JPS63125645A - 微細結晶粒を有するアルミニウム合金材料の製造方法 - Google Patents
微細結晶粒を有するアルミニウム合金材料の製造方法Info
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- JPS63125645A JPS63125645A JP62048305A JP4830587A JPS63125645A JP S63125645 A JPS63125645 A JP S63125645A JP 62048305 A JP62048305 A JP 62048305A JP 4830587 A JP4830587 A JP 4830587A JP S63125645 A JPS63125645 A JP S63125645A
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- Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明はJIS 2000番系、6000番系あるい
は7000番系で代表される展伸用熱処理型アルミニウ
ム合金からなる微細結晶粒を有するアルミニウム合金材
料の製造方法に関し、特に超塑性加工用材料に最適なア
ルミニウム合金材料の製造方法に関するものである。
は7000番系で代表される展伸用熱処理型アルミニウ
ム合金からなる微細結晶粒を有するアルミニウム合金材
料の製造方法に関し、特に超塑性加工用材料に最適なア
ルミニウム合金材料の製造方法に関するものである。
従来の技術
近年に至り微細結晶粒を有する金属材料の超塑性現象を
利用して超塑性加工を行なう技術が注目を集めるように
なっている。微細結晶粒による超塑性現象は、展伸用熱
処理型アルミニウム合金においても認められるものであ
り、結晶粒を25伽程度以下の微細なものとすれば所定
の超塑性温度域での加工により超塑性を呈することが知
られている。
利用して超塑性加工を行なう技術が注目を集めるように
なっている。微細結晶粒による超塑性現象は、展伸用熱
処理型アルミニウム合金においても認められるものであ
り、結晶粒を25伽程度以下の微細なものとすれば所定
の超塑性温度域での加工により超塑性を呈することが知
られている。
従来、このような超塑性加工が可能となる程度に結晶粒
か微細な熱処理型アルミニウム合金圧延板を製造する方
法としては、 (イ)金属間化合物の粗大粒子を過時効処理により析出
させて、温間加工で歪を与える方法(例えば特開昭53
−132420@ )、(ロ)溶体化処理後急冷して、
冷間圧延にて歪を与える方法(例えば特開昭60−86
251号)、(ハ)溶体化処理温度から徐冷して冷間圧
延する方法(例えば特開昭60−125354号)、が
知られている。
か微細な熱処理型アルミニウム合金圧延板を製造する方
法としては、 (イ)金属間化合物の粗大粒子を過時効処理により析出
させて、温間加工で歪を与える方法(例えば特開昭53
−132420@ )、(ロ)溶体化処理後急冷して、
冷間圧延にて歪を与える方法(例えば特開昭60−86
251号)、(ハ)溶体化処理温度から徐冷して冷間圧
延する方法(例えば特開昭60−125354号)、が
知られている。
発明が解決すべき問題点
前述のような微細結晶粒を有するアルミニウム合金圧延
板を製造するだめの各方法のうち、(イ)の方法では、
過時効処理や温間加工を行なうために生産性が低くなら
ざるを得ないという問題がある。また(口)の方法では
、結晶粒は微細化することかできるが、溶体化処理・急
冷後の圧延か困難となる問題がある。ざらに(ハ)の方
法では、圧延性は良いものの、微細な結晶粒を得るため
には90%以上もの強冷間加工が必要どなる問題かある
。
板を製造するだめの各方法のうち、(イ)の方法では、
過時効処理や温間加工を行なうために生産性が低くなら
ざるを得ないという問題がある。また(口)の方法では
、結晶粒は微細化することかできるが、溶体化処理・急
冷後の圧延か困難となる問題がある。ざらに(ハ)の方
法では、圧延性は良いものの、微細な結晶粒を得るため
には90%以上もの強冷間加工が必要どなる問題かある
。
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、生
産性低下、冷間圧延性低下などの諸問題を招くことなく
、超塑性加工に適した微細な結晶粒を有する材料を実際
的に得ることができる方法を提供することを目的とする
ものである。
産性低下、冷間圧延性低下などの諸問題を招くことなく
、超塑性加工に適した微細な結晶粒を有する材料を実際
的に得ることができる方法を提供することを目的とする
ものである。
問題点を解決するための手段
この発明の方法は、基本的には、溶体化処理温度近傍の
温度からの徐冷によって析出粒子を粗大に析出させて、
これを再結晶核とし、しかもその後の溶体化処理温度の
40〜80%の温度域からの焼入れによって、冷間圧延
性を溶体化処理温度から焼入れした場合(完全焼入れの
場合)よりも向上させるとともに残留する合金元素の固
溶・時効もしくは微細析出を図ってマトリックス内の転
位密度、変形帯を多くし、もって再結晶時における核発
生頻度を向上させ、結晶粒を微細化させるものでおる。
温度からの徐冷によって析出粒子を粗大に析出させて、
これを再結晶核とし、しかもその後の溶体化処理温度の
40〜80%の温度域からの焼入れによって、冷間圧延
性を溶体化処理温度から焼入れした場合(完全焼入れの
場合)よりも向上させるとともに残留する合金元素の固
溶・時効もしくは微細析出を図ってマトリックス内の転
位密度、変形帯を多くし、もって再結晶時における核発
生頻度を向上させ、結晶粒を微細化させるものでおる。
具体的には、第1発明の方法は、展伸用熱処理型アルミ
ニウム合金であって、しかもMn0.05〜1,5%(
重量%、以下同じ)、Cr0.05〜0.4%、7 r
0.05〜0.3%のうちの1種または2種以上を含
有するアルミニウム合金を素材とし、圧下率30%以上
の第1次熱間圧延を施した後、その合金の溶体化処理温
度の80%以上の温度で0.5〜24時間加熱し、その
後0.001〜0.05℃/ SeCの範囲内の冷却速
度で溶体化処理温度の60〜90%の温度まで冷却し、
その温度から直ちにもしくはその温度に24時間以内保
持してから第2次熱間圧延を開始して、溶体化処理温度
の40〜80%の温度で第2次熱間圧延を終了させた後
引続いて0.107580以上の冷却速度で180℃以
下、好ましくは室温まで冷却するか、もしくは最終パス
の入側の温度が溶体化処理温度の40〜80%となるよ
うにかつ最終パスを通じての冷却速度が0.1℃/ S
eC以−1二になるようにしかも圧延上り温度が180
℃以下、好ましくは室温となるように第2次熱間圧延し
、その後加工率60%以上の冷間加Tを行なった後、そ
の合金の再結晶温度以上トの温度に1℃I SeC以上
の昇温速度で昇温させて再結晶させることを特徴とする
ものである。
ニウム合金であって、しかもMn0.05〜1,5%(
重量%、以下同じ)、Cr0.05〜0.4%、7 r
0.05〜0.3%のうちの1種または2種以上を含
有するアルミニウム合金を素材とし、圧下率30%以上
の第1次熱間圧延を施した後、その合金の溶体化処理温
度の80%以上の温度で0.5〜24時間加熱し、その
後0.001〜0.05℃/ SeCの範囲内の冷却速
度で溶体化処理温度の60〜90%の温度まで冷却し、
その温度から直ちにもしくはその温度に24時間以内保
持してから第2次熱間圧延を開始して、溶体化処理温度
の40〜80%の温度で第2次熱間圧延を終了させた後
引続いて0.107580以上の冷却速度で180℃以
下、好ましくは室温まで冷却するか、もしくは最終パス
の入側の温度が溶体化処理温度の40〜80%となるよ
うにかつ最終パスを通じての冷却速度が0.1℃/ S
eC以−1二になるようにしかも圧延上り温度が180
℃以下、好ましくは室温となるように第2次熱間圧延し
、その後加工率60%以上の冷間加Tを行なった後、そ
の合金の再結晶温度以上トの温度に1℃I SeC以上
