JPH03267279A - 油圧エレベーター - Google Patents

油圧エレベーター

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JPH03267279A
JPH03267279A JP2064217A JP6421790A JPH03267279A JP H03267279 A JPH03267279 A JP H03267279A JP 2064217 A JP2064217 A JP 2064217A JP 6421790 A JP6421790 A JP 6421790A JP H03267279 A JPH03267279 A JP H03267279A
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吉男 坂井
Noboru Arahori
昇 荒堀
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は油圧エレベータ−に係り、特に、油圧ポンプを
駆動し、その吐出流量を制御して乗がごを昇降させる油
圧エレベータ−の制御装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の油圧エレベータ−の油圧制御方式として電動機回
転数制御方式がある。これは、乗がごを昇降させるシリ
ンダに通常は逆止弁として働き。
電磁コイルの付勢により逆方向にも導通する電磁切替弁
を介して圧油を送る定吐出形ポンプを誘導電動機で駆動
するに当り、電圧2周波数を変化させ、該電動機の回転
数を広い範囲にわたって変化させることによりポンプの
油吐出量を可変制御して乗かごを昇降させるものである
油圧ポンプには、油漏れが存在し、このため、油圧ポン
プを回転させても乗かごが起動されない範囲があり、起
動指令で油圧ポンプを駆動すると起動ショックが発生し
1乗心地が悪い問題があった。
この問題を解決するものとして、油漏量相当の油吐出を
前もって行う、即ち、乗かごを起動させない程度の低速
で電動機を運転するバイアスパターン信号と乗かごを走
行させるパターン信号とを重畳させ、乗かごを円滑に起
動させる技術が提案されている。
バイアスパターン、走行パターン両信号を重畳させる技
術を開示したものとして、特公昭64−311号公報が
ある。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来技術においては、起動ショックを低減させるバイア
スパターンを得るために、乗かごの負荷。
油タンクの油温、油圧ポンプ毎の油濁量から、無負荷、
油温O℃を基準として、演算により実稼働状態での油漏
量を求めていた。
油圧ポンプにおける油の漏れ量は油圧ポンプ製造上、ば
らつきを持っており、また、程度の差こそあれ、経年的
に徐々に変化する。
即ち、起動ショックを低減するために油の漏れ量を常に
正確に把握することは困難であり、また、演算で間接的
にバイアスパターンを求めることになるので、起動ショ
ック低減にも限度があった。
それゆえ、本発明の目的は、油濁量相当のバイアスパタ
ーンを直接的に発生させることができ、もって起動ショ
ックを極めて小さくすることができる油圧エレベータ−
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明では、乗かごを昇降さ
せるシリンダの油圧と油圧ポンプの出力圧の差圧即ち、
逆止弁前後の差圧に基づくバイアスパターンで起動補償
を行う手段を設けた。
差圧は、シリンダの油圧や油圧ポンプの出力圧を検出す
る圧力検出器出力の比較で行うことができる。シリンダ
油圧より油圧ポンプ出力圧が高し)場合の差圧を正符号
とすると、この場合は逆止弁が開かれた状態である。正
差圧の状態は、逆止弁からシリンダに向って圧油が流れ
ているので、その流量を検出することにより差圧の存在
を検出できる。また、逆止弁からシリンダに向って圧油
が流れることにより、乗かとは上昇する。従って、乗か
ごの速度や移動量を検出することにより差圧の存在を検
出できる。
差圧は起動ショックを人体に感じない程度のものであれ
ば負符号に設定してもよい。勿論、差圧零に設定しても
よい。
〔作用〕
起動補償手段は、シリンダの油圧と油圧ポンプの出力圧
、即ち、逆止弁前後の差圧に基づくノヘイアスパターン
で起動補償を行う。差圧は実測値に基づくものであり、
