JP4063208B2 - 補助回転式スタータ - Google Patents

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この発明は、エンジンを始動するための補助回転式スタータに関するものである。
従来のスタータの電磁スイッチにおいては、スタータによりエンジンを始動する際、ピニオンとリングギヤが端面で接した時、スタータを緩慢に回転させ、ピニオンとリングギヤの噛込みが行なわれた後にスタータが正規の回転をする二段接点式スタータの接点部において、プランジャーの移動距離により可動接点を回転させる突起部と、スタータを緩慢に回転させる為のもう一つの接点を設けたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
実開昭51−69015号公報(第1−4頁、第1−8図)
従来の電磁スイッチでは、第1接点および第2接点を備えているため構造が複雑となるほか、部品点数が増加する問題があった。また、回転子に流れる電流を抵抗器で押さえるため、その電流に見合った比較的大容量の抵抗器が必要で、部品点数が増加するほか装置が大型化するなどの問題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、構造が簡単で部品点数が少なく、ピニオンとリングギヤの噛合い性に優れた補助回転式スタータを得ることを目的とする。
この発明に係る補助回転式スタータは、移動可能に配設されエンジンのリングギヤに噛合するピニオンと、このピニオンを回転駆動するモータと、吸引コイルと保持コイルを有するとともに、この吸引コイルと保持コイルへの補助スイッチからの通電によって、前記ピニオンを前記リングギヤ側に移動させるための吸引力が発生するプランジャを有する電磁スイッチとを備え、前記ピニオンと前記リングギヤの端面が当接して噛合しない場合には、前記吸引コイルを介して通電される前記モータによって前記ピニオンが回転駆動されるようにした補助回転式スタータにおいて、前記電磁スイッチの前記吸引コイルは、第1コイルと第2コイルを直列接続して構成されているとともに、前記第1コイル及び前記保持コイルへの通電によって前記プランジャに発生する吸引力に対して、前記第2コイルは、該吸引力を抑制するように構成されており、前記第1コイル及び前記第2コイルの各々の一端を直列接続する結線部は、前記第1コイル及び前記第2コイルが巻回されるボビンの軸方向の反可動接点側の側面に、前記各々の一端を導出するとともに、前記側面で前記一端同士のみが接続金具を用いて接続され、前記電磁スイッチの磁気回路を形成するケースの反可動接点側側面に設けた穴部に絶縁部材によって絶縁されて配設されているものである。
この発明によれば、電磁スイッチの接点は一組であるため、構造が簡単で部品点数が少なく、吸引コイルは、第1コイルと第2コイルを直列接続して構成されているとともに、第1コイル及び保持コイルへの通電によってプランジャに発生する吸引力に対して、前記第2コイルは、該吸引力を抑制するように構成されているので、プランジャに発生する吸引力が減少し、ピニオンのリングギヤの端面に対する押し付け力が減少して、ピニオンとリングギヤの噛合い性に優れ、噛合い耐久性の良い補助回転式スタータを得ることができる。第1コイル及び第2コイルの各々の一端を直列接続する結線部は、前記第1コイル及び前記第2コイルが巻回されるボビンの軸方向の側面に、前記各々の一端を導出するとともに、前記側面で前記一端同士のみが接続金具を用いて接続されているので、線径の太い第1コイル及び第2コイルを直列接続する作業を、ボビンの側面で行なうことができて作業性が良く、巻回途中で吸引コイルを逆向きの巻回に折り返さないためコイルは整列して巻回され外径が小型で、熱伝導も良い。結線部は、接続金具を用いて接続されているので、生産性が良く、接続が確実で振動や熱による接続外れが防止できる。
ボビンの軸方向の側面に配設され、電磁スイッチの磁気回路を形成するケースに設けた穴部に、結線部を配設したので、装置が小型化できるとともに、結線部と穴部との間に容易に絶縁部材が配設できて、結線部を小型で、確実に絶縁し固定することができる。
実施の形態1.
