JP6116196B2 - 挿入定着部材の取付け用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、スクリュー部材等の挿入定着部材を木質系構造部材に挿入定着する際に適用される挿入定着部材の取付け用治具に関する。
木造軸組架構は、柱や梁あるいは土台といった木造軸組部材を相互に接合するとともに場合によっては柱を鉄筋コンクリート基礎(以下、RC基礎)に直接接合して構成されるが、それらの接合部では、旧来の伝統的仕口であればもちろん、従来の補強金物を用いたとしても、接合形態が剛接合ではなくピン接合となるため、ラーメン架構として扱うことはできず、耐震性を確保するには、水平地震力を負担するための耐力壁が別途必要とされてきた。
一方、間口が狭い敷地に住宅等の建物を建築するにあたって、ビルトインガレージや店舗部分を前面道路に向けて設けようとする場合、自動車の出入りや客の出入りの便宜のためには比較的大きめの開口が必要となり、それゆえ耐力壁を設けることが難しくなる。
かかる状況下、昨今では、正方形断面に近い従前の柱に代えて、長方形断面のいわゆる壁柱を採用し、該壁柱の脚部端面あるいは頂部端面であってそれらの短手側に切欠きをそれぞれ設けた上、該切欠きから壁柱の材軸方向に沿ってスクリュー部材をねじ込むとともに、該スクリュー部材の中空穴に形成された雌ネジに螺合されたボルトを基礎のアンカーボルトや梁を貫通する連結ボルトに連結してなる接合構造が採用されるようになってきた。
上述の構成によれば、ボルトによる引寄せ作用によって柱の脚部あるいは頂部における接合度を高めることが可能となり、かくして耐力壁を別途設けずとも、架構全体の耐震性を確保することが可能となる。
特に、スクリュー部材の雌ネジを中空穴の開口近傍ではなく奥深くに形成するとともに、先端に雄ネジが形成された長ボルトで上述のボルトを構成し、該先端の雄ネジをスクリュー部材の雌ネジに螺合するようにすれば、長ボルトに塑性変形によるエネルギー吸収作用を持たせることが可能となり、架構全体の耐震性をさらに高めることができる。
特開2007−77611号公報
ここで、地震時において早期に塑性変形によるエネルギー吸収作用を長ボルトに確実に発揮させるためには、該長ボルトに緊張力を初期導入する必要があり、そのためには長ボルトを先にスクリュー部材に装着して緊張力を導入した後、該スクリュー部材を長ボルトとともに壁柱に埋設する必要がある。
しかしながら、この場合、長ボルトに設けられた連結用の雄ネジ部がスクリュー部材の基端側から突出した状態となるため、スパナやレンチにしろ、電動ドライバー等の電動工具にしろ、雄ネジ部が邪魔になって締付け用工具を装着することができないという問題を生じていた。
ちなみに、長ボルトと一体になったスクリュー部材を該長ボルトの雄ネジ部を利用してねじ込むことは、長ボルトに導入された緊張力に変動を及ぼすおそれがあり、望ましくない。
また、柱との間で設計通りの定着強度を発揮させるには、スクリュー部材をその基端側が露出しなくなるまで柱の定着穴にねじ込む必要があるところ、スクリュー部材にはそもそも締付け用工具を装着する部位が存在しないため、仮に雄ネジ部が突出していないとしても、上述したようにスクリュー部材を柱の定着穴にねじ込むことは本来的に困難である。
そのため、上述したエネルギー吸収型の構成に代えて、正方形断面又はそれに近い一般的な柱にスクリュー部材を埋設定着し、該スクリュー部材の開口近傍に形成された雌ネジに短ボルトを螺合する場合においても、上述したと同様の事態が生じ、やはりスクリュー部材を柱の定着穴ににねじ込むことが困難であるという問題が生じる。
