JPH03163120A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JPH03163120A
JPH03163120A JP30356389A JP30356389A JPH03163120A JP H03163120 A JPH03163120 A JP H03163120A JP 30356389 A JP30356389 A JP 30356389A JP 30356389 A JP30356389 A JP 30356389A JP H03163120 A JPH03163120 A JP H03163120A
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meth
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JP30356389A
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Tsutomu Arakawa
荒川 務
Naoki Minorikawa
直樹 御法川
Satoshi Maruyama
敏 丸山
Haruo Yoshida
晴雄 吉田
Hiroyuki Takoshi
田越 宏幸
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Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は硬化性組成物に関し、さらに詳しくは4.4′
−ビス〔ω一 (メタ)アクリロイル(ポリオキシアル
キレン)チオ〕ジフエニルスルフィド化合物を含有する
ことを特徴とする、硬化性組成物に関する。本発明の硬
化性組成物は、硬化性に優れているばかりでなく、該硬
化性組欣物を硬化して得られる硬化物は高屈折率である
上、耐衝撃性、低吸水性に優れているため、光学材料、
コーティング剤、封止剤、塗料、接着剤等の産業分野、
特に光学材料の分野に極めて有用である。
〈従来の技術〉 従来、有機光学材料にはボリスチレン系樹脂、ポリメチ
ルメタクリレート系樹脂、ポリカーボナート樹脂、ジエ
チレングリコールジアリルカーボナートの重合体等が利
用されており、これらは軽量性、安全性、加工性、染色
性等に優れていることから近年その需要が増大している
しかし、従来の有機光学材料は、例えばポリメチルメタ
クリレート系樹脂の場合、その樹脂特性として吸湿性が
大きいため形状や屈折率が変化し、光学材料としては不
安定である。また、ボリスチレン系樹脂、ボリカーボナ
ート樹脂の場合は、光学的な複屈折、散乱光の発生、経
時変化による透明度の低下等の欠点を有している。さら
にジエチレングリコールジアリルカーボナートの重合体
は、屈折率が低い(屈折率−1.499)ために光学材
料としての応用範囲に自ずから制限があった。
これらの欠点を改善するために種々の光学材料用樹脂が
提案されている。これらの例としては、例えば特開昭5
7 − 28115号公報、同57 − 28116号
公報、同59− 184210号公報、同60 − 7
314号公報、同60 − 179408号公報、同8
0 − 217301号公報、同60 − 18651
4号公報、同60 − 160307号公報、同6〇一
103301号公報、同60 − 124807号公報
、同62−232414号公報、同82− 23590
1号公報、同62−267318号公報、同63−15
811号公報、同83 − 48213号公報、同63
 − 72707号公報等をあげることができる。しか
し、これら先行技術によって得られる硬化物は耐衝撃性
が不十分であったり、耐候着色が著しかったり、寸法安
定性に欠けたりする等、光学材料として必ずしも満足す
べき材料ではなかった。
く発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、前記従来の光学材料用樹脂の欠点を克
服し、光学材料として好適であるばかりでなく、コーテ
ィング剤、封止剤、塗料、接着剤等の材料として使用す
ることもできる、耐衝撃性、低吸水性等の諸物性を兼備
したバランスのとれた硬化物を製造するために好適な硬
