JPH04318144A - 強度、焼付硬化性かつ成形性に優れたAl合金板及びその製造方法 - Google Patents

強度、焼付硬化性かつ成形性に優れたAl合金板及びその製造方法

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JPH04318144A
JPH04318144A JP3112379A JP11237991A JPH04318144A JP H04318144 A JPH04318144 A JP H04318144A JP 3112379 A JP3112379 A JP 3112379A JP 11237991 A JP11237991 A JP 11237991A JP H04318144 A JPH04318144 A JP H04318144A
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Takeo Sakurai
櫻井健夫
Mitsuo Hino
日野光雄
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強度、焼付硬化性かつ
成形性に優れたAl合金板及びその製造方法に係り、よ
り詳しくは、T4状態での素材強度が高く、素材の薄肉
化に対して有効で、かつ自動車部品、家電部品、機械部
品で加工時の成形性に優れ、これらの製造過程にある焼
付塗装(ベーキング)などの短時間加熱処理により強度
の向上が期待できるAl合金板及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
自動車部品、家電部品、機械部品等の軽量化を主体とし
て使用されているAl合金板は、プレスや曲げ等の成形
加工が行われ、加工後の塗装工程において、塗装膜に強
度を与えるために加熱処理(焼付塗装:ベーキング)が
行われている。その際の加熱温度を利用してAl合金板
の強度を向上させる方法が行われている。
【0003】かゝるAl合金板としては、プレス等の成
形加工時には強度を低くし、成形が容易で、成形加工後
は、焼付塗装の加熱処理により強度が著しく向上する材
料であることが理想とされ、主としてAl−Mg−Si
系Al合金が使用されている。
【0004】しかし、従来、この種の用途に使用される
Al−Mg−Si系Al合金及びその製造方法において
は、成形性或いは形状凍結性の重視により、T4状態で
の強度が極めて低く、更には焼付硬化後に強度が向上し
たとしても十分な強度が得られず、軽度な外力を加えた
だけで変形してしまうという問題があった。
【0005】一方、自動車用部品においては、自動車の
低燃費規制により、更に軽量化が推進される傾向にある
。これにより、Al合金板の薄肉化が要求されるが、従
来のAl合金板及びその製造方法では、T4状態での素
材強度を低くして成形性を向上させているか、或いは、
薄肉化のため素材強度を高くすると成形性が著しく劣る
等の問題があった。
【0006】更に、最近の焼付塗装の焼付条件は、省エ
ネルギー化及び生産性向上のため、加えて樹脂などの高
温で処理できない部品の多用化が進み、塗料の進歩した
こと等により、低温化してきている。例えば、自動車用
部品Al合金の焼付温度は、従来は約200℃であった
が、近年、170〜160℃の低温で処理されるように
なっている。このため、従来のAl−Mg−Si系Al
合金板及びその製造方法では、最近の傾向であるこのよ
うな低温処理で焼付硬化性を向上させることは極めて困
難であった。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、軽量化に伴う薄肉化に対
応した素材強度の高強度化、更には高強度にしても成形
性の劣化を顕著に抑制でき、かつ、焼付塗装時の焼付条
件が低い温度で、しかも、短時間の処理であっても優れ
た焼付硬化性を有するAl合金板及びその製造方法を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、従来のAl−M
g−Si系合金の強化機構は次のような時効硬化機構に
基づくものであることが判明した。
【0009】
【0010】よって、素材強度を高強度化するための手
段として、次の2点が考えられた。 (1)比較的原子半径の小さく、かつAl中の拡散速度
が著しく速い元素を用い、T4状態でのG.P.ゾーン
の析出を著しく促進させる。 (2)次いで、成形性の向上のために、成形性の目安と
なる伸びに関し、板厚方向の結晶粒を微細化すると共に
、晶出物や金属間化合物の量を最適化して、成形中の加
工硬化を低減することである。
【0011】そこで、Al−Mg−Si系合金に上記2
点の効果を付与し得る主要添加元素を見い出すべく研究
を重ねたところ、(1)の条件を満足する元素としてB
e、(2)の条件を満足する元素としてMnがあること
を見い出した。本発明は、かゝる知見に基づき、更にそ
の含有成分や製造条件等について詳細に研究を重ねて完
成したものである。
【0012】すなわち、本発明は、Mg:0.3〜1.
0%、Si:0.5〜2.0%をMg/Si比が1以下
で含有し、更にBe:0.03〜0.2%及びMn:0
.05〜1.0%を含有し、必要に応じ更にCu:0.
