JP2550046Y2 - コンクリ−ト型枠保持装置 - Google Patents

コンクリ−ト型枠保持装置

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JP2550046Y2
JP2550046Y2 JP3280892U JP3280892U JP2550046Y2 JP 2550046 Y2 JP2550046 Y2 JP 2550046Y2 JP 3280892 U JP3280892 U JP 3280892U JP 3280892 U JP3280892 U JP 3280892U JP 2550046 Y2 JP2550046 Y2 JP 2550046Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンクリ−ト打設時に
型枠を締付けて保持するためのコンクリ−ト型枠保持装
置に係り、特に組立および解体が容易なコンクリ−ト型
枠保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリ−ト打設時に型枠を締付
けて保持するためのコンクリ−ト型枠保持装置として
は、例えば図12に示すように、連結杆1の両端に、型
枠2を内側から支持する一対の端止体3をそれぞれ取付
けるとともに、各端止体3の外端側に、型枠2の孔2a
を貫通する連結部材4の内端部を螺装し、この連結部材
4の外端部に、支持材5および締付座金6を介し型枠2
を締付ける締付金具7を螺装連結するようにしたもの
が、一般に知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
コンクリ−ト型枠保持装置において、連結部材4は、図
13に示すように、端止体3に螺装される内端ねじ部4
aと、締付金具7に螺装される外端ねじ部4bと、これ
ら両ねじ部4a,4b間に軸の両面をカットして形成さ
れるスパナ掛け4cとから構成され、連結部材4の端止
体3および締付金具7への螺入量を規制する手段が設け
られていないため、図12に示す状態に組立てた際に、
連結部材4が端止体3に入り込み過ぎたり、あるいは逆
に締付金具7に入り込み過ぎたりするおそれがある。
【0004】この際、スパナ掛け4cにスパナを係止す
ることができる程度であれば、解体作業の時間が長くな
ることを除いて、特に問題となることはないが、スパナ
掛け4cにスパナを係止できない程度まで、相手部材に
連結部材4が入り込み過ぎた場合には、連結部材4を取
外すことが不可能となる。
【0005】そして、相手部材が締付金具7の場合に
は、締付金具7の再使用が不可能になって、大幅なコス
ト高となるとともに、相手部材が端止体3の場合には、
端止体3はコンクリ−ト壁中に埋設されるので、連結部
材4の端止体3からの突出部分を、ねじ切って除去しな
ければならず、その作業に多大な時間を要するという問
題がある。
【0006】また、従来の端止体3は、図12に示すよ
うに、ナツト部材3bの外面に、合成樹脂製の外装部材
3aを固着して形成されているため、外装部材3aとコ
ンクリ−トとの密着性が悪く、外装部材3aの外周部か
ら雨水がコンクリ−ト内に浸入するおそれがあるととも
に、外装部材3aが気温の変化で膨張,収縮し、コンク
リ−トにクラックが入るおそれもある。
【0007】本考案は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、連結部材が、端止体あるいは締付金具に入り込み過
ぎて取れなくなるといった不具合を確実に防止すること
ができるコンクリ−ト型枠保持装置を提供することを目
的とする。
【0008】本考案の他の目的は、連結部材の着脱作業
を、電動工具を用いて短時間で行なうことができるコン
クリ−ト型枠保持装置を提供するにある。
【0009】本考案の他の目的は、端止体の外装部材と
コンクリ−トとの密着性の向上およびコンクリ−トへの
クラツクの発生防止を図ることができ、かつ端止体の耐
力向上を図ることができるコンクリ−ト型枠保持装置を
提供するにある。
【0010】本考案の他の目的は、セラミツクス製の外
装部材と金属製のナツト部材との固着力を増大させるこ
とができるコンクリ−ト型枠保持装置を提供するにあ
る。
【0011】本考案のさらに他の目的は、端止体の外装
部材とコンクリ−トとの密着性をさらに向上させ、雨水
の浸入を完全に防止することができるコンクリ−ト型枠
保持装置を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案の第1の考案は、
前記目的を達成する手段として、連結杆の少なくとも一
端に取付けられた端止体と;この端止体の外端側に内端
部が螺装され、外端側が型枠に設けた孔を貫通して外面
側に突出する連結部材と;この連結部材の外端部に螺装
され、型枠の外面側に配される支持材を介し型枠を保持
する締付金具と;を具備するコンクリ−ト型枠保持装置
において、前記連結部材を、端止体に螺装される内側連
結部と;締付金具に螺装される外側連結部と;前記両連
結部の間に形成されて前記型枠の孔内に位置し、端止体
の外端面に接触して締付金具とは非接触となる当接部
と;から構成し、締付金具の回動操作時における連結部
材の共廻りを、当接部の端止体との接触に伴なう摩擦抵
抗により防止するようにしたことを特徴とする。
【0013】また、本考案の第2の考案は、前記目的を
達成する手段として、連結杆の少なくとも一端に取付け
