JPH0633110Y2 - ボックスの型枠側固定具 - Google Patents

ボックスの型枠側固定具

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JPH0633110Y2
JPH0633110Y2 JP1988048883U JP4888388U JPH0633110Y2 JP H0633110 Y2 JPH0633110 Y2 JP H0633110Y2 JP 1988048883 U JP1988048883 U JP 1988048883U JP 4888388 U JP4888388 U JP 4888388U JP H0633110 Y2 JPH0633110 Y2 JP H0633110Y2
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hole
box
fixture
screw
fixing
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晃 村松
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晃 村松
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案はコンクリート建築物に埋め込んで使用するコ
ンクリート埋設固定具の改良に関する。
【従来の技術】
コンクリート建築物の施工においては、コンクリート構
造のスラブや壁部分に予めインサート部材を埋め込んで
おき、先端側にネジを刻設した杆状部材を螺着してコン
クリート面の外側に構造物を設ける構成が知られてい
る。 また、同様にコンクリートのスラブや壁部分に固定具を
埋設して、コンクリート面の内部には配管用のボックス
を埋設する構成も知られている。 このボックスとしては例えば、アウトレットボックス、
コンクリートボックス、スイッチボックス、仮枠等(以
下、ボックスと略称する)がある。 このボックスを固定する構造としては、従来第8図
(a)に示す如く、一方の木材からなる型枠7に予めボ
ックス10取付個所に対応して孔7Aを穿設する。 次いで、長尺ボルト14を外側から孔7Aを挿通させ、
このボックス10の底壁の取付孔16に嵌挿しナット金
具13等で長尺ボルト14の先端側を螺合し、ボックス
10を長尺ボルト14に保持させる。 次いで、長尺ボルト14の型枠7より外方へ突出してい
る基端をワッシャやナット17で緊締固着し、ボックス
10を所定個所に固定する。 そして、この型枠7と対向して型枠(図示せず)を設置
し、その間隙にコンクリートを流し入れ所定形状に成形
する。 コンクリートが固まった後に前記両側の型枠を外すが、
その際にナット17を外し、また長尺ボルト14を反対
方向に回して先端のナット金具から外して引き抜く。 これによりボックス10は内部が中空となり通線作業が
行えるようになる。 また、第8図(b)に示す固定構造は、ボックス10の
内側から受具13′を螺着し、また長尺ボルトの代わり
にフック14′を用いた構成からなっている。 この場合も同様にフック14′をナット17で螺着して
ボックス10を位置決めすることができる。 そして前記と同様の手順で部品を順次取り外すことがで
きる。 上記の構成はいづれもボックス10を内側に開口する場
合を示したが、外側に開口する場合は長尺ボルト14を
ボックス10の底壁から対向する型枠へ延出し、同様に
外側からナットで緊締して取り付けている。 従って、いづれの場合にも、ボックスを固定するには、
まず型枠にボックスの固定位置に対応する個所で孔を穿
たなければならない。 従って、ボックスの取付位置が決まっても、型枠の取付
作業が済まなければ穿孔位置が判明しないので、電気工
事作業に含まれるボックスの取付け作業が行われず、異
なる作業者で行われる上記作業は無駄の多い手間のかか
る作業となっている。 また、ボックス10を外側に開口させる場合は型枠7に
設けた孔7Aに長尺ボルト14やフック14′等を取り
付けるには外側からナット17でネジ止めしなければな
