JP4443945B2 - 木材用取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、木製の主部材の取付面に対してアンカ部材を介してパネル状の被取付部材を所定の対向間隔を以って取り付ける木材用取付構造に関する。
木造家屋等においては、一般に柱等に対して外壁パネル等がボルトやナットを用いて取り付けられる。従来の取付構造201は、例えば図9に示すように、柱部材202と、この柱部材202に取り付けられる外装パネル203とにそれぞれ貫通孔からなる取付孔202a,203aを設け、これら取付孔202a,203aが互いに連通するようにして柱部材202の取付面202bに対して外装パネル203が重ね合わされる。
取付構造201においては、この状態で例えば外装パネル203側から取付孔203a内に嵌挿された取付ボルト204が、その先端部を取付孔202aを貫通して柱部材202の他方面202cに突出される。取付構造201においては、この取付ボルト204の先端部に取付ナット205をねじ込むことによって、柱部材202に対して外装パネル203を固定する。
かかる取付構造201においては、柱部材202側の取付孔202aが取付ボルト204の外径よりも大きな内径に形成される。取付構造201においては、大径の取付孔202aがいわゆる呼び込み孔の作用を奏するようにして、取付ボルト204を外装パネル203側の取付孔203aから円滑に挿通されるように構成される。
また、従来の取付構造においては、特許文献1に記載されるアンカー状ナットを用いることも提案されている。アンカー状ナット210は、図10に示すように筒状本体211と、その外周部に適宜の間隔を以って形成された組込み孔212と、この組込み孔212内に内孔に突出させた状態で組み合わされた抜止片213とから構成される。アンカー状ナット210は、木材等に埋設された状態で筒状本体211の雌ねじにボルト214がねじ込まれるにしたがって抜止片213が組込み孔212内から押し出されて木材等に食い込むことにより強固に固定される。
特開2003−97522号公報
ところで、上述した従来の取付構造201においては、図9に示すように、柱部材202を貫通された取付ボルト204の外周部と取付孔202aの内周壁との間に全長に亘って隙間206が生じてしまう。したがって、取付構造201においては、柱部材202に対して固定される外装パネル203にガタ付きが生じて強固に固定されないといった問題があった。また、取付構造201においては、隙間206から取付孔202a内に雨水等が浸入することによって、内装材にカビ等を生じさせたり柱部材202或いは内装材にシロアリ等を湧かせたり取付ボルト204を腐食させるといった種々の問題を発生させる虞があった。
取付構造201においては、例えば取付孔202aの内径と取付ボルト204の外径との差を小さくすることによって、隙間206の量を小さくする対応も図られる。しかしながら、かかる取付構造201においても、取付ボルト204のネジ部204aの形状により隙間を完全に無くすことまでは困難である。また、取付構造201においては、補修等のように狭く入り組んだ箇所で柱部材202と外装パネル203との取付を行う場合に、取付孔202a内に取付ボルト204を嵌挿させることが極めて困難であることから作業効率を著しく低下させてしまうといった問題があった。
一方、上述した先願のアンカー状ナット210を用いた取付構造においては、ナット210が筒状本体211にボルト214をねじ込んだ状態で取付孔内に保持される構造であることから、作業途中でナット210が取付孔から脱落してしまう虞がある。かかる取付構造においては、柱部材202の前面側に外装パネル203が位置していることから、ナット210を前面側から取付孔内に保持することは困難である。かかる取付構造においては、ナット210が例えば地面と対向する底面等に設けた取付孔内に取り付ける場合に、筒状本体211の外径とほぼ等しい内径の取付孔内に圧入状態で取り付けるといった対応を図る必要がある。かかる取付構造においては、このために精度の高い取付孔の穿孔作業が必要となるとともに、取付孔内にナット210を嵌挿する作業が面倒であるといった問題があった。
また、取付構造においては、ボルト214をねじ込むにしたがって抜止片213が組込み孔212内から押し出されて取付孔の内壁に食い込んで強固な固定が行われる。しかしながら、取付構造においては、抜止片213が筒状本体211の外周部の一部を構成することから板状を呈しており、かかる抜止片213を取付孔の内周壁に食い込ませるためにはボルト214を極めて大きな力でねじ込まなければならない。したがって、取付構造においては、ボルト214をねじ込むための作業効率が極めて悪くなり、また抜止片213の食い込み不足によって強固な取付が行い得ないといった問題がある。
したがって、本発明は、木製の主部材に穿孔したアンカ孔内に簡易な作業によりアンカ部材を強固に固定して取り付け、このアンカ部材を介して主部材の取付面に対して所定の対向間隔を以ってパネル状の被取付部材を簡易な作業により強固に取り付けるようにする木材用取付構造を提供するものである。
上述した目的を達成する本発明にかかる木材用取付構造は、木製の主部材の取付面に開口して穿孔されたアンカ孔内に棒状の木材用アンカ部材を打ち込み、このアンカ部材を介して取付面に対してアンカ孔と対向して取付孔が穿孔されたパネル状の被取付部材を取り付けるようにする。木材用取付構造は、金属素材により一体に形成されたアンカ部材と、防水特性を有する弾性材によってリング状に形成されアンカ部材の外周部に装着されることによりアンカ孔の開口部を閉塞するパッキン部材と、アンカ部材にねじ込まれて主部材に対して被取付部材を固定する取付ナットを備える。
木材用取付構造は、アンカ部材が、例えば鉄材、ステンレス材、アルミ材或いはこれら金属の合金材等の金属材を素材として、本体部と、パッキン嵌合凹部と、外周ねじ部と、フランジ部とが一体に形成されてなる。アンカ部材は、本体部が、主部材のアンカ孔と略同径とされ、外周部に複数の楔状凸片からなる抜出防止部が一体に突出形成される。アンカ部材は、パッキン嵌合凹部が、本体部の、主部材のアンカ孔内に打ちこまれた状態においてその開口部位と対向する部位の周回りに形成され、外周部にパッキン部材が装着される。アンカ部材は、外周ねじ部が、本体部の一端部にパッキン嵌合凹部を介して、被取付部材の厚みよりも長軸でかつ取付孔よりもやや小径とされて一体に突出形成された棒状部位からなり、外周部にねじが形成される。アンカ部材は、フランジ部が、外周ねじ部とパッキン嵌合凹部との間に位置して本体部の一端部に周回りに突出して一体に形成され、被取付部材の取付孔の孔径よりも大径とされる。
木材用取付構造においては、アンカ部材が主部材のアンカ孔内に、パッキン嵌合凹部に装着したパッキン部材が開口部を密閉するとともにフランジ部が取付面から所定の間隔を以って対向しかつ外周ねじ部が突出されて打ち込まれる。木材用取付構造においては、アンカ部材が主部材に対して、抜出防止部がアンカ孔の内周壁に食い込い込み、脱落を防止された状態で取り付けられる。木材用取付構造においては、主部材に対して被取付部材が、取付孔から貫通された外周ネジ部に取付ナットをねじ込んでフランジ部上に固定することによりアンカ部材に取り付けられ、このアンカ部材を介して取付面との間に所定の対向間隔を以って取り付けられる。
