JPH1037222A - コンクリート構造物の接合方法 - Google Patents

コンクリート構造物の接合方法

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Publication number
JPH1037222A
JPH1037222A JP8197663A JP19766396A JPH1037222A JP H1037222 A JPH1037222 A JP H1037222A JP 8197663 A JP8197663 A JP 8197663A JP 19766396 A JP19766396 A JP 19766396A JP H1037222 A JPH1037222 A JP H1037222A
Authority
JP
Japan
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members
tension
tendon
tensioning
jacks
Prior art date
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Pending
Application number
JP8197663A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Miwa
雅樹 三輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Seiko Co Ltd filed Critical Tokyo Seiko Co Ltd
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Publication of JPH1037222A publication Critical patent/JPH1037222A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊張材の端部相互の連結作業を容易に能率よ
く行なうことができるコンクリート構造物の接合方法を
提供する。 【解決手段】 互いに対向して配置した一対の函体1,
2にそれぞれ緊張材3,4を挿入して定着し、これら緊
張材3,4の端部を函体1,2の端面から導出するとと
もにその導出端部に、互いに連結可能な連結部材5,6
を取り付け、各函体1,2の端面と各緊張材3,4の端
部との間にそれぞれ押込みジャッキ25,26を配設
し、これら押込みジャッキ25,26により各緊張材
3,4を函体1,2から導出する方向に押し出して緊張
力を付加し、この状態で一方の緊張材3の端部と他方の
緊張材4の端部とを前記連結部材5,6を介して連結
し、この連結後に前記各押込みジャッキ25,26を取
り外して前記両緊張材3,4を均等に緊張させ、この緊
張力で互いに対向した前記一対の函体1,2を接合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリート構
造物同士をPC鋼材等の緊張材を用いて接合する接合方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば海底に施工する沈埋トンネルにお
いては、コンクリート構造物である筒状の函体を複数海
底に順次沈設し、これら函体の端部同士をPC鋼材等の
緊張材を用いて接合し、一連のトンネル構造に構成して
いる。
【0003】すなわち、各函体にはそれぞれ緊張材が挿
入されて定着され、接合する両函体からその緊張材の端
部を導出し、これら緊張材に張力を加えながらその端部
同士を連結部材を介して連結し、その緊張材の張力で函
体同士を接合する。
【0004】そして従来においては、その一対の緊張材
を連結する際には、函体から導出した一方の緊張材の端
部と他方の緊張材の端部との間に、その両者に跨がるよ
うに油圧ジャッキを設け、この油圧ジャッキにより両緊
張材を互いに接近する方向に引き寄せて緊張力を付加
し、この状態で一方の緊張材の端部に取り付けられた連
結部材と、他方の緊張材の端部に取り付けられた連結部
材とを連結し、この後、前記油圧ジャッキを取り外すよ
うにしている。
【0005】これにより、その連結された両緊張材の全
長に亘って均等な張力が加わり、この張力で両函体の端
部同士が止水用のガスケットを介して密着し、一連のト
ンネルとして構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の手段においては、一方の緊張材の端部と他方の
緊張材の端部との間に跨がるように油圧ジャッキを設け
ているため、その油圧ジャッキで両緊張材に緊張力を付
加してその一方の緊張材の端部の連結部材と、他方の緊
張材の端部の連結部材とを手作業で連結する際に、その
