JPH06115835A - 油圧式エレベータの速度制御装置 - Google Patents

油圧式エレベータの速度制御装置

Info

Publication number
JPH06115835A
JPH06115835A JP4267538A JP26753892A JPH06115835A JP H06115835 A JPH06115835 A JP H06115835A JP 4267538 A JP4267538 A JP 4267538A JP 26753892 A JP26753892 A JP 26753892A JP H06115835 A JPH06115835 A JP H06115835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
car
deceleration
control board
deceleration start
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4267538A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Koyama
山 敏 博 小
Kazuhiro Hatano
野 一 尋 幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4267538A priority Critical patent/JPH06115835A/ja
Publication of JPH06115835A publication Critical patent/JPH06115835A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Elevator Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 油圧式エレベータにおける乗りかごの急激な
減速を抑制して乗り心地の向上を図り、かご速度のアン
ダーシュート現象の回避して、目的階床の停止精度の向
上を図る速度制御装置を提供する。 【構成】 主制御基板6のかご速度検出手段20でかご
速度を演算し、この速度検出信号を減速開始限界演算装
置21へ入力して、ここで減速開始限界値を演算し、こ
の演算値を減速開始タイミング管理手段22へ入力し
て、ここで上記主制御基板6の位置検出手段23からの
位置検出信号と演算して減速開始タイミングを決め、こ
の決定値を減速パターン演算装置24でかご速度目標値
の減速パターンを演算し、これをかご速度フィードバッ
ク制御手段25でかご速度目標値に基づいて速度を減速
させて乗りかごを目標階床へ正確に停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、乗りかごを油
圧ジャッキで昇降する油圧式エレベータの速度制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の乗りかごを油圧ジャッキ
で昇降する油圧式エレベータの速度制御装置は、図5及
び図6(A)(B)に示されるように構成されている。
【0003】即ち、図5及び図6(A)(B)におい
て、油圧式エレベータにおける昇降路1には、近接スイ
ッチ2が付設されており、この昇降路1には、パルスジ
ェネレータ3を備えた乗りかご4が油圧ジャッキ5で昇
降するように設けられている。又、上記パルスジェネレ
ータ3は上記乗りかご4の速度、位置をパルス信号で主
制御基板6へ送信するように接続されており、この主制
御板6は上記乗りかご4のかご制御基板7及びかご操作
盤8に接続されている。さらに、上記主制御板6は上記
各階床のホール制御基板9及びホールインジゲータ押し
釦10に接続されている。
【0004】他方、上記主制御基板6には、予め電波パ
ターンを設定したバルブ制御基板11が接続さけてお
り、このバルブ制御基板11には、制御バルブ12が上
記油圧ジャッキ5を昇降制御するように接続されてい
る。又、この制御バルブ12には、駆動モータ13aを
備えた油圧ポンプ13が圧力油を供給するように接続さ
れており、この駆動モータ13aは油圧ポンプ13へポ
ンプ駆動指令を発信するように上記主制御板6に主スイ
ッチ14を介して接続されている。
【0005】従って、上述した油圧式エレベータの速度
制御装置は、予め、上記主制御基板6が主スイッチ14
をON作動して駆動モータ13aにポンプ駆動指令を発
信して上記油圧ポンプ13を駆動して置く。
【0006】次に、乗客がホールインジゲータ押し釦1
0を押すことにより目標階床を登録すると、このホール
インジゲータ押し釦10は上記各階床のホール制御基板
9を介して上記主制御基板6へ入力することにより、予
め電波パターンを設定したバルブ制御基板11を通して
制御バルブ12が上記油圧ジャッキ5を昇降制御するか
ら、この油圧ジャッキ5が乗りかご4を目標階床へ向け
て昇降すると共に、上記パルスジェネレータ3が上記乗
りかご4の速度、位置をパルス信号で主制御基板6へ送
