JPH0224812Y2 - - Google Patents

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JPH0224812Y2
JPH0224812Y2 JP4284685U JP4284685U JPH0224812Y2 JP H0224812 Y2 JPH0224812 Y2 JP H0224812Y2 JP 4284685 U JP4284685 U JP 4284685U JP 4284685 U JP4284685 U JP 4284685U JP H0224812 Y2 JPH0224812 Y2 JP H0224812Y2
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insert
insulating material
heat insulating
fixture
insertion hole
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はコンクリートスラブ内に埋設されるイ
ンサートに関し、特にコンクリートスラブが断熱
材によつて被覆される場合に使用するインサート
に関するものである。
(従来技術) インサートは、コンクリートスラブ内に埋設し
てこれに天井板や配管等を支持する吊下ボルトを
取付けるものであるが、コンクリートを打設する
前に型枠に予じめ固定しなければならない。
ところで、このインサートをコンクリートスラ
ブ内に埋設するにあたつて、型枠上に直接コンク
リートを打設する場合は問題はないが、型枠上に
断熱材を敷設しこの断熱材の上にコンクリートを
打設する場合には次のような問題があつた。
すなわち、インサートはこれに天井板等を支持
する吊下ボルトを取付けなければならないから、
その一部が断熱材の外部に通じていなければなら
ない、従つて、従来はインサートを型枠に固定す
る前に、断熱材のインサートを固定すべき場所に
予じめ穴を設けなければならなかつた。
しかしながら、この断熱材に予じめ穴を設ける
という作業は、穴が断熱材に直交するように角度
調整を考えながら行なわなければならないから、
実際の現場での作業においては不可能に近く、し
かも一旦開けた穴の位置が不適当な場合にはこれ
の埋め直しをしなければならないこともあつた。
このような断熱材に穴を開けるという手間を省
くために、例えば、実開昭58−190502号公報に見
られるようなインサートが既に提案されている。
このインサートは、第17図に示したように、イ
ンサート座体70を嵌着してあるインサート軸部
71の下端部に、雌ねじ部72を内部に螺刻して
ある螺着穴73を設け、同螺着穴73に突条74
を有する突出部75を上部に設けた内部に釘76
を固定してあるアタツチメント78を嵌着したも
のである。このインサートにあつては、図に見ら
れるように、断熱材40をアタツチメント78に
よつて圧縮することなく単に剪断するものである
から、この剪断によつて生じた断片42を嵌入す
るための空洞をアタツチメント78内に設けなけ
ればならず、このアタツチメント78を製造する
には相当手間が掛る。また、型枠30にインサー
トを固定した後のアタツチメント78内には断熱
材40の一部42が残るため、このアタツチメン
ト78を再度使用することはできない。
また、インサートは、空調配管用、電気配管等
の用途別表示が要求される。ところが、インサー
トは、一旦コンクリートスラブ内に埋設されると
そのほとんどが隠れてしまうから、外部からは容
易にその用途別表示を区別することができなくな
る。このため作業者は、このインサートの用途別
表示の確認を手間どることになる。このインサー
トの用途別表示の確認は、できればインサートに
近づかなくても遠くからでもできるようになつて
いると便利である。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は以上のような実状に鑑みてなされたも
ので、その解決しようとする問題点は、主として
インサートの用途別表示確認の困難性である。
そして、本考案の目的とするところは、断熱材
によつて被覆されるコンクリートスラブ内に埋設
されるインサートであつて、これを型枠に固定す
るにあたつて断熱材に穴を設ける必要がないこと
は勿論のこと、一度使用した固定具の再使用がで
