JP6313562B2 - レーダアンテナ装置及びレーダアンテナ装置の電源制御方法 - Google Patents

レーダアンテナ装置及びレーダアンテナ装置の電源制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、レーダアンテナ装置の始動時において電源を制御する構成に関する。
従来から知られるレーダアンテナは、回転しながら電波の送受信を行うアンテナ部と、外部に送信する送信信号(電波)を生成する送信回路と、アンテナ部を回転駆動するモータと、を備えている。レーダアンテナは、周囲に吹いている風に加え、移動体に設置される場合は移動に伴う風(風圧)の影響を受ける。従って、これらの風の影響を考慮してモータを制御するレーダアンテナが知られている。特許文献1及び特許文献2は、この種のレーダアンテナを開示する。
特許文献1及び特許文献2のレーダアンテナは、アンテナ部の回転速度を検出する検出部を備え、当該回転速度に基づいて、モータを制御する。これにより、アンテナ部の回転速度を安定させる(回転速度の大きな変化を防止させる)ことができる。
特開2000−139090号公報 特開2005−98950号公報
ところで、レーダアンテナには電源が接続され、当該電源から電力が供給される。具体的には、電源は、演算のための電力、送信信号の送信のための電力、及びモータの駆動のための電力等の電力を供給する。また、電源には、レーダアンテナの使用中に電力が不足することを確実に防止するため、それぞれの電力の最大値の合計程度の容量が要求される。
特に、電波の送信及びモータの駆動(とりわけアンテナ部の回転し始めの駆動)には大きな電力が必要であり、電源部に大きな容量が必要とされていた。しかし、容量が大きい電源部は、サイズが大きくコストが高いため、改善が求められていた。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、アンテナ部を回転しながら送信信号を送信するレーダアンテナ装置において、送信回路やモータ等に電力を供給する電源部の容量を抑えることが可能な構成を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成のレーダアンテナ装置が提供される。即ち、このレーダアンテナ装置は、電源部と、駆動部と、送信回路と、アンテナ部と、検出部と、制御部と、を備える。前記駆動部は、前記電源部から駆動用電力が供給されることで駆動力を発生させる。前記送信回路は、前記電源部から送信用電力が供給されることで送信信号を生成する。前記アンテナ部は、前記駆動部の駆動力により回転しつつ、前記送信回路が生成した前記送信信号を外部に送信する。前記検出部は、前記アンテナ部が停止した状態から回転した角度である回転角度を検出する。前記制御部は、前記送信信号の送信開始の指示を受け付けた際、前記駆動部に前記駆動用電力の供給を開始した後であって、前記回転角度が閾値を超えたときに、前記電源部から電力が供給されていなかった又は待機用電力が供給されていた前記送信回路に対して前記送信用電力が供給されるように制御する。また、前記閾値は、前記アンテナ部を回転し始めるときの前記駆動部の電流の最初のピーク値に対応する前記回転角度より大きい。
これにより、最も大きな駆動用電力が必要な駆動開始時に送信用電力が不要となるので、電源部の容量を抑えることができる。従って、低コスト化及び低重量化を実現することができる。
前記のレーダアンテナ装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、レーダアンテナ装置は、前記アンテナ部が停止した状態から回転を始めるに伴って変化する状態値を検出する検出部を更に備える。前記制御部は、前記状態値が予め設定された条件を満たしたときに、前記電源部から電力が供給されていなかった又は待機用電力が供給されていた前記送信回路に対して前記送信用電力が供給されるように制御する。
これにより、状態値に対して適当な条件を設定することで、適切かつ一定のタイミングで送信回路に送信用電力を供給し始めることができる。
前記のレーダアンテナ装置においては、前記検出部は、前記アンテナ部が停止した状態から回転した角度である回転角度を前記状態値として検出することが好ましい。
これにより、アンテナ部を回転し始める際に必要な駆動用電力はアンテナ部の回転角度と関連性が高いので、適切なタイミングで送信用電力を供給し始めることができる。
