JP2554281Y2 - モンタージュトップ - Google Patents

モンタージュトップ

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JP2554281Y2
JP2554281Y2 JP4430693U JP4430693U JP2554281Y2 JP 2554281 Y2 JP2554281 Y2 JP 2554281Y2 JP 4430693 U JP4430693 U JP 4430693U JP 4430693 U JP4430693 U JP 4430693U JP 2554281 Y2 JP2554281 Y2 JP 2554281Y2
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concrete
montage
steel bar
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croquette
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柳一 椙山
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株式会社タカスコ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、プレストレストコン
クリートを形成する場合に使用されるプレストレスト装
置の緊張用アンカーグロッケの端部に装着され、このア
ンカーグロッケの端部をコンクリートから箱抜きするモ
ンタージュトップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプレストレストコンクリートは、
先ず図7(a)に示すように、一対のアンカーグロッ
ケ、すなわち固定側アンカーグロッケ101及び緊張側
アンカーグロッケ102と、シース104内に収納さ
れ、前記アンカーグロッケ101,102を連結するP
C鋼棒103と、前記緊張側アンカグロッケ102の端
部に、ナット105がPC鋼棒103の端部103aに
螺合されることで装着されるモンタージュトップ106
とを、型枠111内に流入された生コンクリート100
内に埋設する。尚、この時、グラウトホース109,1
10の先端は型枠111外へ延出させる。
【0003】以上の作業後、生コンクリート100が半
乾きの状態で、前記モンタージュトップ106を端部か
ら取り外して図7(b)の状態にし、コンクリートを完
全に乾燥させた後、ジャッキ等によってテーパナット1
07を回動させてPC鋼棒にテンションをかける(ポス
トテンション方式)。これによって、コンクリート10
0には所定の圧縮力が与えられることとなり、引張力に
強いプレストレストコンクリート100を形成できるも
のである。尚、図7(a),(b)において、107,
108はテーパナットで、特に固定側テーパナット10
8はアンカーグロッケ101に点溶接等によって固着さ
れている。また、109,110はグラウトホースで、
充填剤をシース104とPC鋼棒103との隙間に充填
するためのホースである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モンタージュトップは、鋳物で一体に形成されているた
めに重量的に重く、またコンクリートからの取り外し時
期を誤ると、コンクリートとの接着力が大きくなるため
にモンタージュトップの取り外しが困難となるという問
題点があった。
【0005】このために、この考案は、コンクリートか
らの取り外しがコンクリートの乾燥状態にかかわらず容
易に行えるモンタージュトップを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして、この考案は、
PC鋼棒の両端部にアンカーグロッケを取付けてコンク
リートの埋設されるプレストレス装置に利用され、この
プレストレス装置の緊張側アンカーグロッケの端部にコ
ンクリート型枠から突出するように設けられるモンター
ジュトップにおいて、弾性部材からなり、前記緊張側ア
ンカーグロッケの端部から前記PC鋼棒の軸方向に沿っ
て漸次径が大きくなるように形成され、両端が開口され
た中空の円錐台形状を成す外側部材と、金属部材からな
り、前記外側部材の内周側面に当接し、両端が開口され
た円錐台形状を成すと共に、内側の所定の位置に前記P
C鋼棒に対して着脱自在に取付られる取付プレートが設
けられた内側部材とを具備することにある。
【0007】
【作用】したがって、この考案においては、金属部材か
らなる内側部材を弾性部材からなる外側部材に装着して
一体となったモンタージュトップを、前記緊張側アンカ
ーグロッケの端部に取付け、生コンクリートを流入して
埋設し、この埋設の後、先ず内側部材を取り外す。この
内側部材の取り外しは、内側部材とコンクリートとの間
に外側部材が介在していることから、着脱が容易に行わ
れる。その後、外側部材を取り外すが、この外側部材が
弾性部材によって形成されていることから変形が自在で
あり、よってコンクリートの乾き状態にかかわらずコン
クリート面からの取り外しが容易となり、上記課題を達
成できるものである。
【0008】
【実施例】以下、この考案の実施例について図面により
説明する。
【0009】図1において、型枠1内には、生コンクリ
ート2が流し込まれており、この中には、一対のアンカ
ーグロッケ3,4と、シース11内に収納されて前記ア
ンカーグロッケ3,4を連結するPC鋼棒5とによって
構成されるプレストレス装置が埋設され、さらに一方の
アンカーグロッケ3(緊張側)の端部に装着される下記
するモンタージトップ6が型枠1から延出して埋設され
ている。
【0010】固定側アンカーグロッケ4の端部には、こ
の固定側アンカーグロッケ4から突出する前記PC鋼棒
5の一方の端部に螺合するテーパーナット8が設けら
れ、このテーパナット8は点溶接等によってPC鋼棒5
の端部に溶着されている。
【0011】また、緊張側アンカーグロッケ3には、こ
の緊張側アンカーグロッケ3から突出してPC鋼棒5の
他方の端部に螺合するテーパーナット7が設けられ、さ
らにこの緊張側アンカーグロッケ3の端部には、下記す
るモンタージュトップ6が型枠1から延出するように取
付られている。尚、図1において、9,10はグラウト