らないが、高層建築物の場合、危険を伴う煩わしい作業
となっている。 そこで上記欠点を解消するため、第9図(a)に示すご
とく、一方の型枠7にボックス10の開口側を衝合して
位置決めし、このボックス10底壁の取付孔16に略コ
字状の取付金具18を取付けた構成が知られている。 この取付金具18は基端にボックス10連結用の一対の
連結片18aが突設されており、また先端は尖鋭状の爪
18bとなっている。従って、連結片18aをボックス
10に固定し、前記爪18aを型枠8に内側から打ち込
むことによりボックス10を固定することができる。 しかし、上記構成では、コンクリート充填後に型枠材8
を剥すと爪18bの先端が外部に突出しているので切り
取らなければならない。 その切断後にもコンクリートの端面には取付金具18の
残存する切断面が残り、また残存する取付金具とコンク
リートとの間からヒビ割れ等が生じるという問題点が生
じする。 また、スラブの場合は、第9図(b)に示す如く、取付
金具18′上にボックス10を固定して保持させるが、
床厚に対応して自在に高さ調節を行うことができない。 そこで取付金具にアジャスタ用のネジを設けて保持する
構造も考えられるが構造が複雑化すると共に該取付金具
は汎用性に欠ける欠点がある。 そこで、本考案者は、既に、実願昭62−107204
号及び実願昭62−107205号でネジを内周面に刻
設した孔部を有する固定具本体と、上記孔部の底部と連
通して外方へ開口された挿通小孔と、該挿通小孔に頭部
を掛止め先端を外方へ突出する締付具と、前記固定具本
体の少なくとの先端側で外周面が多角柱に形成されたナ
ット部とからなっているボックスの型枠側固定具を提案
し、ボックスを型枠に内側から簡単に固定することがで
きると共に、型枠を取り外した後にもコンクリートを痛
めることのない信頼性を有し、且つスラブにも利用する
ことができる製品を提案している。
【考案が解決しようとする問題点】 本考案者は、更に鋭意研究の結果上記構成を発展させ、
ボックスの型枠側固定具として使用することができるだ
けでなく、コンクリートに埋設されてコンクリート面に
ネジ溝を開口するインサート部材としても使用すること
のできる汎用性の極めて高いコンクリート埋設固定具を
創案し、本考案を完成するに至った。
【問題点を解決するための手段】
請求項1の考案は、 (a).ネジを内周面に刻設した孔部を有する筒状の固定具
本体を設ける、 (b).該孔部に螺着可能なネジを外周に刻設すると共に上
記孔部の底部と連通して外方に開口された挿通小孔を中
央に有するした嵌合ネジ部を設ける、 (c).上記挿通小孔に頭部を掛止め先端を外方へ突出する
締付具を設ける、 (d).嵌合ネジ部の先端側または挿通小孔に嵌合ネジ部を
操作具で固定具本体の孔部に螺着脱可能にネジ回転させ
る嵌脱用掛止部を設ける、 という技術的手段を講じている。 また、請求項5の考案では、 (e).ネジを内周面に刻設した孔部と、基端部で大径に設
定されて嵌挿時に外周を囲む截頭円錐形状の固定具カバ
ーに係止可能な鍔部とを有する固定具本体を設ける、 (f).固定具本体の先端の底部で上記孔部よりも小径に開
口されて外方と連通する挿通小孔を設ける、 (g).上記挿通小孔を有する底部に頭部を掛止め先端を外
方へ突出する締付具を設ける、 (h).上記固定部本体を操作具で固定具カバーの嵌挿孔か
ら脱抜可能に回転させる嵌脱用掛止部を設ける、 という技術的手段を講じている。
【作用】
この考案は上記構成からなっているので、固定具本体の
孔部に締付具を嵌め込み、その頭部を挿通小孔に掛け止
め、先端を外側に突出する。 そして、締付具の突出側を型枠に固着することにより固
定具本体を型枠に保持させる。 また、嵌脱用掛止部を用いて外方から操作具で回転させ
ることにより締付具およびこれに連結する嵌合ネジ部を
固定具本体から取り外し、または固定具本体を固定具カ
バーから取り外すことができる。
【実施例】
以下にこの考案のボックスの型枠側固定具1の好適実施
例を図面に基づいて説明する。 第1図の型枠側固定具1は、基端に鍔2bを有し軸方向