きるとともに、インサートの取付によつて生じる
孔を吊下ボルト挿通に必要最小限のものとするこ
とのできるインサートを提供することにある。本
考案のさらに他の目的は、その用途別表示の確認
を遠くからでも容易に行なうことができて吊下ボ
ルトの固定作業を簡単に行なうことができるイン
サートを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 以上の問題点を解決するために本考案が採つた
手段は、 インサート本体の下面に、このインサート本体
に形成した前記ボルト挿通穴の周囲から垂下する
とともに、前記断熱材の厚さと略同じ長さを有し
かつこの断熱材に対し強制嵌入可能な複数の案内
脚を一体的に形成し、 固定具を前記インサート本体の挿通穴の下方部
分に係合させるようにした ことを特徴とするインサート である。
以下に、この手段の具体例を図面に従つて説明
する。第1図は本考案に係るインサート100A
の縦断面を示しており、ここに示したインサート
100Aはインサート本体10の頭部11を叩い
て打ち込む形式のもので、そのインサート本体1
0を固定具20によつて型枠30上に固定してあ
る。この場合、型枠30とコンクリートスラブ5
0間には断熱材40が介装してあり、当該インサ
ート100Aはこの断熱材40上に配置されてい
る。そして、このよにインサート100Aを型枠
30に固定したとき、断熱材40の固定具20の
下側に位置する部分は剪断線41aにて既に剪断
されている。
インサート本体10は、主として頭部11、胴
部13及びフランジ部15とからなり、本例の場
合、これらの頭部11、胴部13及びフランジ部
15は合成樹脂により一体的に形成してある。頭
部11内には天井板等を支持するための吊下ボル
トを固定するナツト12が入れてあり、このナツ
ト12は頭部11に嵌合される蓋体11aによつ
て覆蓋されるようになつている。また、このナツ
ト12に対しては胴部13の中心に形成したボル
ト挿通穴14が連なつている。ボルト挿通穴14
は、その下端がフランジ部15の中心部にて下に
向けて開口しており、これにより上述した吊下ボ
ルトをナツト12に向けて挿入しうるようになつ
ている。フランジ部15は、断熱材40上に載置
したとき、胴部13の軸心が断熱材40に対して
直角となるように、平らでかつ大きな面積を有し
たものとしてある。
また、このインサート本体10の下面には、ボ
ルト挿通穴14の下方を囲むように、複数(本例
にあつては三本)の案内脚17がインサート本体
10と一体的かつ等間隔に形成してある。この案
内脚17は、断熱材40の厚さに対応する長さを
有したもので、それぞれは同一の長さとなつてい
る。ここで、各案内脚17が、インサート本体1
0の下面の下方を囲むように形成してあるという
具体的意味は、複数の案内脚17がボルト挿通穴
14の周囲から垂下するという意味であつて、案
内脚17の内側面の位置がボルト挿通穴14の内
面の位置と全く一致している状態から、例えば第
1図や第3図において示したように、案内脚17
の内側面の位置がボルト挿通穴14の内面の位置
より僅かに外方に位置している状態までを含むも
のである。すなわち、各案内脚17を、インサー
ト本体10の下面を構成しているフランジ部15
に対して一体的に形成するに際して、各案内脚1
7の形成位置が胴部13に形成したボルト挿通穴
14の直下ではないことは当然として、案内脚1
7の内側面の位置がボルト挿通穴14の直下に位
置するか、その位置から僅かに外側に位置してい
ることを示している。従つて、例えば、各案内脚
17が、インサート本体10の下面を構成してい
るフランジ部15の外端部に形成したのではない
ことも意味している。
また、各案内脚17が、断熱材40の厚さに対
応する長さを有したものであるという具体的な意
味は、各案内脚17を断熱材40の厚さと略同じ
長さのものとするという意味であつて、各案内脚
17の長さが断熱材40の厚さと全く同じか、こ
れよりも僅かに短いか長いものであり、しかも各
案内脚17のそれぞれの長さが同一であるという
ことである。その理由は、断熱材40が変形し易
いものであるから、各案内脚17の長さを上記の
ように規定することによつて、この断熱材40の
変化に十分対応させたいためである。
すなわち、本考案に係るインサートは、そのフ
ランジ部15を発泡スチロール等の比較的気泡部
