JPH0354226A - 硬化性組成物およびその製造方法 - Google Patents

硬化性組成物およびその製造方法

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JPH0354226A
JPH0354226A JP1190203A JP19020389A JPH0354226A JP H0354226 A JPH0354226 A JP H0354226A JP 1190203 A JP1190203 A JP 1190203A JP 19020389 A JP19020389 A JP 19020389A JP H0354226 A JPH0354226 A JP H0354226A
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Naoki Minorikawa
直樹 御法川
Tsutomu Arakawa
荒川 務
Satoshi Maruyama
敏 丸山
Haruo Yoshida
晴雄 吉田
Hirotaka Takoshi
田越 宏孝
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、光学材料、コーティング剤、封止剤、塗料、
接着剤等の産業分野、特に光学材料の分野に有用な貯蔵
安定性に優れたボリチオエーテル骨格を有するブレボリ
マーを含む硬化性組成物およびその製造方法に関し、さ
らに詳しくは重合に際して高屈折率,低吸水性であり,
かつ光学的均一性にすぐれた硬化物を与えるボリチオエ
ーテル骨格を有するブレボリマーを含む硬化性組成物お
よびその製造方法に関する.
【従来の技術1 従来,光学材料には、ボリスチレン系樹脂、ポリメチル
メタクリレート系樹脂,ボリカーボネート樹脂,ジエチ
レングリコールビスアリルカーボネートの重合体等が利
用されており,これらは軽量性、安全性、加工性、染色
性等に優れていることから近年その需要が増大している
. しかし,従来の有機光学材料は、例えばポリメチルメタ
クリレート系樹脂の場合、その樹脂特性として吸漬性が
大きいため形状や屈折率が変化し,光学材料としては、
不安定である。またボリスチレン系樹脂、ボリカーボネ
ート樹脂の場合は,光学的な複屈折,散乱光の発生、経
時変化による透明度の低下等の欠点を有している。さら
にジエチレングリコールビスアリルカーボネートの重合
体は、屈折率が低い(屈折率=1.498)ために光学
材料としての応用範囲に自ずから制限があった。 これらの欠点を改善するために、種々の光学材料用樹脂
が提案されている.これらの例としては、例えば特開昭
57−28115号公報、同57一28116号公報,
同59− 184210号公報、同60− 7314号
公報、同6G− 179406号公報、同60− 21
73旧号公報,同60− 186514号公報、同60
− 166307号公報、同60− 103301号公
報、同60− 124607号公報、同62− 232
414号公報、同62− 235901号公報、同62
一267316号公報、同63− 15811号公報、
同63一46213号公報、同63− 72707号公
報等をあげることができる.しかし、これら先行技術に
よって得られる硬化物は、光学的に不均一であったり,
耐候着色が著しかったり,寸法安定性に欠けたりする等
、光学材料として必ずしも満足すべき材料ではなかった
。また、ボリエンとポリチオールからなる硬化性組成物
については、特公昭53− 28959号公報、特開昭
53− 134096号公報、同57− 125025
号公報、同57− 130572号公報、同58− 8
0317号公報などに開示されている.しかしながら、
これら先行技術においては、メルカプト基の連鎖移動剤
としての作用により,暗所保存下でも重合が進行しやす
い問題を有する.さらに、ボリエン化合物が(メタ)ア
クリル酸誘導体である場合には、ポリエン化合物同志の
重合が起こりやすく、このためメルカブト基が残存しや
すくなり、重合硬化物の硬化不足、耐薬品性の低下、硬
化物の不均質性といった問題を有する. 【発明が解決しようとする課題】 本発明の目的は、前記従来の光学材料用樹脂の欠点を克
服し,高屈折率の光学材料として好適であるばかりでな
く、コーティング剤、封止剤、塗籾、接着剤等の材料と
して使用することもできる、光学的均一性、低吸水性等
の諸物性を兼備したバランスのとれた硬化物を製造する
ために好適な硬化性組成物およびその製造方法を提供す
ることにある. 1課題を解決するための手段] 本発明は、前記従来技術の欠点を解決するために鋭意検
討した結果、予め4.4゜−ビス(メタクリロイルチオ
)ジフエニルスルフィドおよびポリチオール類とからな
る,ポリチオエーテル骨格を有するブレポリマーと他の
重合性モノマーを含む硬化性組成物が,低粘度でかつ貯
蔵安定性に優れ、重合に際して均質,低吸水性であり、
かつ高屈折率の硬化物を与えることを見いだし本発明を
