JP6853544B1 - インサート固定治具及びそれを用いたインサート埋設方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリート製品内に保持されるインサートを、コンクリート製品の側面、上面または下面に対して面位置に施工可能とする治具を提供する。【解決手段】インサート固定治具は、型枠を用いて打設されるコンクリート製品内に埋め込む1以上のインサートを前記型枠に固定する際に用いられる。固定治具は、インサートに形成された雌ネジに螺合する雄ネジが形成されたネジ部と、このネジ部の一端側に形成され、ネジ部の外径より小径の外径を有する端面テーパ部と、ネジ部と端面テーパ部との間に形成されネジ部の谷径より小径の小径部とを備える。テーパ部のテーパ角度(α)は、45°〜80°の範囲であり、好ましくは50°〜75°の範囲にある。【選択図】 図1

Description

本発明は、コンクリート内へインサートを固定する際に使用するインサート固定治具及びそれを用いたインサート埋設方法に係り、特に型枠を用いてコンクリートを打設する際にインサートを固定するのに好適な、インサート固定治具及びそれを用いたインサート埋設方法に関する。
コンクリート製品に他部品を取付けるまたはコンクリート製品同士を接続するために、コンクリート内にインサートを埋め込む方法が従来から多用されている。具体的には、コンクリート製品作製時に、多数のインサートを型枠に固定し、次いでいわゆる生コンクリートを型枠に流し込んで硬化させ、その後型枠を取り外してインサートをコンクリート製品内に埋め込む方法である。これにより、インサートの内面側に形成されている雌ネジを利用して、コンクリート製品に他部品を取付ける、またはコンクリート製品同士を接続することが可能になる。このような、コンクリート製品にインサートを埋設する例が、特許文献1〜3に記載されている。
特許文献1には、インサートをコンクリートに鉛直状に埋設する作業が容易で、埋設位置を定めやすく、インサートの雌ネジ部を侵入物から保護することが記載されている。この公報では、インサートの上端部が開口するように穿設した雌ネジに、筒状部と、底板部と、底板部と筒状部の開口側に設けたフランジ部とで構成するキャップを嵌着し、左右に延びる梁部と、梁部の下方に突出する円柱凸部とを備える位置決めホルダーにより、キャップの筒状部に円柱凸部を嵌装させている。これにより、インサートを釣支固定し、成形型にコンクリートを打設した後、コンクリートが固化する前に、インサートの下方の尖端をコンクリートに突き刺し、位置決めホルダーを押下することにより、インサートをコンクリートに埋入し、梁部を成形後に固定支持し、コンクリートが固化した後、位置決めホルダー及びキャップをインサートより脱抜して、コンクリート製品を製造している。
特許文献2には、インサート取付け部からのノロ漏れを防止するために、インサート取付け具が、型枠内面に突出して取付けるボス部と、型枠外面側に固定されるワッシャーと、型枠外面とワッシャー部の間に設けられるパッキンと、前記型枠、ボス部、ワッシャー及びパッキンに設けられたボルト挿通孔に挿通してこれらを相互に固定するボルトを有することが記載されている。さらに、パッキンのボルト挿通孔の外側の周囲に環状突条を形成し、ワッシャーのボルト挿通孔にはこの環状突条が嵌入してボルトに密着されるように先細りのテーパ部を形成する。さらに、パッキンの型枠接触面に、ボルトの挿通孔を囲んで環状突条を設け、この環状突条の内側及び外側に環状溝を形成することも記載されている。これにより、ノロ漏れが防止され、型枠や作業場の汚れが少なくなり、コンクリート製造能率が向上し、コンクリート製品のインサート開口部周囲に疎状の痕跡がなくなるとしている。
特許文献3には、コンクリート製品に埋設するインサートを型枠床面に固定するとき、コンクリート製品の製造過程でインサートが傾いたり外れたりすることが無いようにするため、型枠床面に取付けた第1の部品に第2の部品を差込み、第2の部品の中央貫通穴の上端から突出した第1の部品の上部の雄ネジに化学樹脂製ナットを取付締め付けて、第1の部品に第2の部品を固定することが記載されている。
特開2000−87941号公報 特開平11−217878号公報 特開2008−284865号公報