本発明にかかる木材用取付構造によれば、主部材に対して被取付部材が、簡易な作業により強固に取り付けたアンカ部材を介して強固に取り付けられることを可能とする。木材用取付構造によれば、主部材に対してアンカ部材が、フランジ部を主部材の取付面に係止されることで打ち込み量が規定されることから、打込み作業も簡易化されて精度よく取り付けることが可能であり、主部材に対して被取付部材を所定の対向間隔を以って精度よく取り付けることを可能とする。木材用取付構造によれば、外周ねじ部に取付ナットをねじ込んでアンカ部材に被取付部材を固定するが、アンカ部材の供回りを防止する保持操作や保持治具を不要とすることで作業の効率化が図られ、アンカ部材を介して主部材に対して被取付部材を強固に取り付けることを可能とする。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。取付構造1は、図1及び図2に示すように木製の主部材2の取付面2aに対して被取付部材3を、アンカ部材4と取付ボルト5とを用いて取り付けてなる。取付構造1は、例えば木造建築物に用いられ、主部材2が骨組みを構成する柱、土台、胴差、桁或いは梁等の所定の厚みを有する円柱或いは角柱等の部材であり、被取付部材3が外装パネル、仕切り板、枠材或いは筋交い部材等のパネル材や板状の部材からなる。
なお、主部材2については、上述した柱状部材ばかりでなく、例えば木製の内壁であってもよい。また、被取付部材3については、木製の部材に限定されず、例えばプラスチック等の合成樹脂部材、セラミック等の無機部材或いはこれらの複合部材等で形成されるパネル状の部材からなる。被取付部材3は、例えば外装材である場合に、一般に用いられる雨、風、太陽光、暖気、寒気、外部応力等に対して所定の耐性を有している。また、被取付部材3としては、主部材2を補強する各種の補強金具、例えば羽子板型補強金具やホールダウン型補強金具等であってもよい。
取付構造1は、例えば木造家屋の建築や改修等に際して、建物の周囲に設置される足場の取付構造としても適用可能である。取付構造1は、建物の柱等の主部材2に取り付けたアンカ部材4を利用して足場つなぎのクランプ等を取り付けるとともに、この足場つなぎのクランプ等に足場を固定することによって、狭い場所でも足場を簡易に設置することを可能とする。
主部材2には、図1及び図2に示すように取付面2aに開口する有底孔からなるアンカ孔6が穿孔されている。アンカ孔6は、詳細を後述するアンカ部材4の軸長よりもやや大きな深さを有するとともに軸径とほぼ同等の孔径を有して形成されている。なお、アンカ孔6は、要求される主部材2の機械的剛性を損なうことが無い寸法仕様を以って形成されることは勿論であり、また主部材2の太さ等によっては貫通孔であってもよい。
被取付部材3には、図1及び図2に示すように主部材2のアンカ孔6に対向して取付孔7が厚み方向に貫通して形成されている。取付孔7は、アンカ孔6の孔径よりもやや小径とされ、詳細を後述する取付ボルト5が嵌挿される。
アンカ部材4は、鉄材、ステンレス材、アルミ材或いはこれら金属の合金材等の金属材を素材として一体に形成され、図1及び図2に示すように本体部8と、内周ねじ部9と、フランジ部10とを有する全体筒状の部材からなる。アンカ部材4には、本体部8の外周部に複数個の抜出防止片部11と、パッキン嵌合凹部12と、ローレット形成部13とが形成されている。アンカ部材4は、表面に例えばニッケルメッキ等のメッキ処理や油脂或いは合成樹脂のコーティングによる防錆処理を施すようにしてもよい。
アンカ部材4は、図2に示すように本体部8が、その外径をアンカ孔6の孔径とほぼ同径とされるとともにその軸長をアンカ孔6の深さよりもやや短くされた筒状を呈して形成されている。アンカ部材4は、本体部8の内周部に全長に亘って内周ねじを形成することによって構成される内周ねじ部9を有している。内周ねじ部9には、後述するように取付ボルト5がねじ込まれる。なお、アンカ部材4は、一端側を閉塞した有底筒状に形成するようにしてもよい。
アンカ部材4は、後述するように主部材2の取付面2aからアンカ孔6内に打ち込まれて取り付けられるが、本体部8の外周部8aがアンカ孔6の内周壁に密着することによって主部材2と一体化した状態となる。したがって、アンカ部材4は、主部材2に対してアンカ孔6の周辺部位に外部から大きな負荷が作用された場合でも、主部材2の機械的剛性が保持されるようにする。
アンカ部材4には、本体部8の一端部に周回りに突出してフランジ部10が一体に形成されている。フランジ部10は、図1及び図2に示すようにその外径がアンカ孔6や取付孔7の内径よりも大径に形成されている。フランジ部10は、後述するようにアンカ部材4がアンカ孔6内に打ち込まれる際に内側面10aがアンカ孔6の開口縁に係止され、アンカ部材4が内周ねじ部9を主部材2の取付面2aと略同一面を構成して開口させるように打込み量を規制する。
また、フランジ部10は、主部材2に被取付部材3が取り付けられる際に外側面10bに被取付部材3が突き当てられることにより、これら主部材2と被取付部材3とを所定の間隔に保持する。フランジ部10は、面精度のバラツキが大きい主部材2と被取付部材3との間に介在することによって、これら部材2、3が全面で突き合わされる取付構造の場合に生じる隙間を無くすことにより、主部材2と被取付部材3とが強固に取り付けられるようにする。
なお、フランジ部10は、円盤状の部位として本体部8の周回りに一体に形成したが、組み付けた後に何らかの理由により本体部8から取り外す場合も考慮して多角形に形成されてもよい。また、フランジ部10には、外側面10bに多数個の楔状凸部を形成することにより、被取付部材3が取り付けられた状態においてその主面に食い込んで移動をより確実に防止させるようにしてもよい。
アンカ部材4には、本体部8の外周部8aに、フランジ部10から所定の長さ位置に互いに等間隔を以って周回りに突出する複数個の抜出防止片部11が形成されている。各抜出防止片部11は、本体部8の外周部8aに、フランジ部10側の一端部11aにおいて垂直面を構成して立ち上がるとともに他端部11bに向かって次第に突出量を小さくされて形成された軸方向の楔状凸片からなる。各抜出防止片部11は、後述するようにアンカ部材4がアンカ孔6内に打ち込まれる際にアンカ孔6の内周壁に食い込み、一端部11aが抜け方向に対して楔作用を奏する。各抜出防止片部11は、アンカ部材4を主部材2に対して強固に取り付けられるようにして脱落を防止するとともに取付ボルト5をねじ込む際にアンカ部材4がアンカ孔6内において供回りすることを防止する。
アンカ部材4には、本体部8の外周部8aに、フランジ部10から所定の幅を以ってパッキン嵌合凹部12が全周に亘って形成されている。パッキン嵌合凹部12には、フランジ部10と対向する本体部8の先端部8b側から外周部8aに嵌挿されるパッキン部材14が嵌合される。パッキン部材14は、例えばゴムや合成ゴム、シリコンゴム等の防水特性を有する弾性材によって、パッキン嵌合凹部12の深さよりもやや厚みが大きくパッキン嵌合凹部12の外径とほぼ同等の内径を有する筒状に形成されている。パッキン部材14は、パッキン嵌合凹部12にきつく嵌合されることによって、アンカ部材4が主部材2に取り付けられた状態においてその外周部とアンカ孔6の内周壁との間を密閉してアンカ孔6内への雨水や露滴等の浸入を防止する。