られた端止体と;この端止体の外端側に内端部が螺装さ
れ、外端側が型枠に設けた孔を貫通して外面側に突出す
る連結部材と;この連結部材の外端部に螺装され、型枠
の外面側に配される支持材を介し型枠を保持する締付金
具と;を具備するコンクリ−ト型枠保持装置において、
前記連結部材を、端止体に螺装される内側連結部と;締
付金具に螺装される外側連結部と;前記両連結部の間に
形成され、端止体の外端面および型枠の内面に接触する
当接部と;から構成し、締付金具の回動操作時における
連結部材の共廻りを、当接部の端止体および型枠との接
触に伴なう摩擦抵抗により防止するようにしたことを特
徴とする。
【0014】さらに、本考案の第3の考案は、前記目的
を達成する手段として、連結杆の少なくとも一端に取付
けられた端止体と;この端止体の外端側に内端部が螺装
され、外端側が型枠に設けた孔を貫通して外面側に突出
する連結部材と;この連結部材の外端部に螺装され、型
枠の外面側に配される支持材を介し型枠を保持する締付
金具と;を具備するコンクリ−ト型枠保持装置におい
て、前記連結部材を、端止体に螺装される内側連結部
と;締付金具に螺装される外側連結部と;前記両連結部
の間に形成され、端止体の外端面および型枠の内面に当
接する当接部と;から構成し、かつ前記当接部または外
側連結部の型枠貫通部分のうちの少なくともいずれか一
方に、締付金具の回動操作時に連結部材の共廻りを防止
するための廻り止め機構を設けるようにしたことを特徴
とする。
【0015】そして、本考案においては、当接部を薄板
厚のフランジ状に形成することが好ましく、またこの当
接部の型枠との対向面に、凸状の廻り止め機構を設ける
ことが好ましい。
【0016】また、廻り止め機構は、外側連結部の型枠
貫通部分に設けたテ−パ部で形成するようにすることも
できる。
【0017】また、外側連結部の外端部には、連結部材
を回動操作する操作具を係止するための係止部を設ける
ようにすることが好ましい。
【0018】また、端止体を、筒状をなすセラミックス
製の外装部材と;この外装部材内に内端側から挿入さ
れ、両端側から連結杆および内側連結部がそれぞれ螺装
される金属製のナット部材と;から構成することが好ま
しい。そしてこの際、ナット部材の内端部近傍に、外装
部材の内端面に当接するフランジ部を設けたり、あるい
はこのフランジ部を外装部材の内端面に当接させた状態
において、ナット部材の外端面と外装部材との間に、軸
方向の間隙を設けるようにしたり、あるいはナット部材
の内端部近傍に、外装部材の内端面と非接触のフランジ
部を設けるとともに、ナット部材の外端面と外装部材と
の間に、軸方向の間隙を設け、かつこの間隙内に軟質素
材製のパッキングを介装するようにしたり、あるいはナ
ット部材の内端部近傍に、外装部材の内端面に軟質素材
製のパッキングを介して接触するフランジ部を設け、か
つナット部材の外端面と外装部材との間に、軸方向の間
隙を設けるようにしたり、あるいはナット部材の外端部
にフランジ部を設け、その外端面のほぼ全域を、外装部
材に接触させるようにしたり、さらにはこのフランジ部
の外端面と外装部材との間に、軟質素材製のパッキング
を介装するようにすることがより好ましい。
【0019】また、ナット部材の外周面またはこれに対
応する外装部材の内周面のうちの少なくともナット部材
の外周面を、非真円形状に形成することが好ましい。
【0020】さらに、外装部材の外周面に、粗面加工を
施すとともに、外装部材の外端面に、防水加工を施すよ
うにすることがより好ましい。
【0021】
【作用】本考案の第1の考案に係るコンクリ−ト型枠保
持装置においては、連結部材が、内側連結部と、外側連
結部と、これら両連結部間に形成した当接部とから構成
され、当接部は、型枠の孔内に位置しているとともに、
端止体の外端面に接触して締付金具とは非接触となつて
いる。そして、締付金具の回動操作時における連結部材
の共廻りは、当接部の端止体との接触に伴なう摩擦抵抗
により防止される。
【0022】また、当接部は、型枠の孔内に位置してい
るので、型枠の外側からの回動操作により、型枠の解体
前に連結部材を端止体から取外すことができ、型枠を解
体する際に、連結部材が型枠の孔内に当たって、型枠の
取外し作業に支障を来たすといった不具合がない。
【0023】また、本考案の第2の考案に係るコンクリ
−ト型枠保持装置においては、連結部材が、内側連結部
と、外側連結部と、これら両連結部間に形成した当接部
とから構成され、当接部は、端止体の外端面および型枠
の内面に接触している。そして、締付金具の回動操作時
における連結部材の共廻りは、当接部の端止体および型
枠との接触に伴なう摩擦抵抗により防止される。
【0024】さらに、本考案の第3の考案に係るコンク
リ−ト型枠保持装置においては、連結部材が、内側連結
部と、外側連結部と、これら両連結部間に形成した当接
部とから構成され、当接部は、端止体の外端面および型
枠の内面に当接するようになっている。このため、連結
部材が端止体あるいは締付金具に入り込み過ぎるといっ
た不具合を確実に防止することが可能となる。
【0025】また、当接部または外側連結部の型枠貫通
部分のうちの少なくともいずれか一方には、廻り止め機
構が設けられているので、締付金具の回動操作時に、連
結部材が共廻りするのを防止でき、連結部材の端止体へ
の螺入状態が緩んだり、逆に強く締付けられ過ぎるとい
った不具合を確実に防止することが可能となる。
【0026】そして、本考案において、当接部を薄板厚