圧力差はどの値に設定しても、油圧ポンプ毎の油濁量変
動の影響を受けない。
また、逆止弁前後の差圧は油圧ポンプにおける油漏量を
演算により間接的に求めるものではなく実測によるもの
であるから、直接的であり、起動補償が正確に行える。
〔実施例〕
以下、本発明を第1図〜第9図に示す一実施例に基づい
て説明する。
第1図において、1は昇降路、2はこの昇降路1のピッ
トに埋設されたシリンダ、3はこのシリンダに充満され
た圧油、4はこの圧油に支持されたプランジャ、5はこ
のプランジャ4の頂部に固定されたかご、6はかと5に
設けられた誘導形位置検出器であり、各階に取り付けら
れた遮蔽板7゜8と対向したときに、ドアゾーンと停止
位置を検出する。11はかと速度と位置を検出するため
のパルスエンコーダであり、昇降路1の下部に設置され
たプーリ9に直結されている。プーリ9は、頂部のプー
リ10とかご5に固定されたロープ11aを介して、か
ご5の移動と同期で回転する。
12は常時、逆止弁として機能し、電磁コイルが付勢さ
れることにより、切り替えられて逆方向も導通させる電
磁切替弁、12aはシリンダ2と電磁切替弁12の間に
接続され、圧油を送る管、13は可逆回転し、管13a
を介して電磁切替弁12との間で圧油を送受する油圧ポ
ンプ、14はシリンダ2の圧力を検出する圧力検出器、
15は油圧ポンプの出力圧を検出する圧力検出器、16
は油圧ポンプに直結した電磁ブレーキ、17は管17a
を介して油圧ポンプ13へ圧油を送受する油タンク、2
1はプーリ18,19とベルト20を介して油圧ポンプ
13を駆動する三相誘導電動機、22はこの三相誘導電
動機21の回転速度を検出するためのパルスエンコーダ
、R,S、Tは三相電源、25は交流を直流に、または
直流を交流に変換するコンバータ、24は平滑コンデン
サ、23は直流をパルス幅制御して可変電圧可変周波数
の三相交流を発生させるインバータである。
26はかごの位置と速度を検出するパルスエンコーダ1
1の信号11aと、各階の停止位置を検出するための誘
導形位置検出器6の信号6aと、三相誘導電動機21の
回転速度を検出するためのパルスエンコーダ22の速度
帰還信号22aと、圧力検出器14.15の信号14a
、15aと、起動指令から停止指令がでるまで運転指令
リレー43の常開接点43azと常閉接点43btがそ
れぞれ入力される速度制御装置で、信号23aを出力し
てインバータ23を制御するとともに信号16aを出し
、電磁ブレーキ16を制御するとともに信号12aを出
力し、電磁切替弁12を制御するものである。
速度制御装置26の概略構成を第2図に示した。
尚、第2図では、第1図で示しているものの速度制御と
深く係りを持たないものについては、簡略化のため図示
を省略し、また、第1図に示したものと同一物について
は同一符号を付けている。
第2図において、30はベクトル制御口31の出力i傘
を入力としてインバータ23の制御信号23aを出す電
流制御回路であり、ベクトル制御回路31はパルスエン
コーダ22の出力、即ち、誘導電動機21の回転速度ω
4Mと速度制御回路(ASR)32の出力、即ち、トル
ク指令τ串を入力としている。ASR回路32は、速度
指令発生回路33の出力である速度指令ω1本、パルス
エンコーダ11の出力、即ち、乗かと5の速度ω4、そ
して、本発明になる起動補償指令発生回路34の出力で
ある起動補償指令τ(基準起動補償指令τ0)を入力と
している。起動補償指令発生回路34へは、本発明に従
って圧力検出器14.15の出力信号14a、15a、
即ち、シリンダ油圧と油圧ポンプ13の出力圧が入力さ
れている。速度制御装置26の詳細構成を第3図に示し
た。
この速度制御装置26による乗かと5の速度制御につい
ては後述するとして、以下では、乗かと5の昇降のあら
ましと、起動補償について説明する。
先ず、上昇運転について、第4図を引用して説明する。
後出(第7′図)の運転指令リレー(43)により、時
刻toで電磁ブレーキ16を開き、起動補償指令τを緩
やかに立上げる。この場合、電磁ブレーキ16を開いて
も、電磁切替弁12の逆止弁が閉じているので、乗かと
5の下降は生じない。
起動補償指令τでASR回路32とベクトル制御回路3
1と電流制御回路30を介して出力信号23aによりイ
ンバータ23を制御し、誘導電動機21を低い回転数で
回す。油圧ポンプ13の出力圧力すなわち圧力検出器1
5の信号15aがシリンダの圧力すなわち圧力検出器1
4の信号14aより高くなるまで回転数を上げ、電磁切
