JPS63153186A - 感熱転写材 - Google Patents

感熱転写材

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JPS63153186A
JPS63153186A JP61299882A JP29988286A JPS63153186A JP S63153186 A JPS63153186 A JP S63153186A JP 61299882 A JP61299882 A JP 61299882A JP 29988286 A JP29988286 A JP 29988286A JP S63153186 A JPS63153186 A JP S63153186A
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JP
Japan
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ink layer
ink
thermal transfer
transfer material
layer
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Application number
JP61299882A
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English (en)
Inventor
Hisao Yaegashi
八重樫 尚雄
Tetsuo Hasegawa
哲男 長谷川
Naoki Kushida
直樹 串田
Koichi Toma
當麻 弘一
Takeyuki Suzuki
鈴木 剛行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/40Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1血光1 本発明は、被記録体に2色の記録像を転写する2色型感
熱転写材に関する。
背景技術 感熱転写材記録方法は、使用する装置か軽全且つコンパ
クトで騒音がなく、操作性、保守性に優れるという感熱
記録方法の一般的特徴に加えて、発色型の加工紙か不要
であり、又、記録像の耐久性にも代れると云う特徴を有
しており、最近、広く使用されている。
この感熱転写記録方法は、一般に、シート状の支持体上
に、熱溶融性バインダー中に着色剤を分散させてなる熱
転写性インクを塗布してなる感熱転写材を用い、この感
熱転写材をその熱転写性インク層が被記録体に接する様
に被記録体に重畳し、感熱転写材の支持体側から熱ヘッ
ドにより熱を供給して溶融したインク層を被記録体に転
写することにより、被記録体上に、熱供給形状に応じた
転写記録像を形成するものである。
又、上記感熱転写記録方法の長所を生かしつつ2色印字
を得たいという市場要求も強く、2色印字を得る為の技
術も種々提案されている。
従来、普通紙上に感熱転写記録方法を用いて2色印字す
る方法として、特開昭56−148591号公報には、
基材上に、互いに異なる着色剤か含有されてなる2つの
熱溶融性高融点インク層A及び低融点インク層Bが基材
側から順次積層され、低熱印加エネルギーの場合には低
融点インク層Bのみが普通紙上に転写し、高熱印加工ネ
ルギーの場合には熱溶融性インク層A、Bともに普通紙
に転写することにより2色記録を与えるという2色型感
熱転写記録要素が開示されている。
又、特開昭59−64389号には、基材上に、加熱に
より溶融浸出するインクと、前記溶融浸出する温度より
高い温度で溶融剥離するインクとから成るインク層を設
けた2色感熱転写インクシートが開示されている。
しかしながら、サーマルヘッドに印加するエネルギーを
2段階に変化させるこれらの方法においては、高温印字
の際、熱の作用に基づく印字の「ふちとり」や1尾引き
」等の印字品位の低下が生じ易いという欠点があった。
この欠点を解消するための技術として、本出願人は、先
に特願昭60−298831号の記録方法を提案した。
この新しい多色記録方法は、支持体上に少なくとも第1
および第2インク層を設けてなり、且つこれらインク層
ないし支持体間の接着力が特定の温度変化を示す感熱転
写材を用い、該感熱転写材に熱印加した後、感熱転写材