実施の形態1を図1〜図7に基づいて説明する。なお、以下図中同一または相当部分には同一符号を付して説明する。図1は、補助回転式スタータの断面図である。図1において、エンジンに装着されエンジンを始動付勢する補助回転式スタータ1は、モータ2に備えた電機子3の回転力を減速部4で減速し高トルク化して、オーバーランニングクラッチ5を介して出力軸6に取り付けられたピニオン7が、前記モータ2によって回転駆動されるように構成されている。更に、電磁スイッチ8には、吸引コイル9と保持コイル10を備えており、この吸引コイル9と保持コイル10に通電することによってプランジャ11には図中A方向の吸引力が発生し、この吸引力によって前記プランジャ11に係合されているレバー12の上端12aは図中左方向に、下端12bは図中右方向に移動するため、オーバーランニングクラッチ5、出力軸6およびピニオン7は図中右方向に移動付勢される。これによって、ピニオン7はエンジンのリングギヤ13と噛合すべく軸方向に移動する。このとき、ピニオン7の端面7aとリングギヤ13の端面13aが当接して噛合しない場合には、前記プランジャ11に発生する吸引力によって、ピニオン7にはリングギヤ13を押圧する押し付け力(図中B方向)が発生し、この状態で、吸引コイル9と直列に接続されたモータ2は、吸引コイル9を介して通電されて回転力を発生するため、ピニオン7に回転力が作用して、ピニオン7が回転してリングギヤ13と噛合した時に、モータ2は吸引コイル9を介さずに通常の通電がなされて、補助回転式スタータ1はエンジンを始動付勢する。
補助回転式スタータ1の電磁スイッチ8について、図2〜図6に基づいて説明する。図2は、図1の電磁スイッチの断面図、図3はそのコイル部分の断面図であって、図4は、図3のCから見た結線部の正面図である。図5は、ケースに設けた穴部に配設された結線部の断面図であって、図6は、図5のDから見た穴部に配設された結線部の正面図である。図3において、円筒の両端面に淵部を設けた形状のボビン14に、エナメル線を螺旋状に、ボビン14の軸方向の範囲に渡って巻回して、所定巻数になるまで順次外周側に複数層巻回して第1コイル15を形成する。第1コイル15の巻き始め15aと巻き終わり15bはボビン14の軸方向側面に導出されている。巻回された第1コイル15の外周側に、第1コイル15の巻き終わり15b側から、第1コイル15とは巻回方向が逆方向の第2コイル16を所定巻数になるまで同様に巻回して、第1コイル15とは別コイルの第2コイル16が構成される。第2コイル16の巻き始め16aと巻き終わり16bもボビン14の軸方向側面に導出されている。巻回された第2コイル16の外周側には、第1コイル15の巻き始め15a側から、第1コイル15と巻回方向が同方向の保持コイル10が所定巻数巻回される。保持コイル10の巻き始め10aと巻き終わり10bもボビン14の軸方向側面に導出されている。ボビン14の一側面には、磁気回路を形成するコア18が配設されている。
第1コイル15は、例えば線径が2.2mmのエナメル線であって、巻き始め15aはボビン14の図中左側面から巻き始めて、ボビン14の円筒状の底部14aの周囲を、ボビン14の右側面側に向かって螺旋状に右方向に100回巻回されて、その巻き終わり15bはボビン14の右側面に導出される。第2コイル16は、第1コイル15と同じ線径のエナメル線であって、巻き始め16aは、ボビン14の右側面から巻き始めて、第1コイル15の外周面の周囲を、ボビン14の左側面側に向かって螺旋状に左方向に20回巻回して、巻き終わり16bはボビン14の左側面に導出される。保持コイル10は、例えば線径が0.65mmのエナメル線であって、巻き始め10aはボビン14の左側面の第1コイル15の巻き始め15a側から巻き始めて、第2コイル16の外周面の周囲を、ボビン14の右側面側に向かって螺旋状に右方向に80回巻回して、巻き終わり10bはボビン14の左側面の第2コイル16の巻き終わり16b側に導出されて、巻き終わり10bはコア18にアースされている。ボビン14の軸方向右側面には、導出された第1コイル15の巻き終わり15bと第2コイル16の巻き始め16aが直列接続される結線部19を備えており、図4に示すように、巻き終わり15bと巻き始め16aは、被覆を除去し銅板等からなる接続金具20を巻きつけ固定し、はんだ付けをして、第1コイル15と第2コイル16が直列に接続されて構成されている。