完成した。 すなわち、本発明は、 fAl式(1) で表わされる4.4゛−ビス(メタクリロイルチオ)ジ
フエニルスルフィドおよび fBl式( II ) R−{SH). (n) (式中、Rは多価の脂肪族または芳香族炭化水素からな
る有機基を示し、nは2以上の整数を示す。) で表わされるポリチオール類とを付加反応させて得られ
るボリチオエーテル骨格を有するプレポノマーと他の重
合性モノマーとを含むことを特徴とする硬化性組成物に
関する。 また、本発明は、 ,(づτ11(八) 式 (】) で表わされる4,4゛−ビス(メタクリロイルチオ)ジ
フエニルスルフィ ドおよび +Bi式(l1) R→SR) . (II) (式中、Rは多価の脂肪族または芳香族炭化水素からな
る有機基を示し、nは2以上の整数を示す。) で表わされるポリチオール類とを、fA+成分のメタク
リロイル基に対する(Bl成分のメルカブト基の官能基
当量比が0.02〜l.旧の範囲で、他の重合性モノマ
ー中、塩基触媒の存在fに付加反応させることを特徴と
するボリチオエーテル骨格を有するブレボリマーを含む
硬化性組成物の製造方法に関する. 本発明の硬化性組成物は、ボリチオエーテル骨格を有す
るブレボリマーを予め合成して他の重合性七ノマーと混
合して調整してもよいし、または反応容器中で前記式(
I)で表わされる4.4゛−ビス(メタクリロイルチ才
)ジフェニルスルフィドと前記式(IT)で表わされる
ポリチオール類とを他の東合性モノマー中で反応させて
、ボリチオエーテル骨格を有するブレボリマーを直接合
成して調整してもよいが、一般的には硬化性組成物の調
整工程が簡潔である後者の方法が好ましく用いられる。 ボリチオエーテル骨格を有するプレボリマーと他の重合
性モノマーを混合して本発明の硬化性組成物を調整する
場合は、ボリチオエーテル骨格を有するブレボリマーは
、予め+A)成分として使用される前記式(1)で表わ
される4.4”−ビス(メタクリロイルチオ)ジフェニ
ルスルフィドとfB)成分として使用される前記式( 
II )で表わされるポリチオール類とを付加反応させ
ろことによって合成される. 本発明においてfAl成分として使用される前記式(1
)で表わされる4,4゛−ビス(メタクリロイルチオ)
ジフェニルスルフィドは、下記式(III)で表わされ
る4,4゛−ジメルカブトジフエニルスルフィドを、例
えばアルカリ水溶液に溶解させ、これにメタクリル酸ク
ロリドを反応させて{lることかできる. 前記式(1)で表わされる4、4゛−ビス(メタクリ口
イルチオ)ジフェニルスルフィドは、他の何機化合物と
の混合が容易である上,水との親和性が極めて低く、か
つ高い屈折率(眼独重合体の屈折率=1.689)を有
するという特徴がある。 また、本発明においてfBl成分として使用される前記
弐(II)で表わされるポリチオール類としては、nが
2以上、好ましくはnが2〜5の整数である脂肪族ボリ
チオール類または芳香族ポリチオール類が用いられる,
このようなポリ千オール類の代表例としては、例えば、
9,IO−アントラセンジメタンチオール、1.11−
ウンデカンジチオール、4−エチルベンゼン− 1.3
−ジチオール,1.2−エタンジチオール、 1.8−
オクタンジチオール、I, 18−オクタデカンジチオ
ール、 2.5一ジクロロベンゼン− 1.3−ジチオ
ール,  L,3−(4−クロロフエニル)プロパン−
2.2−ジチオール、 1.1−シクロヘキサンジチオ
ール、 1.2一シクロヘキサンジチオール、 1.4
−シクロヘキサンジチYイ.  1.1−シクロヘブタ
ンジチオール、 1.1−シクロペンタンジチオール、
4.8−ジチアウンデカン−1.11−ジチオール、ジ
チオペンタエリスリトール、ジチオスレイトール、 1
.3ージフエニルブロバンー2.2−ジチメイ、 1.
3−ジヒドロキシ−2−プロビル−2′.3゜−ジメル
カブトブロビルエーテル、 2.3−ジヒドロキシブロ
ビル−2゜,3゛ −ジメルカブトブロビルエーテル、
2.6−ジメチルオクタン− 26−ジチオール,2.
6−ジメチルオクタン− 3.7−ジチオール、2.4
−ジメチルベンゼン− 1.3−ジチオール、4.5−
ジメチルベンゼン− 1.3−ジチオール,3.3−ジ
メチルブタン−2.2−ジチオール、2.2一ジメチル
ブロバンー 1.3−ジチオール、 1.3ージ(4−
メトキシフェニル)プロパン−2.2−ジチオール、 
3.4−ジメトキシブタン− 1.2−ジチオール, 
10.11−ジメルカブトウンデカン酸、6.8−ジメ
ルカプトオクタン酸、 2.5−ジメルカブト−1.3
.4−チアジアゾール、2,2゜−ジメルカブトビフェ
ニル,4,4゜−ジメルカブトビフェニル,4.4゜−
ジメルカブトビベンジル、 3.4−ジメルカブトブタ
ノール、3.4−ジメルカプトブチルアセテート、 2
.3−ジメルカブトーl−プロバノール、 1.2−ジ
メルカブトー l.3−ブタンジオール、 2,3−ジ
メルカブトブロビオン酸,1.2ージメルカブトプ口ビ
ルメチルエーテル、 2,3−ジメルカブトブロビル−
2゜.3゜−ジメトキシブロビルエーテル、3.4−チ
