JPS61125885A - 熱転写記録シ−ト及びその製造方法 - Google Patents

熱転写記録シ−ト及びその製造方法

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JPS61125885A
JPS61125885A JP59247334A JP24733484A JPS61125885A JP S61125885 A JPS61125885 A JP S61125885A JP 59247334 A JP59247334 A JP 59247334A JP 24733484 A JP24733484 A JP 24733484A JP S61125885 A JPS61125885 A JP S61125885A
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ink material
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小橋 忠雄
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宏 大西
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    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、サーマル記録ヘッド等を利用して単色階調画
像やフルカラー画像等を連続階調で記録媒体に熱転写記
録するに有用な熱転写記録シート及びその製造方法に関
するものである。
掟来の技術 従来の熱転写記録シートとしては、厚さがTμm程度の
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムやコン
デンサ紙等のシート状の耐熱性基体表面に、バインダ材
料としてカルナウバワックス20重量%、エステルワッ
クス40重量%、鉱物油10重量%、その他の補助剤1
0重量%から成るホットメルト材料を用い、このホット
メルトバインダ材料に顔料色材を20IL量チを混合し
たインク材料層から成る厚さが4μm程度の熱転写層を
、ホットメルトコーティング法で形成し、溶融転写温度
が60 ’C程度の熱転写記録シートが公知である(例
えばY、 Tokunaga and K、Sugiy
ama。
“Therwal  Ink−Tr&nfer  Im
aging”、IIEXETrang、on Elec
tron Deviasg、volJD−27゜PP、
218〜222.1980.) この穐の熱転写記録シーリを用いての熱転写は、一般に
、記鎌紙などの記録媒体(受像体)と熱転写記録シート
とを圧接した状態で、基体シート裏面に公知のサーマル
記録ヘッドを圧接し、熱転写層を基体シートを介してサ
ーマル記録ヘッドで選択的に昇温記録制御し、インク材
料を記録媒体に溶融転写させる。
発明が解決しようとする問題点 このような従来の熱転写記録シートでは、インク材料層
は基体シート側からインク材料層表面に迄、バインダ材
料の溶融が完了した状態で初めて記録媒体(受像体)に
インク材料が粘着、転写される。この場合、インク材料
層の厚み方向に溶融したインク材料が一度に記録媒体に
付着、転写されるため、文字や図形等の如き二値濃度記
録には有用であるが、中間調を有する画像等、連続階調
性を要求される用途には使用し得す、ディザ法。
濃度パターン法等、ディシイタル階調法が検討されてい
る。
然し乍らこの種のディジタル階調法によると、複雑な記
録信号処理を必要とするため装置が高価となるのみなら
ず、高画質は期待し得す、加えて綜合解像度がサーマル
記録ヘッドの記録密度よシも大幅に低下することは避は
得なかった。
本発明はか\る点に鑑みてなされたもので、昇温記録制
御に対応して転写記録濃度を連続性をもって制御し得る
熱転写記録シートと、その製造法を提供することを目的