8%以下、Ti:0.1%以下、Cr:0.4%以下並
びにFe:0.5%以下のうちの少なくとも1種を含有
している残部がAl及び不純物からなる組成を有し、板
厚方向の結晶粒径が30μm以下であることを特徴とす
る強度、170℃以下の低温焼付での焼付硬化性かつ成
形性に優れたAl−Mg−Si系Al合金板を要旨とす
るものである。
【0013】また、その製造方法は、前記化学成分を有
するAl合金鋳塊にバーニング温度以下の温度で均質化
処理を施した後、熱間圧延を行い、次いで冷間圧延を行
って所望の板厚とした後、溶体化処理として100℃/
分以上の加熱速度で530〜590℃の温度に急速加熱
し、この温度域に10秒以上保持した後、冷却速度を3
00℃/分以上で50〜120℃の温度に焼入れし、そ
のまま50〜120℃の温度で1〜48時間の温度に保
持することを特徴とするものである。また、その製造方
法は、前記化学成分を有するAl合金鋳塊を均質化処理
を施した後、熱間圧延を行い、次いで冷間圧延をし所望
の板厚とした後、溶体化処理として100℃/分以上の
加熱速度で500〜590℃の温度に急速加熱し、この
温度域に10秒以上保持後、冷却速度を300℃/分以
上で50〜120℃の温度に焼入れし、そのまま50〜
120℃の温度で1〜48時間の温度に保持する。
【0014】以下に本発明を更に詳述する。
【0015】
【作用】まず、本発明における化学成分の限定理由につ
いて説明する。
【0016】Mg:Mgはそれ自体の固溶体強化と、S
iと共同して強度を付与する元素であり、時効析出物β
′−Mg2Siを析出し、更に後述するようにCuと結
合した場合、時効析出物S′−CuMgAl2の析出に
よる析出硬化により強度を付与するものである。しかし
、0.3%未満では十分な強度(以下、強度とは素材及
び170℃以下の低温焼付塗装後の強度をいう)が得ら
れず、また、1.2%を超えて添加すると、鋳造時に平
衡相Mg2Siが晶出として成長し、伸びの低下が見ら
れることにより成形性が著しく低下する。よって、Mg
含有量は0.3〜1.0%の範囲とする。
【0017】Si:SiはMgと共同して主として時効
析出物β′−Mg2Siの析出による析出硬化で強度を
付与する元素である。しかし、0.5%未満では十分な
強度が得られず、また、2.0%を超えると平衡相Mg
2Siが晶出し、伸びを大きく低下させ、すなわち、成
形性の劣化を生ずる。よって、Si含有量は0.5〜2
.0%の範囲とする。
【0018】但し、Mg量とSi量の比(Mg/Si)
が1以下となるように成分調整をする必要がある。これ
は、この比が1より大きいと、低温焼付塗装による加熱
処理を施しても強度が上がらず、また素材で室温放置時
間が長いと成形性が劣化するためである。
【0019】Be:Beは原子半径が1.13Åと小さ
く、かつAl中の拡散係数が52cm/sとAl中の拡
散元素の中では最も大きいので、T4状態でのG.P.
ゾーンの析出や低温焼付塗装後のβ′−Mg2Siの析
出速度を促進し、強度の向上に寄与する元素である。し
かし、0.03%未満では十分な強度を得ることができ
ず、また、0.2%を超えると耐食性及び成形性が劣化
する。 よって、Be含有量は0.03〜0.2%の範囲とする
【0020】Mn:Mnは、Cuと同様に、第二層析出
物としてMnAl6が析出し、溶体化処理を十分に行っ
て強度を上げてもAl−Mg−Si系合金の集合組織に
何ら変化を与えず、しかも合金組織の再結晶を抑制して
結晶粒を微細化する効果がある。そのため、成形向上に
寄与する元素である。しかし、0.05%未満では、結
晶粒微細化効果が現われず、しかも、第二層析出物Mn
Al6の析出が顕著ではないため成形加工性の向上が認
められない。また、1.0%を超えて含有すると粗大な
晶出物を生成し、成形性を低下させる。よって、Mnの
含有量は0.05〜1.0%の範囲とする。この範囲で
Mnを添加することにより、溶体化処理を十分に行って
素材強度を上げても、板厚方向の結晶粒が30μm以下
にあり、しかも集合組織に変化を与えないため、成形性
の劣化は認められない。
【0021】上述のことから、本発明では、上記Mg、
Si量を含有したAl−Mg−Si系合金に、強度向上
添加元素としてBeを、更に成形性の低下を抑制する元
素としてMnを含有させることを必須条件とするもので
ある。なお、以下に説明する元素Cu、Ti、Cr、F
eのうちの少なくとも1種以上を必要に応じて含有させ
ることができる。
【0022】Cu:Cuは強度向上に寄与する元素であ
るが、0.8%を超えると耐食性及び成形性が低下する
。 よって、Cu含有量は0.8%以下とする。
【0023】Ti:Tiは鋳塊の結晶粒を微細にし、且
つ成形性を向上させる元素であるが、0.1%を超えて
含有すると、粗大な晶出物を生成し、成形性を低下させ