図2において、図3のように構成されたコイル部は、電磁スイッチ8の磁気回路を形成するケース21の内周に配設され、コア18はケース21の一端でかしめられて固定される。ケース21の他端側面には、穴部22が設けられ、図5に詳細を示すように、穴部22に結線部19が配設されるとともに、結線部19と穴部22の間には、ナイロン等の樹脂材やゴム材などで形成されコップ形状の絶縁部材23を、ケース21の外側から挿入して結線部19を覆い、絶縁及び固定を図っている。図6は、その正面図であって、穴部22は、ケース21の側面の一部分であって磁気回路上も問題ない程度の大きさとなっており、絶縁部材23は穴部22に対して締め代を持って挿入されている。次に、ボビン14の内周面にプランジャ11を挿入する。プランジャ11は磁気回路をなすとともに、一端に可動接点25を支持し、他端にレバー12の上端12aが係合する係合部11aを備えている。補助回転式スタータ1が作動していない状態においては、図1に示すように、プランジャ11は復帰バネ26によって図中右方向に押圧されており、これによってレバー12を介してピニオン7は、図1に示す位置に静止している。
また、図2において、樹脂材からなりコップ形状のキャップ27には、バッテリに接続されるB端子28と、モータ2および第2コイル16の巻き終わり16bが接続されるM端子29が固定されている。更に、キャップ27には、図7で説明するS端子30が固定されており、S端子30には、第1コイル15の巻き始め15aと保持コイル10の巻き始め10aが接続されている。キャップ27は、ネジによってコア18に固定されている。B端子28の一端には固定接点28a、M端子29の一端には固定接点29aが形成されており、プランジャ11によって移動する可動接点25が、固定接点28aと固定接点29aの間を閉路することによって、モータ2は、図7で説明するバッテリ31から直接通電される。電磁スイッチ8は、このように、可動接点25、固定接点28a、固定接点29aからなる、一組の接点を備えている。
図7は、始動回路の電気接続図である。図7において、補助回転式スタータ1は、モータ2と電磁スイッチ8から構成されている。バッテリ31の正極側は、電磁スイッチ8のB端子28に接続され、負極側はアースされている。電磁スイッチ8のS端子30への通電を開閉する補助スイッチ32は、バッテリ31に接続されるB端子33、S端子30に接続されるC端子34、及びこのB端子33とC端子34の開閉を制御するコイル35を備えている。コイル35の一端のSW端子36は、キースイッチ37を介してバッテリ31の正極側に接続され、コイル35の他端はアースされている。なお、補助スイッチ32は、補助回転式スタータ1に取付けて一体としても良い。また、電磁スイッチ8の吸引コイル9、第1コイル15、第2コイル16、保持コイル10、結線部19等については、上述の説明の通りであり、相当部分には同一符号を付して説明は省略する。
次に、このように構成された実施の形態1の動作について説明する。エンジンを始動するためにキースイッチ37を閉じると、補助スイッチ32のコイル35に通電されて、B端子33とC端子34の間が閉路されて、バッテリ31から電磁スイッチ8のS端子30に電圧が印加される。S端子30から、吸引コイル9の第1コイル15及び第2コイル16を経て、モータ2に通電される。また、同時に、S端子30から保持コイル10にも通電される。