と被記録体とを剥離する時間をコントロールすることに
より、第2インク層を選択的に、あるいは、第1および
第2インク層をともに、被記録体に転写する方法であっ
て、前述した印字の「ふちとり」 「尾びき」等の種々
の問題点の解決を可能としたものである。
これらの記録方法(前記した従来の2色記録方法、およ
び上記の新しい記録方法)において、支持体上に第1お
よび第2インク層を設けてなる感熱転写材を用いた場合
、印字時には第2インク層のみを転写するか又は第1、
第2インク層をともに被記録体に転写することとなる。
しかしながら、第1および第2インク層がともに転写し
た場合、第1インク層の色に対して若干第2インクの色
が混ざる(一部透けて見える)ことは避けがたいため、
この場合に美しい色を得る事は困難であり、この点に関
しては、上述した新しい2色記録方法においても、なお
改善の余地があった。
このため、従来より、第2インクの色を明色系とし、第
1インクの色を暗色系とする事により、第1インクの隠
蔽力を強める事が行なわれているが、第2インクが赤色
の場合には温黒色となり、一方、第2インクが青色の場
合には冷黒色となる事は避けられない。又、第1インク
を黒色以外の暗色とした場合には、隠蔽力が不足するた
め、美しい色を得る事が更に困難であった。
これを改善するため、第1インク層の厚みを大きくする
事が考えられるが、第1インク層を過度に厚くすると、
印字に要するエネルギーが犬ぎくなるのみならず、印字
の解像力が低下するため、良好な印字が得られなかった
l1旦1道 本発明の主要な目的は、従来の2色印字方法の前述のご
とき欠点を解消し、簡単な方法で、普通紙に対して、色
分離が良く、しかもともに鮮明な色調の美しい印字を与
える感熱転写材を提供することにある。
発明の概要 本発明者らは鋭意研究の結果、(従来のように)隠蔽力
のみを考慮して(第2インク層の色調とは無関係に)第
1インク層を構成するのではなく、むしろ第2インク層
の色調を積極的に利用し、この色調と特定の色相関係と
なるように第1インク層を構成することが上記目的の達
成に極めて効果的なことを見出した。
本発明の感熱転写材は、上記知見に基づくものであり、
より詳しくは、支持体上に、該支持体側から、少なくと
も第1インク層と第2インク層とを順次設けてなり、且
つ、前記第1インク層が、第2インク層の色調と補色の
関係にある色調の着色剤を含有していることを特徴とす
るものである。
上記構成を有する本発明の感熱転写材を用いれば、被記
録体上に第1および第2インク層を転写させた場合にも
、これらのインク層の色調か組合されることにより、(
第2インク層の色調の如何にかかわらず)安定して鮮明
な黒色を得ることかできる。
本発明の感熱転写材を、特に、前記した本出願人の特願
昭60−298831号におけるようなインク層間(な
いしインク層−支持体間)の接着力の態様とした場合に
は、更に鮮明な2色記録像が得られる。このような効果
が得られる理由は、以下のように推定される。
すなわち、印加エネルギーによって第1、第2インク層
が混合することが少ないため、印加エネルギーの大小に
よらず、インク層が同じような層状態で被記録体に転写
する。したがって、印加エネルギー量が変化しても、記
録像の色味が変化することがないためと考えられる。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明を更に詳
細に説明する、以下の記載において、量比を表わす1%
」及び1部」は特に断わらない限り重量基準とする。
の  イ  ・説明 第1図は、本発明の感熱転写材の基本的な態様を示す厚
さ方向模式断面図である。第1図を参照して、本発明の
感熱転写材1は、支持体2上に第1インク層3と、第2
インク層4とを順次設けてなる。
支持体2としては、従来より公知のフィルムや紙をその
まま使用することができ、例えばポリエステル、ポリカ
ーボネート、トリアセチルセルロース、ポリアミド、ポ
リイミド等の比較的耐熱性の良いプラスチックのフィル
ム、セロハンあるいは硫酸紙、コンデンサー紙などが好
適に使用できる。支持体2の厚さは、熱転写に際しての
熱源としてサーマルヘッドを考慮する場合には、1〜1
5μm程度であることが望ましいが、例えばレーザー光
等の熱転写層を選択的に加熱できる熱源を使用する場合