なお、パッキン部材14については、例えばパッキン嵌合凹部12に充填されるペースト状の充填剤であってもよい。充填剤は、パッキン嵌合凹部12内において硬化して、上述したパッキン部材14と同等の防水作用を奏する。また、充填剤は、その硬化特性に応じて例えば予めパッキン嵌合凹部12に充填して硬化させた状態で用いるようにしたり、パッキン部材14をアンカ孔6内に打ち込む際にパッキン嵌合凹部12に充填して用いるようにしてもよい。
アンカ部材4は、本体部8の外周部8aに、全長に亘って例えば多数条の溝や微細な凹凸或いは無数のヘアライン状の微細な凹凸やエンボス痕等を形成したローレット形成部13を有している。ローレット形成部13は、アンカ部材4が主部材2に取り付けられた状態においてアンカ孔6の内周壁とに大きな摩擦力が生じるようにしてアンカ部材4が主部材2に対して強固に取り付けられるようにする。
以上のように構成されたアンカ部材4は、本体部8の先端部8b側から取付面2aに開口されたアンカ孔6内にハンマ等によって打ち込まれ、取付面2aに内周ねじ部9を開口させて主部材2に組み付けられる。アンカ部材4は、フランジ部10の内側面10aがアンカ孔6の開口縁に突き当たって係止されることによって打込み量が規制される。アンカ部材4は、上述した楔状に形成された各抜出防止片部11が、打ち込まれるにしたがってアンカ孔6の内周壁に食い込んでいく。アンカ部材4は、各抜出防止片部11がアンカ孔6の内周壁に食い込むことにより、垂直面の一端部11aが楔となって抜け方向の移動を阻止されるとともにアンカ孔6内での回転も阻止されることによってアンカ孔6内に強固に取り付けられる。
アンカ部材4は、アンカ孔6内に打ち込まれた状態において、ローレット形成部13とアンカ孔6の内周壁との結合力の向上が図られることにより一層強固に取り付けられる。アンカ部材4は、パッキン部材14がアンカ孔6の開口部を全周に亘って密封することによって、開口部からの雨水等の浸入を阻止して主部材2の腐食や木目のくるい或いはシロアリ等の発生を防止する。
取付ボルト5は、一般的なボルトと同様にアンカ部材4の内周ねじ部9にねじ込まれるねじ部15と頭部16とからなる。ねじ部15は、軸長がアンカ部材4の本体部8の軸長よりも短く、少なくともねじ込まれた状態で先端部が各抜出防止片部11の形成位置を超える長さを有している。頭部16は、取付孔7の内径よりも大きな外径を有し、ボルト締め付け用に一般的に用いられるレンチやスパナで回されるように例えば六角形或いは多角形に形成されている。なお、取付ボルト5は、比較的小さな場合に、ドライバによって回すようにするために頭部16にマイナス溝やプラス溝を形成するようにしてもよい。
取付ボルト5は、頭部16が被取付部材3の主面に突き当たるまでねじ込まれることによって、被取付部材3を主部材2に固定する。取付ボルト5は、ねじ部15がその先端部を各抜出防止片部11を超えて内周ねじ部9にねじ込まれることによって、例えばアンカ孔6の内周壁に各抜出防止片部11が食い込む際に本体部8がわずかに縮径することがあっても、この縮径状態を補正することによって各抜出防止片部11の食い込み状態を保持する。換言すれば、アンカ部材4は、かかる取付ボルト5を用いることによって、主部材2に対してより強固に組み付けられるようになる。
なお、取付ボルト5には、ねじ部15に被取付部材3の主面に突き当てられる座金やスプリング座金を装着するようにしてもよい。これら座金は、取付ボルト5と材質を異にする場合には自然電位差腐食を抑制するために、適宜の絶縁表面処理を施したものを用いることが好ましい。また、取付ボルト5には、ねじ部15に座金とともに取付孔7の開口部を密封する適宜のパッキン部材を装着することにより、取付孔7からの雨水等の浸入を防止するようにしてもよい。
取付構造1においては、主部材2の取付面2aにドリル等によって被取付部材3に形成した各取付孔7に対向して複数のアンカ孔6が穿孔される。取付構造1においては、アンカ部材4がフランジ部10を取付面2aに係止されるまで各アンカ孔6内にそれぞれ打ち込まれることによって主部材2に取り付けられる。
取付構造1においては、主部材2に対して各アンカ部材4が、各抜出防止片部11がアンカ孔6の内周壁に食い込むとともにローレット形成部13が内周壁との密着性を高めることで主部材2の機械的剛性を保持しかつアンカ孔6内に強固に固定される。取付構造1においては、主部材2に対して各アンカ部材4が、アンカ孔6の開口部をパッキン部材14によって密封するとともに、取付面2aに内周ねじ部9を開口させて取り付けられる。
取付構造1においては、主部材2に対してその取付面2aに、被取付部材3が各取付孔7を相対する各アンカ孔6、換言すれば取り付けられた各アンカ部材4の内周ねじ部9に対向させて組み合わされる。取付構造1においては、主部材2の取付面2aに各アンカ部材4がそれぞれのフランジ部10を露出させて取り付けられることから、これらフランジ部10が介在された状態で被取付部材3が主部材2に組み合わされる。取付構造1においては、主部材2や被取付部材3に多少のうねり等がある場合でも、これらの影響が補正されて強固な取付が行われるようになる。
取付構造1においては、被取付部材3を仮保持した状態で、図2矢印で示すように各取付孔7に取付ボルト5がそれぞれ挿通されて内周ねじ部9にねじ込まれる。取付構造1においては、上述した構造によって主部材2に対してアンカ部材4が強固に固定されてアンカ孔6内に取り付けられていることから、取付ボルト5のねじ込み操作によってアンカ部材4がアンカ孔6内において供回りすることは無い。取付構造1においては、適宜の治具が用いられて各取付ボルト5がそれぞれの頭部16を被取付部材3の主面に突き当たるまで内周ねじ部9内にねじ込まれる。取付構造1においては、各アンカ部材4のフランジ部10と各取付ボルト5の頭部16とによって被取付部材3を挟み込み、これらアンカ部材4と取付ボルト5とを介して被取付部材3を主部材2の取付面2aに強固に固定する。
取付構造1においては、主部材2に穿孔したアンカ孔6内に強固に取り付けられるアンカ部材4と、このアンカ部材4にねじ込む取付ボルト5を介して主部材2に対して被取付部材3が強固に取り付けられる。取付構造1においては、例えば梁に天井板を取り付ける等のように下向きの取付面2aに穿孔されたアンカ孔6にアンカ部材4が取り付けられる場合でも、このアンカ部材4の落下止めの対応が不要となり作業の簡易化と効率化とが図られるようになる。取付構造1においては、例えば工場等で製作される主部材2に対して予め所定箇所にアンカ部材4を取り付け、この主部材2や被取付部材3を現場搬入して組立を行うといった作業形態も可能とさせる。
図3及び図4に示した取付構造20は、上述した主部材2に対して被取付部材3を、第2の実施の形態として示したアンカ部材21と取付ナット22とにより取り付けてなる。アンカ部材21も、鉄材、ステンレス材、アルミ材或いはこれら金属の合金材等の金属材を素材として、本体部23と、フランジ部24と、外周ねじ部25とが一体に形成された丸棒状部材からなる。アンカ部材21にも、本体部23の外周部に複数個の抜出防止片部26と、パッキン嵌合凹部27と、ローレット形成部28とが形成されている。アンカ部材21にも、表面に例えばニッケルメッキ等のメッキ処理や油脂或いは合成樹脂のコーティングによる防錆処理が施される。
