JP3041054B2 - 油圧エレベーターの制御装置 - Google Patents

油圧エレベーターの制御装置

Info

Publication number
JP3041054B2
JP3041054B2 JP2413900A JP41390090A JP3041054B2 JP 3041054 B2 JP3041054 B2 JP 3041054B2 JP 2413900 A JP2413900 A JP 2413900A JP 41390090 A JP41390090 A JP 41390090A JP 3041054 B2 JP3041054 B2 JP 3041054B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
command
elevator
hydraulic pressure
car
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2413900A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04223983A (ja
Inventor
俊明 黒沢
武喜 安藤
昭浩 軒田
博美 稲葉
吉男 坂井
荒堀  昇
英一 佐々木
貴司 松土
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2413900A priority Critical patent/JP3041054B2/ja
Publication of JPH04223983A publication Critical patent/JPH04223983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3041054B2 publication Critical patent/JP3041054B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Types And Forms Of Lifts (AREA)
  • Elevator Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧エレベーターの速
度制御及び床補正制御に係り、特に起動、走行、着床制
御を滑らかに行い運転性能の向上を図ることのできる油
圧エレベーターの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧エレベーターの速度制御に関する従
来技術として、例えば、特開昭61−94981号公報
等に記載された技術が知られている。
【0003】この従来技術は、乗りかご重量が油に与え
る圧力と、油圧ポンプから出力される圧油の温度とを検
出し、これの検出値から油圧ポンプの漏れ量を演算し、
この漏れ量を油圧ポンプの回転速度に対応する信号に変
換し、この回転速度信号により演算回路の出力を補正し
て補正バイアスパターン信号を発生させ、この補正バイ
アスパターン信号により起動補償を行ない、さらに、こ
れに続く走行パターン信号に前記補正バイアスパターン
を加えて油圧ポンプを駆動する電動機を制御するようし
たものである。
【0004】また、床補正制御装置に関する従来技術と
して、実開平1−169575号公報等に記載された技
術が知られている。
【0005】この従来技術は、床補正用の油圧ポンプ及
び電磁切換弁を備え、補正速度信号により電磁切換弁を
制御して行うというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術による油
圧エレベーターの速度制御装置は、複雑である割に、
圧ポンプ性能のバラツキ、給油管路長、機種などの違い
により、充分な運転性能を得ることができないという問
題点を有している。
【0007】また、前記従来技術による床補正制御装置
は、床補正用の油圧ポンプを全速で回転させ、電磁切換
弁の切替制御により乗りかごの床補正を行うようにされ
ているので、きめ細かな速度制御を行うことが困難であ
り、床補正時のエレベーター速度が急激な動きとなり、
また、油温変化等により特性変化が生じるという問題点
を有すると共に、床補正装置として別置の油圧ポンプが
必要となるため、保守性に欠け油圧ユニットが大形にな
るという問題点を有している。
【0008】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、比較的簡単な構成により、油圧ポンプの特性の
バラツキ、給油管路長、機種などの違いがあっても、
動時の衝撃を抑え、乗りかごを円滑に起動することがで
き、さらに、運転中の速度特性の性能向上を図ることが
できる油圧エレベーターの制御装置を提供することにあ
る。
【0009】また、本発明の目的は、速やかに、滑らか
