JPH02107611A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

Info

Publication number
JPH02107611A
JPH02107611A JP63262317A JP26231788A JPH02107611A JP H02107611 A JPH02107611 A JP H02107611A JP 63262317 A JP63262317 A JP 63262317A JP 26231788 A JP26231788 A JP 26231788A JP H02107611 A JPH02107611 A JP H02107611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
curable composition
divinylbiphenyl
isomer mixture
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63262317A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Yoshida
晴雄 吉田
Hirotaka Takoshi
田越 宏孝
Kazuto Abe
阿部 一登
Tsutomu Arakawa
荒川 務
Satoshi Maruyama
敏 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP63262317A priority Critical patent/JPH02107611A/ja
Publication of JPH02107611A publication Critical patent/JPH02107611A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は硬化性組成物に関し、さらに詳しくは液状のジ
ビニルビフェニル異性体混合物とポリチオール類を主成
分として含有する硬化性組成物に関する。本発明の硬化
性組成物は、硬化性に優れているばかりでな(1、該硬
化性組成物を硬化して得られる硬化物は高屈折率である
上、低吸水性、及び光学的均一性に優れているため、光
学材料、コーティング剤、封止剤、塗料、接着剤等の産
業分野、特に光学材料の分野に極めて有用である。
[従来の技術] 従来、有機光学材料にはポリスチレン系樹脂、ポリメチ
ルメタクリレート系樹脂、ポリカーボナート樹脂、ジエ
チレングリコールジアリルカーボナートの重合体等が利
用されており、これらは軽量性、安全性、加工性、染色
性等に優れていることから近年その需要が増大している
しかし、従来の有機光学材料は、例えばポリメチルメタ
クリレート系樹脂の場合、その樹脂特性として吸湿性が
大きいため形状や屈折率が変化し、光学材料としては不
安定である。また、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボナ
ート樹脂の場合は、光学的な複屈折、散乱光の発生、経
時変化による透明度の低下等の欠点を有している。さら
にジエチレングリコールジアリルカーボナートの重合体
は、屈折率が低い(屈折率−1,499)のために光学
材料としての応用範囲に自ずから制限があった。
これらの欠点を改善するために、種々の光学材料用樹脂
が提案されている。これら、の例としては、例えば特開
昭57−28115号公報、同57−28118号公報
、同59−184210号公報、l、il 80−73
14号公報、同80−179406号公報、In1fi
O−217301号公報、同60−188514号公報
、同80−168307号公報、同60−103301
号公報、同60−124607号公報、同11i2−2
32414号公報、同62−2359月号公報、同62
−287318号公報、同83−15811号公報、同
63−48213号公報、同63−72707号公報等
をあげることができる。しかし、これら先行技術によっ
て得られる硬化物は光学的に不均一であったり、耐候着
色が著しかったり、寸法安定性に欠けたりする等、光学
材料として必ずしも満足すべき材料ではなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、前記従来の光学材料用樹脂の欠点を克