前記のレーダアンテナ装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記制御部は、前記回転角度が閾値を超えたときに条件を満たしたと判断する。前記閾値は、前記アンテナ部を回転し始めるときの前記駆動部の電流の最初のピーク値に対応する回転角度より大きい。
これにより、駆動用電力のピーク値を考慮して閾値を定めるため、適切な閾値を設定できる。
前記のレーダアンテナ装置においては、前記回転角度の閾値が60度以上90度以下であることが好ましい。
これにより、駆動用電力のピーク値を確実に超えたタイミングで送信用電力を供給し始めることができる。
前記のレーダアンテナ装置においては、前記検出部は、前記駆動部を流れる電流を前記状態値として検出することが好ましい。
これにより、駆動用電力と直接関係する電流を実際に検出するため、例えば駆動用電力のピーク値を確実に超えた後に送信用電力を供給し始めることができる。
前記のレーダアンテナ装置においては、前記制御部は、前記駆動部に駆動用電力の供給を始めてから所定時間経過後、前記電源部から電力が供給されていなかった又は待機用電力が供給されていた前記送信回路に対して前記送信用電力が供給されるように制御することが好ましい。
これにより、ロータリエンコーダや電流検出部等を用いる必要がないので、簡素な構成で本願の効果を発揮させることができる。
前記のレーダアンテナ装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、レーダアンテナ装置は、前記駆動部に駆動用電力の供給を始めた後、前記送信信号を送信するための操作を受け付ける送信開始タイミング受付部を更に備える。前記制御部は、前記送信開始タイミング受付部が前記操作を受け付けたときに、前記電源部から電力が供給されていなかった又は待機用電力が供給されていた前記送信回路に対して前記送信用電力が供給されるように制御する。
これにより、アンテナ部を先に回転させておき、ユーザが希望するタイミングで送信用電力を供給して送信信号を外部に送信し始めることができる。
本発明の第2の観点によれば、電源部から駆動部に駆動用電力供給されることで駆動力を発生し、前記電源部から送信用電力が送信回路に供給されることで送信信号を生成し前記駆動力によりアンテナ部を回転しつつ、前記送信信号を前記アンテナ部を介して外部に送信し、前記アンテナ部が停止した状態から回転した角度である回転角度を検出し、前記送信信号の送信開始の指示を受け付けた際、前記駆動部に前記駆動用電力の供給を開始した後であって、前記回転角度が閾値を超えたときに、前記電源部から電力が供給されていなかった又は待機用電力が供給されていた前記送信回路に対して前記送信用電力を供給するレーダアンテナ装置の制御方法が提供される。また、前記閾値は、前記アンテナ部が回転し始めるときの前記駆動部の電流の最初のピーク値に対応する前記回転角度より大きい。
これにより、最も大きな駆動用電力が必要な駆動開始時に送信用電力が不要となるので、電源部の容量を抑えることができる。従って、低コスト化及び低重量化を実現することができる。
前記のレーダアンテナ装置の電源制御方法においては、上記と同様に状態値を検出し、当該状態値が条件を満たすと判断された場合に、前記電源部から電力が供給されていなかった又は待機用電力が供給されていた送信回路に対して送信用電力を供給させることが好ましい。
これにより、状態値に対して適当な条件を設定することで、適切かつ一定のタイミングで送信回路に送信用電力を供給し始めることができる。
本発明の一実施形態に係るレーダアンテナ装置の構成を示すブロック図。 アンテナ部の回転角度の変化を模式的に示す説明図。 レーダアンテナ装置のモータ電流の推移を示すグラフ。 レーダアンテナ装置の始動指示を受けた場合にレーダアンテナ装置が行う電源制御を示すフローチャート。 第1変形例に係るレーダアンテナ装置の構成を示すブロック図。 第2変形例に係るレーダアンテナ装置の構成を示すブロック図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。初めに、図1を参照して、レーダアンテナ装置1について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るレーダアンテナ装置1の構成を示すブロック図である。