に貫通する孔部3を設けた円筒状の固定具本体2と、挿
通小孔4aを有し上記孔部3に螺着可能な嵌合ネジ部4
と、上記挿通小孔4aに嵌め込まれ頭部が内側に掛止め
られ先端が外方へ突出する締付具5とからなっている。 即ち、固定具本体2は、中空筒状の金属材からなって、
中央で軸方向に貫通し、内周面にネジを刻設した孔部3
を有している。 上記孔部3に螺着される嵌合ネジ部4は、外周にネジが
刻設されると共に中央で軸方向に貫通しネジを外周に刻
設した挿通小孔4aが穿設された略円筒形状からなって
いる。 この嵌合ネジ部4は、本実施例の場合、上記挿通小孔4
aが同時に断面六角形状からなった嵌脱用掛止部4bに
形成されているので、六角レンチを用いて上記挿通小孔
4aに嵌め込み、嵌合ネジ部4を孔部3内に螺着させる
ことができる。 このようにして、固定具本体2の孔部3中に、段部を介
してより小径の挿通小孔4aを形成することができる。 この挿通小孔4aに締付具5が挿通される。 この締付具5は、固定具を固定する型枠が仮(返し)型
枠7の場合には木ネジ等の力を入れて型枠7を剥せば取
り外すことのできる部品が用いられる。 この締付具5は孔部3から挿入され、その頭部を挿通小
孔4aの内側に掛止め先端を外方へ突出しており、孔部
3にネジ回し具を挿入して締付具5を型枠に締付回転で
きるようになっている。 しかし、締付具5で固着される型枠が固定型枠の如く、
取り外す必要がなく固定具をコンクリート中に埋設して
よい場合には、上記木ネジに代えて塑性変形により型枠
等に強固に固着するものを用いてもよい。 本実施例では第2図(a)に示す如く、締付具5の例と
して、頭部を有する筒部の内周面にネジを刻設した構成
からなっている。 従って、この部品を用いた場合には型枠にはめ込んだ後
に、締付具のネジ面5aを回して筒部を捻る方向にトル
クを与え型枠の外側に突出した部分を塑性変形させて型
枠に固定具本体2を固着する。 第2図(b)は締付具5として木ネジを用いた場合であ
って、固定具本体2は締付具5によって型枠7に固定さ
れ、ついでコンクリート9を充填しコンクリート構造物
を成形する。 次いで型枠7を外すが、その際、固定具本体2は締付具
5で連結されているだけであるので、強く引くだけで引
き剥すことができる。 それから、締付具を取り外し、嵌合ネジ部4の挿通小孔
4a(嵌脱用掛止部4b)に六角レンチを嵌め込み、嵌
合ネジ部4を取り外す。 尚、嵌脱用掛止部4bは、上記構成に限定されず、例え
ば挿通用小孔の両端面に形成されて中央は挿通小孔4a
により中空の+または−のネジ回し掛止用溝であっても
よい。 これにより、内周面にネジが刻設された孔部3は直接コ
ンクリート壁面に開口することになり、この孔部3に同
一の径で外周にネジを有する適宜用途の構造部材Mを螺
着することができる。 なお、図中12は孔部3にコンクリート9の浸入を防ぐ
ための閉止ネジである。 この閉止ネジ12のストッパとして本実施例では固定具
本体2の内側端部に鍔2bを形成したが、該鍔2bを設
けず、第2図(b)に示す如く固定具本体2を筒状とし
閉止ネジ12の頭部を外側に大きく突出させる構成であ
ってもよい。 また閉止ネジ12はコンクリートの大きい浸入圧に耐え
ることができ好ましいが、浸入圧が大きくかからない場
合には閉止ネジを用いず例えば接着テープを孔部3の内
側開口に接着し閉止させておくだけでもよく、孔部3内
にコンクリートの浸入を防ぐことができる。 次ぎに、第3図に示すボックスの型枠側固定具1は、孔
部3の先端に底部が形成されており、該底部に挿通小孔
4が穿設されている。 また、固定具本体2の先端が嵌脱用掛止部の一例として
示すナット部2aとなっている。 即ち、固定具本体2は、中空筒状の金属材からなって、
中央に内周面にネジを刻設した孔部3を有している。 この固定具本体2は先端側はナット部2aとなっており
外周面が略六角柱に形成されてトレンチャ等で回転でき
るようになっている。 このナット部2aに代えて固定具本体2の外周面を六角
柱状に形成してもよい。 また、上記孔部3は、その底部に外方と連通する小径の
挿通小孔4を有しており、該挿通小孔4に前記の如き締