吸引コイル9の第1コイル15及び第2コイル16並びに保持コイル10が通電されて、プランジャ11には吸引力が発生して、図1のA方向にプランジャ11は復帰バネ26を圧縮しながら移動し、レバー12を介してピニオン7はリングギヤ13側に移動する。この時、ピニオン7とリングギヤ13が噛合すると、プランジャ11はコア18の端面に当接するまで更に移動して、可動接点25が固定接点28a及び固定接点29aに当接して、モータ2はバッテリ31から直接通電されて、通常の回転トルクを発生して、ピニオン7がリングギヤ13を回転駆動してエンジンは始動付勢される。可動接点25が固定接点28a及び固定接点29aに当接した時には、M端子29とS端子30の間はほぼ同電位となるため、吸引コイル9の第1コイル15および第2コイル16には電流が流れず、保持コイル10の吸引力によってプランジャ11はコア18の端面に当接した位置で保持される。
始動後、キースイッチ37を開路すると、コイル35への通電がなくなり、B端子33とC端子34の間が開路され、S端子30に電圧が印加されなくなる。従って、保持コイル10の吸引力がなくなり、復帰バネ26によってプランジャ11は図1の状態に復帰すし、プランジャ11に係合しているレバー12によって、ピニオン7もリングギヤ13から離脱して図1の状態に復帰する。同時に、可動接点25も図1の状態に復帰して、モータ2への通電が終了する。なお、可動接点25が図1の状態に復帰する時に、例えば、モータ2の惰性回転によってM端子29に僅かな発電電圧が発生しており、M端子29から第2コイル16、第1コイル15、保持コイル10に至る直列回路に電流が流れても、プランジャ11には吸引力が発生せず、確実に図1の状態に復帰する。これは、前述した第1コイル15、第2コイル16、及び保持コイル10の巻回方向、巻数の関係によるものである。つまり、M端子29から、前記直列回路を見た場合、電流の流れる方向に対して、第2コイル16と保持コイル10はボビン14の周囲を同方向に巻回されており、第1コイル15は第2コイル16及び保持コイル10とは逆方向に巻回されている。巻数は、第1コイル15が100回、第2コイル16が20回、保持コイル10が80回となっている。巻回方向が同一の第2コイル16と保持コイル10の合計巻数は100回、巻回方向が逆方向の第1コイル15の巻数も100回であり、これらは直列回路であり同一電流が流れるため、磁束は相殺されて吸引力が発生せず、復帰バネ26によってピニオン7は速やかに復帰することができる。
次に、ピニオン7の端面7aとリングギヤ13の端面13aが当接して、噛合しなかった場合について説明する。この場合は、プランジャ11のA方向への移動が、端面7aと端面13aが当接したことによって途中で止まり、吸引コイル9の第1コイル15及び第2コイル16並びに保持コイル10への通電によりプランジャ11に発生する吸引力によって、レバー12を介してピニオン7の端面7aは、リングギヤ13の端面13aに対してB方向の押し付け力を発生する。ピニオン7の端面7aとリングギヤ13の端面13aが当接して噛合しなかった場合、プランジャ11が途中で止まり、可動接点25は固定接点28a、29aに当接しない構成としているため、吸引コイル9の第1コイル15及び第2コイル16を介して、モータ2はバッテリ31から通電されることとなる。この状態においては、プランジャ11に発生する吸引力は、吸引コイル9の第1コイル15及び第2コイル16により発生する吸引力と、保持コイル10により発生する吸引力が合成された吸引力となる。