アンカ部材21は、図3に示すように本体部23が、その外径をアンカ孔6の孔径とほぼ同径とされるとともにその軸長をアンカ孔6の深さよりもやや短く形成されてなる。アンカ部材21には、本体部23の外周部23aに、上述したアンカ部材4の抜出防止片部11やローレット形成部13と同様の構造と機能とを有する抜出防止片部26やローレット形成部28が形成されている。アンカ部材21は、先端部23b側からアンカ孔6内に打ち込まれて主部材2に取り付けられることにより、本体部23の外周部23aがアンカ孔6の内周壁に密着して主部材2と一体化した状態となる。したがって、アンカ部材21においても、主部材2に対してアンカ孔6の周辺部位に外部から大きな負荷が作用された場合でも、主部材2の機械的剛性が保持されるようにする。
アンカ部材21には、本体部23の一端側にフランジ部24が一体に形成されている。フランジ部24も、上述したアンカ部材4のフランジ部10と同様に、その外径がアンカ孔6や取付孔7の内径よりも大径とされている。フランジ部24も、アンカ部材21がアンカ孔6内に打ち込まれる際に、内側面24aがアンカ孔6の開口縁に係止されてアンカ部材21の打込み量を規制する。また、フランジ部24は、主部材2に被取付部材3が取り付けられる際に、外側面24bが被取付部材3に突き当てられ、これら主部材2と被取付部材3とを所定の間隔に保持する。フランジ部24も、アンカ部材4のフランジ部10と同様の機能を奏する。
アンカ部材21には、フランジ部24を挟んで本体部23と同軸に外周ねじ部25が形成されている。外周ねじ部25は、外周部に全長に亘ってねじが形成されており、被取付部材3の厚みよりもやや長軸とされるとともに取付孔7の内径よりもやや小径とされて形成されている。外周ねじ部25は、後述するようにアンカ部材21が主部材2に取り付けられた状態において、取付面2aから全長に亘って突出する。
アンカ部材21には、本体部23の先端部23b側から嵌め込まれたパッキン部材29がパッキン嵌合凹部27に嵌合される。パッキン部材29も、ゴム等の防水特性を有する弾性材によって、パッキン嵌合凹部27の深さよりもやや厚みが大きくパッキン嵌合凹部27の外径とほぼ同等の内径を有する筒状に形成され、パッキン嵌合凹部12にきつく嵌合されることによってアンカ部材21が主部材2に取り付けられた状態においてアンカ孔6内への雨水等の浸入を防止する。なお、アンカ部材21は、パッキン嵌合凹部27に充填して硬化させたペースト状の充填剤によって構成するようにしてもよい。
抜出防止片部26は、上述したアンカ部材4の抜出防止片部11と同様の部位であることから詳細な説明を省略するが、本体部23の外周部にフランジ部24から所定の長さ位置に互いに等間隔を以って周回りに突出する軸方向の楔状凸片からなる。各抜出防止片部26も、アンカ部材21がアンカ孔6内に打ち込まれる際にアンカ孔6の内周壁に食い込むことによって楔作用を奏し、アンカ部材21を主部材2に対して強固に取り付けられるようにして脱落を防止するとともに取付ナット22をねじ込む際にアンカ部材21がアンカ孔6内において供回りすることを防止する。
ローレット形成部28も、上述したアンカ部材4のローレット形成部13と同様の部位であることから詳細な説明を省略するが、本体部23の外周部23aに全長に亘って多数条の溝等を形成した部位からなり、アンカ部材21が主部材2に取り付けられた状態においてアンカ孔6の内周壁とに大きな摩擦力が生じるようにしてアンカ部材21が主部材2に対して強固に取り付けられるようにする。
以上のように構成されたアンカ部材21は、本体部23の先端部23b側から取付面2aに開口されたアンカ孔6内にハンマ等によって打ち込まれ、取付面2aに外周ねじ部25を突出させて主部材2に取り付けられる。アンカ部材21は、フランジ部24の内側面24aがアンカ孔6の開口縁に突き当たって係止されることにより、主部材2に対する打込み量が規制される。アンカ部材21は、各抜出防止片部26が、打ち込まれるにしたがってアンカ孔6の内周壁に食い込んで楔作用を奏することで抜け方向の移動を阻止されるとともにアンカ孔6内での回転も阻止されて主部材2に強固に取り付けられる。
アンカ部材21は、アンカ孔6内に打ち込まれた状態において、ローレット形成部28とアンカ孔6の内周壁との結合力の向上が図られることによって一層強固に取り付けられる。アンカ部材21は、パッキン部材29がアンカ孔6の開口部を全周に亘って密封することによって、開口部からの雨水等の浸入を阻止して主部材2の腐食や木目のくるい或いはシロアリ等の発生を防止する。
アンカ部材21には、主部材2に組み合わされた被取付部材3を固定するために、外周ねじ部25に取付ナット22がねじ込まれる。取付ナット22は、一般的に用いられる六角ナットと同様であり、被取付部材3の取付孔7の内径よりも大径とされるとともに外周ねじ部25にねじ込まれる内周ねじ22aが形成されてなる。
取付構造20においても、主部材2の取付面2aにドリル等によって被取付部材3に形成した各取付孔7に対向して複数のアンカ孔6が穿孔される。取付構造20においては、アンカ部材21がフランジ部24を取付面2aに係止されるまで各アンカ孔6内にそれぞれ打ち込まれることによって主部材2に取り付けられる。取付構造20においては、主部材2に対して各アンカ部材21が、各抜出防止片部26の楔作用とローレット形成部28の密着作用とによって主部材2の機械的剛性を保持しかつアンカ孔6内に強固に固定される。取付構造20においては、主部材2に対して各アンカ部材21が、アンカ孔6の開口部をパッキン部材29によって密封するとともに、取付面2aから外周ねじ部25を突出させて取り付けられている。
取付構造20においては、主部材2に対してその取付面2aに、被取付部材3が各取付孔7に各アンカ部材21の外周ねじ部25を貫通させて組み合わされる。取付構造20においては、主部材2の取付面2aに各アンカ部材21がそれぞれのフランジ部24を介して外周ねじ部25を突出させることから、これらフランジ部24が介在された状態で被取付部材3が主部材2に組み合わされる。取付構造20においても、主部材2や被取付部材3に多少のうねり等がある場合でも、これらの影響が補正されて強固な取付が行われるようになる。
取付構造20においては、被取付部材3が各取付孔7に各アンカ部材21の外周ねじ部25を貫通させることによって主部材2に対して仮保持されており、図4矢印で示すように各取付孔7を貫通された各外周ねじ部25に取付ナット22がねじ込まれる。取付構造20においても、上述した構造によって主部材2に対してアンカ部材21が強固に固定されてアンカ孔6内に取り付けられていることから、取付ナット22のねじ込み操作によってもアンカ部材4がアンカ孔6内において供回りすることは無い。取付構造20においては、適宜の治具が用いられて各取付ナット22が被取付部材3の主面に突き当たるまでねじ込まれる。取付構造20においては、各アンカ部材21のフランジ部24と各取付ナット22とによって被取付部材3を挟み込み、これらアンカ部材21と取付ナット22とにより被取付部材3を主部材2の取付面2aに強固に固定する。
