JPH03151529A - 燃料噴射ポンプの制御方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は舶用ディーゼルエンジン用噴射ポンプコントロ
ールシステムに関するものである。

〔従来の技術〕

多気部列型噴射ポンプ付き舶用ディーゼルエンジンにお
いて、低速時の燃焼改善（特に白煙対策）と燃費低減を
目的として、減筒機構付噴射ポンプが使用されている。

この減筒機構はある条件下において、限定気筒への燃料
送油をカットし、残りの気筒のみで負荷分担することＫ
より、前記の目的を達成しようとするものである。

以下、この状態な減筒運転と定義し、通常の全気筒運転
（以下全筒運転とする）と区別する。

通常、全筒運転と減筒運転の切換えは手動で行う場合と
、ある条件設定し、その条件下では自動的に切換える場
合と、両方ある。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述のような従来技術においては、減筒運転時の設定条
件としてエンジン回転数のみを検知し、ある回転数（任
意に設定可能）以下で減筒運転としていたため、次の問
題点があった。

（１１クラッチを中立より前進又は後進に入れる場合、
低回転域で操作するが、通常、この回転域が減筒運転範
囲内にあり、クラッチを入れた際の負荷急増によりエン
ストすることがある。又、減筒運転にて全筒運転時の負
荷を負担するため、エンジンにとり大変過酷な使い方と
なり、エンジン保護上、好ましくない。

（２）始動時クランキング→着火（初爆）→回転立上り
まで、ある時間要するが、この間減筒運転となるため、
始動性悪化し円滑な回転立上りが阻害される。

〔課題を解決するための手段〕

前述問題点を解決するため、従来より用いられているエ
ンジン回転数検知センサーに加え、（１）タイマーを追
加しエンジン始動時、ある一定時間は減筒運転への切換
えを阻止し、全筒運転とする。

（２）クラッチ中立位置検知センサーを追加し、始動時
以外はエンジン回転数がある設定回転数以下で且つ、ク
ラッチ中立時のみ減筒運転を行う。

〔作　用〕

減筒運転は、限定気筒への燃料送油を電磁弁を介してカ
ットして行うが、この電磁弁はコントローラからの出力
信号を受けて作動する。

コントローラへの入力は、１）タイマーを介しての電源
信号、２）エンジン回転数信号、３）クラッチ中立位置
信号であり、これら信号の組合せが減筒運転の設定条件
に合致した時、コントローラは出力信号を発し電磁弁を
作動させ、全筒運転から減筒運転へ自動的に切換わる。

〔実施例〕

第１図に本発明コントロールシステムの１実施例を、第
２図に各構成要素の作動状態図を示す。

図において、１は減筒機構付噴射ポンプ、２は電磁弁、
３は送油ポンプ、４は噴射ノズル、５はコントローラ、
６はタイマー、７はスタートスイッチ、８はメインスイ
ッチ、９はバッテリー、１０はエンジン回転計センサー
、１１はクラッチ中立位置検知センサー、１２はタンク
である。

減筒機構付噴射ポンプエ（以下噴射ポンプと略す）は、
燃料入口をａ、ｂ２ケ所有している。この各入口ａ、ｂ
につながる噴射ポンプ内燃料ギヤラリ−は各々分離して
いる。タンク１２の燃料は送油ポンプ３により、全筒運
転の場合、入ロａ、ｂ両方へ供給され、噴射ポンプ１に
て加圧圧送され噴射ノズル４より燃焼室内（図示せず）
へ噴射される。減筒運転の場合は、入口すへの配管途中
に設けた電磁弁２の閉によりｂへの燃料供給とカットす
る。入口）への燃料供給カットにより、これにつながる
限定気筒は、燃料噴射されず減筒運転となるものである
。

尚限定気筒には、６気筒等間隔着火１−５−３−６−２
−４の場合、通常、１．２．３気筒又は４．５．６気筒
を設定する場合が多い。

前述の如く、全筒運転、減筒運転の切換えは、電磁弁２
の１開”、１閉”によりコントロールするが、該電磁弁
２はコントローラ５の出力信号を受けて作動する。コン
トローラ出力信号”ＯＦＦ”の場合は、電磁弁は１開”
で全筒運転、コントローラ出力信号′″ＯＮ”の場合は
電磁弁１閉”で減筒運転となる。