替弁12の逆止弁が開かれ、かごが微速に上昇するまで
起動補償指令τを増加させ、時刻tiで保持する。
次に、時刻t2で速度指令ωr−が立ち上がり時刻t8
まで加速する。また、時刻t2L時点で第7図で後出の
起動補償指令出力制御リレー(41)がオンし、これに
より起動補償指令発生回路34とASR回路32の間の
常閉接点41bが開き起動補償指令τが零になる。時刻
t4まで定格速度で走行する。エレベータ−が目的階に
近付くと、かごの位置信号11aを用いて減速を開始し
、停止位置近傍まで速度を下げ1時刻t6で着床速度と
なる。次に停止位置信号6aにより時刻t6で運転指令
リレー(43)がオフし、エレベータ−を停止させる。
次に時刻tsで電磁ブレーキ16を閉じ、時刻t8で起
動補償指令出力リレー41をオフし、運転が終了する。
ここで、本発明になる起動補償について、第6図に基づ
いて詳細に説明する。
第6図(a)に示す起動補償発生回路34の入力信号と
して、運転指令リレー(第7図参照)の常開接点43a
xy常閉接点43b□とシリンダの油圧すなわち圧力検
出器14の信号14aと油圧ポンプ13の出力圧すなわ
ち圧力検出器15の信号15aが入力され、基準起動補
償指令τθを出力する。
第6図(b)は基準起動補償指令τ0の出力回路、第6
図(c)は基準起動補償指令τ0を一定に保持するため
のリレー61の駆動回路、第6図(d)は第6図(b)
に示した基準起動補償指令τ0の出力回路に使用するシ
ーケンス回路、そして第6図(e)は基準起動補償指令
τ0の出カバターン、即ち、油圧ポンプの出力圧とシリ
ンダの油圧の差圧に基づくバイアスパターンを示してい
る。
尚、第6図(b)〜(d)で、OPI〜OP3は増幅器
、R1−R11は抵抗、Cはコンデンサであり、その他
の符号は、以下の文章中で説明する。
第6図(d)の運転指令リレーの常開接点43alがオ
ンすると、リレー64が第6図(c)に示すリレー61
の常閉接点61bとリレー62の常閉接点62bを介し
てオンする。第6図(b)において、基準起動補償指令
τ0の出力回路は運転指令リレーの常閉接点43b1が
開くので、積分回路となる。リレー64の常開接点64
a1が閉じることにより、電源電圧E1 を基準電圧と
して第6図(e)に示すように傾斜をもって基準起動補
償指令τ0が立ち上がる。第6図(c)のOF2の入力
に油圧ポンプ13の出力圧すなわち圧力検出器15の信
号15aが入り極性が反転される。
電源電圧E2は乗かご5が微速に上昇するためのバイア
ス基準電圧にセットされている。シリンダ3の圧力すな
わち圧力検出器14の信号14aと乗かご5が微速に上
昇するためのバイアス基準電圧E2を加えた値から、油
圧ポンプ13の出力圧すなわち圧力検出器15の信号1
5aを引いた値が負になるとリレー61がオンする。そ
してその常開接点61aが閉じるとリレー62がオンし
、常開接点62aが閉じて自己保持する。常開接点61
bと常閉接点62bが開いてリレー64がオフされる。
常開接点64a1が開いて、第6図(e)に示すように
時刻T1で第6図(b)の出力回路における出力、即ち
、基準起動補償指令τ0が一定の値に保持される。第6
図(d)でリレー64の回路に常閉接点62bが挿入さ
れているのは、第6図(e)の時刻T1以降に速度指令
で油圧ポンプ13で駆動され、油圧ポンプ13の出力圧
すなわち圧力検出器15の信号15aとシリンダ3の油
圧すなわち圧力検出器14の信号14aが変化し、リレ
ー61がオフされる条件が発生し、常閉接点61bが閉
じてリレー64がオンするのを防ぐためである。運転指
令リレー43がオフすると、常閉接点43b1が閉じて
コンデンサCの電荷を抵抗R3を介して放電し、初期状
態に戻す。
以上の様に、第6図(C)のOF2は、油圧ポンプの出
力圧とシリンダの油圧相当の信号14a。
15aの差、即ち電磁切替弁12における逆止弁の前後
の差圧に基づいて第6図(e)示すバイアスパターンを
作成するためのものである。
次に、第4図に示した上昇運転について、第6図、第°
7図を用いて説明する。
第7図はシーケンス回路であり、先に、図中の引用符号
について説明する。
第7図において、  (+) 、  (−)は直流電源
の正、負端子、リレー60は、安全を確認するリレーで
あり、45bは図示していない安全装置の常閉接点、4
9bは後出のベルト断検出器のリレー49の常閉接点で
ある。43は運転指令リレー60axは安全確認リレー
