JPH02247364A - 成形用アルミニウム合金材の製造方法 - Google Patents
成形用アルミニウム合金材の製造方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
に関するものであり、さらに詳しくは、表面品質および
成形性に優れたアルミニウム合金材の製造方法を提供す
るものである。
用アルミニウム合金材として3004系合金がよ(用い
られており、その製造方法として、−船釣には鋳造、均
質化処理、熱間圧延、焼鈍及び冷間圧延の工程が行われ
ている。このような方法の各種条件を設定することで耳
率の低減、強度の向上、成形性の向上をはかる方法が数
多く提案されている。
鈍を連続焼鈍ライン(以下、CALという)を用いて実
施する方法である。
る目的としており、耳率の低減をはかるために最終冷間
圧延の圧延率を少なくするが、それによって生じる強度
の低下をCALを用いて補う方法である。すなわち、合
金中のSt、Mg、Cuを高温加熱により固溶させ、ベ
ーキング等による加熱で析出硬化させることで圧延率低
減により生じた強度不足を補っている。
問題はほぼ解決されたが、しごき加工を行った場合につ
いての成形性はまだ満足のいくものではなく、成形時に
黒い筋が発生したり、板材全体が薄黒く変色する等の表
面品質の低下の問題が未解決であった。
成形加工性のさらに優れたアルミニウム合金板の製造方
法を提供する目的でなされたものである。
。
.4 w t%、Mn 0.8〜1.s wt%及びM
g O,a〜1.5wt%を含有し、残部Aβを有する
アルミニウム合金鋳塊を均質化処理、熱間圧延したのち
、昇温速度200℃/分以上、保持温度450〜630
℃、保持時間0.2〜300秒でかつ水蒸気の露点が4
0℃以下である雰囲気中で焼鈍を行い、さらに最終冷間
圧延率が30%以上の範囲で冷間圧延を行うことを特徴
とする成形用アルミニウム合金材の製造方法を提供する
ものである。
の限定理由及び作用を説明する。
出硬化することで強度を向上させる。さらに均質化処理
時に生じる微細な析出物をα−AI(Fe、Mn)Si
相とし、鋳造時に生じた晶出物を均質化処理時にα−A
ρ(Fe、Mn)Si相に相変態させる。これらα−A
ρ(Fe、Mn)Si相、しごき加工時に成形性を向上
させる効果がある。Siが0.1wt%未満では上記効
果が不十分であり、0.5wt%を越えると逆に成形性
が低下する。
、AA−Fe−Mn−Si系等の晶出物を生じさせる働
きをする。これら晶出物は焼鈍時に再結晶核発生サイト
となり、再結晶粒を微細にし成形性を向上させる効果が
あるeFeの含有量が0.2wt%未満の場合上記効果
が不十分であり、0.6wt%を越えると粗大な晶出物
が数多く生じ、成形加工時に割れを生じるようになり加
工性が低下する。
wt%未満ではその効果が不十分であり、0.4wt%
を越えると板が加工硬化し易くなり成形性が低下する。
n相等の析出相を微細に生じ、成形時の潤滑性を向上さ
せるとともに、強度を若干向上させる。
あり、1.5wt%を越えると、析出相の量が増大しす
ぎ逆に成形性が低下する。
もに、Mg1Siをベーキング時等に生じ、時効硬化に
よって強度を向上させる。Mg含有量は0.8wt%未
満ではその効果が十分でなく、1.5wt%を越えると
表面品質が低下する。
。均質化処理条件は、温度560〜620℃、保持時間
1〜20時間、500℃から560℃までの昇温速度5
00℃/時間以下が好ましい。これは、上記条件で行っ
た場合、500℃までの昇温中に生じている0、03μ
m以下の析出物を再固溶させ、析出物の平均粒径な0.
1μm程度(0,07μm以上)とするためである。
ごき加工での潤滑性を向上させる。
行ってもかまわないが、上記均質化処理を行った後、鋳
塊を面側し、550℃以下の温度で加熱し、熱間圧延を
行った場合、さらに表面品質が向上する。
終了時の板が部分再結晶組織であると耳率がさらに良好
となる。これは、部分再結晶の板を後述の焼鈍条件で焼
鈍を行うと、立方体方位の粒が優先的に成長するためで
ある。
、焼鈍条件は、昇温速度200℃/分以上の速度で、保
持温度450〜630℃、保持時間を0.2〜300秒
とする。まず昇温速度を200℃/分以上と定めたのは
、熱間圧延板の組織が上記組織または部分再結晶組織の
ときに保持温度まで急速に加熱を行うことで、昇温途中
の比較的低い温度で再結晶が進行することを防止するた
めである。すなわち、昇温途中の低い温度域で再結晶が
進行する場合、再結晶の核発生サイトが晶出物周囲の高
ひずみ領域等に限られるため結晶粒が粗大化し、成形加
工時に肌荒れ等が生じ好ましくない、200℃/分以上
の昇温速度の場合、そのような再結晶が生じることがな
く、高温で再結晶が生じるため微細な組織となり成形性
が向上、する、昇温速度は上記のように200℃/分以
上であれば十分であるが、2000℃/分以上がさらに
望ましい、これは2000℃/分以上の昇温速度の場合
、再結晶の進行すべてが所定の保持温度で生じるため均
一な組織が得られることによるものである。
u等の溶体化が十分になされないため十分な強度が得ら
れない。さらに再結晶粒が粗大化し成形上も好ましくな
い。保持温度が630℃を越えると、板が溶融する危険
性があり、また成形加工時に潤滑性作用を有するMn系
析出相が再固溶をはじめ、しごき加工性が低下する。以
上の理由により保持温度は450〜630℃と定めるが
、均質化処理を前記条件で行った場合に保持温度を50
0℃以上とするとさらに成形性は向上する。これは50
0℃以上の保持温度とした場合、熱間圧延中に生じた微
細な析出物を再固溶させることができ、それによって均
質化処理時に目標とした適度に粗大化した析出物の分布
を得ることができるためである。
が0.2秒未満では、前記溶体化処理が十分でなく、さ
らに完全に再結晶が完了しない場合があり、300秒を
越えると2次再結晶により逆に再結晶粒が粗大化するた
めである。
ているが、焼鈍時における雰囲気中の水蒸気の露点を4
0℃以下とする。
量が多いため、本発明の合金のようにMgを0.8%以
上添加している場合や焼鈍温度を450℃以上で行った
場合、板材表面の酸化皮膜が水蒸気と反応し酸化膜が厚
くなり、さらにその特性が変化し、その結果としてしご
き加工時に黒い筋が生じたり、加工後に全体的に薄黒く
なる等、表面品質上の問題が生じる。
れている連続焼鈍装置では達成容易ではない。これは通
