JPH0377684B2 - - Google Patents

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JPH0377684B2
JPH0377684B2 JP61049394A JP4939486A JPH0377684B2 JP H0377684 B2 JPH0377684 B2 JP H0377684B2 JP 61049394 A JP61049394 A JP 61049394A JP 4939486 A JP4939486 A JP 4939486A JP H0377684 B2 JPH0377684 B2 JP H0377684B2
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Japan
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damper
motor
gear
worm
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JP61049394A
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JPS62206902A (ja
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Akinori Yamamoto
Kyomitsu Oshikawa
Isaku Kawashima
Kazunori Nakayama
Yoshiaki Harakawa
Takenori Kuno
Makoto Watanabe
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Priority to AU69635/87A priority patent/AU577974B2/en
Priority to CA000531256A priority patent/CA1270323A/en
Priority to GB8705106A priority patent/GB2187597B/en
Priority to US07/022,144 priority patent/US4864322A/en
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Publication of JPH0377684B2 publication Critical patent/JPH0377684B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/08Means for collapsing antennas or parts thereof
    • H01Q1/10Telescopic elements
    • H01Q1/103Latching means; ensuring extension or retraction thereof

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両に搭載され、操作スイツチの操
作によつて、モータの力でアンテナロツドが伸長
する電動アンテナ装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の電動アンテナ装置は、アンテナロツドが
上昇端及び下降端に到達した時にモータが完全に
拘束され、焼損するのを防止するために、トルク
リミツター機構が設けられているのが一般的であ
る。すなわち、アンテナロツドが上昇端に到達し
た後において、アンテナロツドの動きが停止して
もモータ自体は回転できるようにトルクリミツタ
ー部分で空転するようにしている。
しかし、トルクリミツター機構は体格が大きく
なり、小型化を要求されるこの種の電動アンテナ
には好ましくはなかつた。このためトルクリミツ
ター機構を省略し、モータの負荷電流を検出して
上昇端、下降端にてアンテナロツドがロツクされ
た時にモータ電流を遮断する電動アンテナ装置も
使用されている。
このアンテナ装置は第11図に示すように、モ
ータの電流が時刻t1において増加し始める。すな
わち、時刻t1においてアンテナロツドが上昇端の
ストツパに当接すると、ダンパ機構を介してモー
タがロツクされるためモータの負荷電流は時刻t1
以後に徐々に増加し、実質的にモータが完全にロ
ツクされた後に、モータの電流を直線部100の如
く制限している。そして、この電流制限のために
モータと電源の間にトランジスタが接続され、こ
のトランジスタは能動領域において使用されるよ
うになつている。従つて、トランジスタの体格及
び発熱が大きくなると共に、比較的大きなロツク
電流が流れた後にモータ電流を制限しているた
め、モータに流れる電流は非常に大きくなり、こ
の間に大きなトルクをモータが発生し、モータ出
力軸からアンテナロツドに至るまでの各種構成部
品に大きなトルクが加わる。このため、合成樹脂
を使用したギヤではクリープ変形が発生したり、
破損するという耐久性上の問題があつた。また、
第11図の公知のアンテナ装置においては、電流
制限した後、タイマ回路によつて時間t0経過後モ
ータ電流を遮断している。従つて、時刻t1からモ
ータ電流が遮断されるまでの間には依然としてモ
ータは比較的大きなトルクを出し続け、各構成部
分に大きな応力を作用せしめることになり、これ