信し、さらに、この主制御基板6がバルブ制御基板11
を通して制御バルブ12で上記油圧ジャッキ5を制御し
て上記乗りかご4を目標階床に停止する。
【0007】即ち、上記主制御基板6は、乗りかご4の
動きに同期したパルス信号により得られた乗りかご4の
位置、速度及び制御バルブ12から得られる油温と負荷
圧力を用いて所定のバルブ電流指令を演算し、これを上
記バルブ制御基板11へ送信する。さらに、このバルブ
制御基板11は上記主制御基板6からの指令に基づいて
バルブ電流を制御する。
【0008】これによって、上記制御バルブ12は油の
流量を制御を行い、乗りかご4を円滑に昇降して目標階
床に停止する。
【0009】このように上述した油圧式エレベータの速
度制御装置は、上記制御バルブ12の電流を制御するこ
とにより乗りかご4の加減速をしている。
【0010】即ち、図6(A)(B)のグラフからも明
らかなように、加速期間から定常走行(通常40m/s
〜60m/s程度の一定速度走行を行う)を経て減速期
間の途中までの間はオープンループ制御を行い、その
後、乗りかご4の停止直前まではフィードバック制御に
切り替えている。さらに、このフィードバック制御中
は、クリープ速度と言われる約3m/s程度まで乗りか
ご4を減速した後、このクリープ速度にて暫く低速走行
を行う。そして、乗りかご4の停止直前(停止位置の約
15cm手前)から停止までの間はフィードバック制御を
切り、上記制御バルブ12の電流を絞ることにより乗り
かご4を目標階床に停止する。
【0011】このように上述した動作におけるオープン
ループ制御では、所定のかご速度パターンが得られるよ
うに、予め、上記制御バルブ12のバルブ電流パターン
を演算して置く。そして、このバルブ電流パターンに基
づいてバルブ電流を制御することによりかご速度を調整
している。そして、上記制御バルブ12はバルブ制御基
板11からのバルブ電流で上記減速期間の途中からフィ
ードバック制御に切替え、定められたかご速度の目標値
パターンに実際のかご速度を追随させることにより停止
位置を確保している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た油圧式エレベータの速度制御装置におけるオープンル
ープ制御では、バルブ電流とかご速度との関係を用いて
各階床間の走行に必要な所定のかご速度パターンが得ら
れるように、バルブ電流目標値パターンを逆算している
関係上、油圧ジャッキ5の油の粘性が走行時の使用によ
る油温、負荷圧力によって変化するため、バルブ電流に
対応するかご速度が当初予想した値から外れて、必ずし
も所定のかご速度パターンが得られないばかりでなく、
定常の走行速度の変化や停止精度のばらつきを生じる等
の問題があるので、この問題を解決するために、従来
は、減速途中からフィードバック制御に切替え、所定の
停止精度を確保しようとしているが、実際には、下記の
ような問題がある。
【0013】(1) 減速時の減速度βは、乗り心地の
関係から、約0.6m/s程度以下に値に抑え、急激な
減速は避けなければならない。
【0014】(2) 減速タイミングが遅れた場合、停
止位置を確保するために、減速度を約0.6m/s程度
以上の値に設定し、急激な減速をしなければ、停止位置
をオーバーランすることになると共に、急激な減速から
クリープ速度走行(一定低速度走行)へ移行が円滑に行
われないため、かご速度が一旦クリープ速度を大幅に下
回るアンダーシュート現象を生じることになる。
【0015】(3) 減速タイミングが早すぎた場合、
走行距離を充分に稼げないままにクリープ速度に達して
しまうため、このクリープ速度走行の時間が長くなり、
その結果として各階床間の所要走行時間が増大して運転
効率を低下する等の問題がある。
【0016】本発明は、上述した問題を解決するため
に、乗りかごの急激な減速を抑制して乗り心地の向上を
図り、かご速度のアンダーシュート現象の回避して、速
度パターンを安定化し、目的階床の停止精度の向上を図
ると共に、各階床間の所要走行時間を低減して運転効率
の向上を図るようにした油圧式エレベータの速度制御装
置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、乗りかごの速
度、位置をパルスジェネレータのパルス信号で検出し、
この検出信号を入力する主制御基板に電波パターンを設
定したバルブ制御基板を接続し、このバルブ制御基板か
らの油温、負荷圧力信号により制御バルブを制御して油
圧ジャッキで乗りかごの速度を制御するエレベータの速
度制御装置において、上記主制御基板のかご速度検出手
段でかご速度を検出し、この速度検出信号を減速開始限
界演算装置へ入力し、ここで減速開始限界値を演算し、
この演算値を減速開始タイミング管理手段へ入力し、こ
こで上記主制御基板の位置検出手段からの位置検出信号
と演算して減速開始タイミングを決め、この決定値を減
速パターン演算装置でかご速度目標値の減速パターンを
演算し、これをかご速度フィードバック制御手段でかご
速度目標値に基づいて速度を減速させて乗りかごを目標