オフエンジチオール、llO−デカンジチオール、1,
 t:!−ドデカンジチオール、3,5.5 − トリ
メチルヘキサン− 1.1−ジチオール、 2.5− 
トルエンジチオール、3.4− トルエンジチオール,
I.4−ナフタレンジチオール、1,S−ナフタレンジ
チオール、2.6−ナフタレンジチオール、 1.9一
ノナンジチオール、ノルボルネンー2.3−ジチオール
、ビス(2−メルカブトイソブロビル)エーテル、ビス
(11−メルカブトウンデシル)スルフィド、ビス(2
−メルカブトエチル)エーテル、ビス(2−メルカブト
エチル)スルフィド、ビス(18−メルカブトオクタデ
シル)スルフィド、ビス(8−メルカブトオクチル)ス
ルフィド、ビス(12−メルカプトデシル)スルフィド
、ビス(9−メルカブトノニル)スルフィド、ビス(4
−メルカブトブチル)スルフィド、ビス(3−メルカブ
トブロビル)エーテル、ビス(3−メルカプトプロビル
)スルフィド,ビス(6−メルカブトヘキシル)スルフ
ィド、ビス(7−メルカブトへブチル)スルフィド、ビ
ス(5−メルカブトペンチル)スルフィド、2,2゛−
ビス(メルカブトメチル)酢酸、1.1’−ビス(メル
カブ)・メチル)ジクロヘキサン,ビス(メルカブトメ
チル)ヂュレン、フエニルメタン− 1.1−ジチオー
ル、 1.2−ブタンジチオール、 1.4−ブタンジ
チオール、 2,3−ブタンジチオール、2,2一ブタ
ンジチオール、 1.2−ブロバンジチオール、1.3
− フロバンジチオール、2,2−ブロバンジチオール
.!.2−ヘキサンジチオール、1.6−ヘキサンジチ
オール、2.5−ヘキサンジチオール、1.7−ヘブタ
ンジチオール、2.6−へブタンジチオール、 1.5
−ペンタンジチオール、2.4−ペンタンジチオール、
3.3−ペンタンジチオール、7.8−ヘブタンデカン
ジチオール、 1.2−ベンゼンジチオール、 1.3
−ベンゼンジチオール,l,4−ベンゼンジチオール、
2−メチルシクロヘキサン− 1.1−ジチオール、2
−メチルブタン−2.3−ジチオール,エチレングリコ
ールジチオグリコレート、エチレングリコールビス(3
−メルカブトブロビオナート)等のジチオール類の他,
1.2.3−プロパントリチオール、 1.2.4−ブ
タントリチオール、トリメチロールプロパントリチオグ
リコラート、トリメチロールプロパントリス(3−メル
カブトプ口ビオナート)、ペンタエリスリトールトリチ
オグリコラート、ペンタエリスリトールトリス(3−メ
ルカブトブロビオナート) .  1.3.5−ベンゼ
ントリチオール、 2,4.6−メシチレントリチオー
ル等のトリチオール類、およびネオペンタンテトラチオ
ール、2.2゜−ビス(メルカブトメチル)−1.3−
ブロバンジチオール、ペンタエリスリトールテトラキス
(3−メルカブトブロビオナート) .  1.3.5
−ベンゼントリチオール.2.46−トルエントリチオ
ール、2,4.8−メシチレントリチオール等があげら
れる。以上のように例示された+8+成分のボリチオー
ル頚は一種または二種以上の混合物として用いること6
できる。 A)成分として使用される前記式(1)で表わされる4
.4’− ビス(メタクリロイルチオ)ジフエニルスル
フィドとfB+成分としで使用される前記式(I1)で
表わされるポリチオール類とを付加反昆、させるに際し
ては、IAI成分のメタクリロイル基に対ずるfBl成
分のメルカブト基の官能基当看比が, 0.02〜1,
Olの範囲内であることが好ましく、特に0.05〜0
.60の範囲であることが望ましい。{A)成分のメタ
クリロイル基1こ対するtB)成分のメルカブト基の官
能基当量比が0.02未満の場含は、硬化物は一般に腹
〈、十分なii4衝撃性を得ることはできない。,L!
−・.、fAl成分のメタクリUイル基に対する(ロ)
成分のメルカブト基の官能当量比が1,Olよりも大き
い場合は、未反応のメルカブト基による組成物の安定性
の低下、組成物粘度の過剰な上昇.徂合反応の不均一化
による硬化物の不均質・け等の問題点を有する。 fA+成分と(I3)成分との付加反応は、ジエナルエ
ーテル,エチレングリコールジメチルエーテル、テトラ
ヒド口フラン等のエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素系溶媒、ジクロロメタン,四塩化炭
素等の塩素系溶媒などの比較的低沸点の溶媒中、塩基触
媒の存在下で行なわれる。付加反応終了後は、溶媒を除
去することによってボリチオエーテル骨格を有するブレ
ボリマーが得られる。付加反応用塩基触媒としては、塩
基曲イオン交換崩脂、カリウムーし−ブトキサイド、フ
ォスフィン系化合物、アミン系化合物を使用することが
可能であるが、特にフォスフィン系化合物またはアミン
系化合物の1φ用が好ましい。 フォスフィン系化合物の例としては,トリフエニルフォ
スフィン,トリn−プチルフオスフィン、トリエチルフ
才スフィン等があげられる.また,アミン系化合物の例
としては、ビリジン、N.N−ジメチルアニリン.  