のフランジ状に形成することにより、当接部と端止体の
外端面との密着性がよくなり、大きな摩擦抵抗が得られ
るとともに、打設したコンクリ−トが端止内に流入,固
化して、連結部材を取外すことができなくなるといった
不具合も防止できる。また、当接部が型枠の孔内に配さ
れる場合には、型枠の板厚が薄くても、当接部の外端が
孔から外方に突出することがなく、当接部と締付金具と
を接触させないために、外側連結部にワッシャを装着す
る等の作業が不要となる。また、等接部が型枠の内側に
配される場合には、型枠の孔が外側連結部に対して大径
であっても、これを完全に密閉でき、この当接部の型枠
との対向面に、凸状の廻り止め機構を設けることによ
り、連結部材の共廻りを確実に防止することが可能とな
る。
【0027】また、廻り止め機構を、外側連結部の型枠
貫通部分に設けたテ−パ部で形成することにより、型枠
の孔の径が変化しても、連結部材の共廻りを、確実に防
止できるとともに、孔を完全に密閉することが可能とな
る。
【0028】また、外側連結部の外端部に係止部を設け
ることにより、連結部材を、スパナ等の手動工具を用い
て回動操作できることは勿論のこと、電動工具を用いて
も回動操作できるようになり、組立,解体時の作業が容
易となる。
【0029】また、端止体を、筒状をなすセラミックス
製の外装部材と、この外装部材内に挿入される金属製の
ナット部材とから構成することにより、外装部材とコン
クリートとの密着性がよくなるとともに、セラミックス
は、温度が変化しても膨張,収縮しないので、コンクリ
ートにクラックが入るおそれもない。そしてこの際、ナ
ット部材の内端部近傍に、外装部材の内端面に当接する
フランジ部を設けることにより、ナット部材の外装部材
への挿入位置が安定し、かつナット部材に大き力が負荷
されても、この力がフランジ部により分散され、外装部
材の破損を防止することが可能となる。またこの際、フ
ランジ部を外装部材の内端面に当接させた状態におい
て、ナット部材の外端面と外装部材との間に、軸方向の
間隙を設けるようにしたり、あるいはナット部材の内端
部近傍に、外装部材の内端面と非接触のフランジ部を設
けるとともに、ナット部材の外端面と外装部材との間
に、軸方向の間隙を設け、かつこの間隙内に軟質素材製
のパッキングを介装するようにしたり、あるいはナット
部材の内端部近傍に、外装部材の内端面に軟質素材製の
パッキングを介して接触するフランジ部を設け、かつナ
ット部材の外端面と外装部材との間に、軸方向の間隙を
設けるようにしたり、あるいはナット部材の外端部にフ
ランジ部を設け、その外端面のほぼ全域を、外装部材に
接触させるようにしたり、さらにはこのフランジ部の外
端面と外装部材との間に、軟質素材製のパッキングを介
装することにより、外装部材の破損をより完全に防止す
ることが可能となる。
【0030】また、少なくともナット部材の外周面を、
非真円形にすることにより、接着剤を用いてナット部材
を外装部材内に挿入固定する際に、接着剤のナット部材
に対する接着力を、ポ−ラス状の外装部材と同程度に向
上させることができ、結果としてナット部材と外装部材
との固着力を増大させることが可能となる。
【0031】さらに、外装部材の外周面に、粗面加工を
施すとともに、外装部材の外端面に、防水加工を施すこ
とにより、外装部材とコンクリ−トとの密着性をさらに
向上させることができ、また雨水が、外装部材の内部を
通って浸入するのも、完全に防水することが可能とな
る。
【0032】
【実施例】以下、本考案の第1実施例を図面を参照して
説明する。図2は、本考案に係るコンクリ−ト型枠保持
装置の一例を示すもので、この装置は、連結杆11と、
この連結杆11の両端部にそれぞれ取付けられて両側の
型枠12の内側に配される一対の端止体13と、これら
各端止体13に連結部材14を介し連結される締付金具
17とを備えており、前記各型枠12は、その外面に支
持材15を配置するとともに、この支持材15を、締付
座金16を介しナット18で締付けることにより、図示
する状態で保持されるようになっている。
【0033】前記連結杆11は、図1および図2に示す
ように、中央部にスパナ掛け11aを有する丸棒状に形
成されており、その両端部には、端止体13を螺装連結
するためのねじ部11bがそれぞれ設けられている。
【0034】この端止体13は、図3および図4に示す
ように、筒状をなすセラミックス製の外装部材13a
と、この外装部材13a内に内端側から挿入され接着剤
で固定される金属製のナツト部材13bとを備えてお
り、ナット部材13bの内端部には、外装部材13aの
内端面に当接するフランジ部19が一体に設けられてい
る。そして、このフランジ部19により、ナット部材1
3bの外装部材13aへの挿入固定位置を安定させるこ
とができるとともに、ナット部材13bに大きな力が加
わっても、この力を分散させて外装部材13aに伝達す
ることにより、外装部材13aの破損を防止することが
できるようになっている。
【0035】また、前記ナット部材13bの外周面およ
びこれに対応する外装部材13aの内周面は、図4に示
すように、例えば六角形等の非真円形状をなしており、
回転方向の力に対して、大きな一体力が得られるように
なっている。
【0036】また、前記外装部材13aの外端面には、
図3に示すように、例えば防水剤の塗布等により防水加
工20が施されており、また外装部材13aの外周面に
は、粗面加工21が施されている。そして、前記防水加