60の常開接点、10aは図示されていない運転発生指
令リレー10の常開接点である。TONは、オンデイレ
−タイマーであり、常開接点62a2が閉じてから時間
が遅れてオンする。
速度指令発生回路33の入力は図示されていない上昇運
転を指令するリレーUPの常開接点UPaと図示されて
ない下降運転を指令するリレーDNの常開接点DNal
がある。常開接点UPaが閉じられていると上昇運転速
度指令が発生し、常開接点DNalが閉じられていると
下降運転速度指令が発生する。41は起動補償指令出力
制御リレーである。TOFFI、TOFF2.TOFF
3はオフデイレ−タイマーであり、入力の常開接点が開
くと遅れてオフする。遅れる順序はTOFFI。
TOFF2.TOFF3の順に設定されている。
63は電磁切替弁12を制御するリレーでオンすると電
磁切替弁12を開き、オフすると電磁切替弁12を閉じ
る。46は電磁ブレーキ16を制御するリレーであり、
オンすると電磁ブレーキ16を開き、オフすると電磁ブ
レーキ16を閉じる。
さて、運転発生指令リレー10の常開接点10aが閉じ
ると、安全確認リレーの常開接点60azが閉じている
ので運転指令リレー43がオンする。
運転指令リレー43がオンすると第6図で説明したよう
に第6図(e)のように基準起動補償指令τ0が傾斜を
もって立上がる。同時に常開接点43a8が閉じ、TO
FF2.TOFF3がオンする。
上昇運転であるので、下降運転指令リレーDNはオフで
あり、TOFFIはオンしない。安全確認リレー60の
常開接点60a8が閉じているので、TOFF2aが閉
じると電磁ブレーキ16の制御リレー46がオンし電磁
ブレーキ16を開く。
第6図(8)の時刻T1は、第4図のtz時刻と−致し
ている。時刻tiで起動補償指令τ (基準起動補償指
令τ0)は一定となる。時刻tiで第6図(d)のリレ
ー62がオンする。常開接点62a2が閉じ、オンデイ
レ−タイマーTONが遅れて時刻t2でオンする0時刻
t2で常開接点T ON a 11TONa2が閉じる
。上昇運転指令リレーUPがオンしているので、常開接
点4382.TONasを介して速度指令発生回路33
に上昇運転速度指令を発生させる。また1時刻t2に常
開接点TONazとTOFF3aを介して起動補償指令
出力制御リレー41がオンする。乗かと5は、時刻ta
まで速度指令ω−の指令で加速し、その後定常速度運転
となる。時刻t4で減速を開始し、時刻taで着床速度
となり、時刻t11で第7図の運転発生指令の常開接点
10aが開き、運転指令リレー43がオフされる。運転
指令リレー43がオフすると第6図(b)の常閉接点4
3bxが閉じてコンデンサCの電荷を放電する。また、
第6図(d)の常開接点43azが開きリレー62がオ
フされて初期状態に戻る。常開接点43a8が開き、オ
フデイレ−タイマーTOFF2とTOFF3が順次遅れ
てオフする。
常開接点TOFF2aが開き、電磁ブレーキ制御用リレ
ー46が時刻t6でオフし、電磁ブレーキ16が閉じる
0時刻t8に常開接点TOFF3aが開き、起動補償指
令出力制御リレー41がオフし、運転を終了する。
上記は、上昇運転の場合であるが、下降運転の場合を第
5図を用いて上昇運転と異なる点を先に説明する。
時刻toで起動補償指令τを緩やかに立上げ、誘導電動
機21を低い回転数で回す。油圧ポンプ13の出力圧す
なわち圧力検出器15の信号15aがシリンダ3の油圧
すなわち圧力検出器14の信号14aより高くなるまで
回転数を上げ、乗かごが微速に上昇するまで起動補償指
令τを増加させ、時刻t1で保持する。時刻tnで電磁
切替弁12を信号12aにより電磁コイルが付勢され、
逆方向を導通させる0時刻tzで速度指令ω、傘を立上
げ、時刻t8まで加速する0時刻tIsで減速を始め、
時刻toで着床速度となり、時刻t8で運転指令リレー
43がオフし、時刻t7で電磁切替弁12のコイルは、
消磁され逆止弁の機能に戻る。
下降運転について、以下第5図と第6図、第7図を用い
て詳細に説明する。
時刻toで運転指令リレー43がオンする。第6図、第
7図(d)の接点43asが閉じて、リレー64がオン
する。第6図(b)の常閉接点43b五が開き、常開接
点64a1が閉じて第6図(e)に示すように基準起動
補償指令τ0が傾斜をもって立上がる0時刻Tlは第5
図の時刻tlと一致し、時刻t1で起動補償指令τ (
基準起動補償指令τ0)は一定となる。常開接点43a