に床補正を行うことができ、さらに、油圧変化に対して
も安定な床補正特性を得ることのできる油圧エレベータ
ーの制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、電磁切換弁と油圧シリンダとの間、及び、油圧ポン
プと電磁切換弁との間に、それぞれ、第1の油圧検出器
及び第2の油圧検出器を備え、前記第1の油圧検出器の
信号を油圧指令とし、前記第2の油圧検出器の信号を油
圧帰還信号とすると共に、これら両信号の偏差量により
作動する油圧制御器を備え、前記油圧制御器の出力信号
エレベーター起動前における起動補償の期間、前記
圧ポンプを駆動する電動機の回転指令として与え、さら
に、エレベーター起動前の油圧制御器の出力を記憶し、
この記憶量をエレベーター運転指令に加算して用いるこ
とにより達成される。
【0011】また、前記目的は、故障により前述の油圧
帰還信号が無くなつた場合に、油圧が異常に高くなり、
エレベーター速度が異常速度にならぬよう油圧制御系に
制限器を備えることにより、また、第2の油圧検出器の
油圧帰還信号を、油圧ポンプの圧力脈動を抑え、油圧制
御系の覚乱を抑えるためにろ波器を通すようにすること
により達成される。
【0012】前述により、エレベーターの起動及び着床
時の性能向上を図り、かつ、安全性、信頼性の向上を図
ることができる。
【0013】さらに、前記目的は、油圧制御器の出力信
号を電動機の速度指令として与え、速やかにポンプ圧力
をシリンダ圧力に近い値とした後、床補正指令を与える
構成とすることにより達成され、これにより、滑らかな
床補正を行うことができる。
【0014】
【作用】第1の油圧検出器の信号を油圧指令とし、第2
の油圧検出器の信号を油圧帰還信号として、両信号の偏
差量により作動する油圧制御器を備えた油圧制御系は、
油圧ポンプの性能バラツキ、給油管路長、機種の違いは
勿論のこと油温変化に対しても、全ての条件を制御ルー
プ内に含んで作動するので、前記偏差量は常に油圧ポン
プの漏れ量に相当した信号として検出することができる
から、前記偏差量を記憶し、速度指令量に変換してエレ
ベーター運転指令に加算して用いることにより、乗りか
ごを円滑に起動することができ、さらに、運転中の良好
な乗り心地及び良好な着床特性を得ることができる。
【0015】また、エレベーター起動時の前記偏差量を
記憶し、これを運転指令に加えることにより、起動時の
乗りかごの衝撃を抑え、乗りかごを円滑に起動すること
が可能になり、速度変動を抑制し、着床時の性能向上を
図ることができる。さらに、床補正時において、乗かご
の動きを速やかに、かつ滑らかに、油温変化に対しても
安定な床補正性能を得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明による油圧エレベーターの制御
装置の一実施例を図面により詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図、図2は制御系の構成を示すブロック図、図3は
その動作を説明する制御特性を示す図である。図1、図
2において、1は乗かご、2は油圧シリンダ、3はプラ
ンジャー、4はロープ、5は油圧ポンプ、6は三相誘導
電動機、7は油タンク、8は電磁切換弁、9はインバー
タ装置、10は第1油圧検出器、11は第2油圧検出
器、12は油圧指令器、13は油圧帰還器、15は油圧
制御器、16は回転指令制限器、17−1、17−2は
切換器、18は回転指令記憶器、20はインバータ制御
器、21は速度指令接点、22は速度指令器、24は速
度検出器である。
【0018】図示本発明の一実施例は、インバータ制御
油圧エレベーター速度制御装置であり、油圧ポンプ5を
駆動する三相誘導電動機6に対する回転指令fと、速度
検出器24からの電動機6の実速度の帰還量との偏差量
によりインバータ制御器20を作動させ、その出力でイ
ンバータ装置9を動作させている。このインバータ装置
9は、三相誘導電動機6を制御し、油圧ポンプ5を駆動
する。
【0019】三相誘導電動機6は、前述のようにインバ
ータ制御されており、回転指令fに相当した速度で制御
される。従って、三相誘導電動機6に直結されている油
圧ポンプ5は、油タンク7から油を吸い揚げ、油送管、
電磁切換弁8を通して、圧油を油圧シリンダ2に送油し
てプランジャー3を押上げ、ロープ4を介して乗かご1
を上昇させる。これにより、乗かご1は、回転指令fに
対応した速度で駆動され、起動、加速、減速、停止の動
作が制御される。
【0020】次に、前述のように構成されている本発明
の一実施例の動作を、図1〜図3を参照して説明する。
【0021】乗りかご1の停止中、すなわち、時刻t1
以前、後述する方法により乗りかご1は、床補正制御が
行われる、通常、この床補正が行われていない間は、電
磁切換弁8は閉じられた状態にある。このような状態に
ある時該t1で、起動指令が与えられるものとする。