N,N−ジエチルアニリン,トリメチルアミン,トリエ
チルアミン,トリ(n−プロビル)アミン トリ( i
so−ブロビJレ)アミン、トリ (n−ブチル)アミ
ン、トリ(  iso−ブチル)アミン、トリ( Se
c−ブチル)アミン,ジメチルエチルアミン、ジエチル
メチJレ7ミニノ、ジエチルアミン、トリエタノーノレ
アミン、ジメチルエタノールアミン、モノメチルジエタ
ノールアミン等があげられる. これらの塩基触媒は、単独でも組合わせて用いて6よく
、その使用量は、使用する(I3)成分の種類およびそ
の使用量によって異なるため一概には規定できないが、
一般にはfAl成分および(Bl成分の総量に対して0
60l〜3憶量%、好ましくはロ、03〜1嘆量%であ
る。塩基触媒の使用量が0.Olti%未満では、実質
的に触媒の作用を果さず、L1ばしば+A+成分のメタ
クリロイル基の噂独重合が起る。一方、塩基触媒の使用
遣が3償量%を越えた場合は、大量に用いるシカ果が認
められないばかりでなく、重合の際に看色を起すため好
ましくない。また、反応後の塩基触媒を除去するにして
も、除去剤を多量に必要とすることから却って好ましく
ない。 fAl成分とtel成分の付加反応において、高沸点の
溶媒を使用すると、?8l!!除去の際、加熱を伴う方
法を株用した場合、(Al 成分が残っていると、tA
l成分の囃独重合によるゲル化を招き易いため、好まし
くない。 ゲル化に対しては、フェノール系あるいはアミン系の禁
止剤を次段階の他の重合性モノマー間の重合を陽害しな
い範囲で添加1゛ることが可能である。また、付加反応
用塩基触媒の除去を必要とする場合には,公知の吸着、
抽出、真空吸引等の方法を次段階の重合に影響しない範
囲で適用しつる。特に、アミン系化合物の除去について
は、中性、酸性アルミナ、酸性イオン交換樹脂による吸
着除去方法を適用することができ、アミン系化合物が低
沸点のアミン系化合物の場合、真空吸引による除去方法
もif用することができる.付加反応を行なう際の温度
は、(B)成分の種類,配合量、あるいは使用する塩基
触媒の種類および量により異なるため一概に規定できな
いが、一般にはO〜100℃、好ましくは20〜60℃
である.付加反応温度が100℃を越えても、使用する
塩基触媒の種類および量によっては(A)成分の単独重
合を防止できる場合もあるが、しばしばケル化を起すの
で好ましくない.一方、0℃未満でも付加反応は進むが
、反応速度が極めて遅く、生産上好ましくない。 付加反応に際しては、(Bl成分の自動酸化によるジス
ルフィドの生成を防ぐために付加反応は不活性ガス雰囲
気中で行うことが好ましい.かくして得られるボリチオ
エーテル骨格を有するブレボリマーは、分子末端が重合
性ビニル基でキャッピングされた構造を有し、貯蔵安定
性に優れている。 上記のごとくして得られたポリチオテーテル骨格を有す
るブレポリマーは、他の重合性モノマーと混合される。 他の重合性モノマーとしては、ポリチオエーテ合物、不
飽和脂肪酸およびその誘導体,不飽和二塩基酸およびそ
の誘導体、(メタ)アクリルニトリル等のシアン化ビニ
ル化合物等があげられる。 不飽和脂肪酸エステルとしては、メチル(メタ)アクリ
レート(本明細書においてはメチルアクリレートおよび
メチルメタアクリレートの両者を指す.他の場合も同じ
)、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
オクチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アク
リレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、シクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシル
(メタ)アクリレート、(イソ)ボルニル(メタ)アク
リレート、アダマンチル(メタ)アクリレート等のアル
キル(メタ)アクリレート、フエニル(メタ)アクリレ
ート,ベンジル(メタ)アクリレート、■−ナフチル(
メタ)アクリレート、フルオロフエニル(メタ)アクリ
レート、クロロフエニル(メタ)アクリレート、プロモ
フエニル(メタ)アクリレート、トリブロモフエニル(
メタ)アクリレート,メトキシフエニル(メタ)アクリ
レート、シアノフエニル(メタ)アクリレート,ビフエ
ニル(メタ)アクリレート、プロモベンジル(メタ)ア
クリレート等のアクリル酸芳香族エステル、フルオロメ
チル(メタ)アクリレート、クロロメチル(メタ)アク
リレート、プロモエチル(メタ)アクリレート、トリク
ロロメチル(メタ)アクリレート、等のハロアルキル(
メタ)アクリレート、、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコ
ールエステル等の他、グリシジル(メタ)アクリレート
,アルキルアミノ(メタ)アクリレート等の(メタ)ア
クリル酸エステルがあげられる。また,α−フルオロア
クリル酸エステル、α−シアノアクリル酸エステル等の
α一置換アクリル酸エステル等があげられる。 芳香族ビニル化合物としては、スチレン、またはa−メ
チルスチレン、α一エチルスチレン,α−クロルスチレ
ン等のa一置換スチレン、フルオロスチレン、クロロス
チレン,プロモスチレン、クロロメチルスチレン、メト
キシスチレン等の核置換スチレンがあげられる. 不飽和脂肪酸およびその誘導体としては、(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド
.  N,N−ジェチル(メタ)アクリルアミド等の(