付具5が挿通されている。 この締付具5は孔部3から挿入され、その頭部を孔部3
内に掛止め先端を外方へ突出しており、孔部3にドライ
バーを挿入して締付具5を締付回転できるようになって
いる。 次ぎにこの考案のコンクリート埋設固定具1をボックス
固定用の型枠側固定具として用いた場合の異なる実施例
を、第4図(a)に基づいて説明する。 このコンクリート埋設固定具1は、前記実施例における
固定具本体2の先端側の外周面を六角柱に形成したナッ
ト部2aを有する構成からなっており、トレンチャ等で
固定具本体1を回転し、孔部3に螺着された後述の長尺
ボルト等のネジを取り外すことができる構成となってい
る。 その他の構成は前記実施例と同様であるので、同一構成
には同一符号を付してその説明を省略する。 上記構成からなるコンクリート埋設用固定具1を用いて
ボックス10を固定するには、第5図に示す如く、型枠
7に締付具5で対角線位置に2つの型枠側固定具1,1
を内側からネジ止めしておく。 そして、ボックス10の底壁面の取付孔16にナットを
介する等して長尺ボルト14aを螺着しておき、その長
尺ボルト14の先端を型枠側固定具1の孔部3にネジ止
めしてボックス10を固定する。 このようにして対向する型枠7,8内の所定位置にボッ
クス10を位置決めしてから、コンクリート9を充填し
コンクリート構造物を成形する。 次いで型枠7,(8)を外すが、その際、型枠側固定具
1は締付具5で連結されているだけであるので、木ネジ
の場合は強く引くだけで引き剥すことができる。 それから、トレンチャを用いて、固定具本体2のナット
部2aに掛止めネジを外す方向に回転して、固定具本体
2を長尺ボルト14から外す。 また長尺ボルト14もボックス10にネジ止めされてい
るから、ネジを外す方向に回転してボックス10から引
き抜くことができ、ボックスを完全な中空ボックスにす
ることができる。 なお、本実施例では長尺ボルト14をボックス10に螺
着する構造として第7図に示すボックス側固定具による
螺着構成を用いている。 即ち、このボックス側固定具26は座金20と座金20
の一側に固着されたナット25とからなっている。 この座金20は中央部に円形貫通孔22が穿設されたリ
ング円板状の座金主体20aの一面に3個の円柱状突起
体23をそれぞれ互いに等間隔離間して一体に突設した
ものである。 この座金20はボックス10の取付孔(ノック穴)16
より大径に形成され、かつこの取付孔16を覆って座金
20を配置した時に3個の突起体23がそれぞれ取付孔
16の周壁に接触すると共に、この時座金20の貫通孔
22とボックス10の取付孔16とが同心となるよう形
成されている。 また座金20の突起体23の高さはボックス10の壁厚
さの半分よりやや長く形成されており、これによってボ
ックス10の取付孔16の両側に一対の座金20,2
0′を配置した時に、両座金20,20′の互いに対向
する突起体23,23′の先端部同士が互いに接触しう
るようになっている。 この座金20の突起体23が突設されていない側の面に
はボルト25′を同心状に配置して予め溶接し又は一体
成型し、組となるボックス側固定具26′が形成されて
いる。 本実施例のボックス側固定具26を用いてボックス10
を取り付ける場合に、第7図に示すように、ボックス1
0の取付孔16(長尺ボルト14の外径より長い内径を
有する)の両側に一対のボックス側固定具26,26′
をこれらボックス側固定具26,26′の突起体23,
23′がそれぞれ取付孔16内に挿入されるように配置
すると共に、これらボックス側固定具26,26′のナ
ット25に長尺ボルト14の先端部を螺合して、更にナ
ット25とボルト25′を互いに締め付ける。 この時上述したように座金20の突起体23の高さはボ
ックス10の壁厚さの半分よりやや長く形成されている
ため、ボックス側固定具26,26′のボックス10へ
の締付けが完了する直前には突起体23,23′の先端
部同士が互いに接触し、これによってナット25,2
5′の回転が妨げられるが、この時ナット25,25の
