JPH0327427B2 - - Google Patents

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JPH0327427B2
JPH0327427B2 JP19160682A JP19160682A JPH0327427B2 JP H0327427 B2 JPH0327427 B2 JP H0327427B2 JP 19160682 A JP19160682 A JP 19160682A JP 19160682 A JP19160682 A JP 19160682A JP H0327427 B2 JPH0327427 B2 JP H0327427B2
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JP
Japan
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wheel steering
steering angle
characteristic
vehicle
rear wheel
Prior art date
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JP19160682A
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JPS5981268A (ja
Inventor
Hirotaka Kanazawa
Teruhiko Takatani
Naoto Takada
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP19160682A priority Critical patent/JPS5981268A/ja
Publication of JPS5981268A publication Critical patent/JPS5981268A/ja
Publication of JPH0327427B2 publication Critical patent/JPH0327427B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/148Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering provided with safety devices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ステアリング操作によつて前輪と共
に後輪をも転舵制御するようにした車両の4輪操
舵装置の改良に関するものである。
(従来の技術) 従来より、この種の車両の4輪操舵装置とし
て、例えば特開昭57−11173号公報等に開示され
ているように、前輪に対する後輪の転舵比を車速
に応じて自動制御し、設定速度以下の低車速域で
は前輪の転舵方向に対して後輪を逆方向(逆位
相)に転舵することにより、車両の最小回転半径
を小さくして小回りや車庫入れ等を容易に行う一
方、上記設定速度よりも高い中、高車速域では後
輪を前輪と同方向(同位相)に転舵することによ
り、後輪の前輪に対するコーナリングフオースの
位相遅れを短縮して、レーンチエンジ(車線変
更)や緩やかな旋回を安定して行うようにしたも
のが知られている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、車両には上記の如き車庫入れ等の容
易化に加えて、車両の縦列駐車をも容易に行い得
る機能が要求される。そして、この要求を満足す
るためには、低車速域で後輪を前輪と同位相に転
舵して、車両の斜め方向への移動を行い易くする
必要がある。
しかしながら、上記従来のものでは、後輪の同
位相転舵の速度域が中、高車速域に限られている
ため、上記要求を満足するためには、上述した低
速域で逆位相、中高車速域で同位相とする通常の
後輪転舵特性とは別途に、車両の縦列駐車等を容
易に行い得るような、通常の後輪転舵角特性とは
異なる後輪転舵角特性を付加し、これを例えばマ
ニユアルスイツチ等の操作により選択するように
することが考えられる。