分が多くて軟らかいものとして形成されている断
熱材40に当接させながら、固定具20を型枠3
0に固定するに際して各案内脚17によつて位置
決めするものである。このように、各案内脚17
は、その型枠30に対する位置決めを行ないなが
ら断熱材40の変化に応じなければならないとい
う、二つの重要な働きをしなければならないもの
である。
従つて、使用されるべき断熱材40の厚さと同
じか、これより僅かに短い長さのものであつて、
しかも互いに同じ長さのものとするという意味を
含めて、各案内脚17が、断熱材40の厚さに対
応する長さを有したもの、すなわち各案内脚17
を断熱材40の厚さと略同じ長さのものとしたも
のである。そして、各案内脚17には、遠くから
見た場合にも目立つように、所定の着色が施され
ている。この着色は、本例の場合、インサート本
体10とともに案内脚17を一体的に成形するに
際して、その材料である合成樹脂に予じめ着色し
ておくことによつてなされている。勿論、各案内
脚17の内側面に塗料を塗布することによつて、
当該案内脚17の着色をして実施してもよい。こ
の場合には、インサート100Aがコンクリート
スラブ50内に埋設されたときに当該案内脚17
が外部から目立つようにすればよいのであるか
ら、少なくとも案内脚17の外部から見える部分
即ち内面部分にのみ着色を施せばよい。
固定具20は、固定本体21、突起部22、固
定釘23及び傾斜面24からなり、本例の場合、
金属製の固定釘23の頭部を固定本体21の略中
心に位置するようにして、固定本体21及び突起
部22を合成樹脂により一体成型することによつ
て中実状態に形成してある。勿論、固定本体21
及び突起部22も金属によつて形成して実施して
もよい。この固定具20は、固定本体21の上端
にある突起部22を、インサート本体10のボル
ト挿通穴14の下端開口内に抜き差し自在に嵌挿
できるとともに、固定本体21の肩部21aをフ
ランジ部15の下面に当接させることによつて、
インサート本体10に対して位置決め固定される
ものである。そして、固定本体21の下部外周に
は、第1図に示したように、固定釘23に向けて
傾斜する傾斜面24が形成してあり、これにより
固定本体21の下端水平面25は固定本体21に
対して小径となつている。
また、第10図には、本考案の他の例であるイ
ンサート100Bの縦断面図が示してある。この
インサート100Bの上述したインサート100
Aと異なるところは、型枠30に対して回転しな
がらネジ込むことによつて固定される形式のもの
である点である。従つて、このインサート100
Bは、第11図に示すように、その各案内脚17
の側端面が断熱材40を切り込むことができるよ
うに刃部17aとなつている。
また、このインサート100Bのインサート本
体10にあつては、そのボルト挿通穴14内に、
第12図に示した突起部26が係合する係止部1
4aが形成してある。これにより、固定具20
は、その突起部26をインサート本体10の係止
部14aに嵌合させたとき、インサート本体10
に対して相対回転不能となり、インサート本体1
0を回転させればこれに伴なつて固定具20も確
実に回転し得るようになつている。さらに、固定
具20の固定釘23は型枠30に対してネジ込む
ことができるように木ネジとなつている。その他
の構成は上述したインサート100Aと同一であ
るので、これと共通する部材については、第10
図に同一符号を付してその説明を省略する。
(使用の態様及び作用) 次に、上記のように構成した打ち込み形式のイ
ンサート100Aを使用する場合について、第1
図及び第7図〜第9図を参照して説明する。ま
ず、第1図のように、固定具20の突起部22を
インサート本体10のボルト挿通穴14の下端に
嵌合して、インサート本体10の固定具20とが
一体化したインサート100Aとする。そして、
固定具20の下端水平面25が断熱材40の表面
に当接するまで、固定具20の固定釘23を断熱
材40の所定位置に突き刺して、一体化したイン
サート100Aの断熱材40に対する位置設定を
行なう。この位置設定が不適当である場合には、
当該インサート100Aを抜き出してその位置を
変えればよく、このように位置を変更しても断熱
材40には致命的な損傷は生じない。このように
位置決めしたインサート100Aに対して、その
頭部11をハンマー等によつて打つことにより、