レーダアンテナ装置1は、船舶に設置される。レーダアンテナ装置1は、図略の表示器等とともに船舶用レーダ装置を構成する。レーダアンテナ装置1は、アンテナ部11から送信信号(電波)を送信するとともに、その反射波を受信する。レーダアンテナ装置1側又は表示器側に搭載される信号処理部は、この反射波を解析することで、自船から周囲の物標までの距離及び方位を算出する。また、信号処理部は、算出した情報からレーダ映像を作成して表示器に表示する。
以下、レーダアンテナ装置1について詳細に説明する。図1に示すように、レーダアンテナ装置1は、レーダアンテナ本体10と、電源部20と、を備えている。レーダアンテナ本体10は、レーダアンテナを構成する主要な部品で構成される。電源部20は、このレーダアンテナ本体10に電力を供給する。
図1に示すように、レーダアンテナ本体10は、アンテナ部11と、ロータリエンコーダ12と、制御部13と、送信回路14と、モータ駆動回路15と、モータ(駆動部)16と、を備える。
アンテナ部11は、回転軸11aと、アンテナ本体11bと、から構成される。回転軸11aは、回転可能に構成される円筒状の部材である。回転軸11aの内部には、外部へ送信する送信信号が通る導波管が形成されている。アンテナ本体11bは、回転軸11aの上側に取り付けられる幅広状の部材である。
アンテナ本体11bは、回転軸11aの導波管を通った送信信号を外部へ送信するとともに、その反射波を受信する。アンテナ本体11bが受信した反射波は、送信用の送信信号と同様に導波管を通り、増幅等がされた後に信号処理部まで送られる。
ロータリエンコーダ12は、回転軸11aに取り付けられ、当該回転軸11aの回転角度(つまりアンテナ部11の回転角度)を検出する。具体的には、ロータリエンコーダ12は、回転軸11aが所定の角度だけ回転する毎にパルス信号を発生させる。このパルス数をカウントすることで、アンテナ部11が何度回転したかを検出することができる。ロータリエンコーダ12の検出結果は、制御部13へ出力される。
送信回路14は、電力(送信用電力)が供給されることで、アンテナ部11が外部に送信する送信信号を生成する。送信回路14は、ベースとなる信号を生成する信号生成回路と、局部発振信号を生成する局部発振器と、ベース信号と局部発振信号とを合成して送信信号を生成するミキサ等から構成される。送信回路14は、生成した送信信号をアンテナ部11へ出力する。
モータ16は、電力(駆動用電力)が供給されることで、駆動力を発生させる。モータ16が発生させた駆動力は、回転軸11a(つまりアンテナ部11)を回転させるために用いられる。当然であるが、モータ16を流れる電流(モータ電流)が大きくなるほど(駆動用電力が大きくなるほど)、大きな駆動力を発生させることができる。
モータ駆動回路15は、モータ16の駆動及び制御を行う。モータ駆動回路15は、例えばモータ16に印加する電圧を調整して、モータ16を一定の速度で回転させることができる。
制御部13は、CPU等で構成されており、レーダアンテナ装置1の各部の制御を行う。例えば制御部13は、送信信号の生成及び送信を行うように送信回路14に指示する制御を行う。また、制御部13は、ロータリエンコーダ12から入力された値に基づいてアンテナ部11の回転速度を求め、モータ駆動回路15へ出力する。
電源部20は、レーダアンテナ本体10の各部、具体的には、制御部13、送信回路14、及びモータ駆動回路15(ひいてはモータ16)に電力を供給する。制御部13は、送信回路14(モータ駆動回路15)又は電源部20を制御することで、電源部20から送信回路14(モータ駆動回路15)に供給される電力を調整することができる。なお、本実施形態の電源部20は、従来と比較して容量が小さくなっている(理由は後述)。
次に、電源部20の容量を低減するためにレーダアンテナ装置1の始動時に行う処理について説明する。図2は、レーダアンテナ装置1の回転角度の変化を模式的に示す説明図である。
上述のようにアンテナ部11を用いた送信信号の送受信中は、アンテナ部11は水平面内を回転している。その後、寄港する等してレーダアンテナ装置1を使用しない場合、レーダアンテナ装置1は、電波の送信を停止させるとともに、アンテナ部11の回転も停止させる。
このとき、図2(a)に示すように船舶30の前方から風が吹いていた場合、アンテナ部11は、通常は図2(a)の状態(風の方向とアンテナ本体11bの長手方向が垂直になった状態)で停止する。これは、図2(a)の状態の場合、風がアンテナ部11を時計回りに回す力と反時計回りに回す力とが釣り合うからである。なお、レーダアンテナ本体10は、図2(c)の状態(風の方向とアンテナ本体11bの長手方向が平行になった状態)で停止することもある。