工20により、雨水等が外装部材13aの内部を通って
コンクリ−ト内に浸入するのを、完全に防止することが
できるようになっているとともに、粗面加工21によ
り、外装部材13aとコンクリ−トとの密着性を、より
向上させることができるようになっている。
【0037】一方、前記連結部材14は、図1,図5お
よび図6に示すように、端止体13のナット部材13b
に外端側から螺装される雄ねじ状の内側連結部14a
と、前記型枠12の孔12aを貫通して締付金具17に
螺装される雄ねじ状の外側連結部14bと、これら両連
結部14a,14bの間に設けられた当接部14cとを
備えている。
【0038】前記当接部14cは、図5および図6に示
すように所定径の薄板厚のフランジ状に形成されてお
り、この当接部14cは、図1に示すように、内端面が
端止体13の外端面に密着,当接するとともに、外端面
が型枠12の内面に密着,当接するようになっている。
そしてこれにより、端止体13の内部および型枠12の
孔12aが完全に密閉され、打設されたコンクリ−トの
流入を完全に防止できるようになっている。
【0039】この当接部14cの型枠12との対向面に
は、図5および図6に示すように、凸状の廻り止め機構
22が設けられており、この廻り止め機構22は、図1
に示すように、締付金具17を外側連結部14bに螺装
した際に型枠12に喰い込み、それ以後の締付金具17
の回動操作時に、連結部材14が共廻りするのを完全に
防止できるようになっている。
【0040】また、前記外側連結部14bの外端部に
は、図1,図5および図6に示すように、電動工具23
で連結部材14を回動操作できるようにするための、例
えば四角柱状の係止部24が設けられている。そして、
電動工具23を用いることにより、組立,解体作業が容
易となるとともに、係止部24に、スパナ等の手動工具
を係止すれば、手動でも回動操作できるようになってい
る。
【0041】一方、この外側連結部14bに螺装される
締付金具17は、図1に示すように、外側連結部材14
bが螺装される雌ねじ17aと、前記ナット18が螺装
される雄ねじ部17bとを備えており、雄ねじ部17b
の先端には、前記係止部24と同様の係止部25が設け
られている。
【0042】次に、本実施例の作用について説明する。
型枠12の組立に際しては、まず連結杆11の両端部
に、一対の端止体13をそれぞれ螺装連結するととも
に、各端止体13の外面側に、連結部材14を螺装連結
する。この際、内側連結部14aを、ナット部材13b
に螺装すると、当接部14cが外装部材13aの外端面
に密着するので、打設したコンクリ−トが、端止体13
内に流入,固化し、連結部材14を取外すことができな
くなるといった不具合が全くない。
【0043】次いで、連結部材14の外側連結部14b
を、型枠12の孔12aを通して外部に突出させ、その
後、型枠12の外面側から、外側連結部14bに締付金
具17を螺装連結する。すると、当接部14cの廻り止
め機構22が型枠12に喰い込み、連結部材14の廻り
止めがなされるとともに、型枠12の孔12aが、当接
部14cにより密閉される。
【0044】次いで、型枠12の外面側に、支持材15
を配置するとともに、この支持材15を締付座具16で
押さえ、ナット18を締付ける。これにより、型枠12
が保持され、型枠12の組立が完了する。そこで、型枠
12内にコンクリ−トを打設する。
【0045】型枠12の解体に際しては、まずナット1
8を取外し、締付座金16および支持材15を撤去す
る。そしてその後、締付金具17を締めて連結部材14
から取外す。この際、廻り止め機構22が型枠12に喰
い込んでいるので、連結部材14が共廻りすることはな
い。
【0046】次いで、型枠12を取外すとともに、連結
部材14を回動操作して端止体13から取外す。この連
結部材14は、締付金具17等とともに再使用される。
【0047】連結部材14を取外した後、端止体13内
に、外側からコ−キング材等の充填材を充填し、端止体
13の内部を密閉する。
【0048】しかして、連結部材14には、フランジ状
の当接部14cが設けられ、この当接部14cは、端止
体13および型枠12に密着しているので、連結部材1
4の端止体13あるいは締付金具17への螺入量が常に
一定となり、組立状態が安定するとともに、解体作業が
容易である。また、打設したコンクリ−トが、端止体1
3内部や型枠12の孔12aに流入するのを防止でき
る。
【0049】また、当接部14cには、廻り止め機構2
2が設けられているので、締付金具17の回動操作時
に、連結部材14の共廻りを防止できる。
【0050】また、外装部材13a内に挿入固定される
ナット部材13bには、フランジ部19が設けられてい
るので、挿入固定の位置決めが安定するとともに、大き
な力がナット部材13bに加わっても、外装部材13a
の破損を防止することができる。
【0051】また、外装部材13aの外周面には、粗面
加工21が施されているので、コンクリ−トとの密着性
が向上して強固に一体化されるとともに、外装部材13
aの外端面には、防水加工20が施されているので、雨
水が外装部材13aの内部を通ってコンクリ−ト内に浸
入するのを完全に防止することができる。
【0052】なお、前記第1実施例では、廻り止め機構
22をフランジ部19に設ける場合について説明した
が、図7に示すように、外側連結部14bの型枠12貫
通部分にテ−パ部30を設け、このテ−パ部30を、型