上記特許文献1に記載のインサートでは、コンクリート製品の上面に開口するようにインサートを配設しているので、インサートを水平面内の正しい設定位置に施工可能である。しかしながら、インサートを上部から吊して配置しているので、上下方向位置を正確に定めることは困難である。しかも、吊した位置との間に形成される隙間に適宜コンクリートを打設するようにしているので、コンクリートの打設高さをインサートの上端部まで正確に打設するのは難しい。さらに、インサートを複数設ける場合には、コンクリートの打設高さを全インサートの上端面に合致させることは位置合わせに工数が係り過ぎるとともに、コンクリートの硬化時の変形等をも考慮すると、殆ど不可能である。
コンクリート製品がコンクリートパネル等の場合には、インサートをコンクリートパネルの面位置に設定してコンクリートパネル同士を接続すると便利であり、その場合コンクリートパネル間の隙間を無くしてゴミ等の混入を防止している。特許文献1に記載のインサートは、上述の理由からこの様な用途に適したものとはなっていない。
特許文献2には、インサートへのノロ漏れを防止するために、型枠の内面側に、インサートの開口に応じた多段階の環状突条を設け、環状突条がインサートのテーパ付き開口部に当接する構成となっている。この公報に記載のインサート取付け具は、型枠の内面側と型枠の外面側の双方で同時に取付け作業する必要があり、インサートを多数に取付ける場合には、取付け工数が増加するとともに、部品点数の増加を招き、現場作業が主となるコンクリート打設時には、施工者に多大の負担を強いる。
特許文献3に記載のインサート固定治具は、インサートの内面に形成した雌ネジに樹脂製ナットを螺合させて、樹脂製ナットを螺合したままで型枠に取付けたネジに樹脂製ナット内部に形成した雌ネジを螺合させている。そして型枠取り外し時には、樹脂製ナットとインサートの螺合部を破壊して型枠を引き離している。したがって、樹脂製ナットは使い捨てである。このため、多数の樹脂製ナットを準備する必要があるとともに、コスト高や破壊した樹脂製部品の回収及びインサートネジ部における樹脂製ナットの残破片のチェック等が必要となり、工数が増大する。
本発明は、上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は、コンクリート製品内に埋設されるインサートを、コンクリート製品の側面、上面または下面に対して面位置に施工可能とする治具を提供することにある。本発明の他の目的は、上記目的に加え該治具を再利用可能にすると共に、治具を簡単な構成とすることで作業工程を少なくすることにある。さらに、コンクリート製品へのコンクリート打設中にノロ等がインサートに流入するのを防止することも目的とする。そして、本発明はこれら複数の目的の少なくとも一つを達成することを、目的とする。
上記目的を達成する本発明の特徴は、型枠を用いて打設されるコンクリート製品内に埋め込む1以上のインサートを前記型枠に固定する際に用いるインサート固定治具において、前記固定治具は、前記インサートに形成された雌ネジに螺合する雄ネジが形成されたネジ部と、このネジ部の一端側に形成され、前記ネジ部の外径より小径の外径を有する端面テーパ部と、前記ネジ部と前記端面テーパ部との間に形成され前記ネジ部の谷径より小径の小径部とを備えることにある。
そしてこの特徴において前記端面テーパ部は、端面側を最大径とし前記小径部を最小径とするテーパが外周部に形成されていることが好ましく、インサート固定治具の中心軸線を基準とする前記端面テーパ部のテーパ角度(α)が、45°を超え80°以下であることが望ましく、50°以上であって75°以下であることがさらに望ましい。
また上記特徴において、前記小径部の径が前記ネジ部の谷径より少なくとも0.5mm小径であることが好ましく、前記小径部の軸方向長さが、前記ネジ部のネジピッチ以上であることも好ましい。さらに、前記端面テーパ部の端面側に、このインサート固定治具を回転させることができる工具が係止する工具係止部を有することや、前記端面テーパ部の端面側から、このインサート固定治具の中心軸に沿って前記ネジ部のネジ径より小径の雌ネジが形成されていることが望ましい。
上記目的を達成する本発明の他の特徴は、コンクリート製品内にインサートを埋設する方法において、埋設するインサートの個数に応じた貫通穴が少なくとも形成された型枠を準備するステップと、インサート内面に形成された雌ネジにインサート固定治具を螺合するステップと、インサート固定治具に形成した雌ネジ部に螺合する雄ネジ部が軸方向一端側に形成され、雄ネジ部の反対側に前記インサートに形成した貫通穴より大径の大径部が形成された型枠固定治具を準備するステップと、前記型枠固定治具の雄ネジ部を、前記型枠に形成した貫通穴に貫挿した後、前記インサート固定治具の雌ネジ部に螺合するステップと、前記型枠固定治具を前記インサート固定治具にねじ込むことにより、前記インサートの端面を前記型枠の内壁面に当接させるステップとを含み、前記型枠固定治具は前述特徴のものであることにある。