としている。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するために、シートヶ。1□
□1に、ユ□1工よ、アヤ。  1粘性が減少制御され
る熱転写性のインク材料層が設置され、更にこのインク
材料層表面上に、その粘性かつ減少制御された前記のイ
ンク材料が浸透可能な有隙性の固体粒子層を設置して熱
転写記録シートが構成される。
また、上記の熱転写記録シートは、前記のインク材料層
表面に、固体粒子と、ホット、メルトバインダ材料と、
このバインダ材料の溶剤とを含む混合液液材料を塗布し
、前記溶剤の蒸発、除去により有隙性の固体粒子層を形
成することを特徴とするいわゆるソルベントコーティン
グによる製造方法を用いて製造される。
作用 斯かる熱転写記録シートにおいては、固体粒子層の存在
により、この固体粒子がスペーサーの役割をし、たとえ
インク材料層表面部迄、バインダ材料、いわゆるインク
材料かつ熱溶融してもインク材料が一度に記録媒体に付
着転写されることが防止される。この溶融インク材料が
更に加熱され、固体粒子がインク材料の構成4分たるバ
インダ材料の融点(乃至は軟化点)以上に昇温した状態
で、いわゆる溶融インク材料が固体粒子層の間隙部、す
なわち固体粒子の表面を伝わって記録媒体側に浸透、押
し出され、記録媒体に転写される。この浸透、押し出し
量は、溶融インク材料の温度及びその粘性低下、すなわ
ちサーマル記録ヘッドからの加熱量に対応する。この外
温記録制御が終了し、且つインク材料層に残存するイン
ク材料が元の固形状態に迄、冷却される以前において熱
転写記録シートと記録媒体とをはがすと、表面に溶融イ
ンク材料の一部が被着した固体粒子も記録媒体に付着転
写され矛。
斯くして本発明にか\る熱転写記録シートにおいては、
間隙を形成する固体粒子表面を介してのインク浸透、更
には固体粒子表面に被着して、記録媒体に転写されるイ
ンク材料量は、サーマル記録ヘッドによる昇温記録制御
量、すなわち加熱量に基く溶融インク材料量に対応する
から、記録媒体の転写記録光学濃度は、サーマル記録ヘ
ッドの発熱抵抗素子への印加電力、パルス幅1発熱回数
等に対応して連続的に制御され名ことになる。
また、本発明において重要な役割をする有隙性の固体粒
子層は、前述のソルベントコーティング法で、混合バイ
ンダ材料量及び溶剤稀釈量を適当に制御することにより
、その蒸発によって溶融インク材料が浸透する微細間隙
を効果的に高密度に構成できる。
実施例 第1図は、本発明にか\る熱転写記録シートの一実施例
の断面構造を示す。
1ooは熱転写記録シート、110は例えば厚さが4〜
16μ墓のコンデンサ紙、ポリエチレンテレ7タレー)
(PET)フィルム等のシート状の耐熱性基体である。
基体表面110aには顔料。
染料乃至はこれらの両方から成る色材122と例えばカ
ルナバワックス等のホットメルト材から成るバインダ材
料121とを含む例えば厚さが1〜3μm程度の薄いイ
ンク材料層120が被着される。
インク材料層表面120&には、例えばアルミナ。
酸化チタン、ガラス等の無機粉末粒子やエポキシ。
ポリイミド等の有機樹脂粉末粒子等の耐熱性の固体粒子
13)を高温状態で吹き付け、バインダ材料′+21に
よって融着せしめて間隙136を有する有隙性の固体粒
子層130を形成する。
そして、この熱転写記録シート10oは、固体粒子層1
30の表面側に非塗工紙、塗工紙9合成紙、プラスチッ
クフィルム等の記録媒体(受像体)200を、基体11
0の裏面110b側にサーマル記録ヘッド300を配し
、ゴムローラ等による記録プラテン400により圧力5
00が加えられて圧接されると共K、その回転600に
より、7−ト100及び媒体200は矢印601.60
2の如く紙送りされて熱転写記録される。
次に、この熱転写記録シートによる記録は次のようKし
て行なわれる。図においてサーマル記録ヘッドaOOの
発熱抵抗体350を、端子33)゜341間に記録信号
700を加えて通電発熱させると、基体11oを介して
インク材料層120が加熱される。この加熱量に応じて