枠12の孔12aに圧入することにより、連結部材14
の廻り止めを行なうようにしてもよい。また、テ−パ部
30に代え、楕円形,多角形あるいは歯車状等の非真円
形部を設け、この非真円形部を、型枠12の孔12aに
挿入して廻り止めを行なうようにしてもよい。
【0053】また、前記第1実施例では、ナット部材1
3bの外周面およびこれに対応する外装部材13aの内
周面が、ともに多角形状をなす場合について説明した
が、外装部材13aがセラミツクス製である場合には、
図8に示すように、ナット部材13bのみを多角形状に
しても、同様の効果が得られる。
【0054】すなわち、ナット部材13bを外装部材1
3a内に挿入して接着剤で固定する場合、セラミックス
はポ−ラス状をなしているので、接着剤との接着力が大
きく、これに対して、ナット部材13bは金属製である
ので、セラミックスよりは、接着剤との接着力が小さ
い。このため、その分を多角形等の非真円形状にするこ
とにより補ってやれば、前記第1実施例と同様の固着力
が得られる。しかも、外装部材13aの内周面を円形に
することにより、外装部材13aの製作が容易になると
いう利点がある。
【0055】図9は、本考案の第2実施例を示すもの
で、前記第1実施例における廻り止め機構22あるいは
テ−パ30を、連結部材14から削除するようにしたも
のである。
【0056】すなわち、本実施例に係る連結部材14
は、図9に示すように、内側連結部14aと、外側連結
部14bと、これら両連結部14a,14bの間に設け
られた薄板厚のフランジ状をなす当接部14cとを備え
ており、当接部14cは、端止体13の外端面および型
枠12の内面に接触するようになつている。そして、締
付金具17の回動操作時における連結部材14の共廻り
は、当接部14cの端止体13および型枠12との接触
に伴なう摩擦抵抗により防止されるようになっている。
なお、その他の点については、前記第1実施例と同一構
成となっており、作用も同一である。
【0057】しかして、本実施例によれば、廻り止め機
構22やテ−パ部30等を連結部材14に設ける必要が
ないので、連結部材14の構造を簡素化できるととも
に、型枠12を損傷するおそれがない。しかも、前記第
1実施例と同様、締付金具17の回動操作時における連
結部材14の共廻りは防止できる。このことは、本考案
者等の実験により確認されている。
【0058】図10は、本考案の第3実施例を示すもの
で、前記第1実施例における廻り止め機構22あるいは
テ−パ部30を、連結部材14から削除するとともに、
連結部材14の当接部14cを、型枠12の孔12a内
に配置し、かつこの当接部14cを、端止体13に接触
させて締付金具17とは非接触となるようにしたもので
ある。
【0059】すなわち、本実施例に係る連結部材14
は、図10に示すように、内側連結部材14aと、外側
連結部14bと、これら両連結部14a,14bの間に
設けられた薄板厚のフランジ状をなす当接部14cとを
備えており、当接部14cは、型枠12の孔12a内に
位置しているとともに、端止体13の外端面のみに接触
し、締付金具 17とは非接触となっている。そして、
締付金具17の回動操作時における連結部材14の共廻
りは、当接部14cの端止体13との接触に伴なう摩擦
抵抗により防止されるようになっている。なお、その他
の点については、前記第1実施例と同一構成となってお
り、作用も同一である。
【0060】しかして、本実施例によれば、廻り止め機
構22やテ−パ部30等を連結部材14に設ける必要が
ないので、前記第2実施例と同様の効果が得られるとと
もに、連結部材14を、電動工具等を用いて、適当な力
で端止体13に螺装連結しておけば、締付金具17の回
動操作時に、連結部材14が共廻りしてしまうおそれは
全くない。このことは、本考案者等の実験により確認さ
れている。
【0061】また、本実施例の場合、当接部14cが型
枠12の孔12a内に位置しているので、型枠12の解
体の際に、型枠12の取外しに先立って、型枠12の外
側から連結部材14を取外すことができる。このため、
型枠12の取外しの際に、型枠12がコンクリ−ト壁に
対し斜めになっても、連結部材14の外側連結部14b
が、孔12aの内面に引掛かるといった不具合がなく、
型枠12の取外し作業が極めて容易になる。
【0062】なお、前記第3実施例においては、当接部
14cが型枠12の孔12aで廻り止めされることはな
い場合について説明したが、当接部14cの外形を、多
角形あるいは楕円形等の非真円形状とし、かつ孔12a
も、この形状に倣った形状としておけば、両者間で廻り
止め効果を得ることもできる。そしてこれにより、連結
部材14の共廻りを、より確実に防止することができ
る。ただしこの場合には、型枠12の取外しに先立っ
て、連結部材14を取外すことはできない。
【0063】また、前記第3実施例においては、当接部
14cの板厚が、型枠12の孔12aの軸方向長さより
も小寸法である場合について説明したが、当接部14c
の外端が、孔12aの外面から突出する場合にも適用で
きる。ただしこの場合、締付金具17を直接外側連結部
14bに螺装すると、締付金具17が当接部14cに接
触してしまうので、締付金具17を当接部14cに接触
しないように加工するか、あるいは外側連結部14bに
ワッシャ等を装着して、締付金具17が当接部14cに
直接接触しないようにする必要がある。
【0064】また、前記各実施例においては、連結杆1