そしてこの特徴において、さらに型枠内にコンクリートを打設して硬化させるステップと、コンクリート硬化させたコンクリート製品が製作された後に、前記型枠固定治具と前記インサート固定治具の螺合を解除するステップと、前記型枠固定治具と前記インサート固定治具との螺合解除後に、型枠をコンクリート製品から取り外すステップと、前記型枠を取り外したコンクリート製品において、前記インサート固定治具と前記インサートとの螺合を解除して、前記インサートを所期の用途に使用可能に前記コンクリート製品内に埋設するステップを含むことが望ましい。
本発明によれば、コンクリート製品に埋設するインサートに螺合し、このインサートに形成される雌ネジより小径のテーパ部を端部に形成したインサート固定治具をコンクリート打設時に型枠とインサートの間に介在させたので、インサートを、コンクリート製品の側面、上面または下面に対して面位置に施工可能となる。また、このインサート固定治具はインサートに着脱自在であるので再利用可能であり、ネジ部とテーパ部を有するだけの簡単な構成としたので、コンクリート製品へのインサート埋設作業工程を短くできる。さらに、コンクリート製品へのコンクリート打設中にノロ等がインサートに流入するのも防止できる。
本発明に係るインサート固定治具を取付けた、コンクリート製品の一実施例の縦断面図である。 図1に示すコンクリート製品で使用するインサート固定治具の一実施例の側面図(a図)および縦断面図(b図)とインサートの一実施例の縦断面図(c図)である。 インサート固定治具をインサートに螺合した状態を説明する縦断面図であり、インサートに面取りが施されている場合((a)図)、面取りが施されていない場合((b)図)の縦断面図である。 インサート固定治具を用いて、コンクリート製品を製作する方法を、それぞれの段階ごとに説明する図である。 インサート固定治具を用いて、コンクリート製品を製作する方法を説明するフローチャートである。
以下、本発明に係るインサート固定治具100を用いてコンクリート製品を製作する例を、図面を用いて説明する。なお、以下の例では、コンクリート製品としてコンクリートパネルを取り上げているが、コンクリート製品はコンクリートパネルに限るものではなく、インサートを使用する各種製品に本発明を適用できることは言うまでも無い。
図1は、本発明に係るインサート固定治具100の一実施例の縦断面図である。図1は、インサート固定治具100を用いて、インサート400をコンクリート500内に埋設する状態を示しており、いわゆるコンクリート500の流し込みを終え、養生する状態である。図2は、本発明の特徴的構成であるインサート固定治具100と、それが使用されるインサート400を単体で取り出した図であり、図2(a)はインサート固定治具100の側面図、図2(b)はインサート固定治具100の縦断面図、図2(c)は一般的なインサートの部分縦断面図である。
図1、図2を用いて、コンクリート500が充填された型枠300内に水平にインサート400を固定埋設する場合を説明する。初めにインサート400は、アンカーボルトや接続ボルト等を取り付け可能に形成された市販品であり、一方端が開口し、他方端が閉じた、もしくは開放されている場合には、栓等で塞がれている。インサート400は、軸方向に長く延びており、異形鉄筋内に雌ネジ部402が形成された鉄材やステンレス材からなる汎用品や、図示したように開口端の反対端にラッパ状の抜け止め422が形成された形状の鉄材製のもの等が一般的に使用される。
インサート400が汎用品であり、かつコンクリート打設作業時等に使用されるものであるから、ネジの精度は高くなく、一般的には3級ネジまでも許容されている。したがって、それに螺合する雄ネジとの間には、かなりの隙間が形成される場合がある。インサート400の開口側端面は、外周面に外周面取り412または加工時のRが施されており、一方内周面にも内周面取り414が施されるのが一般的である。内周面取り414は、その中心軸に対する角度が45°〜60°に一般的に形成されているが、面取り量、すなわち軸方向長さまたは径方向長さには特に規定は無く、内周面取り414が実質上殆ど無い場合もある。なお、図2(c)においてφdは、雌ネジ部402の内径またはネジ山径であり、φdはネジ谷径である。