両緊張材の端部間に跨がって配置している油圧ジャッキ
が邪魔となり、その連結作業に手間が係り、作業能率が
低下してしまう難点がある。
【0007】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、緊張材の端部相互
の連結作業を容易に能率よく行なうことができるコンク
リート構造物の接合方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、互いに対向して配置した一対のコ
ンクリート構造物にそれぞれ緊張材を挿入して定着し、
これら緊張材の端部を前記コンクリート構造物の端面か
ら導出するとともにその導出端部に、互いに連結可能な
連結部材を取り付け、各コンクリート構造物の端面と各
緊張材の端部との間にそれぞれ押込みジャッキを配設
し、これら押込みジャッキにより各緊張材をコンクリー
ト構造物から導出する方向に押し出して緊張力を付加
し、この状態で一方の緊張材の端部と他方の緊張材の端
部とを前記連結部材を介して連結し、この連結後に前記
各押込みジャッキを取り外して前記両緊張材を均等に緊
張させ、この緊張力で互いに対向した前記一対のコンク
リート構造物を接合するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1には、コンクリート
構造物である沈埋トンネル用の函体同士を接合した部分
の構造を示してある。筒状に形成された一方の函体1お
よび他方の函体2には、それぞれその周壁の長手方向に
沿って複数本のPC鋼材等の緊張材3,4が均等的に挿
入され、定着されている。
【0010】各緊張材3,4の端部は函体1,2の端面
からそれぞれ導出され、その一方の緊張材3の導出端部
に第1の連結部材5が、他方の緊張材4の導出端部に第
2の連結部材6がそれぞれ取り付けられている。
【0011】そして、各緊張材3,4に緊張力が付加さ
れた状態のもとでその端部同士が前記連結部材5,6を
介して互いに連結され、この連結された両緊張材3,4
の緊張力により一方の函体1の端部と、他方の函体2の
端部とが止水用のガスケット7を介して互いに密着する
ように接合されている。
【0012】図2には、両緊張材3,4の連結部の構造
を拡大して示してあり、各緊張材3,4の端部にはそれ
ぞれ金属製の圧着スリーブ9,10が取り付けられ、こ
れら圧着スリーブ9,10の外周にそれぞれねじ9a,
10aが刻設されている。
【0013】そして一方の圧着スリーブ9の外周に第1
の連結部材5が、他方の圧着スリーブ10の外周に第2
の連結部材6がそれぞれ遊嵌されている。これら第1お
よび第2の連結部材5,6は、それぞれ一端側に端壁を
有し、他端側が開放する筒状に形成されている。
【0014】そして、第1の連結部材5における端壁に
は緊張材3の圧着スリーブ9の外径より十分に大きな口
径の挿通口12が形成され、この挿通口12を緊張材3
の圧着スリーブ9が挿通し、この圧着スリーブ9の先端
部にナット13が螺着されている。
【0015】また、第2の連結部材6における端壁には
緊張材4の圧着スリーブ10の外径より僅かに大きな口
径の挿通口14が形成され、この挿通口14を緊張材4
の圧着スリーブ10が挿通し、この圧着スリーブ10の
先端部にナット15が螺着されている。
【0016】第1の連結部材5の開放側端部の内周には
ねじ5aが刻設され、第2の連結部材6の開放側端部の
外周には第1の連結部材5のねじ5aに対応するねじ6
aが刻設されている。そして各緊張材3,4が緊張する
状態のもとで、第1の連結部材5のねじ5aに第2の連
結部材6のねじ6aが螺合し、この螺合で一方の緊張材
3と他方の緊張材4とが連結され、その緊張力により函
体1,2相互の接合が図られている。
【0017】緊張材3,4の連結作業手順を説明する
と、まず図3(a)に示すように、各函体1,2の端面
からそれぞれ緊張材3、4の圧着スリーブ9、10を突
出させる。そして図3(b)に示すように、その一方の
圧着スリーブ9の外周に第1の連結部材5を遊嵌し、か
つその圧着スリーブ9の先端部にナット13を螺着し、
また他方の圧着スリーブ10の外周に第2の連結部材6
を遊嵌し、かつその圧着スリーブ10の先端部にナット
15を螺着する。
【0018】次に、図4(c)に示すように、第1およ
び第2の連結部材5,6をそれぞれナット13,15の
配置側に押し寄せるとともに、圧着スリーブ9,10の
中間部の外周に止め部材18,19をそれぞれボルト2
0を介して取り付ける。さらに一方の圧着スリーブ9の
外周には、前記止め部材18とナット13との間に介在
するように押しピース21を取り付け、また他方の圧着
スリーブ10の外周には止め部材19と連結部材6との
間に介在するように、押しピース22を取り付ける。
【0019】そして一方の函体1の端面と前記止め部材