化性組成物を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明によって、上記目的を達成し得る硬化性組成物が
提供できる。
即ち、本発明は、下記(A)及び(B)成分を必須成分
として配合してなる硬化性組成物に関する。
(A)式(1) 〔式中、R,,R2はそれぞれ独立に水素またはメチル
基を表わし、m,nはそれぞれ独立に1から5の整数を
示す。〕 で表わされる4,4′−ビス〔ω− (メタ)アクリロ
イル(ポリオキシアルキレン)チオ〕ジフェニルスルフ
ィド化合物。
(B)式(n) R− (SH) n        (n)〔式中、R
は多価の有機基であり、nは2以上の整数を示す。〕で
表わされるポリチオール類。
また、本発明は(A)成分の4.4′−ビス〔ωー(メ
タ)アクリロイル(ポリオキシアルキレン)チオ〕ジフ
ェニルスルフィド化合物と(B)成分のボリチオール類
とを、(^)成分に対する(B)戊分の官能基当量比が
0.001〜1.OIの範囲で配合してなる硬化性組成
物に関する。
本発明において使用される上記式(1)で表わされる4
,4′−ビス〔ω一 (メタ)アクリロイル(ポリオキ
シアルキレン)チオ〕ジフエニルスルフィド化合物は、
例えば水酸化ナトリウム等の塩基を触媒として、4.4
”−ジメルカブトジフエニルスルフィドとエチレンオキ
シドもしくはプロピレンオキシドを作用させてヒドロキ
シアルキル化した後、(メタ)アクリル酸とエステル化
反応させることによって容易に合成することができる。
また、上記式(1)で表わされる4.4′−ビス〔ω−
 (メタ)アクリロイル(ポリオキシアルキレン)チオ
〕ジフェニルスルフィド化合物を製造する他の方法とし
ては、例えば炭酸カリウムを触媒としてあるいは無触媒
で4.4′−ジメルカプトジフエニルスルフィドとエチ
レンカーボネートもしくはプロピレンカーボネートを作
用させてヒドロキシアルキル化した後、(メタ)アクリ
ル酸とエステル化反応させることによって得る方法もあ
る。
上記式(I)で表わされる4.4′−ビス〔ω−(メタ
)アクリロイル(ポリオキシアルキレン)チオ〕ジフェ
ニルスルフィド化合物は、他の有機化合物との混合が容
易である上、水との親和性が低く、かつ高い屈折率を有
するという特長がある。
従って、この4,4′−ビス〔ω− (メタ)アクリロ
イル(ポリオキシアルキレン)チオ〕ジフエニルスルフ
ィド化合物を使用目的に応じた配合比でポリチオール類
に混合することにより、組或物を硬化させて得られる硬
化物の屈折率の向上、吸水率の低減を図ることができる
また、ポリチオール類と炭素一炭素二重結合とが反応し
て生成するチオエーテル構造は、非常に耐衝撃性に優れ
、従って4.4′−ピス〔ω− (メタ)アクリロイル
(ポリオキシアルキレン)チオ〕ジフェニルスルフィド
化合物とポリチオール類を混合し、硬化させることによ
り、高屈折率、低吸水率でかつ高耐衝撃性を有する硬化
物を得ることができる。
本発明で用いられる前記式Oで表わされる(B)成分の
ポリチオール類としては、通常、脂肪族ボリチオール類
または芳香族ポリチオール類が用いられる。このような
ポリチオール類の代表例としては、例えば、9.10−
アントラセンジメタンチオール、t.U−ウンデカンジ
チオール、4−エチルベンゼン−1.3−ジチオール、
1.2−エタンジチオール、1.8−オクタンジチオー
ル、l.l’B−オクタデカンジチオール、2.5−ジ
クロロベンゼンー1.3−ジチオール、1.3− (4
−クロロフェニル)プロパン−2.2−ジチオール、1
.1−シクロヘキサンジチオール、1.2−シクロヘキ
サンジチオール、l,4−シクロヘキサンジチオール、
1,1−シクロヘプタンジチオール、1.l−シクロペ
ンクンジチオール、4,8−ジチアウンデカン−1.1
1−ジチオール、ジチオペンタエルスリトール、ジチオ
スレイトール、l,3−ジフェニルプロパン−2,2一
ジチオール、l,3−ジヒドロキシ−2−プロビル−2
゜.3゜−ジメルカブトブロビルエーテル、2.3−ジ
ヒドロキシプロビル−2゜.3゜−ジメルカブトブロビ
ルエーテル、2.6−ジメチルオクタン−2.6−ジチ
オール、2.6−ジメチルオクタン−3.7−ジチオー
ル、2.4−ジメチルベンゼン−1.3−ジチオール、
4.5−ジメチルベンゼンーl,3−ジチオール、3.
