JPH03120332A - アルミニウム箔とその製造方法 - Google Patents

アルミニウム箔とその製造方法

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JPH03120332A JP25964289A JP25964289A JPH03120332A JP H03120332 A JPH03120332 A JP H03120332A JP 25964289 A JP25964289 A JP 25964289A JP 25964289 A JP25964289 A JP 25964289A JP H03120332 A JPH03120332 A JP H03120332A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はアルミニウム箔に係り、特に、強度と成形加工
性に優れ、且つピンホールの少ないアルミニウム箔とそ
の製造方法に関するものである。
(従来の技術及び解決しようとする課題)一般にアルミ
ニウム箔は、用途に応じて、5゜5〜100μ鳳程度の
範囲の箔厚で使い分けられている。
従来は、一般にlN30(JIS  H4160)の純
アルミニウムが用いられてきたが、近年、包装用アルミ
ニウム箔において成形加工が必要されるものには、80
11.8079のようなAQ−Fe合金や、Feのほか
にMnを添加した8006等のAQ−Fe−Mn合金も
使用されつつある。
また、最近コストダウンの要望から薄肉化が指向されて
いるが、薄箔になるほど指数関数的にピンホールが増加
し、アルミニウム箔の特性である水分、空気などの遮断
性が劣り、使用上問題となる。
そこで、ピンホールを低減するために、箔地の製造工程
について検討されており(特公昭60−56786号、
特開昭63−18041号等)。
また、上記のA Q −Fa金合金Al11−Fe−M
n合金を15μm以下の薄箔に適用し、成形性及び強度
と共にピンホールに優れたアルミニウム箔を製造する試
みがなされている(特開昭63−26322号)。
しかし乍ら、これらのへρ−Fe合金或いはAQ−Fe
−Mn合金を用いて缶製品を製造する場合には次のよう
な問題点がある。
■不純物及び合金元素の含有量の影響から、熱処理後の
再結晶粒が変動し、缶製品の成形性、強度に対して変動
をもたらすほか1機械的性質の変動から箔の圧延性が劣
化し、ピンホールの数の増加をもたらすことがあり1品
質が安定しない。
■熱間圧延前の均質化熱処理条件によっても、上記と同
様な現象があり、品質の変動が生じる。
本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、薄厚箔におい
ても、強度及び成形性に優れ、ピンホールの少ないアル
ミニウム箔を提供し、またその製造方法を提供すること
を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、本発明者は種々の成分系、組
成のアルミニウム合金について鋭意研究を重ねた結果、
特定組成のA M −F e合金を適用することにより
、薄厚箔でも優れた特性が得られることを見い出し、ま
た同時に固有の製造条件を見い出すに至り、ここに本発
明をなしたものである。
すなわち5本発明に係るアルミニウム箔は、Fe:0.
8〜2.0%を含有すると共に、5ilo。
15%以下に規制し、且つFe/Si比を15以上に調
整し、不可避的不純物元素をそれぞれ0105%以下に
規制し、結晶粒径が15μm以下であることを特徴とす
るものである6 また、その製造方法は、上記化学成分を有するアルミニ
ウム合金に均質化熱処理を施すに際し、加熱温度T(’
C)が400℃以上500℃以下の範囲で、保持時間t
(hr)が次式 %式%) を満足する範囲で実施することを特徴とするものである
以下に本発明を更に詳述する。
(作用) 本発明は前述のようにA Q −F e合金を用いるが
、その化学成分等の限定理由は以下のとおりである。
Fe:0.7〜2.0% Feの添加は結晶粒の微細化に最も有効であり、強度、
成形性の向上に対して効果がある。しかし、0.7%未
満では結晶粒の微細化が不充分となり、強度、成形性の
向上並びにピンホールの低減に対して効果がない。また
2、0%を超えると効果が飽和すると共に、後工程の冷
間圧延においても巨大なA Q −Fa系の金属間化合
物が分割されにくく残存し易くなり、却って成形性、ピ
ンホールに悪影響をもたらす。
したがって、Fe量は0.7〜2.0%の範囲とする。
なお、このFagkの場合、tJ造条件により特性が変
化し易いので、後述するように製造工程管理が必要であ
る。
Si:O,15%以 Feを合金化する上では、不純物元素の含有量の変動が
生じ易い。特にSiは変動し易く、またSiは造塊時の
晶出物の形態に大きな影響をもたらし、Si量が多いと
晶出物の大きさが大きくなると共に、再結晶粒の発生核
となるべき晶出物の数が少なくなり、結果的に再結晶粒
径が大きくなるため、s製品の強度、成形性及びピンホ
ールに対して悪影響塵を及ぼすので、極力少なく抑制し
なければならない。本発明においては、Si量は、以下
に説明する如(Fe量との関係から0.15%以下に抑
制し、好ましくは0.10%以下である。
Fe/Si  :15以上 上述の如<、Si量はできるだけ少ない方が好ましいが
、Faの含有量によって作用範囲が異なり、Fe量が多
ければ許容範囲は広くなり、Fanが少なくなれば規制
量を厳しくする必要がある。
この点、本発明では、Fe/Si比をコントロールし、