メタ)アクリルアミド類,(メタ)アクリル酸等があげ
られる。 不飽和二塩基酸およびその誘導体としては、N一メチル
マレイミド、N一エチルマレイミド、、N−プチルマレ
イミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フエニル
マレイミド,、N−メチルフエニルマレイミド,N−ク
ロロフエニルマレイミド、N一カルポキシフェニルマレ
イミド等のN−jl換マレイミド、マレイン酸、照水マ
レイン酸、フマル酸等があげられる。 上記単官能性の重合性モノマーの他、本発明に用いられ
る他の重合性モノマーとしては、架橋性多官能七ノマー
があげられる。例えば、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート,ジエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
、トリブロビレングリコールジ(メタ)アクリレート,
1.3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
 1.4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、 
1.5−ペンタジ才一ルジ(メタ)アクリレート、 1
.6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート,ネオ
ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シピバリン酸ネオペンチルグリコールエステルジ(メタ
)アクリレート,オリゴエステルジ〔メタ)アクリレー
ト,ポリブタジエンジ(メタ)アクリレート,2.2−
ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)プロ
パン.2.2−ビス(4−(ω−{メタ)アクリロイル
オキシボリエトキシ)フェニル)プロパン、2.2−ビ
ス(4−(ω−(メタ)アクリロイルオキシボリエトキ
シ)ジブロモフェニル)ブロバン、 2.2−ビス(4
−(ω一(メタ)アクリロイルオキシボリブロボキシ)
フェニル)ブロバン、ビス(4−(ω−(メタ)アクリ
ロイルオキシボノエトキシ)フエニル)メタン等のジ(
メタ)アクリレートやジアリルフタレート、ジアリルイ
ソフタレート、ジアリルテレフタレート,ジアリルカー
ボナート、ジエチレングリコールジアリルカーボナート
、ジビニルベンゼン、ジビニルビフェニル、N.N’−
m−フエニレンビスマレイミド等の二官能性の架橋性モ
ノマー、トリメチロールエタントリ{メタ}アクリレー
ト、トリメチロールブロバントリ(メタ)アクリレート
,ペンタエリスリトールトリ (メタ)アクリレート、
トリ(メタ)アリルイソシアヌレート、トリアリルトリ
メリテート、ジアリルクロレンデート等の三官能性の梁
橘性モノマー、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレートのごとき四官能性の梁礪性モノマー等があげ
られる.以上の他の重合性モノマーは,二種以上混合し
て使用してもよい.ポリチオエーテル骨格を有するブレ
ボリマーと他の重合モノマーとの配合割合は、ボリチオ
エーテル骨格を有するブレポリマー30〜90重量%ト
他の重合性モノマー10〜70重量%、好ましくはボリ
チオエーテル骨格を有するブレボリマー50〜85重量
%と他の重合性モノマー!5〜50重量%からなること
が望ましい.ボリチオエーテル骨格を有するプレボリマ
ーの配合量が30重量%未満では、最大の特色である高
屈折率という物性が生かされなくなるので好ましくない
. またボリチオエーテル骨格を有するブレボリマーの配合
量が90重量%より多い場合は、組成物が高粘度となっ
て取り扱い難く、工業化の際の生産土好ましくない。 ボリチオエーテル骨格を有するプレボリマーと他の重合
性モノマーとの混合には、通常、よく知られた方法を用
いることができる。 また、本発明の硬化性組成物を反応容器中で直接調整す
る場合は、fA)成分として使用される前記式(1)で
表わされる4.4゜−ビス(メタクリロイルチオ)ジフ
ェニルスルフィドと(Bl成分として使用される前記式
(II)で表わされるポリチオール類とを、池の重合性
モノマー中、塩基触媒の存在下に付加反応させることに
よって調整することができる。 上記方法において使用される(Al成分、fil成分、
塩基触媒および塩基触媒の使用量は、i1記の予めボリ
チオエーテル骨格を有するブレボリマーを合成する場合
と同様である. (八)成分と+B)成分とを付加反応させるに際しては
、前記の予めボリチオエーテル骨格を有するプレボリマ
ーを合成する場合と同様に、fA)成分のメタクリロイ
ル基に対するfBl成分のメルカブト基の官能基当量比
が. 0.02〜1.01の範囲内であることが好まし
く、特に0.05〜0、60の範囲であることが望まし
い.(A)成分のメタクリロイル基に対する(Bl成分
のメルカブト基の官能基当量比が0.02未満の場合は
、舅目し勾it−一般に硬化物は脆く、十分な耐衝撃性
を得ることはできない.また、fA)成分のメタクリロ
イル基に対するfBl成分のメルカプト基の官能当量比
が1.01よりも大きい場合は、未反応のメルカプト基
による組成物の安定性の低下、組成物粘度の過剰な上昇
、重合反応の不均一化による硬化物の不均質性等の問題
点を有する. (A)成分とfB)成分を付加反応させる際に使用され
る他の重合性モノマーとは、通常のラジカル重合開始剤
の存在下で重合するものであれば特に制限はないが、反
応制御の観点から、常温で液体であって、塩基触媒の存
