件を満足するようにコンパレータ1,
2及びその周辺の回路を設計すれば、温度特性も含めて
Vof2−Vof1≒0を実現できる。条件■は図6の
(Vof2−Vof1)25℃あるいは(3)式の第1
項をゼロとする。条件■は図6の(Vof2−Vof1
)Δt℃あるいは(3)式の第2項をゼロとする。条件
■■の両辺が満足するとき、(3)式の右辺はゼロとな
る。
【0026】上記の条件■■を満足した場合、図1の実
施例は図7のモデルと同等になる。図7のモデルでは、
温度特性をもたない理想コンパレータ1a,2aに同じ
三角波Vac+Vdc+Vof1を入力することになり
、二つのコンパレータ1,2のオフセット電圧の温度特
性の差はキャンセルされる。なお、図1、図2における
Th1(n),Tl1(n),Th2(n),Tl2(
n)と図5ないし図7のそれらは全く同じものであり、
ただ、PWM信号及び矩形波を発生させるモデルのみが
異なっている。
【0027】図7に示すモデルにおいてVdc+Vof
1が温度により変化したときの波形を図8、図9に示す
。図8はVdc+Vof1=0の場合、図9はVdc+
Vof1>0の場合を示す。この二つの場合を区別する
ために、図9ではTh1(n),Tl1(n),Th2
(n),Tl2(n)に「′」を付けた。Vrefの変
化に対して三角波の周波数が十分に高く、三角波の1周
期内でVrefがほとんど変化しないとすると、  T
h1(n)+Tl1(n)=Th2(n)+Tl2(n
)=A ̄Cが成り立つ。図9でも同様である。
【0028】図8において三角波の振幅をAmとすると
、 が成り立つ。ここで、Vrefが刻々と変化していると
いう意味で(t)を付けた。(2)式よりとなり、同様
に図9においても となる。従って、(2)式は となる。ここで「′」はVdc+Vof1の異なる図か
ら求めたことを区別するために付けた。
【0029】(4)式と(5)式はVref(t)とD
out2(n)、Vref(t)とDout2′(n)
が一次式の関係であり、アナログ信号をデジタル信号に
線形に変換することを意味している。(4)式と(5)
式から、温度変化によってVdc+Vof1が変化して
も(2)式の値は不変であることが証明される。また図
9においてA ̄CとA′ ̄C′が異なっていても、(4
)式と(5)式の結果は同じである。すなわち、三角波
の周波数が変化しても(2)式の値は不変である。
【0030】以上、図1に示す実施例において、図2の
ようにして求めた値Th1(n),Tl1(n),Th
2(n),Tl2(n)を用いて(2)式より計算した
出力データは、 ■三角波の振幅が温度により変化しない(Vacが温度
により変化しない)。 ■(コンパレータ2のオフセット電圧)−(コンパレー
タ1のオフセット電圧)がゼロ(即ち(3)式=0、あ
るいは前記条件■■)。という条件のもとで、a.三角
波の直流分Vdcの変化に対して不変である。 b.コンパレータ1のオフセット電圧of1の変化に対
して不変である。 c.三角波の周波数変化に対して不変である。ことが明
らかになった。
【0031】従って、温度変化により、三角波の直流分
が変化しても、第1のコンパレータ1のオフセット電圧
が変化しても、三角波の周波数が変化しても、(2)式
で求められるデジタルデータは変化せず、温度特性が改
善される。なお、上記条件■より、Vof2の温度特性
がVof1の温度特性とほぼ等しいとき、第2のコンパ
レータのオフセット電圧が温度により変化しても、(2
)式のデジタルデータは温度により変化しないというこ
とができる。
【0032】なお、前に述べた(Vof2−Vof1)
25℃を調整するという条件■は、モデルを簡単にして
説明しやすくするために用いたもので、上記の結論には
影響を及ぼさない。以下にこれを説明するとともに、併
せて外付けのボリュームによる調整方法ではなく、ソフ
トウエアによる(Vof2−Vof1)25℃の調整方
法についても説明する。
【0033】図6においてコンパレータのオフセット電
圧差の温度による変化分、すなわち(Vof2−Vof
1)Δt℃がゼロに調整されたモデルを図10に示す。 図11はこの時のコンパレータ1,2の動作を示す。コ
ンパレータ2では0Vと三角波Vac+Vdc+Vof
1+(Vof2−Vof1)25℃が比較される。図1
2(b)ではこの三角波を破線で示している。このとき
三角波の周波数がVrefの変化より速いとすると、T
h1(n)+Tl1(n)=Th2(n)+Tl2(n
)=L ̄Nが成り立つ。
【0034】なお、図8、図9ではそれぞれ一つの図の
中にVrefと三角波を比較したコンパレータ1の出力
、0Vと三角波を比較したコンパレータ2の出力を合わ
せて示しており、図8、図9は別の時間である。これに
対して図11では、(a)でVrefと三角波を比較し
たコンパレータ1の出力、(b)で0Vと三角波を比較
したコンパレータ2の出力を示しており、同じ瞬間であ
る。すなわち、(a)のL ̄Nと(b)のL ̄Nは全く
同じものである。従って、(b)では「′」を付けてい
ない。
【0035】さて、図11(a)より また、図11(b)より が成り立つ。上の2式を(2)式に代入すると、が得ら
れる。これを変形した と図7のモデルから得られた(5)式を比較すると、左