しかるに、この場合には、上記の通常とは異な
る後輪転舵特性が、縦列駐車用等の特殊な用途の
ものであるから、例えばこの縦列駐車を行う際
に、この特殊な転舵角特性を選択して後輪を前輪
と同位相側に大きく制御し、車両を縦列駐車状態
から斜め前方に発進させた後に、この後輪転舵角
特性の選択がそのまま維持されたときには、後輪
の同位相側への転舵角が比較的大きい関係上、車
速が中高速域に入ると車両旋回時にその旋回半径
が大きくなる等、通常走行に支障をきたすので、
走行上の操縦安定性および安全性の面でこれを改
善することが望まれる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、上述のように通常とは異なる後
輪転舵角特性を選択して発進した後は、設定時間
が経過すると、この時点でその通常とは異なる後
輪転舵角特性の選択を強制的に解除するようにす
ることにより、通常の後輪転舵角特性に自動復帰
させて、通常走行を操縦性良く且つ安全に行い得
るようにすることにある。
その場合、通常の後輪転舵特性を、車両の通常
走行が一層良好に行い得るような特性に限定す
る。
(発明が解決しようとする課題) つまり、本発明の具体的な解決手段は、前輪を
転舵するステアリング装置と、後輪を転舵する後
輪転舵装置とを備えた車輪の4輪操舵装置を前提
とする。そして、車速を検出する車速検出手段
と、前輪転舵角に対する後輪転舵角特性の選択の
切換えを指令する特性切換指令手段と、前輪転舵
角に対する後輪転舵角特性が車速に応じて変化す
るように複数設定されるとともに、少くとも高速
域において前輪転舵角に対する後輪転舵角の特性
を同位相に制御し、且つ該特性は前輪転舵角の大
きい領域における前輪転舵角に対する後輪転舵角
の増加割合が、前輪転舵角の小さい領域における
その増加割合よりも小さくなるように設定された
第1制御特性、及び該第1制御特性とは異なつた
特性の第2制御特性を有するコントローラを設
け、該コントローラにより、上記特性切換指令手
段の特性切換指令に応じて上記第1又は第2の制
御特性を選択し、この選択した制御特性に基いて
上記後輪転舵装置を制御する。さらに、該コント
ローラに、後輪転舵装置を制御する特性を第1制
御特性から第2制御特性に選択した後に、設定時
間が経過したときには、該第2制御特性の選択を
強制的に解除する解除部を設ける構成としてい
る。
(作用) 以上の構成により、本発明では、車両の通常の
高速走行時には、コントローラが第1制御特性を
選択しこの第1制御特性に基いて後輪を転舵制御
する。その結果、この高速走行時にレーンチエン
ジ(車線変更)を行おうとする際には、運転者は
ハンドルを少し操作するので前輪転舵角は小さく
調整されるものの、その前輪転舵角に対する後輪
転舵角の増加割合が大きくて、後輪転舵角が同位
相側に比較的大きく制御されるので、車体横方向
の加速度が大きくなつて、迅速なレーンチエンジ
が行われる。また、この高速走行時に運転者が車
両の向きを意識的に変えるよう前輪転舵角を大き
く調整した際には、その前輪転舵角に対する後輪
転舵角の増加割合が小さくて、前輪が後輪に対し
て相対的に大きく転舵されるので、車両の回頭性
が良くなり、車両は運転者の意思通りにその向き
を応答性良く変えることになる。
一方、例えば車両を縦列駐車の状態から発進さ
せるに際しては、運転者がマニユアルスイツチ等
の特性切換指令手段により後輪転舵角特性の選択
の切換を指令し、これに応じてコントローラが例
えば縦列駐車用の第2の制御特性を選択して、こ
の選択した第2制御特性に基いて後輪を転舵制御
する。このことにより、後輪は発進に際して前輪
に対して同位相側に転舵されて、その車両の縦列
駐車からの発進が容易に行われる。
そして、その後、設定時間が経過すると、この
状況での車両は縦列駐車の状態をほぼ脱してい
て、通常の走行に移行しようとしている状況であ
つて、コントローラでは解除部により上記の第2
制御特性の選択が強制的に角除され、コントロー
ラは第1制御特性を選択する。その結果、後輪の
転舵角は同位相側から零位相に向つて変化し、そ
の同位相側の転舵角が小さくなるので、その後の
車両の通常走行に際し、車両旋回時にはその旋回
半径は大きくならず、車両の通常走行が操縦性良