服し、光学材料として好適であるばかりでなく、コーテ
ィング剤、封止剤、塗料、接若剤等の材料として使用す
ることもできる、光学的均一性、低吸水性等の諸物性を
兼備したバランスのとれた硬化物を製造するために好適
な硬化性組成物を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によって上記目的を達成し得る硬化性組成物が提
供される。
即ち、本発明は、下記(A) 、 (B)及び(C)成
分を必須成分として配合してなる硬化性組成物に関する
(A)一般式(1) で表わされる液状のジビニルビフェニル異性体混合物。
(B)一般式(■) (II) R−(SH)。
〔式中、Rは多価の6機基であり、nは2以上の整数を
示す〕 で表わされるポリチオール類。
(C)ラジカル重合開始剤。
また、本発明は、上記(A)成分の、液状のジビニルビ
フェニル異性体混合物と(B)成分のポリチオール類と
を、(A)成分に対する(B)成分の官能基当量比が0
.001−1.01の範囲で配合してなる硬化性組成物
に関する。
さらに、本発明は、上記(C)成分のラジカル重合開始
剤の配合量が(A)成分の液状のジビニルビフェニル異
性体混合物と(B)成分のポリチオール類の総量に対し
て0.001〜20モル%の範囲である硬化性組成物に
関する。
本発明において使用される上記一般式(1)で表わされ
る化合物は、重合性Qlffi体であり、かつビニル基
の置換位置が異なるジビニルビフェニルの異性体混合物
であって、それぞれの異性体の含有量は異性体混合物で
あるジビニルビフェニルが常温で液体であれば任意の値
をとることができる。
このような液状のジビニルビフェニル異性体混合物は、
例えばエチルベンゼンを触媒の存在下、酸化的にカップ
リングして得られるジエチルビフェニルの異性体混合物
を、例えばN−ブロモコハク酸イミドを用いてジハロゲ
ン化体とした後、例えばカリウム t−ブトキシド等の
塩基を用いて脱ハロゲン化水素する方法によって容易に
製造することができる。また、ジエチルビフェニルの異
性体混合物を例えばアルミナ等の触媒の存在下、250
℃〜350℃に加熱して脱水素反応させて製造すること
もできる(欧州特許第0150908号明細書)。
上記−数式(1)で表わされる液状のジビニルビフェニ
ル異性体混合物は、無色透明な低粘度の液体であって、
他の有機化合物との混合が容易である上、水との親和性
がきわめて低く、かつ高い屈折率(屈折率−1、(i4
5)を有すると言う特長がある。従って、この液状のジ
ビニルビフェニル異性体混合物を使用目的に応じた配合
比で、ポリチオール類に混合することによって、組成物
を硬化させて得られる硬化物の屈折率の向上、吸水率の
低減等を図ることができる。
また、本発明で用いられる前記−数式(n)で表わされ
る(B)成分のポリチオール類としては、通常、脂肪族
ポリチオール類または芳香族ポリチオール類が用いられ
る。このようなポリチオール類の代表例としては、例え
ば9.IO−アントラセンジメタンチオール、i、u−
ウンデカンジチオール、4−エチルベンゼン−1,3−
ジチオール、■、2−エタンジチオール、■、8−オク
タンジチオール、1.18−オクタデカンジチオール、
2,5−ジクロロベンゼン−1,3−ジチオール、1.
3− (4−クロロフェニル)プロパン−2,2−ジチ
オール、1.1−シクロヘキサンジチオール、!、2−
シクロヘキサンジチオール、 1,4−シクロヘキサン
ジチオール、1,1−シクロへブタンジチオール、1.
.1シクロベンクンジチオール、4.8−ジチアウンデ
カン−1,1+−ジチオール、ジチオペンタニルスリト
ール、ジチオスレイトール、1.3−ジフェニルプロパ
ン−2,2−ジチオール、1.3−ジヒドロキシ−2−
プロピル−2°、3°−ジメルカプトプロピルエーテル
、2.3−ジヒドロキシプロピル−2’、3’−ジメル
カプトプロピルエーテル、2.6−シメチルオクタンー
2,6−ジチオール、2,6−シメチルオクタンー3,
7−ジチオール、2,4−ジメチルベンゼン−1,3−
ジチオール、4,5−ジメチルベンゼン−1,3−ジチ
オール、3,3−ジメチルブタン−2,2−ジチオール
、2.2−ジメチルプロパン−1,3−ジチオール、1
.3−ジ(4−メトキシフェニル)プロパン−2,2−
ジチオール、3.4−ジメトキシブタン−1,2−ジチ
オール、 10.II−ジメルカプトウンデカン酸、 
6.8−ジメルカプトオクタン酸、2.5−ジメルカプ