S端子30から見て、吸引コイル9の第1コイル15と第2コイル16の巻回方向は逆方向であり、直列接続された第1コイル15と第2コイル16に流れる電流は同一であるため、巻数の多い第1コイル15の巻数(100回)から、第2コイルの巻数(20回)を減じた巻数(80回)と、ここに流れる電流の積に比例した吸引力(Xとする)が発生する。また、保持コイル10によって発生する吸引力は、保持コイル10の巻数(80回)と保持コイル10に流れる電流の積に比例した吸引力(Yとする)が発生する。S端子30から見て、吸引コイル9の第1コイル15と保持コイル10の巻回方向は同方向であるため、プランジャ11には、前記吸引力Xと前記吸引力Yの合成された吸引力が発生することとなる。つまり、第1コイル15と保持コイル10によって発生する吸引力を、第2コイル16が抑制するように作用する。また、吸引コイル9の第1コイル15から第2コイル16を経由してモータ2に流れる電流は、例えば300Aであって、この電流に伴う回転力をモータ2は発生することとなる。保持コイル10に流れる電流は、例えば25Aである。S端子30には、このように比較的大電流が流れるために、直接キースイッチ37で電流を開閉できず、補助スイッチ32を介して、S端子30に流れる電流を開閉している。モータ2は、上記電流が通電されて回転力を発生しており、ピニオン7が当接しているリングギヤ13の端面13aでピニオン7が回転し、ピニオン7とリングギヤ13が噛合した時に、前述の通り、可動接点25が閉路して、モータ2はバッテリ31から直接通電されて、通常の回転トルクを発生してエンジンは始動付勢される。
特に、吸引コイル9に流れる電流は上記のように大電流であるため、これによる強い吸引力によって、ピニオン7にはリングギヤ13に対する強い押し付け力が発生しており、この押し付け力による摩擦に打ち勝ってピニオン7が回転するだけの回転力を、モータ2が発生する必要がある。ピニオン7の回転力を増加するためには、吸引コイル9の抵抗値を減少させて、モータ2に通電される電流を増加させることが考えられるが、吸引コイル9の抵抗値を減少させるために、吸引コイル9の巻数を変えずに線径を増加させると、更に吸引力が増加し押し付け力が増加して、ピニオン7の回転力増加の効果が減少することとなる。また、吸引コイル9の抵抗値を減少させるために、吸引コイル9の線径を変えずに巻数を減少させると、吸引コイル9の熱容量が低下して耐熱性が低下するとともに、吸引コイル9の巻数減少に伴う保持コイル10の仕様変更も必要となる。一方、プランジャ11の吸引力を抑制して押し付け力を低下させ、ピニオン7の回転を容易にするために、吸引コイル9の抵抗値を大きくすると、モータ2への通電電流が減少してモータ2の回転力が減少し、ピニオン7の回転力も減少する。ピニオン7の回転力が減少すると、ピニオン7やリングギヤ13に摩耗や傷があった場合にピニオン7が回転しないために噛合わない虞が生じるため、ピニオン7には相当程度の回転力を与える必要があり、吸引コイル9の抵抗値をあまり大きくすることは好ましくない。
また、吸引コイル9による吸引力は、保持コイル10による吸引力の、例えば10倍以上であって、吸引コイル9は、その分発熱も大きくなっている。この実施の形態では、第1コイル15の巻数は100回、第1コイル15とは逆方向に巻回された第2コイル16の巻数は20回であり、これを直列接続して構成しているから、例えば吸引コイル9を第1コイル15のみで構成し、同じ線径で巻数を120回とした場合と比較すると、吸引コイル9の抵抗値は同じであり、ピニオン7の回転力や吸引コイル9の耐熱性には低下がなく、吸引力が80/120、つまり2/3となって、押し付け力を低下させることができるため、ピニオン7が容易に回転できるようになる。なお、保持コイル10は、プランジャ11がコア18に当接した状態を保持するもので、当接状態であるために吸引力は少なくても良く、プランジャ11の保持に必要な吸引力を発生するように構成される。また、この補助回転式スタータ1は、トラックやバス等のように比較的始動回数が多く、長寿命が要求されるスタータに適用される。
