JPS5847871A - ポストテンシヨン用鋼材定着具のポケツトフオ−マ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、コンクリート構造体にストレス（圧縮応力
）を与えるケーブル或いは鋼棒等の鋼材を、当該構造体
各こ定着させる作業、特に、コンクリート固化後に鋼材
に張力を付与するポストテンショニング方式の作業にお
いて使用されるポケットフォーマに関する。

ポストテンショニング方式のプリストレストコンクＩＪ
　−ト構造体を造る場合、定着具を、防錆等の面から構
造体端面より内側に配置する工法を採るのが一般的であ
り、か＼る工法においては、コンクリートの固化中に定
着具を定位置に保持すると共に、緊張作業用空間を設け
ることを目的とした装置（以下、これをポケットフォー
マという）が使用される。

第１図に示すのが従来のそれであり、コンクリート打設
前に、緊張作業用鋼材１を通した定着具２の開口部のね
じ３にポケットフォーマ４の一端をねじ係合し、さらｔ
こ、フォーマの他端に形成したねじ軸５をコンクリート
型枠６の取付穴７に通し、軸５に係合したナツト８を締
付けてポケットフォーマ４を型枠６に固定している。こ
のようにしてコンクリートを打設し、その固化後、ナツ
ト８を緩めて型枠６を取外し、次いでフォーマ４を定着
具２から外すと構造体の端面に緊張作業用空間が形成さ
れる。

しかしながら、上記構成のポケットフォーマは。

表面にコンクリートが付着し、さらに、コンクリート打
設時に定着具のねじ部に未固化コンクリートが流入する
こともあって、相当大きな力で回転させないと取外せな
い欠点がある。そこで、フォーマ表面及び定着具のねじ
部にグリース等の潤滑剤を塗布して先の欠点を補なって
いるが、この方法を採ると、しかる後に緊張作業用空間
をモルタルで密閉する際、残存潤滑剤に邪魔されてコン
クリートとモルタルが密着せず、その隙間から雨水等が
流入して鋼材及び定着具が腐蝕したり、或いは詰め込ん
だモルタルが剥落することがある。

また、従来のポケットフォーマは、弾性に乏しい材料を
使用しているので、定着具開口部への未固化コンクリー
トの流入が多く、定着具の中心穴が目づまりして楔９の
打込みに支障を来たすこともある。

この発明は、上記の欠点を解消するためになされたもの
で、その目的は、未固化コンクＩＪ　−トの流入に対す
るシール性に優れると共に、潤滑剤を使わなくても構造
体より容易に取外すことのできるポケットフォーマを提
供することにある。

以下、この発明を添付第２図に基いて説明する。

図に示すように、この発明のポケットフォーマ１０は、
一端が定着具２の開口部に係合する中空支持スピンドル
１１と、このスピンドルに外嵌されて定着具２とコンク
リート型枠６との間に介在される先細テーパ状の成形体
１２及びスプリング１３によって構成される。

上記スピンドル１１は、ポリプロピレン等、比較的硬質
の合成樹脂や金属等から成るものであって、その一端部
外周に定着具の開口部内面に形成された雌ねじ３に係合
する雄ねじ１４を設け、さらに、このねじの後方にスプ
リング１３の一端を係止する段部１５を、設けである。

このスピンドルの他端部は、従来のポケットフォーマと
同様のねじ軸１６とされ、この軸には型枠６を押圧する
ナツト１７が係合している。

なお、スピンドル１１と定着具２の係合は、上記ねじの
ほか、雌雄の関係となる突起物或いはりブ等を設けて行
ってもよい。

成形体１２は、緊張作業用空間の穴形となるもので、ゴ
ム等の弾性変形可能な材料によって形成されている。こ
の成形体１２には、定着具２に接合する先端面側にスプ
リング１３を介装する大径穴１８を設けてあり、さらに
、この穴の端面１９は、スピンドルの段部１５と対向せ
しめてスプリング１３の他端を受けるようにしである。

以上から成るポケットフォーマ１０は、鋼材１を挿通し
たスピンドル１１を定着４具に取付け、次にスピンドル
１１上にスプリング１３、成形体１２を順に装着した後
スピンドルの他端をコンクリート型枠の取付穴７に通し
、その後ナツト９を締付けて型枠６に支持固定される。

゛なお、フォーマ取（ 付時に、スプリング１３は成形体１２に押されて圧縮さ
れ、一方、成形体１２も望ましくはその径りが通常の状
態より数ミリ程度膨張するよう圧縮される。この圧縮に
より成形体１２は長さしが通常長さより数ミリ程度短縮
され、剛性がコンクリート打設時の外圧に充分に耐え得
るところまで高まると共に、前後の接合面がそれぞれ定
着具２と型枠６に隙間なく密着する。

次に、上記の状態において型枠６内にコンクリートを流
し込み、その固化後にフォーマ１０を取外す。このとき
の手順は、まずナツト１７を緩め。

次いで型枠６を取除くと、圧縮されたスプリング１３の
復元力により成形体１２が構造体Ａの穴Ｂから押し出さ
れる。成形体が外れた後はスピンドル１１を容易に逆転
でき、最後にこれを取外すことで緊張作業用空間即ち穴
Ｂを形成する。

この発明のポケットフォーマは、以上説明した通りであ
り、これによれば、ナツト締付時に成形体が弾性変形し
て定着具及びコンクリート型枠との接合部を完全にシー
ルするので、接合部よりの　　−未固化コンクリートの
流入が確実に阻止される。

また、成形体と支持スピンドルを分割し、両者の間に介
在したスプリングの復元力を利用して成形体をコンクリ
ート構造体の穴から押し出すようにしたので、潤滑剤を
用いることなく簡単にポケットフォーマを取外すことが
できる。

なお、本発明では、コンクリートと成形体の付着がスプ
リングの復元力によって切られるが、す材の弾性により
収縮しコンクリート面より自然に剥がれるので、スプリ
ングの反発力をあまり大きく設定する必要はない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のポケットフォーマを示す断面図。 第２図はこの発明に係るポケットフォーマの一実施例を
示す断面図である。 １・・・緊張作業用鋼材、２・・・定門具、６・・・コ
ンクリート型枠、１０・・・ポケットフォーマ、１１・
・・中空支持スピンドル、１２・・・成形体、１３・・
・スプリング、１４・・・雄ねじ、１５・・・段部、１
，６・・・ねじ軸、　−１７・；・ナツト、１８・・・
大径穴、Ａ・・・コンクリート構造体、Ｂ・・・穴 特許出願人　　　住友電気工業株式会社　　′同　　代
理人　　　鎌　　１）　文　　二（７）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一端部外周に、定着具の開口部内面に着脱自在に係止す
   る係合手段を設け、他端部をナツトの係合するねじ軸と
   した中空支持スピンドルと、このスピンドルに外嵌され
   、定着具とコンクリート型枠との間に介在される先細テ
   ーパ状で弾性変形可能の成形体及び上記スピンドルと成
   形体間に介装されるスプリングより成り、上記スプリン
   グをフォーマ取付時に圧縮し、その復元力で成形体をコ
   ンクリート構造体より取外すようにしたことを特徴とす
   るボストテンション用鋼材定着具のポケットフォーマ。