【0022】この場合、まず、切換器17−1、17−
2がオンに、また、速度指令接点21がオフに制御され
る。そして、第1の油圧検出器10によって検出された
プランジャー3の油圧を油圧指令器12に与え、油圧シ
リンダ圧力指令bを作成し、油圧加算器14に入力す
る。一方、ポンプ圧力dが第2の油圧検出器11で検出
され、油圧帰還器13を経て油圧加算器14に入力され
る。
【0023】この結果、前記油圧シリンダ圧力指令bと
前記ポンプ圧力dとの偏差量が油圧制御器15に与えら
れ、該油圧制御器15は、油圧制御量を生成して出力す
る。この油圧制御量は、制限器16を介して油圧制御量
cとして出力される。油圧制御器15は、比例要素また
は積分要素で構成することができるが、積分要素で構成
することにより、より精度の高い制御を行うことが可能
となる。また、前記制限器16は、所定値を越えた油圧
制御器15からの油圧制御量である出力を制限して、油
圧制御量cとして出力するものである。この油圧制御量
cの出力は、三相誘導電動機6に対する回転指令として
作用する。
【0024】前記油圧制御量cは、第1の油圧検出器1
0、油圧指令器12、第2の油圧検出器11、油圧帰還
器13、油圧制御器15、制限器16から構成される油
圧制御系によって、図3(c)に示すように作用し、三
相誘導電動機6の回転指令として加算器19に与えられ
る。
【0025】インバータ制御器20は、前記油圧制御系
からの前記回転指令と、速度検出器24からの実際の三
相誘導電動機6の回転速度とを加算した偏差信号により
制御され、三相誘導電動機6を制御するインバータ制御
系を形成する。三相誘導電動機6は、直結されている油
圧ポンプ5を駆動制御し、これにより、ポンプ5から出
力される圧油のポンプ圧力dは、図3(d)に示すよう
に、油圧シリンダ圧力bに速かに追随制御される。
【0026】この動作は、前述の油圧制御系とインバー
タ制御系とにより行われるものであり、ポンプ圧力d
が、乗かご1と乗客等の荷重によって発生している油圧
シリンダ圧力bと同一になるように追従制御するもので
ある。両圧力が一致したとき、エレベーター起動時にお
ける起動補償が終了したことになる。
【0027】この起動補償が終了した時刻t2で、回転
指令記憶器18は、回転指令である前述の油圧制御量c
を記憶し、切換器17−1、17−2が開放され、速度
指令接点21が閉路されると同時に、速度指令器22か
ら図3(a)のように速度指令(回転指令)aが出力さ
れる。また、このとき同時に電磁切換弁8が開かれる。
すなわち、時刻t2以降、前述の油圧制御系におけるル
ープ制御は行われない。
【0028】その後、前記速度指令器22からの速度指
令aと前記回転指令記憶器18の出力である油圧制御量
記憶値eとは、加算器23により加算され、時刻t2で
閉路された速度指令接点21を経て、前記速度指令aと
前記油圧制御量記憶値eとを加算した回転指令fで三相
誘導電動機6が制御される。この結果、乗りかご1は、
図3(g)に示すように、衝撃がなく滑らかに起動され
て走行制御される。
【0029】前述した時刻t2における油圧制御量記憶
値eは、油圧ポンプ5の特性バラツキや油温変化等によ
る油圧ポンプの圧油の漏れ量を自動的に考慮した値とな
るため、この油圧制御量記憶値eを、時刻t2〜t3の
乗りかごの走行期間の補償量として使用することによ
り、油温変化等があった場合にも、エレベーター速度g
を、速度指令aとほぼ同一で安定した速度特性とするこ
とができる。
【0030】さらに、時刻t3〜t5の着床制御期間に
おいても、前記油圧制御量記憶値eを補償量として使用
することにより、負荷変化、油温変化等に対して安定し
た速度特性を得ることができ、着床特性の向上を図るこ
とができる。
【0031】前述したように本発明の一実施例によれ
ば、シリンダ圧力を指令に、ポンプ圧力を帰還量とした
油圧制御系で得た油圧制御量の記憶値を用いているた
め、温度検出を行うことなく、自動的に油温変化、ポン
プ性能のバラツキを補償した値を検出して補償値を得、
これにより、安定した乗りかごの速度制御を行うことが
できる。このため、起動前に油圧信号や湯温信号など各
種条件を入力して油圧ポンプの漏れ量相当の信号を演算
して使用する方式に較べ、簡単な構成で高精度の速度制
御を行うことができる。
【0032】前述した本発明の一実施例において、第2
の油圧検出器11は、油圧ポンプ5の圧力脈動を検出
し、この脈動が油圧帰還信号となり油圧制御系が覚乱す
ることがあり好ましくない。そこで、本発明は、油圧帰
還信号回路内に、例えば、油圧帰還器13の入力側、あ
るいは、出力側にろ波器を接続し、油圧ポンプ5の圧力
脈動による脈動を抑制するように構成することができ
る。これにより、乗客に不快感を与えることのないエレ
ベーターの制御を行うことができる。
【0033】前述した本発明の一実施例は、乗りかごを
