JPH05221154A - 昇華転写プリント方法 - Google Patents
昇華転写プリント方法Info
- Publication number
- JPH05221154A JPH05221154A JP4069900A JP6990092A JPH05221154A JP H05221154 A JPH05221154 A JP H05221154A JP 4069900 A JP4069900 A JP 4069900A JP 6990092 A JP6990092 A JP 6990092A JP H05221154 A JPH05221154 A JP H05221154A
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- JP
- Japan
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- transfer medium
- transfer
- binder
- wax
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- Pending
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】昇華性染料を色材とし固体臘をバインダとする
記録材料を用いたプリンタにより出力された転写媒体よ
り、ポリエステル布帛および陽極酸化アルミニウムへの
鮮明かつ高堅牢度な熱転写染色を可能とする。 【構成】昇華性染料を色材とし固体臘をバインダとする
記録材料により図柄形成された転写媒体を、あらかじ
め、固体臘バインダの融点以上に加熱し、固体臘バイン
ダを転写媒体の内部に吸収させておくことにより、熱転
写において昇華性染料のみを被転写体に転写することが
可能となる。
記録材料を用いたプリンタにより出力された転写媒体よ
り、ポリエステル布帛および陽極酸化アルミニウムへの
鮮明かつ高堅牢度な熱転写染色を可能とする。 【構成】昇華性染料を色材とし固体臘をバインダとする
記録材料により図柄形成された転写媒体を、あらかじ
め、固体臘バインダの融点以上に加熱し、固体臘バイン
ダを転写媒体の内部に吸収させておくことにより、熱転
写において昇華性染料のみを被転写体に転写することが
可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はポリエステル製の布帛・
フイルム、陽極酸化アルミニウムへの昇華転写プリント
方法に関する。
フイルム、陽極酸化アルミニウムへの昇華転写プリント
方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】昇華性染料を色材とし固体臘をバインダ
とする記録材料により転写媒体に図柄形成する方法とし
ては、例えば特公平１−５８０８０号公報に開示されて
いる方法がある。これは薄いフイルムに色材としてシア
ン、マゼンタ、イエローおよび／またはブラックの分散
染料を、バインダとしてパラフィンワックスを含有した
熱溶融インクを面順次に塗布したインクシートを用い、
サーマルヘッドの選択的加熱により転写媒体に熱溶融転
写するものである。上記方法にて作成された転写媒体と
ポリエステル布帛を密着して加熱することにより、ポリ
エステル布帛は染色される。
とする記録材料により転写媒体に図柄形成する方法とし
ては、例えば特公平１−５８０８０号公報に開示されて
いる方法がある。これは薄いフイルムに色材としてシア
ン、マゼンタ、イエローおよび／またはブラックの分散
染料を、バインダとしてパラフィンワックスを含有した
熱溶融インクを面順次に塗布したインクシートを用い、
サーマルヘッドの選択的加熱により転写媒体に熱溶融転
写するものである。上記方法にて作成された転写媒体と
ポリエステル布帛を密着して加熱することにより、ポリ
エステル布帛は染色される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】転写媒体と被転写体を
密着・加熱する熱転写は、昇華性染料の昇華温度を考慮
して通常１８０〜２００℃で実施されが、該温度は使用
されている固体臘バインダの融点よりはるかに高温であ
り、固体臘は急激に溶融して転写媒体および／または被
転写体に移行・吸収される。ポリエステル布帛への染色
においては、固体臘は全く不要な成分であり染色堅牢度
と風合いの悪化をもたらし、その移行は好ましくない。
また、陽極酸化アルミニウムへの染色においては、アル
ミニウムに吸収性がないので溶融した固体臘がにじみ、
鮮明な画像の転写が不可能である。
密着・加熱する熱転写は、昇華性染料の昇華温度を考慮
して通常１８０〜２００℃で実施されが、該温度は使用
されている固体臘バインダの融点よりはるかに高温であ
り、固体臘は急激に溶融して転写媒体および／または被
転写体に移行・吸収される。ポリエステル布帛への染色
においては、固体臘は全く不要な成分であり染色堅牢度
と風合いの悪化をもたらし、その移行は好ましくない。
また、陽極酸化アルミニウムへの染色においては、アル
ミニウムに吸収性がないので溶融した固体臘がにじみ、
鮮明な画像の転写が不可能である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討の結
果、昇華性染料を色材とし固体臘をバインダとする記録
材料により図柄形成された転写媒体を、あらかじめ、固
体臘バインダの融点以上に加熱し、固体臘バインダを転
写媒体の内部に吸収させておくことにより、熱転写にお
いて昇華性染料のみを被転写体に転写できることを見い
出し、本発明に到達したものである。
果、昇華性染料を色材とし固体臘をバインダとする記録
材料により図柄形成された転写媒体を、あらかじめ、固
体臘バインダの融点以上に加熱し、固体臘バインダを転