く且つ安全に行われることになる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の車両の4輪操舵
装置によれば、車両の高速走行時の後輪転舵角特
性を、前輪転舵角の小領域及び大領域で後輪転舵
角の同位相側への増加割合を変えるよう特定し
て、高速走行時におけるレーンチエンジや車両の
向きの変更を容易且つ安全に行いながら、上記通
常走行用の後輪転舵特性とは異なる特殊の後輪転
舵角特性を設定し、例えば縦列駐車状態から発進
する際等にはこの特殊の後輪転舵角特性を選択し
て、この際の車両の取り回しを容易にできると共
に、その取り回しが終了した設定時間の経過後
は、後輪転舵角特性を通常の転舵角特性に強制的
に復帰させるので、車両の通常走行に際しての操
縦安定性および安全性の向上を図ることができる
ものである。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
第1図は本発明の第1実施例である車両の4輪
操舵装置の全体構成を示し、1は左右の前輪2
a,2bを転舵するステアリング装置であつて、
該ステアリング装置1はステアリング3と、ラツ
ク&ピニオン機構4と、左右のタイロツド5,5
と、左右のナツクルアーム6,6とから成る。
また、7は左右の後輪8a,8bを転舵する後
輪転舵装置であつて、該後輪転舵装置7は、両端
が左右の後輪8a,8bにナツクルアーム9,9
およびタイロツド10,10を介して連結された
車体横方向に延びるロツド11aを有する油圧ア
クチユエータ11を備えている。該油圧アクチユ
エータ11は、ロツド11aに固着したピストン
11bにより車体横方向に仕切られた左転用油圧
室11cおよび右転用油圧室11dを備え、該各
油圧室11c,11dにはそれぞれリターンスプ
リング11e,11fが縮装されている。また、
後輪転舵装置7は、電動機12により駆動され油
溜め13内の油を吸入して上記油圧アクチユエー
タ11に供給する油圧ポンプ14と、該油圧ポン
プ14からの圧油供給方向を切換える切換弁15
とを備えている。該切換弁15は、油圧ポンプ1
4から油圧アクチユエータ11の左転用油圧室1
1cへの圧油供給および右転用油圧室11dから
油溜め13への油戻りを許容する左転位置15a
と、それとは逆方向の油流れを許容する右転位置
15dと、圧油供給および油戻りを共に阻止する
阻止位置15cとを有し、左転位置15aにある
ときには、油圧アクチユエータ11の左転用油圧
室11cへの圧油供給によりピストン11bを介
してロツド11aを図中下方に移動させることに
より、左右の後輪8a,8bを左方向(図中時計
方向)に転舵し、また阻止位置15eに位置付け
たときには油流れを阻止してロツド11aの移動
を停止させることにより、左右の後輪8a,8b
をその時の転舵角に保持するようにしている。
さらに、16は上記後輪転舵装置7を作動制御
するコントローラであつて、該コントローラ16
には前輪2a,2bの転舵角を検出する前輪転舵
角センサ17と、車速を検出する車速検出手段と
しての車速センサ18と、上記油圧アクチユエー
タ11のロツド11aの左右移動量を検出する後
輪転舵センサ19との各検出信号が入力されてお
り、また該コントローラ16には上記切換弁15
のスプール15dを吸引移動せしめる励磁コイル
15eが接続されている。さらに、上記コントロ
ーラ16の内部には、第2図に示すような前輪転
舵角θFに対する油圧アクチユエータ11のロツ
ド11aの移動量SAの特性、換言すれば前輪転
舵角θFに対する後輪転舵角θRの特性が予め2種
類のモードで入力記憶されている。該一方の特性
は図中実線で示すように車速をパラメータとして
複数種類設定されていると共に、車速がV0以下
の速度域では後輪が前輪と逆位相となり、車速が
V0より高い速度域では同位相となるよう、低車
速から高車速の全範囲で良好に走行可能に設定さ
れた第1制御特性としての自動制御モードであつ
て、通常走行モードとして機能する。また、他方
の特性は図中一点鎖線で示すように、上記第1制
御特性とは異なり、車両の縦列駐車の際などの低
速走行域に対応して特別に設定された第2制御特
性としての固定モードであつて、この固定モード