上昇運転させるものとしてその動作を説明したが、乗り
かごを下降運転させる場合にも、同様に制御することが
でき、同様の性能、効果を得ることができる。
【0034】次に、本発明の他の実施例を図面により詳
細に説明する。
【0035】図4は本発明の他の実施例の構成を示す
図、図5はその動作を説明する制御特性を示す図であ
る。図4において、26は着床位置検出器、27は床補
正指令器、30は接点であり、他の符号は1図、2図の
場合と同一である。
【0036】図示本発明の他の実施例は、床補正制御装
置を含む実施例であり、着床位置検出器26の検出信号
により動作する床補正指令器27からの信号が、加算器
23に加えられるようになっている点で、前述した図
1、図2に示した本発明の実施例と相違し、その他は同
一に構成され、同一の動作を行う。
【0037】図4において、着床位置検出器26は、検
出器A、Bを備えており、床補正指令器27の出力に
は、乗りかご1がAに結合するとA1特性(下降用)が
発生し、Bに結合するとB1特性(上昇用)が発生す
る。
【0038】図5において、時刻t1のとき、乗りかご
1は、速度指令aで最高速度で走行している状態であ
り、時刻t2で減速を開始し、時刻t3で着床速度に達
し、時刻t4で停止する。その後、時刻t5で油圧制御
器出力記憶量eがリセツトされる。
【0039】その後、乗客が乗かご1内から降りると、
乗かごの床が浮き、乗かご床とホール床との間に位置狂
が生じる。また、逆に多勢の乗客が乗かご1に乗ると、
乗かご床が沈下し、位置狂が生じる。また、時刻t5か
らの停止時間が長いと、油漏れによりプランジャー3が
沈下して、乗かご1が沈下する。このように、油圧エレ
ベーターは、床浮沈現象が発生するので、この浮沈現象
による床狂が、所定値を大きく越えると床補正を行う必
要がある。以下、床補正の動作を説明する。
【0040】乗かご1がホール床より上の位置になる
と、時刻t6で着床位置検出器26は検出器Aと結合
し、これによつて床補正指令が発せられ、インバータ制
御系、油圧制御系が作動する。
【0041】時刻t6で、第1の油圧検出器10によ
り、シリンダ圧力が検出され、シリンダ圧力指令bが作
成されて、加算器14に入力される。一方、ポンプ圧力
指令dが、第2の油圧検出器11により検出され、油圧
帰還器13を経て油圧加算器14に入力される。油圧制
御器15は、前記油圧シリンダ圧力指令bと前記ポンプ
圧力dとの偏差量で作動し、その出力を制限器16に入
力する。
【0042】前記制限器16は、既に説明したように、
油圧制御器15からの油圧制御量が所定値を越えた場
合、その出力を制限した油圧制御量cとして出力するも
のであり、この出力は、三相誘導電動機6に対する回転
指令として加算器19に与えられる。
【0043】インバータ制御器20は、前記油圧制御量
cと速度検出器24からの三相誘導電動機6の実際の速
度とを加算した偏差信号で制御され、三相誘導電動機6
を制御するインバータ制御系を形成する。三相誘導電動
機6は、インバータ制御器20により制御されて、直結
されている油圧ポンプ5を駆動する。これにより、ポン
プ圧力dは、図5(d)に示すように、油圧シリンダ圧
力bに追従して速やかに制御される。
【0044】時刻t7で、回転指令記憶器18は、回転
指令である油圧制御量cを記憶する。同時に、切換器1
7−1、17−2が開放され、前述の床補正指令器27
から図5(k)に示すように床補正指令hが出力され、
この指令hは、回路接点30、21を経て加算器19に
入力される。
【0045】床補正指令器27は、前述のように着床位
置検出器26がAに結合しているためA1特性の出力を
発生しているので、乗かごを下降させて床補正する指令
となる。従って、油圧制御量記憶値eと床補正指令hと
の加算した回転指令fは、図5(f)に示すようにな
り、エレベーター乗りかごは、図5(g)に示すよう
に、下降方向に駆動制御され、これにより床補正が行わ
れる。
【0046】時刻t8で、乗かごの床とホールの床との
位置が一致し、床補正指令器27からの出力hがなくな
り床補正動作が終了する。
【0047】このように、本発明の他の実施例によれ
ば、床補正を、速やかに、滑らかに行うことができ、乗
心地の良い安定した油圧エレベーターの床補正を行うこ
とができる。また、床補正用の別置の油圧ポンプも不要
となり、装置の小形化と信頼性、保守性の向上を図るこ
とができる。
【0048】なお、前述した本発明の実施例は、乗りか
ごをロープを介して駆動する間接型のエレベーターに本
発明を適用したものとして説明したが、本発明は、プラ
ンジャーの上に直接乗りかごを設置した直接型のエレベ
ーターに適用することも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
リンダ圧力を指令とし、ポンプ圧力を帰還量とした油圧
