JPS62288081A

JPS62288081A - 感熱転写記録媒体

Info

Publication number: JPS62288081A
Application number: JP61131289A
Authority: JP
Inventors: Takeo Kawakami; 川上　武男; Masakazu Kanbara; 甘原　雅和
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1986-06-06
Filing date: 1986-06-06
Publication date: 1987-12-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】３、発明の詳細な説明〔産業上の利用分野〕本発明は、サーマルヘッド、サーマルペン等の熱記録部
材を用いて熱転写方式で被転写体上に記録が可能な熱溶
融転写型の感熱転写記録媒体に関する。

〔従来技術およびその問題点〕

近年、サーマルヘッドを用いた感熱転写記録方式は、記
録装置が比較的低価格であること、印字時の騒音が少な
いこと、記録装置の保守が容易なこと、カラー記録が容
易なことなどの利点により数多く用いられている。

特にカラー記録はコンピューターグラフィックプリンタ
ー、ビデオプリンター、カラーファクシミリ、カラー複
写機等への用途展開を期待されており、精度の高い画像
再現が要求されている。

カラー感熱転写記録法には、昇華性染料を使う方法、顔
料とワックスを使う方法そして通電感熱方法の３つがあ
るが、いずれも各色ごとに印刷し分けた転写層を有する
転写シートを順に黄、紅、藍と３回受像紙上に重ねて転
写を行なって色再現を行う方法である。

いずれも、被転写体である受像紙あるいは転写シートが
３回往復して（スイング方式〕色重ねを行う為、色ズレ
が起きやすいこと、時間がかかること、そして転写シー
トが３枚必要な為コストアップになること、等の欠点が
あった。

〔発明の目的〕

本発明は以上のような事情に鑑み成されたものであり、
−回の転写工程で種々のカラー転写が可能な熱溶融転写
型の感熱転写記録媒体の提供を目的とする。

〔発明の詳述〕

以下、図示の一実施例を参照にして本発明の詳細な説明
する。

第１図は本発明に係る感熱転写記録媒体（１）の概略構
成図であり、（１）は支持体、（２）、（５）、（８）
は剥離層、（３）は藍色の着色インキ層、（６）は紅色
の着色インキ層、（９）は黄色の着色インキ層、（４）
、（７）、（１０）は接着色をそれぞれ示している。

支持体（２１としては、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリプロピレン、トリアセチルセルロース、ポリ塩
化ビニリデン等から成るプラスチックフィルムやコンデ
ンサー紙等が使用できる。

このような支持体（１）の一方の面には剥離層と着色イ
ンキ層と接着層とから成る熱溶融性転写層が複層順設さ
れている。図示の実施例においては、剥離層（２）と藍
色の着色インキ層（３）と接着層（４）とから成る熱溶
融性転写層（］１）と、剥離層（５）と紅色の着色イン
キ層（６）と接着層（７）とから成る熱溶融性転写層（
１２）と、剥離層（８）と黄色の着色インキ層（９）と
接着層（１０）とから成る熱溶融性転写層（１３）とが
３層順積された９層構成の転写層となっている。本発明
はこれには限定されず、黒色の着色インキ層を有する熱
溶融性転写層やその他の色相の着色インキ層を有する熱
溶融性転写層が積層されていてもよい。

＝３− 各熱溶融性転写層の剥離層（２）、（５）、　（８１は
ワックスと熱可塑性樹脂を主体とする組成物から成る。

この組成物には柔軟剤、油脂、分散剤等を必要に応じて
加えてもよい。

前記組成物におけるワックスとしては、パラフィンワッ
クス、モンタンワックス、ミツロウ、エステルワックス
、ライスワックス、ココナツツワックス、キャンデリラ
ワックス等が、熱可塑性樹脂としてはエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
エチレン、ポリアセタール、エチルセルロース等がそれ
ぞれ適用できる。ワックスは融点が５０℃〜１００℃程
度のものが好ましい。

一方、柔軟剤としては、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン
、セルロースエステル類等カ適用でキル。

また、油脂としては、動物油、植物油、鉱油、ジブチル
フタレート等が適用できる。

また、着色インキ層は、所望の色相を呈する顔料や油溶
性染料、分散染料等の着色剤と熱可塑性樹脂を主体とし
、ワックスを含まない組成物から成っている。この組成
物においては、着色剤としては一般の染料や顔料が適用
できる。特に隠蔽性の高いものが好ましい。

また、熱可塑性樹脂としてはエチレン−酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン
、ポリアセタール、エチルセルロース等がそれぞれ適用
できる。

本発明に係る感熱転写記録媒体は複数の熱溶融性転写層
が順設されているが各熱溶融性転写層の着色インキ層は
異なる色相を呈するようにする。

図示の実施例では着色インキ層（３）は藍色に、着色イ
ンキ層（６）は紅色に、着色インキ層（９）は黄色に設
定しである。

一方、各熱溶融性転写層の接着層（４１、（７）、（１
０）は、ワックスと熱可塑性樹脂と隠蔽性のある白色着
色剤を主体とする組成物から成る。この組成物には前述
した剥離層を構成する組成物と同様に柔軟剤、油脂、分
散剤を必要に応じて加えてもよい。

この組成物においては、ワックスとしては、パラフィン
ワックス、モンタンワックス、ミツロウ、エステルワッ
クス等が、熱可塑性樹脂としてはエチレン−酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエチ
レン、ポリアセタール、エチルセルロース等がそれぞれ
適用できる。