ここで、柱とRC基礎との間、壁柱の場合には壁柱に設けた切欠きとRC基礎との間に接合金具を介在させ、該接合金具を介して上述したボルトと基礎のアンカーボルトあるいは横架材に貫入配置された連結ボルトを相互連結する場合、圧縮側での連結箇所の座屈を防止するという機能を接合金具に十分に発揮させるためには、接合金具の天板上面あるいは底板下面を壁柱に形成された切欠きの内面あるいは柱の端面に当接させなければならず、かかる場合においては、スクリュー部材の基端側と接合金具との干渉を避けるべく、スクリュー部材をその基端側が露出しなくなるまで柱の定着穴にねじ込むことが必要不可欠となる。
そのため、接合金具の使用を前提とする場合には、上述した問題がさらに深刻となる。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、スクリュー部材の基端側が露出しなくなるまで挿入定着部材を木質系構造部材の定着穴にねじ込むことが可能な挿入定着部材の取付け用治具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る挿入定着部材の取付け用治具は請求項1に記載したように、周面に螺旋状突起が設けられるとともに基端側近傍に係合部が設けられ該係合部から基端側に向けて雄ネジ部が延設されてなる挿入定着部材を木質系構造部材に取り付けるための取付け用治具であって、前記雄ネジ部が先端側開口を介して挿入されるとともに前記係合部に形成された係合凹部に係合する係合凸部が前記先端側開口の周縁に沿ってかつ材軸方向に向けて突設されたスリーブと、該スリーブ内の基端側に配置され前記雄ネジ部が螺合される雌ネジが先端に形成された押さえ部材とで構成してなり、前記スリーブは、先端側で内径が小さく基端側で内径が大きくなるように内面を段状に形成してあるとともに、その段差部に前記押さえ部材の先端側周縁が当接するようになっているものである。
また、本発明に係る挿入定着部材の取付け用治具は、前記挿入定着部材を、スクリュー部材と、該スクリュー部材の材軸方向に沿った中空穴にボルト本体が挿入され該ボルト本体の先端が前記中空穴に螺着された長ボルトとで構成するとともに、前記スクリュー部材に設けられた螺旋状突起を前記螺旋状突起、前記ボルト本体の反対側端部に設けられたナット状締付け部を前記係合部としたものである。
また、本発明に係る挿入定着部材の取付け用治具は、周面に螺旋状突起が設けられてなる挿入定着部材を木質系構造部材に取り付けるための取付け用治具であって、前記挿入定着部材をスクリュー部材で構成し、該スクリュー部材の基端側に設けられた係合凹部に係合する係合凸部が先端側開口の周縁に沿ってかつ材軸方向に向けて突設されたスリーブと、該スリーブ内に配置され前記スクリュー部材の材軸方向に沿った中空穴であってその開口近傍に形成された雌ネジに螺合される雄ネジが先端に形成され基端側に頭部が設けられた押さえ部材とで構成してなり、前記スリーブは、その先端側開口へ前記頭部が一定距離を超えて移動しないように該スリーブの基端側開口の周縁にて前記頭部を当接するようになっているものである。
また、本発明に係る挿入定着部材の取付け用治具は、前記スリーブの先端側開口に鍔状台座を設けたものである。
また、本発明に係る挿入定着部材の取付け用治具は、前記押さえ部材の基端側又は前記押さえ部材の頭部を締付け用工具の回転軸に装着されたビットの先端が連結できるように構成するとともに、前記スリーブをその外周が正多角形断面となるように構成したものである。
第1の発明に係る挿入定着部材の取付け用治具においては、スリーブの先端側開口を介して雄ネジ部が挿入できるようになっているとともに、該スリーブの先端側開口には、挿入定着部材の係合部に形成された係合凹部に係合可能な係合凸部が、周縁に沿ってかつ材軸方向に向けて突設してある。
そのため、スリーブの先端側開口が挿入定着部材の雄ネジ部に対向するように取付け用治具を把持し、その状態で前進させることにより、スリーブを雄ネジ部と干渉させることなく、該スリーブの先端側開口に突設された係合凸部を、挿入定着部材の係合部に形成された係合凹部に係合することができる。
