JPS63161148A - 強度と加工性に優れたアルミニウム箔の製造方法 - Google Patents

強度と加工性に優れたアルミニウム箔の製造方法

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JPS63161148A
JPS63161148A JP30545386A JP30545386A JPS63161148A JP S63161148 A JPS63161148 A JP S63161148A JP 30545386 A JP30545386 A JP 30545386A JP 30545386 A JP30545386 A JP 30545386A JP S63161148 A JPS63161148 A JP S63161148A
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勉 森山
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英雄 吉田
Makoto Tsuchida
信 土田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、強度と加工性に優れたアルミニウム箔の製造
方法に関し、更に詳しくは引張強さ、耐力と深絞り、張
出し性等の成形性、更に箔圧延性に優れたアルミニウム
箔の製造方法に関する。
[従来の技術] 近年アルミニウム箔の需要の増加に伴ない、コスト面か
ら薄肉化が要求されており、しかも、その圧延性はもと
より深絞り性や張出し性等の成形性の優れた箔が要求さ
れている。
従来、このような用途のアルミニウム箔には、A105
0.  lN30、A1100合金等の純アルミニウム
が主に使われている。これらアルミニウム箔は、鋳塊か
ら熱間圧延、冷間圧延、中間焼鈍を経て最終焼鈍を行な
って製造される。なお、熱間圧延前に鋳塊を均質化処理
を施すこともある。
[発明が解決しようとする問題点] 従来の製造方法によって得られるアルミニウム箔は、そ
の強度、伸びがいずれも充分ではなく、また圧延加工度
の増加に伴ない加工硬化するためその圧延性は必らずし
も良いとはいえない。
本発明は、このような問題点が無く、強度と延性に優れ
たアルミニウム箔の製造方法を提供することを目的とし
ている。
[問題を解決するための手段] 本発明による、強度と加工性に優れたアルミニウム箔の
製造方法は、前記の問題点を解決する手段として、以下
のとおりに構成する。
すなわち、Fe :  0.5〜2.5%、Ti:0.
003〜0.05%を含み、残部は実質上A1であるが
、不純物中特に、Si:0.35%未満としたアルミニ
ウムを使用して、その鋳塊を熱間圧延及び、冷間圧延し
てアルミニウム箔を製造するに当り、冷間圧延の工程中
、中間焼鈍を再結晶温度より低い温度で、少なくとも1
回行うものである。
以下、本発明の構成について詳しく説明する。
本発明は、Al−Fe−Ti合金の加工軟化現象を箔圧
延に利用し、箔圧延性及び、強度と延性を従来の箔より
向上させようとするものである。
通常、加工軟化現象とは、高温変形において変形初期に
変形とともに軟化する現象や、変形途中で変形温度を高
くしたりあるいは変形速度を遅、クシたりするときに加
工とともに強度が低下する現象をいう。しかし、ここで
の加工軟化現象は、冷間加工度の増加に伴ない、強度が
低下するかあるいはほとんど変化しない現象をいう。
使用するアルミニウム合金の組成において、Fe量が0
.5〜2.5%に限定されるのは、0.5%未満では、
Al−Fe系化合物の析出量が少なく、加工軟化しにく
いためである。
2.5%より多い場合、化合物が粗大になりやすく、薄
箔圧延の際ピンホールが増えて箔圧延性が低下する。
Ti量が0.003〜0.05%に限定されるのは、T
iは鋳塊組織を微細均一にすることで、その後の圧延に
おける加工軟化を生じやすくする効果があり、0.00
3%未満ではその効果が少なく、0.05%を越えると
粗大な化合物を生じやすくなり、薄箔圧延の際、ピンホ
ールが増えて箔圧延性が低下する。Sitが0.35%
未満であるのは、0.35%以上の場合、3iの粒界偏
析が起こりやすく、加工軟化しにくくなるためである。
製造工程において鋳塊の均質化処理は実施しなくてもよ
いが、実施する場合は500℃より低い温度が好ましい
。その理由は、A I −FeあるいはAl−Ti化合
物を微細に析出させるためである。500℃以上の温度
では、Al−1”eあるいはA I −T i化合物が
凝集化し粗大となり、溶質原子の大半が析出してしまう
ため好ましくない。
均質化処理温度の下限は400℃とするのが好ましい。
この温度より低いと微細析出が十分に得られない。
冷間圧延の工程中に1回以上の中間焼鈍を行なうのであ
るが、このとき、再結晶に到達しない温度で行なう。こ
の温度は、好ましくは、300℃未満、100°C以上
であり、時間は1〜48時間が適当である。
焼鈍温度を再結晶温度より低い温度とする理由は、マト
リクスと粒界から固溶している溶質原子あるいは不純物
原子を排除し、その後の加工で加工軟化を起こしやすく
するためである。
つまり、再結晶温度より低い温度で焼鈍することで、転
位セル又は亜粒界上に溶質原子あるいは不純物原子が析
出し凝集化する。
そして回復の促進により亜粒界が成長し、粒内に析出物
が残存する。その結果、マトリクスと粒界から溶質原子
あるいは不純物原子が排除される。