ホースであり、13,14は、アンカーグロッケ3,4
とシース11とをつなぐグロッケンジョイントである。
【0012】モンタージュトップ6は、図2の示すよう
に、例えば合成ゴム、合成樹脂等の弾性部材によって形
成された外側部材20と、所定の厚さのトタン板等の金
属部材によって形成された内側部材30とによって構成
されている。このモンタージュトップ6の外側部材20
は、特に図3(a),(b)に示すように、前記アンカ
ーグロッケ3の端部に当接する当接部21と、この当接
部21から軸方向に所定の径が漸次大きくなる円錐台形
状をした側壁部22からなる。また、当接部21には、
所定大きさの開口部23が形成されている。
【0013】内側部材30は、特に図4(a),(b)
に示すように、前記外側部材20の当接部21の内面に
当接する当接部31と、前記側壁部22の内周面に外周
面が当接する側壁部32からなり、さらに、側壁部32
の所定位置に前記PC鋼棒15の螺子切りされた端部5
aが突出する開口部34を有するモンタージュトップの
取付プレート35が溶接等により固着されることによ
り、前記テーパーナット7が収容される空間33が形成
される。
【0014】以上の構成から、図1に示すように、前記
PC鋼棒15の端部5aが開口部34を通過するように
モンタージュトップ6を取付け、六角ナット12を装着
して締めつけることにより、モンタージュトップ6をア
ンカーグロッケ3の端部に取付けることができる。
【0015】これによって、モンタージュトップ6を装
着した緊張側アンカーグロッケ3と、固定側アンカーグ
ロッケ4と、これらを連結するシース11内に収められ
たPC鋼棒5とによって構成されるプレストレスト装置
が、型枠1内に流し込まれる生コンクリート2内に埋設
される。この時、グラウトホース9,10の先端と、モ
ンタージュトップ6の先端は、型枠1外に延出するよう
にする。
【0016】生コンクリートの流し込みの後、約1日経
過するとコンクリートは半乾きの状態となり、外力が加
わらない限りその形状を変えない状態となる。この状態
において、図5で示すように、先ずナット12を取り外
して内側部材30を引き抜く。この場合、この内側部材
30とコンクリート2とは直接触れていないため、コン
クリート2の接着力はこの内側部材30に及ばないの
で、この内側部材30は容易に取り外すことができる。
【0017】内側部材30の取り外し後、外側部材30
を取り外すが、この外側部材30は弾性部材によって形
成されているために変形が自在であり、例えば図6の矢
印で示す方向に付勢力を与えて変形させることによっ
て、コンクリート2との接合面から外部部材30を容易
に離脱させることができるものである。このように、外
側部材30を離脱させる場合、上述したようにコンクリ
ートが半乾きの状態で離脱作業を行う方が作業性が良い
が、本考案に係るモンタージュトップ6においては、外
側部材30を弾性部材によって形成したことから図6で
示すように変形できるために、コンクリートが乾いた状
態でもモンタージュトップ6を取り外すことが可能とな
るものである。
【0018】この後、コンクリートが固まった後、ジャ
ッキ等によってテーパーナット7を回動させてPC鋼棒
5に所定の引張力を加え、これによってコンクリート2
に圧縮力を加えてコンクリートに係る引っ張り応力を打
ち消すために、引張力に強いプレストレストコンクリー
ト(PC)を得ることができる。尚、この後、グラウト
ホース9,10から充填剤をシースとPC鋼棒5の間に
充填し、さらにモンタージュトップ6の取り外しにより
生じた緊張側アンカーグロッケ3の先端部分の空間にキ
ャップ等を嵌め込んだり、コンクリートを充填したりし
て埋めこみ、プレストレス作業を終了するものである。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、弾性部材からなる外側部材と、金属部材からなる内
側部材によってモンタージュトップを構成したことによ
り、モンタージュトップを取り外すことのできるコンク
リートの乾き状態の範囲が広がると共に、モンタージュ
トップの取り外しが容易になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るプレストレス装置の埋設
時の状況を示した説明断面図である。
【図2】本考案の実施例に係るモンタージュトップの断
面図である。
【図3】本考案の実施例に係るモンタージュトップを構
成する外側部材の(a)は平面図であり、(b)は断面
図である。
【図4】本考案の実施例に係るモンタージュトップを構
成する内側部材の(a)は平面図であり、(b)は断面
図である。
【図5】内側部材を取り外す状態を説明した断面図であ
る。
【図6】内側部材を取り外した後の外側部材のみが残っ
た状態を示した断面図である。
【図7】(a)は従来のプレストレス装置に装着された
モンタージュトップを説明する断面図であり、(b)は
モンタージュトップを取り外した状態を説明する断面図
である。
【符号の説明】
1 型枠 2 コンクリート 3 緊張側アンカーグロッケ 4 固定側アンカーグロッケ 5 PC鋼棒 6 モンタージュトップ 7,8 テーパーナット 9,10 グラウトホース 11 シース 13,14 グロッケンジョイント 35 取付プレート

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレストレストコンクリート鋼棒(以
    下、PC鋼棒という)の両端部にアンカーグロッケを取
    付けてコンクリートの埋設されるプレストレス装置に利
    用され、このプレストレス装置の緊張側アンカーグロッ
    ケの端部にコンクリート型枠から突出するように設けら
    れるモンタージュトップにおいて、 弾性部材からなり、前記緊張側アンカーグロッケの端部
    から前記PC鋼棒の軸方向に沿って漸次径が大きくなる
    ように形成され、両端が開口された中空の円錐台形状を
    成す外側部材と、 金属部材からなり、前記外側部材の内周側面に当接し、
    両端が開口された円錐台形状を成すと共に、内側の所定
    の位置に前記PC鋼棒に対して着脱自在に取付られる取
    付プレートが設けられた内側部材と、 を具備することを特徴とするモンタージュトップ。
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