JP7388703B2 - 拡幅用接続具及び定着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、既設PC構造体の拡幅に伴って拡幅PC鋼材と既設PC鋼材とを接続する拡幅用接続具及び拡幅用接続具を用いた定着方法に関する。
橋梁などのPC構造体を拡幅する場合、拡幅部分の床版や桁にPC鋼材を定着させる。このとき、既設部分の定着装置と拡幅部分の定着装置とを連結する接続具を用い、既設部分と拡幅部分の横締めを行っている。
従来は、既設の定着装置の外周にネジ溝を形成し、接続具を既設の定着装置に対して螺合締結する。接続具は、拡幅部分に敷設されるPC鋼材の一端が固定される。拡幅部分のPC鋼材の他端において定着装置を介して緊張力を付与することで、既設部分の再緊張と共に拡幅部分の緊張を行っていた(例えば、特許文献1,非特許文献1)。
実公昭35-25547号公報
「PC床版の拡幅構造に関する実験的研究」,プレストレスコンクリート学会 第24回シンポジウム論文集(2015年10月),420ページ,図4
上述した既知の手法は、既設定着装置に対して接続具を螺合締結しなければならないため、既設定着装置(例えば、メス部材)には、その外周にネジ溝が形成されたものでなければならない。つまり、ネジ溝が形成されていない既設定着装置には接続具を締結することができなかった。また、既設定着装置を、外周にネジ溝が形成されたものに交換する場合、既設PC鋼材に付与された緊張力を緩めるなどの作業を含む交換作業が発生し、作業コストが嵩む問題がある。
そこで本発明の目的は、予め接続具との接続構造を備えていない既設PC構造体の既設定着装置に対する拡幅用接続具及び定着方法を提供することにある。
(1)本願発明は、既設PC構造体の既設PC鋼材と拡幅部分に敷設される拡幅PC鋼材とにそれぞれ接続し、拡幅部分において定着固定される拡幅PC鋼材の緊張に伴って既設PC鋼材を再緊張させるための拡幅用接続具である。本拡幅用接続具は、既設PC構造体から露出した既設PC鋼材のくさび定着具を取り囲むスリーブ部材と、くさび定着具とスリーブ部材との間に挿入されるウェッジ部材とを有する1次側接続ユニットと、拡幅PC鋼材の一端が固定される2次側接続ユニットと、1次側接続ユニットと2次側接続ユニットとを連結する連結部材と、を有する。
(2)上記(1)において、上記スリーブ部材は、既設のくさび定着具が挿通する挿通孔と、挿通孔の周囲に延設され、連結部材の一端側が固定されるフランジ部とを備えるように構成することができる。また、上記2次側接続ユニットは、拡幅PC鋼材が挿通する鋼材挿通孔と、鋼材挿通孔の周囲に延設され、連結部材の他端側が固定される延設部とを備えるように構成することができ、フランジ部と延設部とが連結部材によって連結されるように構成することができる。
(3)上記(1)又は(2)において、既設のくさび定着具に当接するとともに、既設PC鋼材の軸方向に延びる挿通部が形成された位置決め部材をさらに備えるように構成することができる。このとき、位置決め部材は、1次側接続ユニットと2次側接続ユニットの間に配置することができ、挿通部の一端側に既設のくさび定着具から突出する既設PC鋼材が挿入されるとともに、挿通部の他端側に2次側接続ユニットから突出する拡幅PC鋼材が挿入されるように配置することができる。
(4)上記(3)において、拡幅PC鋼材の一端は、2次側接続ユニットに対して圧着グリップで固定することができる。このとき、位置決め部材は、挿通部の他端側に圧着グリップから突出する拡幅PC鋼材が挿入されるとともに、挿通部の他端側において圧着グリップと当接し、既設のくさび定着具と圧着グリップとの間で挟まれるように配置することができる。
(5)上記(3)において、拡幅PC鋼材の一端は、2次側接続ユニットに対して2次側くさび定着具で固定することができる。このとき、位置決め部材は、挿通部の他端側に2次側くさび定着具から突出する拡幅PC鋼材が挿入されるとともに、挿通部の他端側において2次側くさび定着具と当接し、既設のくさび定着具と2次側くさび定着具との間で挟まれるように配置することができる。
(6)上記(3)から(5)において、上記位置決め部材は、2次側接続ユニットに一端が固定され、1次側接続ユニットに向かって延びる固定部材と連結するように構成することができる。