によつても耐久性が損なわれる原因を作つてい
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は小型で軽量化された電動アンテナ装置
を製作することを第1の目的とするものであり、
かつ小型化に伴つて耐久性が損なわれることのな
いものにすることを目的としている。なお、小型
軽量化のためには、減速機構としてウオーム減速
機構を採用することが好ましく、また軽量化のた
めには、各種ギヤを合成樹脂で構成することが望
ましい。また、出力段の小型化のためにはケーブ
ルをラツク部分を持つたものとし、これをピニオ
ンギヤで駆動することが好ましい。
〔発明の概要〕
本発明は上記問題点に鑑み、各種部品の耐久性
を向上させるために、モータが完全にロツクされ
るまでの間にモータ電流を遮断するようにしたも
のである。このために、アンテナロツドが拘束さ
れ始めてから、出力側回転体となるピニオンギヤ
が静止する時の、ダンパに弾性エネルギーが蓄え
られつつある途中において、ロツク検出回路がモ
ータの電流増加を検出し、モータの電流を遮断す
るようにしている。すなわち、ロツク検出回路と
ダンパとの共働的作用によつて完全にモータがロ
ツクされるまでの間、すなわち完全ロツク前にモ
ータ電流を遮断するようにしている。さらに、モ
ータ電流遮断後、ダンパに蓄積された弾性エネル
ギーが各種構成部品即ちギヤやケーブル等に押圧
力を残し、変形や折損といつた故障を引き起こす
ことのないようにダンパの弾性エネルギーを解放
するための工夫を行つている。
〔作用〕
これにより、モータは停止後若干の逆転運動を
なし、ダンパに蓄積された内部応力すなわち弾性
エネルギーが解放される。これによつて長時間ダ
ンパが内部応力を蓄積することがないので、ダン
パの折損やギヤの歯の折損あるいは変形といつた
故障を引き起こすことがなくなる。特に、小型軽
量化のためにギヤ並びにケーブル部分に合成樹脂
を採用した物においてはクリープ変形による故障
が問題となるが、本発明によればダンパの弾性エ
ネルギーが解放されるので、長時間合成樹脂部分
に押圧力が作用するということがなくなり、クリ
ープ変形による折損の問題は著しく改善される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、小型で耐久性に優れた電動ア
ンテナ装置を得ることができるので、信頼性が優
れると共に、車両内の少ないスペースを有効に活
用して電動アンテナ装置を車両に搭載することが
可能となる。
なお、本発明の第2番目の発明では、ダンパの
弾性エネルギーを解放するためにモータを逆転さ
せる手段として強制的にモータに逆方向の電流を
所定時間だけ流し、モータに逆転トルクを発生さ
せてダンパの弾性エネルギーを解放するようにし
ている。このものにおいては、ダンパの弾性エネ
ルギーで減速機構を介して重いモータの回転子を
逆転させる必要はないのでより完全なダンパの弾
性エネルギーの解放が可能となる。また、減速機
構には、低速回転側から高速回転側の部材を駆動
することができない減速機構を採用することも可
能となり設計製作の自由度が増すことになる。
〔実施例〕
以下本発明装置を図面に示す実施例について説
明する。
第1図乃至第4図は第1実施例の機械的構成
図、第5図は電気結線図、第6図は波形図であ
る。
第5図の電気結線図において、1は自動車のキ
ースイツチであり、エンジンを始動するST位置
と点火装置に電源を供給するIG位置と、アクセ
ツサリー(ACC位置)とOFF位置とを有してい
る。2はラジオーカセツト切換スイツチであり、
キースイツチ1のACC位置に接続されている。
3はラジオスイツチであり、車両内のラジオを聞
く場合に投入されるスイツチである。
切換スイツチ2は2a側に接続されると、ラジ
オを選択し、2b側に接続されるとカセツトを選
択するようになつている。
今、キースイツチ1がACC位置もしくはIG位
置に選択されていて、かつラジオ−カセツト切換
スイツチ2がラジオ側を選択している時に、ラジ
オスイツチ3が投入されると、バツテリ4の電圧
がフリツプフロツプ5のセツト入力に与えられ
る。このフリツプフロツプ5はアツプ側フリツプ
フロツプであり、セツト入力に与えられる電圧信
号が立ち上がつた時にセツトされるものである。
そして、このセツトされた時に出力5aからハイ
信号が出てトランジスタ6を導通させる。その結
果、トランジスタ6に接続されたリレーコイル7
bが付勢リレー7の切換接点7aが固定接点7c
側から7d側に切換わる。この結果、バツテリー
4から端子+B、リレー7の固定接点7d、切換
接点7a、端子9、モータ10、端子11、さら
にリレー8の切換接点8a、固定接点8cを通
り、かつ電流検出手段となる抵抗12を通つてア
ース側に電流が流れ、モータ10が矢印F方向に
正転し、図示せぬアンテナロツドが格納位置から
上昇し始める。次に、図示せぬアンテナロツドが
上昇端に達すると、モータ10の回転が拘束され
始める。従つて、抵抗12を流れるモータ10の
負荷電流が増大する。この負荷電流は通常の電流
より大きいため、抵抗12の両端の電圧降下も大
きくなり、内部にコンパレータを含むロツク検出
回路がモータ10の拘束され始めた状態を検出す
る。
ロツク検出回路13は内部に基準電圧発生回路
を有し、この基準電圧と抵抗12の一端電圧とを
比較して抵抗12の一端の電圧が高くなるとハイ
出力を出し、OR回路14,15を介してフリツ
プフロツプ5とフリツプフロツプ16とにリセツ