一方、スリーブ内の基端側に配置された押さえ部材の先端には、挿入定着部材の雄ネジ部と螺合する雌ネジが形成してあるとともに、スリーブ内には、押さえ部材の先端側周縁が当接する段差部が形成してある。
そのため、スリーブの係合凸部が挿入定着部材の係合凹部に係合された状態で、押さえ部材を回転させつつその雌ネジを挿入定着部材の雄ネジ部に螺合させると、押さえ部材の先端側周縁はやがてスリーブ内に形成された段差部に当接され、さらに押さえ部材を回転させることにより、スリーブは、その段差部を介した押さえ部材からの押圧力によって挿入定着部材の係合部に押し付けられる。
かかる状態においては、スリーブの係合凸部と挿入定着部材の係合部に形成された係合凹部との係合が保持されて容易に離脱しなくなるので、スリーブ又は押さえ部材を材軸回りに回すことにより、挿入定着部材を木質系構造部材に穿設された定着穴にねじ込むことができる。
第1の発明における挿入定着部材は例えば、スクリュー部材と、該スクリュー部材の材軸方向に沿った中空穴にボルト本体が挿入され該ボルト本体の先端が前記中空穴に螺着された長ボルトとで構成されたものが対象となるが、周面に螺旋状突起が設けられるとともに基端側近傍に係合部が設けられ該係合部から基端側に向けて雄ネジ部が延設されてなるものである限り、その構成は任意であって、上述した例のように、スクリュー部材と長ボルトという2つの部材が組み合わされたものに限定されるものではなく、例えば、単にロッド本体に螺旋状突起を設けるとともに該ロッド本体の基端側近傍に係合部を設け、該係合部から基端側に向けて雄ネジ部を延設してなるものも本発明の適用対象となる。
第2の発明に係る挿入定着部材の取付け用治具においては、スクリュー部材の基端側に設けられた係合凹部に係合可能な係合凸部が、スリーブの先端側開口の周縁に沿ってかつ材軸方向に向けて突設してある。
そのため、スリーブの先端側開口がスクリュー部材の基端側に対向するように取付け用治具を把持し、その状態で前進させることにより、スリーブの先端側開口に突設された係合凸部をスクリュー部材に形成された係合凹部に係合することができる。
一方、スリーブ内に配置された押さえ部材の先端には、スクリュー部材の中空穴に形成された雌ネジに螺合される雄ネジが形成してあるとともに、スリーブは、押さえ部材の頭部が一定距離を超えて該スリーブの先端側開口へ移動しないように、該スリーブの基端側開口の周縁にて頭部を当接するようになっている。
そのため、スリーブの係合凸部がスクリュー部材の係合凹部に係合された状態で、押さえ部材を回してその雄ネジをスクリュー部材の雌ネジに螺合させると、押さえ部材の頭部はやがてスリーブの基端側開口の周縁に当接され、さらに押さえ部材を回転させることにより、スリーブは、その基端側開口の周縁を介した押さえ部材の頭部からの押圧力によってスクリュー部材の基端側に押し付けられる。
かかる状態においては、スリーブの係合凸部とスクリュー部材の係合凹部との係合が保持されて容易に離脱しなくなるので、スリーブ又は押さえ部材を材軸回りに回すことにより、スクリュー部材を木質系構造部材に穿設された定着穴にねじ込むことができる。
第1及び第2の発明における木質系構造部材は、主として木造軸組部材、特に柱が想定されるが、適用部位や断面形などは任意であり、例えば、梁の端部を柱に接合する場合に該梁を木質系構造部材とすることができるし、上下に離間する2つの横架材の間に耐力壁を設置して該耐力壁を各横架材に接合する場合、かかる耐力壁を木質系構造部材として本願発明を適用することが可能である。
上述した各発明において、スリーブの先端側開口に鍔状台座を設けるようにすれば、挿入定着部材を木質系構造部材の定着穴にねじ込む際、鍔状台座の背面が木質系構造部材に当接することによってねじ込み操作が規制されるため、挿入定着部材の挿入深さを精度よく管理することが可能となる。