(7)本願発明は、既設PC構造体の既設PC鋼材と拡幅部分に敷設される拡幅PC鋼材とにそれぞれ接続し、拡幅部分において定着固定される拡幅PC鋼材の緊張に伴って既設PC鋼材を再緊張させる定着方法である。本定着方法は、既設PC構造体から露出した既設PC鋼材のくさび定着具を取り囲むようにスリーブ部材を設置し、くさび定着具とスリーブ部材との間にウェッジ部材を挿入する第1工程と、拡幅PC鋼材の一端が固定された接続プレートを、拡幅PC鋼材と既設PC鋼材とが同一軸上となるように配置する第2工程と、スリーブ部材と接続プレートとを連結部材で連結する第3工程と、拡幅部分のコンクリート打設後に、拡幅PC鋼材の他端に設けられた定着装置を介して拡幅PC鋼材に緊張力を付与する第4工程と、を含む。
本発明によれば、予め接続具との接続構造を備えていない既設PC構造体の既設定着具との接続を容易かつ適切に行うことができ、拡幅部分と共に既設部分の緊張の作業効率も向上させることができる。
第1実施形態の拡幅用接続具及び定着方法が適用される橋梁の概略図である。 第1実施形態の拡幅用接続具及び定着方法が適用された拡幅領域の橋梁の概略図である。 第1実施形態の拡幅用接続具を示す図である。 第1実施形態の拡幅用接続具を用いた定着方法を説明するための図である。 図4に続く、第1実施形態の定着方法を説明するための図である。 図5に続く、第1実施形態の定着方法を説明するための図であり、(a)は、2次側接続ユニットと拡幅PC鋼材との圧着グリップによる固定状態を示す図であり、(b)は、位置決め部材が取り付けられた状態を示す図である。 図6に続く、第1実施形態の定着方法を説明するための図であり、拡幅PC鋼材が固定された2次側接続ユニットと、1次側接続ユニットとを連結する態様を説明するための図である。 第1実施形態の拡幅用接続具によって既設PC鋼材(既設くさび定着具)と拡幅PC鋼材とが連結された状態を示す図である。 図8の例において、拡幅用接続具の周囲にカプラーシース(カバー部材)を取り付けた態様を示す図である。 第1実施形態の拡幅用接続具の変形例を示す図である。
以下、実施形態につき、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1から図10は、第1実施形態を示す図である。図1は、本実施形態の拡幅用接続具1及び拡幅用接続具1を用いた定着方法が適用される橋梁の概略図である。図2は、拡幅領域の橋梁の概略図である。
図1及び図2に示すように、拡幅用接続具1は、既設PC構造体である橋梁の既設PC鋼材Sと、拡幅部分に新たに敷設される拡幅PC鋼材S1とを接続し、拡幅部分において定着装置200を介して固定される拡幅PC鋼材S1の緊張に伴い、既設PC鋼材Sを再緊張させるための接続具である。
なお、以下の説明では、床版の拡幅を一例に説明するが、例えば、拡幅によって増設される主桁にも適用することができる。また、橋梁に限らず、PC工法が適用された既設PC構造体に適用することもできる。また、各図において、X方向は、幅員方向、Z方向は上下方向、Y方向は、幅員方向に直交する方向である。
図3は、本実施形態の拡幅用接続具1を示し、拡幅用接続具1を上方から見た図(X-Y平面視)である。拡幅用接続具1は、1次側接続ユニット10、2次側接続ユニット20、及び1次側接続ユニット10と2次側接続ユニット20とを連結する連結部材30を含んで構成されている。
まず、既設のPC床版の端部には、既設の定着装置100が設けられ、既設PC鋼材Sが定着されている。既設定着装置100は、全体が円筒形状のくさび定着具であり、支圧板110に当接するメス部材101と、メス部材101に挿入されるオス部材102を備え、メス部材101及びオス部材102によるくさび定着により、既設PC鋼材Sが固定されている。
1次側接続ユニット10は、既設PC床版(既設PC構造体)から露出した既設PC鋼材Sの既設定着装置(くさび定着具)100を取り囲むスリーブ部材11と、既設定着装置100とスリーブ部材11との間に挿入されるウェッジ部材12と、を備えている。
スリーブ部材11は、既設定着装置100が挿通可能な挿通孔11aと、挿通孔11aの周囲に延設され、連結部材30の一端側が固定されるフランジ部11bが設けられている。挿通孔11は、内部にメス部材101を挿通させた状態で、ウェッジ部材12分の隙間が確保される大きさに形成されている。また、挿通孔11aは、外側に向かってテーパ状に形成されており、ウェッジ部材12とくさび嵌合する。