の昇温速度で昇温させて再結晶させることを特徴とする
ものである。
なおここで「最終パスを通じて−1とは、[ジングルス
タンドであるか多段スタンドであるかを問わず、最終パ
スの圧延ロールと冷却系一式を板か通過する間を通じて
」を意味し、以下も同義である。
タンドであるか多段スタンドであるかを問わず、最終パ
スの圧延ロールと冷却系一式を板か通過する間を通じて
」を意味し、以下も同義である。
また第2発明の方法は、展伸用熱処理型アルミ−9=
ニウム合金であって、しかもMn0.05〜1.5%、
Cr 0.05〜0.4%、Z r 0.05〜0.3
%のうちの1種または2種以上を含有するアルミニウム
合金を素材とし、圧下率30%以上の第1次熱間圧延を
施した後、その合金の溶体化処理温度の80%以1−の
温度で0.5〜24時間加熱し、その後0.001〜0
.05℃/ SeCの範囲内の冷却速度で室温まで冷却
し、次いで溶体化処理温度の60〜90%の温度に再加
熱して、直ちにもしくけその温度に24時間以内保持し
てから第2次熱間汁延を開始し、溶体化処理温度の40
〜80%の温度で第2次熱間圧延を終了させた後引続い
て0,1℃/ SeC以上の冷却速度で180℃以下、
好ましくは室温まで冷却するか、もしくは最終パスの入
側の温度か溶体化処理温度の40〜80%となるように
かつ最終パスを通じての冷却速度か0.1℃/ SeC
以上になるようにしかも圧延上り温度が180 ℃以下
、好ましくは室温となるように第2次熱間圧延し、その
後加工率60%以上の冷間加工を行なった後、その合金
の再結晶温度以上の温度にVC/ SeC以上の昇温速
度で昇温さttで再結晶させることを特徴とするもので
ある。
Cr 0.05〜0.4%、Z r 0.05〜0.3
%のうちの1種または2種以上を含有するアルミニウム
合金を素材とし、圧下率30%以上の第1次熱間圧延を
施した後、その合金の溶体化処理温度の80%以1−の
温度で0.5〜24時間加熱し、その後0.001〜0
.05℃/ SeCの範囲内の冷却速度で室温まで冷却
し、次いで溶体化処理温度の60〜90%の温度に再加
熱して、直ちにもしくけその温度に24時間以内保持し
てから第2次熱間汁延を開始し、溶体化処理温度の40
〜80%の温度で第2次熱間圧延を終了させた後引続い
て0,1℃/ SeC以上の冷却速度で180℃以下、
好ましくは室温まで冷却するか、もしくは最終パスの入
側の温度か溶体化処理温度の40〜80%となるように
かつ最終パスを通じての冷却速度か0.1℃/ SeC
以上になるようにしかも圧延上り温度が180 ℃以下
、好ましくは室温となるように第2次熱間圧延し、その
後加工率60%以上の冷間加工を行なった後、その合金
の再結晶温度以上の温度にVC/ SeC以上の昇温速
度で昇温さttで再結晶させることを特徴とするもので
ある。
ざらに第3発明および第4発明の方法は、特定の成分組
成範囲のAl−Zn−MQでu系合金材料を対象とし、
かつ各プロセス中における温度条件をより具体的に規定
したものである。
成範囲のAl−Zn−MQでu系合金材料を対象とし、
かつ各プロセス中における温度条件をより具体的に規定
したものである。
すなわち第3発明の方法は、7n5.1〜8.1%、M
g1.8〜3.4%、Cu1.2〜2.6%、Ti0.
2%以下を含有するとともに、Mn0.05〜1.5%
、Cr 0.05〜0.4%、Z r 0.05〜0.
3%のうちの1種または2種以上を含有するアルミニウ
ム合金を素材とし、圧下率30%以上の第1次熱間圧延
を施した後、4.00〜520 ℃の温度で0.5〜2
4時間加熱し、その後o、ooi 〜0.05℃/ S
eCの範囲内の冷却速度で280〜430℃の範囲内の
温度まで冷却し、その温度から直ちにもしくはその温度
に24時間以内保持してから第2次熱間圧延を開始して
、250〜400℃の温度で第2次熱間圧延を終了させ
た後引続いて0.1℃/ SeC以上の冷却速度で18
0℃以下、好ましくは室温まで冷却するか、もしくは最
終パスの入側の温度が250〜400℃となるようにか
つ最終パスを通じての冷却速度が0.1℃/ SeC以
上になるようにしかも圧延上り温度か180℃以下、好
ましくは室温となるように第2次熱間圧延し、その後加
工率60%以上の冷間加工を行なった後、350〜50
0℃の温度に1℃/ sec以上の昇温速度て昇温させ
て再結晶させることを特徴とするものである。
g1.8〜3.4%、Cu1.2〜2.6%、Ti0.
2%以下を含有するとともに、Mn0.05〜1.5%
、Cr 0.05〜0.4%、Z r 0.05〜0.
3%のうちの1種または2種以上を含有するアルミニウ
ム合金を素材とし、圧下率30%以上の第1次熱間圧延
を施した後、4.00〜520 ℃の温度で0.5〜2
4時間加熱し、その後o、ooi 〜0.05℃/ S
eCの範囲内の冷却速度で280〜430℃の範囲内の
温度まで冷却し、その温度から直ちにもしくはその温度
に24時間以内保持してから第2次熱間圧延を開始して
、250〜400℃の温度で第2次熱間圧延を終了させ
た後引続いて0.1℃/ SeC以上の冷却速度で18
0℃以下、好ましくは室温まで冷却するか、もしくは最
終パスの入側の温度が250〜400℃となるようにか
つ最終パスを通じての冷却速度が0.1℃/ SeC以
上になるようにしかも圧延上り温度か180℃以下、好
ましくは室温となるように第2次熱間圧延し、その後加
工率60%以上の冷間加工を行なった後、350〜50
0℃の温度に1℃/ sec以上の昇温速度て昇温させ
て再結晶させることを特徴とするものである。
のである。
そして第4発明の方法は、Zn5.1〜8.1%、lv
lg 1.8〜3.4%、Cu 1.2〜2.6%、1
−io、2%以下を含有するとともに、Mn0.05〜
1.5%、Cr 0.05〜0.4%、7 r 0.0
5ヘ−0,3%のうちの1種または2種以上を含有する
アルミニウム合金を素材とし、圧下率30%以上の第1
次熱間圧延を施した後、400〜520 ℃の温度て0
.5〜24時間加熱し、その後0.001〜0.05℃
/ SeCの範囲内の冷却速度で室温まで冷却し、次い
で280〜430℃の範囲内の温度に再加熱して、直ち
にもしくはその温度に24時間以内保持してから第2次
熱間圧延を開始し、250〜a o O℃の温度で第2
次熱間圧延を終了させた後引続いて0.1℃/ SeC
以」二の冷却法 12 一 度で180 ℃以下、好ましくは室温まで冷却するか、
もしくは最終パスの入側の温度が250〜400℃どな
るようにかつ最終パスを通じての冷却速度が0.1℃/
SeC以上になるようにしかも圧延上り温度が180
℃以下、好ましくは室温となるように第2次熱間圧延し
、その後加工率60%以上の冷間加工を行なった後、3
50〜500℃の温度に1℃/ SeC以上の昇温速度
で昇温させて再結晶させることを特徴とするものである
。
lg 1.8〜3.4%、Cu 1.2〜2.6%、1
−io、2%以下を含有するとともに、Mn0.05〜
1.5%、Cr 0.05〜0.4%、7 r 0.0
5ヘ−0,3%のうちの1種または2種以上を含有する
アルミニウム合金を素材とし、圧下率30%以上の第1
次熱間圧延を施した後、400〜520 ℃の温度て0
.5〜24時間加熱し、その後0.001〜0.05℃
/ SeCの範囲内の冷却速度で室温まで冷却し、次い
で280〜430℃の範囲内の温度に再加熱して、直ち
にもしくはその温度に24時間以内保持してから第2次
熱間圧延を開始し、250〜a o O℃の温度で第2
次熱間圧延を終了させた後引続いて0.1℃/ SeC
以」二の冷却法 12 一 度で180 ℃以下、好ましくは室温まで冷却するか、
もしくは最終パスの入側の温度が250〜400℃どな
るようにかつ最終パスを通じての冷却速度が0.1℃/
SeC以上になるようにしかも圧延上り温度が180
℃以下、好ましくは室温となるように第2次熱間圧延し
、その後加工率60%以上の冷間加工を行なった後、3
50〜500℃の温度に1℃/ SeC以上の昇温速度
で昇温させて再結晶させることを特徴とするものである
。
作 用
先ず各発明に85いて対象とするアルミニウム合金につ
