JPH03111386A - 油圧エレベータの制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、油圧エレベータの制御方法に関する。

（従来の技術） 一般に油圧エレベータは、流量制御弁を用いた流量制御
方式を採用している。この制御方式では、エレベータの
上昇時は電動機を一定速度で回転させ、油圧ポンプから
の定吐出量の油をタンクへ戻しておき、起動指令が出る
とタンクへ戻す量を流量制御弁で調整することによりか
ごの速度を制御する。そして、エレベータの下降時は、
がごの自重により油圧シリンダ内の油がタンクへ還流す
る油量を流量制御弁で制御することによりかごの速度を
制御する。

しかし、この制御方式では、上昇時に余分な油を循環さ
せる必要があることと、下降時に位置エネルギーを油の
発熱で消費するのでエネルギーロスが大きく、また油温
上昇も著しい問題点がある。

このような従来の油圧エレベータの制御装置の動作につ
いて説明すると、バルブは乗りかごの停止時には閉じ、
運転指令により開放される。速度制御装置はバルブの弁
を通過する圧油吐出量が制御され、乗りかごが所定の速
度パターンに従って上昇する。

この時の速度特性は、速度制御装置によって第８図の実
線の速度パターンＡに従う。すなわち、起動指令により
乗りかごは起動し、定格速度ｖ０まで加速し、その後定
格速度■。で上昇し、減速スイッチの位置に達した時に
減速し始める。そして、一定の着床速度Ｖ工で上昇して
上限位置に達すると停止スイッチを作動させ、上昇を停
止する。

また、下降運転時には、乗りかごの自重により油圧ジヤ
ツキからの排出する油量によって下降速度を制御する。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような従来の流量制御方式の油圧エ
レベータの制御装置では、油圧エレベータの負荷（油圧
）または油温が変化すると油の粘性が変わり、乗りかご
の走行パターンが所定のものから開離するという問題点
がある。例えば、かご上昇時においては、油圧ポンプは
一般に第９図に示すように圧力（または油温）が上がる
と圧油吐出量が減り、圧力（または油温）が下がると圧
油吐出量が増え、これに従って、乗りかごの速度パター
ンも圧力（または油温）が上がると第８図の破線のパタ
ーンＢとなり、圧力（または油温）が下がると一点鎖線
の走行パターンＣとなる。そして、破線の走行パターン
Ｂの場合には、走行時間が長くなるのでサービス低下に
つながり、−点鎖線の走行パターンＣの場合には、乗り
心地、特に停止時の乗り心地を悪くするという問題点が
生じる。

また、下降時には、上記の上昇時とは逆の現象が起こる
。

本発明はこのような従来の問題点を解決するためになさ
れたもので、油圧エレベータの走行特性を簡単な構成の
制御回路により補正し、常に一定の走行特性を与えるこ
とのできる油圧エレベータの制御方法を提供することを
目的とする。

〔発明の構成〕

（８題を解決するための手段） 本発明の油圧エレベータの制御方法は、油圧ジヤツキに
バルブを介し接続され、この油圧ジヤツキに圧油を流通
させる油圧ポンプと、この油圧ポンプに回転接続された
電動機と、前記油圧ジヤツキに流通する圧油に対する油
温センサと、これらのセンサからの信号を入力し、前記
油圧ジヤツキが所定の速度パターンで昇降できるように
バルブに対して所定の速度パターンに基づく制御指令を
与える油圧制御装置と、エレベータの速度を検出する速
度検出器とを備えたものである。

（作用） 本発明の油圧エレベータの制御方法では、エレベータの
定格速度とエレベータの現在の速度を比較し、その差が
小さくなるように速度制御装置に対して速度パターンの
制御指令を出力するので、結果的に常に定格の速度パタ
ーンで乗りかごを昇降させることができる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図に基づいて詳説する。

第１図は本発明の一実施例を示している。そして、この
実施例では、この温度センサ１６がタンク１０に設けら
れ、油圧センサ１７が油圧ジヤツキ２とバルブ９とを連
結する油圧配管１８上に設けられ、各々は速度制御装置
１３に検出信号を与えるように接続されている。この速
度制御装置１３の詳細な構成を第２図に示す。この速度
制御装置１３は、減速スイッチ１４と停止スイッチ１５
と速度検出器１８とのデジタル信号を入力する外部信号
入力回路２０、エレベータ制御装置１２からの運転指令
に基づき速度パターンを生成するバルブ制御コントロー
ラ２１、速度パターンに基づきバルブ９に対し弁の制御
信号を出力するバルブ制御ユニット２２、ポンプモータ
を駆動させるポンプ制御ユニット２３により構成されて
いる。

上記の構成の油圧エレベータの制御装置の動作について
、次に説明する。乗りかと１が停止しているときはバル
ブ９の電磁切替弁は閉じている。

運転指令が出ると、電動機７が回転し始める。そこで速
度制御装置１３によって生成された速度パターンに基づ
きバルブの弁の開閉が制御され、これにより油圧ポンプ
８の吐出量が制御され、油圧ジヤツキ２のプランジャ３
と乗りかご１の昇降が制御される。そこで、前述のよう
に油圧、油温に関係なく第８図に示されている同一の速
度パターンに従って速度制御しようとした場合、油圧及
び油温の変化により実際の走行波形は大幅に変化するこ
とになる。そこで、油圧、油温か変化した場合にも所定
の速度パターンが得られるようにするには、第３図に示
すようなパターンを発生する必要がある。つまり１通常
時の油圧、油温のパターンをＡｏとすると、油圧、油温
が高い時には油圧ポンプ吐出量が大きいのでＡ３のパタ
ーンを発生させるようにするのである。このため、速度
制御装置１３におけるバルブ制御コントローラ２１には
、第４図に示すような油圧、油温の組合せで速度パター
ンを選択するための第１のテーブルと、第５図に示すよ
うな各速度パターンに対する加速度α、減速度β、トッ
プパターンＳいクリープパターンＳ２を定める第２のテ
ーブルとがある。