は前輪転舵角θFの増大に応じて後輪転舵角θRも
同位相で増大する特性となつている。そして、後
述するマニユアルスイツチ20の操作により固定
モードが選択されたときには前輪転舵角センサ1
7の検出信号のみに応じ、また自動制御モードが
選択されたときには前輪転舵角センサ17と車速
センサ18との両検出信号に応じて、油圧アクチ
ユエータ11のロツド11aの目標移動量(目標
後輪転舵角)をその選択した自動制御モード又は
固定モードに基いて算出し、これを上記後輪転舵
センサ19からのロツド11aの実際移動量と比
較して、その差を縮める方向に後輪転舵装置7の
油圧アクチユエータ11のロツド11aを移動さ
せるよう、切換弁15の励磁コイル15eを励磁
又は非励磁して、切換弁15を適宜位置に位置付
けるように構成されている。
上記第2図における自動制御モードは、同図か
ら判るように、車速がV0より高い速度域におけ
る特性が、上述のように前輪と同位相になると共
に、前輪転舵角θFの大きい領域における前輪転
舵角θFに対する後輪転舵角θRの増加割合が、前
輪転舵角θFの小さい領域におけるその増加割合
よりも小さくなるように設定されている。
そして、20は、上記第2図の前輪転舵角に対
する後輪転舵角特性、つまり自動制御モードと固
定モードとの間の選択の切換えを指令する特性切
換指令手段としてのマニユアルスイツチであつ
て、該マニユアルスイツチ20は第3図イに示す
ように、ON操作されると「H」レベルの固定モ
ード選択指令信号を発生するものである。また、
21は上記コントローラ16が固定モードを選択
した後に、車両が設定距離だけ走行したことを検
出することにより、その固定モード選択後から設
定時間が経過したことを検出する検出手段であつ
て、該検出手段21は、発進する毎に走行距離を
新たに積算する距離センサ22と、該距離センサ
22からの距離信号を、基準値設定器23で設定
した設定走行距離に相当する基準値と比較して、
発進からの走行距離が設定走行距離になるまでの
設定時間より長くなつた時に第3図ロに示すよう
な「H」レベルの検出信号を発生するコンパレー
タ24とから成つている。
そして、上記マニユアルスイツチ20の出力信
号と検出手段21からの出力信号とはスイツチ回
路25に出力されている。該スイツチ回路25
は、マニユアルスイツチ20の固定モード選択指
令信号を反転した信号及び検出手段21からの検
出信号が入力されるオア回路25aと、上記マニ
ユアルスイツチ20の固定モード選択指令信号に
よりセツトされ、且つ上記オア回路25aからの
出力信号によりリセツトされるエツジトリガタイ
プのフリツプフロツプ回路25bとからなる。該
フリツプフロツプ回路25bの出力信号は、第3
図ハに示すように、マニユアルスイツチ20の
ON操作時に「H」レベルとなり、その後、検出
手段21で検出信号が発生し、又はマニユアルス
イツチ20がOFF操作されるとリセツトされて
「L」レベルとなるパルス信号となつている。そ
して、該スイツチ回路25の出力信号は上記コン
トローラ16に出力され、該出力信号が「H」レ
ベルのときはコントローラ16は固定モードを選
択する一方、「L」レベルのときには自動制御モ
ードを選択するように構成されている。よつて、
上記の構成により、マニユアルスイツチ20の
ON操作により固定モードを選択し、その後検出
手段21で設定時間の経過を検出し、その検出信
号が発生すると、コントローラ16はこの検出信
号に基いて上記固定モードの選択を強制的に解除
するようにした解除部43を構成している。
尚、上記コントローラ16は、油圧アクチユエ
ータ11のロツド11aの実際移動量が目標移動
量に近づくに従つて油圧アクチユエータ11の作
動速度が遅くなるよう、すなわち油圧ポンプ14
から油圧アクチユエータ11への油の圧力上昇率
が漸次低くなるよう、電動機12を駆動制御する
ように構成されている。また、26は車載バツテ
リである。
次に、上記実施例の作動について説明する。先
ず、マニユアルスイツチ20をON操作しない通
常の場合には、コントローラ16が第2図の自動
制御モードを選択し、この自動制御モードに基い
て後輪を転舵制御する。その結果、高速走行時で
のレーンチエンジ(車線変更)時には、前輪転舵