8が閉じると、オフデイレ−タイマーTOFF2とTO
FF3がオンする0時刻toで常開接点43a3が閉じ
るとオフデイレ−タイマーTOFF2がオンし、常開接
点TOFF2aが閉じて電磁ブレーキ制御リレー46が
オンし電磁ブレーキ16が開く。時刻t1でリレー62
がオンする。デイレ−タイマーTOFFIは、常開接点
43a8と下降運転指令リレーの常開接点D N a 
zと常開接点62a4が閉じることによりオンする。電
磁切替弁制御リレー63は、安全確認リレーの常開接点
60az、下降運転指令リレーの常開接点DNaa、常
開接点62a4が閉じることによりオンし、信号12a
により電磁切替弁12を逆方向に導通させる。常開接点
62azが閉じるとオンデイレ−タイマーTONが遅れ
てオンする。時刻t2でオンデイレ−タイマーTONの
常開接点TONatが閉じ、下降運転指令リレーDNの
常開接点DNazを介して、速度指令発生回路33に下
降運転速度指令を発生させる。また、時刻tlにオンデ
イレ−タイマーの常開接点TONazが閉じ、起動補償
指令出力制御リレー41がオンする。乗かご5は時刻t
3まで加速し、定常走行になる。目的階に近付き時刻t
4で減速し、時刻t5で着床速度となる。
時刻t6で運転発生リレー10の常開接点10aが開き
、運転指令リレー43がオフする。時刻t7でオフデイ
レ−タイマーTOFFIがオフし、常開接点T OF 
F 1 aが開き、電磁切替弁制御リレー63がオフし
、電磁切替弁12が信号12aにより逆止弁の機能に戻
る。時刻t9にオフデイレ−タイマーTOFF3がオフ
し、常開接点TOFF3aが開き起動補償指令出力制御
リレー41がオフし、運転は終了する。
ここで、誘導電動機21を低い回転数で回し、油圧ポン
プ13の出力圧すなわち圧力検出器15の信号15aが
シリンダ3の油圧すなわち圧力検出器14の信号14a
より高くなるまで回転数を上げ、かごが微速に上昇する
まで起動補償指令τを増加させ、時刻t1で保持し、次
に時刻t2で速度指令ω、傘 を立上げることについて
説明する。
油圧ポンプ13の漏れを補充することで、油漏れに伴う
起動ショックの低減は達成される。
ところが油圧式では、シリンダとプランジャ間の摩擦が
大きく、静摩擦と動摩擦の差が大きい。
そこで本発明では、シリンダ3の油圧と油圧ポンプ13
の出力圧を検出し、油圧ポンプ13の出力圧がシリンダ
油圧より高くまで誘導電動機を回転数をあげ、静摩擦か
ら動摩擦への移行を円滑に行なうことにより、−層の起
動ショック低減を達成している。
静摩擦と動摩擦の差があまり大きくない場合や無視でき
て、起動ショックとして人体に感じない程度であれば、
第6図(c)に示すバイアス基準電圧E2を零、もしく
は負に設定できる。負電圧としても、それは、圧力検出
器14.15の出力信号14a、15aの差以上のもの
ではなく、できるだけ、面出力信号14a、15aの差
より絶対値で小さく(1信号14a−信号15a 1)
lEzl)また、起動ショック低減の意味において、零
に近い値である。
第3図は、第2図の速度制御装!26を更に詳細に示す
このブロック図はすベリ周波数形ベクトル制御の基本回
路例である。
32はASR回路、31はベクトル制御回路、30は電
流制御回路を示す、ASR回路32の入力信号は、速度
指令発生回路の速度指令02本 とかごの速度信号ω、
と起動補償指令発生回路34の起動補償指令τである。
ASR回路32は、比例積分定数Ki、サンプル値制御
のZ関数のz−i比例定数Kpp トルクリミッタ、加
算減算器から構成されている。
運転指令リレー43がオンすると、起動補償指令発生回
路34から起動補償指令τ(基準起動補償指令τ0)が
発生し、常閉接点41bとトルクリミッタを介し、ベク
トル制御回路31の指令値τ本となる。このとき、常開
接点41aが開いているので積分機能が動作せず、起動
補償指令τがそのまま、ベクトル制御回路31の指令値
τ*となる。このとき、速度指令ωr本 =0、かごの
速度ω、=0である。
なお、ベクトル制御回路31の起動補償指令τは、乗か
ご5が起動しない範囲、即ち、油漏れによる起動ショッ
ク低減の範囲で誘導電動機21を低速で回転させるバイ
アスパターンでも良い。
ベクトル制御回路31の人力信号は、ASR回路32の
トルク指令τ−と誘導電動機21に直結されたパルスエ
ンコーダ22の信号22aすなわち誘導電動機21の回
転速度ωlである。ベクトル制御回路31は、比例定数