以上のように、この実施の形態1のものでは、電磁スイッチ8の接点は一組であるため、構造が簡単で部品点数が少なく、電磁スイッチ8の吸引コイル9は、第1コイル15と第2コイル16を直列接続して構成されているとともに、第1コイル15及び保持コイル10への通電によってプランジャ11に発生する吸引力に対して、第2コイル16は、該吸引力を抑制するように構成されているので、プランジャ11の吸引力が減少しピニオン7のリングギヤ13の端面13aに対する押し付け力が減少して、ピニオン7が容易に回転できるようになるため、ピニオン7とリングギヤ13の噛合い性に優れた補助回転式スタータ1を得ることができる。また、押し付け力が減少するため、ピニオン7がリングギヤ13の端面13aに与える衝撃が減少するとともに、ピニオン7の端面7aやリングギヤ13の端面13aの摩耗が減少して、噛合い耐久性が向上する。特に、確実に噛合し耐久性が要求される、トラックやバス等のスタータとして最適な補助回転式スタータ1を得ることができる。
吸引コイル9は、ボビン14に螺旋状に巻回されており、巻回された第1コイル15の巻き終わり15bと、この第1コイル15とは逆方向に巻回された第2コイル16の巻き始め16aとを、直列接続して構成しているため、直列接続された第1コイル15と第2コイル16を流れる電流に対して、第1コイル15と第2コイル16の巻回方向が逆方向になっているため、吸引力が抑制されて押し付け力が減少し、噛合い性や噛合い耐久性が向上する。吸引コイル9は、簡単な構成で部品点数も少なく、安価に得ることができる。なお、直列接続された第1コイル15と第2コイル16の巻回方向が逆方向になっておれば良く、第1コイル15が左方向、第2コイル16が右方向であっても良い。但し、保持コイル10の巻回方向は、S端子30から見て第1コイル15と同方向に構成される。
吸引コイル9は、第1コイル15の巻数(100回)から第2コイル16の巻数(20回)を減じた巻数(80回)が、保持コイル10の巻数(80回)と同一となる巻数で構成されているので、これらの直列回路に電流が流れた時にも、磁束は相殺されて吸引力が発生しないため、復帰バネ26でピニオン7は速やかに復帰することができて、装置の耐久性が向上する。なお、第1コイル15の巻数から第2コイル16の巻数を減じた巻数が、保持コイル10の巻数と同一でない場合は、該同一からのずれが大きくなるに従って、ピニオン7が速やかに復帰しにくくなり、耐久性が低下するため、略同一とすると良い。
吸引コイル9の外周側に保持コイル10が巻回されているので、保持コイル10よりも発熱の大きい吸引コイル9の発熱が、ボビン14の内周面に配設されたプランジャ11やコア18、及びケース21に効果的に熱伝導するため、装置の耐熱性が向上する。また、保持コイル10よりも線径の太い吸引コイル9の外周側に、保持コイル10を巻回するため、巻回が容易で、コイルに損傷も与えにくい。また、第1コイル15と第2コイル16は、どちらを先に巻回しても良いが、巻数が第2コイル16よりも多い第1コイル15の外周側に、第2コイル16を巻回するほうが、ボビン14に整列して巻回され易く、外径が小型で、熱伝導も向上させることができる。
第1コイル15及び第2コイル16の各々の一端を直列接続する結線部19は、第1コイル15及び第2コイル16が巻回されるボビン14の軸方向の側面に、各々の一端を導出しているので、線径の太い第1コイル15及び第2コイル16を直列接続する作業を、ボビン14の側面で行なうことができて作業性が良く、巻回途中で吸引コイル9を逆向きの巻回に折り返さないためコイルは整列して巻回され外径が小型で、熱伝導も良い。線径の太い第1コイル15及び第2コイル16を、ボビン14の軸方向の途中で巻回方向を逆方向にしたり、途中で第1コイル15と第2コイル16を接続することは作業性が悪化するとともに、コイルが整列して巻回されにくくコイル外径が大型化し、熱伝導も悪化する。結線部19は、接続金具20を用いて接続されているので、生産性が良く、接続が確実で振動や熱による接続外れが防止できる。
ボビン14の軸方向の側面に配設され、電磁スイッチ8の磁気回路を形成するケース21に設けた穴部22に、結線部19を配設したので、装置が小型化できるとともに、結線部19と穴部22との間に容易に絶縁部材23が配設できて、結線部19を小型で、確実に絶縁し固定することができる。
実施の形態2.
