JPH023385A - 感熱記録体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感熱記録体に関し、特に保存性が良好で、ラベ
ル、プリペイドカードなどにも適した感熱記録体に関す
る。

〔従来の技術〕

ロイコ染料などの通常は無色または淡色の発色性物質と
、これと反応して呈色させるフェノール性物質などの顕
色剤とを、各々、結着剤と共に水中に分散し、両液を混
合し、紙などの基材上に塗布・乾燥することにより、感
熱記録体が製造され、ファクシミリやプリンタなどに用
いられている。

感熱記録体は、（１）傷などの局部的な圧力で発色して
しまう、（２）保存時に地肌の色が変わる、（３）保存
時に印字が退色する、などの欠点がある。（１）の圧力
発色に対しては、強固な保護膜を設ける方法が特開昭４
８−３０４３７等に開示されている。（２）の地肌の変
色に対しては保存安定剤を用いる方法が特開昭４８−１
０１９４３等に開示されている。また、発色剤と顕色剤
を二層に分け、両者の反応を防く方法が特開昭４９−５
３８４０等に開示されている。（３）の印字の退色に対
しては、保存安定剤を用いる方法が特開昭４８−５８８
４２等に開示されている。

上記の問題の他、ラベル、プリペイドカードなどの用途
では、印字を半導体レーザーで読み取る場合があるが、
従来のロイコ物質と顕色剤は赤外、近赤外の領域に吸収
を持たないため、読み取れないという問題がある。これ
に対しては、特開昭６３６９６８７等に、近赤外領域に
吸収を有するロイコ染料が提案されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記の従来技術は各々効果を有するが、原理的に、光線
、有機ガス、可塑剤などにより、徐々に進行する化学変
化を完全に押えられるわけではなく、問題を残している
。また、発色の感度を上げれば上げるほど圧力発色や地
肌かふりも起き易くなるという本質的な矛盾を有してい
る。

以上に述べたように、本発明の課題は、原理的に圧力発
色や地肌かふり、退色が全くなく、印字が半導体レーザ
ーで読み取れる物質を使うことができ、なおかつ、従来
の感熱記録装置が使える、新しい感熱記録体を作ること
にある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、上記の課題を解決するため、紙などの基材の
上に色の異なる塗工層を２層以上設け、熱を受けた部分
は２層以上の層の染料や熱融解性物質が相互に溶融・混
合され、地肌の色とは異なった色が表面に現われる現象
を利用したものである。

本発明の感熱記録体は、紙やプラスチックノートなどの
基材層および該基材層の上に設けた２層以上の塗工層で
構成される。

塗工層の最外層を第１層とし、以下基材層に向って順次
、第２層、第３層・・・と呼ふことにすると、第１層は
白色填料を主体とするか、または、有色の熱可融性物質
を主体とする層である。第２層以下は、その上にある各
層とは異なった色の有色の熱可融性物質を主体とする層
である。第１層と第２層が有色の熱可融性物質の場合、
塗工時に混合するのを防ぐためおよび発色感度を上げる
ため、無色の熱可融性物質増感剤の層を設けることも可
能である。また、全ての場合について、第１層の上に保
護皮膜を設けることができる。

１図に構成の模式図を示す。

以下に、各層の成分について詳しく述べる。第１層に白
色填料を主体とする層を設ける場合は、填料としては、
炭カル、クレー、シリカ、タルクなどの塗工紙に通常用
いられているものが使用可能である。

さらに、後述する増感剤を混入することもできる。この
層の塗工量は特に制限はないが、隠ぺい性と発色感度の
関係から１〜５　ｇ／ｍが好ましい。

第１層に有色の熱可融性物質を用いる場合、赤、青、黄
などの各色で約６０°Ｃ以上の温度で融解する染料であ
れば何でも使用できるが、有色の熱可融性物質の例とし
て Ｃ，１，５ｏｌｖｅｎｔ　Ｙｅｌｌｏｗ　２．　Ｃ，１
，５ｏｌｖｅｎｔ　Ｙｅｌｌｏｗ１６、　Ｃ，１，５ｏ
ｌｖｅｎｔ　Ｒｅｄ　Ｌ　Ｃ，１，５ｏｌｖｅｎｔ　Ｒ
ｅｄ２７　Ｃ，１，５ｏｌｖｅｎｔ　Ｂｌｕｅ　ｌ、　
、Ｃ，１，５ｏｌｖｅｎｔ　Ｇｒｅｅｎ３、　Ｃ，１，
５ｏｌｖｅｎｔ　Ｂｒｏｗｎ　３＋などが使用できる。

増感剤としては、−船釣に染料と加熱時に相互に融は合
い、染料の流動開始温度を下げ得る物質を使用すれば良
く、その例として、 ポリエチレンワックス、ステアリン酸アミド等のワック
ス類、その他無数にある。

などが使用できる。

第２層以下も、前記と同様の有色熱可融性物質と増悪剤
が使用できる。

なお、半導体レーザーで読み取り可能な印字を行なう場
合には、第１層は赤外、近赤外に吸収を持たない有色熱
可融性物質又は白色顔料の層とし、第２層以下のいずれ
かの層、好ましくは第２層に赤外、近赤外に吸収を持つ
有色熱可融性物質を主成分とする層を設ける。