在下でTO)成分と反応しないかもしくは反応しにくく
、すなわちfBl成分と実質的に反応性を有せず、一般
的なラジカル重合開始剤で硬化可能なものが好ましく、
具体例としては、スチレン,α−メチルスチレン、a−
エチルスチレン、メチルスチレン、エチルスチレン,ク
ロロスチレン、プロモスチレン、2.4−ジクロロスチ
レン、2−クロロー4−メチルスチレン、ジビニルベン
ゼン、ジビニルビフエニル等のごとき芳香族系ビニルモ
ノマーがあげられる。 これらの芳香族系ビニルモノマーは,2種以上を混合し
て用いてもよい。 他の重合性モノマーの使用量は、fA)成分と181成
分とを付加反応させる際、(Al成分、fB)成分およ
び他の重合性モノマーの総量中、lO〜70重量%、好
ましくは15〜50重量%であることが好ましい。他の
重合性モノマーの使用量がIO重量%未満では、高粘度
の組成物となり、取り扱い上、工業化の際の生産上好ま
しくなく、また70重量%より多い場合はiA)成分が
有する高屈折性が生かされないので好ましくない. 反応容器中で硬化性組成物を直接調整する場合において
、付加反応温度等の付加反応条件や付加反応用塩基触媒
の除去を必要とする場合の条件は、前記の予めポリチオ
エーテル骨格を有するプレボリマーを合成する場合と同
様に行なわれる。 かくして得られるボリチオエーテル骨格を有するプレボ
リマーを含む硬化性組成物は,組成物中のブレボリマー
の分子末端が重合性ビニル基でキャッピングされた構造
を有し、貯蔵安定性に優れている。 この硬化性組成物には、必要に応じてさらに前記ボリチ
オエーテル骨格を有するブレボリマーと共重合可能な他
の重合性七ノマーを配合して使用してもよい。 本発明の硬化性組成物は、4.4゜−ビス(メタクリロ
イルチオ)ジフエニルスルフィド、ポリチオール類およ
び他の徂合性モノマーを単に混合した組成物は、安定性
が十分でなく、それから得られる硬化物は均質性に劣る
という問題があるのに対し、室温で20時間以上放置し
てもゲル化せず、粘度が上昇することはほとんどなく極
めて安定であり、硬化性組成物を硬化して得られる硬化
物は光学的均一性に優れている. 本発明の硬化性組成物は、ラジカル重合によって硬化さ
せることができる。ラジカル重合において用いられるラ
ジカル重合開始剤は、熱、マイクロ波、赤外,I!,ま
たは紫外線によってラジカルを生成し得るものであれば
いずれのラジカル重合開始剤の使用も可能であり,硬化
性組成物の用途、目的に応じて適宜選択することができ
る。 熱、マイクロ波、赤外線による重合に際して使用できる
ラジカル開始剤としては、例えば2.2’−アゾビスイ
ソブチロニトリル、2、2゛−アゾビスイソバレロニト
リル,2,2゜−アゾビス(2.4−ジメチルバレロニ
トリル)等のアゾ系化合物、メチルエチルケトンバーオ
キシド、メチルイソブチルケトンパーオキシド、シクロ
ヘキサノンバーオキシド,アセチルアセトンバーオキシ
ド等のケトンバーオキシド類、イソプチリルバーオキシ
ド、2.4−ジクロロペンゾイルパーオキシド,0−メ
チルベンゾイルバーオキシド、ラウロイルパーオキシド
、p−クロロベンゾイルパーオキジド等のジアシルバー
オキシド類、 2,4.4− トリメチルベンチルー2
−ヒドロバーオキシド、ジイソブロビルベンゼンパーオ
キシド、クメンヒドロパーオキシド、t−プチルバーオ
キシド等のヒドロパーオキシド類、ジクミルパーオキシ
ド、t−プチルクミルバーオキシド、ジーt−プチルバ
ーオキシド,トリス(1.−ブチルバーオキシ)トリア
ジン等のジアルキルバーオキシド類、 1.1−ジー1
−プチルバーオキシシクロヘキサン、2.2−ジ(t一
プチルバーオキシ)ブタン等のバーオキシケタール頚、
t−プチルバーオキシビパレート、tープチルバーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート、L−プチルバーオキシ
イソブチレート、ジーt−プチルバーオキシへキサヒド
ロテレフタレート、ジーt−プチルバーオキシアゼレー
ト、1−プチルバーオキシ−3.5.5− 1−リメチ
ルヘキサノエー ト、t−ブヂルパーオキシアセテート
、tーブヂルバーオキシベンゾエート、ジーt−ブチル
バーオキシトリメチルアジベート等のアルキルバーエス
テル類、ジイソブロビルバーオキシジカーボナート、ジ
ー sec−プチルバーオキシジカーボナート、t−プ
チルパーオキシイソブロビルカーボナート等のバーカー
ボナート類があげられる。 紫外線による重合に際して使用できるラジカル償合開始
剤としては、例えばアセトフエノン、22−ジメトキシ
ー2−フエニルアセトフエノン、 2.2−ジエトキシ
アセトフエノン、4゜−イソプロビル−2−ヒドロキシ
−2−メチルプロビオフエノン、2−ヒドロキシ−2−
メチルブロビオフェノン、4.4’−ビス(ジエチルア
ミン)ペンゾフェノン、ペンゾフエノン、メチル(O−
ベンゾイル)ペンゾエート、l−フLニル−1.2−ブ
ロバンジオンー2−(〇一エトキシカルボニル)オキシ
ム,■−7エニルー 1.2−プロパンジオンー2−(
0−ベンゾイル)オキシム、ベンゾイン,ベンゾインメ
チルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ペンゾイン
イソプロビルエーテル、ペンゾインイソブチルエーテル
、ペンゾインオクチルエーテル、ベンジル、ベンジルジ
メチルケタール、ベンジルジエチルケタール,ジアセチ
ル等のカルボニル化合物、メチルアントラキノン、クロ
ロアントラキノン,クロロチオキサントン、2−メチル
チオキサントン、2−イソブロビルチオキサントン等の
