JP3834513B2 - 型枠解体用器具 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、建物の基礎やコンクリート壁等にコンクリートを打設する際に用いられる型枠を、再利用可能な状態で取り外すことができる型枠解体用器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の基礎やコンクリート壁等にコンクリートを打設する場合、通常は周囲をベニヤ等の型枠で隙間なく囲み、その内側にコンクリートを流し込むことになる。そしてコンクリートを養生して、型枠を解体しても影響がない強度にまで固まった後で、型枠を解体する。型枠は隙間なく並べられているため、型枠解体用の工具をコンクリートと型枠の間に差込むことができず型枠の表面からの解体になる。そのため、型枠が壊れたり傷んだりして、再利用できないことが多かった。特に解体場所が狭ければ狭いほど、この様なことが多く見られる。
【0003】
そこで、図7に示すような解体用金具を使用して、型枠の解体を行う方法が考えられた。解体用金具71は鉄等の金属製の板であり、一端をおよそ90度に折り曲げて係止部72を形成している。他端近くには、バールを入れるための孔73が開けられている。また、係止部72に2ヶ所、孔73の下に2ヶ所、釘孔74がある。
【0004】
解体用金具71は、最初に解体する型枠に取り付けて使用する。型枠の裏側、すなわちコンクリートに接する面に係止部72を密着固定し、型枠の端部に釘孔74の部分を密着固定する。固定は釘孔74に釘を打つことで行う。同様にして、型枠の四隅等複数の個所に解体用金具71を固定する。この型枠の周囲に、解体用金具71を付けていない型枠を並べていき、コンクリートを打設する。この時、解体用金具71を取り付けた型枠には、隣の型枠との間に解体用金具71の板厚tの分だけ隙間が開くことになる。このままではコンクリートが隙間から流れ出てしまうので、打設前にパッキンで隙間を塞がなければならない。打設後、コンクリートが硬化したところで、解体用金具71の孔73にバールを差込み、こじることで最初の1枚をコンクリートから剥がすことができる。残りの型枠は、最初に解体した型枠からバール状の専用工具を使用して解体を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、解体用金具71を使用する解体方法は、解体用金具71の厚みの分だけ隙間が開き、そこにパッキンを当てる作業が必要になり面倒である。また、この解体用金具71は、解体した後に型枠から外し、次の型枠組み立て時には新たに取り付けなければならないが、これも型枠を傷める原因になっている。そのため、型枠の再利用にも限度があり、技術の高く精度の良い型枠工事に再利用するには不向きであった。
【0006】
そこで本発明は、型枠を傷めることがなく、精度の良い型枠工事にも再利用できるような型枠解体用器具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、型枠の裏側に固定され雌ねじ孔を有する止め具と、該雌ねじ孔に螺合するボルトと、該ボルトに螺合するソケットナットとを有し、該ソケットナットは軸方向の一端側が固定用ナット部で、他端側が解体用ナット部となっており、固定用ナット部と解体用ナット部とが分割され、固定用ナット部が解体用ナット部より長いことを特徴としている。
【0008】
また、前記固定用ナット部の入口側にねじ山の無い大径部を有する構成としたり、前記ソケットナットの外周につばが設けられていることとしたり、前記ボルトの少なくとも一端にドライバー用のリセスを設けた構成としたり、前記解体用ナット部の雌ねじ孔が奥側で細径になっている構成とすることもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例を、図面を基に説明する。
図1は本発明の型枠解体用器具を示す断面図である。型枠1はベニヤ等の板である。この型枠1は最初に解体する型枠であり、型枠解体用器具を取り付ける位置にあらかじめ通し孔2を開けてある。
【0010】