インサート400に螺合するインサート固定治具100は、インサート400の内面に形成された雌ネジ部402に螺合する雄ネジが形成された雄ネジ部106と、雄ネジ部106とは軸方向反対端側に形成された端面テーパ部102と、ネジ部106と端面テーパ部102の間に形成された逃げ部または小径部104とから構成された鋳鋼、軟鋼やステンレス鋼等の金属部品である。逃げ部または小径部104は、インサート固定治具100のネジ部106をダイスまたは旋盤を用いて機械加工する際に不完全ネジ部の発生を回避するためのものであり、一方、インサート400にインサート固定治具100を螺合する際に、それぞれの雌ネジ部402とネジ部106が密着螺合するためのものでもある。そのため、逃げ部104の逃げ部径φdはネジ部106のネジ谷径よりも小径に形成されており、その軸方向長さwはネジ形成の際の不完全ネジ部相当長さ以上となっている。本例では、逃げ部104の逃げ部径φdは、ネジ部106のネジ谷径より0.5mm程度小径にしている。また、逃げ部104の軸方向の逃げ部長さwは、ネジ部106のネジの1ピッチ以上長くしている。
次に、端面テーパ部102は、インサート固定治具100のネジ部106とは反対端に形成されている。小径部104から端面110に向けて連続して拡径した円錐形状の一部であり、端面110での外径は、ネジ部106の外径(山径)よりわずかに小さい。より詳しくは、本実施例では、端面110の外径は、ネジ部106の外径より0.5mm程度小径になっている。端面テーパ部102の円錐角、すなわちインサート固定治具100の中心軸線に対する角度はαであり、この角度αは、好ましくは45°を超え80°以下であり、さらに好ましくは50°以上75°以下である。本実施例では、52°に設定している。
インサート固定治具100の端面110には、円形端面の中心を横切って摺割り(工具係止部)と呼ばれる溝112が形成されている。摺割り112の摺割り幅wは、この摺割り112に適用する工具600(図4参照)の大きさに応じた幅であり、その摺割り深さwも工具600に応じた深さであるが、ネジ部106を保護するためにネジ部106までは達していない。言い換えれば小径な雄ネジ部106の上述の軸方向長さwは、適用する工具600を考慮した長さにもなっている。なお、インサート固定治具100の中心軸部には、貫通したネジ部122が形成されており、型枠固定治具200に形成したネジ部224が螺合(ねじ止め)可能になっている。
図1に戻って、図2のように構成したインサート固定治具100をインサート400に螺合(ねじ止め)し、インサート固定治具100とインサート400の組立体を型枠300に取り付ける。型枠300には、型枠固定治具200が貫挿される貫通穴302が形成されている。貫通穴302の数は、コンクリート製品520(図4参照)に埋設するインサート400の個数に応じており、一般的には複数もしくは多数形成されている。
型枠固定治具200は軸方向に延びた棒状部品であり、中間部に両側の軸部より大径の外側当接部214が形成されている。型枠固定治具200の外側当接部214より図1で右側の部分は、端部から適宜長さネジ加工された(雄)ネジ部224である。ネジ部224は、インサート固定治具100の中心軸に形成されたネジ部122に螺合する。型枠固定治具200の外側当接部214よりも図1で左側の部分は、丸棒形状の外側軸部212であり、外側軸部212の軸端部は、周方向複数個所で面落としされて、断面三角形状、矩形状または6角形状等の多角形状に形成されてヘッド部210を構成する。ヘッド部210は、ソケットレンチ等の工具640に嵌合する(図4参照)。
型枠固定治具200を介して、インサート400を型枠300に固定しコンクリート500を打設している図1では、型枠300の内面304にインサート400の端面416が当接し、型枠300とインサート400の間には隙間が形成されない。また、コンクリート500の打設時にはコンクリートを隅々まで流し込むために、型枠300に衝撃力等の外力が作用する虞れがある。そのような外力が作用しても、型枠固定治具200がインサート400を型枠300側へ引っ張っているので、インサート400は型枠300に当接したままであり、隙間が発生せず、ノロ等がインサート内へ流入する虞れはない。