本実施形態では、既設定着装置100に対して1次側接続ユニットをくさび作用により固定するので、既設定着装置100が予め接続具との接続構造を備えていなくても、容易に接続することができるとともに、既設定着装置100と拡幅用接続具1との強固な固定を実現することができる。
フランジ部11bは、スリーブ部材11の周囲に形成されたY方向に幅広のフランジであり、既設部分のコンクリート又は支圧板110に当接する。また、フランジ部11bには、連結部材30が締結されるボルト孔11cが形成されている。ボルト孔11cは、挿通孔11aを挟んで左右に2つ形成され、内周面はネジ溝が形成されている。
2次側接続ユニット20は、拡幅PC鋼材S1の一端が固定されるプレート部材であり、拡幅PC鋼材S1が挿通する鋼材挿通孔21と、鋼材挿通孔21の周囲に延設され、連結部材の他端側が固定される延設部22とを有する。延設部22には、PC鋼材S,S1の軸方向において、1次側接続ユニット10のボルト孔11cに対応した位置に、ボルト挿通孔23がそれぞれ形成されている。また、後述する位置決め部材40の固定部材44を2次側接続ユニット20に固定するための固定孔24が設けられている。
拡幅PC鋼材S1の一端は、2次側接続ユニット20に対して圧着グリップ210で固定される。圧着グリップ210は、拡幅PC鋼材S1の周囲に設けられ、鋼材挿通孔21周囲の当接面と接触しているので、2次側接続ユニット20からの離脱が阻止される。
連結部材30は、一端側にボルト孔11cとネジ嵌合するネジ溝が形成されており、多端側は、ナット31とネジ嵌合するネジ溝が形成されている。ボルト挿通孔23に連結部材30を挿通させてボルト孔11cまで移動させ、ボルト孔11cにネジ嵌合させると共に、ナット23で2次側接続ユニット20(延設部22)に締結固定する。このように、1次側接続ユニット10のフランジ部11bと2次側接続ユニット20の延設部22とが連結部材30によって連結されることで、既設PC鋼材Sと、拡幅部分に新たに敷設される拡幅PC鋼材S1とを間接的に接続する。
1次側接続ユニット10と2次側接続ユニット20との間には、位置決め部材40を設けることができる。位置決め部材40は、既設の定着装置100のオス部材102の端面に当接する押さえ部材41と、押さえ部材41を支持又は/及び固定するための固定部材44とを含んで構成されている。固定部材44は、2次側接続ユニット20に一端が固定され、1次側接続ユニット10(押さえ部材41)に向かって延びる棒状の部材である。固定部材44は、押さえ部材41にされたボルト孔43に挿入されると共に、2次側接続ユニット20の固定孔24に挿入され、押さえ部材41を2次側接続ユニット20に固定する。
押さえ部材41は、既設PC鋼材Sの軸方向に延びる挿通部42が形成され、内部は既設PC鋼材S及び拡幅PC鋼材S1が挿通可能な大きさに形成されている。押さえ部材41は、1次側接続ユニット10と2次側接続ユニット20との間において、挿通部42の一端側に、既設の定着装置100から突出する既設PC鋼材Sの端部が挿入されるとともに、挿通部42の他端側に、2次側接続ユニット20から突出する拡幅PC鋼材S1の端部が挿入されるように構成している。
押さえ部材41の端面41aを、圧着グリップ210に当接させ、端面41bがオス部材102の端面に当接させると、挿通部42の内部に既設PC鋼材Sの端部と拡幅PC鋼材S1の端部とがそれぞれ両側から挿入された状態となる。このとき、押さえ部材41が既設定着装置100と圧着グリップ210との間で挟持されることになる。押さえ部材41により、既設PC鋼材Sと拡幅PC鋼材S1とがX方向(幅員方向)において同一軸上に位置決めされる。
図4から図9は、本実施形態の拡幅用接続具1を用いた定着方法を説明するための図である。図4に示すように既設PC構造体から既設定着装置100が露出している。この状態で、図5に示すように、スリーブ部材11を既設定着装置100の周囲を囲むように設置し、挿通孔11aと既設定着装置100との隙間にウェッジ部材12を挿入する。1次側接続ユニット10は、くさび嵌合によって既設定着装置100に固定される。