角θFは運転者により比較的小さく調整されるも
のの、上記選択した自動制御モードがこの前輪転
舵角θFの小さい領域での後輪転舵角θRの増加割
合が大きくて、後輪転舵角θRは同位相側に比較
的大きく制御されるので、車体横方向の加速度が
敏感に応答性良く得られて、迅速なレーンチエン
ジが行われると共に、高速走行時に車両の向きを
意識的に変えるよう運転者が前輪転舵角θFを大
きく調整した際には、この前輪転舵角θFの大き
い領域での自動制御モードの後輪転舵角θRの増
加割合が小さいことから、前輪転舵角θFは後輪
転舵角θRに対して相対的に大きく転舵された状
態となるので、車両の回頭性が良くなり、車両は
その向きを素早く変えることになる。
一方、例えば車両を縦列駐車状態から斜め前方
に発進させる際には、先ず、マニユアルスイツチ
20がON操作される。このため、スイツチ回路
25の出力信号(フリツプフロツプ回路25bの
出力信号)は「H」レベルとなり、コントローラ
16は第2図の特性のうち固定モードを選択す
る。そして、ステアリング3が進行方向に操舵さ
れると、コントローラ16は固定モードに基いて
実際前輪転舵角(例えばθFO)に応じた油圧アク
チユエータ11のロツド11aの目標移動量(例
えばSAO)を算出する。このため、該コントロ
ーラ16による切換弁15の作動制御が行われる
と、油圧アクチユエータ11のロツド11aの左
右移動量は上記目標移動量SAOとなつて、後輪
8a,8bは上記目標移動量SAOに対応した同
位相の転舵角(例えばθRO)に転舵されること
になる。その結果、車両は前輪2a,2bと後輪
8a,8bとの同一方向転舵により斜め前方に容
易に発進移動する。
そして、発進から設定走行距離を走行して設定
時間より長くなると、つまり縦列駐車の状態を脱
して通常の走行に移行しようとする際には、検出
手段21から検出信号が発生し、それに伴いスイ
ツチ回路25の出力信号が「L」レベルとなつ
て、コントローラ16は解除部43により固定モ
ードの選択が強制的に解除される。このことによ
り、コントローラ16は後輪転舵角特性を自動的
に第2図の自動制御モードに切換選択し、油圧ア
クチユエータ11のロツド11aの目標移動量は
自動制御モードに基いた移動量(例えばSA′O)
と算出される。その結果、該コントローラ16に
よる切換弁15の作動制御によつて、後輪8a,
8bは自動制御モードに基いた通常走行形態の同
位相の転舵角(例えばθR′O)に転舵制御されて、
固定モードに基いた同位相側の転舵角SAOより
も小さい転舵角になる。よつて、固定モードの選
択後の設定時間の経過後は、この通常走行モード
としての自動制御モードに基いた後輪8a,8b
の転舵角制御により、車両は旋回時にもその旋回
半径は大きくならない等、安全に且つ操縦性良く
走行することができることになる。
尚、発進後、走行距離が設定走行距離にまで達
しないで設定時間の経過前の段階でマニユアルス
イツチ20がOFF操作された場合には、第3図
に破線で示すように、該マニユアルスイツチ20
の「L」レベル信号の出力に伴いフリツプフロツ
プ回路25bはリセツトされ、その出力信号が直
ちに「L」レベルとなるため、固定モードの選択
もそれに応じて直ちに解除され、後輪8a,8b
は自動制御モードに基づいて転舵制御されること
になる。
第4図ないし第6図は検出手段21の変形例を
示し、上記実施例では発進からの走行距離が設定
走行距離より長くなつたことを検出することによ
り、固定モード選択後の設定時間の経過を検出す
るようにしたのに代え、第4図に示す第1変形例
では検出手段21aに、車速を検出する車速セン
サ27を備え、車速が設定速度より高くなつたこ
とを検出することにより、設定時間の経過を検出
するようにしたものである。また、第5図に示す
第2変形例では検出手段21bに、トランスミツ
シヨンの現在のチエンジポジシヨンを検出するチ
エンジポジシヨンセンサ28を備え、チエンジポ
ジシヨンがローポジシヨンからセカンドポジシヨ
ン以上にシフトアツプされたことを検出すること
により検出するようにしたものである。さらに、
第6図に示す第3変形例では検出手段21cに、
ステアリング3の操舵角を検出するステアリング