ト入力を与える。フリツプフロツプ5はアツプ側
のフリツプフロツプであり、フリツプフロツプ1
6はダウン側のフリツプフロツプである。この両
フリツプフロツプ5,16にリセツト入力が与え
られると、トランジスタ6,17は共にオフとな
りリレーコイル7b,8bは共に消勢されて、リ
レー7,8が第5図図示の状態となる。この結
果、モータ10に流れる電流が遮断され、モータ
10は停止し、図示せぬアンテナロツドも上昇端
で停止する。
次に、ラジオスイツチ3がオフされると、今ま
でダイオード18を介して電圧が加えられていた
端子19がローレベルになるため、下降側セツト
パルス回路20の入力もハイ信号からロー信号に
切換わる。そして、このパルス回路20はハイか
らローに切換わつた時にスタートするスタート機
能をもつている。そして、ハイからローに切換わ
つた時に出力を出し、フリツプフロツプ16のセ
ツト入力にハイ信号を与えてフリツプフロツプ1
6をセツトする。この結果、トランジスタ17が
オンし、リレー8が付勢されて、接点8aが8d
側に切換わり、モータ10に流れる電流は前述と
は逆に流れ、モータ10は矢印R方向に回転す
る。このため、モータ10によつて駆動されるア
ンテナロツドが下降し始め、下降端に達するとモ
ータ10が拘束され始めるので大電流が抵抗12
に流れる。よつて、抵抗12の電圧降下を検出す
るロツク検出回路13によつてOR回路14,1
5にリセツト出力を発生させ、リレー7,8は図
示の状態に戻り、モータ10が停止する。
次に上昇側保護タイマ21と下降側保護タイマ
22とについて説明する。モータ10が拘束され
る時でも、何らかの理由によりモータ10に流れ
る電流が上昇しなかつたり、或いはモータ10が
実際にロツクせず、若干の過負荷の状態で回転し
続けるということが考えられる。このような場合
は、ロツク検出回路13の作動によるモータ10
の停止が不可能となるため、所定の時間過ぎても
モータ10が回転している場合には、保護タイマ
21,22の出力で強制的にリレー7,8を消勢
し、モータ10を保護するためのものである。上
昇側保護タイマ21はラジオスイツチ3が投入さ
れて、入力にハイ信号が加えられた時からタイマ
のカウントを開始し、所定時間経過後にOR回路
14に信号を与えてフリツプフロツプ5をリセツ
トさせる作用をなす。下降側保護タイマ22はラ
ジオスイツチ3がオフされて、入力にロー信号が
入力されてからタイマのカウントを始め、所定時
間後にOR回路15に信号を伝えて、フリツプフ
ロツプ16をリセツトさせる。
これら、タイマ21,22の時限は10秒程度に
選ばれている。
AND回路23とNOT回路24とはキースイツ
チ1がST位置になつているかIG位置になつてい
るかを選択するためのものである。
ラジオスイツチ3をオンにして、アンテナロツ
ドを上昇させ、ラジオを聞いている時に、キース
イツチ1をST位置にして車両のエンジンを始動
させる場合がある。この場合、キースイツチ1が
ST位置になると、その間ACC位置にバツテリ4
の+電圧が加わらないため、あたかもラジオスイ
ツチ3がオフになつたかの信号がダイオード1
8、端子19を介して下降側セツトパルス回路2
0に加えられ、この結果、フリツプフロツプ16
を介してトランジスタ17がオンし、リレー8が
付勢されてモータ10が逆転し、アンテナロツド
が下り始める場合がある。そして、キースイツチ
1がST位置から離れて、IG位置になると再びア
ンテナロツドが上昇するという余分な動作を行つ
てしまう。これを防止するためにAND回路23
とNOT回路24とにより、キースイツチ1のST
位置に操作された時を検出し、この時にはAND
回路23により下降側セツトパルス回路20の入
力にハイ信号を与えて、フリツプフロツプ16が
セツトされないようにし、ロツドアンテナの下降
を防止するものであり、公知の回路である。な
お、第5図の25乃至28は端子であり、一点鎖線で
囲んだ部分29は一つの収納箱に収められた制御
回路29である。
次に、機械的な作動の概要について第4図を使
用して説明する。第5図の端子9,11間に電圧
が加えられると、第4図のモータ10のアーマチ
ヤ30が回転する。このアーマチヤ30の回転に
よりモータの出力軸31が回転する。そしてこの
モータの出力軸31の先端部にはウオームが形成
されており、このウオーム31aによつてウオー
ムギヤ32が駆動され、このウオームギヤ32と
一体の平歯車33が回転する。次に、アイドルギ
ヤ34は、ダンパギヤ35と平歯車33とを連結
するものであり、ダンパギヤ35の中には金属製
のバネ材料からなるダンパ36が収納されてい
る。そして、このダンパ36を介してダンパギヤ
35の回転がピニオンギヤ37に伝達される。ピ
ニオンギヤ37はケーブル38のラツク部分38
aと噛み合い、ケーブル38を移動させるための
ものである。
モータ10は整流子10aをもつた通常の永久
磁石界磁の直流モータであり、ギヤ32乃至35
及び37は全て合成樹脂で形成されたものであ
る。そして、ダンパギヤ35はボス部39を有
し、このボス部39の中心には穴が設けられてお
り、軸が挿入される構成である。そして、ダンパ
ギヤ35はボス部39と一体に半円弧状部分40
を持つている。次に、バネからなるダンパ36は
フツク部41,42を有し、このフツク部41,
42の間に半円弧状部分40が挿入されている。
また、ピニオンギヤ37も一体に半円弧状の突起
部43を持つており、この突起部43もフツク部