辺の(K/2Am)(Vof2−Vof1)25℃のみ
が異なる。この項は温度により変化しない項である。
【0036】従って、(2)式により得られた値Dou
t2(n)から常に(K/2Am)(Vof2−Vof
1)25℃を引いてオフセット電圧補償した値を新たに
Dout2(n)と考えれば、図7に関する説明は、(
Vof2−Vof1)25℃がゼロでない図10のモデ
ルにあてはまる。このようにして、外付けのボリューム
の調整によらず、ソフトウエアでオフセット調整を行う
ことができる。
【0037】オフセット補正も含めると(2)式はとな
る。
【0038】なお、(K/2Am)(Vof2−Vof
1)25℃の求め方について説明しておく。アナログ入
力Vref=0Vとして(2)式よりDout2を求め
る。このときのデジタルデータDout2は(6)式よ
り、 の値となっている。Kは、予め定めた定数であるから、
上式より(K/2Am)(Vof2−Vof1)25℃
に対応するデジタルデータが求められる。つまり、アナ
ログ入力がゼロのときに、デジタルデータの値がK/2
よりどれだけずれているかを求めればよい。
【0039】以上説明した実施例によれば、アナログ信
号9を三角波10と比較してパルス幅変調信号11に変
換するコンパレータ1と、パルス幅変調信号11の「H
」又は「L」の区間を計測してデジタル信号に変換する
カウンタ3とを有するアナログ・デジタル変換回路にお
いて、パルス幅変調信号11のデューティに対応するデ
ータから、一定電圧と三角波10を比較して得られる矩
形波12のデューティに対応するデータを引くことによ
りアナログ信号からデジタルデータに変換するようにし
たため、三角波10の直流分が温度により変化し、また
、コンパレータ1,2のオフセット電圧が温度により変
化してパルス幅変調信号11のデューティ及び矩形波1
2のデューティが変化しても、パルス幅変調信号11の
デューティに対応するデータに含まれる三角波10の直
流分の温度による変化分及びコンパレータ1,2のオフ
セット電圧の温度による変化分がキャンセルされ、温度
変化による誤差のない精度の高いアナログ・デジタル変
換回路を得ることができる。
【0040】次に、本発明の各種変形例について説明す
る。本発明の核心は(2)式である。すなわち(デジタ
ル出力データ)=K×{(コンパレータ1の出力のデュ
ーティ)−(コンパレータ2の出力のデューティ)+1
/2}          (8)である。Kは定数で
あり、割算のとき桁落ちを防ぐために予めKを掛けてお
く。もっとも、演算の工夫でKを掛ける作業を除くこと
も可能である。また、1/2はバイアス量であり、デジ
タル出力を負の値にさせない目的である。従って、負の
値になっても差し支えない場合は1/2の項はなくても
よい。
【0041】(7)式でオフセット補正について検討し
たが、使用するコンパレータのオフセット電圧が小さく
て無視できる程度であるときはオフセット補正をしなく
てもよい。
【0042】(2)式ではデューティを求めるための周
期としてコンパレータ2の出力の周期を用いたが、コン
パレータ1の出力の周期を用いてもよい。また、コンパ
レータ2の入力は0Vとしたが、温度変化のない一定電
圧であれば0V以外でも可能である。(2)式では「H
」区間のデューティにより計算しているが、「L」区間
のデューティにより計算してもよい。
【0043】図1の実施例では、アナログ・デジタル変
換回路をモータの速度制御回路に適用していたが、本発
明は、アナログ入力をデジタルデータに変換してそのデ
ータにより何かの処理を行う他のシステムを除外するも
のではない。
【0044】図示の実施例ではマイクロプロセッサ内蔵
のカウンタを使用するようになっていたが、ゲートアレ
イ等でカウンタ回路を作成し、そこで得られた「H」区
間の計測値、「L」区間の計測値をマイクロコンピュー
タに取り込んで(2)式の処理を行うことも可能である
【0045】コンパレータ1、コンパレータ2に入力す
る三角波は必ずしも全く同一でなくてもよい。コンパレ
ータ1に入力する三角波とコンパレータ2に入力する三
角波の直流分が異なっていてもよい。この直流分の差を
Δdcとおき、図6においてVof2−Vof1をVo
f2−Vof1+Δdcと考えれば、今までの説明はそ
のまま通用する。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、アナログ信号を三角波
と比較してパルス幅変調信号に変換するコンパレータと
、パルス幅変調信号の正又は負の区間を計測してデジタ
ル信号に変換するカウンタとを有するアナログ・デジタ
ル変換回路において、パルス幅変調信号のデューティに
対応するデータから、一定電圧と三角波を比較して得ら
れる矩形波のデューティに対応するデータを引くことに
よりアナログ信号からデジタルデータに変換するように
したため、三角波の直流分が温度により変化し、また、
コンパレータのオフセット電圧が温度により変化してパ
ルス幅変調信号のデューティ及び矩形波のデューティが
変化しても、パルス幅変調信号のデューティに対応する
データに含まれる三角波の直流分の温度による変化分及
びコンパレータのオフセット電圧の温度による変化分が
キャンセルされ、温度変化による誤差のない精度の高い