ト−1,3,4−チアジアゾル、2.2’−ジメルカプ
トビフェニル、4.4’−ジメルカプトビフェニル、4
.4’−ジメルカプトビフェニル、 3,4−ジメルカ
プトブタノール、3.4−ジメルカプトブチルアセテー
ト、2.3−ジメルカプト−1−プロパツール、1.2
−ジメルカプト−L3−ブタンジオール、2.3−ジメ
ルカプトプロピオン酸、■、2−ジメルカプトプロピル
メチルエーテル、2.3−ジメルカプトプロピル−2゛
、3’−ジメトキシプロピルエーテル、3.4−チオフ
ェンジチオール、1.10−デカンジチオール、1.1
2−ドデカンジチオール、3,5.5−トリメチルへ午
すン!、1−ジチオール、2,5−トルエンジチオール
、3.4− トルエンジチオール、 1,4−ナフタレ
ンジチオール、1.5−ナフタレンジチオール、2,6
−ナフタレンジチオール、 1.9−ノナンジチオール
、ノルボルネン−2,3−ジチオール、ビス(2−メル
カプトイソプロピル)エーテル、ビス(11−メルカプ
トウンデシル)スルフィド、ビス(2−メルカプトエチ
ル)エーテル、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィ
ド、ビス(18−メルカプトオクタデシル)スルフィド
、ビス(8−メルカプトオクチル)スルフィド、ビス(
12−メルカプトデシル)スルフィド、ビス(9−メル
カプトノニル)スルフィド、ビス(4−メルカプトブチ
ル)スルフィド、ビス(3−メルカプトプロピル)エー
テル、ビス(3−メルカプトプロピル)スルフィド、ビ
ス(6−メルカプトへキシル)スルフィド、ビス(7−
メルカプトへブチル)スルフィド、ビス(5−メルカプ
トペンチル)スルフィド、2.2”−ビス(メルカプト
メチル)酢酸、1.1−ビス(メルカプトメチル)シク
ロヘキサン、ビス(メルカプトメチル)ヂュレン、フェ
ニルメタン−1,1ジチオール、1,2−ブタンジチオ
ール、1.4−ブタンジチオール、2,3−ブタンジチ
オール、2.2−ブタンジチオール、■、2−プロパン
ジチオール、!、3−プロパンジチオール、2.2−プ
ロパンジチオール、■、2−ヘキサンジチオール、1,
6−ヘキサンジチオール、2,5−ヘキサンジチオール
、1.7−へブタンジチオール、2.6−へブタンジチ
オール、1.5−ペンタンジチオール、2.4−ペンタ
ンジチオール、3,3−ペンタンジチオール、7.8−
ヘプタデカンジチオール、■、2−ベンゼンジチオール
、1.3−ベンゼンジチオール、1.4−ベンゼンジチ
オール、2−メチルシクロヘキサン−1,1−ジチオー
ル、2−メチルブタン−2,3−ジチオール、エチレン
グリコール ジチオグリコレート、エチレングリコール
 ビス(3−メルカプトプロピオナート)等のジチオー
ル類の他、1,2.3−プロパントリチオール、1,2
.4−ブタントリチオール、トリメチロールプロパン 
トリチオグリコラート、トリメチロールプロパン トリ
ス(3−メルカプトプロピオナート)、ペンタエリスリ
トール トリチオグリコラート、ペンタエリスリトール
 トリス(3−メルカプトプロピオナート)、 1,3
.5−ベンゼントリチオール、2,4.8−メシチレン
トリチオール等のトリチオール類、及びネオペンタンテ
トラチオール、2.2′−ビス(メルカプトメチル)−
1,3−プロパンジチオール、ペンタエリスリトール 
テトラキス(3−メルカプトプロピオナート)、 1.
3.5−ベンゼントリチオール、2.4.6− トルエ
ントリチオール、2,4.B−メシチレントリチオール
等があげられる。以上のように例示された(B)成分の
ポリチオール類は一種または二種以上の混合物として用
いることもできる。
(A)成分である液状のジビニルビフェニルの異性体混
合物と(B)成分であるポリチオール類の配合に際して
は、 (A)成分である液状のジビニルビフェニルの異
性体混合物と(B)成分であるポリチオール類の官能基
当量比が0.001〜1.01の範囲、より好ましくは
0.01〜1.0の範囲になるように配合することが好
ましい。配合比が上記範囲より多い場合は、硬化性組成
物を硬化させ′た場合の重合度が充分でなく、硬化物の
物性が著しく低下するか、または硬化性組成物が硬化し
なくなり好適でない。一方、配合比が上記範囲よりも少
ない場合には硬化物が脆くなり実用的でない。
本発明において用いられる(C)成分のラジカル重合開