一方、インサート400に螺合したインサート固定治具100は、それぞれのネジ部106、402でねじ止めされるとともに、インサート固定治具100の端面テーパ部102がインサート400の開口側端面に施された内側面取り部414に当接して固定される。インサート固定治具100の外径(端面テーパ部径)φdはインサート400のネジ谷径φdよりわずかに小径であるから、内側面取り部414の面取り量の大きさにかかわらず、インサート固定治具100の端面110はインサート400の端面416よりも常に内側、図1で右側に位置し、インサート400の端面416とインサート固定治具100の端面110間には凹み量wの隙間430が形成される。この詳細を、図3を用いて説明する。
図3は、インサート400へインサート固定治具100がねじ込まれて固定された状態を示す断面図で、端面部のネジ部分だけを拡大して示す図である。図3(a)は、インサート400に角度βの内周面取り414が施された場合であり、図3(b)はインサート400の内周面取り414がほとんどなされていない場合である。インサート400に形成される雌ネジ部402のネジ角はγである。ネジ角γは、通常59°、60°または55°であり、面取り角βは45°〜60°である。
内周面取り414が十分大きい図3(a)の場合には、インサート400の雌ネジ部402が軸方向に斜めに削られる。このとき、インサート固定治具100はインサート400の端面416からインサート400の軸方向内側に、凹み量wだけ奥まった位置までねじ込まれて固定される。そして、インサート固定治具100は、インサート400の雌ネジ部402に、その外周部に近い接触点Ptで接触した状態になる。
一方、内周面取り414が殆どない図3(b)の場合には、インサート固定治具100はインサート400の開口部側端面416近傍に位置するインサート400の螺旋ネジと干渉し、インサート400の端面416付近で螺合がとどまる。しかしながら、この場合であっても、インサート固定治具100の端面テーパ部径φdがインサート400のネジ谷径φdより小さいので、インサート固定治具100がインサート400の端面416を超えて外側に位置することはなく、インサート400とインサート固定治具100の接触点Ptも依然端面テーパ部102の大径部近傍に位置する。
したがって、インサート400に内周面取り414が施されいてもいなくても、インサート固定治具100をインサート400の内側に固定保持でき、インサート400を型枠300に取り付ける際に、インサート400を型枠300に当接させることができる。つまり、コンクリート製品520において、インサート400の端面416をコンクリート製品520の外周面と面位置に保持できる。なお、インサート400をコンクリート製品520の外周面より凹ませることを求められる場合には、インサート400またはインサート固定治具100と型枠300の間にスペーサを配置するだけで、型枠300の内部にインサート400を容易に配置することができる。
以上の説明においては、インサート固定治具100の端面テーパ部102のテーパ角αを52°としている。テーパ角αが大きすぎると、端面110における断面形状が鋭角になりすぎてナイフ形状になり、現場作業におけるハンドリング性及び形状維持性が低下する。一方、テーパ角αが小さすぎると、インサート400のネジ部が有するガタに吸収されて、インサート固定治具100がインサート内で共回りして固定されなくなる虞れを生じる。特にインサート400に3級ネジのようなガタの大きいネジが形成されている場合に、この現象が生じやすい。そこで、テーパ角αを、45°を超え80°以下、より好ましくは50°以上75°以下にしている。
以上のように構成したインサート固定治具を用いて、コンクリート製品を製作・製造する過程を、図4の各工程図および図5のフローチャートを用いて説明する。初めに図4(a)において、型枠300と型枠固定治具200を準備する(ステップS510)。型枠300は、一般的には鋼板製であるが、木製の板等であってもよい。また、型枠固定治具200は、インサート400を型枠300に固定する段階で準備してもよい。
型枠300には予め複数の貫通穴302が形成されている。これらの貫通穴302の少なくともいくつかは、コンクリート製品520であるコンクリートパネルが完成した際に、コンクリート製品520に埋設されたインサート400に搬送用のアイボルト等を螺合するために形成されている。貫通穴302の径は、型枠固定治具200の内側軸部222が貫通できる大きさでよく、例えばインサート400の雌ネジ部402がM20であれば、φ10またはφ12程度でよい。したがって、一辺が数m規模の大きな枠として形成される型枠300であって現場作業せざるを得ない場合でも、比較的小さな貫通穴302を位置決め精度良く加工できる。型枠300は、図示しないが、鋼板等の平面上に配置されている。