取付構造20においては、上述したように主部材2に穿孔したアンカ孔6内に強固に取り付けられるアンカ部材21と取付ナット22とを介して主部材2に対して被取付部材3が強固に取り付けられる。取付構造20においては、例えば梁に天井板を取り付ける等のように下向きの取付面2aに穿孔されたアンカ孔6にアンカ部材21が取り付けられる場合でも、このアンカ部材21の落下止めの対応が不要となり作業の簡易化と効率化とが図られるようになる。取付構造20においては、例えば工場等で製作される主部材2に対して予め所定箇所にアンカ部材21を取り付けて、この主部材2や被取付部材3を現場搬入して組立を行うといった作業形態も可能とさせる。
なお、取付構造20においても、被取付部材3の主面から突出する外周ねじ部25に座金やスプリング座金を装着して取付ナット22のねじ込みが行われる。また、取付構造20においても、アンカ部材21と取付ナット22とが材質を異にする場合に、これらに適宜の絶縁表面処理を施し自然電位差腐食を抑制するようにしてもよい。さらに、取付構造20においても、外周ねじ部25に座金等とともに取付孔7の開口部を密封する適宜のパッキン部材を装着して取付孔7からの雨水等の浸入を防止するようにしてもよい。
第3の実施の形態として図5に示したアンカ部材30は、いわゆる木ねじの使用形態を以って主部材2に穿孔したアンカ孔6にねじ込まれて設けられる。アンカ部材30も、表面に例えばニッケルメッキ等のメッキ処理や油脂或いは合成樹脂のコーティングによる防錆処理が施される。アンカ部材30は、主部材2に対して被取付部材3を例えば断熱材等を装填するスペースを確保して組み合わせる場合等に好適に用いられる。アンカ部材30も、鉄材、ステンレス材、アルミ材或いはこれら金属の合金材等の金属材を素材として一体に形成され、本体部31と、間隔保持筒部32と、フランジ部33とを有する丸棒状部材からなる。アンカ部材30は、本体部31の外周部31aにタッピングねじ部34が形成されるとともに本体部31の外周部31aに間隔保持筒部32との間に位置してパッキン嵌合凹部35が形成され、また間隔保持筒部32の内周部に内周ねじ部36が形成されてなる。
本体部31は、その外径をアンカ孔6の孔径とほぼ同径とされるとともにその軸長をアンカ孔6の深さよりもやや短くされかつ先端部31bが尖頭形状に形成されてなる。本体部31は、後述するように先端部31b側からアンカ孔6内にねじ込まれることにより、外周部31aに形成したタッピングねじ部34がアンカ孔6の内周壁にねじ切りを行いながら進入する。本体部31は、アンカ部材30をねじ結合によって主部材2に対して取り付けることから、アンカ部材30を主部材2に強固に取り付けることを可能とする。
アンカ部材30は、本体部31の外周部31aにタッピングねじ部34を形成したことから、主部材2に取り付ける際に、打ち込み操作によって取付が行われる上述したアンカ部材4と比較してアンカ孔6の内周壁に作用する応力を低減してひび割れ等の発生を抑制する。また、アンカ部材30は、例えば保守等を行う場合に、主部材2からの取外し操作を可能とする。
アンカ部材30には、本体部31に対してパッキン嵌合凹部35を介して間隔保持筒部32が同軸で一体に形成されている。パッキン嵌合凹部35には、上述したアンカ部材4と同様に、先端部31b側から嵌め込まれるゴム等の防水特性を有する弾性材からなるパッキン部材37が嵌合され、このパッキン部材37がアンカ孔6の開口部に密着して雨水等の浸入を防止する。
間隔保持筒部32は、アンカ孔6の内径よりも大きな外径に形成されるとともに所定の軸長を有する筒状の部位であり、その内周部に内周ねじ部36が形成されている。間隔保持筒部32は、アンカ部材30がアンカ孔6内にねじ込まれる際に、本体部31との連設部位に構成された内周段部32aが取付面2aに突き当たることによってアンカ部材30のねじ込み量を規定してこの取付面2aから突出する。
なお、間隔保持筒部32は、後述するようにアンカ部材30をアンカ孔6内にねじ込む際にスパナ等があてがわれる操作部を構成するようにしてもよい。間隔保持筒部32は、このために例えば六角形等に形成してもよい。
間隔保持筒部32には、先端部の開口縁に、周回りに突出してフランジ部33が形成されている。フランジ部33は、アンカ部材30をアンカ孔6内にねじ込む際の治具による操作部を構成することから、例えば取付ボルト等と同様の六角形状を呈して形成されている。フランジ部33は、被取付部材3の取付孔7の内径よりも大径に形成されており、主部材2に被取付部材3が取り付けられる際に外側面33aが被取付部材3の内面に突き当てられてこれら主部材2と被取付部材3とを所定の間隔に保持する。フランジ部33は、面精度のバラツキが大きい主部材2と被取付部材3との間に介在することによって、これら主部材2と被取付部材3間に隙間が生じる全面を突き合わせる取付と比較して強固な取付が行われるようにする。
以上のように構成されたアンカ部材30は、主部材2の取付面2aにドリル等によって穿孔したアンカ孔6内に本体部31の先端部31bから挿通され、スパナ等の治具によって回される。アンカ部材30は、本体部31のタッピングねじ部34がアンカ孔6の内周壁にねじ切りを施しながら進入し、間隔保持筒部32の内周段部32aが取付面2aに突き当たることによって主部材2に取り付けられる。アンカ部材30は、タッピングねじ部34がアンカ孔6の内周壁にねじ切りすることから、主部材2の機械的強度を保持して強固に取り付けられる。
アンカ部材30は、間隔保持筒部32が取付面2aから突出して主部材2に組み付けられる。アンカ部材30には、フランジ部33上に被取付部材3が取付孔7を内周ねじ部36と連通させるようにして当てがわれ、適宜の方法によって仮保持される。アンカ部材30には、取付孔7から取付ボルト5が内周ねじ部36にねじ込まれることによって、この取付ボルト5の頭部16とフランジ部33との間で被取付部材3を挟み込んで主部材2に対して取り付ける。なお、アンカ部材30は、断熱材を充填しない場合にも用いられることは勿論である。
アンカ部材30は、上述したように主部材2の取付面2aに対して所定の軸長を有する間隔保持筒部32が突出されてその先端部に形成したフランジ部33上に被取付部材3を取り付けるようにすることから、主部材2と被取付部材3とを所定の間隔を以って対向させる。アンカ部材30は、この主部材2と被取付部材3との間に充填された図示しない断熱材も、フランジ部33と主部材2の取付面2aとの間において保持する。
アンカ部材30は、主部材2に対してタッピングねじ部34のねじ切りによってアンカ孔6内に組み付けられることにより、取付ボルト5のねじ込み操作によってもアンカ孔6内において供回りすることは無い。アンカ部材30は、梁に天井板を取り付ける等のように下向きの取付面2aに穿孔されたアンカ孔6に設けられる場合でも落下止めの対応を不要として作業の簡易化と効率化とが図られるようにする。アンカ部材30は、工場等で製作される主部材2に対して予め所定箇所に設けられて主部材2や被取付部材3を現場搬入して組立を行うといった作業形態も可能とさせる。