始剤は、熱、マイクロ波、赤外線、または紫外線によっ
てラジカルを生成し得るものであればいずれのラジカル
重合開始剤の使用も可能であり、硬化性組成物の用途、
目的、(B)成分の種類、(A)成分と(B)成分の配
合比及び硬化性組成物の硬化方法等によって適宜選択す
ることができる。
熱、マイクロ波、赤外線による重合に際して使用できる
ラジカル重合開始剤としては、例えば2.2゛−アゾビ
スイソブチロニトリル、2.2’−アゾビスイソバレロ
ニトリル、2.2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)等のアゾ系化合物、メチルエチルケトンパ
ーオキシド、メチルイソブチルケトンパーオキシド、シ
クロヘキサノンパーオキシド、アセチルアセトンパーオ
キシド等のケトンパーオキシド類、イソブチリルパーオ
キシド、2.4−ジクロロベンゾイルパーオキシド、0
−メチルベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキ
シド、p−クロロベンゾイルパーオキシド等のジアシル
パーオキシド類、2.4.4−1−ジメチルベンチルー
2−ヒドロパーオキシド、ジイソプロピルベンゼンバー
オキシド、クメンヒドロパーオキシド、t−ブチルバー
オキシド等のヒドロパーオキシド類、ジクミルパーオキ
シド、t−プチルクミルパーオキシド、ジ−t−ブチル
バーオキシド、トリス(t−ブチルパーオキシ)トリア
ジン等のジアルキルパーオキシド類、1,1−ジー【−
ブチルパーオキシシクロヘキサン、2,2−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ブタン等のパーオキシケタール類、t
−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシ
−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイ
ソブチレート、ジ−t−ブチルパーオキシへキサヒドロ
テレフタレート、ジ−t−ブチルパーオキシアゼレート
、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキ
サノエート、t−ブチルパーオキシアセテート、t−プ
チルバーオキシベンゾエート、ジーt−プチルパーオキ
シトリメチルアジペート等のアルキルパーエステル類、
ジイソプロピルバーオキシジカーボナート、ジー5ec
−プチルバーオキシジカーボナート、t−プチルパーオ
キシイソプロビルカーボナート等のパーカーボナート類
があげられる。
紫外線による重合に際して使用できるラジカル重合開始
剤としては、例えばアセトフェノン、2.2−ジメトキ
シ−2−フェニルアセトフェノン、2.2−ジェトキシ
アセトフェノン、4′−イソプロピル−2−ヒドロキシ
−2−メチルプロピオフェノン、2−ヒドロキシ−2−
メチルプロピオフェノン、4.4′−ビス(ジエチルア
ミノ)ベンゾフェノン、ベンゾフェノン、メチル(0−
ベンゾイル)ベンゾエート、1−フェニル−1,2−プ
ロパンジオン−2−(0−エトキシカルボニル)オキシ
ム、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o
−ベンゾイル)オキシム、ベンゾイン、ベンゾインメチ
ルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイ
ソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、
ベンゾインオクチルエーテル、ベンジル、ベンジルジメ
チルケタール、ベンジルジエチルケタール、ジアセチル
等のカルボニル化合物、メチルアントラキノン、クロロ
アントラキノン、クロロチオキサントン、2−メチルチ
オキサントン、2−イソプロピルチオキサントン等のア
ントラキノンまたはチオキサントン誘導体、ジフェニル
ジスルフィド、ジチオカーバメート等の硫黄化合物があ
げられる。
ラジカル重合開始剤の使用量は、ラジカル重合開始剤の
種類、硬化性組成物の用途、 (B)成分の種類、(A
)成分と (B)成分の配合比及び硬化性組成物の硬化
方法により変化するので一概には決められないが、通常
は(A)成分と(B)成分の総量に対して(1,(1(
11〜20モル%の範囲、好ましくは0.1〜10モル
96の範囲である。ラジカル重合開始剤の使用量が0.