上述した各発明の取付け用治具を用いて挿入定着部材を木質系構造部材の定着穴に挿入定着するにあたっては、押さえ部材を回すようにしてもかまわないが、挿入定着部材に回転力を直接伝達するのは、該挿入定着部材の係合凹部に係合される係合凸部が設けられたスリーブであるため、より多くのトルクが必要とされるねじ込み操作の後半においては、押さえ部材ではなく、スリーブを回すのが望ましい。
ここで、押さえ部材の基端側又は押さえ部材の頭部を締付け用工具の回転軸に装着されたビットの先端が連結できるように構成するとともに、スリーブをその外周が正多角形断面となるように構成したならば、押さえ部材を介した電動ドライバー等の締付け用工具によるねじ込み操作と、スリーブを介したスパナやレンチによるねじ込み操作とを組み合わせることが可能となり、例えばねじ込み操作の前半を電動ドライバー等の締付け用工具で行い、ねじ込み操作の後半、特に最終段階のねじ込み操作をスパナやレンチで行うといった使い分けが可能となる。
第1実施形態に係る取付け用治具1の図であり、(a)は先端側から見た全体斜視図、(b)は基端側からから見た全体斜視図。 取付け用治具1が適用される挿入定着部材32の図であり、(a)は組立図、(b)はA−A線方向から見た矢視図。 挿入定着部材32の壁柱31への挿入定着状況を示した鉛直断面図。 取付け用治具1の詳細図であって、(a)は材軸を含む断面図、(b)はB−B線方向から見た矢視図、(c)はC−C線方向から見た矢視図。 取付け用治具1を挿入定着部材32に装着する手順を示した説明図。 第2実施形態に係る取付け用治具81の詳細図であって、(a)は材軸を含む断面図、(b)はD−D線方向から見た矢視図、(c)はE−E線方向から見た矢視図。 取付け用治具81が適用される挿入定着部材としてのスクリュー部材62の図であり、(a)は一部を断面表示した全体側面図、(b)はF−F線方向から見た矢視図。 スクリュー部材62の柱61への挿入定着状況を示した鉛直断面図。 取付け用治具81をスクリュー部材62に装着する手順を示した説明図。
以下、本発明に係る挿入定着部材の取付け用治具の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る挿入定着部材の取付け用治具1を示した全体斜視図、図2は、取付け用治具1が適用される挿入定着部材32の組立図、図3は、挿入定着部材32の壁柱31への挿入定着状況を示した鉛直断面図である。
本実施形態に係る取付け用治具1はこれらの図でよくわかるように、外周が六角形断面となるように形成されたスリーブ4と、該スリーブ内の基端側に配置された押さえ部材5とで構成してあり、挿入定着部材32を壁柱31にねじ込むために用いられる。
挿入定着部材32は、螺旋状突起が周面に設けられたスクリュー部材33と、該スクリュー部材の材軸方向に沿った中空穴34にボルト本体35が挿入された長ボルト36とで構成してあり、該長ボルトのボルト本体35は、その先端に形成された雄ネジ37を中空穴34に形成された雌ネジ38に螺着してあるとともに、該ボルト本体の反対側端部には、係合部としてのナット状締付け部39を配置して該ナット状締付け部に係合凹部41を設けるとともに、ナット状締付け部39から基端側に向けて雄ネジ部40を延設してある。
図4は取付け用治具1の詳細図であって、(a)は材軸を含む断面図、(b)はB−B線方向から見た矢視図、(c)はC−C線方向から見た矢視図である。
同図に示すように、スリーブ4は、上述した係合凹部41に係合する係合凸部2を、該スリーブの先端側開口3の周縁に沿ってかつ材軸方向に向けて突設してあるとともに、長ボルト36の雄ネジ部40が先端側開口3を介して挿入されるように形成してあり、押さえ部材5の先端には、雄ネジ部40が螺合される雌ネジ21を形成してある。
ここで、スリーブ4は、先端側で内径が小さく基端側で内径が大きくなるように内面を段状に形成してあり、その段差部22に押さえ部材5の先端側周縁23が当接するようになっている。