有色の赤外、近赤外に吸収を持つ熱可融性物質の例とし
て ＨＭ−１０８４−Ｐ　　（三井東圧製）ＭＩ？−ＧＩ？
ＥＥＩＩＩ　　ＵＳ−”７０１０　（バイエル社製）な
どが上げられる。

本発明の各層は顔料や染料を結着する結着剤を用いるが
、水系バインダーの例としては、デンプン類、ヒドロキ
シエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴム、
ポリビニルアルコール、ジイソブチレン・無水マレイン
酸共重合体塩、スチレン・無水マレイン酸共重合体塩、
エチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・アクリル
酸共重合体塩、スチレン・フタジエン共重合体エマルジ
ョン等か全固形分の１０〜４０重量％、好ましくは１５
〜３０重量％程度用いられる。また、溶剤系ハ・ｆンダ
ーとしては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル
、ポリビニルブチラール、ポリスチレン及びその重合物
、ポリエステル及びその重合物、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル共重合物等が用いられる。

以上の全ての場合について、第１層には熱ヘットへのカ
ス何着防止のため填料を混入したり、ステアリン酸アミ
］、ステアリン酸亜鉛、ワックス等の滑剤を混入するこ
とができる。また、ボリヒニルアルコール、紫外線硬化
型樹脂等の保護皮膜を設けることも可能である。又、水
利が紙である時に特に耐水性、耐溶剤性か要求される場
合又は、塗工物質の紙への侵入を防く必要がある場合に
は、またはザーマルベソトとの接触を高める場合有色層
と紙の間に下塗り層を設りれば良い。

以下に実施例を上げて説明する。

〔実施例１〕 Ａ　液 ５ｏｌｖｅｎｔ　Ｂｌｕｅ　］　　　　　　　　　　１
００部ＰＶＡｌ０％水溶液　　　　　　　　１００部水
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１５０　
部を混合し、ペイントコンディショナーで、染料の粒径
が１層程度になるまで分散した液Ｂ液 ５ｏｌｖｅｎｔ　Ｒｅｄ　１　　　　　　１００部ＰＶ
Ａｌ０％水溶液　　　　　　　　１００部水　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　１５０　部を混合
し、ペイントコンディショナーで、染料の粒径が１層程
度になるまで分散した液Ｃ液 ５ｏｌｖｅｎｔ　Ｙｅｌｌｏｗ　２　　　　　１００部
ＰＶＡ　１０％水溶液　　　　　　　　１００部水　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１５０　　部
を混合し、ペイントコンディショナーで、染料の粒径が
１層程度になるまで分散し、さらに、ステアリン酸亜鉛
の水分散体　　　３０部（中東油脂製Ｄ−５２３，３０
部濃度）シリカ（水沢化学製Ｐ−５２７）２０部ＰＶＡ
ｌ０　　％水ン容ン夜　　　　　　　　　　　　　　　
１００　　部を混合攪拌したものを加えて攪拌した液を
準備し、秤量５０ｇ／ｎ（の上質紙の上に、Ａ液を固形
分換算で２ε／ｍ′塗布・乾燥し、その上に、Ｂ液を固
形分換算で２　ｇ　／　％塗布・乾燥し、その上に、Ｃ
液を固形分換算で３　ｇ　／　ｉ　塗布・乾燥しで、目
的の記録紙を得た。

上記記録紙を、別に記載した各種の試験を行なった結果
を他の実施例とともに、表１に示す。

この例では、記録前の地肌の色は黄色であり、記録され
た画像の色は黒色となった。保存後の地肌及び画像の濃
度には全く変化がなかった。

〔実施例２〕 エポキシ変１生ＰＶＡ水ン容ン夜　　　　　８００部（
電気化字欠ＤＲ−５８７，１２部濃度）シリカ　　　　
　　　　　　　　　２０部ステアリン酸亜鉛の水分散体
　　　５０部（中東油脂製Ｄ−５２３，３０部湯度）水
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００　部
をホモミキサーで分散した液を、実施例１で得た塗工紙
の上に、固形分換算で２　ｇ／ｒｄ塗布・乾燥して、記
録紙を得た。

〔実施例３〕 ＰＶＡｌ０％水溶液　　　　　　　　２００部シリカ　
　　　　　　　　　　　　１００部水　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　１００　部をホモミキサーで
分散した液を基紙の上に、固形分換算で４８　／　ｍ塗
布・乾燥し、その上に実施例１の３層を、実施例１と同
様に設けた。

〔実施例４〕 基紙の上に、実施例１のＡ液を固形分換算で２ｇ／ｍ′
塗布・乾燥し、次に ステアリン酸アミドの水分散液　　１００部（中東油脂
製Ｄ−８４０，３３部濃度）ＰＶＡ１０％水溶液　　　
　　　　　１００部水　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　１００　部を混合し、ホモミキサーで分散し
た液を固形分換算で３　ｇ／ｍ塗布・乾燥し、その上に
、実施例１のＣ液を固形分換算で３ｇ／ｍ塗布・乾燥し
て、目的の記録紙を得た。