操舵角センサ29を備え、ステアリング3がほぼ
中立に戻されたことを検出することにより検出す
るようにしたものである。
さらに、第7図は検出手段21の第4変形例を
示し、遅延タイマを用いて設定時間の経過を検出
するようにしたものである。すなわち、検出手段
21dには、2入力端子を有するアンド回路30
が備えられ、該アンド回路30の一方の入力端子
にはマニユアルスイツチ20の出力信号(第8図
イ参照)が直接入力されている。また、マニユア
ルスイツチ20の出力信号はインバータ31で反
転された後、(同図ロ参照)、その立下りを遅延タ
イマ32でタイマ時間Tだけ遅延され(同図ハ参
照)、この遅延信号は上記アンド回路30の他の
入力端子に入力されており、該アンド回路30の
出力信号(同照ニ参照)をコントローラ16に出
力するように構成されている。よつて、タイマ時
間Tの経過後はアンド回路30の出力信号が
「L」レベルになることによりコントローラ16
の固定モードの選択を強制的に解除することがで
きる。
また、第9図は本発明の第2実施例を示し、上
記第1実施例では後輪転舵装置7を油圧制御式の
もので構成したのに代え、ステアリング装置1に
連動するリンク機構で構成したものである(尚、
上記第1実施例と同一の部分については同一の符
号を付してその説明を省略する)。
すなわち、第9図において、ラツク&ピニオン
機構4のラツク4aにはL形リンク33を介して
車体前後方向に配置した第1のI形リンク34が
連結されており、該ラツク4aの車体横方向移動
に応じてL形リンク33をその支点33aを中心
として回動させることにより、I形リンク34を
車体前後方向に移動させるようにしている。ま
た、該I形リンク34の後端部には車体横方向に
配置したレバー比可変リンク35の一端35aが
連結されている。該レバー比可変リンク35に
は、該可変リンク35上に沿つて摺動自在な可動
支点36が設けられており、該可動支点36の位
置を支点としてレバー比可変リンク35の一端3
5aを上記第1のI形リンク34の動きに応じて
車体前後方向に移動させるようにしている。さら
に、該レバー比可変リンク35の中央部35bに
は車体前後方向に配置した第2のI形リンク37
が連結され、該I形リンク37の後端部にはL形
リンク38を介して左右の後輪8a,8bのタイ
ロツド10,10に連結した車体横方向のロツド
39が連結されており、第2のI形リンク37の
車体前後方向移動によりL形リンク38をその支
点38aを中心として回動させることにより、上
記ロツド39を車体横方向に移動させて左右の後
輪8a,8bを転舵するようにしている。以上に
より、後輪転舵装置7′を構成している。
そして、上記レバー比可変リンク35の可動支
点36は、電動機40により回転駆動される車体
横方向の螺棒41に螺合する螺合部材42と連結
されており、電動機40の回転駆動に伴う螺棒4
1の回転により螺合部材42を車体横方向に移動
させることにより、可動支点36をレバー比可変
リンク35上に沿つて車体横方向に摺動させ、該
可動支点36を図示の如き中央部35bより右方
に位置付けたときには、該可変リンク35の中央
部35bが第1のI形リンク34に連動する該可
変リンク35の一端35aと同一方向に移動する
ことにより第2のI形リンク37を第1のI形リ
ンク34と同一方向に移動させて、後輪8a,8
bを前輪2a,2bと同位相に転舵する一方、可
動支点36を可変リンク35の一端35aと中央
部35bとの間に位置付けたときには、中央部3
5bが一端35aと逆方向に連動することにより
第2のI形リンク37を第1のI形リンク34と
は逆方向に移動させて、後輪8a,8bを前輪2
a,2bと逆位相に転舵し、可動支点36を中央
部35bに一致させて位置付けさせたときには、
一端35aの車体前後方向移動に拘わらず第2の
I形リンク37の動きが停止することにより、前
輪2a,2bの転舵とは無関係に後輪8a,8b
の転舵角を零に、すなわち後輪8a,8bを車体
前後方向と平行に転舵するようにしている。
また、コントローラ16の内部には前輪転舵角
に対する後輪転舵角特性、すなわち前輪転舵角に
対する可動支点36の支点位置特性が予め入力記
憶されているとともに、該コントローラ16には