41,42の間に挿入され、かつ突起部43は半
円弧状部分40の外側に位置するようになつてい
る。これにより、モータ10が正転すると、ダン
パギヤ35の半円弧状部分40とダンパ36と突
起部43ひいてはこの突起部43と一体のピニオ
ンギヤ37が第4図の矢印F方向に回転する。そ
して、ピニオンギヤ37によつてケーブル38が
送り出され、ケーブル38が結合されたアンテナ
ロツド45を伸長する。そして、アンテナロツド
45に拘束力が作用していない時には、ダンパ3
6は殆ど収縮しないが、アンテナロツドの上昇端
あるいは下降端ではアンテナロツドが拘束され、
ケーブル38が動かなくなると、モータ10の駆
動力によつてダンパギヤ35が回転し、この時、
半円弧状部分40がダンパ36のフツク部41,
42に作用してダンパ36をバネ力に抗して収縮
させる。
すなわち、ピニオンギヤ37が静止した状態で
も、ダンパギヤ35が若干回転するようにダンパ
36が設けられている。そして、ピニオンギヤ3
7が静止した直後からダンパギヤ35はダンパ3
6に弾性力を蓄えさせながら回転する。従つて、
モータ10はピニオンギヤ37がロツクされた直
後にすぐにロツクされるのではなく、モータ10
に流れる電流は若干の傾斜を持つて、立上がり、
急激にロツク電流が流れることがなくなる。そし
て、ピニオンギヤ37が静止し、ダンパ36がダ
ンパギヤ35の力によつて、直径が縮小する過程
において、すなわち完全にはモータ10がロツク
されていない時に第5図のロツク検出回路13が
出力を発し、OR回路14,15を介して、フリ
ツプフロツプ5,16をリセツトするのである。
すなわち、モータ10は完全にロツクされるまで
の間に通電電流を遮断される。これによつて、モ
ータ10に大きなロツク電流が流れる前にモータ
10を止めることができ、モータ10に大きなロ
ツク電流を流すことがないので、モータ10の耐
久性を高めることができる。すなわち、ロツク検
出回路13は完全なロツク状態を検出するのでは
なく、完全なロツク状態に至るまでのいわば半ロ
ツク状態を検出し、モータ10に流れる電流を遮
断するものである。そして、この半ロツク状態で
は、ダンパ36は弾性力をある程度蓄えながら直
径が縮小しており、さらに直径を縮小されて弾性
力を蓄えることも可能である。すなわち、モータ
10に流れる電流がロツク検出回路13によつて
遮断された直後にはダンパ36は縮小しきつてい
ない状態であり、まだ、弾性力を蓄えることが可
能な状態である。従つて、モータ10は完全には
ロツクされた状態ではなく、ロツクされつつある
過程である。
モータ10への通電が遮断された後にダンパ3
6は自身に蓄えられた弾性力を開放する。すなわ
ち、この弾性力によつて、逆にダンパギヤ35を
先程までとは逆方向に回転させる。この結果、ギ
ヤ34,33,32を介してウオーム31aが回
転する。よつて、モータ10が先程とは逆方向に
若干回転し、ダンパ36に蓄積されていた弾性エ
ネルギーを失わせしめる。この弾性エネルギーは
厳密には0にはなりがたいが、きわめて小さな値
となり、実質ダンパ36は縮小前状態に戻る。こ
のような状態で、すなわちダンパ36に弾性エネ
ルギーが蓄えられない状態でアンテナロツドが全
伸長あるいは全格納されている。この全伸長ある
いは全格納の状態は時間的に長いが、この間にお
いてダンパ36が弾性エネルギーを蓄積していな
いということはダンパ36の耐久性及び特にギヤ
37,35,34,33,32及びウオーム31
aの耐久性に優れた効果を発揮する。又、ケーブ
ル38のラツク部分38aの変形防止にも寄与す
る。
次に、これについて説明する。モータ10が回
転してギヤ32,33,34,35が回転し、ダ
ンパ36を介してギヤ37が回転し、アンテナロ
ツド45が伸びきるとダンパ36のフツク42に
ダンパギヤ35の半円弧状部分40の端面40a
がフツク42の内側42aを強く押圧するので、
ダンパ36の直径が縮小し、ダンパ36に弾性エ
ネルギーが蓄えられる。この蓄えられつつある時
に、第5図のロツク検出回路13がモータ10の
通電を遮断するので、ダンパ36に蓄積された弾
性エネルギーによつて、逆にダンパギヤ35が矢
印R方向に回転駆動される。この結果、ギヤ3
4,33,32を介して、ウオーム31aが回転
し、モータ10は先程とは逆回転する。この逆回
転の時間は、ダンパ36の弾性エネルギーが解放
されるまでの間である。
この場合、ウオーム31aとウオームギヤ32
とからなるウオーム減速機構は次のように構成さ
れている。すなわち、通常のウオーム減速機構は
ウオームギヤ側からウオームを駆動させることは
できない。その理由は、ウオームを形成する軸の
強度を確保するために、リードアングル(進角)
が小さいウオームの歯を形成するためである。一
方、ウオーム減速機構にはこのリードアングルを
多くして、ウオームギヤ側からウオームを駆動で
きるようにしたものも知られている。
本発明におけるウオーム減速機構は上述の2種
類のウオーム減速機構のうち、ウオームギヤから
ウオームを駆動することのできるリードアングル
の比較的大きいものを採用している。すなわち、
通常のリードアングルは4゜あるいは9゜といつたよ
うに小さいが、この第4図の実施例ではリードア
ングルを15゜程度に選定し、ダンパ36の弾性エ
ネルギーでウオームギヤ32が回転した時に、ウ
オーム31aがウオームギヤ32の回転数の数倍
の回転数で回転するようにしてある。これによつ
て、ダンパ36の弾性エネルギーが解放され、ダ