いて説明する。
いて説明する。
第1発明および第2発明の方法は、A、&でu系合金(
JIS 2000番系) 、l!−M!IJ−3l系合
金(JIS 6000番系) 、Al−Zn−Mg系合
金(JIS 7000番系)で代表される所謂展伸用の
熱処理型合金には全て適用可能である。但し、これらの
熱処理型合金において通常含有されているCu、あるい
はMgおよびSi、必るいは7nおよびMQ等のほか、
必須成分として特に1vjno、05〜−13 = 1.5%、Cro、05〜0.4%、Z r 0.0
5〜0.3%のうちから選ばれた1種または2種以上が
含有されていることが必要でおる。すなわち、zn、0
:r、zrはいずも金属間化合物析出粒子の生成を通じ
て結晶粒微細化に有効な元素であって、これらを含有さ
せることによってこの発明で目的とする超塑性加工可能
な微細結晶組織を得ることが可能となる。ここでMn、
Cr、または7rの含有量が0.05%未満では微細な
結晶粒を得ることが困難となり、一方Mn 1.5%以
上、もしくはOro、4%以上、または7r0.3%以
上を含有する場合には鋳造時にこれらの元素が充分に固
溶されずに巨人金属間化合物が発生して充分な伸びが得
られなくなる。したがってMnは0.05〜1.5%、
Orは0.05〜0.4%、7rは0.05〜0.3%
の範囲内とした。
JIS 2000番系) 、l!−M!IJ−3l系合
金(JIS 6000番系) 、Al−Zn−Mg系合
金(JIS 7000番系)で代表される所謂展伸用の
熱処理型合金には全て適用可能である。但し、これらの
熱処理型合金において通常含有されているCu、あるい
はMgおよびSi、必るいは7nおよびMQ等のほか、
必須成分として特に1vjno、05〜−13 = 1.5%、Cro、05〜0.4%、Z r 0.0
5〜0.3%のうちから選ばれた1種または2種以上が
含有されていることが必要でおる。すなわち、zn、0
:r、zrはいずも金属間化合物析出粒子の生成を通じ
て結晶粒微細化に有効な元素であって、これらを含有さ
せることによってこの発明で目的とする超塑性加工可能
な微細結晶組織を得ることが可能となる。ここでMn、
Cr、または7rの含有量が0.05%未満では微細な
結晶粒を得ることが困難となり、一方Mn 1.5%以
上、もしくはOro、4%以上、または7r0.3%以
上を含有する場合には鋳造時にこれらの元素が充分に固
溶されずに巨人金属間化合物が発生して充分な伸びが得
られなくなる。したがってMnは0.05〜1.5%、
Orは0.05〜0.4%、7rは0.05〜0.3%
の範囲内とした。
なおここで展伸用熱処理型合金とは最も広い意味で使用
するものとし、具体的な代表例としては、Alでu系合
金である2000番系合金、例えばJIS規格やAA規
格の2014合金、2017合金、2024合金、22
19合金、あるいはAl−Mg−8i系合金である60
00番系合金、例えば6061合金、さらにはAl−Z
n−Mg系合金であ67000番系合金、例えば707
5合金、7475合金、7〜01合金、7003合金等
があげられる。
するものとし、具体的な代表例としては、Alでu系合
金である2000番系合金、例えばJIS規格やAA規
格の2014合金、2017合金、2024合金、22
19合金、あるいはAl−Mg−8i系合金である60
00番系合金、例えば6061合金、さらにはAl−Z
n−Mg系合金であ67000番系合金、例えば707
5合金、7475合金、7〜01合金、7003合金等
があげられる。
第1、第2発明の場合、前述のようにMn、Cr、7r
以外の成分組成は、熱処理型となるような成分組成でお
れば特に限定されず、用途や要求される特性等に応じて
定めれば良いが、例えば△12でu系合金の場合、Cu
を1.5〜6.8%程度含有し、ざらに必要に応じてM
gを0.2〜1.8%程度、Slを0.2〜1.3%程
度含有するものとすれば良く、またAffi−Mg−3
i系合金の場合、3iを0.20〜1.2%程度、Mg
を0.35〜1,5%程度含有し、さらに必要に応じて
Cuを0.10〜0.40%程度含有するものとすれば
良く、またAl−Zr1−MCl系合金の場合Znを0
.8〜6.1%、MOを0.5〜29%程度含有し、ざ
らに必要に応じてCuを1,2〜2,0%程度含有する
ものとすれば良い。
以外の成分組成は、熱処理型となるような成分組成でお
れば特に限定されず、用途や要求される特性等に応じて
定めれば良いが、例えば△12でu系合金の場合、Cu
を1.5〜6.8%程度含有し、ざらに必要に応じてM
gを0.2〜1.8%程度、Slを0.2〜1.3%程
度含有するものとすれば良く、またAffi−Mg−3
i系合金の場合、3iを0.20〜1.2%程度、Mg
を0.35〜1,5%程度含有し、さらに必要に応じて
Cuを0.10〜0.40%程度含有するものとすれば
良く、またAl−Zr1−MCl系合金の場合Znを0
.8〜6.1%、MOを0.5〜29%程度含有し、ざ
らに必要に応じてCuを1,2〜2,0%程度含有する
ものとすれば良い。
次に第1発明および第2発明の方法にあけるプロセスに
ついて説明する。
ついて説明する。
先ず常法にしたがって連続鋳造もしくは半連続鋳造等に
よって前)ホのようにMn、Cr、Zrの1種以上を含
有する熱処理型アルミニウム合金の鋳塊を製造する。
よって前)ホのようにMn、Cr、Zrの1種以上を含
有する熱処理型アルミニウム合金の鋳塊を製造する。
次いてその鋳塊に対し、必要に応じて均質化処理を行な
った後、常法に従って圧下率30%以上の第1次熱間圧
延を施ず。この第1次熱間圧延の圧下率が30%未満で
は、鍛練度が不充分でおり、次工程の加熱・析出処理中
における析出物の分布が不均一となって最終板での■結
晶粒の均一性が劣り、混粒組織となって好ましくない。
った後、常法に従って圧下率30%以上の第1次熱間圧
延を施ず。この第1次熱間圧延の圧下率が30%未満で
は、鍛練度が不充分でおり、次工程の加熱・析出処理中
における析出物の分布が不均一となって最終板での■結
晶粒の均一性が劣り、混粒組織となって好ましくない。
第1次熱間圧延の後には、対象となる合金の溶体化処理
温度近傍の温度、すなわち溶体化処理温度の80%以上
の温度(但し摂氏温度の80%以上;以下の温度の%に
ついても同様)で0.5〜24時間加熱する。この加熱
は強化成分元素の全部または大部分を一旦固溶させるた
めに必要な工程である。
温度近傍の温度、すなわち溶体化処理温度の80%以上
の温度(但し摂氏温度の80%以上;以下の温度の%に
ついても同様)で0.5〜24時間加熱する。この加熱
は強化成分元素の全部または大部分を一旦固溶させるた
めに必要な工程である。
その加熱温度が溶体化処理温度の80%未満では合一
16− 金成分元素の固溶か不充分となり、また加熱保持時間が
0.5時間未満ても固溶か不充分であり、一方加熱保持
時間が24時間を越えればその効果は飽和し、経済的に
不利となるだけである。
16− 金成分元素の固溶か不充分となり、また加熱保持時間が
0.5時間未満ても固溶か不充分であり、一方加熱保持
時間が24時間を越えればその効果は飽和し、経済的に
不利となるだけである。
なおここで溶体化処理温度は、対象とする合金のα相領
域にあける固相線温度と溶解度曲線との間の温度であり
、具体的な最適温度は合金組成によって異なるが、典型
的にはAA規格あるいはJIS規格に代表的な溶体化処
理温度が示されてあり、これによれば2014合金の場
合は495〜505℃,2017合金では495〜51
0℃,2024合金(板材)では490〜500℃,6
061合金では515〜550℃,7075合金(板材
)では460〜500℃,7475合金では460〜4
99℃,7NO1合金では約450℃が最適とされてい
る。したがってこの発明で溶体化処理温度のX%とは、
上述のような各合金の溶体化処理最適温度のX%とする
ことが好ましい。
域にあける固相線温度と溶解度曲線との間の温度であり
、具体的な最適温度は合金組成によって異なるが、典型
的にはAA規格あるいはJIS規格に代表的な溶体化処
理温度が示されてあり、これによれば2014合金の場