なお、アンカ部材30においては、上述したように本体部31の外周部31aに上述した抜出防止片部11、26と同等の抜止め作用を奏するタッピングねじ部34を形成したが、このタッピングねじ部34に代えて本体部31の外周部31aに抜出防止片部やローレット形成部を形成するようにしてもよい。
第4の実施の形態として図6に示したアンカ部材40も、上述したアンカ部材30と同様に木ねじの使用形態を以って主部材2に穿孔したアンカ孔6にねじ込まれて設けられ、主部材2に対して被取付部材3を断熱材等を装填するスペースを確保して組み合わせる場合に好適に用いられる。アンカ部材40も、基本的な形態をアンカ部材30と同様とし、表面に例えばニッケルメッキ等のメッキ処理や油脂或いは合成樹脂のコーティングによる防錆処理が施される。
アンカ部材40も、鉄材、ステンレス材、アルミ材或いはこれら金属の合金材等の金属材を素材として一体に形成され、アンカ孔6の孔径とほぼ同径とされるとともに軸長をアンカ孔6の深さよりもやや短くされかつ先端部41bが尖頭形状に形成された本体部41の外周部41aにタッピングねじ部42が形成されてなる。アンカ部材40にも、本体部41の外周部41aにパッキン部材44が嵌合されるパッキン嵌合凹部43が形成され、このパッキン嵌合凹部43を介して間隔保持部45が同軸で一体に形成されている。
間隔保持部45は、上述したアンカ部材30の間隔保持筒部32と対応する部位であるが、例えば丸棒或いはアンカ部材40をアンカ孔6内にねじ込む際の治具による操作部を構成するように六角形等の多角形体の部位からなる。間隔保持部45は、本体部41の外径よりも大径でありかつアンカ孔6の内径よりも大径に形成されるとともに、所定の軸長を有している。間隔保持部45は、アンカ部材40がアンカ孔6内にねじ込まれる際に、本体部41との連設部位に構成された内周段部45aが取付面2aに突き当たることによってアンカ部材40のねじ込み量を規定してこの取付面2aから突出する。
アンカ部材40には、内周段部45aと対向する間隔保持部45の他端側に上述したアンカ部材30と対応する部位であるが、六角形の板状を呈するフランジ部46が周回りに突出して形成されている。フランジ部46も、被取付部材3の取付孔7の内径よりも大径とされることによって主部材2に被取付部材3が取り付けられる際に外側面46aが被取付部材3の内面に突き当てられてこれら主部材2と被取付部材3とを所定の間隔に保持する。フランジ部46は、面精度のバラツキが大きい主部材2と被取付部材3との間に介在することによって、これら部材2、3間に隙間が生じる全面を突き合わせる取付と比較して強固な取付が行われるようにする。
アンカ部材40には、フランジ部46の外側面46aに、本体部41と同軸に外周ねじ部47が一体に突出形成されている。外周ねじ部47は、外周部に全長に亘ってねじが形成されており、被取付部材3の厚みよりもやや長軸とされるとともに取付孔7の内径よりもやや小径とされて形成されている。外周ねじ部47は、アンカ部材40が主部材2に取り付けられた状態において、間隔保持部45を介して取付面2aから全長に亘って突出する。
アンカ部材40には、主部材2に組み合わされた被取付部材3を固定するために、外周ねじ部47に上述した第2の実施の形態と同等の取付ナット48がねじ込まれる。取付ナット48も、一般的に用いられる六角ナットと同様の部材からなり、被取付部材3の取付孔7の内径よりも大径とされるとともに外周ねじ部47にねじ込まれる内周ねじが形成されてなる。
以上のように構成されたアンカ部材40も、主部材2の取付面2aにドリル等によって穿孔したアンカ孔6内に本体部41の先端部41bから挿通され、スパナ等の治具によって回される。アンカ部材40は、本体部41のタッピングねじ部42がアンカ孔6の内周壁にねじ切りを施しながら進入し、間隔保持部45の内周段部45aが取付面2aに突き当たることによって主部材2に取り付けられる。アンカ部材40は、タッピングねじ部42がアンカ孔6の内周壁にねじ切りして取り付けられることから、主部材2の機械的強度を保持して強固に取り付けられる。アンカ部材40は、主部材2に対してアンカ孔6の開口部をパッキン部材44によって密封するとともに、取付面2aから外周ねじ部47を突出させて組み付けられる。
アンカ部材40は、主部材2に対してその取付面2aに各取付孔7に外周ねじ部47を貫通させて組み合わされる被取付部材3を固定する。アンカ部材40は、主部材2に対して間隔保持部45とフランジ部46が介在した状態で被取付部材3を組み合わさせる。アンカ部材40は、主部材2や被取付部材3に多少のうねり等がある場合でも、これらの影響が補正されて強固な取付が行われるようになる。
アンカ部材40は、各取付孔7に外周ねじ部47を貫通させることによって主部材2に対して被取付部材3を仮保持しており、図6矢印で示すように各取付孔7を貫通された各外周ねじ部47に取付ナット48がねじ込まれる。アンカ部材40は、上述した構造によって主部材2に対して強固に固定されていることから、取付ナット48のねじ込み操作によってアンカ孔6内において供回りすることは無い。アンカ部材40は、フランジ部46と取付ナット48とによって被取付部材3を挟み込んで主部材2の取付面2aに強固に固定する。
アンカ部材40は、例えば梁に天井板を取り付ける等のように下向きの取付面2aに穿孔されたアンカ孔6に設けられる場合でも落下止めの対応が不要となり、作業の簡易化と効率化とが図られるようにする。アンカ部材40は、工場等で製作される主部材2に対して予め所定箇所に取り付けられて、この主部材2や被取付部材3を現場搬入して組立を行うといった作業形態も可能とさせる。
なお、アンカ部材40においても、被取付部材3の主面から突出する外周ねじ部47に座金やスプリング座金を装着して取付ナット48のねじ込みが行われる。また、アンカ部材40においても、取付ナット48と材質を異にする場合に、適宜の絶縁表面処理が施されることによって自然電位差腐食を抑制するようにしてもよい。さらに、アンカ部材40においても、外周ねじ部47に座金等とともに取付孔7の開口部を密封する適宜のパッキン部材を装着して取付孔7からの雨水等の浸入を防止するようにしてもよい。アンカ部材40においても、本体部41の外周部41aに、タッピングねじ部42に代えて抜出防止片部やローレット形成部を形成するようにしてもよい。
アンカ部材40は、上述したように主部材2の取付面2aに対して所定の軸長を有する間隔保持部45が突出されてその先端部に形成したフランジ部46上に被取付部材3を取り付けるようにすることから、主部材2と被取付部材3とを所定の間隔を以って対向させる。アンカ部材40は、この主部材2と被取付部材3との間に充填された図示しない断熱材も、フランジ部46と主部材2の取付面2aとの間において保持する。なお、アンカ部材40は、主部材2と被取付部材3との間に断熱材を充填しない場合にも用いられることは勿論である。
第5の実施の形態として図7及び図8に示した取付構造50も、主部材51の取付面51aに被取付部材52をアンカ部材53と取付ボルト54とによって取り付けてなる。取付構造50は、主部材51に貫通して形成されたアンカ孔55内に、詳細を後述するようにハンマ等によって内面51b側からアンカ部材53が打ち込まれて組み付けられる。主部材51も、骨組みを構成する柱、土台、胴差、桁或いは梁等の所定の厚みを有する円柱或いは角柱の部材であり、外装パネル、仕切り板、枠材或いは筋交い部材等のパネル材や板状の部材からなる被取付部材52が取り付けられる。