には特に制限はない。また、サーマルヘッドと接触する
支持体の表面に、シリコーン樹脂、ふっ素樹脂等からな
る耐熱性保護層を設けてもよい。
一方、上記支持体2上の第1インク層3および第2イン
ク層4は、熱溶融性バインター中に着色剤を分散(溶解
している状態を排除する趣旨ではない)させてなる。
本発明において、上記第1インク層3には第2インク層
4の色調と補色の関係にある着色剤が含有される。
ここに上記「補色」とは、第2インク層4上に第1イン
ク層3が転写した像の反射濃度が、可視光の範囲で、は
ぼ一定(すなわち灰色〜黒色)となる状態を意味する(
実際には、R,G、83色のフィルターを用いてマクベ
ス反射濃度計により測定した反射濃度がほぼ一定(好ま
しくは、これらの反射濃度の差が0.05以下)となる
状態とする)。
このような第1、第2インクに含有させる着色剤として
は、印刷、記録分野で用いられる公知の染顔料が特に制
限なく(必要に応じて21rfi以上組合せて)使用可
能である。この着色剤は第1および第2インク層に対し
てそれぞれ1〜60%(更には5〜50%)含有される
ことが好ましい。
第2インク層4の色調は明色(例えば赤色)であること
が好ましい。一方、第1インク層3に含まれる着色剤は
、第2インク層4の色調と補色の関係にある上記染顔料
等を単独で用いてもよく、また、2 f!l類以上の着
色剤を混合して第2インク層の色と補色となるように調
整して用いてもよい。
この第1インク層3の隠蔽力を充分なものとするために
は、(第2インク層4の色調と)−補色の関係にある上
記着色剤に加えて、更に暗色系(例えばカーボンブラッ
ク等の黒色)の着色剤を加えることが更に好°ましい。
この場合、第1インク層3において、補色の着色剤10
0部に対して、上記暗色系の着色剤は、1〜60部(更
には5〜50部)使用することが好ましい。
また第1インク層を更に2層に分けて、その1、層には
補色の着色剤を、他の1層には、暗色系の着色剤を含有
させてもよい。
第1部よび第2インク層を上記着色剤とともに構成する
熱溶融性バインダーとしては、従来から熱転写性インク
に用いられているバインダーをそのまま使用することが
できる。
このような熱溶融性バインダーとしては、例えば、鯨ロ
ウ、ミツロウ、ラノリン、カルナバワックス、キャンデ
リラワックス、モンタンワックス、セレシンワックス、
マイクロクリスタリンワックス等の天然ワックス;パラ
フィンワックス等の石油ワックス;酸化ワックス、エス
テルワックス、低分子量ポリエチレン、フィッシャート
ロプシュワックス等の合成ワックス;ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等
の高級脂肪酸、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコ
ール等の高級アルコール;ショ等の脂肪酸エステル、ソ
ルビタンの脂肪酸エステル等のエステル類;オレイルア
ミド等のアミド類;等からなるワックス類;あるいは、
ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セルロース系
樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、石油系樹脂、フェ
ノール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂
等の天然ないし合成樹脂類;天然ゴム、スチレンブタジ
ェンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム等のエラ
ストマー類:等からなる樹脂類が用いられる。
上述したような熱溶融性バインダーは、必要に応じて二
種以上組合わせて用いてもよく、また、ポリイソブチレ
ン、ポリブテン等のいわゆる液状ゴム、あるいは可塑剤
、油剤、界面活性剤等からなる添加剤を添加して、その
過冷却性、溶融粘度、粘着力あるいは親木性−疎水性の
程度等を調整してもよい。
第1および第2熱転写性インクは、上述した熱溶融性バ
インダーおよび着色剤(更には必要に応じて加えられる
添加剤)から構成されるが、これらのインクの融点ない
し軟化点は、50〜200℃、更には60〜150℃で
あることが好ましい。