バインダ材料121、従りていわゆるインク材料層12
0は基     1体表面11o&側から溶融を開始す
るが、この溶融がインク材料層表゛面1201Lに進達
しても固体粒子13)がスペーサの役割をし、従来の熱
溶融転写記録シートとは異なりて溶融インク材料120
′の記録媒体表面2002Lへの転写は生じない。何故
ならば固体粒子13)は全体としてバインダ材料121
の融点に迄未だ昇温していないからである。
固体粒子13)が、溶融インク材料120′によって更
に加熱され、その温度がバインダ材料121の融点(乃
至は軟化点)を越えた状態′で初めて表面200&への
転写がムで表示した如く開始する。
この場合、押圧500が高い時は、低粘性化した溶融イ
ンク材料120′中へ固体粒子13)が進入押し込まれ
、インク材料120′は固体粒子13)間の間隙136
内に浸透、押し出される。したがってインク材料120
′の表面は間隙136内を上昇する。
この場合、溶融したバインダ材料121、換言すれば溶
融インク材料120′の濡れ角(接触角)を、固体粒子
表面13)a、及び記録媒体表面2 ooaに対して9
0’以内で可能な範囲で小、すなわち親インク性に選ん
でおくと、その濡れ角に対応して溶融インク材料120
′(換言すれば溶融したバインダ材料121)の表面張
力、更には媒体表面200&と粒子表面13)&との間
隙の毛管現象によって、間隙136内を粒子表面13)
&に沿ってインク浸透123を生じ、媒体表面200&
に溶融インク材料12Q’−7≦付着、転写される。
記録信号7’OOの印加が終わり、層120内の粒子表
面13)&の溶融インク材料120′が元の固形状態に
復帰す暮以前、好しくは溶融状態において紙:A960
1.602に伴なって適当なる時定数をもって記録媒体
200と熱転写記録シート100とを剥離すると、Bに
例示した如く未転写の一部のインク材料120′が表面
13)&に被着した固体粒子13)も、記録媒体表面2
00&に転“写されて、インク材料120′を形成する
バインダ材料、色材122、及び固体粒子13)から成
る転写記録140を生じる。
粒子表面13)&、従って間隙136を介してのインク
浸透123の量は、インク材料1“20′の溶融に伴な
う粘性低下、また粒子表面13)&に付着しての転写は
、インク溶融と対応するから、発熱抵抗素子350に印
加される電力、記録信号700のパルス幅PW1発熱回
数に対応して、転写記録14oの光学濃度に連続的に制
御されることになる。
斯くして、記録ヘッド300として公知のりニヤ型のサ
ーマル記録ヘッドを用い、記録プラテン4000回転6
00に対応して、線順次でパルス幅(pw)変調記録信
号700を各発熱抵抗素子に印加すると連続階調で、単
色中間調画像が、また基体110上に面順次で、シアン
、マゼンタ、イエローのインク材料層120を配し、パ
ルス幅変調信号700で面順次でこれらの原色インク材
料を昇温記録制御して重ね転写記録すると、フルカラー
画像の転写記録が行える。
この場合、固体粒子13)の存在は、スペーサーの役割
をするため、重ね転写する場合には先に転写記録された
インク材料のバック転写を防止し、良好なフルカラー画
像が行える利点がある。
固体粒子13)の融点(乃至は軟化点)は、バインダ材
料121の融点(乃至は軟化点)よりも低くくても、同
程度でも、或いはそれ以上であっても良いが、スペーサ
ー粒子としての働きを持たせる点からは、少くともバイ
ンダ材料121よりも高融点(軟化点)、更に好しくは
インク材料120′の熱転写中に溶融しない高融点材料
を選ぶことが推奨される。固体粒子13)0粒径はその
熱容量が過大にならない範囲で自由に選択できる。
色材122として顔料が用いられ、熱溶融インク材料1
20′中に完全に進入埋没し得ない場合には、インク材
料層120の厚みよりも粒子13)の粒径は小にできる
が、そのスペーサー的役割から一般的には平均粒径1o
μm以下、1.6μm以上でインク材料層120の厚さ