階床へ正確に停止するものてある。
【0018】
【作用】本発明は、上記乗りかごに付設されたパルスジ
ェネレータのパルス信号を上記主制御基板のかご速度検
出手段で乗りかごの動きに同期して検出し、これを時間
的に一定のカウントしてかご速度を演算し、このかご速
度検出信号を減速開始限界演算装置へ入力し、ここであ
る速度で走行しているときに、乗りかごがどの位置に到
着するまで減速開始を遅らせるかを示す減速開始限界位
置を演算し、さらに、上記減速開始タイミング管理手段
で上記乗りかごの位置と減速開始限界位置との大小関係
をチェックし、乗りかごを上記減速開始限界位置に到達
する直前に減速開始タイミングを決定して減速開始指令
を送信し、この決定値を減速パターン演算装置でかご速
度目標値の減速パターンを演算し、これを上記かご速度
フィードバック制御手段でかご速度目標値に基づいてか
ご速度を減速させて乗りかごを目標階床へ高精度に停止
するものである。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図示のー実施例について説明
する。
【0020】なお、本発明は、上述した具体例と同一構
成部材には、同じ符号を付して説明する。
【0021】図1乃至図5において、符号1は、油圧式
エレベータにおける昇降路1には、近接スイッチ2が付
設されており、この昇降路1には、パルスジェネレータ
3を備えた乗りかご4が油圧ジャッキ5で昇降するよう
に設けられている。又、上記パルスジェネレータ3は上
記乗りかご4の速度、位置をパルス信号で主制御基板6
へ送信するように接続されており、この主制御板6は上
記乗りかご4のかご制御基板7及びかご操作盤8に接続
されている。さらに、上記主制御板6は上記各階床のホ
ール制御基板9及びホールインジゲータ押し釦10に接
続されている。
【0022】他方、上記主制御基板6には、予め電波パ
ターンを設定したバルブ制御基板11が接続さけてお
り、このバルブ制御基板11には、制御バルブ12が上
記油圧ジャッキ5を昇降制御するように接続されてい
る。又、この制御バルブ12には、駆動モータ13aを
備えた油圧ポンプ13が圧力油を供給するように接続さ
れており、この駆動モータ13aは油圧ポンプ13へポ
ンプ駆動指令を発信するように上記主制御板6に主スイ
ッチ14を介して連結されている。
【0023】又一方、図1に示されるように、上記主制
御基板6内には、かご速度検出手段20がパルス信号で
かご速度を検出するように設けられており、この速度検
出信号は減速開始限界演算装置21へ入力するように接
続されている。又、この減速開始限界演算装置21は減
速開始限界値を演算するように設けられており、この演
算値は減速開始タイミング管理手段22へ入力するよう
に設けられており、この減速開始タイミング管理手段2
2は上記パルスジェネレータ3と接続した位置検出手段
23からの位置検出信号と演算して減速開始タイミング
を決めように設けられている。さらに、この決定値は減
速パターン演算装置24でかご速度目標値の減速パター
ンを演算するように設けられており、この減速パターン
演算装置24はかご速度フィードバック制御手段25で
かご速度目標値に基づいてかご速度を減速させて乗りか
ごを目標階床へ停止するように設けられている。
【0024】以下、本発明の作用について説明する。
【0025】従って、予め、上記主制御基板6が主スイ
ッチ14をON作動して駆動モータ13aをポンプ駆動
指令を発信して上記油圧ポンプ13を駆動して置く。
【0026】次に、乗客がホールインジゲータ押し釦1
0を押すことにより目標階床を登録すると、このホール
インジゲータ押し釦10は上記各階床のホール制御基板
9を介して上記主制御基板6へ入力し、予め電波パター
ンを設定したバルブ制御基板11を通して制御バルブ1
2が上記油圧ジャッキ5を昇降制御するから、この油圧
ジャッキ5が乗りかご4を目標階床へ向けて昇降すると
共に、上記パルスジェネレータ3が上記乗りかご4の速
度、位置をパルス信号で主制御基板6へ送信し、さら
に、この主制御基板6が、予め電波パターンを設定した
バルブ制御基板11を通して制御バルブ12を制御して
上記油圧ジャッキ5で上記乗りかご4を目標階床に停止
する。
【0027】特に、本発明は、上記主制御基板6のかご
速度検出手段20で乗りかご4に付設されたパルスジェ
ネレータ3からの乗りかご4の動きに同期したパルス信
号を検出し、これを時間的に一定のカウントをしてかご
速度を演算し、このかご速度検出信号を減速開始限界演
算装置21へ入力し、ここである速度で走行していると
きに、乗りかご4がどの位置に到着するまで減速開始を
遅らせるかを示す減速開始限界位置を演算し、さらに、
これを上記減速開始タイミング管理手段22で上記乗り
かご4の位置と減速開始限界位置との大小関係をチェッ
クし、乗りかご4を減速開始限界位置に到達する直前に
減速開始タイミングを決定して減速開始指令を出し、さ
らに、この決定値を減速パターン演算装置24でかご速
度目標値の減速パターンを演算し、この減速パターン演