次に、停止させていたレーダアンテナ装置1を図2(a)に示す状態から始動させるときについて説明する。一般的にアンテナ部11が停止した状態から駆動するときは、静止摩擦力に打ち勝つ力が必要であるとともに、停止した状態から物体を加速する必要があるので、大きな駆動力(即ち大きな電力)が必要となる。
また、アンテナ部11を駆動する動力は、アンテナ部11の姿勢に応じて異なる。具体的には、図2(b)に示す状態(風の方向とアンテナ本体11bの長手方向が30度から60度の間の状態)では、風圧の影響により、大きな駆動力(即ち大きな電力)が必要となる。その後、図2(c)の状態の状態になると、アンテナ部11を回転させるために必要な駆動力(電力)が小さくなる。
以下、レーダアンテナ装置1を始動する際に必要な駆動力(即ち電力)について図3を参照して具体的に説明する。図3は、レーダアンテナ装置1のモータ電流の推移を示すグラフである。また、図3のグラフは、横軸が時間を示し、縦軸がモータ電流を示している。
モータ電流は、始動開始(時間が0のとき)から急上昇し、ピーク値に到達する。このピーク値では、アンテナ部11の始動時によるモータ電流の増加と、アンテナ部11の回転角度によるモータ電流の増加と、の影響が共に大きい部分である。従って、ピーク値を取るときのアンテナ部11の回転角度は、図2(b)に示すように30度から60度である。
ピーク値の経過後、モータ電流は低下する。図2(c)に示すようにアンテナ部11の回転角度が90°のときは、モータ電流がピーク値を越えてある程度経過しているので、モータ電流は小さいと考えられる。
その後、モータ電流は、一定の周期で上下に変化する。なお、モータ電流は一周期(アンテナ部11が一回転する間)に2回の極大値を取る。これは、一周期の間に、アンテナ部11が図2(b)に示す姿勢を2回(アンテナ部11の正面が右上を向くときと左下を向くとき)とるからである。なお、図3に示すように、2回目以降の極大値は、1回目の極大値(ピーク値)よりも小さい値である。
モータ電流が最も大きくなるのは1回目のピーク値なので、電源部20には、このピーク値に対応できるだけの容量が必要となる。更に、電源部20には、制御部13及び送信回路14に供給する電力が必要となる。
ここで、従来の構成では、レーダアンテナ装置1の始動直後から送信信号を送信する構成であったので、始動直後から送信回路に送信用電力を供給していた。従って、制御部で消費される電力、送信信号を送信するための送信用電力、及びモータ電流のピーク値に対応するための電力を同時に供給できる程度の容量が電源部に求められていた。そのため、上述したように従来の電源部の容量は大きくする必要があった。特に、レーダ装置の送信信号は送信電圧が高いので必要な容量が非常に大きくなる。
これに対し、本実施形態のレーダアンテナ装置1は、始動直後は送信回路14に送信用電力を供給せず、モータ電流がピーク値を超えた後に初めて、送信回路14に送信用電力を供給する。これにより、駆動用電力が最大値を取るときに送信用電力が掛からないので電源部20の容量を抑えることができる。以下、図4のフローチャートを参照して具体的に説明する。図4は、レーダアンテナ装置1の始動指示を受けた場合にレーダアンテナ装置1が行う電源制御を示すフローチャートである。
レーダアンテナ装置1は、ユーザから送信信号の送信開始の指示(レーダアンテナ装置1の始動指示)を受信すると(S101)、制御部13等に電力を供給して所定のソフトウェアを起動するとともに、モータ駆動回路15を介してモータ16に駆動用電力が供給されるように制御を行う(S102)。なお、レーダアンテナ装置1は、この段階では送信回路14へ送信用電力の供給が行われないように制御を行う。
次に、レーダアンテナ装置1の制御部13は、ロータリエンコーダ12から入力された回転角度に基づいて、アンテナ部11の回転角度が閾値を超えたか否かを判断する(S103)。具体的には、制御部13はアンテナ部11が何度回転する毎にロータリエンコーダ12がパルスを発生させるかを予め把握しているため、レーダアンテナ装置1の始動後にロータリエンコーダ12が発生させたパルス数が所定以上になった場合、アンテナ部11の回転角度が閾値を超えたと判断する。