コントローラ５の出力信号″ＯＮ″”ＯＦＦ″状態は、
第２図「構成要素の作動状態図」に示しである。コント
ローラ５への入力信号としては、ｌ）タイマー６を介し
ての電源信号、２）エンジン回転計センサー１０からの
エンジン回転数信号、３）クラッチ中立位置検知センサ
ー１１からの中立位置信号の３種類であり、以下各々に
つき詳述する。

第１のタイマー６の電源信号は、エンジン始動時のみに
関係するものである。

バッテリー９からの電源は、メインスイッチ８のＯＮ”
、エンジンスタートスイッチ７の”ＯＮ”により、タイ
マー６に入る。タイマー６は、この状態よりある一定時
間”Ｔ“経過後、コントローラ５へ電源信号を送る。Ｔ
″は始動性を考慮し、機種固有の時間設定にすれば良い
。

第２のエンジン回転数信号であるが、従来の減筒運転で
は、この信号のみによりコントロールしていた。本発明
でもこの信号は必要である。エンジン回転計センサー１
０からの回転数信号は、コントローラ５にそのま〜入る
。コントローラ５内では、予め設定した減筒運転範囲と
照合し合致すれば”ＯＮ”信号となる。

第３のクラッチ中立位置信号は、クラッチ前進−中立−
後進の３状態のうち、中立位置のみをクラッチ中立位置
検知センサー１１で検知し、コントローラ５へ入力する
ものである。

コントローラ５は、以上３種類の入力信号を受け、減筒
運転の設定条件に合致した場合のみ、コントローラ出力
信号を出す。

その設定条件とは、以下の如くである。

〔１〕　　エンジン始動時は （イ）スタートスイッチ″ＯＮ”してＴ”時間経過後 （ロ）　エンジン回転数が減筒運転範囲内にある（ハ）
クラッチ位置が１中立”である 以上（イ）、（ロ）、（ハ）の３条件 〔２〕　　エンジン運転中は、前述〔１〕−仲）、（！
→の２条件である。

〔発明の効果〕

本発明は、全筒／減筒運転の切換機構を有する内燃機関
用燃料噴射ポンプの制御方法において、機関運転開始後
一定期間が経過した後で、エンジンクラッチが中立位置
にありかつエンジン回転数が設定値以下の場合にのみ減
筒運転することにより、次の効果を行する。

（１）エンジン始動時は、自動的に全筒運転となるため
、始動性および着火後のエンジン回転立上りが減筒運転
により阻害されることがない。

（２）クラッチを中立より前進又は後進に入れた場合の
エンストが防止出来る。又、無理な負荷負担（減筒運転
で全筒運転の負荷と負担）がなくなり、エンジン保護に
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る減筒運転コントロールシ
ステム図、第２図は各構成要素の作動状態図である。 １・・・減筒機構付噴射ポンプ ２・・・電磁弁　　　　　４・・・噴射ノズル５・・・
コントローラ　　６・・・タイマー７・・・スタートス
イッチ １０・・・エンジン回転ｔｌンサ− １１・・・クラッチ中立位置検知センサー躬１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）全筒／減筒運転の切換機構を有する内燃機関用燃
   料噴射ポンプの制御方法において、機関運転開始後一定
   期間が経過した後で、エンジンクラッチが中立位置にあ
   りかつエンジン回転数が設定値以下の場合にのみ、減筒
   運転を行うことを特徴とする燃料噴射ポンプの制御方法
   。
2. （２）送油ポンプを介して燃料タンクと燃料噴射ポンプ
   の第１ギヤラリとを連結する第１送油路と、第１送油路
   の送油ポンプ下流側で分岐し電磁弁を介して燃料噴射ポ
   ンプの第２ギヤラリへ連通する第２送油路と、エンジン
   始動を検知して一定時間経過後ＯＮ信号を出力するタイ
   マと、エンジン回転数を検出し設定値以下の時にＯＮ信
   号を出力する回転数検出器と、エンジンクラッチ位置を
   検知し中立位置時にＯＮ信号を出力するクラッチ位置検
   知器と、前記３つのＯＮ信号を同時に入力した場合電磁
   弁に閉信号を出力するコントローラとよりなることを特
   徴とする燃料噴射ポンプの制御装置。