算装置24がかご速度フィードバック制御手段25でか
ご速度目標値に基づいてかご速度を減速させて乗りかご
4を減速させて乗りかご4を目標階床へ高精度に停止す
る。
【0028】以下、本発明を数式により説明する。
【0029】まず、本発明の基本的な考え方を説明す
る。
【0030】今、目標値パターンの演算の簡略化を図る
ため、定常速度Vo [m/s] で走行中に乗りかごがある位
置に達した時点からフィードバック制御による減速を開
始すると考える。このとき、減速開始以降のかご速度の
時間的変化は図2に示されるようになる。
【0031】即ち、図2に示されるように、時刻tにお
けるかご速度目標値VREF [m/s] は、下記の式で表され
る。
【0032】
【数1】 ここで、 J :減速中のジャーク(>0を原則とする。)[(m/s
2 )/s ] βo :フィードバック制御開始時の減速度指定値(=0.
6 )[m/s2 ] t :時間または時刻[s] to :フィードバック制御開始時の時刻[s] tBD;かご速度目標値を上記のVo からVL にまで低下
させる時間[s] である。
【0033】一方、図2の実線のパターンに従ってかご
速度目標値を下げて行ったとき、実際のかご速度は、プ
ロセスの持つ無駄時間と時定数の関係から、おおよそ、
破線のようなパターンで遅れ気味に低下して行くことに
なる。したがって、図の(A),(B),(C)で示さ
れた部分の面積の総和は、かご速度がVo からV1 に達
する間に走行する距離となる。これを式で表すと次のよ
うになる。
【0034】
【数2】 ここで、 S3 :フィードバック制御開始時のかご位置(<0)
[m] S2 :クリープ開始狙いかご位置(<0)[m] TL :制御対象プロセスの無駄時間[s] TC :制御対象プロセスの時定数[s] である。
【0035】なお、かご位置は、かごの床面と目標階の
床面とが一致する点を零点とし、この零点手前を負値で
表している。
【0036】また、(1)式においてVREF は時刻t0
+tBDにおいてVL となる必要があるため、 VL =Vo +βo ・tBD+0.5・J・tBD 2 …(3) となる。
【0037】したがって、(3)式より、 J=2・(VL −Vo −βo ・tBD)/(tBD 2 ) …(4) となる。上述した(1),(2),(4)式によりV
REF ,Jを消去し、tBDに関する方程式の形に整理する
と、次のような2次方程式が得られる。
【0038】 E・tBD 2 +F・tBD+G=0 …(5) ここで、 E=βo /6<0 …(6) F=(2・Vo +VL )/3>0 …(7) G=S3 −S2 +(TL +k・TC )・Vo <0 …(8) (kは係数) である。
【0039】従って、図2のtBDは、
【0040】
【数3】 で与えられることになる。これを(4)式に代入するこ
とにより、ジャークJの演算式が得られる。
【0041】このようにして、(1)式によりVREF
演算するためのジャークJが定まったことになる。
【0042】上述したかこ速度目標値の演算式において
は、フィードバック制御開始時の位置S3 を予め与えて
やる必要がある。
【0043】しかし、フィードバック制御開始時の減速
度を指定されたβo (<0)から開始し、一定ジャーク
J(>0)を掛けながらスムースにクリープ速度に移行
させるためには、走行中の定常速度に応じてかご位置S
3 を設定する必要がある(かご位置S3 はあまり手前過
ぎても、後方過ぎても不具合い)。この点を考慮し、こ
こでは次のような手段をとることにする。なお、ジャー
クJとは加速度の変化率[(m/s2 )/s]を示す。
【0044】以下、上述した基本的な考え方をもとに、
図1のブロック線図及び図3の演算処理フローチャート
に基づいて、本発明を説明する。 [STEP 1]において、エレベータがある階床を出発し、
オープンループ制御により加速走行を終えると定常走行
に移行する。この定常走行期間中にパルスジェネレータ
3を用いたかご速度検出手段20により、定常速度を検
出する。検出された定常速度をVo [m/s] とする。 [STEP 2]において、かご速度目標値を上記Vo [m/s]
からクリープ速度(VL [m/s] とする。)にまで低下さ
せる時間tBD[s] を下式により仮に演算する。
【0045】 tBD=(VL −Vo )/βo …(10) ここで、βo [m/s] は油圧エレベータにおける標準的な
減速度に設定しておく。 [STEP 3]において、フィードバック制御開始時のかご
位置S3 [m] を下式にて設定する。
【0046】 S3 =S2 −(TL +k・TC )・Vo −0.5 ・(Vo +VL )・tBD …(11) なお、これは、図4のように速度の時間的変化を簡略化
して表した場合の斜線部分の面積がS2 −S3 になると
仮定して求めたものである。 [STEP 4]において、(11)式のかご位置S3 のままで
はジャークJの余地(かご速度目標値の減速度を徐々に
緩かにしてやる余地)が無いため、 S3 ={(11)式のS3 }−δ …(12) (δの値は、例えば、0.030[m]) として、ジャークJのための余裕しろを残す。