スリーブ4の先端側開口3には鍔状台座24を設けてあり、挿入定着部材32の挿入深さを管理できるようになっているとともに、押さえ部材5の基端側には、電動ドライバー等の締付け用工具の回転軸に装着されたビット(図示せず)の先端が嵌め込まれる六角穴25を設けてある。
本実施形態に係る取付け用治具1を用いて挿入定着部材32を壁柱31にねじ込むには、まず、長ボルト36をスクリュー部材33に装着することにより、挿入定着部材32を予め組み立てておく。
挿入定着部材32の組立にあたっては、長ボルト36のボルト本体35を、スクリュー部材33の材軸方向に沿った中空穴34に挿入し、該ボルト本体の先端に形成された雄ネジ37を中空穴34に形成された雌ネジ38に螺合する。
かかる螺合作業は、ナット状締付け部39にスパナやレンチを掛けて回すことで行うことができるが、その際、長ボルト36のボルト本体35に初期的な伸び変形を与えることにより、後述するRC基礎42への接合度が向上するとともに、地震時において早期にボルト本体35が塑性変形によるエネルギー吸収作用を発揮するように、トルクの大きさ、ひいてはボルト本体35に導入される引張力の大きさを適宜調整する。
一方、挿入定着部材32が挿入定着される壁柱31には、図3の例ではその脚部に切欠き43を形成した上、該切欠きの内面から壁柱31の材軸方向に沿って定着穴44を形成しておく。
挿入定着部材32の組立及び壁柱31への定着穴44の穿設が完了したならば、壁柱31を横置きし、その定着穴44に向けて挿入定着部材32を仮保持する。
次に図5(a)に示すように、取付け用治具1のスリーブ4の先端側開口3が挿入定着部材32を構成する長ボルト36の雄ネジ部40に対向するように該取付け用治具を把持し、次いで、その状態で前進させる。
このようにすると、スリーブ4を雄ネジ部40と干渉させることなく、該スリーブの先端側開口3に突設された係合凸部2を、ナット状締付け部39に形成された係合凹部41に係合することができる。
一方、スリーブ4内の基端側に配置された押さえ部材5の先端には、雄ネジ部40と螺合する雌ネジ21を形成してあるとともに、スリーブ4内には、押さえ部材5の先端側周縁23が当接する段差部22を形成してある。
そのため、スリーブ4の係合凸部2をナット状締付け部39の係合凹部41に係合させた状態で、押さえ部材5を回転させつつその雌ネジ21を雄ネジ部40に螺合させると、押さえ部材5の先端側周縁23は、やがてスリーブ4内に形成された段差部22に当接され、さらに押さえ部材5を回転させることにより、スリーブ4は図5(b)に示すように、その段差部22を介した押さえ部材5からの押圧力によって挿入定着部材32のナット状締付け部39に押し付けられる。
かかる状態においては、スリーブ4の係合凸部2とナット状締付け部39に形成された係合凹部41との係合が保持されて容易に離脱しなくなるので、押さえ部材5に設けられた六角穴25に電動ドライバーのビット(図示せず)を嵌め込み、かかる状態で電動ドライバーを作動させて押さえ部材5を材軸回りに回す。
このようにすれば、電動ドライバーからの回転駆動力が、スリーブ4の段差部22と押さえ部材5の先端側周縁23との接触面、挿入定着部材32の雄ネジ部40と押さえ部材5の雌ネジ21との螺合箇所、鍔状台座24の背面とナット状締付け部39との接触面、係合凸部2と係合凹部41との係合箇所といった部位を荷重伝達経路として挿入定着部材32に伝達し、挿入定着部材32は、壁柱31の定着穴44にねじ込まれる。
挿入定着部材32のねじ込み作業は、スリーブ4の鍔状台座24が壁柱31に形成された切欠き43の内面に当接されるまで行う。ここで、電動ドライバーを用いた上述のねじ込み操作では必要なトルクを出せない場合、電動ドライバーに代えて、スリーブ4にスパナやレンチを掛けて回すようにすればよい。