合は495〜505℃,2017合金では495〜51
0℃,2024合金(板材)では490〜500℃,6
061合金では515〜550℃,7075合金(板材
)では460〜500℃,7475合金では460〜4
99℃,7NO1合金では約450℃が最適とされてい
る。したがってこの発明で溶体化処理温度のX%とは、
上述のような各合金の溶体化処理最適温度のX%とする
ことが好ましい。
上)ホのような溶体化処理温度の80%以上の温度での
加熱・保持後は、0.001〜0.05℃/ SeCの
範囲内の冷却速度で溶体化処理温度の60〜90%の温
17一 度まで冷却(第1発明の場合)し、必要に応じてその温
度に24時間以内保持し、その温度で第2次熱間圧延を
開始する。おるいはまた上記の加熱・保持後、o、oo
i 〜0.05℃/ SeCの範囲内の冷却速度で至温
まで冷却(第2発明の場合)し、その後、溶体化処理温
度の60〜90%の温度まで再加熱し、必要に応じてそ
の温度に24時間以内保持し、その温度で第2次熱間圧
延を開始する。前)ホのような溶体化処理温度の80%
以上の温度での加熱保持後(7) 0.001〜0.0
5℃/ SeCの冷却速度での徐冷によって、強化成分
元素の粒子が粗大に析出される。
加熱・保持後は、0.001〜0.05℃/ SeCの
範囲内の冷却速度で溶体化処理温度の60〜90%の温
17一 度まで冷却(第1発明の場合)し、必要に応じてその温
度に24時間以内保持し、その温度で第2次熱間圧延を
開始する。おるいはまた上記の加熱・保持後、o、oo
i 〜0.05℃/ SeCの範囲内の冷却速度で至温
まで冷却(第2発明の場合)し、その後、溶体化処理温
度の60〜90%の温度まで再加熱し、必要に応じてそ
の温度に24時間以内保持し、その温度で第2次熱間圧
延を開始する。前)ホのような溶体化処理温度の80%
以上の温度での加熱保持後(7) 0.001〜0.0
5℃/ SeCの冷却速度での徐冷によって、強化成分
元素の粒子が粗大に析出される。
ここで、冷却速度が0.05℃/ SeC以上では析出
が不充分となり、一方0.001℃/ SeC未満の冷
却速度では生産性が阻害されて経済的に不利となる。ま
た第2次熱間圧延開始温度が溶体化処理温度の60%未
満では熱間圧延が困難となり、一方溶体化処理温度の9
0%を越える場合は、粗大析出物の析出か少な過ぎて、
最終板での結晶粒微細化が不充分となる。
が不充分となり、一方0.001℃/ SeC未満の冷
却速度では生産性が阻害されて経済的に不利となる。ま
た第2次熱間圧延開始温度が溶体化処理温度の60%未
満では熱間圧延が困難となり、一方溶体化処理温度の9
0%を越える場合は、粗大析出物の析出か少な過ぎて、
最終板での結晶粒微細化が不充分となる。
上述のようにして溶体化処理温度の60〜90%の温度
域で開始した第2次熱間圧延は、最終パスの出側直後の
温度が溶体化処理温度の40〜80%の温度となるよう
に終了させ、その温度から0.ドC/SeC以上の冷却
速度で180℃以下、好ましくは室温まで冷却すること
により焼入れを行なう。あるいはまた、溶体化処理温度
の60〜90%の温度域で開始した第2次熱間圧延にお
いて、その最終パスの入側の温度が溶体化処理温度の4
0〜80%となるように圧延し、最終パスを通じての冷
却速度が0.1℃/ sec以上となるようかつ圧延上
り温度が180℃以下、好ましくは室温になるように冷
却しながら圧延し、同時に焼入れを行なう。
域で開始した第2次熱間圧延は、最終パスの出側直後の
温度が溶体化処理温度の40〜80%の温度となるよう
に終了させ、その温度から0.ドC/SeC以上の冷却
速度で180℃以下、好ましくは室温まで冷却すること
により焼入れを行なう。あるいはまた、溶体化処理温度
の60〜90%の温度域で開始した第2次熱間圧延にお
いて、その最終パスの入側の温度が溶体化処理温度の4
0〜80%となるように圧延し、最終パスを通じての冷
却速度が0.1℃/ sec以上となるようかつ圧延上
り温度が180℃以下、好ましくは室温になるように冷
却しながら圧延し、同時に焼入れを行なう。
このように第2次熱間圧延の最終パス直後、もしくは最
終パスにおいて、溶体化処理温度の40〜80%の温度
から焼入れることによって、冷間圧延性が完全焼入れの
場合(溶体化処理温度から焼入れる場合)はど低下する
ことなく、しかも析出せずにマトリックス内に残留して
いる合金元素の固溶もしくは微細析出を図って固溶や微
細析出によるマトリックス内の転位密度、変形帯の増大
を図リ、最終板において微細結晶粒組織を得ることが可
能となるのでおる。ここで、溶体化処理温度の40%よ
り低い温度から冷却(焼入れ)した場合は、固溶・時効
による転位の導入が少なくなって結晶粒微細化の効果が
得られない。一方溶体化処理温度の80%を越える高温
から冷却(焼入れ)した場合は、焼きが入り過ぎて硬質
化し、次の冷間圧延が困難となる。また焼入れのための
冷却速度が0.1℃/ SeC未満では焼きが充分に入
らす、その後の圧延による歪の導入が不充分となって結
晶粒微細化が達成されない。
終パスにおいて、溶体化処理温度の40〜80%の温度
から焼入れることによって、冷間圧延性が完全焼入れの
場合(溶体化処理温度から焼入れる場合)はど低下する
ことなく、しかも析出せずにマトリックス内に残留して
いる合金元素の固溶もしくは微細析出を図って固溶や微
細析出によるマトリックス内の転位密度、変形帯の増大
を図リ、最終板において微細結晶粒組織を得ることが可
能となるのでおる。ここで、溶体化処理温度の40%よ
り低い温度から冷却(焼入れ)した場合は、固溶・時効
による転位の導入が少なくなって結晶粒微細化の効果が
得られない。一方溶体化処理温度の80%を越える高温
から冷却(焼入れ)した場合は、焼きが入り過ぎて硬質
化し、次の冷間圧延が困難となる。また焼入れのための
冷却速度が0.1℃/ SeC未満では焼きが充分に入
らす、その後の圧延による歪の導入が不充分となって結
晶粒微細化が達成されない。
また焼入終了時の温度は180℃以下とし、できれば室
温まで焼入れることが望ましい。180℃より高温で焼
入れを終了すれば、その後の冷却で粗大析出物が形成さ
れ、焼入れの効果か全く認められない。焼入終了時の温
度は低いほどマトリックス中に固溶もしくは微細粒子と
して析出する溶質量は多く、その後の冷間圧延でマトリ
ックス内の転位密度や変形帯か増加し、最終的に微細結
晶粒組織を得やすい。
温まで焼入れることが望ましい。180℃より高温で焼
入れを終了すれば、その後の冷却で粗大析出物が形成さ
れ、焼入れの効果か全く認められない。焼入終了時の温
度は低いほどマトリックス中に固溶もしくは微細粒子と
して析出する溶質量は多く、その後の冷間圧延でマトリ
ックス内の転位密度や変形帯か増加し、最終的に微細結
晶粒組織を得やすい。
= 20−
なあ、前)ホのように第2次熱間圧延の最終パス直後に
、もしくは最終パスの前後を通じて、溶体化処理温度の
40〜80℃の温度から焼入れるためには、具体的には
次の△、B、Cに示すような方法を適用することができ
る。
、もしくは最終パスの前後を通じて、溶体化処理温度の
40〜80℃の温度から焼入れるためには、具体的には
次の△、B、Cに示すような方法を適用することができ
る。
A:第1図に示すように、熱間圧延機1(この場合はジ
ングルスタンドミル)により上り温度が溶体化処理温度
の40〜80%の温度となるように熱間圧延した二]イ
ル2を、引続いて圧延することなく巻戻しながら、ぞの
巻戻された板3に対して圧延クーラント4を付加して0
.1℃/ SeC以上の冷却速度で冷却するかまたはス
プレー水冷もしくは強制空冷装置5を用いて0.1℃/
SeC以上で冷却しながらコイルアップする。
ングルスタンドミル)により上り温度が溶体化処理温度
の40〜80%の温度となるように熱間圧延した二]イ
ル2を、引続いて圧延することなく巻戻しながら、ぞの
巻戻された板3に対して圧延クーラント4を付加して0
.1℃/ SeC以上の冷却速度で冷却するかまたはス
プレー水冷もしくは強制空冷装置5を用いて0.1℃/
SeC以上で冷却しながらコイルアップする。