なお、ここで設定する閾値としては、電源部20の容量を減らすという効果を発揮させるために、モータ電流のピーク後(回転角度が30°から60°程度)であることが好ましい。また、早期に送信信号を送信してレーダ映像を得るために、閾値は大きすぎないこと(例えば90°程度)が好ましい。
レーダアンテナ装置1の制御部13は、レーダアンテナ本体10の回転角度が閾値を超えたと判断した場合、送信回路へ送信用電力の供給を開始する(S104)。その後、レーダアンテナ装置1の制御部13は、通常の制御に戻る。
以上に説明したように、このレーダアンテナ装置1は、電源部20と、モータ16と、送信回路14と、アンテナ部11と、ロータリエンコーダ12と、制御部13と、を備える。モータ16は、電源部20から駆動用電力が供給されることで駆動力を発生させる。送信回路14は、電源部20から送信用電力が供給されることで送信信号を生成する。アンテナ部11は、モータ16の駆動力により回転しつつ、送信回路14が生成した送信信号を外部に送信する。ロータリエンコーダ12は、アンテナ部が停止した状態から回転を始めるに伴って変化する回転角度を検出する。制御部13は、モータ16に駆動用電力の供給を開始した後(即ち、アンテナ部11が停止した状態から回転を始めた後、より詳細には、ロータリエンコーダ12が検出した回転角度が予め設定された条件を満たした後)に、電源部20から電力が供給されていなかった送信回路14に対して送信用電力が供給されるように制御する。
これにより、モータ電流がピーク値を取り、閾値を経過するまでは電源部20が送信用電力を供給しない。従って、駆動用電力が最大になる時間に送信用電力が供給されないので、電源部20は、駆動用電力の最大想定値と送信用電力の最大想定値とを同時に供給できなくても良い。従って、電源部20の容量を抑えることができる。言い換えれば、送信用電力を駆動用電力として利用することができる。なお、レーダ装置は送信信号の電圧が高いため送信用電力が大きいので、本実施形態の構成を採用することにより、電源部20の容量を大幅に抑えることができる。従って、低コスト化及び低重量化を実現することができる。
次に、上記実施形態の第1変形例を説明する。図5は、第1変形例に係るレーダアンテナ装置1の構成を示すブロック図である。なお、本変形例及び後述の第2変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
上記実施形態では、ロータリエンコーダ12がアンテナ部11の回転角度を検出したが、アンテナ部11が停止した状態から回転を始めるに伴って変化する状態値であれば、アンテナ部11の回転角度以外を用いても良い。
そこで、変形例では、モータ16に供給されるモータ電流(状態値)を検出する電流検出部17を検出部として用いる。モータ電流に基づいて上記のS103に相当する判断を行うことで、モータ電流のピーク値を確実に経過した後に、送信回路14へ送信用電力を供給することができる。
なお、モータ電流を状態値として用いる場合は、モータ電流がピーク値を超えたことを的確に検出するために、モータ電流の値だけでなくモータ電流の変化量を考慮して条件を設定しても良い。例えばレーダアンテナ装置1の始動後のモータ電流の初めの極大値が、通常はモータ電流のピーク値と考えられる。従って、モータ電流が増加から減少に以降した後であることを条件の1つとして設定することができる。
なお、状態値としては、アンテナ部11の回転角度又はモータ電流以外にも適宜の値を用いることができる。また、状態値以外にも、例えば時間を計測しても良い。つまり、制御部13は、アンテナ部11が始動してから数秒後に送信回路14へ送信用電力が供給されるように制御を行う。
次に、第2変形例について説明する。図6は、第2変形例に係るレーダアンテナ装置1の構成を示すブロック図である。
上記実施形態及び第1変形例は、回転角度及びモータ電流等の状態値を用い、当該状態値が所定の条件を満たしたときに、送信用電力の供給を開始する構成である。これに対し、第2変形例は、ユーザから指示があったタイミングで送信用電力の供給を開始する。
具体的には、ユーザは、初めに上記と同様に、レーダアンテナ装置1に対して送信信号の送信開始の指示を行う。送信開始の指示は、例えばレーダ指示器のキー、トラックボール、タッチパネル等で構成される操作部40を用いて行われる。