型枠解体用器具を型枠1に取り付けるのは次のような手順になる。まず、この型枠1の裏側、すなわちコンクリートと接する側に、止め具3を固定する。止め具3は図2に示すように、周囲に正方形のプレート部4を持つプレートナットであり、四隅に型枠に固定するためのビス孔6がある。この実施例では正方形のプレート部4を持つプレートナットを使用しているが、止め具3はこれに限定されるものではない。この止め具3を、型枠1の通し孔2に合わせ、ビス孔6にビスをねじ込んで固定する。通し孔2の径は、後述するボルト7の外径よりも大きくなっている。
【0011】
型枠1に止め具3を固定したら、止め具3側からボルト7をねじ込む。図3は、ボルト7の側面図である。ボルト7は、頭部と軸部とからなり、軸部全体に雄ねじ8が刻設されている。ボルト7の長さは、型枠1の厚さに応じて決められる。型枠1の厚さは、コンクリート壁に用いられるもので通常12mmであるが、窓用開口に用いられるアンコ材といわれる型枠では、6〜70mmになるものもあり、型枠1の厚さに応じた長さのボルト7を使用する。
【0012】
ボルト7の軸部の端と頭部には、ドライバーでボルト7を回すための溝状のリセス9,9がある。リセス9は、溝に限定されず、十字孔等多様なものにすることができる。このリセス9のいずれか一方を使って、ボルト7を止め具3の雌ねじ孔5へねじ込み、頭部を止め具3に圧接する。この実施例ではボルト7は頭部を有しているが、これに限定されるものではなく、頭部がないボルトで、軸部の両端にリセス9を形成したものであってもよい。また、リセス9,9は頭部と軸部の両方に設けているがこれに限定されず、いずれか一方にだけ形成するだけでもよい。
【0013】
ソケットナット10は金属製で、両端が六角形をした筒型をしている。この筒体の内部は、仕切板11が中心からずれた位置に設けられており、長短2種類のナット部に分けられている。短いナット部分は型枠1を解体するときに使用する解体用ナット部12となっており、長い部分は型枠1にボルト7を固定するための固定用ナット部13になっている。仕切板11の代わりに、無ねじ部分を設けておいてもよい。固定用ナット部13の外側にはつば14が形成されている。つば14は、解体用ナット部12側に若干の傾斜を有している。固定用ナット部13の内側は、端部から仕切板11までの長さの3分の2程度が、ボルト7の軸部の外径よりも大きく、ねじ山のない大径部15となっており、残りの3分の1程度のところに雌ねじ16が形成されている。このように、雌ねじ16が短くなっていることで、型枠解体用器具を型枠1へ取り付ける作業を迅速に行うことができるようになる。ただし、雌ねじ16の長さは端部から仕切板11までの長さの3分の1に限定するものではない。解体用ナット部12の内側にも雌ねじ17が刻設されている。図4はソケットナット10を解体用ナット部12側から見た図であり、図5は固定用ナット部13側から見た図である。図で示したように、両端の外周12a,13aはそれぞれ六角形をしており、締め付け等をスパナで行えるようになっている。
【0014】
図1に戻り、ボルト7を止め具3に圧接した後、型枠1の表側に突き出たボルト7にソケットナット10をねじ込む。この時、固定用ナット部13の先端が型枠1に圧接できるようにするとよい。
上記のような手順によって、本発明の型枠解体用器具を図1に示すような形に型枠1に取り付けることができる。この型枠1の周囲に型枠を隙間なく並べていく。型枠1の側面には、従来の解体用金具71のような突出部分がないので、隣接する型枠との間に隙間ができない。
型枠が組み上がったら、その内側にコンクリートを打設し養生する。
【0015】
コンクリートが充分固まったら、型枠の解体作業に入る。図6は、型枠1をコンクリート18から取り外す状態を示す断面図である。
解体手順としては、まずソケットナット10を一旦外し、解体用ナット部12をボルト7にねじ込む。ボルト7が仕切板11までねじ込まれると、ソケットナット10へのボルト7の進入が強制的に阻止される。さらに解体用ナット部12を回しつづけると、ボルト7が回転して止め具3から突出する。その反作用によって型枠1がコンクリート18から剥がされていく。同様のことを、各型枠解体用器具について行う。型枠1がコンクリート18からある程度剥がれたら、つば14にバールを掛けてこじり、型枠1をコンクリート18から取り外す。この時、コンクリート18に止め具3とボルト7の頭部があった部分が、窪み19として残るが、モルタル等を充填すれば良い。