ンパ36内に残る押圧力が少なくなるので、ダン
パ36の耐久性が良くなり、バネ材からなるダン
パ36の折損といつた故障が防止できる。また、
樹脂からなるギヤ32乃至35あるいはギヤ37
の歯面がクリープ現象により変形するといつた故
障も防止できる。さらに、合成樹脂からなるケー
ブル38に形成されたラツク部分38aの変形も
防止できる。なお、ウオーム31aは金属からな
るが、ギヤ32乃至35及び37は樹脂からなる
ので、クリープ変形が発生すると、ギヤの耐久性
がいちじるしく損なわれる。次に、アンテナ装置
の一部断面図を示す第1図乃至第3図に基づいて
具体的に構成を説明する。
第1図において、10はモータ、31はモータ
の出力軸、31aはウオーム、31bはスラスト
荷重を受けるスチールボール、46はスチールボ
ール31bを受けるストツパを構成する鉄板であ
る。32はウオームギヤ、33は平歯車、34は
アイドルギヤ、35はダンパギヤである。また、
36はダンパであり、フツク部41,42を持つ
ている。37はピニオンギヤであり、ケーブル3
8を駆動する。38の内側にはラツク部分38a
が形成されている。ピニオンギヤ37はフランジ
部37aを持つており、このフランジ部37aよ
り若干直径が小さいギヤ面を有し、このギヤ面が
ケーブル38のラツク部分38aに噛み合つてい
る。なお、第1図ではピニオンギヤ37の中をく
りぬいてダンパ36の形状が判明するように破断
図を書いている。45はアンテナロツドであり、
多段式のものであつて、第1図では最下位のアン
テナロツドが見えている。アンテナロツドの最上
段にはトツプ部50が形成され、このトツプ部5
0は図示せぬ最も直径の小さいアンテナロツドに
結合されている。そして、ケーブル38は最も径
の小さい先端側のアンテナロツドに結合されてい
る。51が樹脂パイプ、52が外筒であり、アル
ミニウム製のものである。53は給電部である。
アンテナロツド下段の54は樹脂製のケーブル
ガイドであり、テーパ面を持つている。55はシ
ール、56は水抜き通路であり、ギヤハウジング
38の下側に設けられた排水口57に連通してい
る。59は樹脂カバーであり、ギヤハウジング5
8と重ね合わされてビス60で結合されている。
ケーブル38は円形の段差部61の壁面に沿つて
斜面62を摺動しながらピニオンギヤ37の駆動
力によつて格納されるものである。
次に、第3図について説明する。第3図は第1
図のギヤハウジング58と樹脂カバー59とで囲
まれた空間内におけるギヤ、ケーブル及びダンパ
部分の構成を示すものであり、第1図の右側から
見たダンパ36部分を中心とした断面図である。
第3図において、37はピニオンギヤであり、ケ
ーブル38と噛み合つている。36はダンパ、3
5はダンパギヤである。58はギヤハウジングで
あり、ギヤハウジングのボス部58aの周囲を前
述のピニオンギヤ37及びダンパギヤ35が回動
するように組付けられている。ピニオンギヤ37
の回転により、ケーブル38が移動し、第1図の
下方向にケーブル38が巻き込まれると、ケーブ
ル38は段差部61,63の間を斜面に沿つて移
動し、第3図の中央部分に存在するセパレータ6
5を横切つてドラム側に格納される。このセパレ
ータ65はステンレス製の板であり、樹脂カバー
59とギヤハウジング58との中間に位置し、第
1図においてはその一部のみを図示する。第3図
のセパレータ65の左側には円筒形の合成樹脂か
らなるドラム66が設けられている。このドラム
は第1図においては、紙面の手前側に位置する。
また、第3図のケーブル部分67は第1図におい
て途中まで図示したケーブルの一部61に相当し
ている。ケーブル38はドラム66の内周壁の斜
面に沿つて先に入つたものから順番にドラム内を
摺動しながら格納される。この時、ドラム66も
回転しながらケーブルを収納していく。この時、
ケーブル38とドラム66との間には相対的な滑
りが発生し、かつドラム66と樹脂カバー59と
の間にも相対的な滑りが発生する。68はボルト
であり、樹脂カバー59とギヤハウジング58と
連結している。ドラム66は円筒形の部材であ
り、樹脂カバー59の内周面に一部が接触し、支
持されている。69はリード線であり、第3図で
は図示されていない収納箱に治められた制御回路
に上端が接続され、下端がモータ側に接続されて
いる。
第1図の70は第5図の制御回路29を内蔵し
た収納箱であり、この収納箱はステー71によつ
て外筒52部分に支持されている。収納箱70は
コネクタ部分72を有しており、リード線73が
接続されている。
次に第2図に基づいてダンパ部分の作動につい
て説明する。第2図aはモータ10に通電されて
いない時、あるいは上端から下端へアンテナロツ
ドが移動しつつある通常の作動時の状態を示して
いる。また、第2図bはアンテナロツドが上端に
達し、モータが拘束されつつある状態を示してい
る。また、第2図cはアンテナロツドが下端に到
達した状態を示している。第4図においてモータ
10が回転し、ダンパギヤ35が矢印F方向に回
転すると、ダンパ36を介してピニオンギヤ37
も回転し、アンテナロツド45が上昇し始める。
この上昇の過程においては、ダンパ36は第2図
aの状態であり、ダンパ35の半円弧状部分40
の端面40aがフツク部42を押圧しているが、
ダンパ36はピニオンギヤ37と共に、回転する
ので、半円弧状部分40とその外周側のピニオン
ギヤ37の突起部43との間に相対的なズレは発
生しない。
ところが、アンテナロツド45が上端に達する