アナログ・デジタル変換回路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるアナログ・デジタル変換回路の
実施例を示すブロック図である。
【図2】同上実施例の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図3】上記実施例中のコンパレータのモデルを示すブ
ロック図である。
【図4】上記実施例に用いられる三角波のモデルを示す
波形図である。
【図5】上記実施例の温度特性を考慮したモデルを示す
ブロック図である。
【図6】上記実施例の温度特性を考慮した別のモデルを
示すブロック図である。
【図7】上記実施例中の二つのコンパレータのオフセッ
ト電圧差をゼロに調整したモデルを示すブロック図であ
る。
【図8】図7のモデルにおいて三角波の直流分とコンパ
レータのオフセットが温度変化した場合のタイミングチ
ャートである。
【図9】同じく三角波の直流分とコンパレータのオフセ
ット電圧が温度変化した別の場合のタイミングチャート
である。
【図10】上記実施例中の二つのコンパレータのオフセ
ット電圧差の温度による変化分をゼロに仮定したモデル
を示すブロック図である。
【図11】図10のモデルの動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図12】本発明の完成前に考えられていたアナログ・
デジタル変換回路の例を示すブロック図である。
【図13】同上アナログ・デジタル変換回路の動作を示
すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1  コンパレータ 3  カウンタ 9  アナログ信号 10  三角波 11  パルス幅変調信号 12  矩形波

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  アナログ信号を一定周波数で一定振幅
    の三角波と比較してパルス幅変調信号に変換するコンパ
    レータと、上記パルス幅変調信号の「H」又は「L」の
    区間を計測してデジタル信号に変換するカウンタとを有
    してなるアナログ・デジタル変換回路であって、上記パ
    ルス幅変調信号のデューティに対応するデータから、一
    定電圧と上記三角波を比較して得られる矩形波のデュー
    ティに対応するデータを引くことによりアナログ信号か
    らデジタルデータに変換することを特徴とするアナログ
    ・デジタル変換回路。
  2. 【請求項2】  アナログ入力がゼロのときのデジタル
    データをオフセット補正値として用いる請求項1記載の
    アナログ・デジタル変換回路。
JP3137219A 1991-05-13 1991-05-13 アナログ・デジタル変換回路 Expired - Fee Related JP2807581B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3137219A JP2807581B2 (ja) 1991-05-13 1991-05-13 アナログ・デジタル変換回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3137219A JP2807581B2 (ja) 1991-05-13 1991-05-13 アナログ・デジタル変換回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04336712A true JPH04336712A (ja) 1992-11-24
JP2807581B2 JP2807581B2 (ja) 1998-10-08

Family

ID=15193572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3137219A Expired - Fee Related JP2807581B2 (ja) 1991-05-13 1991-05-13 アナログ・デジタル変換回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2807581B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104851580A (zh) * 2015-03-16 2015-08-19 中国计量学院 基于磁位计补偿的带间隙铁芯式罗氏线圈互感器
WO2017030118A1 (ja) * 2015-08-20 2017-02-23 株式会社オートネットワーク技術研究所 電流検出回路
CN112924762A (zh) * 2021-01-27 2021-06-08 杭州瑞盟科技有限公司 一种脉冲宽度检测电路
JP2021117132A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 リンナイ株式会社 交流電源の電圧監視装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5029909A (ja) * 1973-07-17 1975-03-26