B:第2図に示すように、熱間圧延機1(この場合はジ
ングルスタンドミルもしくは多段スタンドタンプ′ムミ
ルのいずれでも良い)により溶体化処理温度の40〜8
0%の温度で熱間圧延を終了した板3に対して、引続き
連続的に圧延クーラント4を付加して0.1℃/ se
c以上で冷却するか、または引続き連続的にスプレー水
冷もしくは強制空冷装置5を用いて0.1℃/ SeC
以上で冷却した後、コイル2に巻上げる。
ングルスタンドミルもしくは多段スタンドタンプ′ムミ
ルのいずれでも良い)により溶体化処理温度の40〜8
0%の温度で熱間圧延を終了した板3に対して、引続き
連続的に圧延クーラント4を付加して0.1℃/ se
c以上で冷却するか、または引続き連続的にスプレー水
冷もしくは強制空冷装置5を用いて0.1℃/ SeC
以上で冷却した後、コイル2に巻上げる。
C:第3図(A)に示すようにジングルスタンドミル1
Aを用いて、もしくは第3図(B)に示ずように多段ス
タンドテンデムミル1Bを用いての第2次熱間圧延の最
終パス前に、溶体処理温度の40〜80%となるように
熱間圧延し、熱間圧延の最終パスにおいてロール入側も
しくは出側、または双方に圧延クーラント4を付加し、
0.1℃/ SeC以−トの冷却速度で上り温度が18
0℃以下好ましくは室温まで冷却しながら圧延し、]コ
イルに巻上げる。
Aを用いて、もしくは第3図(B)に示ずように多段ス
タンドテンデムミル1Bを用いての第2次熱間圧延の最
終パス前に、溶体処理温度の40〜80%となるように
熱間圧延し、熱間圧延の最終パスにおいてロール入側も
しくは出側、または双方に圧延クーラント4を付加し、
0.1℃/ SeC以−トの冷却速度で上り温度が18
0℃以下好ましくは室温まで冷却しながら圧延し、]コ
イルに巻上げる。
なおここで′最終パスとは、熱間圧延機がジングルスタ
ンドミルからなる場合は最終1パスを意味するが、多段
スタンドミルからなる場合は、第3図(B)に示してい
るように、最終ロールを通るパスのみを最終パスとは呼
ばず、多段のスタンドを通過する一連の工程を総合して
最終パスと称すものとする。
ンドミルからなる場合は最終1パスを意味するが、多段
スタンドミルからなる場合は、第3図(B)に示してい
るように、最終ロールを通るパスのみを最終パスとは呼
ばず、多段のスタンドを通過する一連の工程を総合して
最終パスと称すものとする。
以」二のような第2次熱間圧延直後の、もしくは第2次
熱間圧延の最終パスでの溶体化処理温度の40へ、80
%の温度からの焼入れ後には、60%以上の加工率で冷
間圧延等の冷間加工を行なう。この冷間加工は歪を導入
してその後の再結晶時における結晶粒微細化を図るため
のものであり、加工率が60%未満では歪の導入が不充
分となり、結晶粒の微細化が充分に図れない。
熱間圧延の最終パスでの溶体化処理温度の40へ、80
%の温度からの焼入れ後には、60%以上の加工率で冷
間圧延等の冷間加工を行なう。この冷間加工は歪を導入
してその後の再結晶時における結晶粒微細化を図るため
のものであり、加工率が60%未満では歪の導入が不充
分となり、結晶粒の微細化が充分に図れない。
上述の冷間hOI後には、対象合金の再結晶温度以上に
1℃/ SeC以上の加熱速度て昇温させて、再結晶さ
せる。この再結晶にあたって昇温速度か速いほど再結晶
粒微細化には有利となり、昇温速度が1℃/ sec未
満では超塑性加工に適した微細結晶粒が得られないから
、昇温速度を1℃/ SeC以上に限定した。このよう
に1℃/ SeC以上で急速加熱するためには、具体的
にはソルトバスや、連続空気加熱炉を用いれば良い。な
お再結晶温度は合金の種類によって異なるが、その合金
の溶体化処理温度は必ず再結晶温度以上となっているか
ら、実際の操業にあたっては溶体化処理温度を目途に加
熱すれば充分で必る。なおまた再結晶のための加熱後は
常法にしたがって水焼入れすれば良い。
1℃/ SeC以上の加熱速度て昇温させて、再結晶さ
せる。この再結晶にあたって昇温速度か速いほど再結晶
粒微細化には有利となり、昇温速度が1℃/ sec未
満では超塑性加工に適した微細結晶粒が得られないから
、昇温速度を1℃/ SeC以上に限定した。このよう
に1℃/ SeC以上で急速加熱するためには、具体的
にはソルトバスや、連続空気加熱炉を用いれば良い。な
お再結晶温度は合金の種類によって異なるが、その合金
の溶体化処理温度は必ず再結晶温度以上となっているか
ら、実際の操業にあたっては溶体化処理温度を目途に加
熱すれば充分で必る。なおまた再結晶のための加熱後は
常法にしたがって水焼入れすれば良い。
以上のように、第1次熱間圧延と第2次熱間圧延との間
において溶体化処理温度の80%以上の温度域での加熱
・保持を行なった後、o、 ooi〜0,05℃/ S
eCの冷却速度で徐冷して粗大金属間化合物粒子を粗大
に析出させ、第2次熱間圧延の直後もしくは第2次熱間
圧延の最終パスにおいて溶体化処理温度の40〜80%
の温度域から0.1℃/ SeC以上の冷却速度で焼入
れることにより、残留している合金元素の固溶もしくは
微細析出を図り、ざらに60%以上の冷間加工を行なっ
てから再結晶させることによって、再結晶粒を著しく微
細化することができる。ここで、再結晶前に歪を導入す
るための冷間加工としてはさほど大きな加工率は必要な
く、前述のように加工率60%以」二であれば最終的に
微細結晶粒を得ることができるから、生産性の低下や冷
間圧延の困難を招くことなく冷間加工を実施することが
できる。
において溶体化処理温度の80%以上の温度域での加熱
・保持を行なった後、o、 ooi〜0,05℃/ S
eCの冷却速度で徐冷して粗大金属間化合物粒子を粗大
に析出させ、第2次熱間圧延の直後もしくは第2次熱間
圧延の最終パスにおいて溶体化処理温度の40〜80%
の温度域から0.1℃/ SeC以上の冷却速度で焼入
れることにより、残留している合金元素の固溶もしくは
微細析出を図り、ざらに60%以上の冷間加工を行なっ
てから再結晶させることによって、再結晶粒を著しく微
細化することができる。ここで、再結晶前に歪を導入す
るための冷間加工としてはさほど大きな加工率は必要な
く、前述のように加工率60%以」二であれば最終的に
微細結晶粒を得ることができるから、生産性の低下や冷
間圧延の困難を招くことなく冷間加工を実施することが
できる。
次に第3発明および第4発明の方法について説明する。
第3発明および第4発明の方法は、対象とするアルミニ
ウム合金材料を、特に高強度材料として知られる747
5合金で代表される△f−Zn−Mg−On系のものと
し、かつその成分組成に応じてプロセス中の各温度を具
体的に規定したものである。そこで先ず第3発明、第4
発明における成分組成範囲の限定理由について説明する
。
ウム合金材料を、特に高強度材料として知られる747
5合金で代表される△f−Zn−Mg−On系のものと
し、かつその成分組成に応じてプロセス中の各温度を具
体的に規定したものである。そこで先ず第3発明、第4
発明における成分組成範囲の限定理由について説明する
。
7nニ
アnが5,1%未満では焼戻しによって充分に高い強度
を得ることができず、一方8.1%を越えれば応力腐食
割れが発生し易くなるから、7日は5.1〜〜8.1%
の範囲内とした。
を得ることができず、一方8.1%を越えれば応力腐食
割れが発生し易くなるから、7日は5.1〜〜8.1%
の範囲内とした。
Mq:
MQが1.8%未満ては、焼戻しによって充分に高い強
度が得られず、一方3.4%を越えれば圧延加工性が劣
化するとともに応力腐食割れが生じ易くなるから、MQ
は1.8〜3.4%の範囲のに限定しlこ 。
度が得られず、一方3.4%を越えれば圧延加工性が劣
化するとともに応力腐食割れが生じ易くなるから、MQ
は1.8〜3.4%の範囲のに限定しlこ 。
Cu :
Cuが1.2%未満では焼戻しによって充分に高い強度
が得られず、一方2.6%を越えれば圧延加工性が悪く
なるとともに靭性が低下するから、Cuは1.2〜2.
6%の範囲内に限定した。
が得られず、一方2.6%を越えれば圧延加工性が悪く
なるとともに靭性が低下するから、Cuは1.2〜2.