に1 とに2.誘導電動機21の磁束成分Iヨ、関数 
1.+1.−と関数tan−’(I t/ i 、)と
加算器から構成されている。
電流制御回路30の指令isは、周波数指令ω1と電流
値指令工1と位相指令θからなる0周波数指令ω1は、
トルク指令τ傘に比例定数に1を乗算し、すべり周波数
ω5を求める。次にすべり周波数ωSに回転速度ω■を
加えて周波数指令ω1を求める。電流指令■lと位相指
令θは、トルク指令で傘に比例に2を乗算し、誘導電動
機21のトルク成分I、を求め、このトルク成分I、と
磁束成分1.から関数fLT「丁Jとの関数tan−’
(It/i、)により各々求める。
電流制御回路30は、電流指令i串がら三相交流の制御
信号1Llliv、iwを求め、インバータ23を制御
し、誘導電動機21を回転させる。
起動補償指令から速度指令に切り替えてエレベータ−を
加速するときの動作を説明する。速度指令発生回路に第
4図と第5図に示す時刻t2で速度指令ω、傘 が立上
がると同時に、常開接点41aが閉じて積分機能が動作
し、起動補償指令τは、常閉接点が開くので零になる。
この結果、ASR回路32は、かご速度ω、を帰還信号
とする比例積分回路となり、かご速度ω、が速度指令ω
rIに追従制御するように誘導電動機21を制御し、油
圧ポンプ13を回転させる。
このようなシステム構成とすることにより、かごの速度
を含む速度帰還制御回路が実現され、速度制御性能の向
上が可能となる。この結果、停止位置前の着床速度を従
来の5m/@inを2m/winまで下げることが可能
となり、着床速度が従来より低いので停止ショックも小
さくすることが可能となり、乗心地が良く、起動から着
床までの速度制御を円滑に行うことができる。
また、かごの速度を速度帰還信号に使用しているので1
着床速度が負荷や油温により変化しないので着床速度の
運転時間すなわちノロノロ時間が短縮され、起動から停
止までの運転時間が短縮される。
更に、起動補償指令τをASR回路の後段に入力し、速
度帰還を速度指令ω、拳と乗かご速度ω。
の比較で行っているので、起動補償指令τは速度帰還の
外乱要因とならず、速度指令01本 に忠実な速度帰還
を実現できる。
第8図(a)は、油圧ポンプ13をプーリ18゜19と
ベルト20を介して誘導電動機21で回転させる構造を
示している。
下降時にベルト20が切れると5乗かとは、自重で急速
に下降方向に増速する。
そこで、第8図(b)に示す様に、プーリ18と油圧ポ
ンプ13を連結している軸13bに電磁ブレーキ16を
取付け、ベルト2o切断時の乗がご増速を防止している
電磁ブレーキ16の取り付は位置は、プーリ18の反対
側である。このブレーキは、ドラム形でも良いが、小形
軽量化を考慮するとデスクブレーキが良い。
第9図は速度制御装置26内のベルト断検出器を示して
いる。
第9図(a)のベルト断検出器5oの入力は、誘導電動
機の回転速度ωrMとかご速度ω、である。
回転速度ωrMとかご速度ω、の差が所定値以上(例え
ば、定格速度の10%以上)になると、ベルト断検出器
50が動作し、リレー49を付勢し、第7図の常閉接点
49bを開き、安全確認リレー60がオフする。それで
、常開接点60 a z、60aaが開くと電磁ブレー
キ16の制御リレー46がオフし、第9図(b)に示す
常開接点46aが開放され、1!磁ブレーキ16を閉じ
る。同時に電磁切替弁制御リレー63がオフし、電磁切
替弁12を逆止弁の機能に戻す。
ベルト断検出器50の動作を第9図(b)により説明す
る。
OF2にかご速度ωrが入力され、極性が反転する。O
F2で誘導電動機の回転速度ωrMとがご速度ω、と比
較し、差を求め絶対回路51で正の極性にする。例えば
電源電圧E8の値を定格速度の10%の値にセットして
おく a OP 5で電源電圧E8の値と絶対回路51
の出力値を比較し、正の値になるとリレー49がオンす
る。
上記説明したベルト断検出器50の機能により、ベルト
断の故障に対し、増速を極めて小さくすることが可能で
ある。
次に、本発明の他の実施例について説明する。
第10図(a)、(b)は第6図(c)に相当している
第10図(a)において14Aは第1図の圧力検出器1
4の代りに用いた流量計の出力電圧である。第6図(Q
)と比較して明らかな様に、圧力検出器15の出力信号
15aは用いられていない。
即ち、この実施例は第1図の圧力検出器15を省略した
ものである。
第10図(b)においては、第10図(a)のOF2の