18との間、および他方の函体2の端面と前記止め部材
19との間に、それぞれ例えば油圧式の押込みジャッキ
25,26を嵌め込む。前記各押込みジャッキ25,2
6は油圧力で突出する複数のプランジャ27を備えてお
り、これらプランジャ27が止め部材18,19の端面
に均等的に接するように配置する。
【0020】このような状態のもとで、各押込みジャッ
キ25,26に油圧をかけ、各プランジャ27を徐々に
突出させる。この突出により、圧着スリーブ9,10が
止め部材18,19および押しピース21,22を介し
て加圧され、それぞれ函体1,2の外方側に向かって押
し出され、緊張材3,4に徐々に緊張力が加わる。そし
て、第1の連結部材5と第2の連結部材6とが互いに接
近して突き当たるから、この後、図4(d)に示すよう
に、第1の連結部材5のねじ5aに対して第2に連結部
材6のねじ6aを螺合し、工具等を用いる作業でその螺
合部を締め付け、第1の連結部材5と第2の連結部材6
とを連結する。
【0021】次に、各押込みジャッキ25,26の油圧
力を解除し、圧着スリーブ9,10から各押込みジャッ
キ25,26、止め部材18,19、押しピース21,
22をそれぞれ取り外す。これにより緊張材3,4の両
者に均等な緊張力が加わり、この緊張力で函体1,2の
端面同士が止水用のガスケット7を介して密着する。な
お、緊張材3,4に加える緊張力としては、例えばその
緊張材3,4の破断荷重の4〜10%程度の荷重とす
る。
【0022】このような接合方法においては、一方の緊
張材3と他方の緊張材4とを個々の押込みジャッキ2
5,26で押し出してその一方の緊張材3の連結部材5
と他方の緊張材4の連結部材6とを互いに接近させるよ
うにしているから、その一方の連結部材5と他方の連結
部材6とを連結する際に、前記各押込みジャッキ25,
26が何ら作業上の邪魔となることがなく、したがって
その連結作業を容易に能率よく行なえ、作業能率が向上
する。
【0023】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、連
結すべき一対の連結部材の両側に離れてそれぞれ押込み
ジャッキが配置するため、その押込みジャッキが連結部
材の連結作業時に何ら作業上の邪魔となることがなく、
このため連結部材の連結作業を容易に能率よく行なうこ
とができ、作業能率が向上する利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による函体相互の接合部
の構造を示す断面図。
【図2】その接合部における緊張材の連結構造を示す断
面図。
【図3】その緊張材の連結手順の前半の工程を順に示す
断面図。
【図4】その緊張材の連結手順の後半の工程を順に示す
断面図。
【符号の説明】
1,2…函体(コンクリート構造物) 3,4…緊張材 5,6…連結部材 25,26…押込みジャッキ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向して配置した一対のコンクリー
    ト構造物にそれぞれ緊張材を挿入して定着し、これら緊
    張材の端部を前記コンクリート構造物の端面から導出す
    るとともにその導出端部に、互いに連結可能な連結部材
    を取り付け、各コンクリート構造物の端面と各緊張材の
    端部との間にそれぞれ押込みジャッキを配設し、これら
    押込みジャッキにより各緊張材をコンクリート構造物か
    ら導出する方向に押し出して緊張力を付加し、この状態
    で一方の緊張材の端部と他方の緊張材の端部とを前記連
    結部材を介して連結し、この連結後に前記各押込みジャ
    ッキを取り外して前記両緊張材を均等に緊張させ、この
    緊張力で互いに対向した前記一対のコンクリート構造物
    を接合することを特徴とするコンクリート構造物の接合
    方法。
JP8197663A 1996-07-26 1996-07-26 コンクリート構造物の接合方法 Pending JPH1037222A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103912015A (zh) * 2012-12-31 2014-07-09 中交第一航务工程局有限公司 管节拉合系统
CN104612180A (zh) * 2015-02-16 2015-05-13 中交一航局第二工程有限公司 一种用于海底沉管隧道沉管管节分离装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103912015A (zh) * 2012-12-31 2014-07-09 中交第一航务工程局有限公司 管节拉合系统
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