と、ピニオンギヤ37の回転が止まるので、半円
弧状部分40はフツク部42を強く押圧し、ダン
パ36の外径を縮小させ、ダンパ36に弾性エネ
ルギーを蓄積させる。しかし、ダンパ36が弾性
エネルギーを蓄積しつつある過程において、実際
にはモータ10の通電が遮断される。
逆にアンテナロツド45が下端に達した時、す
なわち、アンテナロツド45が引き込まれた時に
は、半円弧状部分の端面がフツク部41側に当接
して強くフツク部41を押圧する。その結果、同
様にダンパ36の直径が縮小し、ダンパ36は自
身のバネ特性に応じて弾性エネルギーを蓄積す
る。そして、この弾性エネルギーの蓄積しつつあ
る途中においてモータ10の通電が制御回路によ
り遮断される。
第2図aにおいて、突起部43の外周とダンパ
をなすバネ36の内周との間には、若干の隙間7
5が形成されており、ダンパが弾性エネルギーを
蓄積するにつれてこの隙間75が小さくなるよう
に構成されている。なお、第2図b、cにおいて
も隙間75は若干存在するが、図ではこれを省略
して書いてある。
次に、第6図に基づいて上記一実施例の作動を
波形図に基づいて説明する。
第6図のIMはモータ10に流れる電流を示し
ており、80は操作スイツチとなる第5図のラジ
オスイツチ3の操作を示している。また、81は
アンテナロツドの動きを示すものである。ラジオ
スイツチ3オンするとモータ10に突入電力が流
れるが、この電流はすぐに減少し、通常の電流値
82のレベルに落ち着く。この間、アンテナロツ
ドは上昇し、ダンパは第2図aの状態にある。
時刻t1に達すると、アンテナロツドは上端に到
達し、第2図の半円弧状部分40がフツク部42
を押圧し始める。この結果、モータの電流は増加
し始め、モータの電流がISに達すると、第5図の
ロツク検出回路13から出力が出て、若干の時間
遅れt2の後にモータ電流を遮断する。この遮断さ
れた状態でのダンパの形状が第2図bに示す如く
である。また、ラジオスイツチ3がオフされる
と、モータ10は逆転を始め当初突入電流、すな
わち始動電流が流れ、やがて電流が下がりアンテ
ナロツドの下端においては、前述と同じようにダ
ンパに弾性エネルギーが蓄えられつつある途中に
おいて、モータの電流が遮断されるのである。
次に第2実施例について説明する。
第7図は第2実施例のダンパ部分を示すもので
あり、その他の構成はその他の実施例と同様であ
る。第7図a,b,cはそれぞれ第2図a,b,
cに対応している。第7図において36aはスリ
ーブ状のゴムからなり4個設けられている。43
aはピニオンギヤ側に一体に設けられた中空円筒
部材であり、この中にダンパ36aが収納されて
いる。また、ダンパ36a相互間にはダンパギヤ
と一体のレバー部40cが設けられている。そし
て、アンテナロツドが上端に到達した時には、ダ
ンパギヤと一体のレバー部40cがスリーブ状の
ゴムからなるダンパ36aを圧縮し第7図bのよ
うにダンパ36aは弾性エネルギーを蓄える。一
方、アンテナロツドが下端に達した時にも第7図
cのようにダンパ36aは弾性エネルギーを蓄積
するようになつている。ダンパ36aは内部に空
間を有する筒状のものであり、レバー部40cは
ダンパギヤの側面から突出する2つの突起部分か
ら構成されている。
次に第3実施例について説明する。
上述の各実施例においては、第4図において弾
性エネルギーを蓄積したダンパ36の弾性力によ
りギヤ35,34,33,32を介して、モータ
10が逆転する構成としている。そして、モータ
10はダンパ36の弾性力で駆動されるものであ
つた。ところが、これから説明する第3実施例に
おいては、ダンパ36の弾性エネルギーを解放す
るためにモータ10を通電して積極的にモータ1
0を逆転させるものである。そして、この構成で
はウオーム減速機構31a,32は必ずしもウオ
ームギヤ32側からウオーム31aを駆動できる
構成としなくてもよい。
以下第8図に基づいて第3実施例を説明する。
この回路は、第5図の回路に比べると、アンド回
路90,91、オア回路92,93及びワンシヨ
ツト回路94が追加されている。又、フリツプフ
ロツプ95が追加され、前述のアンド回路90,
91、オア回路92,93と接続されている。フ
リツプフロツプ95のセツト入力には、アツプ側
のフリツプフロツプ5の出力が接続されている。
よつて、フリツプフロツプ95のQ出力からはハ
イ出力が出ている。すなわはロツドアンテナ上昇
中は、フリツプフロツプ95のQ出力からはハイ
信号がアンド回路91に入力されている。このよ
うな状態でアンテナロツドが上昇し、上端にて停
止するようになるとロツク検出回路13から出力
が出て、この出力は配線96を介してオア回路1
4に入力され、アツプ側のフリツプフロツプ5を
リセツトする。このようにして、モータ10への
通電は遮断されるが、この状態ではフリツプフロ
ツプ95のQ出力はハイ信号を保持している。
一方、ロツク検出回路13の出力はワンシヨツ
ト回路94に入力されている。この回路94はロ
ツク検出回路13から出力が出されると、所定時
間後に一定時間幅のパルスを出力するものであ
る。このワンシヨツト回路94の一定時間幅のパ
ルス出力によつてアンド回路91の出力が一定時
間だけハイになり、この結果、オア回路93を介
してトランジスタ17がオンし、リレー8が付勢
される。これによつて、リレー8の切換え接点8
aが8c側から8d側に切換わり、バツテリ4か
らの電流は端子+Bから固定接点8d、切換接点
8aを通り、さらに端子11、モータ10、端子