実施の形態2を、図8に基づいて説明する。図8は、図3と同様にコイル部分の断面図であって、その他の部分については実施の形態1と同様に構成されている。図8において、エナメル線からなる第1コイル15の巻き始め15aは、ボビン14の図中右側面から巻き始めて、ボビン14の円筒状の底部14aの周囲を、ボビン14の左側面側に向かって螺旋状に左方向に巻回されて、巻き終わり15bはボビン14の左側面に導出される。第2コイル16は、第1コイル15と同じ線径のエナメル線であって、巻き始め16aは、ボビン14の右側面から巻き始めて、第1コイル15の外周面の周囲を、ボビン14の左側面側に向かって螺旋状に左方向に巻回して、巻き終わり16bはボビン14の左側面に導出される。保持コイル10は、第1コイル15及び第2コイル16よりも線径が細いエナメル線であって、巻き始め10aはボビン14の左側面の第1コイル15の巻き終わり15b側から巻き始めて、第2コイル16の外周面の周囲を、ボビン14の右側面側に向かって螺旋状に右方向に巻回して、巻き終わり10bはボビン14の左側面の第2コイル16の巻き終わり16b側に導出されて、巻き終わり10bはコア18にアースされる。ボビン14の軸方向右側面には、導出された第1コイル15の巻き始め15aと第2コイル16の巻き始め16aが直列接続される結線部19を備えている。このように、第1コイル15、第2コイル16、及び保持コイル10を形成することにより、図3と相当の構成とすることができる。
以上のように、この実施の形態2のものでは、吸引コイル9は、ボビン14に螺旋状に巻回されており、巻回された第1コイル15の巻き始め15aと、この第1コイル15とは同方向に巻回された第2コイル16の巻き始め16aとを、直列接続して構成されているので、直列接続された第1コイル15と第2コイル16を流れる電流に対して、第1コイル15と第2コイル16の巻回方向が逆方向になっているため、吸引力が抑制されて押し付け力が減少し、噛合い性や噛合い耐久性が向上する。吸引コイル9は、簡単な構成で部品点数も少なく、安価に得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態3を、図9に基づいて説明する。図9は、図3、図8と同様にコイル部分の断面図あって、その他の部分については実施の形態1と同様に構成されている。図9において、エナメル線からなる第1コイル15の巻き始め15aは、ボビン14の図中左側面から巻き始めて、ボビン14の円筒状の底部14aの周囲を、ボビン14の右側面側に向かって螺旋状に右方向に100回巻回されて、巻き終わり15bはボビン14の右側面に導出される。第2コイル16は、第1コイル15と同じ線径のエナメル線であって、巻き始め16aは、ボビン14の左側面から巻き始めて、第1コイル15の外周面の周囲を、ボビン14の右側面側に向かって螺旋状に右方向に20回巻回して、巻き終わり16bはボビン14の右側面に導出される。保持コイル10は、第1コイル15及び第2コイル16よりも線径が細い、例えば線径0.65mm程度のエナメル線であって、巻き始め10aはボビン14の左側面の第1コイル15の巻き始め15a側から巻き始めて、第2コイル16の外周面の周囲を、ボビン14の右側面側に向かって螺旋状に右方向に90回巻回した後、続けて、保持コイル10は逆方向(左方向)に10回巻回されて、巻き終わり10bはボビン14の左側面の第2コイル16の巻き始め16a側に導出されて、巻き終わり10bはコア18にアースされる。また、ボビン14の軸方向右側面には、導出された第1コイル15の巻き終わり15bと第2コイル16の巻き終わり16bが直列接続される結線部19を備えている。このように、第1コイル15、第2コイル16、及び保持コイル10を形成することにより、図3、図8と相当の構成とすることができる。
以上のように、この実施の形態3のものでは、吸引コイル9は、ボビン14に螺旋状に巻回されており、巻回された第1コイル15の巻き終わり15bと、この第1コイル15とは同方向に巻回された第2コイル16の巻き終わり16bとを、直列接続して構成されているので、直列接続された第1コイル15と第2コイル16を流れる電流に対して、第1コイル15と第2コイル16の巻回方向が逆方向になっているため、吸引力が抑制されて押し付け力が減少し、噛合い性や噛合い耐久性が向上する。吸引コイル9は、簡単な構成で部品点数も少なく、安価に得ることができる。