挿入定着部材32の壁柱31へのねじ込み作業が完了したら、押さえ部材5を反対側に回すことで、取付け用治具1を挿入定着部材32から取り外す。
挿入定着部材32がねじ込まれた壁柱31については、図3に示したように、接合金具45の底板のボルト孔にRC基礎42から突出するアンカーボルト46が挿通されるように該接合金具をRC基礎42の上に載置し、次いで、アンカーボルト46の頭部にナット(図示せず)を螺合して締め付けるとともに、挿入定着部材32を構成する長ボルト36の雄ネジ部40が接合金具45の頂板のボルト孔に挿通されるように壁柱31を建て込み、次いで、雄ネジ部40の下端にナット(図示せず)を螺合して締め付ける。なお、接合金具45を壁柱31の切欠き内面に先付けし、これをRC基礎42の上に建て込むようにしてもかまわない。
以上説明したように、本実施形態に係る取付け用治具1によれば、雄ネジ部40と干渉させることなく、スリーブ4の先端側開口3に突設された係合凸部2をナット状締付け部39に形成された係合凹部41に係合することで挿入定着部材32への装着位置が保持されるとともに、その状態でスリーブ4を押さえ部材5でナット状締付け部39に押し付けることができるので、挿入定着部材32から雄ネジ部40が突出している場合であっても、スクリュー部材33をその基端側が露出しなくなるまで、壁柱31の定着穴44にねじ込むことが可能となる。
また、本実施形態に係る取付け用治具1によれば、スリーブ4の先端側開口3に鍔状台座24を設けるようにしたので、挿入定着部材32を壁柱31の定着穴44にねじ込む際、鍔状台座24の背面が壁柱31に形成された切欠き43の内面に当接してねじ込み操作が規制されることとなり、かくして挿入定着部材32のねじ込み深さを精度よく管理することが可能となる。
また、本実施形態に係る取付け用治具1によれば、押さえ部材5の基端側に締付け用工具の回転軸に装着されたビットの先端が嵌合可能な六角穴25を設けるとともに、スリーブ4をその外周が六角形断面となるように構成したので、押さえ部材5を介した電動ドライバー等の締付け用工具によるねじ込み操作と、スリーブ4を介したスパナやレンチによるねじ込み操作とを組み合わせることが可能となり、例えばねじ込み操作の前半を電動ドライバー等の締付け用工具で行い、ねじ込み操作の後半、特に最終段階のねじ込み操作をスパナやレンチで行うといった使い分けが可能となる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る取付け用治具について説明する。なお、第1実施形態と実質同一の部品等については同一の符号を付してその説明を省略する。
図6は、第2実施形態に係る取付け用治具81の詳細図であって、(a)は材軸を含む断面図、(b)はD−D線方向から見た矢視図、(c)はE−E線方向から見た矢視図、図7は、取付け用治具81が適用される挿入定着部材としてのスクリュー部材62の側面図及び矢視図、図8は、スクリュー部材62の柱61への挿入定着状況を示した鉛直断面図である。
本実施形態に係る取付け用治具81はこれらの図でよくわかるように、外周が六角形断面となるように形成されたスリーブ84と、該スリーブ内に配置された押さえ部材85とで構成してあり、螺旋状突起が周面に設けられてなるスクリュー部材62を柱61にねじ込むために用いられる。
スクリュー部材62は、その基端側に係合凹部63を形成してあるとともに、材軸方向に沿った中空穴であってその開口近傍には雌ネジ64を形成してある。
スリーブ84は、上述した係合凹部63に係合する係合凸部89を、該スリーブの先端側開口3の周縁に沿ってかつ材軸方向に向けて突設してあるとともに、押さえ部材85の先端には、スクリュー部材62の雌ネジ64に螺合される雄ネジ86を形成してある。
ここで、スリーブ84は、押さえ部材85に設けられた頭部87が該スリーブの先端側開口3へ一定距離を超えて移動しないように、スリーブ84の基端側開口の周縁88にて頭部87を当接するようになっている。