図4(b)において、インサート固定治具100とインサート400を準備する。インサート固定治具100は、図1等で例示した固定治具であり、インサート400はあらゆる種類のインサートを用いることができる。もちろん、インサート400に形成された雌ネジ部402とインサート固定治具100のネジ部106は同一呼びのものであるが、インサート400のネジの等級は、インサート固定治具100のネジ等級ほど必ずしも高級ではなくてもよい。準備した複数のインサート400に、インサート固定治具100を螺合する(ステップS520)。なお、インサート400の外周部には、コンクリート打設後にインサート400がコンクリート製品520から抜け出るのを防止する抜け止め424(図4(c)参照)が設けられている。
螺合では、工具600の先端部に形成されたヘッド部612を、インサート固定治具100の端面テーパ部102に形成した摺割り(工具係止部)112に嵌合し、握り610を持ってR方向に回転させる、これによりインサート固定治具100はインサート400内にF方向に進入する。したがって工具600は、マイナスドライバかそれに類似したものでよい。なお、摺割り112の形状をマイナス形状にしたので、工具600としてマイナスドライバを用いているが、摺割り112をプラス形状にすればプラスドライバを使用できる。なお、螺合時には、インサート400の内面にインサート固定治具100の端面テーパ部102の円錐面(テーパ面)116が当接するまでねじ込む。当接すると、それ以上インサート固定治具100をねじ込みすることは不可能になるとともに、後の工程でインサート固定治具100が、型枠固定治具200の回動と一緒に回動することを防止できる。
次に、型枠300を挟んで、インサート固定治具100が螺合したインサート400を型枠300の内面304側に、型枠固定治具200を型枠300の外面306側に配置する。型枠300に形成された貫通穴302に型枠固定治具200の内側軸部222を挿入する。型枠固定治具200の軸方向中間部には、外側当接部214が形成されており、外側当接部214が型枠300に当接して、型枠固定治具200がそれ以上型枠300の内面304側に入り込むことを抑止する。型枠300の内部に侵入した型枠固定治具200の内側軸部222にはネジが切られているので、このネジ部224をインサート400に螺合したインサート固定治具100の中心のネジ部122に螺合する(ステップS530)。
型枠固定治具200がインサート固定治具100と螺合する側の反対側は、外側当接部214より小径の丸棒状に形成されており、その先端部は面落とし加工をして、ソケットレンチ等が係合できるヘッド部210になっている。そこで、先端にソケット644を有する工具640をヘッド部210に係合し、他端部に形成された握り642を持ってR方向に回転する。型枠固定治具200のネジ部224がインサート固定治具100の中心のネジ部122に螺合しているので、インサート400はインサート固定治具100とともに型枠300側へF方向に近づく。
つまり、インサート固定治具100とインサート400は一体となって、型枠300側へ進み、図4(d)に示すように、最終的に型枠の内面304に隙間なく当接して固定される(ステップS540)。この時、型枠固定治具200の外側当接部214の型枠300に面する側の表面は、型枠300の外面306に当接し、型枠固定治具200は型枠300に不動に保持される。
型枠300にインサート400が固定されたので、型枠300内にコンクリート500を打設し、コンクリート500を硬化・養生させる(ステップS550)。具体的には、図4(e)に示すように、複数のインサート400が取り付けられた型枠300内にコンクリートミキサー510から生コンクリート(レディーミクストコンクリート)512を打設する。なおコンクリートの打設では、コンクリートミキサー510から生コンクリート512を打設するものに限るものではなく、練りコンクリートを現場で打設するようにしてもよいことは言うまでもない。