アントラキノンまたはチオキサントン誘導体、ジフェニ
ルジスルフィド、ジチオカ−バメート等の硫酢化合物が
あげられる。 ラジカル重合開始剤の使用量は、ラジカル重合IA始剤
の種類、仕込モノマーのlli類および組成比により変
化するので一概には決められないが、通常はボリチオエ
ーテル骨格を有するブレボリマーを含む硬化性組成物の
総量に対して0. 001〜20モル%の範囲、好まし
くは0.01−10モル%の範囲である。ラジカル重合
開始剤の使用量が0.001モル%未満では、重合が実
質的に進まず,また20モル%を越える使用量では、経
済的でないばかりか場合Iこよっては重合中に発泡した
り、重合によってi′1られる硬化物の分子量が著しく
小さくなるために好ましくない。 本発明の硬化性組成物は、透光性が特に要求されない場
合には必要に応じて種々の充頃材を配合して使用するこ
とも可能である。ここで用いられる充填材としてはガラ
スファイバー、アルミナ繊維,カーボンファイバー、ア
ラミド繊維等の他、シリカ、アルミナ、硫酸バリウム、
酸化チタン等の粉末状充填材があげられる。その他、難
燃剤、染料、顔料等も併用できることは言うまでもない
. また、本発明の硬化性組成物には、必要に応じて重合禁
止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、離型剤、帯電防止剤
およびその他の添加剤を添加することができる. 硬化性組成物の硬化に際しての重合温度および重合時間
については、使用するラジカル重合開始剤のMlおよび
その使用屯により異なるため一概には規定できないが、
屯合温度については通常0〜200℃の範囲が好ましく
、重合時間については通常0.5〜50時間の範囲が好
ましい。 {実施例] 以下、実施例および比較例をあげて本発明をさらに許細
に説明する。 なお、ボリチオエーテル骨格を有するブレボリマーを含
む硬化性組成物の物性は2下記の方法に従って測定した
。 +t)メルカブト基の分析( Volhard法)ボリ
チオエーテル骨格を有するブレボリマーを含む硬化性組
成物サンプル1〜2gに、トルエン10 rs9.、エ
タノール10 rrr12を加えて溶解させ、これに0
. IN − AgNOs 10 tsl2を添加し、
鉄ミョウバン指示薬を加えて、0. 025N − N
H.SCNで、過剰AgNOsを逆滴定し、メルカブト
基残存量を分析する。これより、仕こみからのメルカブ
ト基相対減少率(反応率)を算出した。 {2}メタクリロイル基の分析 ’H−NMR (日立■製、R−24B型)を用い,メ
タクリロイル基に帰属されるケミカルシフトの積分値と
フェニルプロトンに帰属されるケミカルシフトの積分値
の相対比の減少率から算出した. (3)粘度 B型粘度計(東京計器製,BL型)を用い、25℃にお
ける粘度を測定した。 (4)貯蔵安定性 ポリチオエーテル骨格を有するブレボリマーを含む硬化
性組成物を40℃で空気中に静置保存したときに、ゲル
分が発生するまでの時間が20時間以上の場合のものを
0、lO〜20時間の場合のものを○、10時間以下の
場合のものを×とした。 実施例l 2βのセパラブルフラスコに、撹拌機、滴下ロートをセ
ットし、室温で4.4゛−ビス(メタクリ口イルチオ)
ジフェニルスルフィド500gを仕込み、蒸留ジクロロ
メタン600 mgに溶解させた。 窒素気流下、撹拌を続けながら、室温にてジエチルアミ
ン0.8gを添加し、次にエチレングリコールジチオグ
リコレート50gを滴下しながら加えた。反応温度は、
25℃〜35℃に制御した。その後、さらに3時間撹拌
を続け、反応を完結させた.反応の終結はVolhar
d法によるメルカブト基の分析においてメルカプト基の
消失を確認することによって判断した.反応終了後、強
塩基吸着用無機吸着剤(協和化学工業■製、キョーワー
ド700SL)を50g添加して、ジエチルアミンを除
去した。吸着剤を枦別後、減圧濃縮し、高粘度シロップ
状の液体を得た.この時点で、 ’H−NMRスペクト
ルによるメタクリロイル基に帰属されるケミカルシフト
ビークの減少率から、メタクリロイル基の反応率を計算
した.この液体400gをスチレン182gで稀釈し、
低粘度の組成物を得た。結果を第1表に示す。 実施例2 2eのセパラブルフラスコに、撹拌機、滴下ロートをセ
ットし,室温で4.4゛−ビス(メタクリロイルチオ)
ジフエニルスルフィド500gおよびスチレン250g
を仕込み、強く撹拌して溶解させた。窒素気流下、撹拌
を続けながら、室温にてジエチルメチルアミン0.8g
を添加し、次に、エチレングリコールジチオグリコレー
ト50gを滴下ロートで滴下しながら加えた.反応温度
は、25℃〜35℃に制御した.その後、さらに3時間
撹拌を続け、反応を完結させた.反応の終結は、 ’H
−NMRスペクトルにおいて,メタクリロイル基に帰属
されるケミカルシフトビークの減少率とVolhard
法によるメルカブト基の分析においてメルカブト基の消
失を確認することによって判断した。 反応終了後,強塩基吸着用無機吸着剤(協和化学工業■
製、キョーワード 700SL)を40g添加して、ジ
エチルメチルアミンを除去した。吸着剤を枦別し、液状
の生成物を得た。結果を第1表に示す。 比較例l 実施例lにおいて、塩基触媒としてのジェチルメチルア
ミンを加えず、予備重合を行なわずに、4.4“−ビス
(メタクリロイルチオ)ジフェニルスルフィド500g
.スチレン250 gおよびエチレングリコールジチオ
グリコレート50gを混合して硬化性組成物を調整した
。結果を第1表に示した.実施例3〜9および比較例2
〜3 (A)成分の4.4゛−ビス(メタクリロイルチオ)ジ