9、切換接点7a、接点7c、抵抗12を介して
アースに流れる。従つて、一定時間だけモータは
逆転することになる。そして、この間に第4図に
図示したダンパ36の弾性エネルギーが解放され
る。すなわちモータ10が一定時間だけ逆転する
と、ウオーム31aからギヤ32乃至35を介し
て半円弧状部分40が若干の回動角だけ戻るため
ダンパ36は縮小されていた直径が拡大され、弾
性エネルギーを放出し、ダンパ36内に応力が残
らなくなるのである。
次に、下降側について説明する。下降側のフリ
ツプフロツプ16が出力を発し、トランジスタ1
7がオンして、アンテナロツドが下降している時
にはフリツプフロツプ16の出力がフリツプフロ
ツプ95のリセツト端子に入力されてる。これに
よりフリツプフロツプ95の反転出力Qバーが
Hi出力となり、このHi出力がアンド回路90に
入力されている。このような状態において、アン
テナロツドは下降端に到達すると、ロツク検出回
路13がモータ10のロツク状態を検出し、配線
96を介してOR回路15にHi信号を入力するの
で、フリツプフロツプ16がリセツトし、トラン
ジスタ17がオフし、モータ10の回転が止ま
る。それと同時に、ロツク検出回路13はワンシ
ヨツト回路94に信号を与えるので、その後、一
定パルス幅のパルス出力がアンド回路90に入力
され、アンド回路90にはQバーからのHi信号
が来ているので、アンド回路90の出力は一定時
間だけHi出力となり、オア回路92を介して、
トランジスタ6が一定時間だけオンする。この結
果、モータ10は停止後、若干の時間だけ逆方向
に回転する。この逆方向への回転によつて、第2
図cのごとく、弾性力を蓄えていたダンパ36は
元の形状に復帰し、内部応力が殆どなくなる。な
お、モータ10の短時間の逆転が適切でないと、
アンテナロツドが例えば下降し終わつた後に再び
若干上昇するということになるので、ワンシヨツ
ト回路94の出力パルスの時間幅はダンパ36の
弾性エネルギーを喪失させる程度のごく短い時間
に設定される。
なお、ワンシヨツト回路94は通常の単安定マ
ルチバイブレータで構成できる。また、ロツク検
出回路13は種々の回路で構成できるが、例えば
第9図の如く、抵抗131,132で基準電圧を
作り、この基準電圧を比較器133の+入力に与
え、一方電流検出手段となる抵抗12の一端の電
圧を比較器133の−入力に与えて抵抗12の一
端の電圧が基準電圧に対して低いか高いかを判定
する回路で構成することができる。比較器133
はオープンコレクタタイプのものであり、ロツク
電流が流れ、抵抗12の一端の電圧が高くなり、
比較器133の−入力に印加される電圧が基準電
圧よりも高くなると、比較器133の出力段のト
ランジスタがオンし、出力がローになると、イン
バーター136の出力はハイとなるのでロツク検
出回路13の出力端子134からはハイ出力が出
力される。VCは定電圧であり、131,132,
135は抵抗である。
第10図は第3実施例の作動を波形にて説明す
るものであり、第6図と同様のものである。時刻
t1に達した以後、ロツク検出回路13のハイ出力
によつて、モータの通電を遮断することは第1実
施例の第6図と同様であるが、その後、ワンシヨ
ツト回路94で設定した一定時間t4だけモータに
逆方向の電流を流し、モータを強制的に逆転させ
て、ダンパ36の弾性力を解放するものである。
この場合第4図のウオーム減速機構はウオームギ
ヤ側からウオームを駆動することのできない通常
のウオーム減速機を採用することができる。すな
わち、汎用の一般的に多用されているウオーム歯
車及びウオームを採用することが可能となる。
なお、上記各実施例において、ダンパはゴムま
たはバネからなる弾性部材で構成した。これは荷
重を加えられた時に弾性変形し、荷重を取り去る
と、自身に蓄えられた弾性エネルギーを放出する
ような構造のダンパ手段であればこのような形状
を採用しても構成することができる。しかし、ダ
ンパ36はロツク検出回路13との関連において
作動することが重要となる。すなわち、ダンパ3
6が弾性エネルギーを蓄えつつある過程におい
て、ロツク検出回路13はロツク状態を検出し
て、モータ10の通電を遮断しなければならな
い。仮にダンパ36に過大な応力が作用し、モー
タ10が完全に静止してからロツク検出回路13
によるモータ10の通電停止を行うように設定す
るとモータ10には完全なロツク電流が流れるの
で、モータ10の耐久性を損ない、かつモータ1
0の大きな拘束トルクによつて歯車等の耐久性も
損なわれることになる。さらに、このようなダン
パとロツク検出回路との共同作業を可能とするた
めにはダンパとしては、ダンパが弾性エネルギー
を蓄え始めた時点すなわち第6図の時点t1から時
間の経過につれてモータ電流を所定の勾配で増加
させうるようなダンパ機構が望ましい。そして、
この勾配はあまり緩やかだとモータ電流を遮断す
るまでの時間が長くなり好ましくない。また勾配
が急峻であるとダンパ作用がないので時点t1から
モータ10を完全にロツクするまでの途中にモー
タ電流を遮断するということが困難となる。従つ
て、ダンパ36のダンパ作用はバネ定数等、適当
に選定しなければならない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明になる電動アンテナ装置の第1
実施例を示す要部断面図、第2図は上記第1実施
例で使用したダンパ部分の作動説明図、第3図は
第1図の樹脂カバー及びギヤハウジング内の構成