スリーブ84の先端側開口3には鍔状台座24を設けてあり、スクリュー部材62の挿入深さを管理できるようになっているとともに、押さえ部材85の頭部87には、電動ドライバー等の締付け用工具の回転軸に装着されたビット(図示せず)の先端が嵌め込まれる六角穴25を設けてある。
本実施形態に係る取付け用治具81を用いてスクリュー部材62を柱61にねじ込むには、スクリュー部材62が挿入定着される柱61に該柱の材軸方向に沿って定着穴44を予め形成しておく。
次に、柱61を横置きし、その定着穴44に向けてスクリュー部材62を仮保持する。
次に図9に示すように、取付け用治具81のスリーブ84の先端側開口3がスクリュー部材62の基端側に対向するように該取付け用治具を把持し、次いで、その状態で前進させることにより、スリーブ84の先端側開口3に突設された係合凸部89をスクリュー部材62に形成された係合凹部63に係合する。
次に、スリーブ84の係合凸部89がスクリュー部材62の係合凹部63に係合された状態で、押さえ部材85を回してその雄ネジ86をスクリュー部材62の雌ネジ64に螺合する。
このようにすると、押さえ部材85の頭部87は、やがてスリーブ84の基端側開口の周縁88に当接され、さらに押さえ部材85を回転させることにより、スリーブ84は、その基端側開口の周縁88を介した押さえ部材85の頭部87からの押圧力によって、スクリュー部材62の基端側に押し付けられる。
かかる状態においては、スリーブ84の係合凸部89とスクリュー部材62の係合凹部63との係合が保持されて容易に離脱しなくなるので、押さえ部材85に設けられた六角穴25に電動ドライバーのビット(図示せず)を嵌め込み、かかる状態で電動ドライバーを作動させて押さえ部材85を材軸回りに回す。
このようにすれば、電動ドライバーからの回転駆動力が、スリーブ84の基端側開口の周縁88と押さえ部材85の頭部87との接触面、鍔状台座24の背面とスクリュー部材62との接触面、係合凸部89と係合凹部63との係合箇所、押さえ部材85の雄ネジ86とスクリュー部材62の雌ネジ64との螺合箇所といった部位を荷重伝達経路としてスクリュー部材62に伝達し、スクリュー部材62は柱61の定着穴44にねじ込まれる。
スクリュー部材62のねじ込み作業は、スリーブ84の鍔状台座24が柱61の端面に当接されるまで行う。ここで、電動ドライバーを用いた上述のねじ込み操作では必要なトルクを出せない場合、電動ドライバーに代えて、スリーブ84にスパナやレンチを掛けて回すようにすればよい。
スクリュー部材62の柱61へのねじ込み作業が完了したら、押さえ部材85を反対側に回すことで、取付け用治具81をスクリュー部材62から取り外す。
スクリュー部材62がねじ込まれた柱61については、スクリュー部材62の雌ネジ64に短ボルト(図示せず)を螺合する一方、図8に示したように、接合金具45の底板のボルト孔にRC基礎42から突出するアンカーボルト46が挿通されるように該接合金具をRC基礎42の上に載置し、次いで、アンカーボルト46の頭部にナット(図示せず)を螺合して締め付けるとともに、接合金具45の頂板のボルト孔にスクリュー部材62の雌ネジ64に螺着された上述の短ボルトが挿通されるように該柱を建て込み、次いで、短ボルトの下端にナット(図示せず)を螺合して締め付ける。なお、接合金具45を柱61の脚部端面に先付けし、これをRC基礎42の上に建て込むようにしてもかまわない。
以上説明したように、本実施形態に係る取付け用治具81によれば、スリーブ84の先端側開口3に突設された係合凸部89をスクリュー部材62の基端側に形成された係合凹部63に係合することでスクリュー部材62への装着位置が保持されるとともに、その状態でスリーブ84を押さえ部材85でスクリュー部材62の基端側に押し付けることができるので、スクリュー部材62をその基端側が露出しなくなるまで、柱61の定着穴44にねじ込むことが可能となる。