フエニルスルフィド、(Bl成分のポリチオール類,重
合モノマーおよび塩基触媒を第1表に示した割合で混合
した以外は、実旅例lと同様の操作にて付加反応を行な
った。結果を第1表に示した。 (以下余白) MPSDMA 1G St CS t DVB 1) V  F3  P 1)M E S r)MI3 TOS−2  1 KOS−4 POS−306 実施例io :4.4゜−ビス(メタクリロイル チオ)ジフェニルスルフィド :エチレングリコールジメタクリ レート :スチレン :p−クロルスチレン :ジビニルベンゼン :3,3゜−ジビニルビフェニル :ビス(2−メルカブトエチル) スルフィド :l,2−ジメルカブトベンゼン :エヂレングリコールジチオ グリコレート :ペンタエリスリトールテトラ チオグリコレート :  l.l.l− トリメチロールブロバントリチオ
ブロビオネート 実施例1で得られた硬化性組成物100重量部にアゾビ
スイソブチ口ニトリル0.3重量部を混合、溶解したも
のを70m酊φX3mmおよび?On+mφ×0,1l
lIlのガラスモールドにそれぞれ注入した。これら間
保持して硬化させた。脱型後、 100℃で2時間アニ
ーリング処理した。得られた硬化物の物性を第2表に示
した。 なお、硬化物の諸物性は下記の方法により評価・測定し
た。 (1)屈折率 アッへ屈折計(島津製作所製、3L”J)を用いて、2
0℃における屈折率を測定した。 (2)光透過率 分光光度計(日立製作所製、 1.50  20”J)
を用いて、波長500r+II+の光による厚さ3+*
+iの平板の透過率の測定を行なった。 (3)ガラス転移温度(Tg) 粘弾性測定装置(オリエンテック社製、レオバイブロン
DDV−II−EP聖)を用いてtanδのピークを読
みとることによって、試料(厚さ0.1ms)のガラス
転移温度(Tg)とした。 (4)吸水率 J I S−K−7209の試験片を用い、50℃で5
日間減圧乾燥させたサンプル100℃の水中に2時間浸
漬した際の重量増加の割合を乾燥重量を基準にして示し
た. (5)耐衝撃性 中心厚1.6mmの−2ディオブタ−80mmφのレン
ズを成形し、その中心に高さ 127cmの高さから1
6.30gの鉄球を自由落下させ、変化のないものを○
、ヒビが入るかもしくは割れるものをXと評価した。 (6)硬化物外観 目視による観察により、ムラ、透明性を評価し゛、無色
透明で均一に見えたものを○とした.実施例11〜l4 実施例3、5、7および9で得られたボリチオエーテル
骨格を有するプレボリマーを含む硬化性組成物を使用し
た以外は、実施例10と同様な方法で重合を行ない、そ
れぞれ硬化物を得た。これら硬化物の物性値を第2表に
示した. 比較例4〜6 比較例1.2および3で得られた硬化性組成物を使用し
た以外は、実施例10と同様な方法で重合を行ない、そ
れぞれ硬化物を得た。これら硬化物の物性値を第2表に
示した。 比較例7 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート100重
量部に,ジイソブロビルバー才キシジカーボネート3重
量部配合した組成物を使用した以外は、実施例10と同
様な方法で重合を行ない、硬化物を得た。結果を第2表
に示した。 (以下余白) 第2表から明らかなごとく、実施例10〜14と比べた
場合、比較例4では、硬化物の均一性に問題があり、比
較例5では耐衝撃性が劣り,比較例6〜7では高い吸水
率を示している.従って、本発明の硬化性組成物を硬化
して得られる硬化物は,高屈折率である上に、光学的均
一性、耐熱性、低吸水性、耐衝撃性に優れた特性を有し
ていることがわかる。また、第l表から明らかなように
、本発明の硬化性組成物は、貯蔵安定性にも優れ,組成
物の配合比を調整することによって低粘度に設定できる
ので極めて実用的である。 [発明の効果] 本発明の硬化性組成物は、優れた硬化性を有しているば
かりでなく、硬化性組成物を硬化して得られる硬化物は
、高屈折率、高耐熱性、低吸水性等の物性的特長を有し
ているため、特に光学材料の産業分野で有用である他、
コーティング剤、到止剤、塗料,接着剤等の産業分野に
も有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で表わされる4,4′−ビス(メタクリロイルチオ)ジ
    フェニルスルフィドおよび (B)式(II) R−(SH)_n(II) (式中、Rは多価の脂肪族または芳香族炭化水素からな
    る有機基を示し、nは2以上の整数を示す。) で表わされるポリチオール類とを付加反応させて得られ
    るポリチオエーテル骨格を有するプレポリマーと他の重
    合性モノマーとを含むことを特徴とする硬化性組成物。
  2. (2)(A)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で表わされる4,4′−ビス(メタクリロイルチオ)ジ
    フェニルスルフィドおよび (B)式(II) R−(SH)_n(II) (式中、Rは多価の脂肪族または芳香族炭化水素からな
    る有機基を示し、nは2以上の整数を示す。) で表わされるポリチオール類とを、(A)成分のメタク
    リロイル基に対する(B)成分のメルカプト基の官能基
    当量比が0.02〜1.01の範囲で、他の重合性モノ
    マー中、塩基触媒の存在下に付加反応させることを特徴
    とするポリチオエーテル骨格を有するプレポリマーを含
    む硬化性組成物の製造方法。
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