打ち込みを行なう。
すると、案内脚17の下端が断熱材40の一部
に強制嵌入するとともに、固定具20の下端水平
面25が断熱材40の上部を剪断し始める。この
固定具20の剪断はその下端水平面25の角部に
よつて生じるから、その最初の面積は下端水平面
25と同様の大きさであり、本例の場合この面積
は挿通穴14の径より僅かに大きくなつている。
更に、固定具20がインサート本体10ととも
に打ち込まれれば、この固定具20の傾斜面24
がこれと接する断熱材40を左右に押し広げなが
ら断熱材40を剪断して第1図に示したように剪
断が完了し、これにより断熱材40に剪断口41
が形成されるのである。
以上のように、断熱材40が剪断されて剪断口
41が形成されるにあたつて、その初めは下端水
平面25の小さい面積で始まるが、最終的にこの
剪断口41は固定具20の傾斜面24によつて天
井用吊下ボルトを挿通するのに必要最小限の大き
さに留められる。これは、インサート本体10の
下面に一体的に形成した複数の案内脚17が断熱
材40の剪断を次のように規制するからである。
すなわち、第7図に示すように、各案内脚17は
インサート本体10のボルト挿通穴14の下方を
囲むように配置されている。つまり複数の案内脚
17がボルト挿通穴14の周囲から垂下するよう
に形成されているから断熱材40が剪断されると
き、その剪断線41aは案内脚17によつて部分
的に規制され外方に広がることがないからであ
る。従つて、剪断口41は天井用吊下ボルトを挿
通するのに必要最小限の大きさに留められるので
ある。
このようにインサート100Aを型枠30に対
し固定した後、インサート100A及び断熱材4
0の周囲にコンクリートを打設してコンクリート
スラブ50を形成したのが第1図に示した状態で
ある。
以上のようにしてコンクリートスラブ50が形
成されれば、型枠30を取り外す。この状態を示
したのが第8図である。この取り外し作業は極め
て容易になされる。すなわち、固定具20にあつ
てはその突起部22がインサート本体10のボル
ト挿通穴14の下端開口内に抜き差し自在に嵌挿
されているだけであり、固定本体21の肩部21
aはフランジ部15の下面に単に当接しているだ
けである。しかも、固定具20の下に位置する断
熱材40の一部は既に第1図に示した剪断線41
aにて他の部分に対して剪断された状態にあり、
当該型枠30が断熱材40またはコンクリートス
ラブ50側に対して固定された状態とはなつてい
ないから、この取り外し作業は極めて容易になさ
れるのである。
型枠30を取り外した後においては、インサー
ト100Aの下に位置する断熱材40には剪断口
41が形成され、この剪断口41分の断熱材40
の残部42は型枠30と固定具20との間に残
る。この残部42は、先の尖つた工具等を利用す
れば簡単に取り外すことができるものである。ま
た、断熱材40を剪断することによつて形成され
た剪断口41は、固定具20の傾斜面24によつ
て押し広げられているから、天井等の吊下ボルト
を挿入するに際しては、これを邪魔するものがな
いとともに、挿入するのに十分なものとなつてい
る。
さらに、型枠30に固定されている固定具20
を取り外すには次のようにするとよい。この固定
具20においては、第1図に示したように、その
下部外周に傾斜面24が形成してありかつ固定具
20が残部42の分だけ浮き上がつた状態にある
から、この傾斜面24を通して釘抜き60が上方
から固定具20の下部に入り易くなつている。そ
して、この釘抜き60の先端を、第9図に示すよ
うに、下端水平面25の下方に嵌合させてテコの
ように上下方向にこじれば、固定具20は簡単に
外すことができる。勿論、残部42が既に取り外
してあれば以上の作業はもつと行ない易くなる。
また、ネジ込み形式のインサート100Bにあ
つては、そのインサート本体10の係止部14a
に固定具20の突起部26を嵌合して、インサー
ト本体10と固定具20とを一体的にした後、木
ネジとなつている固定釘23を断熱材40の所定
位置に突き刺して、一体化したインサート100
Bの断熱材40に対する位置設定を行なう。この
ようにしてから、インサート本体10自体を回転
させれば、インサート100Bは固定具20とと
もにその固定釘23を中心として回転し、インサ
ート本体10に一体的に形成した各案内脚17の
刃部17aが断熱材40を切り込みながらその中
に侵入する。
