JP2001349001A - Pc鋼線の接続具 - Google Patents

Pc鋼線の接続具

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JP2001349001A
JP2001349001A JP2000167242A JP2000167242A JP2001349001A JP 2001349001 A JP2001349001 A JP 2001349001A JP 2000167242 A JP2000167242 A JP 2000167242A JP 2000167242 A JP2000167242 A JP 2000167242A JP 2001349001 A JP2001349001 A JP 2001349001A
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hole
steel wire
steel
wedge
sleeve
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JP2000167242A
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Osamu Fujiwara
修 藤原
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Suzuki Metal Industry Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Metal Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PC鋼線を挟持する楔を円錐孔へ強制的に押
し込むようにした、信頼性の高いPC鋼線の接続具を得
る。 【解決手段】 筒状本体2の両端部のねじ孔4に1対の
スリーブ5を螺合し、各スリーブ5に外端側へ先細りの
円錐孔5aを設ける。円錐孔5aにPC鋼線12を挿通
する孔7aを有しかつ周方向に3分割された円錐状の楔
7を嵌合する。筒状本体2の内部で1対の楔7の内端の
間に筒状のシム8を介装する。スリーブ5の外端面に複
数の工具係合孔6を設ける。スリーブ5をねじ孔4へ螺
合して楔7を外周側から絞り、PC鋼線12を圧搾する
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPC鋼線とPC鋼線
を互いに確実に接続するための接続具の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】PC鋼材は曲げ強度の高いPC(プレス
トレスト・コンクリート)桁などに使用され、20mを
超える長さのものも製造されている。例えば実願平4-09
2818号(実用新案登録第 2576231号)に開示されるよう
に、PC桁の製造設備は、地面の上に所要の間隔(例え
ばスパン100m)を存して1対の擁壁(アバツト)を
設置し、1対の擁壁の間に互いに平行に張り渡した複数
本のPC鋼線の一端を、定着具により一方の擁壁に固定
し、PC鋼線の他端を他方の擁壁に配設した油圧式緊張
機により緊張し、所定の引張荷重(例えば径15.2mm
のPC鋼7本撚線の場合で20t)を付与するようにな
つている。
【0003】PC鋼線は予め所定長さに切断して、各架
台の上に組み立てた各種の型枠に貫通され、接続具によ
り互いに連結したうえ緊張される。各型枠へコンクリー
トを流し込み、完全に固つたところで、PC鋼線の緊張
力を解放して、コンクリートに応力を導入後、接続具か
ら各PC鋼線の端部を引き出し、型枠を解体してPC桁
を得る。
【0004】従来のPC鋼線の接続具では、一方のPC
鋼線を端末が突き当るまで接続具へ押し込むことにより
楔にセツトし、他方のPC鋼線も同様に端部を接続具へ
押し込むことにより、2本のPC鋼線が互いに一体的に
接続される。しかし、ばねの力が必ずしも十分とはいえ
ず、大なる引張荷重が接続具に伝達されるために、PC
鋼線に滑りが生じ、引張荷重が減じてしまうことがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、PC鋼線を挟持する楔を円錐孔へ強制的に
押し込むようにした、信頼性の高いPC鋼線の接続具を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は筒状本体の両端部のねじ孔に1対の