る。よって、Ti含有量は0.1%以下とする。
【0024】Cr:Crは強度を向上させる効果のある
元素であるが、含有量が増加すると粗大な晶出物を生成
して、成形性を低下させることになる。よって、Cr含
有量は0.4%以下とする。
【0025】Fe:Feは強度向上効果は小さいが、含
有量が多くなると晶出物の生成が著しく、成形性を低下
させることになる。よって、Fe含有量は0.5%以下
とする。
【0026】次に、本発明の製造条件について説明する
【0027】まず、上記化学成分を有するAl合金鋳塊
に均質化処理を施す。均質化処理は、バーニング温度以
下の温度で行うのが望ましい。続いて熱間圧延を行うが
、この条件は、低温焼付での焼付硬化性に及ぼす効果は
小さいので、特に限定する必要がない。熱間圧延後、冷
間圧延を行って所望の板厚にする。本発明ではここまで
の工程の条件を特に限定する必要はないが、冷間圧延後
の溶体化処理を制御して製造することを最も特徴として
いる。
【0028】すなわち、溶体化処理は、急速加熱で高温
短時間の処理、続いて急速冷却を行うことにより、素材
強度の向上及び低温焼付での焼付硬化性の向上を図るの
に重要な処理である。そのため、まず、100℃/分以
上の加熱速度で530〜590℃の高温に急速加熱し、
この温度に10秒以上保持する。加熱温度が530℃未
満の温度では強度の向上が少なく、また、低温焼付での
焼付硬化性の向上も小さい。また590℃を超える温度
ではバーニングを発生するため、好ましくない。なお、
必須成分であるMnの添加により、590℃という高温
で溶体化処理を施し、素材強度を上げても、成形性の劣
化はないので、バーニング寸前までの溶体化処理が可能
となる。また、加熱速度が100℃/分未満或いは保持
時間が10秒未満では、強度の向上、低温焼付での焼付
硬化性の向上効果は得られない。
【0029】次いで、急冷するが、冷却速度が300℃
/分未満では低温焼付での焼付硬化性の向上が少ないの
で、冷却速度は300℃/分以上とする必要がある。
【0030】本発明では、この冷却速度により、50〜
120℃の温度に焼入れし、この温度(焼入温度)にて
1〜48時間の温度保持を行うのである。この焼入温度
並びに焼入後保持する温度は、50℃未満では低温焼付
での焼付硬化性の向上は認められず、また120℃を超
えると、強度の向上はあるものの、低温焼付での焼付硬
化性の向上は認められないので好ましくない。
【0031】上記製造条件で得られる素材は、溶体化処
理温度が高温の場合でも、結晶粒径が30μm以下であ
る。素材の結晶粒が30μmを超えると成形性の劣化が
著しいので好ましくない。
【0032】次に本発明の実施例を示す。
【0033】
【実施例1】
【表1】 に示す化学成分を有するAl合金を通常の方法で溶解、
鋳造し、得られた鋳塊について、加熱速度40℃/hr
で540℃の温度に6時間保持する均質化処理を施した
後、熱間圧延及び冷間圧延(冷間圧延率30%)を行い
、1.0mm厚の板とした。この板を加熱速度400℃
/分で550℃の温度に40秒間保持し、800℃/分
の冷却速度で50℃の温度に焼入れし、そのまま50℃
の温度に24時間保持した。
【0034】得られた素材の特性並びに焼付(170℃
×20分)後の焼付硬化性(耐力)を
【表2】 に示す。表2から明らかなように、本発明例No.1〜
No.7は、比較例No.8〜No.14に比べ、高強
度でかつ低温焼付での焼付硬化性に優れ、しかも成形性
の良い材料であることがわかる。なお、本発明例の結晶
粒径は30μm以下であった。
【0035】
【実施例2】実施例1の表1に示したNo.2のAl合
金(本発明範囲内の化学成分)を通常の方法で溶解、鋳
造し、得られた鋳塊について、加熱速度40℃/hrで
540℃の温度に6時間保持する均質化処理を施した後
、熱間圧延及び冷間圧延(冷間圧延率30%)を行い、
1.0mm厚の板とした。
【0036】次いで、この板を加熱速度400℃/分で
480〜610℃の温度に加熱して1〜60秒間保持し
、600℃/分の冷却速度で30〜150℃の温度に焼
入れし、そのまま30〜150℃の温度に2〜72時間
保持した。
【0037】得られた素材の特性並びに焼付(170℃
×20分)後の焼付硬化性(耐力)を
【表3】 に示す。表3から明らかなように、本発明例No.2〜
No.4、No.7〜No.8、No.10〜No.1
1、No.13〜No.14は、いずれも高強度で、低
温焼付での焼付硬化性に優れ、かつ成形性の良い材料で
あることがわかる。なお、本発明例はいずれも結晶粒径
が30μm以下であった。一方、比較例は、溶体化処理
の加熱温度、加熱時間、焼入温度、保持時間のいずれか
が本発明範囲外であるため、強度、低温焼付での焼付硬
化性、成形性のすべてを同時に満足できていない。
【0038】
【実施例3】実施例1の表1に示したNo.1〜No.