以上に選ばれる。固体粒子13)は、転写記録14Qの
色彩を、インク材料120′と比較して著しく変色させ
ないよう、透明、無色、白色、淡色等、著しく着色して
いな     1いものが好しい。
サーマル記録ヘッド3ooとしては、アルミナ基板等の
平板表面301に発熱抵抗素子を4ドツト/Ial〜1
6ドツト/ll11の密度で配列したいわゆる平面型ヘ
ッドも使用できるが、その平面性なる故に記録プラテン
400の曲率半径が大きい場合等においては、熱転写シ
ート1ooと記録媒体200の剥離が、昇温記録制御後
におCて速やかに行なえ得す、そのため、狭いパルス幅
PW域の記録信号700印加部において、溶融インク材
料120′が固化し連続階調性が低下する場合がある。
また、押圧500不足から、固体粒子13)を効果的に
溶融インク材料120′に押し込み得す、所期の転写記
録濃度が確保し得ない場合が発生する。
この難点は、第1図に例示せる如く、従来のようにアル
ミナ磁器等の基板3)0の表面平面301上ではなく、
その縁端面302上に、発熱抵抗素子360を図示紙面
の法線方向に互に分離して4ドツト/j111〜12ド
ツト/111程度に配列したいわゆるエッヂ型ヘッドの
採用により解決される。このヘッドによると、記録ヘッ
ド300による圧接幅は、基板3)0の厚さに対応して
紙送り601゜602方向に例えば2〜4fl程度に極
めて狭くできる。従って昇温記録制御後のシート1oo
と媒体200の剥離が図示の如く速やか行えるのみなら
ず、圧接幅の減少により、単位面積当りの圧接圧力強度
も大にでき、効果的に間隙135を介してインク浸透1
23が行え、所期の濃度で連続階調転写記録ができる利
点がある。なお、図において321.322は放熱板を
兼ねた機械的強度の補強体である。
第2図は、本発明にか\る熱転写記録シートの他の実施
例の断面構造図である。
本例では、固体粒子13)は、バインダ材料層132に
よってインク材料層表面120+L上に固着されて間隙
136を有する有隙性の固体粒子層130が形成される
固体粒子13)は、バインダ材料層表面132a(固体
粒子13)が存在していない部分の表面)より突出して
、固体粒子層130は凹凸表面を形成し、その突出粒子
の間がインク浸透123(第1図参照)のための間隙1
35を形成する。
バインダー材料132は、ポリエステル樹脂。
ポリビニルプチラー樹脂、エチルセルローズ等の耐熱性
材料でも構成できるが、ホットメルト材で構成すること
が推奨される。この場合、その融点(乃至は軟化点)は
バインダ材料121と比較して高くても低くても同程度
であっても良いが、時に高感度で転写記録14Qを得る
ためにはバインダ材料132の融点(乃至は軟化点)は
バインダ材料121よりも低く選ばれる。例えばバイン
ダ材料121が融点83°Cのカルナバワックスで構成
される時、融点61°Cの固形パラフィンや軟化点70
’Cの脂環族飽和炭化水素樹脂でバインダ材料132を
構成する。
このようにバインダ材料132を”ホットメルト材で構
成すると、第1図において溶融インク材料120′によ
りにバインダ材料層132が溶融、低粘性化され、粒子
表面13)&、間[135を介してのインク浸透123
を容易にする。
なお、バインダ材料層132をホットメルト材で構成す
る時、バインダ材料121と相溶性でも非相溶性であっ
ても良い。相溶性に選ばれる時は、バインダ材料132
は転写記録140内においてはバインダ材料121と相
溶状態が形成されて析出することがないので、滑らかな
転写記録140を形成する利点がある。また同時に、バ
インダ材料層132が溶融インク材料120′によって
低温で極めて容易に相溶、低粘性化し、インク浸透12
1に相溶性のバインダ材料132としては、例えば脂肪
族系石油樹脂の使用が推奨される。
これら有隙性の固体粒子層130の形成は、常温(例え
ば26°C)でバインダ材料121に対して不溶性にし
て、且つバインダ材料132を溶解する溶剤を選び、こ
の溶剤と、バインダ材料132及び固体粒子13)の稀