スリーブを螺合し、各スリーブに設けた外端側へ先細り
の円錐孔に、PC鋼線を挿通する孔を有しかつ周方向に
3分割された円錐状の楔を嵌合し、前記筒状本体の内部
で1対の楔の内端の間に筒状のシムを介装し、前記スリ
ーブの外端面に複数の工具係合孔を設け、前記スリーブ
を前記ねじ孔へ螺合して前記楔を外周側から絞り、前記
PC鋼線を圧搾するようにしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明によれば、筒状本体の中央
部に左右1対の楔が当接する筒状のシムを配設し、筒状
本体のねじ孔へスリーブをねじ込むことにより、PC鋼
線を挟持する3分割体からなる楔が、スリーブの円錐孔
へ強く嵌合され、楔がPC鋼線に強く噛み込んでPC鋼
線を挟持する。
【0008】
【実施例】図1に示すように、PC桁(またはコンクリ
ート板)30を例えば橋梁の路面材として用いる場合
に、複数の桁30を長手方向に突き合せて、桁30に設
けた孔(シース孔)31へPC鋼線、具体的にはPC鋼
撚線12を挿通して引張力を加え、各桁30へ順に圧縮
荷重を与える。具体的には、桁30の一端壁面30aに
金属の支圧板10を当て、桁30のシース孔31へ挿通
した鋼撚線12の端部を緊締する定着具33を支圧板1
0に当てる。桁30の他方の端壁面30bへ支圧板10
を当て、接続具34の一方の端部つまり定着具33と同
様の部分に鋼撚線12の他端を、鋼撚線12に引張荷重
を与えた状態に緊締する。次いで、接続具34の他方の
端部に第2の桁30のシース孔31へ挿通した鋼撚線1
2の端部を接続し、第1の桁30の他端壁面30bに第
2の桁30の一端壁面30aを突き合せ、以下同様にし
て第2,第3の桁30を結合する。
【0009】図2に示すように、定着具33は桁30の
一端壁面に当てた支圧板10の通孔10aにPC鋼撚線
12を挿通し、PC鋼撚線12の端部を支圧板10に当
てたスリーブ5の円錐孔5aへ挿通し、かつ3分割体か
らなる楔7の軸心の孔7aへPC鋼撚線12を挿通し、
PC鋼撚線12を右方へ引つ張ると、楔7が円錐孔5a
へ引き込まれて楔7が鋼撚線12に食い込む。楔7の孔
7aの面には歯が形成され、PC鋼撚線12に強く食い
込むように構成される。
【0010】図3に示すように、本発明による金属製の
接続具34は、筒状本体2の両端部にねじ孔4が設けら
れ、各ねじ孔4にスリーブ5が螺合される。各スリーブ
5に外方へ先細りの円錐孔5aが設けられ、円錐孔5a
に周方向に3分割された円錐状の楔7が嵌挿される。楔
7にはPC鋼撚線12を係止する孔7aが設けられる。
楔7の内端はスリーブ5から僅かに突出され、左右1対
の楔7の間に筒状のシム8が配設される。シム8の通孔
8aにはPC鋼撚線12の端部が挿通される。防錆のた
めに、PC鋼撚線12の外端部には例えば熱硬化性の樹
脂が塗布され、ポリエチレン製のシース12aにより被
覆される。筒状本体2には径方向の通孔3が相対向して
設けられ、通孔3の一方から防錆材料を注入、他方から
内部の空気を抜くようになつている。
【0011】図4に示すように、筒状本体2の一端(左
端)には通孔10aを有する支圧板10が当てられ、P
C鋼撚線12の端部は通孔10aを経て楔7の孔7aへ
挟持される。筒状本体2の他端(右端)のスリーブ5の
外端面には複数の工具係合孔6が設けられ、図7に示す
ような、ハンドル38の先端に、孔6に係合するピン3
6とPC鋼撚線12を跨ぐ溝37とを有する工具40に
より、スリーブ5がねじ孔4へねじ込まれる。この時、
楔7はシム8の端面に当つて軸方向に移動できないか
ら、スリーブ5により楔7が絞られ、楔7がPC鋼撚線
12に強く食い込んでPC鋼撚線12を挟持する。
【0012】実際には、接続具34によりPC鋼撚線1
2と他のPC鋼撚線12とを接続するには、支圧板10
を桁30の端壁面30bへ当接し、PC鋼撚線12の端
部を通孔10aから引き出し、楔7によりPC鋼撚線1
2を挟んだうえスリーブ5の円錐孔5aへ嵌挿し、スリ
ーブ5を支圧板10へ押し当てる。公知の油圧式緊張機
によりPC鋼撚線12に緊張力を加えながら、楔7をス
リーブ5の円錐孔5aへ強く押し込む。
【0013】次いで、筒状本体2のねじ孔4をスリーブ
5に螺合して、筒状本体2の端部を支圧板10へ当て
る。筒状本体2の内部へシム8を挿入し、予め右側のス
リーブ5に第2のPC鋼撚線12の端部を挟む楔7を円
錐孔5aへ嵌挿したうえ、スリーブ5の孔6へピン36
を係合した工具40により、スリーブ5を筒状本体2の