写媒体の内部に吸収させておくことにより、熱転写にお
いて昇華性染料のみを被転写体に転写できることを見い
出し、本発明に到達したものである。
【０００５】
【作用】本発明のバインダに用いられる固体臘として
は、融点５０〜２００℃、好ましくは６０〜１５０℃の
ものがよく、具体的にはライスワックス、木臘、キャン
デリラワックス、カルナバワックスなどの植物性ワック
ス、ラノリン、密臘、セラックワックスなどの動物性ワ
ックス、モンタンワックスなどの鉱物性ワックス、パラ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、酸化
パラフィンワックス、塩素化パラフィンワックス、リシ
ノール酸アマイド、ラウリン酸アマイド、オレイン酸ア
マイド、ポリエチレンワックス、ポリエチレンオキシド
ワックスなどの合成ワックスなどをあげることができ
る。熱転写に先立ち図柄形成済み転写媒体を固体臘バイ
ンダの融点以上、例えば１００〜１２０℃で１０〜３０
抄間維持することにより、転写媒体表面の固体臘バイン
ダは紙などの転写媒体内部に吸収され、熱転写において
昇華した染料成分のみが被転写体に移行することになる
ので、対象がポリエステル布帛の場合、風合いの変わら
ない高堅牢度の染色が可能となるとともに、対象が陽極
酸化アルミニウムの場合においても、熱転写境界面にお
いて流動化する成分がなくなるのでにじみのない鮮明な
染色が可能となる。
は、融点５０〜２００℃、好ましくは６０〜１５０℃の
ものがよく、具体的にはライスワックス、木臘、キャン
デリラワックス、カルナバワックスなどの植物性ワック
ス、ラノリン、密臘、セラックワックスなどの動物性ワ
ックス、モンタンワックスなどの鉱物性ワックス、パラ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、酸化
パラフィンワックス、塩素化パラフィンワックス、リシ
ノール酸アマイド、ラウリン酸アマイド、オレイン酸ア
マイド、ポリエチレンワックス、ポリエチレンオキシド
ワックスなどの合成ワックスなどをあげることができ
る。熱転写に先立ち図柄形成済み転写媒体を固体臘バイ
ンダの融点以上、例えば１００〜１２０℃で１０〜３０
抄間維持することにより、転写媒体表面の固体臘バイン
ダは紙などの転写媒体内部に吸収され、熱転写において
昇華した染料成分のみが被転写体に移行することになる
ので、対象がポリエステル布帛の場合、風合いの変わら
ない高堅牢度の染色が可能となるとともに、対象が陽極
酸化アルミニウムの場合においても、熱転写境界面にお
いて流動化する成分がなくなるのでにじみのない鮮明な
染色が可能となる。
【０００６】
【実施例】以下、実施例にもとずいて本発明をさらに詳
細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定され
るものではない。 （実施例１）３．５ミクロン厚のルミラー（東レ製ポリ
エステルフイルム）の表面にポリエチレンワックス（融
点１０３℃）を２０重量％分散した水性エマルジョンを
塗布乾燥し、厚さ２ｇ／ｍ２のワックス層を得た。当該
ワックス層表面に以下の処方の着色インクをホットメル
トコーティング法にて塗布し、厚さ１０ｇ／ｍ２のイン
ク層をもった熱溶融転写インクシートを得た。 着色インク処方（重量部） 色材 カヤセットレッドＢ（日本化薬社製） １０部 バインダ カルナバワックス ３０部 マイクロクリスタリンワックス ３０部 柔軟剤 石油樹脂 １０部 体質顔料 コロイダルシリカ １０部 熱伝導性物質 アルミニウム粉末 １０部 上記処方にて作成された熱溶融転写インクシートを用い
サーマルプリンタＣＯＬＬＥＲ ＭＡＳＴＥＲ ＰＬＵ
Ｓ（カルコンプ社製）にて転写紙に図柄形成を行った。
次に該転写紙を温度１１０℃の熱板の上にのせ１５秒間
放置した。次に該転写紙とポリエステル布帛、および陽
極酸化アルミニウムを１９０℃で３０秒間接触保持し
た。この結果、鮮明に図柄が染色され風合が元と変わら
ないポリエステル布帛、およびにじみが全くなく鮮明に
染色されたアルミニウムを得た。
細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定され
るものではない。 （実施例１）３．５ミクロン厚のルミラー（東レ製ポリ
エステルフイルム）の表面にポリエチレンワックス（融
点１０３℃）を２０重量％分散した水性エマルジョンを
塗布乾燥し、厚さ２ｇ／ｍ２のワックス層を得た。当該
ワックス層表面に以下の処方の着色インクをホットメル
トコーティング法にて塗布し、厚さ１０ｇ／ｍ２のイン
ク層をもった熱溶融転写インクシートを得た。 着色インク処方（重量部） 色材 カヤセットレッドＢ（日本化薬社製） １０部 バインダ カルナバワックス ３０部 マイクロクリスタリンワックス ３０部 柔軟剤 石油樹脂 １０部 体質顔料 コロイダルシリカ １０部 熱伝導性物質 アルミニウム粉末 １０部 上記処方にて作成された熱溶融転写インクシートを用い
サーマルプリンタＣＯＬＬＥＲ ＭＡＳＴＥＲ ＰＬＵ
Ｓ（カルコンプ社製）にて転写紙に図柄形成を行った。
次に該転写紙を温度１１０℃の熱板の上にのせ１５秒間
放置した。次に該転写紙とポリエステル布帛、および陽
極酸化アルミニウムを１９０℃で３０秒間接触保持し
た。この結果、鮮明に図柄が染色され風合が元と変わら
ないポリエステル布帛、およびにじみが全くなく鮮明に
染色されたアルミニウムを得た。
【０００７】
【発明の効果】本発明により、コンピュータでデザイン
された図柄を無製版で即座にポリエステル布帛および陽
極酸化アルミニウムに転写し、鮮明かつ高堅牢度に染色
することが可能となった。
された図柄を無製版で即座にポリエステル布帛および陽
極酸化アルミニウムに転写し、鮮明かつ高堅牢度に染色
することが可能となった。
Claims (1)