00196モル未満では、重合が実質的に進まず、また
20モル%を越える使用量では、経済的でないばかりか
場合によっては重合中に発泡したり、重合によって得ら
れる硬化物の分子量が著しく小さくなるために好ましく
ない。
本発明の硬化性組成物は、そのまま重合、硬化してもよ
いし、目的によっては予備重合した後に重合、硬化する
ことによって粘度の調整を図ったり重合時の収縮率を軽
減することができる。
本発明の硬化性組成物は、透光性が特に要求されない場
合には必要に応じて種々の充填材を配合して使用するこ
とも可能である。ここで用いられる充填材としてはガラ
スファイバー、アルミナ繊維、カーボンファイバー、ア
ラミド繊維等の他、シリカ、アルミナ、硫酸バリウム、
酸化チタン等の粉末状充填材があげられる。その他、難
燃剤、染料、顔料等も併用できることは言うまでもない
硬化性組成物の硬化に際しての重合温度及び重合時間に
ついては、使用するラジカル重合開始剤の種類及びその
使用量により異なるため一概には規定できないが、重合
温度については通常0〜200℃の範囲が好ましく、重
合時間については通常0.5〜50時間の範囲が好まし
い。
[実 施 例] 以下、実施例及び比較例をあげて本発明をさらに詳細に
説明する。
なお、実施例及び比較例において得られた硬化物の諸物
性は、下記の方法により測定した。
(1)屈折率 アツベ屈折計(島津製作所製、3L型)を用いて、20
℃における屈折率を測定した。
(2)吸水率 J Is−に−7209の試験片を用い、50℃で5日
間減圧乾燥させたサンプルを100℃の水中に2時間浸
漬した際の重量増加の割合を乾燥重量を基準にして示し
た。
参考例 1 攪拌機、温度計、ジムロート型冷却管を付した511の
セパラブルフラスコに、窒素気流下、蒸留精製したジエ
チルビフェニルの異性体混合物400g5ベンゾイルパ
ーオキシド12g、及び乾燥精製した四塩化炭素2gを
入れ、内温か70℃〜75℃になるように加熱攪拌した
。この溶液に、N−ブロモコハク酸イミド(N B S
 ) 68.4gを徐々に加えた。NBSを加え終イ〕
った後、さらに約1時間攪拌を続け、放冷した後、固体
を濾去した。濾液は、チオ硫酸ナトリウム水溶液、次い
で重−m水溶液、さらに水で洗浄し、硫酸マグネシウム
を加えて乾燥した。この乾燥溶液を減圧濃縮して、ジエ
チルビフェニル異性体混合物のジブロモ体を得た。
次いで、攪拌機、ジムロート型冷却管、温度計、等圧滴
ドロートを付した5j11のセパラブルフラスコに、窒
素気流ド、カリウム t−ブトキシド533.5g及び
t−ブタノール2.51を入れ、内心を80℃になるよ
うに枦加熱攪拌した。この溶液に、先に得られたジエチ
ルビフェニル異性体混合物のジブロモ体を等圧滴下ロー
トより滴下した。滴下終了後、さらに3時間加熱攪拌し
、放冷後この反応溶液にジエチルエーテルを加え、希塩
酸水溶液、次いで重曹水溶液、さらに水で洗浄し、硫酸
マグネシウムを加えて乾燥した。この乾燥溶液を減圧濃
縮して得られた反応生成物をシリカゲルカラムクロマト
(留出溶液:へキサン)によって精製し、無色透明なジ
ビニルビフェニルの異性体混合物120gを得た。
下記に得られたこの化合物の構造を決定するための分析
結果を示す。
屈折率   N ”0−1.845 (島津製作所製、3L型屈折計) 元素分析 C(%)      H(9(1) 計算値  93.15    6.85実測値  93
.02     B、82質量分析  m/ e −2
06(M” )(J EOL月製、D X −300 マススペクトロメーター) さらに、得られた化合物の’H−NMR(溶媒CCU4
、内部標準物質T M S )スペクトル図を第1図に
示し、IR吸収スペクトル図を第2図に示す(’H−N
MRスペクトル図は、L1立製作所製、R−24B型ス
ペクトロメーター(GOMIIz)を用いて測定し、I
R吸収スペクトル図は、日立製作新製、270−50型
!Rスペクトロフオトメーターを用いてM1定した)。
実施例 1 参考例1で得られた(A)成分である液状のジビニルビ
フェニルの異性体混合物10.3K (0,05モル)
及び(B)成分であるペンタエリスリトールテトラキス
(3−メルカプトプロピオナート)3.1[(o、oo
aモル)からなる混合物に、 (C)成分であるラジカ
ル重合開始剤として2.2′−アゾビス(2,4ジメチ
ルバレロニトリル) 18.4mg(0,074ミリモ
ル)を溶解させて硬化性組成物を得た。なお、この硬化
性組成物において、 (A)成分である液状のジビニル
ビフェニルの異性体混合物に対する(B)成分であるポ
リチオール類の官能基当量比の値は0.72である。
この硬化性組成物を、5cmX5(至)Xo、3cmの
パイレックス性ガラスモールドに注入し、窒素気流ド、
35℃で10時間加熱した後、昇温速度lO℃/hrで
80℃まで加熱して脱型し、さらに100℃で1時間加
熱硬化させて透明な板状硬化物を得た。
得られた硬化物は均一で無色透明な樹脂であった。硬化
物の6物性値を第2表に示した。
実施例2〜14及び比較例1〜3 参考例1で得られた(A)成分である液状のジビニルビ
フェニルの異性体混合物及び第1表に示した各種の(B
)成分であるポリチオール類、 (C)成分であるラジ
カル重合開始剤及び硬化条件を第2表のごとく変化させ
た以外は実施例1と同様の方法によって硬化物を得た。
得られた硬化物の各物性値を第2表に示した。
(以下余白) 第2表から明らかなごとく比較例1〜3で得られる硬化
物に比べて、本発明の硬化性組成物を硬化して得られる
硬化物は、高屈折率であり、また吸水率も小さいことが
わかる。
[発明の効果] 本発明の硬化性組成物は、優れた硬化性を有しているば