次に、所定時間経過したら、型枠300を取り外す。型枠固定治具200が型枠300に取り付けられているので、型枠300はそのままでは取り外せない。図4(f)に示すように、型枠300に型枠固定治具200を取り付けるのと逆の手順で、型枠固定治具200を型枠300から取り外す(ステップS560)。すなわち、工具640を型枠固定治具200に係合し、反対方向Rに工具640を回転する。型枠固定治具200とインサート固定治具100の螺合が解除され、型枠固定治具200は型枠300からR方向へ移動して、取り外し可能になる。型枠300とコンクリート製品520の間の制約がなくなったので、型枠300は型枠300同士の連結部(図示せず)等の連結を外すことにより、コンクリート製品520から取り外される。
型枠300から取り外されたコンクリート製品520では、まだインサート400の内部にインサート固定治具100が残っている。そこで、インサート固定治具100をインサート400に取り付けるのとは逆の手順で、インサート固定治具100とインサート400の螺合を解除し、インサート固定治具100をインサート400から取り外す(ステップS570)。すなわち図4(g)に示すように、工具600を用いてインサート固定治具100をR方向に回転し、インサート固定治具100をインサート400からR方向に引き出す。
コンクリート製品520に埋設された全インサート400についてインサート固定治具100を取り外すと、図4(h)に示すように、コンクリート製品520の端面516と面位置にインサート400の開口端面416が位置決めされて、複数のインサートが埋設されたコンクリート製品520が完成する(ステップS580)。完成したコンクリート製品520は、図示しないアイボルト等を適宜のインサート400に螺合して、製造現場から搬送される。
なお、本実施例に用いたインサート400は両側が開放しているので、インサート400の一方端面付近には、コンクリート打設前に栓426が螺合されており、コンクリート打設時にコンクリート500がインサート400内に侵入するのを防止する。栓426の代わりに、インサート固定治具100のネジ部106の軸方向長さを挿入端の反対端まで長くして栓代わりとし、コンクリート500のインサート400内への侵入を防止することもできる。また、インサート400を有底ネジ形状とすることや、インサートの端部を押しつぶして閉止することなど、あらゆるコンクリート500の侵入防止方法を用いることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、型枠300を使用するコンクリート製品にインサート400を埋設する場合において、インサート400を型枠300に面位置で固定するインサート固定治具100を設けたので、コンクリート500の打設時にインサート400や型枠300に振動等の外力が加わっても、インサート400と型枠300の当接部の密着性が保持されるので、ノロ等がインサート400に侵入するのを防止できる。
なお上記実施例ではインサート400をコンクリート製品520の側面部に埋設する場合を説明したが、コンクリート製品520が天井面を構成し、それに各種器具を吊り下げるためにインサート400が用いられるような場合に、コンクリート製品520の上面もしくは下面にインサート400を埋設するときも同様に、本発明のインサート固定治具100を用いることができる。その場合、埋設する面に当接する型枠300の代わりの板状物を、インサート400の上面または下面に当接して配置する必要がある。
100…インサート固定治具、102…端面テーパ部、104…逃げ部(小径部)、106…(雄)ネジ部、110…端面、112…摺割り(工具係止部)(溝)、116…テーパ面(円錐面)、122…ネジ部、200…型枠固定治具、210…(嵌合用)ヘッド部、212…(外側)軸部、214…(外側)当接部、222…(内側)軸部、224…(雄)ネジ部、300…型枠、302…貫通穴、304…内面、306…外面、400…インサート、402…(雌)ネジ部、412…外周面取り(部)、414…内周面取り(部)、416…端面、422、424…抜け止め、426…栓、430…隙間、500…コンクリート、510…コンクリートミキサー、512…生コンクリート、516…端面、520…コンクリート製品(コンクリートパネル)、600…工具、610…握り、612…ヘッド部、640…工具、642…握り、644…ソケット、d…端面テーパ部径、d…逃げ部径、d…ネジ山径、d…ネジ谷径、P…接触位置(接触点)、w…逃げ部長さ、w…摺割り深さ、w…摺割り幅、w…凹み量、α…(端面テーパ部)テーパ角、β…(インサート)面取り角、γ…ネジ角