3のAl合金(本発明範囲内の化学成分)と、No.1
0及びNo.13のAl合金(本発明範囲外の化学成分
)を通常の方法で溶解、鋳造し、得られた鋳塊について
、加熱速度40℃/hrで540℃の温度に6時間保持
する均質化処理を施した後、熱間圧延及び冷間圧延(冷
間圧延率30%)を行い、1.0mm厚の板とした。
【0039】次いで、この板を加熱速度400℃/分で
550℃の温度に40秒間保持し、800℃/分の冷却
速度で50℃の温度に焼入れし、そのまま50℃の温度
に24時間保持した。この熱処理を施した材料をエメリ
ー紙(320〜1200番)、バフ(アルミナ使用)に
より鏡面研磨し、腐食後、光学顕微鏡にて結晶粒の観察
を行った。得られた素材の特性と結晶粒径並びに焼付(
170℃×20分)後の焼付硬化性の関係を
【4表】に
示すと共に、No.2及びNo.10の材料の結晶組織
写真を図1及び図2に示す。
【0040】表4及び図より明らかなように、本発明合
金No.1〜No.3は、いずれも板厚方向の結晶粒が
30μm以下であり、比較合金No.10及びNo.1
3に比べ、結晶粒が微細化している。更に、その成形性
を見ると、本発明合金No.1〜No.3は、伸びの向
上及び優れた成形性を有している。このことから、結晶
粒の微細化が伸び、成形性の向上に付与し、Mnがその
役割を果たしていることがわかる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
Al−Mg−Si系Al合金板においてMg、Si含有
量を調整すると共に、強度向上に効果のあるBe或いは
Cuを添加し、更に成形性低下抑制効果のあるMnを添
加することにより、高強度で、しかも成形性を向上でき
、かつ、溶体化処理の制御及び溶体化処理後の熱処理を
制御するので、低温短時間での焼付塗装において焼付硬
化性を向上できるアルミニウム合金板を得ることができ
る。このため、アルミニウム合金板の高強度化による薄
肉化が可能となり、自動車、家電製品、機械部品などの
軽量化に寄与し、工業的に使用頻度を向上させることが
でき、その実用上の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で得られた素材(本発明合金No.2)
の金属組織(結晶粒)を示す写真である。
【図2】実施例で得られた素材(比較合金No.10)
の金属組織(結晶粒)を示す写真である。
【表4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  重量%で(以下、同じ)、Mg:0.
    3〜1.0%、Si:0.5〜2.0%をMg/Si比
    が1以下で含有し、更にBe:0.03〜0.2%及び
    Mn:0.05〜1.0%を含有し、残部がAl及び不
    純物からなる組成を有し、板厚方向の結晶粒径が30μ
    m以下であることを特徴とする強度、170℃以下の低
    温焼付での焼付硬化性かつ成形性に優れたAl−Mg−
    Si系Al合金板。
  2. 【請求項2】  更にCu:0.8%以下、Ti:0.
    1%以下、Cr:0.4%以下並びにFe:0.5%以
    下のうちの少なくとも1種を含有している請求項1に記
    載のAl合金板。
  3. 【請求項3】  請求項1又は2に記載の化学成分を有
    するAl合金鋳塊にバーニング温度以下の温度で均質化
    処理を施した後、熱間圧延を行い、次いで冷間圧延を行
    って所望の板厚とした後、溶体化処理として100℃/
    分以上の加熱速度で530〜590℃の温度に急速加熱
    し、この温度域に10秒以上保持した後、冷却速度を3
    00℃/分以上で50〜120℃の温度に焼入れし、そ
    のまま50〜120℃の温度で1〜48時間の温度に保
    持することを特徴とする強度、170℃以下の低温焼付
    での焼付硬化性かつ成形性に優れたAl合金板の製造方
    法。
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