制御系を使用し、かつ、油圧制御量記憶値を運転指令に
加える構成とすることにより、油温変化による油漏れ量
の変化、ポンプ特性のバラツキ等があっても、安定で良
好なエレベーターの起動、走行、着床、床補正特性を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】動作を説明する制御特性を示す図である。
【図4】本発明の他の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】他の実施例の動作を説明する制御特性を示す図
である。
【符号の説明】
1 乗かご 2 油圧シリンダ 3 プランジャー 4 ロープ 5 油圧ポンプ 6 三相誘導電動機 8 電磁切換弁 9 インバータ装置 10 第1の油圧検出器 11 第2の油圧検出器 13 圧力帰還器 15 油圧制御器 18 油圧制御量記憶器 20 インバータ制御器 24 速度検出器 26 着床位置検出器 27 床補正指令器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 軒田 昭浩 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 日立エレベータサービス株式会社内 (72)発明者 稲葉 博美 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所日立研究所内 (72)発明者 坂井 吉男 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日 立製作所 水戸工場内 (72)発明者 荒堀 昇 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日 立製作所 水戸工場内 (72)発明者 佐々木 英一 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日 立製作所 水戸工場内 (72)発明者 松土 貴司 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日 立製作所 水戸工場内 (56)参考文献 特公 平7−42057(JP,B2) 特公 平7−5238(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 1/26 B66B 1/44 B66B 9/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランジャーを介して乗かごを昇降させ
    る油圧シリンダ、乗かごの昇降に際し、油圧タンクから
    油圧シリンダに圧油を供給あるいは排出する油圧ポンプ
    と、前記油圧ポンプと前記油圧シリンダとの間に設置し
    た電磁切換弁とを備えて構成される油圧エレベーターに
    おいて、電磁切換弁と油圧シリンダとの間、及び、油圧
    ポンプと電磁切換弁との間に、それぞれ、第1の油圧検
    出器及び第2の油圧検出器を備え、前記第1の油圧検出
    器の信号を油圧指令とし、前記第2の油圧検出器の信号
    を油圧帰還信号とすると共に、これら両信号の偏差量に
    より作動する油圧制御器を備え、前記油圧制御器の出力
    信号をエレベーター起動前における起動補償の期間、前
    油圧ポンプを駆動する電動機の回転指令として与え、
    さらに、エレベーター起動前の油圧制御器の出力を記憶
    し、この記憶量をエレベーター運転指令に加算して用い
    ることにより、乗りかごの速度制御を行うことを特徴と
    する油圧エレベーターの制御装置。
  2. 【請求項2】 プランジャーを介して乗かごを昇降させ
    る油圧シリンダ、乗かごの昇降に際し、油圧タンクから
    油圧シリンダに圧油を供給あるいは排出する油圧ポンプ
    と、前記油圧ポンプと前記油圧シリンダとの間に設置し
    た電磁切換弁とを備えて構成される油圧エレベーターに
    おいて、電磁切換弁と油圧シリンダとの間、及び、油圧
    ポンプと電磁切換弁との間に、それぞれ、第1の油圧検
    出器及び第2の油圧検出器を備え、前記第1の油圧検出
    器の信号を油圧指令とし、前記第2の油圧検出器の信号
    を油圧帰還信号とすると共に、これら両信号の偏差量に
    より作動する油圧制御器を有する油圧制御系と、乗かご
    着床位置検出器と、該乗かご着床位置検出器の判定によ
    り作動する床補正指令器とをさらに備え、前記油圧制御
    器の出力信号をエレベーター起動前における起動補償の
    期間、前記油圧ポンプを駆動する電動機の回転指令とし
    て与え、さらに、エレベーター起動前の油圧制御器の出
    力を記憶し、この記憶量を前記床補正指令器からの床補