【0047】上記[STEP 1]〜[STEP 4]の演算が図1
の減速開始限界演算装置21において実施される。そし
て、減速開始限界演算装置21の出力である上記かご位
置S3 が減速開始タイミング管理手段22に渡される。 [STEP 5]において、図1の減速パターン演算装置24
では、減速パターン演算の準備段階として、(9)式に
従いtBDを再度演算した後、(4)式に従いジャークJ
を演算する。
【0048】上記[STEP 5]の段階でフィードバック制
御用のかご速度目標値パターン演算の準備が整ったこと
になる。 [STEP 6]において、図1の減速開始タイミング管理手
段22では、位置検出手段23により検出された現在の
かご位置と上記かご位置S3 とを比較することにより、
かご位置がS3 を越える直前に減速開始指令を出す。
【0049】これにより、減速パターン演算装置24が
逐次、一定時間の周期でかご速度目標値を(1)式に従
って演算すると共に、かご速度フィードバック制御手段
25ではこの目標値に従って、かご速度をフィードバッ
ク制御する。
【0050】以下、乗りかご停止までの動作は、前述し
た手段で行われる。
【0051】本発明は、バルブ電流とかご速度との関係
が一定しないという油圧エレベータの特性に鑑み、オー
プンループ制御時の定常速度および実際のかご位置を考
慮して、適切な減速開始タイミングおよび減速パターン
を演算する方式を採用しているため、バルブ電流とかご
速度との関係の特性のばらつきに左右されない安定した
減速制御を行うことができる効果を有すると共に、停止
位置のばらつきを低減化することができる。
【0052】なお、本発明は、減速開始と同時にオープ
ンループ制御からフィードバック制御に切り替えていた
が、定常走行中にオープンループ制御からフィードバッ
ク制御に切り替えても差支えないし、また、減速中にオ
ープンループ制御からフィードバック制御に切り替えて
もよい。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、乗りかごの
速度、位置をパルスジェネレータのパルス信号で検出
し、この検出信号を入力する主制御基板に電波パターン
を設定したバルブ制御基板を接続し、このバルブ制御基
板からの油温、負荷圧力信号により制御バルブを制御し
て油圧ジャッキを制御して乗りかごの速度を制御するエ
レベータの速度制御装置において、上記主制御基板のか
ご速度検出手段でかご速度を演算し、この速度検出信号
を減速開始限界演算装置へ入力し、ここで減速開始限界
値を演算し、この演算値を減速開始タイミング管理手段
へ入力し、ここで上記主制御基板の位置検出手段からの
位置検出信号と演算して減速開始タイミングを決め、こ
の決定値を減速パターン演算装置でかご速度目標値の減
速パターンを演算し、これをかご速度フィードバック制
御手段でかご速度目標値に基づいて速度を減速させて乗
りかごを目標階床へ正確に停止するので、乗りかごの急
激な減速を抑制して乗り心地の向上を図ることができる
ばかりでなく、かご速度のアンダーシュート現象を回避
する共に速度パターンの安定化を図ることができるし、
目的階床の停止精度及び各階床間の所要走行時間を低減
して運転効率の向上を図ることができる等の優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧式エレベータの速度制御装置のブ
ロック線図。
【図2】本発明の乗りかごのかご速度と時間との関係を
示すグラフ。
【図3】本発明の油圧式エレベータの速度制御装置のフ
ローチャート。
【図4】本発明の乗りかごのかご速度と時間との関係を
示すグラフ。
【図5】既に提案されている油圧式エレベータの速度制
御装置のブロック線図。
【図6】図5の作用を説明するための各グラフ。
【符号の説明】
3 パルスジェネレータ 4 乗りかご 5 油圧ジャッキ 6 主制御基板 11 バルブ制御基板 12 制御バルブ 20 速度検出手段 21 減速開始限界演算装置 22 減速開始タイミング管理手段 23 位置検出手段 24 減速パターン演算装置 25 かご速度フィードバック制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗りかごの速度、位置をパルスジェネレー
    タのパルス信号で検出し、この検出信号を入力する主制
    御基板に電波パターンを設定したバルブ制御基板を接続
    し、このバルブ制御基板からの油温、負荷圧力信号によ
    り制御バルブで油圧ジャッキを制御して乗りかごの速度
    を制御するエレベータの速度制御装置において、上記主
    制御基板のかご速度検出手段でかご速度を演算し、この
    速度検出信号を減速開始限界演算装置へ入力し、ここで
    減速開始限界値を演算し、この演算値を減速開始タイミ
    ング管理手段へ入力し、ここで上記主制御基板の位置検
    出手段からの位置検出信号と演算して減速開始タイミン