1の両端部に端止体13をそれぞれ装着し、これらを一
対の型枠12内に配置する場合について説明したが、例
えば地下室の外壁を構築するような場合には、土留壁を
直接外側の型枠として利用し、内側にのみ型枠12を建
て込む場合もある。そしてこの場合には、連結杆11の
一端を直接土留壁の内面に固定し、連結杆11の他端に
のみ端止体13を装着することになるが、このような場
合にも、同様に適用することができ、同様の効果が期待
できる。
【0065】また、前記各実施例においては特に説明し
なかったが、ナット部材13bの外端面は必ずしも平坦
面ではないので、連結部材14を過度に締付けると、寸
法公差により、フランジ部19が外装部材13aに接触
する前に、ナット部材13bの外端面が外装部材13a
に接触してしまい、この場合には、部分的に過負荷がか
かって、外装部材13aが破損するおそれがある。
【0066】そこで、このような場合には、ナット部材
13bの外端面と、外装部材13aの段部との間に、予
め間隙を設けておき、フランジ部19が外装部材13a
に接触しても、ナット部材13bの外端面が、外装部材
13aの段部に接触しないようにすればよい。また、ナ
ット部材13bの外端面と外装部材13aの段部との
間、あるいはフランジ部19と外装部材13aの内端面
との間に、ゴム等の軟質素材からなるパッキングを介装
し、ナット部材13bの外端面が、外装部材13aの段
部に接触しないようにしたり、部分的に過負荷がかから
ないようにすればよい。さらに、ナット部材13bの向
きを逆にして、フランジ部19が外装部材13a内に挿
入されるようにし、平坦で大きな面積のフランジ部19
が、外装部材13aの段部に接触するようにすればよ
い。そしてこの際、フランジ部19と外装部材13aと
の間に、パッキングを介装するようにしてもよい。
【0067】図11(a)〜(e)は、これをそれぞれ
示すものである。すなわち、図11(a)の端止体13
は、ナット部材13bの外端面と外装部材13aの段部
との間に、間隙G1を設けるようにしたものである。ま
た、図11(b)の端止体13は、ナット部材13bの
外端面と外装部材13aの段部との間に、パッキングP
1を介装し、かつフランジ部19と外装部材13aの内
端面との間に、パッキングP1が多少弾性変形したら、
フランジ部19が外装部材13aに接触する程度の間隙
G2を設けるようにしたものである。また、図11
(c)の端止体13は、フランジ部19と外装部材13
aの内端面との間に、パッキングP2を介装し、かつナ
ット部材13bの外端面と外装部材13aの段部との間
に、パッキングP2が弾性変形しても、ナット部材13
bの外端面が外装部材の段部に接触しない程度の間隙G
3を設けるようにしたものである。また、図11(d)
の端止体13は、ナット部材13bの向きを逆にし、フ
ランジ部19が外装部材13aの段部に接触するように
したものである。さらに、図11(e)の端止体13
は、ナット部材13bの向きを逆にし、かつフランジ部
19と外装部材13aの段部との間に、パッキングP3
を介装するようにしたものである。
【0068】なお、図11(a)〜(e)に示す各端止
体13の場合、外装部材13aとナット部材13b,フ
ランジ部19とは、接着剤等で固定しておくようにして
もよいが、固定せずに、連結部材14の内側連結部14
aをナット部材13bに螺入し、当接部14cで外装部
材13aの外端面を押さえることにより、これらを固定
するようにしてもよい。
【0069】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の第1の考
案は、連結部材に、型枠の孔内に位置する当接部を設
け、この当接部を、端止体の外端面に接触させて締付金
具とは非接触となるようにしているので、締付金具の回
動操作時における連結部材の共廻りを、当接部の端止体
との接触に伴なう摩擦抵抗により防止することができ
る。しかも、当接部が型枠の孔内に位置しているので、
型枠の解体時に、型枠の取外しに先立って、連結部材を
端止体から取外すことができ、型枠の取外し作業が極め
て容易となる。
【0070】また、本考案の第2の考案は、連結部材に
当接部を設け、この当接部を、端止体の外面および型枠
の内面に接触させるようにしているので、締付金具の回
動操作時における連結部材の共廻りを、当接部の端止体
および型枠との接触に伴なう摩擦抵抗により防止するこ
とができる。しかも、連結部材により型枠の孔周りが損
傷することがないので、型枠の寿命を延ばすことができ
る。
【0071】さらに、本考案の第3の考案は、連結部材
に当接部を設け、この当接部または外側連結部の型枠貫
通部分のうちの少なくともいずれか一方に、廻り止め機
構を設けるようにしているので、連結部材が、端止体あ
るいは締付金具に入り込み過ぎて取れなくなるといった
不具合を確実に防止でき、作業能率の向上およびコスト
ダウンを図ることができる。
【0072】そして、本考案において、当接部を薄板厚
のフランジ状に形成することにより、当接部と端止体の
外端面との密着性がよくなり、大きな摩擦抵抗が得られ
るとともに、打設したコンクリ−トが端止体内に流入,
固化して、連結部材を取外すことができなくなるといっ
た不具合も防止できる。また、当接部が型枠の孔内に配
される場合には、型枠の板厚が薄くても、当接部の外端
が孔から外方に突出することがなく、当接部と締付金具
とを接触させないために、外側連結部にワッシャを装着