なお、取付構造50は、主部材51が上述した柱状部材ばかりでなく例えば木製の内壁部材であってもよい。主部材51には、図7及び図8に示すように取付面51aと内面51bとに開口する貫通孔からなるアンカ孔55が穿孔されている。アンカ孔55は、詳細を後述するアンカ部材53の軸径とほぼ同等の孔径を有して形成されている。
取付構造50は、被取付部材52が木製の部材に限定されず例えばプラスチック等の合成樹脂部材、セラミック等の無機部材或いはこれらの複合部材等で形成される板状部材からなる部材であってもよく、また上述した各部材であってもよい。被取付部材52には、図7及び図8に示すように主部材51のアンカ孔55に対向して取付孔56が厚み方向に貫通して形成されている。
アンカ部材53も、鉄材、ステンレス材、アルミ材或いはこれら金属の合金材等の金属材を素材とし、図7及び図8に示すように本体部57と、内周ねじ部58と、フランジ部59とを有する全体筒状若しくは有底筒状の部材からなる。アンカ部材53には、本体部57の外周部57aに複数個の抜出防止片部60と、ローレット形成部61とが形成されている。アンカ部材53には、表面に例えばニッケルメッキ等のメッキ処理や油脂或いは合成樹脂のコーティングによる防錆処理を施すようにしてもよい。
アンカ部材53も、本体部57が、その外径をアンカ孔55の孔径とほぼ同径とされるとともにその軸長を主部材51の厚みとほぼ同長とされている。アンカ部材53には、本体部57の外周部57aに、上述した各アンカ部材の抜出防止片部やローレット形成部と同様の構造と機能とを有する抜出防止片部60やローレット形成部61或いはパッキン嵌合凹部62が形成されている。アンカ部材53は、後述するようにアンカ孔55内に打ち込まれて主部材51に取り付けられることによって、本体部57の外周部57aがアンカ孔55の内周壁に密着して主部材51と一体化した状態となる。したがって、アンカ部材53においても、主部材51に対してアンカ孔55の周辺部位に外部から大きな負荷が作用された場合でも、主部材51の機械的剛性が保持されるようにする。
アンカ部材53には、本体部57の一端部に周回りに突出してフランジ部59が一体に形成されている。フランジ部59は、その外径がアンカ孔55や取付孔56の内径よりも大径に形成されている。フランジ部59は、後述するようにアンカ部材53がアンカ孔55内に打ち込まれる際に内側面59aが主部材51の内面51bに開口するアンカ孔55の開口縁に係止され、アンカ部材53が内周ねじ部58を主部材51の取付面51aと略同一面を構成して開口させるように打込み量を規制する。
なお、フランジ部59は、円盤状の部位として本体部57の端部に周回りに一体に形成したが、組み付けた後に何らかの理由により主部材51から取り外す場合も考慮して多角形に形成されてもよい。また、フランジ部59は、主部材51の内面51bに露出されることから、適宜の装飾的形状に形成されるようにしてもよい。
アンカ部材53には、本体部57の外周部57aに、フランジ部59から所定の長さ位置に互いに等間隔を以って周回りに突出する複数個の抜出防止片部60が突出形成されている。各抜出防止片部60は、本体部57の外周部57aに、フランジ部59側の一端部を垂直面にして立ち上がるとともに他端部に向かって次第に突出量を小さくして形成された軸方向の楔状凸片からなる。各抜出防止片部60は、後述するようにアンカ部材53が主部材51のアンカ孔55内に打ち込まれる際に、アンカ孔55の内周壁に食い込んで垂直な一端部が抜け方向に対する楔作用を奏する。各抜出防止片部60は、アンカ部材53を主部材51に対して強固に取り付けられるようにして脱落を防止するとともに、取付ボルト54をねじ込む際にアンカ部材53がアンカ孔55内において供回りすることを防止する。
アンカ部材53は、本体部57の外周部57aに、全長に亘って例えば多数条の溝や微細な凹凸或いは無数のヘアライン状の微細な凹凸やエンボス痕等を形成したローレット形成部61を有している。ローレット形成部61は、アンカ部材53が主部材51に組み付けられた状態においてアンカ孔55の内周壁とに大きな摩擦力が生じるようにしてアンカ部材53が主部材51に対して強固に取り付けられるようにする。
アンカ部材53には、本体部57の外周部57aに、フランジ部59の内側面59aから所定の幅を以ってパッキン嵌合凹部62が全周に亘って形成されている。パッキン嵌合凹部62には、例えばゴムや合成ゴム、シリコンゴム等の防水特性を有する弾性材によって形成されたパッキン部材63が嵌合される。パッキン部材63は、パッキン嵌合凹部62の深さよりもやや厚みが大きくパッキン嵌合凹部12の外径とほぼ同等の内径を有する筒状に形成され、パッキン嵌合凹部12にきつく嵌合されることによってアンカ部材53が主部材51に組み付けられた状態においてその外周部とアンカ孔55の内周壁との間を密閉してアンカ孔55内への雨水や露滴等の浸入を防止する。
以上のように構成されたアンカ部材53は、内面51bに開口されたアンカ孔55内にハンマ等によって打ち込まれ、取付面51aに内周ねじ部58を開口させて主部材51に組み付けられる。アンカ部材53は、フランジ部59の内側面59aが内面51bにおいてアンカ孔55の開口縁に突き当たって係止されることによって、主部材51への打込み量が規制される。アンカ部材53は、各抜出防止片部60が、打ち込まれるにしたがってアンカ孔55の内周壁に食い込んでいく。アンカ部材53は、各抜出防止片部60がアンカ孔55の内周壁に食い込んで抜け方向の移動を阻止されるとともにアンカ孔55内での回転も阻止されることによってアンカ孔55内に強固に取り付けられる。
アンカ部材53は、アンカ孔55内に打ち込まれた状態において、ローレット形成部61とアンカ孔55の内周壁との結合力の向上が図られることにより一層強固に取り付けられる。アンカ部材53は、パッキン部材63が本体部57の外周部とアンカ孔55の内周壁との間を密封することによって、結露等の浸入を阻止して主部材51の腐食や木目のくるい或いはシロアリやカビ等の発生を防止する。
取付ボルト54は、アンカ部材53の内周ねじ部58にねじ込まれるねじ部63と頭部64とからなる。ねじ部63は、軸長がアンカ部材53の本体部57の軸長よりも短い。頭部16は、取付孔7の内径よりも大きな外径を有し、ボルト締め付け用に一般的に用いられるレンチやスパナで回されるように例えば六角形或いは多角形に形成されている。
取付ボルト54は、頭部64が被取付部材52の主面に突き当たるまでねじ込まれることによって、被取付部材52を主部材51に固定する。なお、取付ボルト54は、ねじ部63がその先端部を各抜出防止片部60を超えて内周ねじ部58にねじ込まれる長軸のものを用いるようにしてもよい。かかる取付ボルト54は、アンカ孔55の内周壁に各抜出防止片部60が食い込む際に本体部57がわずかに縮径することがあっても、この縮径状態を補正することによって各抜出防止片部60の食い込み状態を保持してアンカ部材53が主部材51に対してより強固に組み付けられるようにする。また、取付ボルト54は、アンカ部材53の内部でほぼ全長に亘って存在することによって、主部材51の機械的強度を向上させる。