6%の範囲内に限定した。
T1:
Tiの0.2%以下の添加は鋳造組織の微細化お・よび
鋳造時の鋳塊割れの発生防止に有効であるが、0.2%
を越えれば巨大な金属間化合物が晶出してしまうから、
Tiは0.2%以下に限定した。
鋳造時の鋳塊割れの発生防止に有効であるが、0.2%
を越えれば巨大な金属間化合物が晶出してしまうから、
Tiは0.2%以下に限定した。
Mn、Cr、Zr :
これらは既に述べたように超塑性加工可能な程度の微細
結晶粒を得るために必要な元素であり、その添加量の限
定理由は第1発明、第2発明について述べた通りでおる
。
結晶粒を得るために必要な元素であり、その添加量の限
定理由は第1発明、第2発明について述べた通りでおる
。
上述のような成分組成のAf−Zn−MQでu系の合金
について、第3発明、第4発明において適用しているプ
ロセスは、基本的には第1発明、第2発明にあけるプロ
セスと同様であり、第3発明、第4発明と異なる点は、
温度範囲の規定を具体的な摂氏温度の範囲で規定してい
ることだけでおり、以下その点を中心に第3発明、第4
発明のプロセスを説明する。
について、第3発明、第4発明において適用しているプ
ロセスは、基本的には第1発明、第2発明にあけるプロ
セスと同様であり、第3発明、第4発明と異なる点は、
温度範囲の規定を具体的な摂氏温度の範囲で規定してい
ることだけでおり、以下その点を中心に第3発明、第4
発明のプロセスを説明する。
先ず前述のような成分組成のl−Zn−MQでu系合金
の鋳塊を連続鋳造法もしくは半連続鋳造法などによって
鋳造し、通常430〜520℃での均質化処理を行なっ
た後、常法にしたがって圧下率30%以上の第1次熱間
圧延を施す。
の鋳塊を連続鋳造法もしくは半連続鋳造法などによって
鋳造し、通常430〜520℃での均質化処理を行なっ
た後、常法にしたがって圧下率30%以上の第1次熱間
圧延を施す。
第1次熱間圧延の後には、第1発明、第2発明にあける
溶体化処理温度の80%以上の温度での加熱として、4
00〜520℃で0.5〜24時間加熱する。
溶体化処理温度の80%以上の温度での加熱として、4
00〜520℃で0.5〜24時間加熱する。
この加熱温度が400 ℃未満では合金成分元素の固溶
が不充分となるから、400℃J、4上で加熱する必要
がある。なお加熱時間の限定理由は既に述べた通りであ
る。
が不充分となるから、400℃J、4上で加熱する必要
がある。なお加熱時間の限定理由は既に述べた通りであ
る。
上述の400〜520℃での加熱保持後は、第3発明の
場合は0.001〜0.05℃/ SeCの範囲内の冷
却速度で280〜43(>℃(第1発明、第2発明にお
ける溶体化処理温度の60〜90%に相当する)の温度
まで冷却し、必要に応じてその温度に24時間以内保持
し、その温度で第2次熱間圧延を開始する。
場合は0.001〜0.05℃/ SeCの範囲内の冷
却速度で280〜43(>℃(第1発明、第2発明にお
ける溶体化処理温度の60〜90%に相当する)の温度
まで冷却し、必要に応じてその温度に24時間以内保持
し、その温度で第2次熱間圧延を開始する。
また第4発明の場合は前述の400〜・520℃での加
熱保持後、o、ooi 〜0.05℃/ SeCの冷却
速度で室温まで冷却し、溶体化処理温度の60〜90%
に相当する280〜430℃の範囲内の温度まで再加熱
し、必要に応じて24時間以内保持し、その温度で第2
次熱間圧延を開始する。ここで、第2次熱間圧延の開始
温度か280 ℃未満では熱間圧延が困難となり、一方
430 ℃を越える場合は粗大析出物の析出が少な過ぎ
て、最終板での結晶粒微細化が不充分となる。なおその
第2次熱間圧延の前の冷却速度の限定理由は、第1発明
、第2発明について既に述べたところと同じである。
熱保持後、o、ooi 〜0.05℃/ SeCの冷却
速度で室温まで冷却し、溶体化処理温度の60〜90%
に相当する280〜430℃の範囲内の温度まで再加熱
し、必要に応じて24時間以内保持し、その温度で第2
次熱間圧延を開始する。ここで、第2次熱間圧延の開始
温度か280 ℃未満では熱間圧延が困難となり、一方
430 ℃を越える場合は粗大析出物の析出が少な過ぎ
て、最終板での結晶粒微細化が不充分となる。なおその
第2次熱間圧延の前の冷却速度の限定理由は、第1発明
、第2発明について既に述べたところと同じである。
上述のようにして280〜430°○の温度域で開始し
た第2次熱間圧延は、最終パスの出側直後の温度が25
0〜400℃(第1発明、第2発明におCブる溶体化処
理温度の40〜80%に対応する)の温度となるように
終了させ、その温度から0.1℃/ sec以上の冷却
速度で180 ℃以下、好ましくは室温まで冷却するこ
とによって焼入れを行なうか、必るい− 28 = はまた最終パスの入側の温度か250〜400℃の温度
となるように圧延して、最終パス中からパス後を通じて
0.1℃/ SeC以上の冷却速度となるように、かつ
圧延上り温度がiso’c以下、好ましくは室温となる
ように冷却しながら圧延して、最終パスの圧延と焼入れ
を同時に行なう。このように第2次熱間圧延の直後、も
しくは第2次熱間圧延の最終パスにおいて、250〜4
00℃の範囲内の温度から焼入れる理由は、第1発明、
第2発明について溶体化処理温度の40〜80%の温度
から焼入れる理由についで述べたところと同様であり、
また冷却速度、および焼入れ到達温度(180℃以下、
好ましくは室温)の限定理由についても同じである。さ
らに、このような第2次熱間圧延直後もしくは第2次熱
間圧延の最終パスでの焼入れ(冷却)のための具体的方
法も、既に第1図〜第3図について説明したと同じ方法
を適用することができる。
た第2次熱間圧延は、最終パスの出側直後の温度が25
0〜400℃(第1発明、第2発明におCブる溶体化処
理温度の40〜80%に対応する)の温度となるように
終了させ、その温度から0.1℃/ sec以上の冷却
速度で180 ℃以下、好ましくは室温まで冷却するこ
とによって焼入れを行なうか、必るい− 28 = はまた最終パスの入側の温度か250〜400℃の温度
となるように圧延して、最終パス中からパス後を通じて
0.1℃/ SeC以上の冷却速度となるように、かつ
圧延上り温度がiso’c以下、好ましくは室温となる
ように冷却しながら圧延して、最終パスの圧延と焼入れ
を同時に行なう。このように第2次熱間圧延の直後、も
しくは第2次熱間圧延の最終パスにおいて、250〜4
00℃の範囲内の温度から焼入れる理由は、第1発明、
第2発明について溶体化処理温度の40〜80%の温度
から焼入れる理由についで述べたところと同様であり、
また冷却速度、および焼入れ到達温度(180℃以下、
好ましくは室温)の限定理由についても同じである。さ
らに、このような第2次熱間圧延直後もしくは第2次熱
間圧延の最終パスでの焼入れ(冷却)のための具体的方
法も、既に第1図〜第3図について説明したと同じ方法
を適用することができる。
上述のように250℃〜400℃の温度からの焼入れの
後には、第1発明、第2発明の場合と同様に60%以上
の加工率で冷間圧延後の冷間加工を行な= 29− い、その後、対象合金であるl’−7n−Mqでu系合
金の再結晶温度域て必る350〜500℃に1℃/ S
eC以上の加熱速度で昇温させて、再結晶させる。
後には、第1発明、第2発明の場合と同様に60%以上
の加工率で冷間圧延後の冷間加工を行な= 29− い、その後、対象合金であるl’−7n−Mqでu系合
金の再結晶温度域て必る350〜500℃に1℃/ S
eC以上の加熱速度で昇温させて、再結晶させる。
このようにして得られた△l−7n−1−7n−系合金
板は、著しく微細な再結晶粒を有しており、したかって
超塑性加工が可能となる。
板は、著しく微細な再結晶粒を有しており、したかって
超塑性加工が可能となる。
実施例
[実施例1]
第1表に示す成分組成の合金1〜5について、400〜
厚のスラブをDC鋳造法により鋳造した。
厚のスラブをDC鋳造法により鋳造した。
得られたスラブに対し第2表に示す条件A−1−にて均
質化処理、第1次熱間圧延、加熱保持(中間焼鈍)、第
2次熱間圧延を施して、6mm厚の熱延板とした。次い
で圧延率80%で1.2mm厚に冷間圧延し、再結晶の
ために各合金の溶体化処理温度にソルトバスにより急速
加熱し、10分間保持した後、水焼入れした。また合金
1について第2表の条件記@Aにて熱間圧延を行なった
ものの一部は、第2次熱間圧延後に冷聞斤延率80%で
仕延した後、比較法として0,01℃/ SeCで昇温