ねじ孔4へ螺合する。
【0014】最後に、図4に示す円筒部21と小径円筒
部25を有するカバー20を接続具34に装着し、図1
に示すように、第2の桁30の端壁面30aに予め設け
た円筒部35へカバー20を挿入し、第2の桁30の端
壁面30aを既にPC鋼撚線12に緊張力を加えられた
第1の桁30の端壁面30bへ突き合せる。カバー20
は円筒部21の端面に設けたフランジ22を、支圧板1
0へボルトにより結合される。小径円筒部25はPC鋼
撚線12を覆う。円筒部21には防錆剤を注入する注入
孔23と、内部の空気を外部へ抜くための空気抜き孔2
4とが設けられる。PC鋼撚線12の端部を接続具34
に挟持する前に、カバー20は予め第2のPC鋼撚線1
2に外挿しておく。
【0015】図5に示すように、PC鋼撚線12は中心
に配した芯線41を囲むように、9本の細い鋼線42が
撚り合され、さらに9本の太い鋼線43が撚り合され
る。各鋼線41,42の間の隙間へ防錆剤を充填した
後、ポリエチレン製のシース12aにより覆われる。図
6に示すように、シース12aには2条の軸方向の突条
44が設けられ、さらに多数の環状の溝45が軸方向等
間隔に設けられる。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述のように、筒状本体の両端
部のねじ孔に1対のスリーブを螺合し、各スリーブに設
けた外端側へ先細りの円錐孔に、PC鋼線を挿通する孔
を有しかつ周方向に3分割された円錐状の楔を嵌合し、
前記筒状本体の内部で1対の楔の内端の間に筒状のシム
を介装し、前記スリーブの外端面に複数の工具係合孔を
設け、前記スリーブを前記ねじ孔へ螺合して前記楔を外
周側から絞り、前記PC鋼線を圧搾するようにしたもの
であり、左右1対の楔の内端がシムに当つており、筒状
本体のねじ孔へスリーブをねじ込むことにより、PC鋼
撚線を挟持する3分割体からなる楔が、スリーブの円錐
孔へ強く嵌合され、楔がPC鋼撚線に強く噛み込んでP
C鋼撚線が確実に挟持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるPC鋼線の接続具が適用されるコ
ンクリート桁の結合状態を示す平面図である。
【図2】定着具の側面断面図である。
【図3】本発明に係る接続具の側面断面図である。
【図4】銅接続具を保護するカバーの側面図である。
【図5】PC鋼撚線の断面図である。
【図6】シースの側面図である。
【図7】スリーブを螺合するために用いる工具の側面図
である。
【符号の説明】
2:筒状本体 3:通孔 4:ねじ孔 5:スリーブ
5a:円錐孔 6:工具係合孔 7:楔 7a:孔
8:シム 8a:孔 10:支圧板 10a:通孔 12:PC鋼撚線 12a:シース 20:カバー 2
1:円筒部 22:フランジ 23:注入孔 24:空
気抜き孔 25:小径円筒部 30:桁 31:シース
孔 33:定着具 34:接続具 35:円筒部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状本体の両端部のねじ孔に1対のスリー
    ブを螺合し、各スリーブに設けた外端側へ先細りの円錐
    孔に、PC鋼線を挿通する孔を有しかつ周方向に3分割
    された円錐状の楔を嵌合し、前記筒状本体の内部で1対
    の楔の内端の間に筒状のシムを介装し、前記スリーブの
    外端面に複数の工具係合孔を設け、前記スリーブを前記
    ねじ孔へ螺合して前記楔を外周側から絞り、前記PC鋼
    線を圧搾するようにしたことを特徴とするPC鋼線の接
    続具。
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Cited By (5)

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WO2014069848A1 (ko) * 2012-10-29 2014-05-08 주식회사 알오씨 링 고정 타입 철근 커플러
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JP2021110175A (ja) * 2020-01-14 2021-08-02 極東鋼弦コンクリート振興株式会社 拡幅用接続具及び定着方法

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Effective date: 20021218