一方、2次側接続ユニット20を準備する。図6(a)に示すように、拡幅PC鋼材S1の端部を鋼材挿通孔21に挿通させ、鋼材挿通孔21から突出している部分に圧着グリップ210を固定する。続いて、図6(b)に示すように、押さえ部材41の挿通部42に圧着グリップ210から突出する拡幅PC鋼材S1の端部を挿入して端面41aと圧着グリップ210の端面とが当接した状態にセットし、固定孔24に挿通された固定部材44を用いて、2次側接続ユニット20に押さえ部材41を固定する。
図7において、拡幅PC鋼材S1及び位置決め部材40が取り付けられた2次側接続ユニット20を、既設定着装置100に固定された1次側接続ユニット10に押し当て、押さえ部材41の挿通部42の内部に、既設定着装置100から突出している既設PC鋼材Sの端部を挿入させつつ、端面41bを既設定着装置100に当接させるようにセッティングする。この状態で、2つの連結部材30それぞれを、2次側接続ユニット20のボルト挿通孔23に挿入して、1次側接続ユニットのボルト孔11cまで移動させる。そして、ボルト孔11cに連結部材30をネジ嵌合で固定すると共に、ナット23で2次側接続ユニット20(延設部22)に締結固定する。
図8は、拡幅用接続具1によって既設PC鋼材S(既設定着装置100)と拡幅PC鋼材S1とが連結された状態を示す図である。また、図9は、図8の例において、拡幅用接続具1の周囲にカプラーシース(カバー部材)を取り付けた態様を示す図である。カプラーシース内にグラウドを充填し、その後、Z方向上面側及び下面側に鉄筋を配置して、根クリードの打設作業を行う。拡幅部分のコンクリート打設後に、拡幅PC鋼材S1の他端に設けられた定着装置200を介して拡幅PC鋼材S1に緊張力を付与することで、拡幅PC鋼材S1の緊張と共に既設PC鋼材Sの再緊張を行うことができる。
このように本実施形態の定着方法は、以下の工程を含む。
A)既設PC構造体から露出した既設PC鋼材Sのくさび定着具(既設定着装置100)を取り囲むようにスリーブ部材11を設置し、くさび定着具とスリーブ部材11との間にウェッジ部材12を挿入する工程(1次側接続ユニットの固定作業)、
B)拡幅PC鋼材S1の一端が固定された接続プレート(2次側接続ユニット20)を、拡幅PC鋼材S1と既設PC鋼材Sとが同一軸上となるように配置する工程、
C)スリーブ部材11と接続プレートとを連結部材30で連結する工程、
D)拡幅部分のコンクリート打設後に、拡幅PC鋼材S1の他端に設けられた定着装置200(メス部材201,オス部材202)を介して拡幅PC鋼材S1を引っ張り、拡幅PC鋼材S1及び既設PC鋼材Sに緊張力を付与する工程。
本実施形態の定着方法は、予め接続具との接続構造を備えていない既設PC構造体の拡幅に伴う定着作業の効率を向上させることができる。すなわち、接続具との接続構造を備えていない既設PC構造体の既設定着装置100に対し、既設PC鋼材Sに付与された緊張力を緩めるなどの作業を含む交換作業を行うことなく接続具を設置し、拡幅部分の緊張力付与と共に既設PC鋼材Sの再緊張を円滑に行うことができる。
なお、本実施形態の拡幅用接続具1は、位置決め部材40を省略することが可能である。つまり、拡幅PC鋼材S1の一端が固定された2次側接続ユニット20を、拡幅PC鋼材S1と既設PC鋼材Sとが同一軸上となるように配置し、両者を連結部材30で連結固定することで、位置決め部材40を適用しなくても、同一軸上に位置決めすることができる。
図10は、拡幅用接続具の変形例を示す図である。上記説明では、2次側接続ユニット20において、拡幅PC鋼材S1の一端が、圧着グリップ210で固定されているが、図10に示すように、くさび定着具(2次側くさび定着具)220を用いて固定することもできる。この場合、位置決め部材40は、挿通部42の他端側にくさび定着具220から突出する拡幅PC鋼材S1が挿入されるとともに、挿通部の他端側において、くさび定着具220(メス部材221に挿入されるオス部材222)と端面41aとが当接し、既設定着装置100とくさび定着具220との間で挟持される。
1 拡幅用接続具
10 1次側接続ユニット
11 スリーブ部材
11a 挿通孔
11b フランジ部
11c ボルト孔
12 ウェッジ部材
20 2次側接続ユニット
21 鋼材挿通孔
22 延設部