釈混合溶液を作シ、常温でインク材料層表面12Q&上
にソルベントコーティング法で薄く成層し、溶剤を蒸発
、除去する      1ことにより極めて容易に有隙
性の固体粒子層130が製作できる。バインダ材料層1
32の厚さはバインダ材料132の混合量を少なく選び
溶剤混入量を多くすることにより容易に、固体粒子13
)の粒径よりも薄くでき、効率良く間隙136が形成さ
れ、層130は凹凸表面を構成する。
この場合、固体粒子表面13)&には薄くバインダ材料
132が被着され、粒子表面13)&に対する溶融イン
ク材料120′の濡れ性が改善されるため、インク浸透
123をより容易にできる利点がある。
なお、第2図においては、固体粒子13)の粒径に分布
をもたせて固体粒子層130が構成されている。粒径の
小さな粒子13)は熱容量が小なるため、溶融インク材
料120’によって容易に昇温し、粒子表面13)&を
介して低い加熱量でインク浸透123を生じ、大なる粒
子13)ではインク浸透123には大なる加熱量を必要
とする。
従って粒子13)に適当なる粒径分布を持たせることに
より転写記録14Qの連続階調性の動作域が拡大できる
優れた利点がある。この場合、記録紙などの媒体表面2
00&は通常、μmオーダーから10μmオーダーの微
細な凹凸を有するため、たとえ粒子13)の径が異なっ
ていても高い確率で媒体表面2oO&と粒子13)との
接触が確保され、インク転写記録には障害とならない。
固体粒子13)は、バインダ材料121更には・バイン
ダ材料132と比較して適当に高い融点(軟化点)を有
する限シにおいてはホットメルトバインダ材から成る粉
末粒子が使用できる。これらホットメルト型の固体粒子
13)としては、例えば軟化点が146〜166°Cの
芳香族系石油樹脂粉末等が使用できる。なお、第1図、
第2図において、固体粒子13)は球形状に表示しであ
るが、その粒形は多角形状等必ずしも粒形は間わない 
       ・ 以下、本発明にか\る熱転写記録シートの製造実施例に
ついて述べる。
〔実施例1〕 インク材料120において、バインダ材料121として
カルナバワックス(融点83°C)とカスターワックス
(融点86.6°C)のホットメルト複合材を用い、こ
れに色材122として無機顔料たるカーボンブラックを
40重量%混合し、この混合材料を加熱3本ミルでホッ
トメルト複合材を溶融せしめて練肉する。この練肉イン
ク材料を厚さ9μ=のPICTフィルムから成る耐熱性
基体110上にホットメルトコーティングし、厚さ約1
μmの黒色のインク材料層120を成層する。
有隙性の固体粒子層130塗布用材料として、平均粒径
3μmのアルミナ粉末粒子から成る固体粒子13)を7
6重量部、バインダ材料132として脂環族飽和炭化水
素樹脂(荒用林産化学社製アルコンP−70,軟化点7
0″C)から成るホットメルト材を26重量部、バイン
ダ材料121には常温非溶解性にしてバインダ材料13
2には常温溶解性の溶剤としてキシレンを160重量部
を混合し、ボールミルで混合溶解する。
この混合溶解液を市販の#3のバーコーターで、インク
材料層表面12QILに常温でソルベントコーティング
し、溶剤を蒸発、除去する。
得られた固体粒子層130は、凹凸表面を有し有隙性で
、斯くして熱転写記録シート1oOが製造できる。
〔実施例2〕 実施例1において、カーボンブラックの替りにフタロシ
アニン有機顔料(CI Pigment Blue16
)を40重量%混合し、同様に厚さ約1μmのシアン色
のインク材料層120をホットメルトコーティングする
有隙性の固体粒子層130塗布用材料は、平均記バイン
ダ材料121と相溶性のホットメルト材として脂肪族系
石油樹脂(三井石油化学社製ハイレッツIQQG、軟化
点1oo′C)を26重量部、溶剤としてキシレンを1
60重量部を混合し、以下実施例1と同様にソルベント
コーティングする。
得られた固体粒子層130は凹凸表面を有し有隙性であ
り、熱転写記録シート、ooが製造でき      す