これら熱転写性インクの融点ないし軟化点が50℃未満
では、感熱転写材1の保存性の低下、被記録材の非印字
部の汚損を生じ、一方、該融点ないし軟化点が200℃
を越えると、熱転写性インクの溶融ないし軟化に多大の
エネルギーを要することとなる。
本発明の好ましい一態様においては、第1インク層3−
第2インク層4間の接着力(F2)と、第1インク層3
−支持体2間の接着力(Fl)との大小関係が、相対的
高温時と相対的低温時とで反対になり得ることが好まし
いが、(第2図に示すように)相対的に高温のときにF
l>F2であり、且つ相対的に低温のときにFl<F2
であることが更に好ましい。
この第2図に示されるような接着力F1.F。
の関係を実現するためには、第1図の構成において、第
2インク層4として温度による接着力の変化の大きいも
の(好ましくは、バインダー成分100部中に前記ワッ
クス類を50部以上含有しているもの)を用い、第1イ
ンク層3として温度による接着力変化の小さいもの(好
ましくは、バインダー成分100部中に、前記樹脂類を
50部以上含有しているもの)を用いればよい。
上述したような接着力の好ましい関係を、より容易に実
現するために、支持体2と第1インク層3との間に、第
1接着層(図示せず)を設けてもよい。このような第1
接着層を設けることにより、第1インク層3の材料を選
択する幅が大となり、印字品質の調整に有利となる。
また、第3図に示したように、第1インク層3と第2イ
ンク層4との間に第2接着層5を設けても良い。この第
2接着層5の材料を前記(第1図の場合の)第2インク
層と類似特性を有するものとしておけば、第2インク層
4において(第1図で説明したような特性は必ずしも必
要がなく)被記録体に対する接着力を高くできる材料、
例えば第1図の態様の第1インク層と同様の材料をも用
いることが可能となり、印字品質向上に更に有利となる
更に、第2インク層4の上(被記録体対向面)に第3接
着層(図示せず)を設けてもよい。この第3接着層を設
けることは、例えば、表面平滑度の低い被記録体に対し
2色印字する場合に、特に有利である。
上述した第1接着層、第2接着層および第3接着層は、
必要に応じて、適宜2種以上組合せて設けることができ
る。
その他、支持体2の裏面(インク層形成面と反対側の面
)あるいは支持体2と第1インク層3との間に耐熱性を
補うための層を設けてもよく、また、各種の機能層を各
層の間あるいは表面に適宜設けることができる。これら
の接着層ないし機能層は、主として前述した熱溶融性バ
インダーからなるが、これらに着色剤を含有させてもよ
い。
本発明の感熱転写材1においては、支持体2上のインク
層(ないし接着層)全体の厚さで、20μm以下とする
ことが望ましい。また、第1インク層3、第2インク層
4、第1接着層、第2接着層5、又は第3接着層の厚み
は、各々0.5〜10μmの範囲が好ましい。
また、本発明の感熱転写材1を用いて感熱転写記録を行
う際に、加熱手段としては、サーマルヘッドの他、赤外
線、レーザービームなと一般に用いられている加熱手段
も用いられる。また、通電加熱による場合には、必要に
応じて、支持体2と第1インク層3との間にアルミニウ
ムなどの薄膜からなる導電層(図示せず)を設けて帰路
電極とするか、あるいはインクを導電性とすればよい。
本発明の感熱転写材を製造するにあたっては、前述の各
層を構成する材料と、例えばメチルエチルケトン、キシ
レン、テトラヒドロフラン等のバインダーを溶解しつる
有機溶剤を混合して塗工液をつくり、各層を順次塗工す
れば良い。
又、各層を構成する材料を混合した後、加熱溶融し溶融
状態で、いわゆるホットメルトコーティングを行なって
も良い。
更に、各層を構成する材料に界面活性剤等の分散剤を加
えて水系エマルジョンとした後、これらのエマルジョン
を各々混合して塗工しても良い。
又、これらの方法を用いて層ごとに異なる方法で塗工す
る事も可能である。
次に、上記感熱転写材を用いる感熱転写記録方法の好ま
しい態様について説明する。尚、以下では熱源として最
も典型的なサーマルヘッドを用いた場合について説明す
る。また、以下の説明では感熱転写材として第3図に示
す構造の感熱転写材で゛支持体2−第1インク層3間の
接着力Fl (温度に対する変化が相対的に小)および
第1インク層3−第2インク層4間の接着力F2  (
温度に対する変化が相対的に大)が、第2図に一態様を
示すような(エネルギー印加後の)時間変化を示す感熱
転写材1を用いる。
第2図を参照して、この感熱転写材1に熱印加手段から
エネルギーを印加した後、時間t1で感熱転写材1を被
記録体から剥離すると、(F2が急激に低下してFl>
F2となるため)第2インク層が選択的に被記録体に転
写し、一方、同様にエネルギーを印加した後、時間t2
で剥離すると、(F2が回復してFl<F2となるため
)第1および第2インク層がともに被記録体に転写する
感熱転写材1を被記録体から時間t1で剥離する時は、
例えば第4図に示すように、感熱転写材1を、巻き取り
リール(図示せず)により巻き取らせることにより、矢
印A方向へ8送させつつ、熱ヘッド6の発熱部6aを感
熱転写材1の一支持体2側に当接させつつ矢印B方向へ
移動させる。
この第4図において、熱ヘッド6の発熱体6aにより加
熱された直後に、感熱転写材1がプラテン7上の被記録
体8から分離されるようにしておけば、感熱転写材1は
第2図の時間t1に相当する時間で被記録体8から剥離
されることとなり、被記録体8に第2インク層が選択的
に転写して第2インク層(例えば赤色)の色調の記録像
1−1aが形成される。
一方、時間t2で剥離する時は、第5図のように圧接手
段9により感熱転写材1を被記録体8に圧接しつつ、熱
ヘッド6及び圧接手段9を矢印Bの方向に移動しながら
記録すればよい。
この場合、感熱転写材1が加熱された後、被記録体8と
感熱転写材1とが密着したまま、ある距離を走行し、圧
接手段9を通過直後の位置(第2図の時間t2)で感熱
転写材1が被記録体8から剥離される。したがって、被
記録体8には、第2インク層4(例えば赤色)とともに
第1インク層3(例えば青緑色)も転写し、第1および
第2インク層の色が減色混合した色調(黒色)の記録像
flbが得られる。
この圧接部材9は、例えば、矢印B方向へ移動するキャ
リッジ(図示せず)内に設けられ、サーマルヘッド6と
ある距離を保ったまま連動して動き、且つ、必要に応じ
て前後(被記録体8の被記録面にほぼ垂直の方向)に動
くように構成されている。即ち、圧接部材9が後退した
場合は、第4図に示すようにサーマルヘッド6を通過し
た直後に、感熱転写材1は被記録体8から剥離される。
一方、圧接部材9が前方に突出した場合は、第5図に示
すように感熱転写材1と被記録体8とはサーマルヘッド
6の通過後も密着した状態となり、感熱転写材1に熱エ
ネルギーを印加してから、感熱転写材1を被記録体8か
ら剥離するまでの時間が長くなる。
久m困 上述したように本発明によれば、被記録体に第1および
第2インク層がともに転写した場合にも、第2インク層
の色調が(第1インク層に含有される補色関係にある着
色剤により)むしろ積極的に生かされることにより、色
分離性に優れ、2色がともに鮮明な色調を有する2色記
録像を与える感熱転写材が提供される。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
犬m(Fl± くインク1〉 液の量、融点ないし軟化温度、粒子径は、いずれも固形
分についての値を示す。) 上記処方の各成分を充分混合して調製したインク1を、
厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム支持
体(以下PETという)上に塗工した後、70℃で乾燥
して厚み2μmの第1インク層を形成した。
〈インク2〉 2を、先に設けた第1インク層上に塗工し、60℃にて
水分を蒸発させて、1μmの厚みのカルナバワックスか
らなる接着層を設けた′。
くインク3〉 り3を、先に設けた接着層上に塗工した後、70℃で乾
燥し、厚み2μmの第2インク層を形成して感熱転写材
(1)を得た。
夾】C生1 くインク4〉 形成した後、この接着層上に、上記成分を充分混合して
得たインク4を塗工し、80℃で乾燥して、厚み2μm
の第2インク層を形成し、感熱転写材(11)を得た。
以上のようにして作成した感熱転写材(I)および(1
1)を用い、感熱転写記録装置(キヤノン(株)製タイ
プスター6)を用いて印字を行った。第4図を参照して
、サーマルヘッド6としてはローム(株)族ヘッド(発
熱部6aの中の中心からサーマルヘッド終端6bまでの