取付ボルト54には、ねじ部63に被取付部材52の主面に突き当てられるパッキン部材65が装着される。パッキン部材65は、ゴムや合成ゴム、シリコンゴム等の防水特性を有する弾性材によって取付孔56の内径よりも大きな外径を有するリング状に形成されており、取付ボルト54をねじ込んだ状態において頭部64によって被取付部材52の主面との間に挟み込まれてねじ部63の外周部と取付孔56の内周壁との間を密閉して、雨水等の浸入を阻止して主部材51の腐食や木目のくるい或いはシロアリやカビ等の発生を防止する。なお、取付ボルト54には、ねじ部63に座金を装着するようにしてもよい。
取付構造50においては、主部材51にドリル等によって被取付部材52に形成した各取付孔56に対向してアンカ孔55が穿孔される。取付構造50においては、アンカ部材53がフランジ部59を内面51bに係止するまでアンカ孔55内に打ち込まれることによって主部材51に組み付けられる。
取付構造50においては、主部材51に対してアンカ部材53が、抜出防止片部60がアンカ孔55の内周壁に食い込むとともにローレット形成部61が内周壁との密着性を高めることで主部材51の機械的剛性を保持してアンカ孔55内に強固に固定される。取付構造50においては、主部材51に対してアンカ部材53が、取付面51aに内周ねじ部58を開口させて取り付けられる。
取付構造50においては、主部材51に対してその取付面51aに、被取付部材52が取付孔56を相対するアンカ孔55に対向させて組み合わされる。取付構造50においては、被取付部材52を仮保持した状態で、図8矢印で示すように取付孔56に取付ボルト54が挿通されてアンカ孔55に組み付けられたアンカ部材53の内周ねじ部58にねじ込まれる。取付構造50においては、上述した構造によって主部材51に対してアンカ部材53が強固に固定されてアンカ孔55内に組み付けられていることから、取付ボルト54のねじ込み操作によってアンカ部材53がアンカ孔55内において供回りすることは無い。取付構造50においては、適宜の治具が用いられて各取付ボルト54が頭部64を被取付部材52の主面に突き当たるまで内周ねじ部58内にねじ込まれる。取付構造50においては、アンカ部材53のフランジ部59と取付ボルト54の頭部64とによって被取付部材52を挟み込んで主部材51の取付面51aに強固に取り付ける。
取付構造50においても、このようにして主部材51に穿孔したアンカ孔55内に強固に取り付けられるアンカ部材53を介して主部材51に対して被取付部材3が強固に取り付けられる。取付構造50においては、例えば梁に天井板を取り付ける等のように下向きの取付面51aに穿孔されたアンカ孔55にアンカ部材53が組み付けられる場合でも、このアンカ部材53の落下止めの対応が不要となり作業の簡易化と効率化とが図られるようになる。取付構造50においては、例えば工場等で製作される主部材51に対して予め所定箇所にアンカ部材53を取り付け、この主部材51や被取付部材52を現場搬入して組立を行うといった作業形態も可能とさせる。
本発明にかかる木材用アンカ部材を用いた被取付部材の取付構造の実施の形態を示す要部分解斜視図である。 同取付構造の要部縦断面図である。 第2の実施の形態として示す木材用アンカ部材を用いた被取付部材の取付構造の要部分解斜視図である。 同取付構造の要部縦断面図である。 第3の実施の形態として示す木材用アンカ部材を用いた被取付部材の取付構造の要部縦断面図である。 第4の実施の形態として示す木材用アンカ部材を用いた被取付部材の取付構造の要部縦断面図である。 第5の実施の形態として示す木材用アンカ部材を用いた被取付部材の取付構造の要部分解斜視図である。 同取付構造の要部縦断面図である。 他の木材用アンカ部材を用いた被取付部材の取付構造の要部分解斜視図である。 従来の木材用アンカ部材を用いた被取付部材の取付構造を示す要部縦断面図である。 従来の他の木材用アンカ部材の斜視図である。
1 取付構造、2 主部材、3 被取付部材、4 アンカ部材、5 取付ボルト、6 アンカ孔、7 取付孔、8 本体部、9 内周ねじ部、10 フランジ部、11 抜出防止片部、12 パッキン嵌合凹部、13 ローレット形成部、14 パッキン部材、15 ねじ部、20 取付構造、21 アンカ部材、22 取付ナット、23 本体部、24 フランジ部、25 外周ねじ部、26 抜出防止片部、27 パッキン嵌合凹部、28 ローレット形成部、29 パッキン部材、30 アンカ部材、31 本体部、32 間隔保持筒部、33 フランジ部、34 タッピングねじ部、35 パッキン嵌合凹部、36 内周ねじ部、37 パッキン部材、40 アンカ部材、41 本体部、42 タッピングねじ部、43 パッキン嵌合凹部、44 パッキン部材、45 間隔保持部、46 フランジ部、47 外周ねじ部、48 取付ナット、50 取付構造、51 主部材、52 被取付部材、53 アンカ部材、54 取付ボルト、55 アンカ孔、56 取付孔、57 本体部、58 内周ねじ部、59 フランジ部、60 抜出防止片部、61 ローレット形成部

Claims (1)

  1. 木製の主部材の取付面に開口して穿孔されたアンカ孔内に棒状の木材用アンカ部材を打ち込み、このアンカ部材を介して上記取付面に対して上記アンカ孔と対向して取付孔が穿孔されたパネル状の被取付部材を取り付けるようにした木材用取付構造であり、
    金属素材により一体に形成された上記アンカ部材と、防水特性を有する弾性材によってリング状に形成され上記アンカ部材の外周部に装着されることにより上記アンカ孔の開口部を閉塞するパッキン部材と、上記アンカ部材にねじ込まれて上記主部材に対して上記被取付部材を固定する取付ナットを備え、
    上記アンカ部材が、
    上記主部材の上記アンカ孔と略同径とされ、外周部に複数の楔状凸片からなる抜出防止部が一体に突出形成された本体部と、
    上記本体部の、上記主部材の上記アンカ孔内に打ちこまれた状態においてその開口部位と対向する部位の周回りに形成され、外周部に上記パッキン部材が装着されるパッキン嵌合凹部と、
    上記本体部の一端部に上記パッキン嵌合凹部を介して、上記被取付部材の厚みよりも長軸でかつ上記取付孔よりもやや小径とされて一体に突出形成された棒状部位からなり、外周部にねじが形成された外周ねじ部と、
    上記外周ねじ部と上記パッキン嵌合凹部との間に位置して上記本体部の一端部に周回りに突出して一体に形成された上記被取付部材の上記取付孔の孔径よりも大径のフランジ部とからなり、
    上記主部材の上記アンカ孔内に、上記パッキン嵌合凹部に装着した上記パッキン部材が開口部を密閉するとともに上記フランジ部が上記取付面から所定の間隔を以って対向しかつ上記外周ねじ部が突出されて打ち込まれることにより、上記抜出防止部が上記アンカ孔の内周壁に食い込いこんで脱落を防止された状態で上記主部材に取り付けられ、
    上記主部材に対して上記被取付部材が、上記取付孔を貫通された上記外周ネジ部に上記取付ナットをねじ込んで上記フランジ部上に固定することにより上記アンカ部材に取り付けられことにより、上記アンカ部材を介して上記取付面との間に所定の対向間隔を以って取り付けられることを特徴とする木材用取付構造
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