23 ボルト挿通孔
24 固定孔
30 連結部材
31 ナット
40 位置決め部材
41 押さえ部材
41a,41b 端面
42 挿通部
43 ボルト孔
44 固定部材
100 既設定着装置
101 メス部材
102 オス部材
110 支圧板
200 定着装置(拡幅領域)
201 メス部材
202 オス部材
210 圧着グリップ
220 くさび定着具
221 メス部材
222 オス部材
S 既設PC鋼材
S1 拡幅PC鋼材

Claims (7)

  1. 既設PC構造体の既設PC鋼材と拡幅部分に敷設される拡幅PC鋼材とにそれぞれ接続し、拡幅部分において定着固定される前記拡幅PC鋼材の緊張に伴って前記既設PC鋼材を再緊張させるための拡幅用接続具であって、
    既設PC構造体から露出した前記既設PC鋼材のくさび定着具を取り囲むスリーブ部材と、前記くさび定着具と前記スリーブ部材との間に挿入されるウェッジ部材とを有する1次側接続ユニットと、
    前記拡幅PC鋼材の一端が固定される2次側接続ユニットと、
    前記1次側接続ユニットと前記2次側接続ユニットとを連結する連結部材と、
    を有することを特徴とする拡幅用接続具。
  2. 前記スリーブ部材は、既設のくさび定着具が挿通する挿通孔と、前記挿通孔の周囲に延設され、前記連結部材の一端側が固定されるフランジ部とを備え、
    前記2次側接続ユニットは、前記拡幅PC鋼材が挿通する鋼材挿通孔と、前記鋼材挿通孔の周囲に延設され、前記連結部材の他端側が固定される延設部とを備え、
    前記フランジ部と前記延設部とが前記連結部材によって連結されることを特徴とする請求項1に記載の拡幅用接続具。
  3. 既設のくさび定着具に当接するとともに、前記既設PC鋼材の軸方向に延びる挿通部が形成された位置決め部材をさらに備え、
    前記位置決め部材は、前記1次側接続ユニットと前記2次側接続ユニットの間に配置され、前記挿通部の一端側に既設のくさび定着具から突出する前記既設PC鋼材が挿入されるとともに、前記挿通部の他端側に前記2次側接続ユニットから突出する前記拡幅PC鋼材が挿入されることを特徴とする請求項1又は2に記載の拡幅用接続具。
  4. 前記拡幅PC鋼材の一端は、前記2次側接続ユニットに対して圧着グリップで固定されており、
    前記位置決め部材は、前記挿通部の他端側に前記圧着グリップから突出する前記拡幅PC鋼材が挿入されるとともに、前記挿通部の他端側において前記圧着グリップと当接し、既設のくさび定着具と前記圧着グリップとの間で挟まれていることを特徴とする請求項3に記載の拡幅用接続具。
  5. 前記拡幅PC鋼材の一端は、前記2次側接続ユニットに対して2次側くさび定着具で固定されており、
    前記位置決め部材は、前記挿通部の他端側に前記2次側くさび定着具から突出する前記拡幅PC鋼材が挿入されるとともに、前記挿通部の他端側において前記2次側くさび定着具と当接し、既設のくさび定着具と前記2次側くさび定着具との間で挟まれていることを特徴とする請求項3に記載の拡幅用接続具。
  6. 前記位置決め部材は、前記2次側接続ユニットに一端が固定され、前記1次側接続ユニットに向かって延びる固定部材と連結されることを特徴とする請求項3から5のいずれか1つに記載の拡幅用接続具。
  7. 既設PC構造体の既設PC鋼材と拡幅部分に敷設される拡幅PC鋼材とにそれぞれ接続し、拡幅部分において定着固定される前記拡幅PC鋼材の緊張に伴って前記既設PC鋼材を再緊張させる定着方法であって、
    既設PC構造体から露出した前記既設PC鋼材のくさび定着具を取り囲むようにスリーブ部材を設置し、前記くさび定着具と前記スリーブ部材との間にウェッジ部材を挿入する第1工程と、
    前記拡幅PC鋼材の一端が固定された接続プレートを、前記拡幅PC鋼材と前記既設PC鋼材とが同一軸上となるように配置する第2工程と、
    前記スリーブ部材と前記接続プレートとを連結部材で連結する第3工程と、
    拡幅部分のコンクリート打設後に、前記拡幅PC鋼材の他端に設けられた定着装置を介して前記拡幅PC鋼材に緊張力を付与する第4工程と、
    を含むことを特徴とする緊張材の定着方法。
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