常の連続焼鈍装置では、燃焼ガス雰囲気中で加熱を行っ
ており、水蒸気の露点が50〜100℃程度であるため
である。したがって、本発明は、雰囲気を間接的に加熱
する連続焼鈍装置や電磁誘導加熱によって加熱を行うタ
イプの連続焼鈍装置等を用いる必要がある。その場合の
雰囲気はN2ガスやArガスもしくは還元性ガスが望ま
しいが、大気中で行うこともできる。ただし、大気中で
行う場合、装置を設置しである付近の湿度が90%以下
でなければならない。これは湿度が90%を越えた場合
、板材表面に結露を生じる場合があり、その状態で加熱
を行うと結露の生じた部分で前記と同様な酸化皮膜の反
応が生じること、及び連続焼鈍ラインを通板している途
中徐々に雰囲気の水蒸気量が増し、本発明の水蒸気量を
上まわることがあるが、90%以下であれば問題ない。
0%以上とするが、上限は90%以下が好ましい、これ
は、冷間圧延率が30%未満では強度が不十分であり、
90%を越えると耳率が高くなることがある。なお熱間
圧延板に焼鈍を行った後、最終板厚まで途中に中間焼鈍
を施すことなく冷間圧延を行うことが経済的に好ましい
が、上記最終冷間圧延率を満たせば途中に中間焼鈍を行
ってもよい、この場合の中間焼鈍は本発明の熱間圧延後
に行う焼鈍条件の範囲内でなければならない。
て用いてもよいし、200℃付近の温度に加熱する安定
化焼鈍を行ってもよい。
す工程で面前、均質化処理、熱間圧延を行い、同表に示
す板厚の熱間圧延板を得た。得られた熱間圧延板から供
試材を作製し、それぞれにつき第3表の条件で焼鈍、 冷間圧延を行った。
01厚)にベーキング処理に対応させ200℃XIO分
の加熱を行った後、その耐力、耳率(45゜耳)、変色
度合及び黒筋度合について検査を行った。その結果を第
4表に示す。
て評価を行ったものである。
ものは、良好な特性を示している。
れたアルミニウム合金材が得られるとともに、その工程
も簡単であり製造コストの低減にもなる。本発明による
アルミニウム合金材は缶材等に特に好適である。
Claims (1)
- Si0.1〜0.5wt%、Fe0.2〜0.6wt%
、Cu0.05〜0.4wt%、Mn0.8〜1.5w
t%及びMg0.8〜1.5wt%を含有し、残部Al
を有するアルミニウム合金鋳塊を均質化処理、熱間圧延
したのち昇温速度200℃/分以上、保持温度450〜
630℃、保持時間0.2〜300秒でかつ水蒸気の露
点が40℃以下である雰囲気中で焼鈍を行い、さらに最
終冷間圧延率が30%以上の範囲で冷間圧延を行うこと
を特徴とする成形用アルミニウム合金材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1065997A JP2628743B2 (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | 成形用アルミニウム合金材の製造方法 |
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Publications (2)
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JPH02247364A true JPH02247364A (ja) | 1990-10-03 |
JP2628743B2 JP2628743B2 (ja) | 1997-07-09 |
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ID=13303158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1065997A Expired - Lifetime JP2628743B2 (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | 成形用アルミニウム合金材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2628743B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006283112A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Furukawa Sky Kk | 飲料缶胴用アルミニウム合金板およびその製造方法 |
CN109055788A (zh) * | 2018-09-18 | 2018-12-21 | 天津忠旺铝业有限公司 | 一种消除5系铝合金板材表面横纹的制备工艺 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59182957A (ja) * | 1983-04-01 | 1984-10-17 | Sukai Alum Kk | 陽極酸化処理用アルミニウム合金材の製造方法 |
JPS61110744A (ja) * | 1984-11-02 | 1986-05-29 | Kobe Steel Ltd | 包装用a1合金板及びその製造方法 |
JPS62188760A (ja) * | 1986-02-14 | 1987-08-18 | Furukawa Alum Co Ltd | アルミニウム合金板の製造方法 |
JPS63125646A (ja) * | 1986-11-14 | 1988-05-28 | Kobe Steel Ltd | 開缶性に優れたアルミニウム合金板の製造法 |
-
1989
- 1989-03-20 JP JP1065997A patent/JP2628743B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
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CN109055788A (zh) * | 2018-09-18 | 2018-12-21 | 天津忠旺铝业有限公司 | 一种消除5系铝合金板材表面横纹的制备工艺 |
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---|---|
JP2628743B2 (ja) | 1997-07-09 |
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