また、保持コイル10は線径が細いため、巻回途中から逆方向に巻回しても、作業性の低下やコイルの巻き乱れ並びに外径の大型化への影響が少なく、切断せずに逆方向に巻回して巻数を増加させることができる。このため、容易に保持コイル10の抵抗値を増加できて、保持コイル10に流れる電流を、プランジャ11の保持に必要な電流にまで減少し、保持コイル10の耐熱性を向上させることができる。また、巻数が増加したことによって、保持コイル10の熱容量も増加して耐熱性が向上する。なお、巻回方向が同一の第2コイル16と保持コイル10の右方向巻回分(90回)の合計巻数は110回、巻回方向が逆方向の第1コイル15と保持コイル10の逆方向巻回分(10回)の合計巻数も110回であり、これらは直列回路であり同一電流が流れるため、磁束は相殺されて吸引力が発生せず、復帰バネ26でピニオン7を速やかに復帰させることができる。
本発明の実施の形態1を示す補助回転式スタータの断面図である。 本発明の実施の形態1を示す電磁スイッチの断面図である。 本発明の実施の形態1を示すコイル部分の断面図である。 本発明の実施の形態1を示す結線部の正面図である。 本発明の実施の形態1を示す結線部の断面図である。 本発明の実施の形態1を示す結線部の正面図である。 本発明の実施の形態1を示す始動回路の電気接続図である。 本発明の実施の形態2を示すコイル部分の断面図である。 本発明の実施の形態3を示すコイル部分の断面図である。
符号の説明
1 補助回転式スタータ、 2 モータ、 7 ピニオン、 8 電磁スイッチ、 9 吸引コイル、 10 保持コイル、 11 プランジャ、 13 リングギヤ、 15 第1コイル、 16 第2コイル、 19 結線部、 20 接続金具、 21 ケース、 22 穴部、 23 絶縁部材。

Claims (6)

  1. 移動可能に配設されエンジンのリングギヤに噛合するピニオンと、このピニオンを回転駆動するモータと、吸引コイルと保持コイルを有するとともに、この吸引コイルと保持コイルへの補助スイッチからの通電によって、前記ピニオンを前記リングギヤ側に移動させるための吸引力が発生するプランジャを有する電磁スイッチとを備え、前記ピニオンと前記リングギヤの端面が当接して噛合しない場合には、前記吸引コイルを介して通電される前記モータによって前記ピニオンが回転駆動されるようにした補助回転式スタータにおいて、前記電磁スイッチの前記吸引コイルは、第1コイルと第2コイルを直列接続して構成されているとともに、前記第1コイル及び前記保持コイルへの通電によって前記プランジャに発生する吸引力に対して、前記第2コイルは、該吸引力を抑制するように構成されており、前記第1コイル及び前記第2コイルの各々の一端を直列接続する結線部は、前記第1コイル及び前記第2コイルが巻回されるボビンの軸方向の反可動接点側の側面に、前記各々の一端を導出するとともに、前記側面で前記一端同士のみが接続金具を用いて接続され、前記電磁スイッチの磁気回路を形成するケースの反可動接点側側面に設けた穴部に絶縁部材によって絶縁されて配設されていることを特徴とする補助回転式スタータ。
  2. 吸引コイルは、ボビンに螺旋状に巻回されており、巻回された第1コイルの巻き終わりと、この第1コイルとは逆方向に巻回された第2コイルの巻き始めとを、直列接続して第2コイルは吸引力を抑制するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の補助回転式スタータ。
  3. 吸引コイルは、ボビンに螺旋状に巻回されており、巻回された第1コイルの巻き始めと、この第1コイルとは同方向に巻回された第2コイルの巻き始めとを、直列接続して第2コイルは吸引力を抑制するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の補助回転式スタータ。
  4. 吸引コイルは、ボビンに螺旋状に巻回されており、巻回された第1コイルの巻き終わりと、この第1コイルとは同方向に巻回された第2コイルの巻き終わりとを、直列接続して第2コイルは吸引力を抑制するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の補助回転式スタータ。
  5. 吸引コイルは、第1コイルの巻数から第2コイルの巻数を減じた巻数が、保持コイルの巻数と略同一となる巻数で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の補助回転式スタータ。
  6. 吸引コイルの外周側に保持コイルが巻回されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の補助回転式スタータ。
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