一方または両方を強く回すことにより一方の突起体23
先端部が他方の突起体23′の先端部を乗り越え、締付
が完了する。 本実施例のボックス側固定具26は、座金20の外径を
取付孔16の内径より大径に形成したので、長尺ボルト
14より大径の取付孔16を有するボックス10を取り
付ける場合に好適である。 前記取付孔16が長尺ボルト14の径に対応している場
合には、同様の径のナットを取付孔16に突設してお
き、該ナットに長尺ボルト14を螺着すればよい。 また図示しないが長尺ボルト14の先端を透孔16から
外へ突出させ、外側から前記ボックス側固定具26を単
独で用いて固定してもよい。 その他、この考案においてはボックス側における長尺ボ
ルト14の連結(螺着)構成は特に限定されず、その他
の公知構成を用いることができること勿論である。 次ぎに、第4図(b)に示すボックス埋設固定具1は、
前記第4図(a)に示す固定具本体2がカバー体6を有
する異なる実施例を示すもので、前記第1図の固定具本
体2の構成に加えて、更に固定具本体2の鍔部2bが、
中空からなる截頭円錐状のプラスチック材からなるカバ
ー体6の先端の段部6aに掛止められて連結された構成
からなっている。 即ち、固定具カバー6は、仮型枠側固定具1を嵌合する
固定具挿入孔を中央で軸方向に貫通形成している。 この固定具挿入孔の基端(固定具挿入側)には、この孔
と同心で大径に形成された段部6aが形成されている。 この段部6aは前述の型枠側固定具1の鍔2b(または
閉塞用ネジ12の頭部)の外周形状と対応した凹部から
なっており、該鍔2bと係合して固定具本体2の固定具
カバー6に対する位置決めを行なっている。 また、固定具カバー6は、固定具挿入孔の外側を囲繞す
る周壁面を有している。 この周壁面は略截頭円錐状からなっており、基端側から
裾側に向かって漸次大径となる断面テーパ面を形成して
いるので、コンクリート充填後に抜き取る際に障害とな
らないようになっている。 この固定具カバー6の軸方向の長さは、係合された固定
具本体2と略同一乃至僅かに長く設定されており、固定
具カバー6の裾側の中空円形状の端面と仮型枠とが密着
して接合できるようになっている。 次ぎに、この型枠側固定具1は、第6図(a)に示す如
く、ボックス10を開口させる側と対向する側の型枠
(固定型枠)8に固定する場合に用いられる。 この型枠側固定具1の型枠8への取付の方法は前記第5
図の場合と同様であるが、この場合固定具1を取り外す
必要がない場合には、第2図(a)に示したようなリベ
ットのように塑性変形する締付具5を用いることができ
る。 その他、取付に際して異なる点はボックス10に螺着す
る長尺ボルト14の連結方向が逆方向(背後側)になる
点だけである。 更に、この考案の型枠側固定具は第6図(b)に示す如
く、スラブ(床面設置)の場合にも用いることができ
る。 この場合床面の型枠7上で矩形をなす四点位置に4つの
型枠側固定具1を直立に固着し、それぞれに長尺ボルト
14を起立状に螺着する。 この長尺の上端はボックス10の底壁面の4つの取付孔
16にボックス側固定具16を介して螺着する。 この際、長尺ボルト14に適宜長さに調節したものを選
択して用いれば、ボックス10の高さ調節が可能となり
所望中空位置にボックスを固定することができる。 尚、この考案でボックスとは、コンクリートに埋め込ま
れる各種ボックス(例えば、アウトレットボックス、コ
ンクリートボックス、スイッチボックス、仮枠等)を含
むものであり、上記実施例に限定されない。 なお、この考案で固定具本体2には外周面にネジを設け
ておき、外側から内周にネジを設けた筒状の構造部材を
嵌め込みネジ止めする構成等であってもよい。
【考案の効果】
この考案は上記構成からなっているので、簡単な作業で
適宜型枠に内側から仮型枠側固定具を取付けることが可
能となる。 また締付具は固定具本体と着脱自在なので型枠の板厚に
合わせ交換することができる。 更に、仮型枠の取付作業とボックスの取付作業とは異な
る作業者によって行われているので、この固定具を用い
れば仮型枠の取付作業を待たなくても取付作業を行うこ