〔実施例５〕 基紙の上に、実施例１のＡ液とＢ液を１：１で混合した
液を固形分換算で３　ｇ／ｍ塗布・乾燥し、その上にＣ
液を固形分換算で３　ｇ／ＩＴ？塗布・乾燥して、目的
の記録紙を得た。

〔実施例６〕 熱可融性染料ＨＭ　−１０８４−Ｐ　　　　　１００部
（三井東圧製；青色染料） ＰＶＡ１０％水溶液　　　　　　　　１００部水　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　１５０　部を混
合し、染料の粒径が１μ程度になるまで、ペイントコン
ディショナーで分散した液を固形分換算で２　ｇ／ｇ塗
布・乾燥し、その上に実施例１のＣ液を固形分換算で３
　ｇ／ｍ塗布・乾燥して、目的とする記録紙を得た。

バーコードプリンターでバーコードを記録し、半導体レ
ーザーを使用するバーコードリーダーで読み取った所、
本発明の実施例の中では、この実施例の記録紙のみが、
読み取り可能であった。

〔実施例７〕 Ｄ液 ５ｏｌｖｅｎｔ　Ｂｌｕｅ　１　　　　　　１００部ポ
リビニルブチラール　　　　　　　１０部エタノール　
　　　　　　　　　　　５０部トルエン　　　　　　　
　　　　　５０部の溶液 Ｅ液 ５ｏｌｖｅｎｔ　Ｒｅｄ　１　　　　　　１００部ポリ
ビニルブチラール　　　　　　　１０部エタノール　　
　　　　　　　　　５０部トルエン　　　　　　　　　
　　　５０部の溶液 Ｆ液 ５ｏｌｖｅｎｔ　Ｙｅｌｌｏｗ　２　　　　　１００部
ポリビニルブチラール　　　　　　　１０部エタノール
　　　　　　　　　　　　５０部トルエン　　　　　　
　　　　　　５０部の？容液に、 ステアリン酸亜鉛の粉体　　　　　３０部シリカ（水沢
化学製Ｐ−５２７）　　　　２０部ポリビニルブチラー
ル　　　　　　　１０部エタノール　　　　　　　　　
　　　５０部トルエン　　　　　　　　　　　　５０部
からなる溶液を加えた液 の３種の塗工液を準備し、厚さ４０μのポリエステルフ
ィルムに、Ｄ液を固形分換算で２ｇ／ｍ−塗布・乾燥し
、その上にＥ液を固形分換算で２ｇ／Ｍ塗布・乾燥し、
その上にＦ液を固形分換算で３ｇ／ｄ塗布・乾燥して、
目的の感熱記録体を得た。

＊注 ■、実施例中でＰＶＡと表示されているものは、クラレ
製のポリビニルアルコールＰＶＡ１０５を指す。

２、実施例１〜７で得た感熱記録体をスーパーカレンダ
ーにより、ヘソク法平滑度が８００秒になるように調整
し、以下の試験を行なった。

〔評価方法〕

１、発色性試験 市販のＧｍｍファクシミリＣｏルミ　６５００　（東芝
製）で記録し、その画像濃度をマクヘス濃度計ＲＤ　−
５１４型で測定した。

２、保存性 発色性試験と同じ試料を４０°Ｃ５９０％ＲＨ下、６０
℃、１５％ＲＨ下の２水準で２４時間保存し、その後に
１と同様の測定を行なった。

３、半導体レーザーでの読み取り 感熱式のバーコードプリンターでバーコードを印字し、
半導体レーザーを用いて読み取るバーコードリーダーで
読み取り試験を行なった。

表 実施例の評価 〔作用・効果〕 本発明の感熱記録体の印字の原理は、異なる色の層を２
層以上設けておき、熱により２層以上の層の各成分が溶
＆−１合い、地肌（最外層）の色とは違う色の印字部が
形成されるものである。

従って、明細書、実施例で述べたように、圧力発色、地
肌かふり、退色が全くなく、半導体レーザーで読み取れ
るように赤外、近赤外に吸収を持つ物質をロイコ染料以
外からも自由に選べる効果がある。さらに、可視光線の
吸収についても自由に色を選べるので、例えば、褐色の
地肌に黒の印字を得ることにより、セロノクスての複写
を防止する機能も持たせ得る。また、カード等では、地
肌を黒や赤などの濃い色にし、印字が目では見えないが
レーザーでは識別できるようにして機密保護をする機能
も達成できる。

その他、従来の感熱記録層では必ず地肌かふりを起こす
ような極めて低温発色性の記録体にするごとが可能でも
ある。

今８図如の簡↑Δ圧所

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）基材の上に有色熱可融性物質を主体とする異なる
   色の層を２層以上設けた感熱記録体。
2. （２）基材の上に有色熱可融性物質を主体とする異なる
   色の層を１層以上設け、その上に白色填料を主体とする
   層を設けた感熱記録体。
3. （３）特許請求の範囲第１項において、最外層とその下
   の層の間に、無色の熱可融性物質を主体とする層を設け
   た感熱記録体。