    グを決め、この決定値を減速パターン演算装置でかご速
    度目標値の減速パターンを演算し、これをかご速度フィ
    ードバック制御手段でかご速度目標値に基づいて速度を
    減速させて乗りかごを目標階床へ正確に停止することを
    特徴とする油圧式エレベータの速度制御装置。
JP4267538A 1992-10-06 1992-10-06 油圧式エレベータの速度制御装置 Pending JPH06115835A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4267538A JPH06115835A (ja) 1992-10-06 1992-10-06 油圧式エレベータの速度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4267538A JPH06115835A (ja) 1992-10-06 1992-10-06 油圧式エレベータの速度制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06115835A true JPH06115835A (ja) 1994-04-26

Family

ID=17446218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4267538A Pending JPH06115835A (ja) 1992-10-06 1992-10-06 油圧式エレベータの速度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06115835A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102295202A (zh) * 2011-08-18 2011-12-28 上海交通大学 基于效率最优的矿井提升机行程闭环控制系统及方法
JP2015510480A (ja) * 2012-02-21 2015-04-09 ヤスカワ ヨーロッパ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングYaskawa Europe Gmbh エレベータの油圧系統の制御装置および方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102295202A (zh) * 2011-08-18 2011-12-28 上海交通大学 基于效率最优的矿井提升机行程闭环控制系统及方法
JP2015510480A (ja) * 2012-02-21 2015-04-09 ヤスカワ ヨーロッパ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングYaskawa Europe Gmbh エレベータの油圧系統の制御装置および方法
US9828210B2 (en) 2012-02-21 2017-11-28 Yaskawa Europe Gmbh Inverter parameter based hydraulic system control device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7147084B2 (en) Elevator control using switched speed and position
EP1950164A1 (en) Elevator control device
JPS632866B2 (ja)
EP0074093B1 (en) Controller for elevator
JPH06115835A (ja) 油圧式エレベータの速度制御装置
EP1097896A2 (en) Double-deck elevator car
JPS631683A (ja) 流体圧エレベ−タ
CN111689318B (zh) 电梯平滑平层控制方法
JPH0797150A (ja) 油圧エレベータを制御する方法及び装置
JPH0680326A (ja) エレベータ制御装置
JPH09290966A (ja) エレベータの速度制御装置
JPH07163191A (ja) モータ駆動装置
JPS643791B2 (ja)
JP2006079436A (ja) 移動体の走行制御装置
JPH0747444B2 (ja) 流体圧エレベ−タ
JPH04303379A (ja) エレベータ用インバータの速度制御装置
JPS59163274A (ja) エレベ−タ−制御方式
JP2859996B2 (ja) 走行体のブレーキング位置学習システム
KR100881370B1 (ko) 엘리베이터의 제어 장치
JPH02239076A (ja) エレベータ制御装置
JPS6347279A (ja) 流体圧エレベ−タ
JPH033873A (ja) 流体圧エレベーターの制御装置
JPH03111386A (ja) 油圧エレベータの制御方法
JPH06312887A (ja) 油圧エレベーター
JPH0214272B2 (ja)