Fe/Si比を15以上に保つ必要があることが判明し
た。ここで、絶対量としてSi量が0.15%を超える
と、Fe量が多くなってもSiの影響を無視できず、強
度、成形性、ピンホールなどの特性が劣ってくるので、
SL、jiの」二限は前述の如<0.15%とするもの
である。
その他の一素: 々0.05%以 Mnなどの第3元素を添加すると、製造工程条件の変動
により特性が変化し易いため、できるだけ添加しない方
がよい。不可避的不純物の含有についても同様である。
したがって、他の不純物量はそれぞれ0.05%以下に
規制する。
糀益五1庄」」μm以下 箔製品における結晶粒径が15μ厘よりも大きいと、強
度及び成形性の低下をもたらし、また薄厚箔の場合には
ピンホールの発生が生じるので好ましくない、望ましく
は10μm以下である。
次に本発明の製造条件について説明する。
上記化学成分を有するアルミニウム合金は、常法により
造塊し、圧延が行なわれるが、熱間圧延に先立って均質
化熱処理が行なわれる。
通常、この熱処理は500〜560℃の範囲で4〜10
時間程時間待する条件で実施されているが、温度、保持
時間により強度、成形性に変動が生じ易い、すなわち、
均質化熱処理は、造塊時に生成した晶出物の形態を変化
させ、温度が500℃を超えると大きさが増大すると共
に、再結晶粒の核となるべき晶出物の数が減少し箔製品
の結晶粒が大きくなり、強度、成形性及びピンホールの
特性を悪化させる。また、400℃に満たない場合は、
従来の造塊時の偏析に対する均質化熱処理の効果が不十
分となり、後の熱間圧延時の表面性状の悪化及び箔製品
の位置による特性のバラツキが生じ1強度、成形性及び
ピンホールの特性の均一性を悪化させるので、好ましく
ない。したがって、本発明では、均質化熱処理温度を4
00〜500℃の温度範囲に制御する。
また、保持時間については、均質化熱処理温度をT(’
C)、保持時間をt (hr)とすると、t≦(55−
0,IT)(但し、t≦10)を満足する範囲で実施す
る。500℃未満であっても、長゛時間保持すれば晶出
物が粗大化することになり、最大5時間以内にする必要
がある。また、400℃でも同様に10時間以内にする
必要がある。長時間の熱処理は熱エネルギー的にも不利
になることから、短時間が好ましい。
なお、熱間圧延、冷間圧延、仕上げ焼鈍等々の工程及び
条件は特に制限されない。
次に本発明の実施例を示す。
(実施例) 第1表に示す化学成分を有するA n −Fe合金につ
いて1通常法の造塊によりスラブを作製し、各種の加熱
温度、保持時間で均質化熱処理を実施した後、通常の熱
間圧延により熱延板(3,5mm厚さ)を製造し、引き
続き冷間圧延により箔製品厚(40μm又は7μm)ま
で圧延を実施した。なお、7μ■箔の仕上げ圧延はダブ
リング圧延により行った・ 圧延後、仕上げ焼鈍を380℃で実施し、箔製品を得た
後、以下の項目について調査した。それらの結果を第1
表に併記する。
■結晶粒径 光学顕微鏡により観察し、平均粒径を測定した。
■強度、伸び インストロン式の引張試験機により抗張力及び全伸びを
測定した。引張試験片は幅15mm、有効長さLoom
mの短冊状のものを用いた。
■エリクセン値 成形性の評価として、40μm箔についてJIS  Z
  2247に準じてエリクセン試験を行い、エリクセ
ン値を測定した6 ■ピンホール数 7.0μ■箔について暗室にて箔の下方から光を当て、
目視によりピンホール数をカウントした後。
1a+”当りの数に換算した。
第1表より明らかなように1本発明例は、いずれも結晶
粒径が小さく、薄厚箔(7μ■箔)の場合には強度、全
伸び(成形性)が優れていると共にピンホール数が極め
て少ない。また40μll箔においても優れた強度、全
伸び及びエリクセン値(成形性)が得られている。
【以下余白l (発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば次のような優れた
効果が得られる。
■薄厚箔においても優れた強度、成形性が得られるため
、従来より使用されているものに対しては薄肉化が可能
になると共に、従来使用できなかった複雑な形状への成
形も可能になり、用途の拡大化を図ることができる。
■薄厚箔においてもピンホールの発生が抑えられるので
、現状よりも薄肉化が可能になり、コスト低減が可能に
なる。また、ピンホールが原因による箔切れが抑制され
るため1歩留の向上が得られる。
■均質化熱処理の温度の変動による品質のバラツキが抑
えられると共に、従来のアルミニウム合金のようにFe
以外にMn等の元素を添加しないので、その他の製造条
件の影響を受けに<<1品質の安定化が可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で(以下、同じ)、Fe:0.8〜200
    %を含有すると共に、Si:0.15%以下に規制し、
    且つFe/Si比を15以上に調整し、不可避的不純物
    元素をそれぞれ0.05%以下に規制し、結晶粒径が1
    5μm以下であることを特徴とするアルミニウム箔。
  2. (2)請求項1に記載の化学成分を有するアルミニウム
    合金に均質化熱処理を施すに際し、加熱温度T(℃)が
    400℃以上500℃以下の範囲で、保持時間t(hr
    )が次式 t≦(55−0.1T)(但し、t≦10)を満足する
    範囲で実施することを特徴とするアルミニウム箔の製造
    方法。
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