かりでなく、本発明の硬化性組成物を硬化して得られる
硬化物は、光学的均一性に優れ、高屈折率である上に低
吸水性等の物性的特長を有しているため、特に光学材料
の産業分野で有用である他、コーティング剤、封止剤、
塗料、接着剤等の産業分野にも有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は参考例1で得られた化合物のIH−NMRスペ
クトル図であり、第2図は参考例1で得られた化合物の
IR吸収スペクトル図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記(A)、(B)及び(C)成分を必須成分と
    して配合してなる硬化性組成物。 (A)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で表わされる液状のジビニルビフェニル異性体混合物。 (B)一般式(II) R−(SH)_n(II) 〔式中、Rは多価の有機基であり、nは2以上の整数を
    示す〕 で表わされるポリチオール類。 (C)ラジカル重合開始剤。
  2. (2)(A)成分の液状のジビニルビフェニル異性体混
    合物と(B)成分のポリチオール類とを、(A)成分に
    対する(B)成分の官能基当量比が0.001〜1.0
    1の範囲で配合してなる請求項(1)記載の硬化性組成
    物。
  3. (3)(C)成分のラジカル重合開始剤の配合量が(A
    )成分の液状のジビニルビフェニル異性体混合物と(B
    )成分のポリチオール類の総量に対して0.001〜2
    0モル%の範囲である請求項(1)記載の硬化性組成物
JP63262317A 1988-10-18 1988-10-18 硬化性組成物 Pending JPH02107611A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63262317A JPH02107611A (ja) 1988-10-18 1988-10-18 硬化性組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63262317A JPH02107611A (ja) 1988-10-18 1988-10-18 硬化性組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02107611A true JPH02107611A (ja) 1990-04-19

Family

ID=17374093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63262317A Pending JPH02107611A (ja) 1988-10-18 1988-10-18 硬化性組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02107611A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0394495B1 (en) 4,4'-bis(methacryloylthio)diphenyl sulfide and curable composition containing same
US5270439A (en) Method of producing a curable composition containing 4,4'-bis(methacryloylthio)diphenylsulfide
AU754755B2 (en) Sulphur products for adding a polythiol on a norbornene derivative, preparation method and use for obtaining radical cross-linking products
EP1120667B1 (en) Process for production of optical material
JPH0321638A (ja) 硬化性組成物
JP2004511578A (ja) チオール−エンプレポリマーを含有する光学樹脂組成物
KR100773578B1 (ko) 디에피설파이드계 프리폴리머 및 광학 분야에서의 이의 용도
JP4320063B2 (ja) 高屈折率かつ高アッベ数の透明有機ポリマー材料からなる光学レンズ
JP4312268B2 (ja) 高い屈折率および高いアッベ数を有する光学レンズを製造するための重合性組成物、およびそれから得られるレンズ
JPH0354226A (ja) 硬化性組成物およびその製造方法
JPH1067736A (ja) チオール化合物、含硫o−(メタ)アクリレート化合物およびその用途
JPS6172748A (ja) イオウ含有アクリル系化合物
JPH02107611A (ja) 硬化性組成物
JPH02113027A (ja) 硬化性組成物
JP2503087B2 (ja) 光学用樹脂の製造方法
JPH03163120A (ja) 硬化性組成物
JPH02272029A (ja) 硬化性組成物
JPH02247212A (ja) 硬化性組成物
JPH02105824A (ja) 硬化性組成物
JPH03243626A (ja) 硬化性組成物およびそれに用いるプレポリマーの製造方法
JPH03212430A (ja) 硬化性組成物
JPH02258819A (ja) 新規な重合性単量体
JPS63309509A (ja) 高屈折率樹脂用組成物
JPH02113005A (ja) 硬化性組成物
JPH04243203A (ja) プラスチック光ファイバー