部品の配列を示す断面図であり、第1図の右側か
ら見たものである。第4図は前記第1実施例の作
動を説明するための模式的斜視図、第5図は前記
第1実施例の電気回路図、第6図は第5図の作動
を説明するに供する波形図、第7図は本発明の第
2実施例を示すダンパ部分の作動説明図、第8図
は本発明の第3実施例を示す電気回路図、第9図
は第8図に使用したロツク検出回路の詳細図、第
10図は第3実施例の作動を説明する波形図、第
11図は従来装置の作動を示す波形図である。 10……モータ、12……電流検出手段をなす
抵抗、13……ロツク検出回路、20……下降側
セツトパルス回路、21……上昇側保護タイマ、
22……下降側保護タイマ、29……制御回路、
31……モータの出力軸、31a……ウオーム、
32……ウオームギヤ、35……ダンパギヤ、3
6……ダンパ、37……ピニオンギヤ、38……
ケーブル、40……半円弧状部分、41,42…
…フツク部、45……アンテナロツド、58……
ギヤハウジング、59……樹脂カバー、70……
制御回路の収納箱。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電源に接続された制御回路、 前記制御回路によつて駆動されるモータ、 前記モータの出力軸に形成されたウオーム、 前記ウオームに噛み合うウオームギヤ、 前記ウオームギヤから動力を伝達されるダンパ
    ギヤ、該ダンパギヤに結合された弾性部材からな
    るダンパ、 前記ダンパを介して前記ダンパギヤに結合され
    たピニオンギヤおよび 前記ピニオンギヤによつて駆動されるラツク部
    分を持つたケーブルを備え、 前記ダンパは前記ピニオンギヤがロツクされた
    状態で、前記ダンパギヤが回動すると、弾性エネ
    ルギーを蓄えて変形し、前記ピニオンギヤ静止後
    の前記ダンパギヤ乃至前記ウオームの回転を可能
    とするものからなり、 前記モータは前記電源に前記制御回路内のスイ
    ツチ手段を介して接続され、 前記制御回路は前記ピニオンギヤが静止する
    時、前記ダンパギヤの回動によつて、前記ダンパ
    内に弾性エネルギーが蓄積されつつある途中にお
    いて、前記スイツチ手段によつて前記モータの電
    流を遮断し、 その後、前記ウオームギヤが逆転するようにし
    たことを特徴とする電動アンテナ装置。 2 特許請求の範囲第1項記載の電動アンテナ装
    置において、前記ダンパは巻き始め部分と巻き終
    り部分とが中心側に突出したフツク部を構成する
    巻回されたバネ部材から構成され、前記ダンパギ
    ヤからの突出部分と前記ピニオンギヤからの突出
    部分とが前記ダンパの前記フツク部分相互間に挿
    入されたものからなることを特徴とする。 3 特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の電
    動アンテナ装置において、前記ウオームは金属製
    のモータの出力軸に形成され、前記ウオームギヤ
    と前記ダンパギヤと前記ピニオンギヤと前記ケー
    ブルとは合成樹脂より形成されていることを特徴
    とする。 4 特許請求の範囲第1項乃至第3項のうちいず
    れか1項に記載の電動アンテナ装置において、前
    記制御回路は前記モータの電流を検出するための
    電流検出手段となる抵抗を有し、かつ該抵抗の両
    端電圧を検出するロツク検出回路が設けられてお
    り、該ロツク検出回路は前記モータが完全にロツ
    クした場合に流れる完全ロツク電流以下の電流
    (Is)の時に前記モータに流れる電流を遮断する
    ことを特徴とする。 5 電源、 前記電源から通電されて、回転するモータ、該
    モータの出力軸に減速歯車機構を介して連結され
    て前記モータによつて回転駆動されるダンパギ
    ヤ、 前記ダンパギヤに結合され、弾性部材から構成
    されたダンパ、 前記ダンパを介して、前記ダンパギヤに結合さ
    れた出力側回転体、 前記出力側回転体によつて駆動されるケーブ
    ル、 前記ケーブルによつて伸長、縮小するアンテナ
    ロツド、 前記モータと前記電源との間に接続されたスイ
    ツチ手段を制御する制御回路、 前記制御回路内に設けられ、前記アンテナロツ
    ドが上昇端、下降端においてロツクされ、前記出
    力側回転体が静止する時に前記ダンパギヤが前記
    ダンパに弾性エネルギーを蓄積させながら回転す
    る途中において、前記モータの通電を遮断するロ
    ツク検出回路ならびに 前記ロツク検出回路によるモータの通電電流遮
    断後、所定時間だけ前記モータを逆転させ、前記
    ダンパに蓄積された弾性エネルギーを解放する時
    限回路を備えたことを特徴とする電動アンテナ装
    置。 6 特許請求の範囲第5項記載の電動アンテナ装
    置において、前記ダンパギヤ及び減速歯車は合成
    樹脂からなり、前記出力側回転体は合成樹脂にて
    整形されたピニオンギヤからなり、前記ケーブル
    は前記ピニオンギヤに噛み合うラツク部分を有す
    る合成樹脂製のケーブルからなり、前記減速歯車
    はウオームとウオーム歯車とからなるウオーム減
    速機構を備えていることを特徴とする。
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