    正指令に加算して用いることにより、床補正を行うこと
    を特徴とする油圧エレベーターの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記油圧制御器の出力を制限する制限器
    を備えることを特徴とする請求項1または2記載の油圧
    エレベーターの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の油圧検出器の出力側にろ波器
    を備えることを特徴とする請求項1、2または3記載の
    油圧エレベーターの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記油圧制御器は、積分要素から構成さ
    れることを特徴とする請求項1ないし4のうち1記載の
    油圧エレベーターの制御装置。
JP2413900A 1990-12-26 1990-12-26 油圧エレベーターの制御装置 Expired - Lifetime JP3041054B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2413900A JP3041054B2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 油圧エレベーターの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2413900A JP3041054B2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 油圧エレベーターの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04223983A JPH04223983A (ja) 1992-08-13
JP3041054B2 true JP3041054B2 (ja) 2000-05-15

Family

ID=18522451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2413900A Expired - Lifetime JP3041054B2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 油圧エレベーターの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3041054B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04223983A (ja) 1992-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03267279A (ja) 油圧エレベーター
JP3041054B2 (ja) 油圧エレベーターの制御装置
JPH04125270A (ja) 油圧エレベーター
JPH03111385A (ja) 油圧エレベータの制御方法
JP2880193B2 (ja) 油圧エレベータの制御装置
JPH0266083A (ja) 油圧エレベータの制御装置
KR940009409B1 (ko) 유압엘리베이터의 구동제어장치
JPH05155551A (ja) 油圧エレベーターの制御装置
JP2806238B2 (ja) 液体圧エレベーター装置
JPH0780643B2 (ja) 油圧エレベータの制御装置
JPH0218053Y2 (ja)
JPH0515635B2 (ja)
JP3259506B2 (ja) 油圧エレベータの駆動制御装置
JP2922074B2 (ja) 油圧エレベーターの制御装置
JP2583699B2 (ja) 油圧エレベータの制御装置
JPH03111386A (ja) 油圧エレベータの制御方法
JP3045256B2 (ja) 油圧エレベータの制御装置
JPS6137678A (ja) 油圧エレベ−タの制御装置
JPS60112573A (ja) 油圧エレベ−タの制御装置
JP2892775B2 (ja) 流体圧エレベータ
JPH10231067A (ja) 流体圧エレベーター
JPH0416473A (ja) エレベータの制御装置
JPH0227263B2 (ja)
JPH07137948A (ja) 油圧エレベーターの制御装置
JPH04341474A (ja) 油圧エレベータの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090303

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100303

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110303

Year of fee payment: 11