JPS5560336A (en) * 1978-10-30 1980-05-07 Mitsubishi Electric Corp Analog-to-digital converter
JPS57203323A (en) * 1981-06-10 1982-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd Offset controller
JPS59211321A (ja) * 1983-05-17 1984-11-30 Shinko Electric Co Ltd アナログデジタル変換回路の0点補償装置
JPS60233937A (ja) * 1984-05-07 1985-11-20 Yamatake Honeywell Co Ltd A/d変換器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5029909A (ja) * 1973-07-17 1975-03-26
JPS5560336A (en) * 1978-10-30 1980-05-07 Mitsubishi Electric Corp Analog-to-digital converter
JPS57203323A (en) * 1981-06-10 1982-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd Offset controller
JPS59211321A (ja) * 1983-05-17 1984-11-30 Shinko Electric Co Ltd アナログデジタル変換回路の0点補償装置
JPS60233937A (ja) * 1984-05-07 1985-11-20 Yamatake Honeywell Co Ltd A/d変換器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104851580A (zh) * 2015-03-16 2015-08-19 中国计量学院 基于磁位计补偿的带间隙铁芯式罗氏线圈互感器
CN104851580B (zh) * 2015-03-16 2017-05-03 中国计量学院 基于磁位计补偿的带间隙铁芯式罗氏线圈互感器
WO2017030118A1 (ja) * 2015-08-20 2017-02-23 株式会社オートネットワーク技術研究所 電流検出回路
JP2017040580A (ja) * 2015-08-20 2017-02-23 株式会社オートネットワーク技術研究所 電流検出回路
JP2021117132A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 リンナイ株式会社 交流電源の電圧監視装置
CN112924762A (zh) * 2021-01-27 2021-06-08 杭州瑞盟科技有限公司 一种脉冲宽度检测电路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2807581B2 (ja) 1998-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04336712A (ja) アナログ・デジタル変換回路
JPH05167450A (ja) アナログ・デジタル変換回路
JPS6378610A (ja) 2逓倍クロツク発生回路
JP2690410B2 (ja) アナログ・デジタル変換回路
JPH0763125B2 (ja) 周波数シンセサイザ
JP3843232B2 (ja) デルタシグマ変換器のオフセット補正装置及び電力量計
JP3271323B2 (ja) 時間測定回路
JPS6022681Y2 (ja) ディジタル・アナログ変換器
JP2795443B2 (ja) 位置検出信号の処理方式
JPH0528130U (ja) A/d変換器
JPH0511552U (ja) デイジタル式pwm変換回路
Brock et al. Speed measurement method for digital control system
JPH0654331B2 (ja) 電力変換装置の電圧,電流検出方式
JP2550987B2 (ja) 信号勾配測定器
JPH0318950Y2 (ja)
JP3119149B2 (ja) 帰還型パルス幅変調a/d変換装置
JPH07225247A (ja) 電流検出装置
SU1383474A1 (ru) Частотно-импульсное устройство преобразовани сигнала с мостового датчика
JPH0746856A (ja) デジタル式pwm回路
EP0099203A2 (en) Square root extractor circuits
JPH07284300A (ja) 可変速駆動装置
JPH04297131A (ja) Pwm方式a/d変換器
JPH0510993A (ja) 位相差計測装置
JPS6029685Y2 (ja) 積算器
JPH09162742A (ja) A/d変換器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980714

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees