JPS62249791A - 感熱転写記録方法 - Google Patents

感熱転写記録方法

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JPS62249791A
JPS62249791A JP61093242A JP9324286A JPS62249791A JP S62249791 A JPS62249791 A JP S62249791A JP 61093242 A JP61093242 A JP 61093242A JP 9324286 A JP9324286 A JP 9324286A JP S62249791 A JPS62249791 A JP S62249791A
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JP
Japan
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ink layer
ink
thermal transfer
layer
transfer material
Prior art date
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Pending
Application number
JP61093242A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuzo Kaneko
金子 修三
Naoki Kushida
直樹 串田
Yasuyuki Tamura
泰之 田村
Tetsuo Hasegawa
哲男 長谷川
Hisao Yaegashi
八重樫 尚雄
Koichi Toma
當麻 弘一
Takeyuki Suzuki
鈴木 剛行
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPS62249791A publication Critical patent/JPS62249791A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/38228Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by the use of two or more ink layers

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1胤圀1 本発明は、被記録媒体に2色の記録像を転写する感熱転
写2色記録方法に関する。
11且3 感熱転写記録方法は、使用する装置が軽量かつコンパク
トで騒音がなく、操作性、保守性に優れるという感熱記
録方法の一般的特徴に加えて、発色型の加工紙が不要で
あり、また、記録像の耐久性にも優れると云う特徴を有
しており、最近、広く使用されている。
この感熱転写記録方法は、一般にシート状の支持体上に
熱溶融性バインダー中に着色剤を分散させてなる熱転写
性インクを塗布してなる感熱転写材を用い、この感熱転
写材をその熱転写性インク層が記録媒体に接するように
被記録媒体に重畳し、感熱転写材の支持体側から熱ヘッ
ドにより熱を供給して溶融したインク層を被記録媒体に
転写することにより、被記録媒体上に熱供給形状に応じ
た転写記録像を形成するものである。
また、上記感熱転写記録方法の長所を生かしつつ2色印
字を得たいという市場要求も強く、2色印字を得る為の
技術も種々提案されている。
従来、普通紙上に感熱転写記録方法を用いて2色印字す
る方法として、特開昭56−148591号公報には、
基材上に互いに異なる着色料が含有されてなる高融点イ
ンク層A及び低融点インク層Bが基材側から順次積層さ
れ、低い熱印加エネルギーの場合には低融点インク層B
のみが普通紙上に転写し、高い熱印加エネルギーの場合
にはインク層A、Bともに転写し2色記録を得るという
2色型感熱転写記録要素が開示されている。
また、特開昭59−64389号公報には、基材上に加
熱により溶融浸出するインクと、前記溶融浸出する温度
より高い温度で溶融剥離するインクとより成るインク層
を設けた2色感熱転写インクシートが漏示されている。
これらの方法においては、熱ヘッドに印加するエネルギ
ーを2段階に変化させることによりインク層の温度を変
化させて2色の印字を行っている。しかしながら、高い
エネルギーをあたえてインク層を高い温度にした場合、
熱の拡散によって高温の部分の周辺に比較的低温の部分
が生じ、そのため、高温で印字した部分の周辺に低温で
印字される色のふちどりを生じてしまう。
通常、これらの2色の印字に用いるインクシートにおい
ては、支持体に近い方(下層)のインク層として黒色等
の濃色調のインクを用い、支持体から遠い方(上層)の
インク層として赤色等の比較的用色調のインクを用いる
ことが多いため、高温印字時には濃色の印字の周囲に明
色(色もの)のふちどりが生じることとなり、その結果
、非常に見苦しい印字しか得られない。
更に、上述したいずれの方法においても、低温で印字さ
れるインクの材料として比較的低融点の材料を使用しな
ければならない制約があり、被記録媒体の地汚れ、イン
クシートの保存性低下等の問題を生じる。
11立l」 本発明の主要な目的は、従来の2色印字方法の前述のご
とき欠点を解消することにあり、特に、簡単な方法で普
通紙等に2色の美しい印字を得ることができる2色印字
記録方法を提供することにある。
立」LQ」Ll 本発明者らは上記目的で研究した結果、支持体−インク
層面の接着力と、支持体上に設けた2つのインク層相互
間の接着力との大小関係が、印加エネルギーの量によっ
て逆の関係となるような感熱転写材を用いることが極め
て効果的であ葛ことを見い出し、本発明に至った。
すなわち1本発明の感熱転写記録方法は、支持体上に該
支持体側から少なくとも第1インク層と第2イシク暦と
を順次設けてなる感熱転写材の該第2インク層を被記録
媒体に当接し、記録情報に従って前記感熱転写材にエネ
ルギーを印加する際、該印加エネルギー量が相対的に小
なるときに第1および第2インク層が被記録媒体に転写
し、印加エネルギー量が相対的に大なるときに第2イン
ク層が選択的に被記録媒体に転写することを特徴とする
ものである。
これにより、感熱転写材に対する印加エネルギー量が相
対的に小なるときに、第1インク層−支持体間の接轟力
(Fl)が、第1インク層−第2インク層間の接着力(
F2)より小(FlくF2)となって第1および第2イ
ンク層を被記録媒体に転写させ、一方、印加エネルギー
量が相対的に大なるときに、F・1〉F2となって第2
インク層を選択的に被記録媒体に転写させることが可能
となる。
したがって、本発明の感熱転写記録方法を用いれば、相
対的に大なる玉ネルギー印加時に(第2インク層のみが
選択的辷転写するため)、印字のふちどりが生じること
はない、また、第2インク層として比較的低融点の材料
を用いることは必ずしも必要でないため、感熱転写材の
保存性向上、および被記録媒体の地汚れ防止が可能とな
る。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明を更に詳
細に説明する。以下の記載において量比を表わす「%」
及び「部」は特に断らない限り重量基準とする。
第1図は1本発明の感熱転写記録方法に用いる感熱転写
材の基本的な態様を示す支持体の厚さ方向模式断面図で
ある。即ち、本発明に用いる感熱転写材1は、通常はシ
ート状の支持体2上に、支持体2側から第1インクの層
3と第2インクの層4とを順次設けてなる。
第2図は、このような構成を有する感熱転写材lにおけ
る第1インク層3と支持体2との接着力(Fl ) 、
および第1インク層3と第2インク層4との接着力(F
2)の温度(T)に対する変化の一態様を示すグラフで
あ゛る。すなわち、該感熱転写材lは、上記接着力F!
の温度に対する変化が比較的に小さくなるように、上記
接着力F2の温度に対する変化が比較的に大きくなるよ
うに構成される。
次に、この感熱転写材lを用いる本発明の記録方法の基
本的態様について、感熱転写材1の厚さ方向で見た模式
断面図である第3図を参照しつつ説明する。
第3図(a)を参照して、上述した構成を有する感熱転
写材lの第2インク層4側に、プラテン5上の普通紙等
からなる被記録媒体6を当接させ、上記感熱転写材lの
支持体2偏に矢印A方向へ移動する発熱部材7の発熱素
子7aを当接させる。
この際、第1インク層3および第2インク層4をともに
第2図の温度T、に加熱するような(相対的に小さい量
の)熱エネルギーを、発熱素子7aから感熱転写材lに
供給すると、第2図に示した接着力においてF、<F2
となるため、感熱転写材lを被記録媒体6から分離する
際には、支持体2と第1インク層3との間で剥離されて
、転写した第1インク31および第2インク41からな
る転写記録像11aが形成される。この記録像11aは
@1インク31の色調(例えば黒色)を示す。
一方、上記と同様にして、第1インク層3および第2イ
ンクR4をともに第2図の温度T2に加熱するような(
相対的に大きい量の)熱エネルギーを発熱体7aから感
熱転写材1に供給すると、第2図に示した接着力におい
てF、>F2となるため、感熱転写材lを被記録媒体6
から分離する際には、第1インク層3と第2インク層4
との間で剥離されて、第2インク41が選択的に転写し
た記録像11bが形成される。この記録像flbは第2
インク41の色調(例えば赤色)を示す。
発熱部材7から感熱転写材lへ印加するエネルギー量を
変化させるには、この発熱部材に印加する電圧、パルス
巾等を変化させればよい。
次に、本感熱転写記録方法に用いる感熱転写材lについ
て、若干詳しく説明する。
第1図を参照して、この感熱転写材lにおいては、支持
体2上の第1インク層3は第1の色調の着色剤とバイン
ダーからなり、一方第2インク層4は、第2の色調の着
色剤とバインダーからなる。
本記録方法において、第1インク暦3の色調と第2イン
ク層4との色調をそれぞれ得たい場合には、第1インク
層3に黒色等の暗色を、第2インク層4には黄色、赤色
等の明色を配置するのが良く、第1インク層3の色調、
及び第1インク暦3の色調と第2インク層4の色調との
混色が得たい場合には、例えば第1インク層3をイエロ
ー、第2インク層4をマゼンタに配色しておけばマゼン
タ色と赤色が得られる。その他、各層の着色剤濃度或い
は層厚比、率を変えることにより、様々な互いに異なる
2色の記録を得ることが出来る。
更に前記感熱転写材は第1インク層3、第2インク層4
に加えて接着層等の各種の機能を有する層を形成するこ
とも可能である。このような態様を第4図(a)ないし
くd)に示す、すなわち、第4図(a)の如く支持体2
と第1インク層3との接着性(ないし耐熱性)を制御す
る目的で第1接着層8aを、第4図(b)の如く第1イ
ンク層3と第2インク層4との分離を良くする目的で第
2接着暦8bを、第4図(c)の如く第2インク層4と
被記録媒体との接着性を制御する目的で第3接着R8C
を、それぞれ必要に応じて設けることができる。これら
の接着層は、第4図(d)に示すように必要に応じて2
種以上組み合わせて設けてもよい。
このように設けた接着層で剥離させることにより、第1
ないし第2インク層をある程度層状に保持しつつ被記録
媒体に転写させることが容易となり、その結果、平滑度
の低い紙に対しても印字かすれ等の少ない鮮明な記録像
を得ることができる。
更に、層状で転写した第1インク層は転写した第2イン
ク層に対して良好な隠ぺい力を発揮するため、前述した
(低エネルギー酌加時の)記録像11aの色調を鮮明に
することが可能となる。
前記第1インク暦3、第2インク層4、第1接着ffj
 g a、第2接着層8b、第3fi着層8Cの厚さは
、それぞれ0.5〜10ILmの範囲が好ましく熱転写
層全体(1+2+8a、8bおよび/または8c)の厚
さは204m以下とすることが好ましい。
支持体2としては、従来より公知のフィルムや紙をその
まま使用することができ、例えばポリエステル、ポリカ
ーボネート、アラミド、ナイロン等の比較的耐熱性の良
いプラスチックのフィルムや、コンデンサー紙等が好適
に使用できる。
支持体2の厚さは、熱転写に際しての発熱部材として熱
ヘッドを考慮する場合には1強度をも考慮して3〜12
pm程度であることが望ましいが、耐熱性、強度の高い
ものであれば、厚さ34m以下のフィルムを使用するこ
ともできる。
又、熱ヘッドを使用する場合に、熱ヘッドと接触する支
持体の表面にシリコーン樹脂、ふっ素樹脂等からなる耐
熱性保護層を設けることにより支持体の耐熱性を向上す
ることが出来る。
着色剤としては、カーボンブラック、ニグロシン染料、
ランプ黒、スーダンブラックSM、アルカリブルー、フ
ァースト二ロ−G、ベンジジン・エロー、ピグメント・
エロー、インドファースト舎オレンジ、イルガジンeレ
ッド、バラニトロアニリン・レッド、トルイジン・レッ
ド、パラニトロアニリンφレッド、トルイジン赤レッド
、カーミンFB、パーマネント拳ボルドーFRR,ピグ
メントφオレンジR、リソール・レフト20゜レーキ・
レッドC,ローダミンFB、ローダミンBレーキ、メチ
ル・バイオレッドBレーキ、フタロシアニンブルー、ピ
グメントブルー、ブリリャント・グリーンB、フタロシ
アニングリーン、オイルイエローGG、fポン番ファー
スト二ロ−CGG、カヤセットY963、カヤセットY
G、スミプラスト・エロー〇G、ザポンファーストオレ
ンジRR、オイルースカーレット、スミプラストオレン
ジG、オラゾールtブラウンB、ザボンファーストスカ
ーレットCG、アイゼンスピロン・レッドBEI(、オ
イルピンクOP、ビクトリアブルーF4R、ファースト
ゲンブルー5007゜スーダンブルー、オイルピ」コッ
クブルーなど。
公知の染、顔料を全て使用することができる。その他、
銅粉、アルミニウム粉等の金属粉、マイカ等の鉱物粉等
を使用することができる。その他の添加物として、界面
活性剤、可塑剤、鉱油、植物油等を適宜添加しても良い
第1インク層、第2インク層に用いるバインダー及び第
1、第2.第3接着層に用いる材料としては、鯨ロウ、
ミツロウ、ラノリン、カルナバワックス、キャンデリラ
ワックス、モンタンワックス、セレシンワックス等の天
然ワックス:パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス等の石油ワックス;酸化ワックス、エステル
ワックス、低分子量ポリエチレン、フィッシャートロプ
シュワックス等の合成ワックス;ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等の高
級脂肪酸、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール
等の高級アルコール;シ、糖脂肪酸エステル、ソルビタ
ンの脂肪酸エステル等のエステル類;オレイルアミド等
のアミド類、ポリスチレン、ポリp−クロルスチレン、
ポリビニルトルエンなどのスチレンおよびその置換体の
単独重合体;スチレン−P−クロルスチレン共重合体、
スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトル
エン共重合体、スチレンーヒ二ルナフタリン共重合体、
スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アク
リル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共
重合体、スチレン−アクリル醜オクチル共重合体、スチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタク
リル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル
共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共
重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレ
ン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニル
エチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケト
ン共重合体。
スチレン−ブタジェン共重合体、スチレン−イソプレン
共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重
合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレ
イン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体;あ
るいはポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリ
レート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレ
ン、エチレンと酢酸ビニルの共重合体、エチレン−アク
リル酸の共重合体、ポリプロピレン、ポリエステル、ポ
リウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂。
ポリビニルブチラード、ポリアマイド、ポリアクリル酸
樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール
樹脂、脂肪族または脂環属炭化水素樹脂、芳香族系石油
樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレ
ン、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレン、ポリ四
弗化エチレン、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体等の天然1合成樹脂たる単独あるいは共重合体
;あるいはこれらの誘導体等からなる熱可塑性樹脂;な
どが用いられる。
着色すなわち第1インク層及び第2インク層中の着色剤
の含有量は、第1インク層について、1〜90%、第2
インク層については1〜50%の範囲が適当である。
つぎに各層の軟化温度ならびに溶融粘度について記載す
る。第1.第2.第3接着層、及び第3接着層を設けな
い場合の第2インク層は、それぞれ軟化温度が60〜1
80℃のものを使用することが好ましい。
60℃以下の溶融温度を有するものは保存性が劣葛、又
、180℃以上の溶融温度を有するものは熱に対する感
度が劣る。第3接着層を設けた場合の第2インク層、あ
るいは第1接1層を設けた場合の第1インク層について
は、室温で粘着性を有するものでも良く、また、溶融温
度のきわめて高いもの、あるいは溶融しないもの(例え
ば、蒸着等により形成された着色剤のみからなる層)で
も良い。
熱ヘッドで印字する際、その印字部のエツジの部分にお
いて、インク層の温度が印字状態と非印字状態に分離す
るが、この際、#1着層の強度が比較的高いままである
と、第1インク層が本来転写すべき第2インク層ととも
に被記録材に転写する可能性が有るが、第211:着層
の溶融温度を第2インク層の溶融温度と等しいか又はそ
れより低く選ぶことにより、かかる現象を防止すること
ができる。
なお本発明で言う溶融温度とは、島原フローテスターC
FT500型を用いて、荷重10Kg、昇温速度2℃/
分の条件で、試料インクの見掛は粘度一温度曲線を求め
た時に、流出開始温度として求められるものである。
t51、第2接着層の少なくとも一つ、及び第2インク
層の溶融粘度は、添加剤、充填剤等を含めた層材料とし
て、溶融温度より30℃高い温度において、回転粘度計
による粘度が1,000,000cps以下が好ましく
、第2インク層の上記温度における該溶融粘度は200
 cps以上が好ましい。
wSl、第2接着層の少なくとも一方の溶融粘度は、第
2インク層の溶融温度より30℃高い温度において、第
2インク層の溶融粘度より低いことが望ましい。
これにより、第会図における温度T2において印字する
際に、第2インク層中で分離する可能性をできる限り小
さくすることができ、良好な画像が得られる。
第1インク層と第2インク層の材料は、第2接着層を設
けない場合には、互いに非相溶性のものを用いることが
分離性を向上させる点から望ましい、第2接着層を設け
る場合においても、熱ヘッドによる押圧により第2接着
層がつぶされ部分的に第1インク層と第2インク層とが
接触する場合が有り得るため、上記と同様に第1および
第2インク層に、互いに非相溶性の材料を選ぶことが好
ましい、また、第1、第2インク層の溶融粘度に差をも
たせることによっても分離性は向上可能となる。
本発明に用いる感熱転写材を製造するにあたっては、前
述の各層を構成する材料と、メチルエチルケトン、キシ
レン、テトラヒドロフラン等のバインダーを溶融しうる
有機溶媒を混合して塗工液をつくり各層を順次塗工すれ
ば良い。
又、各層を構成する材料を混合した後、加熱溶融し、溶
融状態でいわゆるホットメルトコーティングを行っても
良い。
さらに、各層を構成する材料に界面活性剤等の分散剤を
加えて水系エマルジョンとして、各々混合して塗工して
も良い、又、これらの方法を用いて層ごとに異なる方法
で塗工する事も可能である。
以上においては、所望の接着力変化を実現する温度の変
化(第2図のT!ないしT2)を得るために、感熱転写
材に印加するエネルギー量を変化させる態様について説
明したが1本発明においては、上記エネルギー変化と、
エネルギー印加後の感熱転写材を被記録媒体から剥離す
るタイミングの変化とを組合わせることも可能である。
このように剥離のタイミングを組合せる態様について、
これらのインク層ないし支持体間の接着力(FAおよび
F2)の、エネルギー印加前後の時間に対する変化の態
様を示す第5図を参照しつつ説明する。
第5図を参照して、低エネルギー印加時には、剥離する
タイミングを相対的に遅らせる(時間t2で剥離)こと
により第1インク層3−第2インクWJ4間の接着力(
F2)が、第1インク層3−支持体2間の接着力(Fl
)を充分に上回った後に(感熱転写材1が充分に冷却さ
れてから)剥離することが可能となる(時間t1におい
てF2−Fl−Δ□であるが1時間t2においてはF2
−F□=Δ2である)。
、一方、高エネルギー印加時、には、剥離するタイミン
グを相対的に早める(時間t1で剥離)ことにより、上
記した接着力の関係において、F□がF2を充分に上回
った際に(感熱転写材lが比較的高温状態にあるうちに
)剥離することが可能となる。
したがって、上述したように印加エネルギー量の変イヒ
に、剥離するタイミングの変化を組合せることにより、
2色転写に利用する接着力F!とF2との差をより大き
くすることができ、2色分離の安定性を向上させて、よ
り高品位の印字を得ることが可能となる。
竺お、インク層間の接着力(FlないしFt)が、熱エ
ネルギー印加後1時間の経過(インク層の冷却)ととも
に、(この第5図のように)加熱以前の状態に回復する
ことは必ずしも必要ではない、インク層ないし接着層を
エマルジョンを塗工して形成した場合等においては、加
熱開始以前の状態と、加熱した後1時間を経過した状態
とが異なる場合が有る。
感熱転写材を被記録媒体から時間t、で剥離するために
は1例えば第6図(a)に示すように、熱ヘッド7によ
り、加熱した直後に感熱転写材lが被記録媒体6から分
離されるようにし、一方、時間t2で剥離する時は第6
図(b)のように圧接手段9により感熱転写材lを被記
録媒体6に圧接しつつ熱ヘッド7及び圧接手段9を矢印
Aの方向に移動しながら記録すれば良い。
11立皇j 以上説明したように本発明によれば、例えば印字時の印
加電圧を変化させて印加エネルギー量を変化させること
により、あるいはこのエネルギー変化に、被記録媒体か
ら感熱転写材を剥離するタイミングを変えるという簡易
な方法を付加することにより、2色の印字を選択的に行
なう感熱転写記録方法が提供される0本発明の記録方法
によれば、普通紙等に美しい印字を行なうことができる
実jL例 以下、実施例により1本発明を更に具体的に説明する。
なお、実施例に示す酸化ポリエチレンの数平均分子量は
、下記の測定法によって測定したものである。
〔分子量測定法〕
V P O(Vapor Pressure Osmo
itetry Method)法により、例えばベンゼ
ンを溶媒として、酸化ポリエチレンを0.2〜1.or
/100mJLベンゼンの範囲で濃度(C)を数点変え
て溶解し、各々の浸透圧(π/C)を測定し、濃度C−
浸透圧(π/C)aをこのブロー/ )から読み取り、
(π/ C) o = RT / ’Fl nの計算式
より数平均分子量Mnを求める。
実」L例」2 くインク1〉 液の量、軟化点1粒子径は、いずれも固形分についての
値を示す、) 上記処方の各成分を十分混合し、インクlを調製した。
剥離紙用付加型シリコーン樹脂を0.3g/rn’背面
塗工した後70℃で加熱乾燥することにより耐熱保護層
を形成した3、54m厚のポリエチレンテレフタレート
フィルム支持体(以下、PETという)を用い、耐熱保
護層と反対側にインクlを塗工し、80℃で乾燥して厚
み1.5ルmの第1インク層を設けた。
くインク2〉 り2を、先に設けた第1インク層上に塗工し、80℃に
て水分を蒸発させ、1.5JLmの厚みの接着層を形成
した。
くインク3〉 り3を、先に設けた接着層上に塗工し、80℃にて水分
を蒸発させて2pmの厚みの第2インク層を形成し、感
熱転写材(I)を得た。
以上のようにして得た感熱転写材CI)を英文タイプラ
イタ−(キャノン(株)社製タイプスター6)に装着し
、印字を行った。熱ヘッドとしては、第3図(a) 、
 (b)に示すような形状(発熱素子7aの中心から熱
ヘツド終端7bまでの距離は350JLm)を有するロ
ーム(株)社製ヘッド(試作品)を用いた。
この熱ヘッドは、約300Ωの抵抗を有し、通常は13
 、8Vの印加電圧で使用するものである。
第3図(a)(接着層は図示せず)を参照して、上記熱
へラド7および感熱転写材(I)を搭載したキャリッジ
(図示せず)を移動速度的50■■/gecで矢印A方
向へ移動させつつ、発熱素子7aに12.OVの電圧を
印加したところ、第1および第2インク層(および接着
層)が普通紙からなる被記録媒体6に転写し、良好な印
字品質を宥する黒色の記録像11aが得られた。この黒
色記録像11aにおいては青色の第2インクによる「ふ
ちどり」は観察されず、その色調は鮮明で美しいもので
あった。
次に、第3図(b)を参照して、発熱素子7aへ13.
8Vの電圧を印加したところ、第2インク層4が選択的
に転写し、良好な印字品質を有する青色の記録像11b
が得られた。
支直逍」 くインク5〉 上にインク5を塗工、乾燥して2JLm厚の第1接M層
を形成し、更に、インク7によりlJLm厚(乾燥後の
厚さ、以下同じ)の第1インク層、インク2によりII
Lm厚の第2接着層、インクlにより2.3μm厚の第
2インク層を形成し、感熱転写材(■)を得た。
この感熱転写材(II)を用い、実施例1と同様に印字
を行ったところ、印加電圧13.8Vで鮮FIIA−青
色記jl像1 l b、印加電圧12.OVでfi明な
黒色記録像11aが得られた。
実施例3 くインク8〉 して2ルm厚の第1接着層を形成したのち、インク6に
よりlpm厚の第1インク層を、インク2によりIIL
m厚の第2接着暦を、インク3により2.4g、m厚の
第2インク層を形成し、感熱転写材(m)を得た。
第6図(a)(接着層は図示せず)を参照して、上記熱
へラド7および感熱転写材(m)を搭載したキャリッジ
(図示せず)を移動速度的50m謄/seaで矢印A方
向へ移動させつつ、発熱素子7aに13 、8Vの電圧
を印加した後、約7 m5ecの短時間(第5図におけ
るtlに相当)で感熱転写材(III)を被記録媒体た
る普通紙6から剥離したところ、第2インク層4が選択
的に転写し、良好な印字品質を有する青色の記録像11
bが得られた。
この青色の記録像flbにおいては黒色の斑点等がほと
んど見られず、その色調は鮮明で美しいものであった。
次に、第6図(b)を参照して、剥離時間を遅らせるた
めの圧接手段9を熱ヘッド7の終端7bから見=約51
1の位置にとりつけ9発熱素子7aへ12、OVの電圧
を印加した後、約100m5ecの比較的長時間(第5
図におけるt2に相当)で感熱転写材CI[)を被記録
媒体6から剥離したところ、第1および第2インク層(
および接着層)が転写し、良好な印字品質を有する黒色
の記録像11aが得られた。この黒色記録像11aにお
いては、青色のtlS2インクによる「ふちどり」は観
察されず、その色調は鮮明で美しいものであった。
更に、上記剥離位置(1)を2mm〜20厘層の範囲で
変化させて印字を行ったが、転写記録像の印字品質に大
きな影響はなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図、第3図、第4図および第6図はいずれも感熱転
写材の厚さ方向で見た模式断面図であり、第1@は本発
明の感熱転写記録方法に用いる感熱転写材の一態様、第
4図(a)ないしくd)は。 それぞれ使用される感熱転写材の層構成例を示し、第3
図および第6図は本発明の感熱転写記録方法の実施態様
を示す、第2図および第5図は、本発明に用いる感熱転
写材における温度ないし加熱後の時間に対するインク層
間の接着力変化の一態様を示すグラフである。 1・・・感熱転写材 2・・・支持体 3・・・第1インク層 4・・・第2インク層 5・・・プラテン 6・・・被記録媒体 7・・・発熱部材 7a・・・発熱素子 8a、8b、8cm・−接着層 9・・・圧接手段 u」:第3図(a) 、 (b) 第 1 m 第 2 m TI    TJ    謀及T (Q)  イlkで一印Fl[1@ 第 3 図 (1))   高171シで−印TX18キ¥J4図 (α) (b) 1A ムロ (、C) 男5品 笥 6 l

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、支持体上に該支持体側から少なくとも第1インク層
    と第2インク層とを順次設けてなる感熱転写材の該第2
    インク層を被記録媒体に当接し、記録情報に従って前記
    感熱転写材にエネルギーを印加する際、該印加エネルギ
    ー量が相対的に小なるときに第1および第2インク層が
    被記録媒体に転写し、印加エネルギー量が相対的に大な
    るときに第2インク層が選択的に被記録媒体に転写する
    ことを特徴とする感熱転写記録方法。 2、前記感熱転写材にエネルギーを印加した後、該感熱
    転写材を被記録媒体から分離するまでの時間が、前記印
    加エネルギー量が相対的に小なるときに相対的に長時間
    であり、前記印加エネルギー量が相対的に大なるときに
    相対的に短時間である特許請求の範囲第1項に記載の感
    熱転写記録方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63168378A (ja) * 1986-12-29 1988-07-12 Seiko Epson Corp 熱転写用インクシート
FR2636007A1 (fr) * 1988-09-02 1990-03-09 Canon Kk Matiere pour transfert thermique et procede d'enregistrement par transfert thermique

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63168378A (ja) * 1986-12-29 1988-07-12 Seiko Epson Corp 熱転写用インクシート
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