る。
なお、第2図の構成において、固体粒子13)の平均粒
径は、熱容量過大化、インク浸透123長の適長化によ
る熱転写感度の低下を防止する観点から10μm以下、
またスペーサー的約割から1.6μm以上の範囲内に選
ぶことが望ましく、分布粒径範囲内における少くとも一
部の固体粒子13)の粒径が、インク材料層120及び
固体粒子13)を層表面120&に固着するバインダ材
料層132の全厚みよりも大になるよう選定されること
が、良好を連続階調性を得る観点から推奨される。
また、以上の実施例では、バインダ材料121は常温固
形のホットメルトバインダ材を用いた場合を中心にその
構成を述べたが、バインダ材料121は融点(軟化点)
が常温(例えば26°C)以下にあり、常温では溶融状
態にあるいわゆる粘着材も使用できる。この場合、常温
粘度が低いとベタ付きを生ずるので、例えば常温(例え
ば26℃)でその粘度が100Oポアズ以上のポリブテ
ン等の粘着剤を使用する。
これらの粘着剤から成るバインダ材料121も昇温記録
制御によってその粘性が低下し、効果的に間隙136並
びに固体粒子13)を介して転写記録140を生じる。
以上の如く、シート状の耐熱性基体上に、昇温記録制御
によってその粘性が減少制御されるバインダ材料を含む
熱転写性のインク材料層が設置され、更にこのインク材
料層表面上に、その粘性が減少制御された前記のインク
材料が浸透可能な有隙性の固体粒子層が設置された本発
明にか\る熱転写記録シートを用い、この熱転写記録シ
ートと記録媒体(受像体)とを、サーマル記録ヘッドと
これに対向する記録プラテンとの間に介挿圧接させると
共に、これらの熱転写記録シートと記録媒 。
体とを同方向に紙送りする関係にあって、前記耐熱性基
体の裏面側にサーマル記録ヘッドが、また前記固体粒子
層表面側に記録媒体を圧接した状態で、前記耐熱性基体
を介してインク材料層及び固体粒子層をサーマル記録ヘ
ッドで昇温記録制御し、この昇温記録制御が終了すると
共に、この昇温記録部がサーマル記録ヘッドの記録部を
通過し、且つ前記バインダ材料の粘性が元の温度状態に
復帰する以前において、前記の熱転写記録シートと記録
媒体とを剥離し、前記固体粒子表面にインク材料が付着
した状態で、この固体粒子を前記記録媒体に付着、転写
せしめることを原理とする熱転写記録方法及び熱転写記
録装置によると、連続階調で良好な熱転写記録ができる
。特にこの場合、第1図に例示したエツジ型のサーマル
記録ヘッドを利用すると、押圧力が犬にでき、また昇温
記録制御後、速やかに熱転写記録シートと記録媒体の剥
離が行えるため、良好な中間調画像が転写記録できる利
点がある。なお、第1図、第2図では固体粒子13)は
インク材料層表面12o&上に単一粒子が平面状に配設
されて有隙性の固体粒子層130が構成された例が示さ
れているが、必ずしも単一粒子層に限定されず、溶融イ
ンク材料12σが浸透可能な間隙136が形成できる限
りにおいては、厚み方向に複数個の固体粒子13)が重
なって固体粒子層130が形成されても良いものとする
なお、固体粒子13)としては、構成材料が異なるか、
比熱の異なる複数種の固体粒子を混合して用い、記録特
性を調節することもできる。
また、インク材料層120のバインダ材料121の材質
、バインダ材料121と色材122の混合比、層120
の塗工科を変えたり、固体粒子13)の配設密度9粒径
9粒径分布、バインダ材料132の量、材質等を変えて
も記録特性が調節できる。
これらは、三原色法等で、フルカラー重ね転写記録する
場合、各原色熱転写記録シートの記録特性の調節に適用
される。
発明の効果 以上述べた如く本発明は有隙性の固体粒子層を具えた熱
転写記録シートであり、従来公知の熱溶融転写記録シー
トでは困難であった連続階調での熱転写記録を可能とし
、単色中間調画像は勿論のこと、フルカラー画像も実現
でき、その産業上の効果は極めて犬なるものがある。 
            1