上記のようにして最初の型枠が解体できたので、残りの型枠は従来通り専用工具を使用して解体する。
【0016】
本発明の型枠解体用器具は、型枠1に取り付けたまま再利用が可能である。その場合、図6のようにボルト7が止め具3から突出した状態なものを、図1で示すようにボルト7の頭部が止め具3に圧接している状態に戻す必要がある。
【0017】
そのためにはまず、ソケットナット10を取り外し、ボルト7の頭部又は軸部に設けたリセス9,9のいずれか一方に、ドライバーを挿入してボルト7の頭部が止め具3に圧接するまで回す。次に、ソケットナット10の解体用ナット部12をゆるめて取り外し、反転して固定用ナット部13をボルト7に螺合する。
【0018】
この作業は、次のような実施例を使用することによってより簡単になる。すなわち、解体用ナット部12の内径を、仕切板11付近でテーパ状にやや狭くする。解体時、ボルト7に解体用ナット部12をねじ込むと、内径の狭くなったところでボルト7と解体用ナット部12が固く噛み合い、より強く固定される。解体後に、解体用ナット部12を解体時とは反対方向に回転することで、噛み合っているボルト7も一緒に回転し、止め具3に圧接していく。ボルト7の頭部が止め具3に圧接してからも解体用ナット部12を回すことで、噛み合っていたボルト7が外れる。このようにすると、ボルト7に設けたリセス9,9が不要となり、作業時間のより一層の短縮が可能となる。
【0019】
【発明の効果】
上記のように、本発明の型枠解体用器具によれば、型枠の裏側に固定され雌ねじ孔を有する止め具と、該雌ねじ孔に螺合するボルトと、該ボルトに螺合するソケットナットとを有し、該ソケットナットは軸方向の一端側が固定用ナット部で、他端側が解体用ナット部となっており、固定用ナット部と解体用ナット部とが分割され、固定用ナット部が解体用ナット部より長くしたので、型枠を傷めることが無くなり、繰り返し使用することができるようになる。
【0020】
前記固定用ナット部の入口側にねじ山の無い大径部を有する構成とすれば、型枠解体用器具の型枠への取り付け及び型枠の解体が迅速にできるようになる。
【0021】
前記ソケットナットの外周につばが設けられた構成とすれば、型枠を傷めることなく迅速に解体することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の型枠解体用器具を示す断面図である。
【図2】止め具の上面図である。
【図3】ボルトの側面図である。
【図4】ソケットナットを解体用ナット部側から見た図である。
【図5】ソケットナットを固定用ナット部側から見た図である。
【図6】型枠をコンクリートから取り外す状態を示す断面図である。
【図7】従来の解体用金具を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 型枠
2 通し孔
3 止め具
5 雌ねじ孔
7 ボルト
9 リセス
10 ソケットナット
12 解体用ナット部
13 固定用ナット部
14 つば
15 大径部

Claims (5)

  1. 型枠の裏側に固定され雌ねじ孔を有する止め具と、該雌ねじ孔に螺合するボルトと、該ボルトに螺合するソケットナットとを有し、該ソケットナットは軸方向の一端側が固定用ナット部で、他端側が解体用ナット部となっており、固定用ナット部と解体用ナット部とが分割され、固定用ナット部が解体用ナット部より長いことを特徴とする型枠解体用器具。
  2. 前記固定用ナット部の入口側にねじ山の無い大径部を有することを特徴とする請求項1記載の型枠解体用器具。
  3. 前記ソケットナットの外周につばが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の型枠解体用器具。
  4. 前記ボルトの少なくとも一端にドライバー用のリセスを設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の型枠解体用器具。
  5. 前記解体用ナット部の雌ねじ孔が奥側で細径になっていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の型枠解体用器具。
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