代りにパルスカウンタPCが用いられ、その入力として
、第1図に示すパルスエンコーダ(E2)11の出力1
1aが用いられている。
第1図で、起動補償により油圧ポンプ13の出力圧P2
がシリンダの油圧P1より大きくなった場合、逆止弁1
2は開き、送油管12a内を圧油が流れ始める。その場
合に、流量計の出力は零であったものが、圧油流れ検出
により、ある値14Aを示すことになる。バイアス基準
電圧E2を流量計出力14Aが越えたことをもってリレ
ー61をオンさせる。
また、第1図で、同様に、逆止弁12が開き、送油管1
2a内を圧油が流れ始めると、乗かと5は微速で上昇す
る。微速上昇はパルスエンコーダー】1で検出されるの
で、上昇移動量あるいは換算速度相当のパルス数がバイ
アス基準電圧E2に相当するパルス設定値Ep を越え
たらリレー61をオンさせる。
これらの例でも起動補償のバイアスパターンは、第6図
(e)の形となる。
第10図(、)(b)で、リレー61のオンは、シリン
ダの油圧と油圧ポンプの出力圧の差圧を流量計出力、パ
ルスエンコーダ出力の形で把握するものである。
両実施例でも、設定値E2.EPをシリンダ油圧と油圧
ポンプ出力圧が等しい状態に設定することができる。
以下に、本発明の実施態様を説明する。
(1)6本実施例の速度制御装置の電流制御回路30゜
ベクトル制御回路31.ASR回路32.速度指令発生
回路33.起動補償指令回路34は、各々別口路である
ように記載したが、これは、機能上の説明のためであり
、マイクロコンピュータを使用したときは、ソフトで構
成するため、上記各機能をまとめて構成することも可能
である。
(2)、第3図で、起動補償指令τ0を速度指令ω、串
と加算する形として、パルスエンコーダ(E2)11の
出力ω、と比較してもよい。
(3)、第4図では、時刻t2で速度指令ω、傘 が零
から立上がっている。時刻t2で起動補償指令τと速度
指令ω、傘 が切り変わった場合、乗かごが微速上昇中
であると、速度帰還系は速度指令が零であるので、乗か
ごを止める方向の力が働く。そこで、速度指令ω、傘 
の立上がりとして、微速上昇分を上乗せして、出力され
る様にして、速度指令ω、傘 への切り替えが円滑に行
われる様にしてもよい。
(4)、第1図では、プランジャ4で乗かごを直接駆動
しているが、プランジャにプーリを設け、乗かとに一端
をそして他端を固定したロープをプーリに巻掛け、プラ
ンジャを上下させることで、ロープを介して乗かごを上
下させる間接式の駆動としてもよい。
(5)、第1図では、油圧ポンプをベルトを介して誘導
電動機で駆動しているが、軸直結あるいは歯車結合方式
でも良い。
(6)、第1図の電磁切替弁は逆止弁と逆方向への導通
を行う弁が分離しており、両弁を介して送油管12aと
13aが連通される様になっていれば良い。
〔発明の効果〕
以上説明した様に、本発明によれば、油圧ポンプにおけ
る油濁量相当のバイアスパターンを直接的に正確に発生
させて、起動ショックの小さな油圧エレベータ−を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明油圧エレベータ−の一実施例を示す全
体構成図、第2図は第1図の速度制御装置の概略構成を
示す図、第3図は第1図の速度制御装置の詳細図、第4
図、第5図は第1図の油圧エレベータ−の上昇および下
降運転時の状況を説明する図、第6図(a)〜(e)は
本発明になる起動補償指令発生回路を説明する図、第7
図は第1図の油圧エレベータ−のシーケンス回路図、第
8図(a)、(b)は第1図の油圧ポンプ、誘導電動機
の配置構成を示す図、第9図(a)、(b)は第1図の
油圧ポンプ、誘導電動機を結合するベルトの切断検出器
を示す図、第10図(a)、(b)は各々第6図(c)
の相当する本発明の他の実施例を示す図である。 3・・・シリンダ、4・・・プランジャ、5・・・乗か
ご、11.12・・・パルスエンコーダ、12・・・電
磁切替弁、13・・・油圧ポンプ、14.15・・・圧
力検出器、21・・・誘導電動機、26・・・速度制御
装置、34・・・第 5 図 第 図 + (1+) 第 図 4 第 図 第 8 図 3a 7a 第 図 H2フ Rハ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、電動機により油圧ポンプが駆動され、その吐出油が
    通常は逆止弁として働き電磁コイル付勢により逆方向に