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にか\る熱転写記録シートの一実施例
の構成を示す図、第2図は、本発明にか\る熱転写記録
シートの他の実施例の断面構造図である。 1oO・・・・・・熱転写記録シート、110・・・・
・・耐熱性基体、12o・・・・・・インク材料層、1
3o・・・由有隙性の固体粒子層、140・・・・・・
転写記録、2oO・・・・・・記録媒体、3oo・旧・
・サーマル記録ヘッド、400・・・・・・記録プラテ
ン、7oo・旧・・記録信号。 代理人の氏名 弁理士 中 尾 敏 男 ほか1名l万
−一一一間稼 第2図。 13’1−−−−ノ(インダ材M 手続補正書(方側 昭和60年4 月26日 1事件の表示 昭和69年特許願第247334号 2発明の名称 熱転写記録シート及びその製造方法 3補正をする者 事件との関係      特  許  出  願  大
佐 所  大阪府門真市大字門真1006番地名 称 
(582)松下電器産業株式会社代表者    山  
下  俊  彦 4代理人 〒571 住 所  大阪府門真市大字門真1006番地松下電器
産業株式会社内 明細をの見間の評幀l説明の欄 7、補正の内容 (1)明細書の第3頁第4行目〜第7行目の「(例えば
〜1980.)Ji次のように補正します。 「(例えば、ワイ、トクナガおよびケイ、スギャマ、°
ゞサーマル インク−トランスファー イメージング、
アイイーイーイー トランザクシg7ズ オ/ エレク
トロン デバイシズ。 HD−27巻、218〜222頁、1980年(Y、T
okunaga and K、Sugiyama。 ”Thermal Ink−Transfer Ima
ging”。 IRICK  Trans、on Electron 
Devices。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シート状の耐熱性基体上に、昇温記録制御によっ
    てその粘性が減少制御される熱転写性のインク材料層が
    設置され、更にこのインク材料層表面上に、その粘性が
    減少制御された前記のインク材料が浸透可能な有隙性の
    固体粒子層を設置したことを特徴とする熱転写記録シー
    ト。
  2. (2)インク材料層表面に、固体粒子がホットメルト材
    をバインダ材料として固着されて固体粒子層が形成され
    たことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の熱
    転写記録シート。
  3. (3)シート状の耐熱性基体上に、昇温記録制御によっ
    てその粘性が減少制御される熱転写性のインク材料層が
    設置され、更にこのインク材料層表面上に、前記の粘性
    減少制御されたインク材料が浸透可能な有隙性の固体粒
    子層を設置した熱転写記録シートを製造するに際し、前
    記インク材料層表面に、固体粒子と、ホットメルトバイ
    ンダ材料と、このバインダ材料の溶剤とを含む混合溶液
    材料を塗布し、前記溶剤の蒸発、除去により有隙性の固
    体粒子層を形成することを特徴とする熱転写記録シート
    の製造方法。
JP59247334A 1984-11-22 1984-11-22 熱転写記録シ−ト及びその製造方法 Granted JPS61125885A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH023385A (ja) * 1988-06-16 1990-01-08 Honshu Paper Co Ltd 感熱記録体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH023385A (ja) * 1988-06-16 1990-01-08 Honshu Paper Co Ltd 感熱記録体

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