隠蔽性のある白色着色剤としては、チタンホワイトのよ
うな隠蔽性の高い白色顔料が適用できる。

本発明の感熱転写記録媒体は、前述のような構成になっ
ていると共に、各熱溶融性転写層の剥離層及び接着層中
のワックスの融点が支持体側の方が少なくとも３℃以上
順次高くなるように設定しであるので、第２図に示すよ
うに、印字の際に支持体（１）側から高い温度で加熱す
ると感熱溶融性転写層（１１）、（１２）、（１３）が
一体となって被転写体（２０）側に転写し、低い温度で
加熱すると感熱溶融性転写層（１３）のみが転写する。

中間の温度で印字を行なえば感熱溶融性転写層（１２）
、（１３）が転写する。

前述した白色着色剤は、被転写体上に転写された複数の
感熱溶融性転写層の最上層を除いた層の着色インキ層か
らの影響を受けないように隠蔽し、最上層に位置する感
熱溶融性転写層の着色インキ層だけで色再現ができるよ
うに加えるものである。

〔発明の効果〕

本発明は、上述したように、支持体上に順設された複層
の熱溶融性転写層における着色インキ層の色相はそれぞ
れ異なるようにしてあり、接着色層には隠蔽性のある白
色着色剤を含ませて隠蔽性を持たせであると共に、各熱
溶融性転写層の剥離層及び接着層中のワックスの融点は
支持体側の方が少なくとも３℃以上順次高くなるように
設定しであるので、印字時の加熱温度を変えるだけで所
〆望の熱溶融性転写層のみを一体的に被転写体側に一回で
転写することができ、しかも被転写体上に転写された熱
溶融性転写層の最上層中の着色インキ層のみで色相の表
現が可能である。

また、本発明の感熱転写記録媒体を使用して転写を行え
ば、被転写体あるいは記録媒体をスイングさせることな
くカラー印字が色ズレの発生なく行えると共に、印字時
間の短縮化並びに使用転写シートの減少に供なうコスト
の低減化が計れる。

〔実施例〕

１１Ｅす５．７＃ノ２軸延伸ポリエステルフイルム（東
し製ルミラー６ＣＦ５３）へ処方■の剥離ニスを３００
ｍ四方のグラビアベタ版（深度２０μ）で印刷して剥離
層を形成し、次にその上に処方■の藍インキを３　Ｑ　
０ｍ四方のグラビアベタ版（探方のグラビアベタ版（深
度２０μ）で印刷して接着層を形成し、第１層目の熱溶
融性転写層を得た。

更に、その上に同様にして処方■の剥離ニス、処方■の
紅インキ、処方Φの接着ニスをベタ印刷して剥離層、着
色インギ層、接着層から成る第２層目の熱溶融性転写層
を得た。更にその上に同様にして処方■の剥離ニス、処
方■の黄インキ、処方■の接着ニスをベタ印刷して第３
層目の熱溶融性転写層を形成して９層構成の転写層を有
するカラー感熱転写シートを作成した。合計塗布量は４
．ｇ／ｍ′であった。

この転写シートを受像紙ＴＴＲ−Ｔ（三菱製紙）に重ね
て東芝製ザーマルテストシュミレーター（６本／ｍｍ　
薄膜サーマルヘノド）にて３段階のエネルギーレベルで
転写を行なった処８．１２　Ｖ、０．３５ｍｊ／ｄｏｔ
、３５２ｆＬ、２ｍ５ｅｃの条件では黄色転写が起こり
９　Ｖ、　０．４５　ｍ　ｊ／　ｄｏｔ、３５２Ａ、２
ｍ５ｅｃの条件では紅色転写が起こ９　９、８　■　、
　　０．５　　５ｍ　　ｊ　　／ｄ　　　ｏ　　　ｔ、
　　　３　　５　　２−Ω−、２ｍ５ｅｃの条件では藍
色転写が起こった。これらの条件をテレビＮＰＳＣ画像
信号のＢ、Ｇ、Ｒ信号に連動して、印画した処、きれい
に写真画像が再現できた０尚、処方■、処方■、処方■の各組成物から白色顔料を
除いた他は前記と同じ条件で得られた転写シートを使用
した場合には、転写はできたものの全体的に暗い画像と
なった。

処方■（剥離ニス）処方■（藍インキ）処方■（接着ニス）以上をボールミルにて２４時間練肉してフェス化、イン
キ化した。

処方■（剥離ニス）処方■（紅インキ）処方■（接着ニス） −１１〜インキ化した。

処方■（剥離ニス）処方■（黄インキ）処方■（接着ニス）インキ化した。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の概略構成図、第２図は本発明の使用状
態の説明図をそれぞれ示す。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）支持体の一方の面に、ワックスと熱可塑性樹脂と
を主体とする剥離層と、所望の色相を呈する着色剤と熱
可塑性樹脂とを主体としワックスを含まない着色インキ
層と、ワックスと熱可塑性樹脂と隠蔽性のある白色着色
剤とを主体とする接着層とから成る熱溶融性転写層が複
層順設されており、各熱溶融性転写層における着色イン
キ層の色相はそれぞれ異なるように設定されていると共
に、各熱溶融性転写層の剥離層及び接着層中のワックス
の融点は支持体側の方が少なくとも３℃以上順次高くな
るように設定されていることを特徴とする感熱転写記録
媒体。
（２）支持体の一方の面には、藍色の着色インキ層を有
する熱溶融性転写層と、紅色の着色インキ層を有する熱
溶融性転写層と、黄色の着色インキ層を有する熱溶融性
転写層とが形成されていることを特徴とする特許請求の
範囲第１項記載の感熱転写記録媒体。