また、本実施形態に係る取付け用治具81によれば、スリーブ84の先端側開口3に鍔状台座24を設けるようにしたので、スクリュー部材62を柱61の定着穴44にねじ込む際、鍔状台座24の背面が柱61の端面に当接してねじ込み操作が規制されることとなり、かくしてスクリュー部材62のねじ込み深さを精度よく管理することが可能となる。
また、本実施形態に係る取付け用治具81によれば、押さえ部材85の頭部87に締付け用工具の回転軸に装着されたビットの先端が嵌合可能な六角穴25を設けるとともに、スリーブ84をその外周が六角形断面となるように構成したので、押さえ部材85を介した電動ドライバー等の締付け用工具によるねじ込み操作と、スリーブ84を介したスパナやレンチによるねじ込み操作とを組み合わせることが可能となり、例えばねじ込み操作の前半を電動ドライバー等の締付け用工具で行い、ねじ込み操作の後半、特に最終段階のねじ込み操作をスパナやレンチで行うといった使い分けが可能となる。
1,81 取付け用治具
2,89 係合凸部
3 先端側開口
4,84 スリーブ
5,85 押さえ部材
21 雌ネジ
22 段差部
23 押さえ部材の先端側周縁
24 鍔状台座
25 六角穴
86 雄ネジ
87 頭部
88 スリーブの基端側開口の周縁

Claims (5)

  1. 周面に螺旋状突起が設けられるとともに基端側近傍に係合部が設けられ該係合部から基端側に向けて雄ネジ部が延設されてなる挿入定着部材を木質系構造部材に取り付けるための取付け用治具であって、前記雄ネジ部が先端側開口を介して挿入されるとともに前記係合部に形成された係合凹部に係合する係合凸部が前記先端側開口の周縁に沿ってかつ材軸方向に向けて突設されたスリーブと、該スリーブ内の基端側に配置され前記雄ネジ部が螺合される雌ネジが先端に形成された押さえ部材とで構成してなり、前記スリーブは、先端側で内径が小さく基端側で内径が大きくなるように内面を段状に形成してあるとともに、その段差部に前記押さえ部材の先端側周縁が当接するようになっていることを特徴とする挿入定着部材の取付け用治具。
  2. 前記挿入定着部材を、スクリュー部材と、該スクリュー部材の材軸方向に沿った中空穴にボルト本体が挿入され該ボルト本体の先端が前記中空穴に螺着された長ボルトとで構成するとともに、前記スクリュー部材に設けられた螺旋状突起を前記螺旋状突起、前記ボルト本体の反対側端部に設けられたナット状締付け部を前記係合部とした請求項1記載の挿入定着部材の取付け用治具。
  3. 周面に螺旋状突起が設けられてなる挿入定着部材を木質系構造部材に取り付けるための取付け用治具であって、前記挿入定着部材をスクリュー部材で構成し、該スクリュー部材の基端側に設けられた係合凹部に係合する係合凸部が先端側開口の周縁に沿ってかつ材軸方向に向けて突設されたスリーブと、該スリーブ内に配置され前記スクリュー部材の材軸方向に沿った中空穴であってその開口近傍に形成された雌ネジに螺合される雄ネジが先端に形成され基端側に頭部が設けられた押さえ部材とで構成してなり、前記スリーブは、その先端側開口へ前記頭部が一定距離を超えて移動しないように該スリーブの基端側開口の周縁にて前記頭部を当接するようになっていることを特徴とする挿入定着部材の取付け用治具。
  4. 前記スリーブの先端側開口に鍔状台座を設けた請求項1乃至請求項3のいずれか一記載の挿入定着部材の取付け用治具。
  5. 前記押さえ部材の基端側又は前記押さえ部材の頭部を締付け用工具の回転軸に装着されたビットの先端が連結できるように構成するとともに、前記スリーブをその外周が正多角形断面となるように構成した請求項1乃至請求項3のいずれか一記載の挿入定着部材の取付け用治具。
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