Claims (10)

  1. 型枠を用いて打設されるコンクリート製品内に埋め込む1以上のインサートを前記型枠に型枠固定治具を用いて固定する際に用いるインサート固定治具において、
    前記インサート固定治具は、前記インサートに形成された雌ネジに螺合する雄ネジが形成されたネジ部と、このネジ部の一端側に形成され、前記ネジ部の外径より小径の外径を有する端面テーパ部と、前記ネジ部と前記端面テーパ部との間に形成され前記ネジ部の谷径より小径の小径部と、前記インサート固定治具の中心軸に形成され前記型枠固定治具の雄ネジ部に螺合する雌ネジ部と、を備え
    前記インサート固定治具の前記雄ネジ部を、前記型枠に形成した貫通穴に貫挿した後、前記インサートに螺合した前記インサート固定治具の前記雌ネジ部にねじ込むことにより、前記インサートの端面を前記型枠の内壁面に当接させることを特徴とするインサート固定治具。
  2. 前記端面テーパ部は、端面側を最大径とし前記小径部を最小径とするテーパが外周部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインサート固定治具。
  3. インサート固定治具の中心軸線を基準とする前記端面テーパ部のテーパ角度(α)が、45°を超え80°以下であることを特徴とする請求項2に記載のインサート固定治具。
  4. インサート固定治具の中心軸線を基準とする前記端面テーパ部のテーパ角度(α)が、50°以上であって75°以下であることを特徴とする請求項2に記載のインサート固定治具。
  5. 前記小径部の径が前記ネジ部の谷径より少なくとも0.5mm小径であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のインサート固定治具。
  6. 前記小径部の軸方向長さが、前記ネジ部のネジピッチ以上であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のインサート固定治具。
  7. 前記端面テーパ部の端面側に、このインサート固定治具を回転させることができる工具が係止する工具係止部を有することを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1項に記載のインサート固定治具。
  8. 前記端面テーパ部の端面側から、このインサート固定治具の中心軸に沿って前記ネジ部のネジ径より小径の雌ネジが形成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のインサート固定治具。
  9. コンクリート製品内にインサートを埋設する方法において、
    埋設するインサートの個数に応じた貫通穴が少なくとも形成された型枠を準備するステップと、
    インサート内面に形成された雌ネジにインサート固定治具を螺合するステップと、
    インサート固定治具に形成した雌ネジ部に螺合する雄ネジ部が軸方向一端側に形成され、雄ネジ部の反対側に前記インサートに形成した貫通穴より大径の大径部が形成された型枠固定治具を準備するステップと、
    前記型枠固定治具の雄ネジ部を、前記型枠に形成した貫通穴に貫挿した後、前記インサート固定治具の雌ネジ部に螺合するステップと、
    前記型枠固定治具を前記インサート固定治具にねじ込むことにより、前記インサートの端面を前記型枠の内壁面に当接させるステップとを含み、前記型枠固定治具は請求項1ないし8のいずれか1項に記載されたものであることを特徴とするインサート埋設方法。
  10. 請求項9に記載のインサート埋設方法において、さらに、
    型枠内にコンクリートを打設して硬化させるステップと、
    コンクリート硬化させたコンクリート製品が製作された後に、前記型枠固定治具と前記インサート固定治具の螺合を解除するステップと、
    前記型枠固定治具と前記インサート固定治具との螺合解除後に、型枠をコンクリート製品から取り外すステップと、
    前記型枠を取り外したコンクリート製品において、前記インサート固定治具と前記インサートとの螺合を解除して、前記インサートを使用可能に前記コンクリート製品内に埋設するステップを含む、ことを特徴とするインサート埋設方法。
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