次に、バルブ制御コントローラ２１の動作を第６図に示
すフローチャートを基に説明すると、まずエレベータ制
御装置から運転指令を入力し、あらかじめ決められた起
動条件に合致した場合のみ起動ルーチンに入る（ステッ
プＳ　１０１）、起動すると、まず、各センサ１６．１
７から油温または油圧の検出信号を入力する（ステップ
Ｓ　１０２）。

次に、あらかじめ記憶されている第４図に示す第１のテ
ーブルよりその時の油温と油圧とに対応するアドレスを
抽出する（ステップＳ　１０３）。

次に、同じくあらかじめ記憶されている第６図に示す第
２のテーブルより前記アドレスに記憶された複数のデー
タ、つまり加速度α、減速度β、トップパターンＳ１、
クリープパターンＳ２を抽出する（ステップＳ　１０４
）。これらのデータに基づき、あらかじめ記憶されてい
る計算式に従って前記加速度αによる加速パターンを出
力する（ステップＳ　１０５）。

次に、その加速パターンが前記トップパターンＳ工に等
しくなると、一定速度パターンとしてのトップパターン
Ｓ２を維持し出力する（ステップ５１０６゜Ｓ　１０７
）　。

ここで本発明の特徴といえるパターン補正処理が入る（
ステップ５ｉｏｓ）。

このパターン補正処理の動作を第７図に示すフローチャ
ートを基に説明すると、まず現在のエレベータの走行速
度を入力し、目標速度と比較する（ステップＳ　１００
１）。

目標速度よりもエレベータの走行速度が大きい場合には
速度パターン値Ｖを所定量αだけ減少させる（ステップ
Ｓ　１００２）。

目標速度よりもエレベータの走行速度が小さい場合には
速度パターン値Ｖを所定量αだけ増加させる（ステップ
Ｓ　１００３）。

このように補正された速度パターンＶを出力する（ステ
ップ８１００４）。

次に、外部信号入力回路２０から目的階の減速スイッチ
１４の信号が入力されると、前記減速度βにより減速パ
ターンを出力する（ステップＳ　１０９゜Ｓ　１１０）
。

次に、減速パターンがクリープパターンＳ２に等しくな
ると、クリープパターンＳ２を維持し、出力する（ステ
ップ５ｉｌｌ、　５１１２）。

ここでも本発明の特徴といえるパターン補正処理が入る
（ステップ８１１３）。

次に、外部信号入力回路２０から目的階の停止スイッチ
１５の信号が入力されると、パターン出力を停止する（
ステップ８１１４．５１１５）。

このようにして、速度パターンを補正するようにしたの
で、結果的に実際の乗りかと１の走行速度を通常時と常
に同じパターンのものに維持しながら走行できることに
なる。

尚、上記実施例では温度センサ１６をタンク１０内に設
けたが、温度センサ１６は油圧ジヤツキ２、または油圧
ジヤツキ２と油圧ポンプ８との間の配管途上等に設けて
もよく、設ける位置は特に限定されない。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、速度パターンの設定
時から油温、油圧が変動しても、エレベータの目標速度
と実際の速度を比較し、その差が小さくなるように速度
パターンを制御するためすなわち、目標速度よりエレベ
ータの実速度が大きい場合には、速度パターン出力値が
小さくなるように制御し、逆に目標速度よりエレベータ
の実速度が小さい場合には速度パターン出力値が大きく
なるように制御するため、油温、油圧の変動に影響され
ずに常に適正な速度パターンでエレベータを走行させる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の系統図、第２図は上記実施
例における速度制御装置のブロック図、第３図は上記実
施例で用いられる走行パターンの説明図、第４図は上記
実施例における第１のデータテーブルの構造図、第５図
は上記実施例における第２のデータテーブルの構造図、
第６図は上記実施例における制御回路の動作のフローチ
ャート、第７図は上記実施例におけるパターン補正処理
の動作のフローチャート、第８図は従来例の走行パター
ンの説明図、第９図は油圧ポンプの特性図である。 ７：電動機 ８：油圧ポンプ ９：バルブ １１：電源 １２：エレベータ制御装置 １３：速度制御装置 １６：油圧センサ １７：油温センサ １８：速度検出器 ２０：外部信号入力回路 ２１：バルブ制御コントローラ ２２：バルブ制御ユニット ２３：ポンプ制御ユニット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 油圧ジャッキにバルブを介し接続され、この油圧ジャッ
   キに圧油を通過させる油圧ポンプと、この油圧ポンプに
   回転接続された電動機と、前記油圧ジャッキに流通する
   圧油に対する油温センサ及び油圧センサと、油量を制御
   するバルブと、これらのセンサからの信号を入力し、前
   記油圧ジャッキが所定の速度パターンで昇降できるよう
   に前記バルブに対して、所定の速度パターンに基づく制
   御指令を与える速度制御装置と、エレベータの速度を検
   出する速度検出器とからなる油圧エレベータ制御システ
   ムにおいて、エレベータの定格速度とエレベータの現在
   の速度を比較し、その差が小さくなるように速度制御装
   置に対して速度パターンの制御指令を出力するようにし
   たことを特徴とする油圧エレベータの制御方法。