その後、上記と同様に、初めに駆動用電流が供給されて、アンテナ部11が回転を開始する。ユーザは、任意のタイミングで操作部40に所定の操作を行うことで、送信信号の送信開始タイミングを指示する。この指示は、送信開始タイミング受付部18によって受け付けられて、制御部13へ伝達される。制御部13は、この送信開始タイミングを受信したときに、送信用電力の供給を開始する。
このようにして、レーダアンテナ装置1は、ユーザから指示があったタイミングで送信用電力の供給を開始する。なお、本変形例では制御部13と送信開始タイミング受付部18とを別の構成としたが、制御部13の内部に送信開始タイミング受付部の機能が備えられていても良い。
以上に本発明の好適な実施の形態及び変形例を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記では、状態値が条件を満たしたときに、初めて送信回路14に電力を供給する構成である。これに代えて、レーダアンテナ装置1の始動直後から送信用電力よりも弱い待機用電力を送信回路14に供給しておき、状態値が条件を満たしたときに、送信回路14に送信用電力を供給する(即ち供給する電力が大幅に増加する)構成であっても良い。
上記では、図2(a)に示す状態でアンテナ部11が停止した場合について説明したが、アンテナ部11が異なる角度で停止した場合から始動させるときであっても同様に本発明を適用でき、効果を発揮させることができる。
本発明は、船舶用レーダ装置に限られず、航空機等の他の移動体に搭載されるレーダアンテナ装置であっても良い。また、レーダ装置は、半導体側のレーダ装置に限られず、マグネトロン型のレーダ装置であっても良い。マグネトロン型のレーダ装置はマグネトロンを加熱するための電源を備えるが、この電源は送信用電力及び駆動用電力を供給する電源とは別構成であるので、上記と同様の制御を実施することができる。なお、上記の制御は、通常はマグネトロンの予熱が完了した後に行う。
1 レーダアンテナ装置
10 レーダアンテナ本体
11 アンテナ部
12 ロータリエンコーダ
13 制御部
14 送信回路
15 モータ駆動回路
16 モータ(駆動部)
17 電流検出部
20 電源部
30 船舶

Claims (4)

  1. 電源部と、
    前記電源部から駆動用電力が供給されることで駆動力を発生させる駆動部と、
    前記電源部から送信用電力が供給されることで送信信号を生成する送信回路と、
    前記駆動部の駆動力により回転しつつ、前記送信回路が生成した前記送信信号を外部に送信するアンテナ部と、
    前記アンテナ部が停止した状態から回転した角度である回転角度を検出する検出部と、
    前記送信信号の送信開始の指示を受け付けた際、前記駆動部に前記駆動用電力の供給を開始した後であって、前記回転角度が閾値を超えたときに、前記電源部から電力が供給されていなかった又は待機用電力が供給されていた前記送信回路に対して前記送信用電力が供給されるように制御する制御部と、
    を備え、
    前記閾値は、前記アンテナ部を回転し始めるときの前記駆動部の電流の最初のピーク値に対応する前記回転角度より大きいことを特徴とするレーダアンテナ装置。
  2. 請求項に記載のレーダアンテナ装置であって、
    前記閾値が60度以上90度以下であることを特徴とするレーダアンテナ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のレーダアンテナ装置であって、
    船舶に設置されることを特徴とするレーダアンテナ装置。
  4. 電源部から駆動部に駆動用電力供給されることで駆動力を発生
    前記電源部から送信用電力が送信回路に供給されることで送信信号を生成し
    前記駆動力によりアンテナ部を回転しつつ、前記送信信号を前記アンテナ部を介して外部に送信し
    前記アンテナ部が停止した状態から回転した角度である回転角度を検出し、
    前記送信信号の送信開始の指示を受け付けた際、前記駆動部に前記駆動用電力の供給を開始した後であって、前記回転角度が閾値を超えたときに、前記電源部から電力が供給されていなかった又は待機用電力が供給されていた前記送信回路に対して前記送信用電力を供給し、
    前記閾値は、前記アンテナ部が回転し始めるときの前記駆動部の電流の最初のピーク値に対応する前記回転角度より大きいことを特徴とするレーダアンテナ装置の電源制御方法。
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