    も導通する電磁切替弁を介してシリンダに送られ、乗か
    ごを油圧ポンプの吐出流量を制御して昇降させる油圧エ
    レベーターにおいて、油圧ポンプの出力圧とシリンダの
    油圧の差圧に基づくバイアスパターンで起動補償を行う
    手段を設けたことを特徴とする油圧エレベーター。 2、上記請求項第1項において、油圧ポンプの出力圧と
    シリンダの油圧を各々検出する圧力検出器が設けられ、
    起動補償手段は、油圧ポンプの出力圧が、シリンダの油
    圧と基準値の和の比較で差圧を求め、この差圧が所定値
    となるように起動補償指令を出すことを特徴とする油圧
    エレベーター。 3、上記請求項第2項において、基準値は正符号の値で
    あり、起動補償手段は、乗かごが微速で上昇するまで起
    動補償指令を出すことを特徴とする油圧エレベーター。 4、上記請求項第2項において、基準値は零であること
    を特徴とする油圧エレベーター。 5、上記請求項第2項において、基準値は負符号である
    が、差圧は、起動前の時の値よりも小さくなる様に設定
    されていることを特徴とする油圧エレベーター。 6、電動機により油圧ポンプが駆動され、その吐出油が
    通常は逆止弁として働き電磁コイル付勢により逆方向に
    も導通する電磁切替弁を介してシリンダに送られ、乗か
    ごを油圧ポンプの吐出流量を制御して昇降させる油圧エ
    レベーターにおいて、逆止弁よりシリンダに向つて流れ
    る吐出流量を検出し、その吐出流量に基づくバイアスパ
    ターンで起動補償を行う手段を設けたことを特徴とする
    油圧エレベーター。 7、電動機により油圧ポンプが駆動され、その吐出油が
    通常は逆止弁として働き電磁コイル付勢により逆方向に
    も導通する電磁切替弁を介してシリンダに送られ、乗か
    ごを油圧ポンプの吐出流量を制御して昇降させる油圧エ
    レベーターにおいて、乗かごの上昇量もしくは上昇速度
    を検出し、それらの値に基づくバイアスパターンで起動
    補償を行う手段を設けたことを特徴とする油圧エレベー
    ター。 8、上記請求項第1項〜第3項、第6項、第7項におい
    て、電磁切替弁の電磁コイルは乗かごが微速上昇した後
    に付勢される様になされていることを特徴とする油圧エ
    レベーター。 9、誘導電動機により油圧ポンプを駆動し、その吐出油
    を通常は逆止弁として働き電磁コイルの付勢により逆方
    向にも導通する電磁切替弁を介してシリンダに送り、乗
    かごを油圧ポンプの吐出流量を制御して昇降させる油圧
    エレベーターにおいて、乗かごの速度制御装置は、乗か
    ごの速度指令発生回路、該回路の出力をトルク指令に変
    換する速度制御回路、トルク指令を電流指令に変換する
    すべり周波数形ベクトル制御回路、電流指令に基づいて
    電力変換器を駆動し、誘導電動機を回転させる電流制御
    回路および、油圧ポンプの出力圧とシリンダの油圧の差
    圧に基づくバイアスパターンの起動補償指令を出す手段
    を備え、ベクトル制御回路は起動補償指令をトルク指令
    として使用することを特徴とする油圧エレベーター。 10、上記請求項第9項において、乗かごの速度を速度
    制御回路への速度帰還信号としていることを特徴とする
    油圧エレベーター。 11、上記請求項第9項において、誘導電動機の速度を
    ベクトル制御回路への速度帰還信号としていることを特
    徴とする油圧エレベーター。 12、電動機により油圧ポンプが駆動され、その吐出油
    が通常は逆止弁として働き電磁コイル付勢により逆方向
    にも導通する電磁切替弁を介してシリンダに送られ、乗
    かごを油圧ポンプの吐出流量を制御して昇降させる油圧
    エレベーターにおいて、逆止弁前後の差圧に基づくバイ
    アスパターンで起動補償を行う手段を設けたことを特徴
    とする油圧エレベーター。 13、上記請求項第1項〜第12項において、電動機と
    油圧ポンプはベルトで連結されており、乗かご速度と電
    動機速度の差が所定値以上になつたら、油圧ポンプの回
    転を止めるブレーキ手段を設けたことを特徴とする油圧
    エレベーター。
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