とができ作業の効率化を図ることができ極めて有益であ
る。 また、スラブの場合にも同一部品で高さ調整可能にボッ
クスを設置することができるので汎用性に優れる。 そして、取り外し時には嵌脱用掛止部を用いて回転させ
て抜き取ることができ、また従来に比べてボックスの取
付に要する部品点数を減少させたので、作業の一層の効
率化を図ることができて極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)はこの考案のコンクリート埋設固定具をイ
ンサート部材として用いる場合の実施例の分解状態を示
す側面図、同図(b)は、嵌合ネジ部の正面図、同図
(c)は嵌脱用掛止部の異なる実施例を示す正面図、第
2図(a)は締付具の異なる固定具を示す断面図、第2
図(b)は異なる実施例を示す断面図、第3図は固定具
の異なる実施例を示す断面図、第4図(a)は第3図の
固定具の側面図、同図(b)は第1図の固定具の側断面
図、第5図は第1図の型枠側固定具を用いてボックスを
壁に取付けた状態を示す断面図、第6図(a)は第2図
(a)の型枠側固定具を用いてボックスを壁に取付けた
状態を示す断面図、同図(b)はスラブの場合を示す断
面図、第7図はボックスにボックス側固定具を取付けた
状態を示す要部断面図、第8図(a)(b)は従来の型
枠側固定具の取付状態を示す斜視図、第9図(a)は従
来の異なる型枠側固定具の取付状態を示す断面図、同図
(b)はスラブの場合を示す断面図である。 1…型枠側固定具 2…固定具本体 2a…ナット部 2b…鍔部 3…孔部 4a…挿通小孔 5…締付具 6…カバー体 7,8…型枠 10…アウトレットボックス 14…長尺ボルト 16…取付孔

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネジを内周面に刻設した孔部を有する筒状
    の固定具本体と、 該孔部に螺着可能なネジを外周に刻設すると共に上記孔
    部の底部と連通して外方へ開口された挿通小孔を中央に
    有するした嵌合ネジ部と、 上記挿通小孔に頭部を掛止め先端を外方へ突出する締付
    具と、 嵌合ネジ部の先端側または挿通小孔に嵌合ネジ部を操作
    具で固定具本体の孔部に螺着脱可能にネジ回転させる嵌
    脱用掛止部とからなることを特徴とするボックスの型枠
    側固定具。
  2. 【請求項2】締付具が内部にネジ孔を有し、該ネジ孔を
    ネジで回すことにより塑性変形して被固定面の型枠に固
    着されることを特徴とする請求項1に記載のボックスの
    型枠側固定具。
  3. 【請求項3】締付具がネジからなっていることを特徴と
    する請求項1に記載のボックスの型枠側固定具。
  4. 【請求項4】固定具本体が基端部に大径の鍔部を有して
    おり、該固定具本体を嵌挿し外周を囲む截頭円錐形状の
    固定具カバーに上記鍔部を係止可能としてなることを特
    徴とする請求項1に記載のボックスの型枠側固定具。
  5. 【請求項5】ネジを内周面に刻設した孔部と、基端部で
    大径に設定されて嵌挿時に外周を囲む截頭円錐形状の固
    定具カバーに係止可能な鍔部とを有する固定具本体と、 固定具本体の先端の底部で上記孔部よりも小径に開口さ
    れて外方と連通する挿通小孔と、 上記挿通小孔を有する底部に頭部を掛止め先端を外方へ
    突出する締付具と、 上記固定部本体を操作具で固定具カバーの嵌挿孔から脱
    抜可能に回転させる嵌脱用掛止部とからなることを特徴
    とするボックスの型枠側固定具。
  6. 【請求項6】締付具がネジからなっていることを特徴と
    する請求項5に記載のボックスの型枠側固定具。
  7. 【請求項7】固定具本体が基端部に大径の鍔部を有して
    おり、該固定具本体を嵌挿し外周を囲む截頭円錐形状の
    固定具カバーに上記鍔部を係止可能としてなることを特
    徴とする請求項5に記載のボックスの型枠側固定具。
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