させて再結晶させた(記号M)。
質化処理、第1次熱間圧延、加熱保持(中間焼鈍)、第
2次熱間圧延を施して、6mm厚の熱延板とした。次い
で圧延率80%で1.2mm厚に冷間圧延し、再結晶の
ために各合金の溶体化処理温度にソルトバスにより急速
加熱し、10分間保持した後、水焼入れした。また合金
1について第2表の条件記@Aにて熱間圧延を行なった
ものの一部は、第2次熱間圧延後に冷聞斤延率80%で
仕延した後、比較法として0,01℃/ SeCで昇温
させて再結晶させた(記号M)。
以上のようにして得られた再結晶後の最終板の板面の結
晶粒度を調べた結果、第3表に示す結果が得られた。
晶粒度を調べた結果、第3表に示す結果が得られた。
第3表から、所要量のMn、 Cr、もしくはZrを含
有する発明合金1〜4についてこの発明で規定する条件
で処理した圧延板は、いずれも結晶粒径が10伽以下と
著しく小さいことが明らかであり、これらの圧延板につ
いては充分に超塑性加工をなし得ることが判明した。な
おこれらのうち、特に合金1は第3発明、第4発明で対
象としているAf−Zn−MOでu系合金テアリ、コレ
ニ対して第3発明で規定する条件を充足する条件Aで処
理した板は結晶粒径か7伽と著しく小さく、充分に超塑
性加工可能である。
有する発明合金1〜4についてこの発明で規定する条件
で処理した圧延板は、いずれも結晶粒径が10伽以下と
著しく小さいことが明らかであり、これらの圧延板につ
いては充分に超塑性加工をなし得ることが判明した。な
おこれらのうち、特に合金1は第3発明、第4発明で対
象としているAf−Zn−MOでu系合金テアリ、コレ
ニ対して第3発明で規定する条件を充足する条件Aで処
理した板は結晶粒径か7伽と著しく小さく、充分に超塑
性加工可能である。
一方Mn、7r、 Orを実質的に含まない比較合金5
についてこの発明の条件範囲内で処理した場合(条件記
@E)には結晶粒径が35伽ど大きくなった。また条件
記号Fは第2次熱間圧延終了後の冷却速度か0.1℃/
SeCより小さかった例であり、この場合も結晶粒径
が30伽と大きくなった。ざらに条件記号Gは第1次熱
間圧延後の加熱保持(中間焼鈍)温度が低過ぎ、しかも
第2次熱間圧延終了後の冷却速度か遅かった例であり、
この場合も結晶粒径が43伽と大きくなった。また条件
記号Hは、第1次熱間圧延圧下率が30%に満たなかっ
たものであり、この場合は、混粒組織となって251I
nを越える再結晶粒が混ざった状態であった。また条件
記@IおよびJは、第1次熱間圧延終了後の加熱保持(
中間焼鈍)からの冷却速度が高過ぎた例であり、この場
合も結晶粒径が30IImと大きくなった。そして条件
記号におよびLは第1次熱間圧延とそれに続く加工保持
・冷却を行なわなかったものであり、この場合も結晶粒
径は42伽と大きくなった。さらに条件記号Mは、再結
晶焼入れのためのDO熱を除法昇温で行なった例であり
、この場合には結晶粒径が320伽と粗大化してしまっ
た。
についてこの発明の条件範囲内で処理した場合(条件記
@E)には結晶粒径が35伽ど大きくなった。また条件
記号Fは第2次熱間圧延終了後の冷却速度か0.1℃/
SeCより小さかった例であり、この場合も結晶粒径
が30伽と大きくなった。ざらに条件記号Gは第1次熱
間圧延後の加熱保持(中間焼鈍)温度が低過ぎ、しかも
第2次熱間圧延終了後の冷却速度か遅かった例であり、
この場合も結晶粒径が43伽と大きくなった。また条件
記号Hは、第1次熱間圧延圧下率が30%に満たなかっ
たものであり、この場合は、混粒組織となって251I
nを越える再結晶粒が混ざった状態であった。また条件
記@IおよびJは、第1次熱間圧延終了後の加熱保持(
中間焼鈍)からの冷却速度が高過ぎた例であり、この場
合も結晶粒径が30IImと大きくなった。そして条件
記号におよびLは第1次熱間圧延とそれに続く加工保持
・冷却を行なわなかったものであり、この場合も結晶粒
径は42伽と大きくなった。さらに条件記号Mは、再結
晶焼入れのためのDO熱を除法昇温で行なった例であり
、この場合には結晶粒径が320伽と粗大化してしまっ
た。
一 33 −
第3表
水湿粒組織で25IJfnを越える粒か混ざっているE
実施例2コ 実施例1の第1表に示す合金1について、第2次熱間圧
延開始までは第2表の条件Aと同様に処理し、第2次熱
間圧延において最終パス前9Mの段階で温度か330℃
となるように圧延し、このコイルに対して引続き圧延ク
ーラントを付加して冷却しつつ圧延して上り温度150
℃で最終パス熱延(上り板厚6#)を行なった。得られ
た熱延板に対して実施例1と同様に冷間圧延および再結
晶を行なった。再結晶後の結晶粒径を調べたところ、平
均7伽であり、充分に超塑性加工が可能であることが判
明した。
実施例2コ 実施例1の第1表に示す合金1について、第2次熱間圧
延開始までは第2表の条件Aと同様に処理し、第2次熱
間圧延において最終パス前9Mの段階で温度か330℃
となるように圧延し、このコイルに対して引続き圧延ク
ーラントを付加して冷却しつつ圧延して上り温度150
℃で最終パス熱延(上り板厚6#)を行なった。得られ
た熱延板に対して実施例1と同様に冷間圧延および再結
晶を行なった。再結晶後の結晶粒径を調べたところ、平
均7伽であり、充分に超塑性加工が可能であることが判
明した。
[実施例3]
実施例1の合金1について、第2表の条件記号Aに従っ
て均質化処理および熱間圧延するにおたり、中間焼鈍後
0.01℃/ SeCの冷却速度で室温まで冷却した後
、第2次熱間圧延開始温度まで再加熱を行なった。また
実施例1の合金3についても、第2表の条件記号Cに従
って均質化処理および熱間圧延するにあたり、中間焼鈍
後0.01℃/ SeCの冷却速度で室温まで冷却した
後、第2次熱間圧延開始温度まで再加熱した。その他の
条件は実施例1と同様にして処理した。
て均質化処理および熱間圧延するにおたり、中間焼鈍後
0.01℃/ SeCの冷却速度で室温まで冷却した後
、第2次熱間圧延開始温度まで再加熱を行なった。また
実施例1の合金3についても、第2表の条件記号Cに従
って均質化処理および熱間圧延するにあたり、中間焼鈍
後0.01℃/ SeCの冷却速度で室温まで冷却した
後、第2次熱間圧延開始温度まで再加熱した。その他の
条件は実施例1と同様にして処理した。
得られた再結晶後の圧延板の結晶粒径は、合金1では8
珈、合金3では10uInであり、実施例1の場合と同
様に充分に微細化されていることが判明し lこ。
珈、合金3では10uInであり、実施例1の場合と同
様に充分に微細化されていることが判明し lこ。
[実施例4]
実施例1の合金1および合金3について、それぞれ第2
表の条件記@A 、 Cに従って均質化処理および熱間
圧延した後、圧延率80%の冷間圧延を行ない、次いで
連続焼鈍炉を用いて20℃/SeCの昇温速度で合金1
は480℃に、合金3は490 ℃に昇温し、7分間で
通板させ、炉の出側で水冷することにより連続的な再結
晶化処理を行なった。
表の条件記@A 、 Cに従って均質化処理および熱間
圧延した後、圧延率80%の冷間圧延を行ない、次いで
連続焼鈍炉を用いて20℃/SeCの昇温速度で合金1
は480℃に、合金3は490 ℃に昇温し、7分間で
通板させ、炉の出側で水冷することにより連続的な再結
晶化処理を行なった。
得られた再結晶板の結晶粒径を調べたところ、合金1で
は12伽、合金3ては13IJmであり、いずれも微細
結晶粒組織となっていることか判明した。
は12伽、合金3ては13IJmであり、いずれも微細
結晶粒組織となっていることか判明した。
[実施例5]
実施例1の第1表の合金3について、実施例1−37
= の第2表中の条件Cと同じ条11で′均質化処理、熱間
圧延を行なった。その後、冷間圧延率を55%、70%
、90%と3種に変えて冷間圧延を行ない、次いで実施
例1と同様にツル1〜バスにて加熱して再結晶させた。
= の第2表中の条件Cと同じ条11で′均質化処理、熱間
圧延を行なった。その後、冷間圧延率を55%、70%
、90%と3種に変えて冷間圧延を行ない、次いで実施
例1と同様にツル1〜バスにて加熱して再結晶させた。
この実施例5にあける最終板の結晶粒径を冷間圧延率に
対応して第4表に示す。
対応して第4表に示す。
第4表
発明の効果
この発明の方法によれば、超塑性加工に適した微細な結
晶粒を有するアルミニウム合金圧延板を得ることかでき
、しかも単にそればかりてなく、冷間圧延性を低下させ
ことなく、しかも冷間h0工の加工率をさほど大ぎくせ
ずにがっ過時効処理や温間加工等を行なうことなく微細