レバー比可変リンク35上の可動支点36の位置
を検出する後輪転舵センサ19′の検出信号が入
力されている。そして、該コントローラ16は、
上記可動支点36の支点位置特性に基いて算出し
た目標支点位置を、上記後輪転舵センサ19′か
らの実際支点位置と比較して、その差を縮めるよ
う電動機40を作動制御するように構成されてい
る。その他の構成は上記第1実施例と同様であ
る。
したがつて、本実施例においては、固定モード
での発進後、設定時間が経過すると、固定モード
の強制解除によりコントローラ16は自動制御モ
ードに基いて電動機40を作動制御するので、可
動支点36は自動制御モードに基いた目標支点位
置に位置制御されることになり、よつて上記第1
実施例と同様に車両を安全に且つ操縦性良く走行
させることができる。
尚、以上の説明では、検出手段21a〜21d
は発進後の走行距離や車速又はチエンジポジシヨ
ン等を検出することにより、発進後、設定時間が
経過したことを検出するようにしたが、その他の
手段により設定時間の経過を検出するようにして
もよいのは勿論である。
また、以上の説明では、コントローラ16に入
力記憶する後輪転舵特性の固定モードは、第2図
のように後輪転舵角θRが同位相で増大する特性
としたが、その他、車庫入れ時や車庫出し時など
の通常走行とは異なる形態に応じて、例えば第1
0図に一点鎖線で示す同位相で増大する固定モー
ドに加えて、同図に破線で示すように逆位相で増
大する固定モード等を多く設定してもよいもので
ある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は第1実
施例を示す全体概略構成図、第2図はコントロー
ラに入力記憶される前輪転舵角に対する後輪転舵
角特性を示す図、第3図イ〜ハはそれぞれマニユ
アルスイツチの出力、検出手段の出力およびフリ
ツプフロツプ回路の出力の各波形を示す図、第4
図ないし第7図はそれぞれ検出手段の第1〜第4
変形例を示す図、第8図は第7図に示す構成要素
の各出力波形を示す図、第9図は第2実施例を示
す全体概略構成図、第10図はコントローラに入
力記憶される後輪転舵角特性の他の一例を示す図
である。 1……ステアリング装置、2a,2b……前
輪、7,7′……後輪転舵装置、8a,8b……
後輪、11……油圧アクチユエータ、15……切
換弁、16……コントローラ、18……車速セン
サ(車速検出手段)、20……マニユアルスイツ
チ(特性切換指令手段)、21,21a〜21d
……検出手段、23……基準値設定器、24……
コンパレータ、35……レバー比可変リンク、3
6……可動支点、40……電動機、41……螺
棒、43……解除部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 前輪を転舵するステアリング装置と、後輪を
    転舵する後輪転舵装置とを備えた車両の4輪操舵
    装置において、車速を検出する車速検出手段と、
    前輪転舵角に対する後輪転舵角特性の選択の切換
    えを指令する特性切換指令手段と、前輪転舵角に
    対する後輪転舵角特性が車速に応じて変化するよ
    うに複数設定されるとともに、少くとも高速域に
    おいて前輪転舵角に対する後輪転舵角の特性を同
    位相に制御し、且つ該特性は前輪転舵角の大きい
    領域における前輪転舵角に対する後輪転舵角の増
    加割合が、前輪転舵角の小さい領域におけるその
    増加割合よりも小さくなるように設定された第1
    制御特性、及び該第1制御特性とは異なつた特性
    の第2制御特性を有し、上記特性切換指令手段の
    特性切換指令に応じて上記第1又は第2の制御特
    性を選択し、この選択した制御特性に基いて上記
    後輪転舵装置を制御するコントローラとを備え、
    該コントローラは、後輪転舵装置を制御する特性
    を第1制御特性から第2制御特性に選択した後、
    設定時間が経過したとき、該第2制御特性の選択
    を強制的に解除する解除部を有することを特徴と
    する車両の4輪操舵装置。
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