- 【請求項１】昇華性染料を色材とし固体臘をバインダと
する記録材料により図柄形成された転写媒体と、被転写
体を密着して加熱することにより、図柄を被転写体に転
写する昇華転写プリント方法において、 あらかじめ、図柄形成された転写媒体を固体臘バインダ
の融点以上に加熱し、固体臘を転写媒体の内部に吸収さ
せておくこと、を特徴とする昇華転写プリント方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4069900A JPH05221154A (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 昇華転写プリント方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4069900A JPH05221154A (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 昇華転写プリント方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05221154A true JPH05221154A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=13416040
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4069900A Pending JPH05221154A (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 昇華転写プリント方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05221154A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100606658B1 (ko) * | 2004-06-28 | 2006-07-31 | 안청일 | 알루미늄합금의 염색방법 |
| US9302468B1 (en) | 2014-11-14 | 2016-04-05 | Ming Xu | Digital customizer system and method |
| US9781307B2 (en) | 2014-11-14 | 2017-10-03 | Sawgrass Technologies, Inc. | Networked digital imaging customization |
| US10419644B2 (en) | 2014-11-14 | 2019-09-17 | Sawgrass Technologies, Inc. | Digital image processing network |
| US10827098B2 (en) | 2015-11-02 | 2020-11-03 | Sawgrass Technologies, Inc. | Custom product imaging method |
| US10827097B2 (en) | 2015-11-02 | 2020-11-03 | Sawgrass Technologies, Inc. | Product imaging |
-
1992
- 1992-02-12 JP JP4069900A patent/JPH05221154A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100606658B1 (ko) * | 2004-06-28 | 2006-07-31 | 안청일 | 알루미늄합금의 염색방법 |
| US9302468B1 (en) | 2014-11-14 | 2016-04-05 | Ming Xu | Digital customizer system and method |
| US9781307B2 (en) | 2014-11-14 | 2017-10-03 | Sawgrass Technologies, Inc. | Networked digital imaging customization |
| US10075619B2 (en) | 2014-11-14 | 2018-09-11 | Sawgrass Technologies, Inc. | Networked digital imaging customization |
| US10419644B2 (en) | 2014-11-14 | 2019-09-17 | Sawgrass Technologies, Inc. | Digital image processing network |
| US10587777B2 (en) | 2014-11-14 | 2020-03-10 | Sawgrass Technologies, Inc. | Digital image processing network |
| US10827098B2 (en) | 2015-11-02 | 2020-11-03 | Sawgrass Technologies, Inc. | Custom product imaging method |
| US10827097B2 (en) | 2015-11-02 | 2020-11-03 | Sawgrass Technologies, Inc. | Product imaging |
| US11503187B2 (en) | 2015-11-02 | 2022-11-15 | Sawgrass Technologies, Inc. | Custom product imaging method |
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