一方、再結晶温度で焼鈍すると、安定な粒界に溶質原子
あるいは不純物原子が析出してしまい、その後の加工で
加工硬化してしまう。
このようにして中間焼鈍した板を冷間圧延すると、加工
軟化し、圧延性がより薄箔圧延が可能で、しかも強度と
延性は従来の純アルミニウム箔よりすぐれた箔ができる
最終冷間圧延後、必要に応じて最終焼鈍を行なう。その
温度は200°C〜350℃が好ましい。
時間は1〜48時間が適当である。
以下、本発明の実施例について、比較例と対比して)ホ
ベる。
[実施例] 第1表に示すとおりの、0.5〜2.5%のFe10.
003〜0.05%のT i 、 0.35%未満の3
iを含む合金No、 1〜7およびli量が範囲外の合
金No、8 (T i : 0.08%)、合金No、
9(Ti:o、 ooi%)の各種アルミニウム合金の
鋳塊それぞれを使用して、同表に伴せて示す各製造工程
に従って、14.5μmのアルミニウム合金箔を製造し
た。
得られた各アルミニウム合金箔について、その機械的性
質を試験した。その結果を同表に伴せて示す。
合金No、 1〜4の鋳塊は実施例に係るものであり、
合金No、 5〜9の鋳塊は比較例に係るものである。
すべての鋳塊に対して、熱間圧延板の板厚は5mmtで
ある。また、中間焼鈍を1回行なった例では、3mmt
1冷間圧延板に対して、2回行なった例では、3mmt
と、o、 08mmtの冷間圧延板に対してそれぞれ行
なった。最終板厚は 14.5μmtでめり、最終焼鈍を300℃とした。
合金No、 1は均質化処理を実施せず、中間焼鈍は再
結晶温度より低い275°Cで1回実施した。
合金No、 2は480℃で均質化処理を実施し、中間
焼鈍は2回、再結晶温度より低い275°C1150°
Cで実施した。
合金No、 3は、480℃で均質化処理を実施し、中
間焼鈍は再結晶温度より低い275℃で1回実施した。
合金No、 4は、400℃で均質化処理を実施し、中
間焼鈍は2回、再結晶温度より低い275°C1150
℃で実施した。
合金No、 5は、均質化処理を実施しないで中間焼鈍
温度以上の350℃で1回実施した。
合金No、 6は、600 ℃で均質化処理を実施し、
中間焼鈍温度以上の350℃で1回実施した。
合金No、 7は均質化処理を実施しないで、中間焼鈍
は1回目を再結晶温度より低い250℃で、2回目を再
結晶温度以上の300℃で実施した。
合金No、 8は、liの含有量を0.05%より多い
0、08%とし、480 ℃で均質化処理を実施し、中
間焼鈍は再結晶温度より低い250 ℃で1回実施した
合金No、 9はTiの含有量を0.003%より少な
いo、 ooi%とし、480℃で均質化処理を実施し
、中間焼鈍は再結晶温度より低い250℃で1回実施し
た。
実施例に係る合金No、 1〜4の最終焼鈍材の機械的
性質(σ8、δ)は、すべて比較例に係る合金No、 
5〜9のそれより向上している。
更に、前記各側の製造工程により、14.5μmtの最
終材の箔までに圧延した際の、各厚さにおける圧延先進
率を各側について第1図に示す。
ここで圧延先進率とは第2図に示す如く、圧延後の圧延
材1のに速度をV2、圧延ロール2の周速をVとした場
合、下記式で表される。
圧延先進率(%)= (V2−V)/Vx 100 これによれば、実施例に従った箔の圧延先進率は、比較
例によった箔のそれより上回っており、本発明による箔
の圧延性の良いことが分かる。
なお、箔以外の板厚(0,1mmt以上)に対しても、
前述の加工軟化現象を利用することで、従来の純アルミ
ニウム板よりも強度と延性を向上させることができる。
[発明の効果] 本発明の効果を要約すると、次のとおりである。
(1)本発明の製造方法により、得られるアルミニウム
合金箔の強度と延性を向上させることができる。
(2)本発明の製造方法によれば、箔の圧延先進率が大
きく、従って圧延性の優れたアルミニウム合金箔を製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例と比較例において、14.5μmの最終
前まで圧延した際の箔の圧延先進率を、厚さ80μmか
ら14.5μmまでの厚さにおいて示した図表、第2図
は圧延先進率の説明図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Fe:0.5〜2.5%(重量%、以下同じ)、
    Ti:0.003〜0.05%を含み、残部は実質上ア
    ルミニウムであり、不純物中特に、Si:0.35%未
    満としたアルミニウム鋳塊を熱間圧延及び、冷間圧延し
    て、アルミニウム箔を製造する方法において、冷間圧延
    の工程中、中間焼鈍を再結晶温度より低い温度で、少な
    くとも1回行なうことを特徴とする強度と加工性に優れ
    たアルミニウム箔の製造方法。
  2. (2)中間焼鈍を100℃以上300℃未満の温度で行
    なう、特許請求の範囲第1項記載のアルミニウム箔の製
    造方法。
  3. (3)熱間圧延に先立って、アルミニウム鋳塊を500
    ℃より低い温度で均質化処理する、特許請求の範囲第1
    項又は第2項記載のアルミニウム箔の製造方法。
JP30545386A 1986-12-23 1986-12-23 強度と加工性に優れたアルミニウム箔の製造方法 Granted JPS63161148A (ja)

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