3−ジメチルブタン−2.2−ジチオール、2.2−ジ
メチルプロパン−1.3−ジチオール、l,3−ジ(4
−メトキシフエニル)プロパン−2.2−ジチオール、
3,4−ジメトキシブタン−1.2−ジチオーノレ、t
o.ti−ジメルカプトウンデカン酸、8.8−ジメル
カブトオクタン酸、2.5−ジメルカプト−1.3.4
−チアジアゾール、2,2′−ジメルカブトビフェニル
、4.4’−ジメルカプトビフェニル、4.4′−ジメ
ルカプトビベンジル、3.4−ジメルカブトプタノール
、3.4−ジメルカプトブチルアセテート、2.3−ジ
メルカプト−1−プロパノール、1.2−ジメルカプト
−1.3−ブタンジオール、2.3一ジメルカブトブロ
ビオン酸、1.2−ジメルカプトプロピルメチルエーテ
ル、2,3−ジメルカブトブロピル−2゜,3゜−ジメ
トキシブ口ピルエーテル、3.4−チオフェンジチオー
ル、1,10−デカンジチオール、1.12−ドデカン
ジチオール、3.5.5− }リメチルヘキサン−1,
l−ジチオール、2.5− }ルエンジチオール、3.
4−トルエンジチオール、1.4一ナフタレンジチオー
ル、1.5−ナフタレンジチオール、2,6−ナフタレ
ンジチオール、1.9一ノナンジチオール、ノルボルネ
ン−2.3−ジチオール、ビス(2−メルカプトイソブ
ロピル)エーテル、ビス(11−メルカブトウンデシル
)スルフィド、ビス(2−メルカブトエチル)エーテル
、ビス(2−メルカブトエチル)スルフィド、ビス(1
11−メルカプトオクタデシル)スルフィド、ビス(8
−メルカプトオクチル)スルフィド、ビス(12−メル
カプトデシル)スルフィド、ビス(9−メルカプトノニ
ル)スルフィド、ビス(4−メルカブトブチル)スルフ
ィド、ビ各(3−メルカプトブロピル)エーテル、ビス
(3−メルカブトプロビル)スルフィド、ビス(6−メ
ルカブトへキシル)スルフィド、ビス(7−メルカブト
ヘプチル)スルフィド、ビス(5−メルカプトペンチル
)スルフィド、2.2’−ビス(メルカプトメチル)酢
酸、1.1−ビス(メルカブトメチル)シクロヘキサン
、ビス(メルカプトメチル)ヂュレン、フエニルメタン
−1.1 −ジチオール、1.2−ブタンジチオール、
1.4−ブタンジチオール、2,3−ブタンジチオール
、2.2−ブタンジチオール、l,2−プロパンジチオ
ール、1.3−ブロバンジチオール、2,2−プロパン
ジチオール、1.2−ヘキサンジチオール、l,6−ヘ
キサンジチオール、2.5−ヘキサンジチオール、1.
7−ヘプタンジチオール、2,B−ヘプタンジチオール
、1.5−ペンタンジチオール、2,4−ペンタンジチ
オール、3.3−ペンタンジチオール、7.8−ヘブタ
デカンジチオール、1.2−ベンゼンジチオール、1,
3−ベンゼンジチオール、1.4−ベンゼンジチオール
、2−メチルシクロヘキサン−1.1−ジチオール、2
−メチルブタン−2.3−ジチオール、エチレングリコ
ールジチオグリコレート、エチレングリコールビス(3
−メルカブトブロピオナート)等のジチオール類の他、
1.2.3−プロパントリチオール、1.2.4−ブタ
ントリチオール、トリメチロールプロパントリチオグリ
コラート、トリメチロールブロバントリス(3−メルカ
プトプ口ピオナート)、ペンタエリスリトールトリチオ
グリコラート、ペンタエリスリトールトリス(3−メル
カプトブロピオナート) 、1.3.5−ベンゼントリ
チオール、2,4.8−メシチレントリチオール等のト
リチオール類、及びネオペンタンテトラチオール、2,
2′−ビス(メルカブトメチル)−1.3−プロパンジ
チオール、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メル
カブトプロピオナート)、1.3.5−ベンゼントリチ
オール、2.4.6−}ルエントリチオール、2.4.