結晶粒を得ることができるため、生産性か低下したり冷
間加工が困難となったりすることなく、量産的規模で実
際的に超塑性加工に適したアルミニウム合金圧延板を製
造することか可能となった。
晶粒を有するアルミニウム合金圧延板を得ることかでき
、しかも単にそればかりてなく、冷間圧延性を低下させ
ことなく、しかも冷間h0工の加工率をさほど大ぎくせ
ずにがっ過時効処理や温間加工等を行なうことなく微細
結晶粒を得ることができるため、生産性か低下したり冷
間加工が困難となったりすることなく、量産的規模で実
際的に超塑性加工に適したアルミニウム合金圧延板を製
造することか可能となった。
第1図はこの発明の方法の一例における第2次熱間圧延
の最終パスから最終パス後の状況を説明するための模式
図、第2図はこの発明の方法の他の例における第2次熱
間斤延の最終パスの状況を説明するための模式図、第3
図(A)、(B)はこの発明の方法のさらに他の例にお
ける第2次熱間圧延の最終パスの状況を説明するための
模式図である。
の最終パスから最終パス後の状況を説明するための模式
図、第2図はこの発明の方法の他の例における第2次熱
間斤延の最終パスの状況を説明するための模式図、第3
図(A)、(B)はこの発明の方法のさらに他の例にお
ける第2次熱間圧延の最終パスの状況を説明するための
模式図である。
Claims (4)
- (1)展伸用熱処理型アルミニウム合金であって、しか
もMn0.05〜1.5%(重量%、以下同じ)、Cr
0.05〜0.4%、Zr0.05〜0.3%のうちの
1種または2種以上を含有するアルミニウム合金を素材
とし、圧下率30%以上の第1次熱間圧延を施した後、
その合金の溶体化処理温度の80%以上の温度で0.5
〜24時間加熱し、その後0.001〜0.05℃/s
ecの範囲内の冷却速度で溶体化処理温度の60〜90
%の温度まで冷却し、その温度から直ちにもしくはその
温度に24時間以内保持してから第2次熱間圧延を開始
して、溶体化処理温度の40〜80%の温度で第2次熱
間圧延を終了させた後引続いて0.1℃/sec以上の
冷却速度で180℃以下、好ましくは室温まで冷却する
か、もしくは最終パスの入側の温度が溶体化処理温度の
40〜80%となるようにかつ最終パスを通じての冷却
速度が0.1℃/sec以上になるようにしかも圧延上
り温度が180℃以下、好ましくは室温となるように第
2次熱間圧延し、その後加工率60%以上の冷間加工を
行なった後、その合金の再結晶温度以上の温度に1℃/
sec以上の昇温速度で昇温させて再結晶させることを
特徴とする微細結晶粒を有するアルミニウム合金材料の
製造方法。 - (2)展伸用熱処理型アルミニウム合金であつて、しか
もMn0.05〜1.5%、Cr0.05〜0.4%、
Zr0.05〜0.3%のうちの1種または2種以上を
含有するアルミニウム合金を素材とし、圧下率30%以
上の第1次熱間圧延を施した後、その合金の溶体化処理
温度の80%以上の温度で0.5〜24時間加熱し、そ
の後0.001〜0.05℃/secの範囲内の冷却速
度で室温まで冷却し、次いで溶体化処理温度の60〜9
0%の温度に再加熱して、直ちにもしくはその温度に2
4時間以内保持してから第2次熱間圧延を開始し、溶体
化処理温度の40〜80%の温度で第2次熱間圧延を終
了させた後引続いて0.1℃/sec以上の冷却速度で
180℃以下、好ましくは室温まで冷却するか、もしく
は最終パスの入側の温度が溶体化処理温度の40〜80
%となるようにかつ最終パスを通じての冷却速度が0.
1℃/sec以上になるようにしかも圧延上り温度が1
80℃以下、好ましくは室温となるように第2次熱間圧
延し、その後加工率60%以上の冷間加工を行なつた後
、その合金の再結晶温度以上の温度に1℃/sec以上
の昇温速度で昇温させて再結晶させることを特徴とする
微細結晶粒を有するアルミニウム合金材料の製造方法。 - (3)Zn5.1〜8.1%、Mg1.8〜3.4%、
Cu1.2〜2.6%、Ti0.2%以下を含有すると
ともに、Mn0.05〜1.5%、Cr0.05〜0.
4%、Zr0.05〜0.3%のうちの1種または2種
以上を含有するアルミニウム合金を素材とし、圧下率3
0%以上の第1次熱間圧延を施した後、400〜520
℃の温度で0.5〜24時間加熱し、その後0.001
〜0.050℃/secの範囲内の冷却速度で280〜
430℃の範囲内の温度まで冷却し、その温度から直ち
にもしくはその温度に24時間以内保持してから第2次
熱間圧延を開始して、250〜400℃の温度で第2次
熱間圧延を終了させた後引続いて0.1℃/sec以上
の冷却速度で180℃以下、好ましくは室温まで冷却す
るか、もしくは最終パスの入側の温度が250〜400
℃となるようにかつ最終パスを通じての冷却速度が0.
1℃/sec以上になるようにしかも圧延上り温度が1
80℃以下、好ましくは室温となるように第2次熱間圧
延し、その後加工率60%以上の冷間加工を行なった後
、350〜500℃の温度に1℃/sec以上の昇温速
度で昇温させて再結晶させることを特徴とする微細結晶
粒を有するアルミニウム合金材料の製造方法。 - (4)Zn5.1〜8.1%、Mg1.8〜3.4%、
Cu1.2〜2.6%、Ti0.2%以下を含有すると
ともに、Mn0.05〜1.5%、Cr0.05〜0.
4%、Zr0.05〜0.3%のうちの1種または2種
以上を含有するアルミニウム合金を素材とし、圧下率3
0%以上の第1次熱間圧延を施した後、400〜520
℃の温度で0.5〜24時間加熱し、その後0.001
〜0.05℃/secの範囲内の冷却速度で室温まで冷
却し、次いで280〜430℃の範囲内の温度に再加熱
して、直ちにもしくはその温度に24時間以内保持して
から第2次熱間圧延を開始し、250〜400℃の温度
で第2次熱間圧延を終了させた後引続いて0.1℃/s
ec以上の冷却速度で180℃以下、好ましくは室温ま
で冷却するか、もしくは最終パスの入側の温度が250
〜400℃となるようにかつ最終パスを通じての冷却速
度が0.1℃/sec以上になるようにしかも圧延上り
温度が180℃以下、好ましくは室温となるように第2
次熱間圧延し、その後加工率60%以上の冷間加工を行
なつた後、350〜500℃の温度に1℃/sec以上
の昇温速度で昇温させて再結晶させることを特徴とする
微細結晶粒を有するアルミニウム合金材料の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61-45721 | 1986-03-03 | ||
JP4572186 | 1986-03-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63125645A true JPS63125645A (ja) | 1988-05-28 |
JPH0672295B2 JPH0672295B2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=12727207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62048305A Expired - Lifetime JPH0672295B2 (ja) | 1986-03-03 | 1987-03-03 | 微細結晶粒を有するアルミニウム合金材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0672295B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR20170046649A (ko) * | 2014-08-26 | 2017-05-02 | 미쓰비시 마테리알 가부시키가이샤 | 접합체, 히트 싱크가 부착된 파워 모듈용 기판, 히트 싱크, 접합체의 제조 방법, 히트 싱크가 부착된 파워 모듈용 기판의 제조 방법, 및 히트 싱크의 제조 방법 |
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- 1987-03-03 JP JP62048305A patent/JPH0672295B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH0672295B2 (ja) | 1994-09-14 |
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