距離が350μI)を用いた。サーマルヘッド6および
インクリボン1を搭載したキャリッジ(図示せず)の移
動速度は、5 Q zm/secであり、急速に剥離す
る場合(第2図における時間t1)、熱印加から剥離ま
での時間は約7 m5ecであフた。一方、第5図を参
照して、時間を遅らせて剥離するための圧接手段9はサ
ーマルヘッドの終端6bから約5mmの位置(f=5m
m)にとりつけた、したがって、時間を遅らせて剥離す
る°時(第2図における時間t2)、熱印加から剥離ま
での時間は約100secであった。
このような態様で、感熱転写材(1)を用いて被記録体
たる普通紙8に印字したところ、急速に剥離した時(第
4図)青色の印字11aが得らたれた。この青色の印字
11aには、ごくわずかに黒色の班点が見られたが、実
用上は充分に良好なものであった。また、時間を遅らせ
て剥離した時(第5図)黒色の印字11bが得られた。
この黒色印字11bにおいて、第2インクの青色は充分
に隠蔽されており、その色調は鮮明な黒色であつ゛た。
  □ 更に、圧接手段9の位置を、サーマルヘッドの終端6b
から2mg+ないし20mmまで(J2=2〜20mm
)変化させても、黒色印字flbの印字品質にはほとん
ど変化がなかった。
感熱転写材(II )を用いて上記と同様に普通紙8に
印字したところ、急速に剥離した時(第4図)青色の印
字11aが、また、時間を遅らせて剥離した時(第5図
)黒色の印字tibが得られた。青色の印字11aには
黒色の班点等がほとんど見られず美しい色調であった。
また、上記黒色の印字11bにおいては、第2インクの
青色は充分に隠蔽されており、その色調は鮮明な黒色で
あった。
更に、前記と同様に圧接手段9の位置を1==2〜20
mmまで変化させたが、黒色印字11bの印字品質には
、はとんど変化がなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図および第3図は本発明の感熱転写材の層構成例を
示す厚さ方向模式断面図、第2図は本発明の感熱転写材
における熱印加後の接着力変化の一例を示すグラフ、第
4図は加熱直後に被記録体から感熱転写材を剥離した状
態を示す模式側面断面図、第5図は加熱後所定時間経過
後に被記録体から感熱転写材を剥離した状態を示す模式
側面断面図である。 1・・・感熱転写材 2・・・支持体 3・・・第1インク層 4・・・第2インク層 5・・・接着層 6・・・サーマルヘッド 7・・・プラテン 8・・・被記録体 代表図:第1図 第1図 第2図 第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 支持体上に、該支持体側から、少なくとも第1インク層
    と第2インク層とを順次設けてなり、且つ、 前記第1インク層が、第2インク層の色調と補色の関係
    にある色調の着色剤を含有していることを特徴とする感
    熱転写材。
JP61299882A 1986-12-18 1986-12-18 感熱転写材 Pending JPS63153186A (ja)

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JP (1) JPS63153186A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH023385A (ja) * 1988-06-16 1990-01-08 Honshu Paper Co Ltd 感熱記録体
WO2024029551A1 (ja) * 2022-08-05 2024-02-08 ブラザー工業株式会社 熱転写記録媒体、転写済みフィルムおよび転写済みフィルムの製造方法

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JPH023385A (ja) * 1988-06-16 1990-01-08 Honshu Paper Co Ltd 感熱記録体
WO2024029551A1 (ja) * 2022-08-05 2024-02-08 ブラザー工業株式会社 熱転写記録媒体、転写済みフィルムおよび転写済みフィルムの製造方法

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