8−メシチレントリチオール等があげられる。以上のよ
うに例示された(B)成分のポリチオール類は一種また
は二種以上の混合物として用いることもできる。
式(1)で表わされる(A)成分の4.4′−ビス〔ω
− (メタ)アクリロイル(ポリオキシアルキレン)チ
オ〕ジフエニルスルフィド化合物と式(II)で表わさ
れる (B)Ji!分のポリチオール類の配合に際して
は、(^)戊分である4.4′−ビス〔ω− (メタ)
アクリロイル(ボリオキシアルキレン)チオ〕ジフエニ
ルスルフィド化合物に対する(B)成分であるポリチオ
ール類の官能基当量比が0.001〜1.01の範囲、
好ましくは0.01〜1の範囲、さらに好ましくは0.
1〜1の範囲になるように配合することが好ましい。官
能基当量比が上記範囲より多い場合は、硬化性組成物を
硬化させた場合の重合度が充分でなく、硬化物の物性が
著しく低下するか、または硬化性組成物が硬化しなくな
り好適でない。また、官能基当量比が上記範囲よりも少
ない場合には硬化物が脆くなり実用的でない。
本発明の硬化性組成物は、ラジカル重合によって硬化さ
せることができる。ラジカル重合において用いられるラ
ジカル重合開始剤は、熱、マイクロ波、赤外線、または
紫外線によってラジカルを生成し得るものであればいず
れのラジカル重合開始剤の使用も可能であり、硬化性組
或物の用途、目的、(B)成分の種類、(A)成分と(
B)成分の配合比及び硬化性組戊物の硬化方法等によっ
て適宜選択することができる。
熱、マイクロ波、赤外線による重合に際して使用できる
ラジカル重合開始剤としては、例えば2.2′−アゾビ
スイソプチロニトリル、2.2’−アゾビスイソバレロ
ニトリル、2.2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)等のアゾ系化合物、メチルエチルケトンバ
ーオキシド、メチルイソプチルケトンパーオキシド、シ
クロヘキサノンパーオキシド、アセチルアセトンバーオ
キシド等のケトンバーオキシド類、イソブチリルパーオ
キシド、2,4−ジクロロベンゾイルバーオキシド、0
−メチルベンゾイルバーオキシド、ラウロイルパーオキ
シド、p−クロロベンゾイルパーオキシド等のジアシル
バーオキシド類、2.4.4− トリメチルペンチルー
2−ヒドロバーオキシド、ジイソブロピルベンゼンバー
オキシド、クメンヒドロパーオキシド、t−プチルパー
オキシド等のヒドロバーオキシド類、ジクミルバーオキ
シド、1−プチルクミルパーオキシド、ジーt−プチル
バーオキシド、トリス,(1−プチルバーオキシ)トリ
アジン等のジアルキルパーオキシド類、1.1−ジーt
−プチルパーオキシシクロヘキサン、2.2−ジ(t−
プチルパーオキシ)ブタン等のパーオキシケタール類、
t−プチルパーオキシピパレート、t−プチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート、t−プチルパーオキシ
イソプチレート、ジーt−プチルパーオキシへキサヒド
ロテレフタレート、ジーt−プチルパーオキシアゼレー
ト、1−プチルパーオキシ−3.5.5− トリメチル
ヘキサノエート、t−プチルパーオキシアセテート、t
ーブチルパーオキシベンゾエート、ジーt−ブチルパー
オキシトリメチルアジペート等のアルキルパーエステル
類、ジイソプロピルパーオキシジカーポナート、ジーS
ee−プチルバーオキシジカーボナート、t−プチルバ
ーオキシイソプロビルカーポナート等のパーカーボナー
ト類があげられる。
紫外線による重合に際して使用できるラジカル重合開始
剤としては、例えばアセトフェノン、2,2−ジメトキ
シー2−フェニルアセトフェノン、2.2−ジエトキシ