この案内脚17の刃部17aによる断熱材40
の切り込みによつて、断熱材40は案内脚17が
回転する部分においてのみ切られ、これによつて
第16図に示したように円形の開口41が形成さ
れる。勿論、開口41が形成されることによつて
できた残部42は固定具20によつて圧縮され
る。従つて、このインサート100Bにおいて
も、開口41は天井用吊下ボルトを挿通するのに
必要最小限の大きさに留められる。
なお、その他の作業は、第8図及び第9図を参
照して説明したインサート100Aの場合と同様
であるので、その説明は省略する。
以上のようにして型枠30を外した後において
は、インサート100A及び100Bの各案内脚
17は、断熱材40が剪断口または開口41部分
において無くなつているから、その下方から見る
ことができる状態となつている。そして、各案内
脚17にはその少なくとも内側部分に目印となる
着色が施されているから、これら各案内脚17を
容易に認識することができるだけでなく、この案
内脚17の着色によつて予じめインサート100
A及び100Bの用途別表示を決定しておけば、
その用途毎の違いを容易に確認できるものであ
る。
(実施例) 上記の各例においては、固定具20の上部に突
起部22を形成し、この突起部22をインサート
本体10のボルト挿通穴14の下端に嵌合するよ
うにした例について説明したが、これに限るもの
ではない。すなわち、第3図に示したように、固
定具20の外径が各案内脚17によつて挟持可能
であり、しかも固定本体21の肩部21aがイン
サート本体10の下面に当接することができれ
ば、この突起部22を省略して実施してもよい。
また、各案内脚17の下端に、第4図〜第6図
に示したような下方に向けて尖つた状態に形成し
て実施すれば、各案内脚17の断熱材40に対す
る強制嵌入をより良好に行なうことができる。
さらに、ネジ込み形式のインサート100Bに
あつては、その固定具20の形状を第12図〜第
15図に示したようにして実施することも可能で
ある。これにより、各固定具20をボルト挿通穴
14の下端に嵌合するに際して、ボルト挿通穴1
4の係止部14aを必要に応じて自由に変えるこ
とができ、係止部14aと固定具20の突起部2
6との嵌合を確実に行なうことができる。
(考案の効果) 以上説明した通り、本考案に係るインサート1
00Aまたはインサート100Bによれば、その
型枠30に対する固定作業を行なうのに際して、
断熱材40が固定具20によつて必要部分のみ剪
断または切り込まれるから、断熱材40に対して
はインサート100Aまたはインサート100B
を固定するため穴を形成する必要は全くない。従
つて、このインサート100Aまたはインサート
100Bの型枠30に対する固定作業を効率よく
行なうことができる。
また、コンクリートスラブ50内に埋設後のイ
ンサート100A及び100Bにあつては、型枠
30を外せば各案内脚17の内側部分を外部から
容易に見ることができ、しかもこれらの案内脚1
7にはインサート100Aまたは100Bの用途
に応じた着色が施されているから、その殆どがコ
ンクリートスラブ50内に埋設されていたとして
も、作業者はその用途別表示の違いを当該インサ
ート100Aまたは100Bにそれ程近づかなく
ても、極めて容易に確認することができる。
さらに、各案内脚17はインサート本体10の
ボルト挿通穴14の下方を囲むように配置されて
いるから、断熱材40が剪断されるとき、その剪
断線41aは案内脚17によつて部分的に規制さ
れ外方に広がることがなく、剪断口41を天井用
吊下ボルトを挿通するのに必要最小限の大きさに
留めることができる。
さらにまた、固定具20の固定本体21は中実
であるから、断熱材40の残部42が当該固定具
20内に残るようなことはない。また、固定具2
0においては、その下部外周に傾斜面24が形成
してありかつ固定具20が残部42の分だけ浮き
上がつた状態にあつて、この傾斜面24を通して
釘抜き60が上方から固定具20の下部に入り易
くなつているから(第9図)、固定具20を型枠
30から簡単に取り外すことができる。従つて、
当該固定具20は十分再使用をすることができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るインサートの縦断面図、
第2図は同分解斜視図、第3図は固定具の他の実