する等の作業が不要となる。また、当接部が型枠の内側
に配される場合には、型枠の孔が外側連結部に対して大
径であっても、これを完全に密閉でき、この当接部の型
枠との対向面に、凸状の廻り止め機構を設けることによ
り、連結部材の共廻りを確実に防止することができる。
【0073】また、廻り止め機構を、外側連結部の型枠
貫通部分に設けたテ−パ部で形成することにより、型枠
の孔の径が変化しても、連結部材の共廻りを、確実に防
止できるとともに、孔を完全に密閉することができる。
【0074】また、外側連結部の外端部に係止部を設け
ることにより、連結部材を、スパナ等の手動工具を用い
て回動操作できることは勿論のこと、電動工具を用いて
も回動操作できるようになり、組立,解体時の作業が容
易となる。
【0075】また、端止体を、筒状をなすセラミツクス
製の外装部材と、この外装部材内に挿入される金属製の
ナット部材とから構成することにより、外装部材とコン
クリートとの密着性がよくなるとともに、セラミックス
は、温度が変化しても膨張,収縮しないので、コンクリ
ートにクラックが入るおそれもない。そしてこの際、ナ
ット部材の内端部近傍に、外装部材の内端面に当接する
フランジ部を設けることにより、ナット部材の外装部材
への挿入固定位置が安定し、かつナット部材に大きな力
が負荷されても、この力がフランジ部により分散され、
外装部材の破損を防止することができる。またこの際、
フランジ部を外装部材の内端面に当接させた状態におい
て、ナット部材の外端面と外装部材との間に、軸方向の
間隙を設けるようにしたり、あるいはナット部材の内端
部近傍に、外装部材の内端面と非接触のフランジ部を設
けるとともに、ナット部材の外端面と外装部材との間
に、軸方向の間隙を設け、かつこの間隙内に軟質素材製
のパッキングを介装するようにしたり、あるいはナット
部材の内端部近傍に、外装部材の内端面に軟質素材製の
パッキングを介して接触するフランジ部を設け、かつナ
ット部材の外端面と外装部材との間に、軸方向の間隙を
設けるようにしたり、あるいはナット部材の外端部にフ
ランジ部を設け、その外端面のほぼ全域を、外装部材に
接触させるようにしたり、さらにはこのフランジ部の外
端面と外装部材との間に、軟質素材製のパッキングを介
装することにより、外装部材の破損をより完全に防止す
ることができる。
【0076】また、少なくともナット部材の外周面を、
非真円形にすることにより、接着剤を用いてナット部材
を外装部材内に挿入固定する際に、接着剤のナット部材
に対する接着力を、ポ−ラス状の外装部材と同程度に向
上させることができ、結果としてナット部材と外装部材
との固着力を増大させることができる。
【0077】さらに、外装部材の外周面に、粗面加工を
施すとともに、外装部材の外端面に、防水加工を施すこ
とにより、外装部材とコンクリ−トとの密着性をさらに
向上させることができ、また雨水が、外装部材の内部を
通って浸入するのも、完全に防水することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るコンクリ−ト型枠保
持装置の要部を示す部分断面図である。
【図2】図1の装置の全体構成を示す部分断面図であ
る。
【図3】図1の端止体の構成を示す拡大断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図1の連結部材の構成を示す拡大図である。
【図6】図5の拡大右側面図である。
【図7】連結部材の他の構成例を示す図5相当図であ
る。
【図8】端止体の他の構成例を示す図4相当図である。
【図9】本考案の第2実施例に係るコンクリ−ト型枠保
持装置を示す図1相当図である。
【図10】本考案の第3実施例に係るコンクリ−ト型枠
保持装置を示す図1相当図である。
【図11】(a)〜(e)は異なる構造の端止体をそれ
ぞれ示す断面図である。
【図12】従来のコンクリ−ト型枠保持装置を示す図2
相当図である。
【図13】従来の連結部材の構成を示す拡大図である。
【符号の説明】 11 連結杆 12 型枠 12a 孔 13 端止体 13a 外装部材 13b ナット部材 14 連結部材 14a 内側連結部 14b 外側連結部 14c 当接部 15 支持材 17 締付金具 19 フランジ部 20 防水加工 21 粗面加工 22 廻り止め機構 24 係止部 30 テ−パ部

Claims (16)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結杆の少なくとも一端に取付けられた
    端止体と;この端止体の外端側に内端部が螺装され、外
    端側が型枠に設けた孔を貫通して外面側に突出する連結
    部材と;この連結部材の外端部に螺装され、型枠の外面
    側に配される支持材を介し型枠を保持する締付金具と;
    を具備するコンクリート型枠保持装置において、前記連
    結部材は、端止体に螺装される内側連結部と;締付金具
    に螺装される外側連結部と;前記両連結部の間に形成さ
    れて前記型枠の孔内に位置し、端止体の外端面に接触し
    て締付金具とは非接触となる当接部と;を備え、連結部
    材は、当接部の端止体との接触に伴なう摩擦抵抗によ
    り、締付金具の回動操作時の共廻りが防止されることを
    特徴とするコンクリート型枠保持装置。
  2. 【請求項2】 連結杆の少なくとも一端に設けられた端
    止体と;この端止体の外端側に内端部が螺装され、外端