アセトフェノン、4′−イソブロビル−2−ヒドロキシ
−2−メチルプロビオフェノン、2−ヒドロキシ−2−
メチルプロビオフェノン、4.4’−ビス(ジエチルア
ミノ)ペンゾフェノン、ペンゾフェノン、メチル(O−
ベンゾイル)ペンゾエート、1−フェニル−1.2−プ
ロパンジオンー2− (0−エトキシ力ルボニル)オキ
シム、1−フェニル−1.2−プロパンジオンー2−(
o−ベンゾイル)オキシム、ベンゾイン、ベンゾインメ
チルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ペンゾイン
イソプロビルエーテル、ペンゾインイソブチルエーテル
、ペンゾインオクチルエーテル、ベンジル、ベンジルジ
メチルケタール、ベンジルジエチルケタール、ジアセチ
ル等のカルボニル化合物、メチルアントラキノン、クロ
ロアントラキノン、クロロチオキサントン、2−メチル
チオキサントン、2−イソプロビルチオキサントン等の
アントラキノンまたはチオキサントン誘導体、ジフェニ
ルジスルフィド、ジチオカーバメート等の硫黄化合物が
あげられる。
ラジカル重合開始剤の使用量は、ラジカル重合開始剤の
種類、硬化性組成物の用途、(B)成分の種類、(A)
成分と(B)成分の配合比及び硬化性組成物の硬化方法
により変化するので一概には決められないが、通常は(
A)戊分と(B)成分の総量に対して0.001〜20
モル%の範囲、好ましくは0.01−10モル%の範囲
である。ラジカル重合開始剤の使用量がo.ooiモル
%未満では、重合が実質的に進まず、また20モル%を
越える使用量では、経済的でないばかりか場合によって
は重合中に発泡したり、重合によって得られる硬化物の
分子量が著しく小さくなるために好ましくない。
本発明の硬化性組成物は、そのまま重合、硬化してもよ
いし、目的によっては予fM重合した後に重合、硬化す
ることによって粘度の調整を図ったり重合時の収縮率を
軽減することができる。
本発明の硬化性組成物は、透光性が特に要求されない場
合には必要に応じて種々の充填材を配合して使用するこ
とも可能である。ここで用いられる充填材としてはガラ
スファイバー、アルミナ繊維、カーボンファイバー、ア
ラミド繊維等の他、シリカ、アルミナ、硫酸バリウム、
酸化チタン等の粉末状充填材があげられる。その他、難
燃剤、染料、顔料等も併用できることは言うまでもない
硬化性組成物の硬化に際しての重合温度及び重合時間に
ついては、使用するラジカル重合開始剤の種類及びその
使用量により異なるため一概には規定できないが、重合
温度については通常0〜200℃の範囲が好ましく、重
合時間については通常0.5〜50時間の範囲が好まし
い。
〈実施例〉 以下、実施例及び比較例をあげて本発明をさらに詳細に
説明する。
なお、実施例及び比較例において得られた硬化物の諸物
性は、下記の方法により測定した。
(1)屈折率 アッペ屈折計(島津製作所製,3L型)を用いて、20
℃における屈折率を測定した。
(2〉光透過率 分光光度計(日立製作所製, 150−20型)を用い
て、波長550nmの光による厚さ3mmの平板の透過
率の測定を行なった。
(3)吸水率 J Is−K−7209の試験片を用い、50℃で5日
間減圧乾燥させたサンプルを100℃の水中に2時間浸
漬した際の重量増加の割合を乾燥重量を基準にして示し
た。
(4)耐衝撃性 中心厚が1mmの平板を用いて、FDA規格に従い鋼球
落球試験を行ない、割れのないものを○、割れるものを
×とした。
実施例 1 (A)成分である (以下、Xと略称する) 30.(Ig <0.067モル)及び(B)戎分であ
るペンタエリスリトールテトラチオブロピオネート5.