施例を示す第1図に対応する縦断面図、第4図〜
第6図は案内脚の各実施例を示す部分正面図、第
7図は第1図の−線に沿つて見た部分拡大平
面図、第8図はコンクリート打設後に型枠を取り
はずす状態を示す縦断面図、第9図は型枠から固
定具を外す状態を示す部分縦断面図、第10図は
本考案に係る他のインサートを示す第1図に対応
した縦断面図、第11図は同斜視図、第12図〜
第15図は固定具のそれぞれ他の実施例を示す斜
視図、第16図は第10図の−線に沿つて見
た拡大横断面図、第17図は従来のインサートを
示す縦断面図である。 符号の説明、100A,100B……インサー
ト、10……インサート本体、11……頭部、1
2……ナツト、13……胴部、14……ボルト挿
通穴、17……案内脚、20……固定具、21…
…固定本体、22……突起部、23……固定釘、
24……傾斜面、30……型枠、40……断熱
材、50……コンクリートスラブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 吊下ボルトが挿通される挿通穴を有したイン
    サート本体と、このインサート本体を断熱材を
    挟んで型枠に固定する固定具とからなるインサ
    ートにおいて、 前記インサート本体の下面に、このインサー
    ト本体に形成した前記挿通穴の周囲から垂下す
    るとともに、前記断熱材の厚さと略同じ長さを
    有しかつこの断熱材に対し強制嵌入可能な複数
    の案内脚を一体的に形成し、 前記固定具を前記インサート本体の前記挿通
    穴の下方部分に係合させるようにした ことを特徴とするインサート。 2 前記インサート本体と固定具との係合を、前
    記インサート本体に形成した係合部と、前記固
    定具に形成した突起部との嵌合により行なうよ
    うにして、前記インサート本体と固定具とが相
    対的に回転しないようにしたことを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項に記載のインサ
    ート。 3 前記案内脚の前記断熱材に対する強制嵌入
    が、前記インサート本体を回転させたとき、前
    記各案内脚の側端部に形成した刃部によつて前
    記断熱材を切断しながら行なうようにしたこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項ま
    たは第2項に記載のインサート。 4 前記案内脚は、その少なくとも内側部分に目
    印となる着色を施こしたものであることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項〜第3項
    のいずれかに記載のインサート。
JP4284685U 1985-03-25 1985-03-25 Expired JPH0224812Y2 (ja)

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ID=30553969

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JP4284685U Expired JPH0224812Y2 (ja) 1985-03-25 1985-03-25

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015068137A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 積水化学工業株式会社 コンクリート壁の断熱構造及び断熱ボードを備えたコンクリート壁の施工方法

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JP2015068137A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 積水化学工業株式会社 コンクリート壁の断熱構造及び断熱ボードを備えたコンクリート壁の施工方法

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JPS61159502U (ja) 1986-10-03

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