    側が型枠に設けた孔を貫通して外面側に突出する連結部
    材と;この連結部材の外端部に螺装され、型枠の外面側
    に配される支持材を介し型枠を保持する締付金具と;を
    具備するコンクリート型枠保持装置において、前記連結
    部材は、端止体に螺装される内側連結部と;締付金具に
    螺装される外側連結部と;前記両連結部の間に形成さ
    れ、端止体の外端面および型枠の内面に接触する当接部
    と;を備え、連結部材は、当接部の端止体および型枠と
    の接触に伴なう摩擦抵抗により、締付金具の回動操作時
    の共廻りが防止されることを特徴とするコンクリート型
    枠保持装置。
  3. 【請求項3】 連結杆の少なくとも一端に取付けられた
    端止体と;この端止体の外端側に内端部が螺装され、外
    端側が型枠に設けた孔を貫通して外面側に突出する速結
    部材と;この連結部材の外端部に螺装され、型枠の外面
    側に配される支持材を介し型枠を保持する締付金具と;
    を具備するコンクリート型枠保持装置において、前記連
    結部材は、端止体に螺装される内側連結部と;綿付金具
    に螺装される外側連結部と;前記両連結部の間に形成さ
    れ、端止体の外端面および型枠の内面に当接する当接部
    と;を備え、かつ前記当接部または外側連結部の型枠貫
    通部分のうちの少なくともいずれか一方には、締付金具
    の回動操作時に連結部材の共廻りを防止するための廻り
    止め機構が設けられていることを特徴とするコンクリー
    ト型枠保持装置。
  4. 【請求項4】 当接部は、薄板厚のフランジ状をなして
    いることを特徴とする請求項1,2または3記載のコン
    クリート型枠保持装置。
  5. 【請求項5】 当接部は、型枠との対向面に凸状の廻り
    止め機構を有する薄板厚のフランジ状をなしていること
    を特徴とする請求項3記載のコンクリート型枠保持装
    置。
  6. 【請求項6】 廻り止め機構は、外側連結部の型枠貫通
    部分に設けたテーパ部で形成されていることを特徴とす
    る請求項3記載のコンクリート型枠保持装置。
  7. 【請求項7】 外側連結部の外端部には、連結部材を回
    動操作する操作具を係止するための係止部が設けられて
    いることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または
    6記載のコンクリート型枠保持装置。
  8. 【請求項8】 端止体は、筒状をなすセラミックス製の
    外装部材と;この外装部内に内端側から挿入され、両
    端側から連結杆および内側連結部がそれぞれ螺装される
    金属製のナット部材と;を備えていることを特徴とする
    請求項1,2,3,4,5,6または7記載のコンクリ
    ート型枠保持装置。
  9. 【請求項9】 ナット部材は、その内端部近傍に外装部
    材の内端面に当接するフランジ部を有していることを特
    徴とする請求項8記載のコンクリート型枠保持装置。
  10. 【請求項10】 フランジ部を外装部材の内端面に当接
    させた状態において、ナット部材の外端面と外装部材と
    の間には、軸方向の間隙が設けられていることを特徴と
    する請求項9記載のコンクリート型枠保持装置。
  11. 【請求項11】 ナット部材は、その内端部近傍に外装
    部材の内端面と非接触のフランジ部を有するとともに、
    ナット部材の外端面と外装部材との間には、軸方向の間
    隙が設けられ、かつこの間隙内には、軟質素材製のパッ
    キングが介装されていることを特徴とする請求項8記載
    のコンクリート型枠保持装置。
  12. 【請求項12】 ナット部材は、その内端部近傍に外装
    部材の内端面に、軟質素材製のパッキングを介し接触す
    るフランジ部を有し、かつナット部材の外端面と外装部
    材との間には、軸方向の間隙が設けられていることを特
    徴とする請求項8記載のコンクリート型枠保持装置。
  13. 【請求項13】 ナット部材は、その外端部にフランジ
    部を有し、このフランジ部の外端面は、そのほぼ全域が
    外装部材に接触していることを特徴とする請求項8記載
    のコンクリート型枠保持装置。
  14. 【請求項14】 フランジ部の外端面と外装部材との間
    には、軟質素材製のパッキングが介装されていることを
    特徴とする請求項13記載のコンクリート型枠保持装
    置。
  15. 【請求項15】 ナット部材の外周面またはこれに対応
    する外装部材の内周面のうちの少なくともナット部材の
    外周面は、非真円形をなしていることを特徴とする請求
    項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,
    12,13または14記載のコンクリート型枠保持装
    置。
  16. 【請求項16】 外装部材の外周面には、粗面加工が施
    されているとともに、外装部材の外端面には、防水加工
    が施されていることを特徴とする請求項8,9,10,
    11,12,13,14または15記載のコンクリート
    型枠保持装置。
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