2g(o.ottモル)からなる混合物に、ラジカル重
合開始剤として2,2′−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)OJ5g(1.8モル%)を溶躬させ
て硬化性組成物を得た。この硬化性組成物において、(
A)成分に対する(B)成分の官能基当量比の値は0.
32である。
この硬化性組成物を50mm X 50m+s X 3
 mmと50關φ×1關のガラス製モールド、0.2m
m X 50mm X2hmのがラスセル中にそれぞれ
注入し、窒素気流下、35℃で10時間加熱した後、昇
温速度lO℃/1hrで80℃まで加熱して脱型し、さ
らに100℃で1時間加熱硬化させた。
得られた硬化物は、均一で無色透明な樹脂であった。硬
化物の各物性値を第2表に示した。
実施例 2 (A)戊分として、 (以下、Yと略称する) (B)成分としてエチレングリコールジチオグリコレー
ト、ラジカル重合開始剤として2.2′−アゾビス(2
,4−ジメチルバレロニトリル)を用い、これらを第2
表に示す割合で混合溶解し、実施例1と同様の手法で硬
化させた。
得られた硬化物は均一で無色透明な樹脂であった。硬化
物の各物性値を第2表に示した。
実施例 3 (^)成分として (以下、2と略称する) (B)成分として2−メルカブトエチルスルフイド、ラ
ジカル重合開始剤として2,2′−アゾビス(2.4 
−ジメチルバレロニトリル)を用い、これらを第2表に
示す割合で混合溶解し、実施例lと同様の手法で硬化さ
せた。
得られた硬化物は均一で無色透明な樹脂であった。硬化
物の各物性値を第2表に示した。
実施例4〜6及び比較例1〜2 (A)成分である4,4′−ビス〔ω− (メタ)アク
リロイル(ポリオキシアルキレン)チオ〕ジフエニルス
ルフィド化合物及び第1表に示した各種の(B)成分で
あるボリチオール類を第2表のごとく変化させた以外は
、実施例1と同様の方注によって硬化物を得た。
得られた硬化物の各物性値を第2表に示した。
第2表から明かなごとく比較例1〜2で得られる硬化物
に比べて、本発明の硬化性組成物を硬化して得られる硬
化物は、高屈折率、高耐衝撃性であり、また吸水率も小
さいことがわかる。
〈発明の効果〉 本発明の硬化性組成物は、優れた硬化性を有しているば
かりでなく、本発明の硬化性組成物を硬化して得られる
硬化物は、耐衝撃性に優れ、高屈折率である上に低吸水
性等の物性的特長を有しているため、特に光学材料の産
業分野で有用である他、コーティング剤,封止剤,塗料
,接着剤等の産業分野にも有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記(A)及び(B)成分を必須成分として配合
    してなる硬化性組成物。 (A)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、R_1、R_2はそれぞれ独立に水素またはメ
    チル基を表わし、m、nはそれぞれ独立に1から5の整
    数を示す。〕 で表わされる4,4′−ビス〔ω−(メタ)アクリロイ
    ル(ポリオキシアルキレン)チオ〕ジフェニルスルフィ
    ド化合物。 (B)式(II) R−(SH)_n(II) 〔式中、Rは多価の有機基であり、nは2以上の整数を
    示す。〕で表わされるポリチオール類。
  2. (2)(A)成分の4,4′−ビス〔ω−(メタ)アク
    リロイル(ポリオキシアルキレン)チオ〕ジフェニルス
    ルフィド化合物と(B)成分のポリチオール類とを、(
    A)成分に対する(B)成分の官能基当量比が0.00
    1〜1.01の範囲で配合してなる請求項(1)記載の
    硬化性組成物。
JP30356389A 1989-11-22 1989-11-22 硬化性組成物 Pending JPH03163120A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5422422A (en) * 1992-10-10 1995-06-06 Roehm Gmbh Chemische Fabrik Patentabteilung High refractive index plastic base on an alkylthiol and an alkylpolythiol ester
CN112646185A (zh) * 2020-11-30 2021-04-13 山东益丰生化环保股份有限公司 一种具有高折射率的改性聚硫醇及其制备方法

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